JP5374979B2 - 電池と組電池 - Google Patents

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Description

この発明は、リチウムイオン二次電池、リチウム二次電池、ポリマー二次電池などの電池と組電池に関し、特定的には素電池を収容する可撓性フィルムからなる外装体を備えた電池と組電池に関するものである。なお、この明細書と特許請求の範囲では、リチウムイオン二次電池、リチウム二次電池、ポリマー二次電池などのいわゆる電池だけでなく、電気二重層キャパシタなども含む「蓄電デバイス」を総称して「電池」という。
従来から、たとえば、リチウムイオン二次電池等の電池に関しては、多様な用途の拡大に伴って、小型化、軽量化、薄型化、形状の自由度等の要求が高まっている。
そこで、このような要求に応えることができるように、素電池を収容する可撓性の外装体を形成するために多層構造のラミネートフィルムが従来から用いられている。ラミネートフィルムは、素電池(電池要素)に面する内面層と、中間層と、外部に面する外面層とから構成される。内面層は、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の耐電解液性とヒートシール性に優れた熱可塑性樹脂からなる。中間層は、たとえば、アルミニウム箔等の可撓性と強度に優れた金属箔からなる。外面層は、たとえば、ポリアミド系樹脂等の電気絶縁性に優れた絶縁樹脂からなる。
このようなラミネートフィルムからなる外装体の中に素電池を収容した電池(以下、ラミネート型電池という)の構造が、たとえば、特開2007−173223号公報(以下、特許文献1という)に開示されている。
図20は、特許文献1に開示されたラミネート型電池を示す斜視図である。
図20(A)に示すように、リチウムイオン二次電池の一つの例として単位電池100では、素電池が合成樹脂フィルム、または、合成樹脂フィルムとアルミニウム箔との積層フィルム、たとえば、ポリプロピレン/アルミニウム/ポリアミド系樹脂からなる可撓性外装材102によって被覆されている。可撓性外装材102の一方の面がエンボス加工等によって成形され、素電池の収納部103を構成し、反対側の他方の面が素電池を覆うために平面状部材104を構成している。正極端子105と負極端子106は、収納部103と平面状部材104の周縁部が熱溶着されて封止された箇所から外部に引き出されている。収納部103と平面状部材104の外側面には、隣接する他の単位電池100の上に積層するために相対的に広い積層面107と108が形成されている。
図20(B)に示すように、他の例の単位電池では、可撓性外装材102の両面がエンボス加工等によって成形され、素電池の収納部103を構成している。正極端子105と負極端子106は、収納部103の外周縁部が熱溶着されて封止された箇所から外部に引き出されている。
図20に示す単位電池100では、正極端子105と負極端子106が可撓性外装材102の封止された同じ側の箇所から引き出されているが、互いに対向する箇所から引き出されていてもよい。
図21は、特許文献1に開示された電池積層体の一つの例を示す斜視図である。
図21に示すように、電池積層体1000は、図20(A)に示された単位電池100を8個積層することによって構成されている。具体的には、電池積層体1000は、互いの積層面107と108(図20(A))がほぼ平行になるように4個の単位電池100−1、100−2、100−3、100−4を積み重ねて、温度フューズ装着体2000を配置した後に、さらに4個の単位電池100−5、100−6、100−7、100−8を同様に積み重ねることによって構成されている。8個の単位電池100−1〜100−8の正極端子と負極端子をそれぞれ直列に接続し、端部の負極端子111は充放電の両者に共通の共通端子112とされ、端部の正極端子113は放電回路に接続する放電端子114とともに温度フューズ接続リード線115が接続されている。温度フューズ接続リード線115は、温度フューズ装着体2000の内部に設けた温度フューズへと結合されている。温度フューズから充電回路接続用リード線116が取り出され、充電時に充電電流を供給する充電端子117に接続されている。
図21には示されていないが、従来の組電池の一例としての電池積層体1000では、積み重ねられた8個の単位電池100−1〜100−8の隣接する積層面107と108の間に接着剤や両面粘着テープ等の化学的な固着手段を配置することによって、8個の単位電池100−1〜100−8の相互の位置が固定されている。
特開2007−173223号公報
しかしながら、従来のラミネート型電池においては、以下のような問題が生じる恐れがある。
まず、特許文献1に開示されているように単位電池を組み合わせて組電池の一例として電池積層体を構成する場合、複数のラミネート型電池を相互に固定するためには、あるいは、複数のラミネート型電池を所定の筐体内に固定するためには、接着剤や両面粘着テープ等の化学的な固着手段を外装体の表面に配置する必要がある。これは、外装体が可撓性フィルムからなり、その外周面や熱溶着された周縁部の機械的強度が相対的に低いので、その外周面や周縁部が他の構成部材に接触しないように複数のラミネート型電池を配置する必要があるからである。また、外装体の外周面や周縁部の機械的強度が相対的に低いので、ビス、ボルト、リベット等の物理的な固定手段を外装体に直接設けて複数のラミネート型電池を相互に位置決め固定することができない。
