JP5318844B2 - 蓄電モジュール及び作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の蓄電セルを積層した蓄電モジュール及び蓄電モジュールを搭載した作業機械に関する。
作業機械に用いられる蓄電装置として、電気二重層キャパシタが注目されている。電気二重層キャパシタは、例えば、集電極と、多孔質のセパレータとが交互に積層された構造を有する。集電極の表面には、活性炭等の分極性電極が塗布されており、セパレータには、電解液が含浸されている。集電極とセパレータとの積層体が、ラミネートフィルムで覆われている。ラミネートフィルムで覆われた積層体が、1つの蓄電セルを構成する。
充放電を繰り返すと、蓄電セル内にガスが発生する。蓄電セル内で発生したガスは、ラミネートフィルムに設けられたガス抜き孔から外部に排出される。電気二重層キャパシタの内部抵抗を低くするために、積層体に、積層方向の圧縮力が印加される。電気二重層キャパシタに限らず、リチウムイオンキャパシタ等の蓄電セルにおいても、通常、蓄電セルの位置を固定するために圧縮力が印加される。
特開2006−86236号公報 特開2001−11889号公報
蓄電セルに印加される圧縮力が十分ではない場合、振動や衝撃等によって、蓄電セルの位置ずれが生じ、蓄電モジュールの故障に至る場合がある。また、蓄電セル内で発生したガスが、分極性電極の表面に蓄積されると、実効電極面積が小さくなり、蓄電性能が低下してしまう。
本発明の目的は、蓄電セルの位置ずれに起因する故障を抑制することができる蓄電モジュールを提供することである。本発明の他の目的は、蓄電セル内で発生したガスを、ガス抜き孔から効率的に排出することが可能な蓄電モジュールを提供することである。本発明のさらに他の目的は、これらの蓄電モジュールを搭載した作業機械を提供することである。
本発明の一観点によると、
積層された複数の蓄電セルと、
積層された前記蓄電セルの両端に配置された一対の押さえ板、及び一方の前記押さえ板から他方の前記押さえ板まで貫通するタイロッドを含み、複数の前記蓄電セルに、積層方向の圧縮力を印加し、前記蓄電セルを保持する保持機構と
を有し、
前記蓄電セルの各々は、陽極及び陰極が重ね合わされた電極領域と、積層方向に平行な視線で見て前記電極領域を取り囲み、前記電極領域よりも薄い額縁領域とを有し、
前記保持機構は、前記電極領域の全域に圧縮力を印加すると共に、前記電極領域の少なくとも一部の領域において、前記電極領域の外周から内側に向かって面圧が高くなるように圧縮力を印加する蓄電モジュールが提供される。
本発明の他の観点によると、
上述の蓄電モジュールと、
前記蓄電モジュールから電力の供給を受ける電動モータと、
前記電動モータによって駆動される駆動対象と
を有する作業機械が提供される。
蓄電セル内で発生したガスが、面圧の高い領域から低い領域に輸送され、ガス抜き孔から外部に排出される。これにより、ガスの蓄積に起因する蓄電性能の低下を抑制することができる。
(1A)は、実施例1による蓄電モジュールで用いられる蓄電セルの平面図であり、(1B)は(1A)の一点鎖線1B−1Bにおける断面図であり、(1C)は、積層体の断面図であり、(1D)は(1A)の一点鎖線1D−1Dにおける断面図である。 (2A)は、実施例1による蓄電モジュールの断面図であり、(2B)は、(2A)の一点鎖線2B−2Bにおける断面図である。 (3A)は実施例1による蓄電モジュールの断面図であり、(3B)は実施例2による蓄電モジュールの断面図であり、(3C)は実施例3による蓄電モジュールの断面図である。 (4A)は実施例4による蓄電モジュールの断面図であり、(4B)は実施例5による蓄電モジュールの断面図である。 (5A)は実施例6による蓄電モジュールの断面図であり、(5B)は実施例7による蓄電モジュールの断面図であり、(5C)は実施例8による蓄電モジュールの断面図である。 実施例9による蓄電モジュールの断面図である。 実施例10による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの平面図である。 (8A)は、実施例10による蓄電モジュールの断面図であり、(8B)は(8A)の一点鎖線8B−8Bにおける断面図である。 (9A)は、熱輸送板の折り畳み前の斜視図であり、(9B)は、折り畳まれた後の熱輸送板の斜視図である。 (10A)は実施例11による蓄電モジュールの部分断面図であり、(10B)は実施例12による蓄電モジュールの部分断面図であり、(10C)は実施例13による蓄電モジュールの部分断面図である。 実施例1〜実施例13による蓄電モジュールを搭載した実施例14によるハイブリッド型ショベルの概略図である。 実施例14によるハイブリッド型ショベルの側面図である。 実施例14によるハイブリッド型ショベルのブロック図である。 実施例14によるハイブリッド型ショベルの蓄電回路の等価回路図である。 実施例15による電動ショベルの概略平面図である。 実施例15による電動ショベルのブロック図である。
図1Aに、実施例1による蓄電モジュールに用いられる蓄電セル35の平面図を示す。蓄電容器10内に、蓄電積層体11が収容されている。蓄電容器10の平面形状は、例えば、頂点がやや丸みを帯びた長方形である。蓄電積層体11は、第1の集電極21、第2の集電極22、セパレータ(電解質層)25、第1の分極性電極27、及び第2の分極性電極28を含む。第1の集電極21と第2の集電極22とは、大部分の領域において相互に重なっている。両者が重なった部分に、第1の分極性電極27及び第2の分極性電極28が配置されている。
第1の分極性電極27と第2の分極性電極28とは、平面視においてほぼ同一の領域に配置される。第1の分極性電極27及び第2の分極性電極28が配置されている領域を「電極領域」29ということとする。電極領域29よりも外側で、蓄電容器10の外周よりも内側の領域を、「額縁領域」30ということとする。
第1の集電極21及び第2の集電極22は、電極領域29から相互に反対向き(図1Aにおいて、上向き及び下向き)に伸びた延伸部分21A、22Aを有する。セパレータ25の外周線は、第1の集電極21と第2の集電極22とが重なっている領域よりも外側に位置する。延伸部分21A、22Aは、セパレータ25の外周よりも外側まで導出されている。
第1の集電極タブ12及び第2の集電極タブ13が、それぞれ蓄電容器10の内側から、蓄電容器10の相互に平行な縁と交差して、蓄電容器10の外側まで引き出されている。第1の集電極タブ12及び第2の集電極タブ13は、それぞれ第1の集電極21の延伸部分21A及び第2の集電極22の延伸部分22Aと重なり、第1の集電極21及び第2の集電極22に電気的に接続されている。第1の集電極タブ12及び第2の集電極タブ13は、相互に逆極性の電極として作用する。
蓄電容器10の額縁領域30に、ガス抜き孔14が形成されている。ガス抜き孔14は、例えば第1の集電極21の延伸部分21Aと重なる位置に配置される。ガス抜き構造物15が、ガス抜き孔14に重なる位置に配置される。