次に、従来のラミネート型電池単体を他の構成部材に位置決めて固定する場合にも、外装体の外周面や周縁部の機械的強度が相対的に低いので、ビス、ボルト、リベット等の物理的な固定手段を外装体に直接設けてラミネート型電池を他の構成部材に対して位置決めすることができない。また、外装体の外周面や周縁部の機械的強度が相対的に低いので、外装体に応力が生じた場合に損傷を受けやすく、ラミネート型電池をそのままの形態で取り扱うのが困難であり、従来のラミネート型電池単体の形態は作業性が悪いという問題がある。
そこで、この発明の目的は、固定または位置決めを容易に行うことができ、作業性を向上させることが可能なラミネート型電池の形態を提供することである。
この発明に従った電池は、素電池を収容するために素電池の両側を挟むように配置された可撓性フィルムからなる外装材と、当該電池を他の部材に固定するために素電池および素電池の正負極端子とは別体に構成されて用いられる部材として固定箇所が形成された固定箇所形成部材と、外装材の周囲の少なくとも一部にて固定箇所形成部材の一部が外装材の間に介在するように配置された状態で、外装材の周縁部が熱溶着された熱溶着部とを備える。
この発明の電池においては、外装材の周縁部が熱溶着された熱溶着部にて、外装材の周囲の少なくとも一部にて固定箇所形成部材の一部が外装材の間に介在するように配置されているので、ビス、ボルト、リベット等の物理的な固定部材を取り付けるための固定箇所形成部材を外装材と一体化することができる。これにより、固定箇所を外装材に付与することができるので、接着剤、粘着テープ等の化学的固定手段を用いることなく、単一または複数のラミネート型電池の固定または位置決めを容易に行うことができ、作業性を向上させることができる。また、固定箇所形成部材が外装材に固着されているので、固定箇所形成部材に固定部材を取り付けることによってラミネート型電池の固定または位置決めを容易に行うことができる。さらに、固定箇所形成部材は素電池を収容する外装材から独立しているので、固定箇所形成部材の形状を任意に変更することができ、固定または位置決めするための構造の自由度が高くなる。さらにまた、固定箇所形成部材は素電池を収容する外装体から独立しているので、固定箇所形成部材に応力が生じた場合でも、素電池に与えられる損傷が少ない。なお、固定箇所形成部材は外装材の熱溶着の工程にて外装材に固着されるので、固定箇所形成部材を電池に付与するために別の加熱工程を必要としないので、素電池に与えられる劣化等の影響を小さくすることができる。固定箇所形成部材が外装材の補強材として作用するので、電池の機械的強度を増大することができる。
この発明の電池において、固定箇所形成部材は、素電池に配置された板状部材である。板状部材は、素電池の一つの側部または一辺に配置された一つの板状部材でもよく、素電池の両側または隣り合う二辺に配置された二つの板状部材でもよく、素電池の三辺などに配置された三つ以上の板状部材でもよい。
このように構成することによって、素電池に固定箇所形成部材を容易に固着して配置することができる。
また、この発明の電池において、固定箇所形成部材は、素電池が装入される貫通孔とこの貫通孔を取り囲むように形成された周縁部とを有する板状部材であることが好ましい。
このように構成することによって、素電池と一体化するように固定箇所形成部材を固着して配置することができる。
この場合、固定箇所形成部材は、貫通孔を横断する横断部を有することが好ましい。
このように構成することによって、貫通孔を有する固定箇所形成部材の強度を向上させることができる。
さらにこの場合、固定箇所形成部材の周縁部には、固定箇所として切欠きが形成されていることが好ましい。
このように構成することによって、ビス、ボルト、リベット等の物理的な固定部材を別に用いることなく、他の部材の一部を切欠きに挿入することによって電池を固定または位置決めすることができる。
この発明の電池において、固定箇所形成部材は、素電池が装入される貫通孔とこの貫通孔を取り囲むように形成された周縁部とを有する板状部と、この板状部の外周の少なくとも一部に形成された枠状部とを含み、固定箇所形成部材の板状部が外装材の間に介在するように配置され、固定箇所形成部材の枠状部に固定箇所が形成されていることが好ましい。
このように構成することにより、固定箇所形成部材の枠状部を整列させることによって、複数の電池を容易に連結して固定することができる。
この場合、固定箇所形成部材の板状部の周縁部には、複数の貫通孔が形成されていることが好ましい。
このように構成することにより、熱溶着部において外装材が直接接触する領域を複数の貫通孔を通じて増大させることができるので、外装材の封止性能を向上させることができる。
また、この場合、この発明の電池は、素電池の正極および負極のそれぞれに電気的に接続され、外装材から突出して延びる正極接続端子および負極接続端子とをさらに備え、正極接続端子および負極接続端子の両者は素電池の一方側面から延びており、固定箇所形成部材の枠状部は、素電池の一方側面と交差する他方側面に沿って延びるように形成されていることが好ましい。
このように、正極接続端子および負極接続端子が突出して延びる側の電池の側面と交差する側面に沿って固定箇所形成部材の枠状部が形成されている。このため、固定箇所形成部材の枠状部を整列させることによって複数の電池を連結して固定する際に、一方側面に整列した正極接続端子と負極接続端子とを相互に容易に電気的に接続することができる。
この発明の電池では、外装材の周囲方向に沿った長さにおいて、熱溶着部を分断する固定箇所形成部材の長さは、熱溶着部を分断する固定箇所形成部材の部分に挟まれた熱溶着部の長さよりも短いことが好ましい。
この発明の電池においては、固定箇所形成部材の一部が外装材の間に介在することによって熱溶着部にて外装材が直接接触する領域が減少するが、熱溶着部を分断する領域を相対的に小さくすることにより、外装材が直接接触する領域が減少する割合を小さく抑えることができる。これにより、固定箇所形成部材の介在によって外装材の封止性能が低下するのを防止することができる。
この場合、熱溶着部を分断する固定箇所形成部材の部分には、複数の貫通孔が形成されていることが好ましい。
このように構成することにより、熱溶着部において外装材が直接接触する領域を複数の貫通孔を通じて増大させることができるので、外装材の封止性能を向上させることができる。
この発明に従った組電池は、上述の少なくともいずれかの特徴を備えた電池を複数備え、固定箇所に固定部材を取り付けることによって複数の電池を連結したものである。
この発明の組電池においては、個々の電池を外装材で封止されて保持された形態で、物理的な固定部材を用いて固定または位置決め可能な単一の電池として取り扱うことができるので、組電池内で複数の電池を分離して取り扱うことができる。これにより、組電池内で、不良になった電池のみ、または、劣化した電池のみを取り外して交換することを容易に行うことができるので、保守性に優れた組電池を得ることができる。また、組電池の筐体内に緩衝材等の余分な部材を組み入れることがないので、空間利用効率を高めることができ、固定箇所に固定部材を取り付けることによって筐体内にぴったりと複数の電池を収容することができる。さらに、個々の電池間の相互の固定や電極接続部材の相互の電気的な接続を一括して行うことができるので、組電池の製造における作業工数を低減することができる。
以上のようにこの発明によれば、ラミネート型電池の固定または位置決めを容易に行うことができ、作業性を向上させることが可能となる。
以下、この発明の電池の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の電池の実施の形態1を分解して示す分解斜視図、図2は本発明の電池の実施の形態1を示す斜視図、図3は図2のIII−IIIに沿った方向から見た断面図である。
図1〜図3に示すように、単位電池1は、素電池(電池要素)11と、素電池11の正極および負極のそれぞれに電気的に接続された正極接続端子12および負極接続端子13と、素電池11の上側と下側に配置された第1の外装材14aおよび第2の外装材14bと、素電池11の左側と右側に配置された固定箇所形成部材15、16とを備える。
第1の外装材14aおよび第2の外装材14bは、素電池11を収容するために素電池11の上側と下側を挟むように配置された可撓性フィルムからなる。可撓性フィルムは、素電池11に面する内面層と、中間層と、外部に面する外面層とから構成される。内面層は、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の耐電解液性とヒートシール性に優れた熱可塑性樹脂からなる。中間層は、たとえば、アルミニウム箔等の可撓性と強度に優れた金属箔からなる。外面層は、たとえば、ポリアミド系樹脂等の電気絶縁性に優れた絶縁樹脂からなる。第1の外装材14aおよび第2の外装材14bが、素電池11を挟むようにして収容し、内面層同士が熱溶着されることにより、外装体14が構成され、外装体14の周縁部において熱溶着部141が形成されている。
素電池11は、正極用集電体、正極用集電体に付与された正極活物質、負極用集電体、負極用集電体に付与された負極活物質、固体電解質から構成される。正極接続端子12と負極接続端子13は、素電池11の正極および負極のそれぞれに電気的に接続され、外装体14から突出して延びる。また、正極接続端子12および負極接続端子13は、外装体14の外周縁部が熱溶着されて封止された熱溶着部141の箇所から外部に引き出されている。この実施の形態では、正極接続端子12と負極接続端子13は、外装体14の互いに対向する両側部から突出するように配置されている。
固定箇所形成部材15,16は、素電池11の左側と右側に配置された二つの短冊状の板状部材である。固定箇所形成部材15、16には、固定箇所15a、16aが形成され、たとえば、位置決め部材としての棒状部材、固定部材としてのリベット等を挿入するための貫通孔や、固定部材としてのビス、ボルト等を挿入するためのねじ穴が形成されている。固定箇所15a、16aは、当該単位電池1を他の構成部材に固定するために用いられるものである。したがって、固定箇所15a、16aが形成された固定箇所形成部材15、16は、ラミネート型電池である単位電池1の位置決めや固定を行うために用いられる機能部材である。この実施の形態では、固定箇所形成部材は素電池11の両側に配置された二つの板状部材であるが、素電池11の一つの側部または一辺に配置された一つの板状部材でもよく、素電池11の両側または隣り合う二辺に配置された二つの板状部材でもよく、素電池11の三辺などに配置された三つ以上の板状部材でもよい。また、この実施の形態では、固定箇所形成部材は素電池11の両側に配置された二つの短冊状の板状部材であるが、板状部材の形状は短冊状に限定されるものではなく、種々の形状を採用することができる。
図2と図3に示されるように、第1の外装材14aの周囲の一部141aと第2の外装材14bの周囲の一部141bにて、固定箇所形成部材15、16の一部が第1と第2の外装材14aと14bの間に介在するように配置された状態で、第1と第2の外装材14aと14bの周縁部が熱溶着されることにより、熱溶着部141が形成されている。
固定箇所形成部材15、16の材料としては、合成樹脂、金属、セラミック材料のいずれでもよい。第1と第2の外装材14aと14bの内面層の材料としてポリプロピレンを用いる場合には、内面層に対する熱溶着の容易性を考慮すると、ポリカーボネートを用いるのが好ましい。この場合、図1に示された各構成部材を、一例として120〜200℃に加熱された雰囲気中に3秒間程度放置することにより、固定箇所形成部材15、16と第1と第2の外装材14aと14bとを熱溶着で一体化させる。