図1Bに、図1Aの一点鎖線1B−1Bにおける断面図を示す。蓄電容器10は、2枚のアルミラミネートフィルム10A、10Bを含む。アルミラミネートフィルム10A、10Bは、蓄電積層体11を挟み、蓄電積層体11を密封する。一方のラミネートフィルム10Bは、ほぼ平坦であり、他方のラミネートフィルム10Aは、蓄電積層体11の形状を反映して変形している。額縁領域30は電極領域29よりも薄い。図1Bでは、セパレータ25、第1の分極性電極27、及び第2の分極性電極28の記載を省略している。
図1Cに蓄電積層体11の断面図を示す。第1の集電極21の両面に、第1の分極性電極27が形成されており、第2の集電極22の両面に、第2の分極性電極28が形成されている。第1の集電極21及び第2の集電極22には、例えばアルミニウム箔が用いられる。第1の分極性電極27は、例えば、活性炭粒子が混錬されたバインダを含むスラリーを、第1の集電極21の表面に塗布した後、加熱して定着させることにより形成することができる。第2の分極性電極28も同様の方法で形成することができる。
両面に第1の分極性電極27が形成された第1の集電極21と、両面に第2の分極性電極28が形成された第2の集電極22とが交互に積層されている。第1の分極性電極27と第2の分極性電極28との間に、セパレータ25が配置されている。セパレータ25には、例えばセルロース紙が用いられる。このセルロール紙に、電解液が含浸されている。電解液の溶媒には、例えば分極性有機溶剤、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート等が用いられる。電解質(支持塩)として、4級アンモニウム塩、例えばSBPB(スピロビピロリジニウムテトラフルオロボレート)が用いられる。セパレータ25は、第1の分極性電極27と第2の分極性電極28との短絡、及び第1の集電極21と第2の集電極22との短絡を防止する。
図1Bに戻って説明を続ける。複数の第1の集電極21の延伸部分21Aが重ね合わされ、第1の集電極タブ12に超音波溶接されている。複数の第2の集電極22の延伸部分22Aが重ね合わされ、第2の集電極タブ13に超音波溶接されている。第1の集電極タブ12及び第2の集電極タブ13には、例えばアルミニウム板が用いられる。第1の集電極21の延伸部分21Aが積層された領域には、第2の集電極22、第1の分極性電極27、第2の分極性電極28、及びセパレータ25が配置されていない。このため、延伸部分21Aが積層された部分は、電極領域29より薄い。同様に、第2の集電極22の延伸部分22Aが積層された部分も、電極領域29より薄い。
第1の集電極タブ12及び第2の集電極タブ13は、ラミネートフィルム10Aとラミネートフィルム10Bとの間を通って、蓄電容器10の外側まで導出されている。第1の集電極タブ12及び第2の集電極タブ13は、導出箇所において、ラミネートフィルム10Aとラミネートフィルム10Bとに熱融着されている。なお、第1の集電極タブ12とラミネートフィルム10A、10Bとの間、及び第2の集電極タブ13とラミネートフィルム10A、10Bとの間に、タブフィルムを挟んでもよい。タブフィルムは、シール強度を向上させる。
第1の集電極21の延伸部分21Aと、ラミネートフィルム10Aとの間に、ガス抜き構造物15が配置されている。ガス抜き構造物15は、ガス抜き孔14を塞ぐように配置され、ラミネートフィルム10Aに熱融着されている。ガス抜き構造物15は、蓄電容器10内のガスを外部に排出するが、外部から蓄電容器10内への水分等の侵入を禁止する。
蓄電容器10内は、真空排気されている。このため、ラミネートフィルム10A、10Bは、大気圧により、蓄電積層体11及びガス抜き構造物15の外形に沿うように、変形している。
図1Dに、図1Aの一点鎖線1D−1Dにおける断面図を示す。蓄電積層体11の積層構造は、図1B及び図1Cに示したものと同一である。蓄電積層体11よりも外側の領域において、ラミネートフィルム10Aと10Bとが相互に熱融着されている。図1Dに示した断面においては、第1の集電極21及び第2の集電極22に、延伸部分が設けられていない。すなわち、蓄電積層体11の両脇に、相対的に薄い部分が設けられていない。このため、図1Dに示した断面において、蓄電積層体11の端面を覆っているラミネートフィルム10Aの傾斜は、図1Bに示した断面における傾斜よりも急峻である。
図2Aに、実施例1による蓄電モジュールの断面図を示す。理解を容易にするために、xyz直交座標系を定義する。
板状の複数の蓄電セル35と、伝熱板36とが、その厚さ方向(z方向)に交互に積層されている。蓄電セル35の各々は、図1A〜図1Dに示したものと同一の構造を有する。最も外側の蓄電セル35に、それぞれ押さえ板42、43が密着している。複数のタイロッド41が、一方の押さえ板42から他方の押さえ板43まで貫通し、蓄電セル35と伝熱板36とに、積層方向(z方向)の圧縮力を加えている。
蓄電セル35は、積層方向の圧縮を印加されることにより、押さえ板42、43の間に保持される。押さえ板42、43、及びタイロッド41が、蓄電セル35を保持するための保持機構40を構成する。なお、伝熱板36を保持機構40の一つの構成要素と考えることもできる。
複数の蓄電セル35が直列に接続されるように、相互に隣り合う蓄電セル35の第1の集電極タブ12同士が接続され、第2の集電極タブ13同士が接続されている。すべての蓄電セル35は、電極領域29の中心から見て、第1の集電極タブ12がx軸の正の方向に配置される姿勢、すなわちガス抜き孔14(図1A)がx軸の正の方向に配置される姿勢で保持されている。
伝熱板36には、例えばアルミニウムが用いられ、タイロッド41及び押さえ板42、43には、例えばステンレス鋼が用いられる。x方向に関して保持機構40の両側に、一対の壁板44、45が配置されている。壁板44及び45の各々は、ボルトで押さえ板42、43に固定されている。
図2Bに、図2Aの一点鎖線2B−2Bにおける断面図を示す。図2Bの一点鎖線2A−2Aにおける断面図が、図2Aに相当する。蓄電セル35及び伝熱板36の平面形状は、ほぼ長方形である。蓄電セル35の、相互に反対側の辺(図2Bにおいて、上辺及び下辺)から、第1の集電極タブ12及び第2の集電極タブ13が導出されている。伝熱板36は、平面視において、蓄電セル35の縁よりも外側まで張り出している。
y方向に関して伝熱板36の両側に、一対の壁板46、47が配置されている。壁板46、47は、伝熱板36の端面に接触している。これにより、伝熱板36が、壁板46、47に熱的に結合する。壁板46及び47の各々は、壁板44及び45に、ボルトで固定されている。壁板46及び47の内部に、冷却媒体を流すための流路48が形成されている。
蓄電セル35の間に伝熱板36を挿入しなくても十分な冷却性能が得られる場合には、伝熱板36を配置することなく、複数の蓄電セル35のみを積層してもよい。
図3Aに、保持機構40及び蓄電セル35の断面図を、押さえ板42、43の形状に着目して示す。押さえ板42と43との間に、複数の蓄電セル35が保持されている。図3Aでは、伝熱板36(図2A)が挿入されていない構成を示している。電極領域29から見てx軸の正の方向にガス抜き孔14が配置されている。
押さえ板42の、蓄電セル35に対向する表面(内側の表面)が凸状の曲面にされている。この内側の表面は、xy面内において、蓄電セル35の中心で最も高く、周辺に向かって徐々に低くなるような形状を有する。例えば、この凸状の曲面は、z軸に平行で、電極領域29の中心を通過する仮想直線を回転中心とする回転面である。もう一方の押さえ板43の内側の表面は平面である。ガス抜き孔14の位置に対応する部分の厚さをt1とし、押さえ板42の中心部の厚さをt2とすると、t1<t2が成立する。
押さえ板42の内側の表面が凸状の曲面にされているため、蓄電セル35の電極領域29の周辺から中心に向かって、面圧が高くなる。蓄電セル35は、印加される面圧に応じて変形する。具体的には、面圧の高い領域が、面圧の低い領域よりも薄くなる。凸面の高低差は、電極領域29の最外周部においても蓄電セル35に圧縮力が印加される程度に設定されている。
ガス抜き孔14と電極領域29の中心との間の領域では、ガス抜き孔14から、電極領域29の中心に向かって、面圧が徐々に高くなっている。このため、蓄電セル35内のこの領域で発生したガスは、ガス抜き孔14に向かって輸送される。電極領域29の中心において面圧が最大であるため、蓄電セル35内の他の領域で発生したガスは、電極領域29から額縁領域30に向かって輸送される。額縁領域30内に蓄積されたガスは、蓄電セル35の蓄電性能に影響を与えない。このため、蓄電セル35内で発生したガスによる蓄電性能の低下を抑制することができる。
さらに、額縁領域30まで輸送されたガスは、額縁領域30内を輸送されて、ガス抜き孔14まで到達する。従って、蓄電セル35内のガスを効率的に外部に排出することができる。
図3Aでは、押さえ板42の内側の表面が、z軸に平行な仮想直線を回転中心とする回転面である場合を示したが、y軸に平行な母線を持つ凸状の柱面、例えば円柱面としてもよい。この場合、y軸方向に関して面圧はほぼ一定である。x軸方向に関しては、電極領域29の中心から縁に向かって徐々に面圧が低くなる。従って、電極領域29で発生したガスは、x軸の正の向き、または負の向きに輸送されて、額縁領域30に到達する。
図3Bに、実施例2による蓄電モジュールの断面図を示す。図3Aでは、一方の押さえ板42の内側の表面を凸状の曲面にしたが、図3Bの例では、他方の押さえ板43の内側の表面も、凸状の曲面にされている。押さえ板43の内側の表面は、z軸に平行な軸を回転中心とする回転面としてもよいし、y軸に平行な母線を有する柱面としてもよい。
実施例2においても、実施例1と同等の面圧の分布を実現することができる。このため、蓄電セル35内で発生したガスを、額縁領域30に輸送し、ガス抜き孔14から効率的に外部に排出することができる。
図3Cに、実施例3による蓄電モジュールの断面図を示す。押さえ板42と蓄電セル35との間に緩衝板49が挿入されている。押さえ板42の、内側の表面に凸部42Aが形成されている。xy面内において、凸部42Aは電極領域29の内奥部(外周線から離れた内側の領域)と重なるが、電極領域29の外周近傍とは重ならない。
押さえ板42、43で圧縮力を印加すると、蓄電セル35の変形に応じて緩衝板49が弾性変形する。電極領域29の外周近傍領域には、緩衝板49の復元力により圧縮力が印加される。このため、電極領域29の中心から縁に向かって、面圧が低くなる。このため、蓄電セル35内で発生したガスを、額縁領域30に輸送し、ガス抜き孔14から効率的に外部に排出することができる。
図4Aに、実施例4による蓄電モジュールの断面図を示す。押さえ板42の中心近傍は平板状であり、その周囲では、縁が蓄電セル35から遠ざかるように傾斜している。圧縮力を印加しない状態で、押さえ板42の中心近傍の平板状部分は蓄電セル35に接触する。傾斜した部分と、蓄電セル35との間には、隙間が生じる。この隙間の厚さは、中心から縁に向かって厚くなる。
押さえ板42の内側の表面よりも外側に位置するz軸に垂直な仮想平面を基準として、ガス抜き孔14に対応する部分における押さえ板42の内側の表面の高さをt1とし、押さえ板42の中心部における内側の表面の高さをt2としたとき、t1<t2が成立する。
圧縮力が印加されると、蓄電セル35が変形することにより、傾斜した部分も蓄電セル35に接触する。これにより、面圧は、電極領域29の中心から縁に向かって低下する。このため、蓄電セル35内で発生したガスを、額縁領域30に輸送し、ガス抜き孔14から効率的に外部に排出することができる。
図4Bに、実施例5による蓄電モジュールの断面図を示す。押さえ板42が、蓄電セル35に向かって凸になるように湾曲した形状を有する。例えば、y軸に垂直な断面が、V字状にされている。なお、y軸を中心とする円筒の側面から一部分を切り出した形状にしてもよい。
押さえ板42の内側の表面よりも外側に位置するz軸に垂直な仮想平面を基準として、ガス抜き孔14に対応する部分における押さえ板42の内側の表面の高さをt1とし、押さえ板42の中心部における内側の表面の高さをt2としたとき、t1<t2が成立する。
タイロッド41で押さえ板42と43とが近づく向きの力を印加すると、押さえ板42が弾性変形する。押さえ板42の復元力により、蓄電セル35に圧縮力が印加される。面圧は、x軸方向に関して、電極領域29の中心から縁に向かって徐々に低下する。このため、蓄電セル35内で発生したガスを、額縁領域30に輸送し、ガス抜き孔14から効率的に外部に排出することができる。なお、押さえ板42を、z軸に平行な軸を回転中心とする回転体としてもよい。
図3A〜図4Bに示した実施例1〜実施例5では、押さえ板42の内側の表面が、yz面に平行で電極領域29の中心を通過する平面に関してほぼ面対称である。このため、x軸方向の面圧の分布が、電極領域29の中心に関してほぼ対称である。これにより、蓄電モジュールに衝撃や継続的な振動が加わっても、z軸に垂直な方向にへの蓄電セル35のずれが生じにくい。
図5Aに、実施例6による蓄電モジュールの断面図を示す。実施例6では、圧縮力を印加していない状態で、押さえ板42と蓄電セル35との隙間が、x軸の正の向きに向かって、広くなっている。すなわち、ガス抜き孔14に近づくに従って、隙間が広がっている。押さえ板42の外側の表面はz軸に垂直な平面である。実施例6においては、電極領域29内において、ガス抜き孔14に近い領域から遠い領域に向かって、面圧が高くなる。
ガス抜き孔14に対応する部分における押さえ板42の厚さt1とし、押さえ板42の中心部における厚さをt2とする。さらに、xy面内で、ガス抜き孔14の位置と押さえ板42の中心とを結ぶ直線と、電極領域29の縁との交点のうち、ガス抜き孔14から遠い方の交点の位置における押さえ板42の厚さをt3とする。このとき、t1<t2<t3が成立する。
圧縮力が印加されると、蓄電セル35が変形し、押さえ板42が電極領域29の全域に接触する。このとき、x軸方向の面圧は、ガス抜き孔14から電極領域29内に向かって(x軸の負の向きに向かって)徐々に高くなる。