図4は、図1〜図3に示された単位電池を複数個組み合わせることによって構成される組電池の実施の形態1を示す斜視図である。
図4に示すように、個々の単位電池の固定箇所形成部材15、16の各々の固定箇所15a、16a(図2)には、この例では貫通孔には、位置決め部材または固定部材として棒状部材21が挿入され、隣り合う固定箇所形成部材15と15、16と16の間には間隔部材としてスペーサ22が配置されている。このようにして、構成部材に、たとえば、筐体内に位置決めされて固定可能な組電池2が構成される。
要約すれば、以上のように構成された単位電池1においては、第1と第2の外装材14a、14bの周縁部が熱溶着された熱溶着部141にて、第1と第2の外装材14a、14bの周囲の少なくとも一部にて固定箇所形成部材15、16の一部が第1と第2の外装材14aと14bの間に介在するように配置されているので、ビス、ボルト、リベット等の物理的な固定部材を取り付けるための固定箇所形成部材15、16を外装体14と一体化することができる。これにより、固定箇所15a、16aを外装体14に付与することができるので、接着剤、粘着テープ等の化学的固定手段を用いることなく、単一または複数のラミネート型電池の固定または位置決めを容易に行うことができ、作業性を向上させることができる。また、固定箇所形成部材15、16が外装体14に固着されているので、固定箇所形成部材15、16に固定部材を取り付けることによってラミネート型電池の固定または位置決めを容易に行うことができる。さらに、固定箇所形成部材15、16は素電池11を収容する外装体14から独立しているので、固定箇所形成部材15、16の形状を任意に変更することができ、固定または位置決めするための構造の自由度が高くなる。さらにまた、固定箇所形成部材15、16は素電池11を収容する外装体14から独立しているので、固定箇所形成部材15、16に応力が生じた場合でも、素電池11に与えられる損傷が少ない。なお、固定箇所形成部材15、16は外装体14の熱溶着の工程にて外装体14に固着されるので、固定箇所形成部材15、16を単位電池1に付与するために別の加熱工程を必要としないので、素電池11に与えられる劣化等の影響を小さくすることができる。固定箇所形成部材15、16が外装体14の補強材として作用するので、単位電池1の機械的強度を増大することができる。
図1に示されるように、固定箇所形成部材15、16は、素電池11の両側に配置された二つの短冊状の板状部材であるので、素電池11の両側に固定箇所形成部材15、16を容易に固着して配置することができる。
また、図2に示されるように、固定箇所形成部材15、16の固定箇所15a、16aには貫通孔が形成されていることにより、ビス、ボルト、リベット等の物理的な固定部材を用いることによって、単位電池1を固定または位置決めすることができる。
さらに、図4に示されるように、組電池2は、単位電池1を複数備え、固定箇所15a、16aに位置決め部材または固定部材の一例である棒状部材21を取り付けることによって複数の単位電池1を連結したものである。このようにして、個々の単位電池1を外装体14で封止されて保持された形態で、物理的な固定部材を用いて固定または位置決め可能な単一の電池として取り扱うことができるので、組電池2内で複数の単位電池1を分離して取り扱うことができる。これにより、組電池2内で、不良になった電池のみ、または、劣化した電池のみを取り外して交換することを容易に行うことができるので、保守性に優れた組電池2を得ることができる。また、組電池2の筐体内に緩衝材等の余分な部材を組み入れることがないので、空間利用効率を高めることができ、固定箇所15a、16aに固定部材を取り付けることによって筐体内にぴったりと複数の単位電池1を収容することができる。さらに、個々の電池間の相互の固定や電極接続部材の相互の電気的な接続を一括して行うことができるので、組電池2の製造における作業工数を低減することができる。
図5は、本発明の電池の実施の形態1に用いられる固定箇所形成部材の別の形態を示す部分平面図である。
図1では短冊状の板状部材からなる固定箇所形成部材15、16を示したが、図5(A)に示すように、第1と第2の外装材14a、14bからなる外装体14(図1と図2)の周囲方向に沿った長さにおいて、熱溶着部141を分断する固定箇所形成部材16の長さWは、熱溶着部141を分断する固定箇所形成部材16の部分に挟まれた熱溶着部141の長さよりも短いことが好ましい。図5(A)では、このような長さの関係を示すために、ほぼU字状の平面形状の固定箇所形成部材16を示したが、固定箇所形成部材16は上記の平面形状に限定されるものではない。
本発明の電池の実施の形態1においては、固定箇所形成部材15、16の一部が第1と第2の外装材14aと14bの間に介在することによって熱溶着部141にて第1と第2の外装材14aと14bが直接接触する領域が減少するが、図5(A)に示されるように熱溶着部141を分断する領域を相対的に小さくすることにより、第1と第2の外装材14aと14bが直接接触する領域が減少する割合を小さく抑えることができる。これにより、固定箇所形成部材15、16の介在によって第1と第2の外装材14aと14bの封止性能が低下するのを防止することができる。
この場合、図5(B)に示されるように熱溶着部141を分断する固定箇所形成部材16の部分には、複数の貫通孔161が形成されていることが好ましい。
このように構成することにより、熱溶着部141において第1と第2の外装材14aと14bが直接接触する領域を複数の貫通孔161を通じて増大させることができるので、第1と第2の外装材14aと14bの封止性能を向上させることができる。
(実施形態2)
図6は本発明の電池の実施の形態2に適用可能なラミネート型電池を分解して示す分解斜視図(A)と、本発明の実施の形態2に用いられる固定箇所形成部材を示す斜視図(B)である。