図3Aに示した実施例では、電極領域29の中心よりもx軸の負の側で発生したガスは、ガス抜き孔14から遠ざかる方向へ輸送され、額縁領域30に達する。これに対し、図5Aに示した実施例6では、電極領域29の中心よりもx軸の負の側で発生したガスも、ガス抜き孔14に近づく向きに輸送される。このため、蓄電セル35内で発生したガスを、より効率的にガス抜き孔14から排出することができる。
図5Bに、実施例7による蓄電モジュールの断面図を示す。押さえ板42の内側の表面の形状は、図5Aに示した実施例6のものとほぼ同一である。実施例6では、押さえ板42の外側の表面は平面であったが、実施例7では、押さえ板42の外側の表面も内側に向かって湾曲しており、押さえ板42の厚さはほぼ一定である。
押さえ板42の内側の表面よりも外側に位置するz軸に垂直な仮想平面を基準として、ガス抜き孔14に対応する部分における押さえ板42の内側の表面の高さをt1とし、押さえ板42の中心部における内側の表面の高さをt2としする。さらに、xy面内で、ガス抜き孔14の位置と押さえ板42の中心とを結ぶ直線と、電極領域29の縁との交点のうち、ガス抜き孔14から遠い方の交点の位置における押さえ板42の内側の表面の高さをt3とする。このとき、t1<t2<t3が成立する。
蓄電セル35に圧縮力を印加すると、押さえ板42も弾性変形し、その復元力によって蓄電セル35に面圧が発生する。実施例7でも、実施例6と同様の面圧分布が得られる。
図5Cに、実施例8による蓄電モジュールの断面図を示す。実施例8では、押さえ板42、43のいずれも均一な厚さの平板である。ガス抜き孔14から遠い位置のタイロッド41による締め付け力を、ガス抜き孔14に近い位置のタイロッド41による締め付け力より強くしている。図5Cでは、電極領域29と押さえ板42との間に隙間が画定された状態を示しているが、圧縮力が印加されると、電極領域29の全域が押さえ板42に接触する。
図5Bの場合と同様に、高さt1、t2、t3を定義すると、実施例8においても、t1<t2<t3が成立する。実施例8でも、実施例6と同様の面圧分布が得られる。
図6に、実施例9による蓄電モジュールの断面図を示す。実施例9では、蓄電セル35の間に伝熱板36が配置されている。伝熱板36のxz面に平行な断面は、中央部で厚く、両端に向かって徐々に薄くなっている。電極領域29の中心とガス抜き孔14との間の領域においては、電極領域29の中心からガス抜き孔14に向かって徐々に薄くなっている。押さえ板42、43の内側の表面は平面である。圧縮力が印加されると、蓄電セル35が変形し、電極領域29の全域が伝熱板36に接触する。伝熱板36が相対的に厚い領域において、面圧が相対的に高くなる。このため、x軸方向に関して、電極領域29の中心で最も面圧が高く、縁に向かって面圧が徐々に低くなる。ガス抜き孔14と電極領域29の中心との間の領域では、ガス抜き穴14から電極領域29内に向かって、面圧が徐々に高くなる。これにより、図3Aに示した実施例と同様に、蓄電セル35内で発生したガスを、効率的に電極領域29から排除することができる。
図7に、実施例10による蓄電モジュールに用いられる蓄電セル35の平面図を示す。以下の説明では、図1Aに示した実施例1の蓄電セルとの相違点に着目し、同一の構成については説明を省略する。
実施例1では、第1の集電極タブ12と第2の集電極タブ13とが、蓄電容器10の相互に反対側の縁から引き出されていた。これに対し、実施例10では、第1の集電極タブ12と第2の集電極タブ13とが、蓄電容器10の同一の縁の異なる位置から引き出されている。第1の集電極21、第2の集電極22、第1の分極性電極27、第2の分極性電極28、及びセパレータ25の積層構造は、実施例1の積層構造と同一である。
第1の集電極21の延伸部分21A及び第2の集電極22の延伸部分22Aは、第1の集電極タブ12及び第2の集電極タブ13の配置に適合させて、電極領域29の同一の縁の異なる位置から外方に延びている。
ガス抜き孔14及びガス抜き構造物15は、第1の集電極タブ12及び第2の集電極タブ13が引き出されている縁に対応する額縁領域30内に配置されている。
図8Aに、実施例10による蓄電モジュールの平断面図を示す。理解を容易にするために、xyz直交座標系を定義する。
複数の蓄電セル35がz軸方向に積層されている。蓄電セル35は、各蓄電セル35の中心から見てガス抜き孔14(図7)が同一の方向(x軸の正の方向)に位置する姿勢で配列されている。熱輸送板60がつづら折り状(サーペンタイン状)に折り畳まれており、平板状部分と屈曲部分とが交互に連続している。熱輸送板60は、x軸に平行な視線で見たとき、すなわちyz面への垂直投影像が、つづら折り状になる姿勢で配置されている。熱輸送板60の平板状部分が、蓄電セル35の間に配置されており、熱輸送板60の平板状部分と蓄電セル35とが、z軸方向に交互に配列されている。z軸方向の最も外側には、熱輸送板60の平板状部分が配置される。
押さえ板51及び52が、熱輸送板60の平板状部分と蓄電セル35との積層体の両端に配置され、熱輸送板60に密着している。一方の押さえ板52には、側板53、54が連続している。押さえ板52、側板53、54は、例えば、1枚の金属板を折り曲げて形成される。側板53、54は、熱輸送板60及び蓄電セル35の側方(y軸の負の側と正の側)に配置される。他方の押さえ板51が、側板53、54に、ボルトとナットからなる締結具57で締結されることにより、熱輸送板60の平板状部分と蓄電セル35との積層体に圧縮力が印加される。
熱輸送板60内に、冷却媒体を流すための流路61が形成されている。流路61は、つづら折り状の熱輸送板60の形状に適合して蛇行しながら、z軸方向に延びる。流路61の一方の端部に冷却媒体導入管62が連結され、他方の端部に冷却媒体排出管63が連結されている。冷却媒体供給装置65から、冷却媒体導入管62に冷却媒体が導入される。冷却媒体導入管62に導入された冷却媒体は、流路61、冷却媒体排出管63を経由して、冷却媒体供給装置65に回収される。
図8Bに、図8Aの一点鎖線8B−8Bにおける断面図を示す。図8Bの一点鎖線8A−8Aにおける断面図が図8Aに相当する。複数の蓄電セル35が直列接続されるように、第1の集電極タブ12及び第2の集電極タブ13が接続される。ガス抜き孔14が、蓄電セル35の中心から見てx軸の正の方向に配置されている。熱輸送板60の内部に複数の流路61が形成されている。流路61同士は、隔壁によって隔てられている。隔壁が形成されているため、熱輸送板61の平板状部分に厚さ方向の圧縮力が印加されたとき、平板状部分が押し潰されることなく、その形状が維持される。蓄電セル35で発生した熱が、流路60内を流れる冷却媒体を介して、外部に放出される。
底板55及び天板56が、側板53、54(図8A)及び押さえ板51、52とともに、平行六面体構造の筐体を構成する。熱輸送板60は、底板55に接触している。押さえ板51の内側の表面が、図3Aに示した実施例1の押さえ板42と同様に、凸状の曲面にされている。このため、x軸方向に関して、中心部分で面圧が大きくなり、中心から縁に向かって面圧が小さくなる。このため、蓄電セル35内で発生したガスを、電極領域29から額縁領域30に向かって輸送し、ガス抜き孔14から外部に効率的に排出することができる。