図6(A)に示すように、素電池11、正極接続端子12、負極接続端子(13:図示せず)、外装体14、第1と第2の外装材14aと14bは、図1に示されたものと同じである。
図6(B)に示すように、固定箇所形成部材17は、素電池11が装入される貫通孔173と、貫通孔173を取り囲むように形成された周縁部171を有する板状部材である。固定箇所形成部材17には、貫通孔173を横断する横断部172が形成されている。横断部172は、弾性を有するように形成されている。固定箇所形成部材17の材料は、実施の形態1の固定箇所形成部材15、16と同様である。
図7は、本発明の電池の実施の形態2を示す概略的な平面図である。なお、図7においては、外装体14の熱溶着部141の図示は省略されている。
図6に示される素電池11と第1の外装材14aとの間に一枚の固定箇所形成部材17を介在させ、素電池11と第2の外装材14bとの間にもう一枚の固定箇所形成部材17を介在させるように各構成部材を配置する。この場合、素電池11の全体が貫通孔173の領域内に装入されるように配置され、横断部172が素電池11の中央部を支持するように弾性変形する。この状態で、第1と第2の外装材14aと14bの周縁部が熱溶着されることにより、熱溶着部(図示せず)が形成され、二枚の固定箇所形成部材17、17と第1と第2の外装材14aと14bとが熱溶着で一体化される。この場合、図7に示されるように、固定箇所形成部材17の周縁部171の一部が第1と第2の外装材14aと14bの外側に露出するように配置されている。このようにして、図7に示されるように、本発明の実施の形態2として単一の形態として取り扱うことが可能な単位電池3が構成される。
図8は、図7に示された単位電池を複数組み合わせることによって構成される組電池の実施の形態2を示す斜視図である。
図8に示すように、個々の単位電池の固定箇所形成部材17の角部が固定箇所の役割を果たす。この例では、この角部が、位置決め部材または固定部材として棒状部材23に形成された切欠き24に挿入されることによって、個々の単位電池が位置決めされて固定されている。このようにして、構成部材に、たとえば、筐体内に位置決めされて固定可能な組電池4が構成される。
要約すれば、以上のように構成された単位電池3では、固定箇所形成部材17は、素電池11が装入される貫通孔173と貫通孔173を取り囲むように形成された周縁部171とを有する板状部材であることによって、素電池11と一体化するように固定箇所形成部材17を固着して配置することができる。
この場合、固定箇所形成部材17は、貫通孔173を横断する横断部172を有することによって、貫通孔173を有する固定箇所形成部材17の強度を向上させることができる。また、横断部172が素電池11の一部を支持することができる。
さらに、固定箇所形成部材17の一部、たとえば、角部が、固定部材としての棒状部材23の切欠き24に挿入されることによって、個々の単位電池3を位置決めし、固定することができる。このように構成することによって、ビス、ボルト、リベット等の物理的な固定部材を別に用いることなく、固定箇所形成部材17の一部を固定部材の切欠き24に挿入することによって単位電池3を固定または位置決めすることができる。
なお、実施の形態2の単位電池3による他の作用効果については、上述した実施の形態1の単位電池1と同様である。
(実施形態3)
図9は本発明の電池の実施の形態3に適用可能なラミネート型電池を分解して示す分解斜視図(A)と、本発明の実施の形態3に用いられる固定箇所形成部材を示す斜視図(B)である。
図9(A)に示すように、素電池11、正極接続端子12、負極接続端子(13:図示せず)、外装体14、第1と第2の外装材14aと14bは、図1に示されたものと同じである。
図9(B)に示すように、固定箇所形成部材18は、素電池11が装入される貫通孔183と、貫通孔183を取り囲むように形成された周縁部181を有する板状部材である。固定箇所形成部材18には、貫通孔183を横断する横断部182が形成されている。横断部182は、弾性を有するように形成されている。固定箇所形成部材18の両端部には、固定箇所として複数の切欠き184が形成されている。固定箇所形成部材18の材料は、実施の形態1の固定箇所形成部材15、16と同様である。
図10は、本発明の電池の実施の形態3を示す概略的な平面図である。なお、図10においては、外装体14の熱溶着部141の図示は省略されている。
図9に示される素電池11と第1の外装材14aとの間に一枚の固定箇所形成部材18を介在させ、素電池11と第2の外装材14bとの間にもう一枚の固定箇所形成部材18を介在させるように各構成部材を配置する。この場合、素電池11の全体が貫通孔183の領域内に装入されるように配置され、横断部182が素電池11の中央部を支持するように弾性変形する。この状態で、第1と第2の外装材14aと14bの周縁部が熱溶着されることにより、熱溶着部(図示せず)が形成され、二枚の固定箇所形成部材18、18と第1と第2の外装材14aと14bとが熱溶着で一体化される。この場合、図10に示されるように、固定箇所形成部材18の切欠き184が形成された周縁部181の一部が第1と第2の外装材14aと14bの外側に露出するように配置されている。このようにして、図10に示されるように、本発明の実施の形態3として単一の形態として取り扱うことが可能な単位電池5が構成される。
図11は、図10に示された単位電池を複数組み合わせることによって構成される組電池の実施の形態3を示す斜視図である。
図11に示すように、個々の単位電池の固定箇所形成部材18に形成された複数の切欠き184が固定箇所の役割を果たす。この例では、この切欠き184に、位置決め部材または固定部材として棒状部材25の一部が挿入されることによって、個々の単位電池が位置決めされて固定されている。このようにして、構成部材に、たとえば、筐体内に位置決めされて固定可能な組電池6が構成される。
要約すれば、以上のように構成された単位電池6では、固定箇所形成部材18は、素電池11が装入される貫通孔183と貫通孔183を取り囲むように形成された周縁部181とを有する板状部材であることによって、素電池11と一体化するように固定箇所形成部材18を固着して配置することができる。
この場合、固定箇所形成部材18は、貫通孔183を横断する横断部182を有することによって、貫通孔183を有する固定箇所形成部材18の強度を向上させることができる。また、横断部182が素電池11の一部を支持することができる。
さらに、固定箇所形成部材18の切欠き184に、固定部材としての棒状部材25の一部が挿入されることによって、個々の単位電池5を位置決めし、固定することができる。このように構成することによって、ビス、ボルト、リベット等の物理的な固定部材を別に用いることなく、固定箇所形成部材18の切欠き184に固定部材の一部を挿入することによって単位電池5を固定または位置決めすることができる。このように固定箇所形成部材18の周縁部に固定箇所として切欠き184が形成されていることことによって、ビス、ボルト、リベット等の物理的な固定部材を別に用いることなく、他の部材の一部を切欠きに挿入することによって単位電池5を固定または位置決めすることができる。
なお、実施の形態3の単位電池5による他の作用効果については、上述した実施の形態1の単位電池1と同様である。
(実施形態4)
図12は本発明の電池の実施の形態4に適用可能なラミネート型電池を分解して示す分解斜視図(A)と、本発明の実施の形態4に用いられる固定箇所形成部材を示す斜視図(B)である。
図12(A)に示すように、素電池11、正極接続端子12、負極接続端子(13:図示せず)、外装体14、第1と第2の外装材14aと14bは、図1に示されたものと同じである。
図12(B)に示すように、固定箇所形成部材19は、素電池11が装入される貫通孔193と、貫通孔193を取り囲むように形成された周縁部191を有する板状部と、板状部の外周の少なくとも一部に、この例では、板状部の両側に形成された二つの枠状部192とから構成されている。固定箇所形成部材19の枠状部192には、固定箇所194が形成され、たとえば、位置決め部材としての棒状部材、固定部材としてのリベット等を挿入するための貫通孔や、固定部材としてのビス、ボルト等を挿入するためのねじ穴が形成されている。固定箇所194は、当該電池を他の構成部材に固定するために用いられるものである。したがって、固定箇所194が形成された固定箇所形成部材19は、ラミネート型電池である単位電池の位置決めや固定を行うために用いられる機能部材である。固定箇所形成部材19の材料は、実施の形態1の固定箇所形成部材15、16と同様である。
図13は、本発明の電池の実施の形態4を示す概略的な斜視図である。なお、図13においては、外装体14の熱溶着部141の図示は省略されている。
図12に示される第1の外装材14aと第2の外装材14bとの間に一枚の固定箇所形成部材19の板状部を介在させ、素電池11の全体が貫通孔193の領域内に装入されるように各構成部材を配置する。この状態で、第1と第2の外装材14aと14bの周縁部が熱溶着されることにより、熱溶着部(図示せず)が形成され、固定箇所形成部材19と第1と第2の外装材14aと14bとが熱溶着で一体化される。この場合、図13に示されるように、固定箇所形成部材19の周縁部191の一部が第1と第2の外装材14aと14bの外側に露出するように配置されている。また、図13に示されるように、固定箇所194が形成された枠状部192が第1と第2の外装材14aと14bの外側で両側部に配置されている。このようにして、本発明の実施の形態4として単一の形態として取り扱うことが可能な単位電池7が構成される。
図14は、図13に示された単位電池を複数組み合わせることによって構成される組電池の実施の形態4を示す斜視図である。
図14に示すように、個々の単位電池7の固定箇所形成部材19に形成された複数の固定箇所194が整列されている。これらの固定箇所194に、位置決め部材または固定部材として棒状の連結部材等がリベットやボルトなどによって固定されることによって、個々の単位電池が位置決めされて固定される。このようにして、構成部材に、たとえば、筐体内に位置決めされて固定可能な組電池8が構成される。
要約すれば、以上のように構成された単位電池7では、固定箇所形成部材19は、素電池11が装入される貫通孔193と貫通孔193を取り囲むように形成された周縁部191とを有する板状部と、板状部の外周の少なくとも一部に形成された枠状部192とを含み、固定箇所形成部材19の板状部が第1と第2の外装材14aと14bの間に介在するように配置され、固定箇所形成部材19の枠状部192に固定箇所194が形成されているので、固定箇所形成部材19の枠状部192を整列させることによって、複数の単位電池7を容易に連結して固定することができる。
なお、実施の形態4の単位電池7による他の作用効果については、上述した実施の形態1の単位電池1と同様である。
(実施形態5)
図15は本発明の電池の実施の形態5に適用可能なラミネート型電池を分解して示す分解斜視図(A)と、本発明の実施の形態5に用いられる固定箇所形成部材を示す斜視図(B)である。
図15(A)に示すように、外装体14、第1と第2の外装材14aと14bは、図1に示されたものと同じである。ただし、図15(A)に示すように、実施の形態5では、正極接続端子12と負極接続端子13が素電池11または外装体14の同じ側から突出している。