押さえ板51の形状を、図3Cに示した押さえ板42と同様の形状とし、緩衝板49を、押さえ板51と熱輸送板60との間に挿入してもよい。また、押さえ板51の形状を、図4A、図4B、図5A、または図5Bに示した押さえ板42と同様の形状にしてもよい。図5Cに示した実施例と同様に、図8Aにおいて、締結具57による締め付け力をx軸方向に関して変化させることにより、面圧分布を調整してもよい。
図9Aに、折り畳み前の熱輸送板60の斜視図を示す。熱輸送板60は、長方形の板状部材であり、その内部に、長さ方向に延在する複数の流路61が形成されている。流路61の各々は、熱輸送板60の長さ方向に直交する1つの端面から反対側の端面まで達する。熱輸送板60には、例えばアルミニウム等の金属が用いられる。熱輸送板60は、押し出し成型により容易に作製することができる。
図9Bに、折り畳んだ後の熱輸送板60の斜視図を示す。図9Aに示した平板状の熱輸送板60が塑性変形し、蛇行形状を呈する。熱輸送板60が折り畳まれたことにより、流路61の各々も蛇行する。このように、押し出し成形品を折り畳むことにより、低コストで熱輸送板60を作製することができる。
図10Aに、実施例11による蓄電モジュールに用いられる蓄電セル35及び熱輸送板60の断面図を示す。以下の説明では、図8Bに示した実施例10との相違点に着目し、同一の構成については説明を省略する。
実施例11では、熱輸送板60の厚さが、x軸方向に関して変動しており、中心部分で相対的に厚く、中心から縁に向かって徐々に薄くなっている。実施例10では、図8Bに示した押さえ板51の内側の表面が凸状の曲面であったが、実施例11では、この表面は平面である。熱輸送板60の厚さ分布により、面圧が、x軸方向に関して中心近傍で相対的に高くなり、中心から縁に向かって徐々に低くなる。このため、蓄電セル35内で発生したガスを効率的に外部に排出することができる。
図10Bに、実施例12による蓄電モジュールに用いられる蓄電セル35及び熱輸送板60の断面図を示す。以下の説明では、図10Aに示した実施例11との相違点に着目し、同一の構成については説明を省略する。
実施例12では、熱輸送板60の厚さは一定である。複数の流路61のx軸方向の寸法が同一ではなく、x軸方向に関して中央に配置されている流路61のx軸方向の寸法が相対的に小さく、縁に近い流路61ほど、x軸方向の寸法が大きい。流路61を隔てる隔壁の厚さは一定である。このため、熱輸送板60の断面内において、流路61の占める割合が、x軸方向に関して中心から縁に向かって高くなっている。
流路61の占める割合が高い部分では、流路61の占める割合が低い部分に比べて、熱輸送板60の剛性が低くなる。このため、圧縮力が印加されたとき、中心よりも縁の方が変形しやすい。蓄電セル35に印加される面圧は、x軸方向に関して中心から縁に向かって小さくなる。これにより、図10Aに示した実施例11と同様に、蓄電セル35内のガスを効率的に外部に排出することができる。
図10Cに、実施例13による蓄電モジュールに用いられる蓄電セル35及び熱輸送板60の断面図を示す。以下の説明では、図10Bに示した実施例12との相違点に着目し、同一の構成については説明を省略する。実施例13では、複数の流路61のx軸方向の寸法は同一である。流路61を隔てる隔壁の厚さが同一ではなく、x軸方向に関して中心に位置する隔壁が相対的に厚く、縁に近い隔壁ほど薄くなっている。この場合にも、実施例12と同様に、熱輸送板60の断面内において、流路61の占める割合が、x軸方向に関して中心から縁に向かって高くなる。このため、蓄電セル35に印加される面圧は、x軸方向に関して中心から縁に向かって小さくなる。これにより、図10Bに示した実施例12と同様に、蓄電セル35内のガスを効率的に外部に排出することができる。
上記実施例1〜実施例9では、図1Aに示したように、相互に反対側の縁から集電極タブ12、13が引き出されている蓄電セルを用いたが、実施例1〜実施例9においても、図7に示したように、1つの縁から2つの集電極タブ12、13が引き出された蓄電セルを用いることも可能である。また、実施例10〜12では、図7に示した蓄電セル20を用いたが、実施例10〜12においても、図1Aに示した蓄電セル20を用いることも可能である。この場合、例えば図8Bにおいて、熱輸送板60と底板55との間に、集電極タブを接続するための空間が確保される。
図11に、上記実施例1〜13の少なくとも1つの実施例による蓄電モジュールを搭載した作業機械の例として、実施例14によるハイブリッド型ショベルの概略平面図を示す。旋回体70に、旋回軸受け73を介して、走行装置71が取り付けられている。旋回体70に、エンジン74、油圧ポンプ75、旋回用電動モータ76、油タンク77、冷却ファン78、座席79、蓄電モジュール80、及び電動発電機83が搭載されている。エンジン74は、燃料の燃焼により動力を発生する。エンジン74、油圧ポンプ75、及び電動発電機83が、トルク伝達機構81を介して相互にトルクの送受を行う。油圧ポンプ75は、ブーム82等の油圧シリンダに圧油を供給する。
電動発電機83は、エンジン74の動力によって駆動され、発電を行う(発電運転)。発電された電力は、蓄電モジュール80に供給され、蓄電モジュール80が充電される。また、電動発電機83は、蓄電モジュール80からの電力によって駆動され、エンジン74をアシストするための動力を発生する(アシスト運転)。油タンク77は、油圧回路の油を貯蔵する。冷却ファン78は、油圧回路の油温の上昇を抑制する。操作者は、座席79に着座して、ハイブリッド型ショベルを操作する。
図12に、実施例14によるハイブリッド型ショベルの側面図を示す。下部走行体71に、旋回軸受け73を介して上部旋回体70が搭載されている。上部旋回体70は、旋回用電動モータ76(図11)からの駆動力により、下部走行体71に対して、時計回り、または反時計周りに旋回する。上部旋回体70に、ブーム82が取り付けられている。ブーム82は、油圧駆動されるブームシリンダ107により、上部旋回体70に対して上下方向に揺動する。ブーム82の先端に、アーム85が取り付けられている。アーム85は、油圧駆動されるアームシリンダ108により、ブーム82に対して前後方向に揺動する。アーム85の先端にバケット86が取り付けられている。バケット86は、油圧駆動されるバケットシリンダ109により、アーム85に対して上下方向に揺動する。
蓄電モジュール80が、蓄電モジュール用マウント90及びダンパ(防振装置)91を介して、上部旋回体70に搭載されている。蓄電モジュール80には、上記実施例1〜13による蓄電モジュールが用いられる。蓄電モジュール80から供給される電力によって、旋回用電動モータ76(図11)が駆動される。旋回用電動モータ76が駆動されることにより、駆動対象である旋回体70が旋回する。また、旋回用電動モータ76は、運動エネルギを電気エネルギに変換することによって回生電力を発生する。発生した回生電力によって、蓄電モジュール80が充電される。