図15(B)に示すように、固定箇所形成部材20は、素電池11が装入される貫通孔203と、貫通孔203を取り囲むように形成された周縁部201を有する板状部と、板状部の外周の少なくとも一部に、この例では、板状部の両側に形成された二つの枠状部202とから構成されている。固定箇所形成部材20の枠状部202には、固定箇所204が形成され、たとえば、位置決め部材としての棒状部材、固定部材としてのリベット等を挿入するための貫通孔や、固定部材としてのビス、ボルト等を挿入するためのねじ穴が形成されている。固定箇所204は、当該電池を他の構成部材に固定するために用いられるものである。したがって、固定箇所204が形成された固定箇所形成部材20は、ラミネート型電池である単位電池の位置決めや固定を行うために用いられる機能部材である。固定箇所形成部材20の材料は、実施の形態1の固定箇所形成部材15、16と同様である。
図16は、本発明の電池の実施の形態5を示す概略的な斜視図である。なお、図16においては、外装体14の熱溶着部141の図示は省略されている。
図15に示される第1の外装材14aと第2の外装材14bとの間に一枚の固定箇所形成部材20の板状部を介在させ、素電池11の全体が貫通孔203の領域内に装入されるように各構成部材を配置する。この状態で、第1と第2の外装材14aと14bの周縁部が熱溶着されることにより、熱溶着部(図示せず)が形成され、固定箇所形成部材20と第1と第2の外装材14aと14bとが熱溶着で一体化される。この場合、図16に示されるように、固定箇所形成部材20の周縁部201の一部が第1と第2の外装材14aと14bの外側に露出するように配置されている。また、図16に示されるように、固定箇所204が形成された枠状部202が第1と第2の外装材14aと14bの外側で両側部に配置されている。このようにして、本発明の実施の形態5として単一の形態として取り扱うことが可能な単位電池9が構成される。
図17は、図16に示された単位電池を複数組み合わせることによって構成される組電池の実施の形態5を示す斜視図である。
図17に示すように、個々の単位電池9の固定箇所形成部材20に形成された複数の固定箇所204(図示せず)が整列されている。これらの固定箇所204に、位置決め部材または固定部材として棒状部材26がリベットやボルトなどの固定部材27によって固定されることによって、個々の単位電池9が位置決めされて固定される。さらに、棒状部材26は連結部材28によって固定される。また、正極接続端子12と負極接続端子13は、端子間接続用のバスバー31によって互い違いに接続され、両端に位置する端子には充放電用の端子部材29と30が接続されている。このようにして、構成部材に、たとえば、筐体内に位置決めされて固定可能な組電池10が構成される。
このように構成された単位電池9では、上述した実施の形態4の単位電池7と同様の作用効果を達成することができるとともに、単位電池9を複数個組み合わせた場合、正極接続端子12と負極接続端子13が配列される単位電池9の側部が、固定箇所形成部材20の枠状部202が配列される単位電池9の側部に対して交差する、この例では直交するように配置されるので、組電池10において、充放電のために正負極接続端子に接続される配線と、電池の位置決めや固定のための構成部材とを筐体内で配置するのに好適である。
言い換えれば、実施の形態5の単位電池9では、正極接続端子12および負極接続端子13の両者は素電池11の一方側面から突出して延びており、固定箇所形成部材20の枠状部202は、素電池11の一方側面と交差する他方側面に沿って延びるように形成されている。このように、正極接続端子12および負極接続端子13が突出して延びる側の電池の側面と交差する側面に沿って固定箇所形成部材20の枠状部202が形成されているので、固定箇所形成部材20の枠状部202を整列させることによって複数の電池を連結して固定する際に、一方側面に整列した正極接続端子12と負極接続端子13とを相互に容易に電気的に接続することができる。
図18と図19は、図16に示された本発明の電池の実施の形態5を示す概略的な平面図である。なお、図18と図19においては、外装体14の熱溶着部141が示されている。
図18に示されるように、素電池11の全体が固定箇所形成部材20の貫通孔203内に装入されるように配置され、斜線部で示された熱溶着部141は、貫通孔203を取り囲むように形成された固定箇所形成部材20の板状部の一部である周縁部201の領域に配置されている。
これに対して、図19に示されるように、素電池11の全体が固定箇所形成部材20の貫通孔203内に装入されるように配置され、斜線部で示された熱溶着部141は、貫通孔20を取り囲むように形成された固定箇所形成部材20の板状部の一部である周縁部201の領域に配置されているが、周縁部201には互いに間隔をあけて、一例として、ほぼ矩形状の複数の貫通孔203aが形成されている。
図19に示すように、固定箇所形成部材20の板状部の周縁部201に複数の貫通孔203aを形成することにより、熱溶着部141において第1と第2の外装材14aと14bが直接接触する領域を複数の貫通孔203aを通じて増大させることができるので、第1と第2の外装材14aと14bの封止性能を向上させることができる。
なお、上述した本発明の電池の種々の実施の形態では、外装材として、第1と第2の外装材14aと14bという複数の外装材を用いているが、単一の外装材を用いて、たとえば、単一の外装材を折り曲げて、素電池11を収容するように素電池11の上側と下側を挟むように単一の外装材を配置してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものであることが意図される。
本発明の電池は、バックアップ電源として発電所や自宅用の電力貯蔵用バッテリーに用いられるだけでなく、自動車、二輪車、電車、カートなどの車両の動力源用バッテリーとして用いられるラミネート型電池に適用されるのが好ましく、特に激しい振動を伴うラミネート型電池に適している。
本発明の電池の実施の形態1を分解して示す分解斜視図である。 本発明の電池の実施の形態1を示す斜視図である。 図2のIII−IIIに沿った方向から見た断面図である。 図1〜図3に示された単位電池を複数個組み合わせることによって構成される組電池の実施の形態1を示す斜視図である。 本発明の電池の実施の形態1に用いられる固定箇所形成部材の別の形態を示す部分平面図である。 本発明の電池の実施の形態2に適用可能なラミネート型電池を分解して示す分解斜視図(A)と、本発明の実施の形態2に用いられる固定箇所形成部材を示す斜視図(B)である。 本発明の電池の実施の形態2を示す概略的な平面図である。 図7に示された単位電池を複数組み合わせることによって構成される組電池の実施の形態2を示す斜視図である。 本発明の電池の実施の形態3に適用可能なラミネート型電池を分解して示す分解斜視図(A)と、本発明の実施の形態3に用いられる固定箇所形成部材を示す斜視図(B)である。 本発明の電池の実施の形態3を示す概略的な平面図である。 図10に示された単位電池を複数組み合わせることによって構成される組電池の実施の形態3を示す斜視図である。 本発明の電池の実施の形態4に適用可能なラミネート型電池を分解して示す分解斜視図(A)と、本発明の実施の形態4に用いられる固定箇所形成部材を示す斜視図(B)である。 本発明の電池の実施の形態4を示す概略的な斜視図である。 図13に示された単位電池を複数組み合わせることによって構成される組電池の実施の形態4を示す斜視図である。 本発明の電池の実施の形態5に適用可能なラミネート型電池を分解して示す分解斜視図(A)と、本発明の実施の形態5に用いられる固定箇所形成部材を示す斜視図(B)である。 本発明の電池の実施の形態5を示す概略的な斜視図である。 図16に示された単位電池を複数組み合わせることによって構成される組電池の実施の形態5を示す斜視図である。 図16に示された本発明の電池の実施の形態5を示す概略的な平面図である。 図16に示された本発明の電池の実施の形態5の変形例を示す概略的な平面図である。 従来のラミネート型電池を示す斜視図である。 従来の電池積層体の一つの例を示す斜視図である。
符号の説明
1,3,5,7,9:単位電池、2,4,6,8,10:組電池、11:素電池、12:正極接続端子、13:負極接続端子、14:外装体、14a:第1の外装材、14b:第2の外装材、141:熱溶着部、15,16,17,18,19,20:固定箇所形成部材、15a,16a,194,204:固定箇所、171,181,191,201:周縁部、172,182:横断部、161,173,183,193,203,203a:貫通孔、192,202:枠状部、24,184:切欠き、21,23,25,26:棒状部材。

Claims (10)

  1. 素電池を収容するために素電池の両側を挟むように配置された可撓性フィルムからなる外装材と、
    当該電池を他の部材に固定するために前記素電池および前記素電池の正負極端子とは別体に構成されて用いられる部材として固定箇所が形成された固定箇所形成部材と、
    前記外装材の周囲の少なくとも一部にて前記固定箇所形成部材の一部が前記外装材の間に介在するように配置された状態で、前記外装材の周縁部が熱溶着された熱溶着部と、
    を備え、
    前記固定箇所形成部材は、前記素電池に配置された板状部材である、電池。
  2. 前記固定箇所形成部材は、前記素電池が装入される貫通孔とこの貫通孔を取り囲むように形成された周縁部とを有する板状部材である、請求項1に記載の電池。
  3. 前記固定箇所形成部材は、前記貫通孔を横断する横断部を有する、請求項2に記載の電池。
  4. 前記固定箇所形成部材の周縁部には、固定箇所として切欠きが形成されている、請求項2または請求項3に記載の電池。
  5. 前記固定箇所形成部材は、前記素電池が装入される貫通孔とこの貫通孔を取り囲むように形成された周縁部とを有する板状部と、この板状部の外周の少なくとも一部に形成された枠状部とを含み、前記固定箇所形成部材の板状部が前記外装材の間に介在するように配置され、前記固定箇所形成部材の枠状部に固定箇所が形成されている、請求項1に記載の電池。
  6. 前記固定箇所形成部材の板状部の周縁部には、複数の貫通孔が形成されている、請求項5に記載の電池。
  7. 前記素電池の正極および負極のそれぞれに電気的に接続され、前記外装材から突出して延びる正極接続端子および負極接続端子とをさらに備え、
    前記正極接続端子および負極接続端子の両者は前記素電池の一方側面から延びており、前記固定箇所形成部材の枠状部は、前記素電池の一方側面と交差する他方側面に沿って延びるように形成されている、請求項5または請求項6に記載の電池。
  8. 前記外装材の周囲方向に沿った長さにおいて、前記熱溶着部を分断する前記固定箇所形成部材の長さは、前記熱溶着部を分断する前記固定箇所形成部材の部分に挟まれた前記熱溶着部の長さよりも短い、請求項1から請求項7までのいずれかに記載の電池。
  9. 前記熱溶着部を分断する前記固定箇所形成部材の部分には、複数の貫通孔が形成されている、請求項8に記載の電池。
  10. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の電池を複数備え、前記固定箇所に固定部材を取り付けることによって前記複数の電池を連結した、組電池。
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