図13に、実施例14によるハイブリッド型ショベルのブロック図を示す。図13において、機械的動力系を二重線で表し、高圧油圧ラインを太い実線で表し、電気系統を細い実線で表し、パイロットラインを破線で表す。
エンジン74の駆動軸がトルク伝達機構81の入力軸に連結されている。エンジン74には、電気以外の燃料によって駆動力を発生するエンジン、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関が用いられる。エンジン74は、作業機械の運転中は、常時駆動されている。
電動発電機83の駆動軸が、トルク伝達機構81の他の入力軸に連結されている。電動発電機83は、電動(アシスト)運転と、発電運転との双方の運転動作を行うことができる。電動発電機83には、例えば磁石がロータ内部に埋め込まれた内部磁石埋込型(IPM)モータが用いられる。
トルク伝達機構81は、2つの入力軸と1つの出力軸とを有する。この出力軸には、メインポンプ75の駆動軸が連結されている。
エンジン74に加わる負荷が大きい場合には、電動発電機83がアシスト運転を行い、電動発電機83の駆動力がトルク伝達機構81を介してメインポンプ75に伝達される。これにより、エンジン74に加わる負荷が軽減される。一方、エンジン74に加わる負荷が小さい場合には、エンジン74の駆動力がトルク伝達機構81を介して電動発電機83に伝達されることにより、電動発電機83が発電運転される。電動発電機83のアシスト運転と発電運転との切り替えは、電動発電機83に接続されたインバータ118により行われる。インバータ118は、制御装置130により制御される。
制御装置130は、中央処理装置(CPU)130A及び内部メモリ130Bを含む。CPU130Aは、内部メモリ130Bに格納されている駆動制御用プログラムを実行する。制御装置130は、表示装置135に、各種装置の劣化状態等を表示することにより、運転者の注意を喚起する。
メインポンプ75は、高圧油圧ライン116を介して、コントロールバルブ117に油圧を供給する。コントロールバルブ117は、運転者からの指令により、油圧モータ101A、101B、ブームシリンダ107、アームシリンダ108、及びバケットシリンダ109に油圧を分配する。油圧モータ101A及び101Bは、それぞれ図12に示した下部走行体71に備えられた左右の2本のクローラを駆動する。
電動発電機83の電気系統の入出力端子が、インバータ118を介して蓄電回路190に接続されている。インバータ118は、制御装置130からの指令に基づき、電動発電機83の運転制御を行う。蓄電回路190には、さらに、他のインバータ120を介して旋回モータ76が接続されている。蓄電回路190及びインバータ120は、制御装置130により制御される。
電動発電機83がアシスト運転されている期間は、必要な電力が、蓄電回路190から電動発電機83に供給される。電動発電機83が発電運転されている期間は、電動発電機83によって発電された電力が、蓄電回路190に供給される。
旋回用電動モータ76は、インバータ120からのパルス幅変調(PWM)制御信号により交流駆動され、力行動作及び回生動作の双方の運転を行うことができる。旋回用電動モータ76には、例えばIPMモータが用いられる。IPMモータは、回生時に大きな誘導起電力を発生する。
旋回用電動モータ76の力行動作中は、旋回用電動モータ76が、減速機124を介して、上部旋回体70を旋回させる。この際、減速機124は、回転速度を遅くする。これにより、旋回用電動モータ76で発生した回転力が増大する。また、回生運転時には、上部旋回体70の回転運動が、減速機124を介して旋回用電動モータ76に伝達されることにより、旋回用電動モータ76が回生電力を発生する。この際、減速機124は、力行運転の時とは逆に、回転速度を速める。これにより、旋回用電動モータ76の回転数を上昇させることができる。
レゾルバ122が、旋回用電動モータ76の回転軸の回転方向の位置を検出する。検出結果は、制御装置130に入力される。旋回用電動モータ76の運転前と運転後における回転軸の回転方向の位置を検出することにより、旋回角度及び旋回方向が導出される。
メカニカルブレーキ123が、旋回用電動モータ76の回転軸に連結されており、機械的な制動力を発生する。メカニカルブレーキ123の制動状態と解除状態とは、制御装置130からの制御を受け、電磁的スイッチにより切り替えられる。
パイロットポンプ115が、油圧操作系に必要なパイロット圧を発生する。発生したパイロット圧は、パイロットライン125を介して操作装置126に供給される。操作装置126は、レバーやペダルを含み、運転者によって操作される。操作装置126は、パイロットライン125から供給される1次側の油圧を、運転者の操作に応じて、2次側の油圧に変換する。2次側の油圧は、油圧ライン127を介してコントロールバルブ117に伝達されると共に、他の油圧ライン128を介して圧力センサ129に伝達される。
圧力センサ129で検出された圧力の検出結果が、制御装置130に入力される。これにより、制御装置130は、下部走行体71、旋回用電動モータ76、ブーム82、アーム85、及びバケット86の操作の状況を検知することができる。特に、実施例13によるハイブリッド型ショベルでは、旋回用電動モータ76が旋回軸受け73を駆動する。このため、旋回用電動モータ76を制御するためのレバーの操作量を高精度に検出することが望まれる。制御装置130は、圧力センサ129を介して、このレバーの操作量を高精度に検出することができる。
さらに、制御装置130は、下部走行体71、旋回用電動モータ76、ブーム82、アーム85、及びバケット86のいずれも運転されておらず、蓄電回路190への電力の供給及び蓄電回路190からの電力の強制的な取り出しのいずれも行われていない状態(非運転状態)を検出することができる。
図14に、蓄電回路190の等価回路図を示す。蓄電回路190は、蓄電モジュール80、コンバータ200、及びDCバスライン210を含む。コンバータ200の一対の電源接続端子203A、203Bに蓄電モジュール80が接続されており、一対の出力端子204A、204BにDCバスライン210が接続されている。一方の電源接続端子203B、及び一方の出力端子204Bは接地されている。蓄電モジュール80には、上記実施例1〜実施例13による蓄電モジュールが用いられる。
DCバスライン210は、インバータ118、120を介して、電動発電機83及び旋回モータ76に接続されている。DCバスライン210に発生している電圧が、電圧計211により測定され、測定結果が制御装置130に入力される。
昇圧用の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)202Aのコレクタと、降圧用のIGBT202Bのエミッタとが相互に接続された直列回路が、出力端子204Aと204Bとの間に接続されている。昇圧用IGBT202Aのエミッタが接地され、降圧用IGBT202Bのコレクタが、高圧側の出力端子204Aに接続されている。昇圧用IGBT202Aと降圧用IGBT202Bの相互接続点が、リアクトル201を介して、高圧側の電源接続端子203Aに接続されている。
昇圧用IGBT202A及び降圧用IGBT202Bに、それぞれダイオード202a、202bが、エミッタからコレクタに向かう向きが順方向になる向きで並列接続されている。出力端子204Aと204Bとの間に、平滑用のコンデンサ205が挿入されている。
電源接続端子203Aと203Bとの間に接続された電圧計206が、蓄電モジュール80の端子間電圧を測定する。リアクトル201に直列に挿入された電流計207が、蓄電モジュール80の充放電電流を測定する。電圧及び電流の測定結果は、制御装置130に入力される。
温度検出器136が、蓄電モジュール80の温度を検出する。検出された温度データは、制御装置130に入力される。温度検出器136は、例えば蓄電モジュール80を構成する複数の蓄電セルから選択された4個の蓄電セルに対応して準備された4個の温度計を含む。制御装置130は、例えば、4個の温度計で取得された4個の温度データの平均を算出し、平均値を蓄電モジュール80の温度とする。なお、キャパシタの過熱状態を判定する際には、4個の温度データが示す温度のうち最も高い温度を、蓄電モジュールの温度として採用してもよい。逆に、蓄電モジュールの温度が低下し過ぎた状態の判定には、4個の温度データが示す温度のうち最も低い温度を、蓄電モジュールの温度として採用してもよい。
制御装置130が、昇圧用IGBT202A及び降圧用IGBT202Bのゲート電極に、制御用のパルス幅変調(PWM)電圧を印加する。
以下、昇圧動作(放電動作)について説明する。昇圧用IGBT202Aのゲート電極にPWM電圧を印加する。昇圧用IGBT202Aのオフ時に、リアクトル201に、高圧側の電源接続端子203Aから昇圧用IGBT202Aのコレクタに向かって電流を流す向きの誘導起電力が発生する。この起電力が、ダイオード202bを介してDCバスライン210に印加される。これにより、DCバスライン210が昇圧される。
次に、降圧動作(充電動作)について説明する。降圧用IGBT202Bのゲート電極に、PWM電圧を印加する。降圧用IGBT202Bのオフ時に、リアクトル201に、降圧用IGBT202Bのエミッタから高圧側の電源接続端子203Aに向かって電流を流す向きの誘導起電力が発生する。この誘導起電力により、蓄電モジュール80が充電される。
蓄電モジュール80に、上記実施例1〜13による蓄電モジュールが用いられているため、蓄電セル20の内部で発生したガスを効率的に外部に放出することができる。
作業機械は、自動車に比べて、路面の悪い砂利道での走行が多い。さらに、作業中に、周囲の堆積物や構造物に衝突することもある。このため、作業機械に搭載される蓄電モジュールには、大きな振動や強い衝撃が加わりやすい。この振動及び衝撃による蓄電セルの位置ずれが懸念される。上記実施例1〜13においては、蓄電セルに印加される面圧を高くすることができるため、振動や衝撃に起因する位置ずれが生じ難い。特に、旋回軸受け73(図11、図12)のガタに起因して上部旋回体70が上下に震動する際に、ダンパ91(図12)で吸収しきれない振動による蓄電モジュール80の破壊を抑制することができる。これにより、集電極タブ12、13の安定した接続を確保することが可能である。
次に、実施例15について説明する。実施例15では、実施例1〜実施例13のいずれかの蓄電モジュールの少なくとも1つが搭載されるショベルが例示される。
図15及び図16は、それぞれ実施例15による作業機械としての電動ショベルの概略平面図、及びブロック図である。以下の説明では、図11、図13に示した実施例14との相違点に着目し、同一の構成については説明を省略する。
実施例15による電動ショベルでは、エンジン74(図11、図13)が搭載されていない。蓄電モジュール80を充電するための電圧コンバータ88及び外部電源接続プラグ87が準備されている。外部電源から、外部電源接続プラグ87及び電圧コンバータ88を介して、蓄電モジュール80を充電することができる。電動発電機83は、発電機として動作せず、蓄電モジュール80(蓄電回路190)から供給される電力ににより、電動機としてのみ動作する。
電圧コンバータ88は、外部電源の電圧を蓄電モジュール80の電圧に適合させるための電圧変換を行う。
実施例14及び実施例15では、作業機械への適用例として、ハイブリッド型ショベル及び電動ショベルを示したが、実施例1〜13の蓄電モジュールは、ショベルの他に、ホイルローダ、ブルドーザ、フォークリフト等の他の作業機械に適用することも可能である。実施例1〜13による蓄電モジュールを、ホイルローダやフォークリフトに適用する場合には、蓄電モジュールから走行用電動モータに電力が供給される。走行用電動モータは、駆動対象である走行装置、例えば車輪を駆動する。走行装置は、走行用電動モータによって駆動されることにより、走行装置に取り付けられた本体部を前進または後進させる。
10 蓄電容器
10A、10B ラミネートフィルム
11 蓄電積層体
12 第1の集電極タブ
13 第2の集電極タブ
14 ガス抜き孔
15 ガス抜き構造物
21 第1の集電極
21A 延伸部分
22 第2の集電極
22A 延伸部分
25 セパレータ
27 第1の分極性電極
28 第2の分極性電極
29 電極領域
30 額縁領域
35 蓄電セル
36 伝熱板
41 タイロッド
42、43 押さえ板
51、52 押さえ板
53、54 側板
55 底板
56 天板
57 締結具
60 熱輸送板
61 流路
62 冷却媒体導入管
63 冷却媒体排出管
65 冷却媒体供給装置
70 旋回体(駆動対象)
71 走行装置
73 旋回軸受け
74 エンジン
75 油圧ポンプ
76 旋回モータ
77 油タンク
78 冷却ファン
79 座席
80 蓄電モジュール
81 トルク伝達機構
82 ブーム
83 電動発電機
85 アーム
86 バケット
87 外部電源接続プラグ
88 電圧コンバータ
90 蓄電モジュールマウント
91 ダンパー(防振装置)
101A、101B 油圧モータ
107 ブームシリンダ
108 アームシリンダ
109 バケットシリンダ
114 メインポンプ
115 パイロットポンプ
116 高圧油圧ライン
117 コントロールバルブ
118 インバータ
119 キャパシタ
120 インバータ
122 レゾルバ
123 メカニカルブレーキ
124 減速機
125 パイロットライン
126 操作装置
127、128 油圧ライン
129 圧力センサ
130 制御装置
135 表示装置
136 温度検出器
200 コンバータ
201 リアクトル
202A 昇圧用IGBT
202B 降圧用IGBT
202a、202b ダイオード
203A、203B 電源接続端子
204A、204B 出力端子
205 平滑用コンデンサ
206 電圧計
207 電流計
211 電圧計

Claims (11)

  1. 積層された複数の蓄電セルと、
    積層された前記蓄電セルの両端に配置された一対の押さえ板、及び一方の前記押さえ板から他方の前記押さえ板まで貫通するタイロッドを含み、複数の前記蓄電セルに、積層方向の圧縮力を印加し、前記蓄電セルを保持する保持機構と
    を有し、
    前記蓄電セルの各々は、陽極及び陰極が重ね合わされた電極領域と、積層方向に平行な視線で見て前記電極領域を取り囲み、前記電極領域よりも薄い額縁領域とを有し、
    前記保持機構は、前記電極領域の全域に圧縮力を印加すると共に、前記電極領域の少なくとも一部の領域において、前記電極領域の外周から内側に向かって面圧が高くなるように圧縮力を印加する蓄電モジュール。
  2. さらに、前記額縁領域に取り付けられ、前記蓄電セル内で発生したガスを排出するガス抜き孔を有し、
    前記保持機構は、前記電極領域の少なくとも一部の領域において、前記ガス抜き孔から前記電極領域の内側に向かって面圧が高くなるように圧縮力を印加する請求項1に記載の蓄電モジュール。
  3. 前記保持機構は、前記電極領域の中心から外周に向かって面圧が小さくなるように、前記蓄電セルに圧縮力を印加する請求項1または2に記載の蓄電モジュール。
  4. 前記保持機構は、
    少なくとも一方の前記押さえ板の、前記蓄電セルに対向する表面が凸面である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。
  5. 積層された複数の蓄電セルであって、各々の蓄電セルが、陽極及び陰極が重ね合わされた電極領域と、積層方向に平行な視線で見て前記電極領域を取り囲み、前記電極領域よりも薄い額縁領域とを有する前記蓄電セルと、
    前記額縁領域に取り付けられ、前記蓄電セル内で発生したガスを排出するガス抜き孔と

    前記蓄電セルに、積層方向の圧縮力を印加し、前記蓄電セルを保持する保持機構と
    を有し、
    前記保持機構は、前記電極領域の全域に圧縮力を印加すると共に、前記電極領域の少なくとも一部の領域において、前記電極領域の外周から内側に向かって面圧が高くなるように圧縮力を印加し、かつ前記電極領域の少なくとも一部の領域において、前記ガス抜き孔から前記電極領域の内側に向かって面圧が高くなるように圧縮力を印加し、
    前記保持機構は、
    前記複数の蓄電セルの間に配置され、前記蓄電セルで発生した熱を外部に伝導させる伝熱板を含み、
    前記伝熱板は、前記電極領域の中心から前記ガス抜き孔に向かって薄くなっている蓄電モジュール。
  6. 積層された複数の蓄電セルであって、各々の蓄電セルが、陽極及び陰極が重ね合わされた電極領域と、積層方向に平行な視線で見て前記電極領域を取り囲み、前記電極領域よりも薄い額縁領域とを有する前記蓄電セルと、
    前記額縁領域に取り付けられ、前記蓄電セル内で発生したガスを排出するガス抜き孔と、
    前記蓄電セルに、積層方向の圧縮力を印加し、前記蓄電セルを保持する保持機構と
    を有し、
    前記保持機構は、前記電極領域の全域に圧縮力を印加すると共に、前記電極領域の少なくとも一部の領域において、前記電極領域の外周から内側に向かって面圧が高くなるように圧縮力を印加し、かつ前記電極領域の少なくとも一部の領域において、前記ガス抜き孔から前記電極領域の内側に向かって面圧が高くなるように圧縮力を印加し、
    前記蓄電セルは、前記ガス抜き孔が、前記電極領域から見て同一の第1の方向に位置する姿勢で積層されており、
    前記保持機構は、
    前記第1の方向に平行な視線で見たとき、前記積層方向の一端から他端に向かって蛇行しながら延び、途中で前記蓄電セルの間を通過している熱輸送板と、
    前記熱輸送板の内部に形成され、前記積層方向の一端から他端に向かう冷却媒体用の流路と
    を有し、
    前記熱輸送板は、前記第1の方向に関して、中央から両端に向かって薄くなっている蓄電モジュール。
  7. 積層された複数の蓄電セルであって、各々の蓄電セルが、陽極及び陰極が重ね合わされた電極領域と、積層方向に平行な視線で見て前記電極領域を取り囲み、前記電極領域よりも薄い額縁領域とを有する前記蓄電セルと、
    前記額縁領域に取り付けられ、前記蓄電セル内で発生したガスを排出するガス抜き孔と、
    前記蓄電セルに、積層方向の圧縮力を印加し、前記蓄電セルを保持する保持機構と
    を有し、
    前記保持機構は、前記電極領域の全域に圧縮力を印加すると共に、前記電極領域の少なくとも一部の領域において、前記電極領域の外周から内側に向かって面圧が高くなるように圧縮力を印加し、かつ前記電極領域の少なくとも一部の領域において、前記ガス抜き孔から前記電極領域の内側に向かって面圧が高くなるように圧縮力を印加し、
    前記蓄電セルは、前記ガス抜き孔が、前記電極領域から見て同一の第1の方向に位置する姿勢で積層されており、
    前記保持機構は、
    前記第1の方向に平行な視線で見たとき、前記積層方向の一端から他端に向かって蛇行
    しながら延び、途中で前記蓄電セルの間を通過している熱輸送板と、
    前記熱輸送板の内部に形成され、前記積層方向の一端から他端に向かう冷却媒体用の流路と
    を有し、
    前記熱輸送板の、前記積層方向及び前記第1の方向に平行な断面内において、前記流路の占める割合が、前記第1の方向に関して中央から両端に向かって低くなっている蓄電モジュール。
  8. 前記保持機構は、前記電極領域の内側において、前記ガス抜き孔に近い領域から遠い領域に向かって、面圧が高くなるように圧縮力を印加する請求項2に記載の蓄電モジュール。
  9. 蓄電モジュールと、
    前記蓄電モジュールから電力の供給を受ける電動モータと、
    前記電動モータによって駆動される駆動対象と
    を有し、
    前記蓄電モジュールは、
    積層された複数の蓄電セルと、
    積層された前記蓄電セルの両端に配置された一対の押さえ板、及び一方の前記押さえ板から他方の前記押さえ板まで貫通するタイロッドを含み、複数の前記蓄電セルに、積層方向の圧縮力を印加し、前記蓄電セルを保持する保持機構と
    を有し、
    前記蓄電セルの各々は、陽極及び陰極が重ね合わされた電極領域と、積層方向に平行な視線で見て前記電極領域を取り囲み、前記電極領域よりも薄い額縁領域とを有し、
    前記保持機構は、前記電極領域の全域に圧縮力を印加すると共に、前記電極領域の少なくとも一部の領域において、前記電極領域の外周から内側に向かって面圧が高くなるように圧縮力を印加する作業機械。
  10. さらに、前記駆動対象を前進及び後進させる走行装置を有し、
    前記駆動対象は、前記走行装置に旋回可能に取り付けられた旋回体であり、
    前記電動モータは、前記旋回体を旋回させる請求項9に記載の作業機械。
  11. 前記駆動対象は、本体部を前進または後進させる走行装置であり、前記電動モータは、前記走行装置を駆動することにより、前記本体部を前進または後進させる請求項9に記載の作業機械。
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