JP3986194B2 - 部品認識装置及び部品認識方法 - Google Patents

部品認識装置及び部品認識方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子部品等の対象物を認識するために使用される部品認識装置、及び該部品認識装置にて実行される部品認識方法、並びに上記部品認識装置を備えた部品装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電子部品を回路基板上に実装する電子部品実装機では、電子部品供給装置から吸着ノズルを用いて吸着した電子部品を回路基板上に実装する前に、CCDカメラと画像処理装置とを備える部品認識装置を用いて上記吸着ノズルに吸着されている上記電子部品を撮像し、その映像情報を画像処理することで上記吸着ノズルに吸着されている上記電子部品の位置や角度を検出する。そして、この検出結果に基づいて、当該電子部品の上記回路基板上への実装時における位置補正を行う。近年、上記検出の対象物である電子部品の形状は、様々に変化しており、それらに適した部品認識装置の改良が実施されている。以下に、電子部品に対する従来の部品認識装置について図を参照して説明する。
【0003】
チップ型部品やリード付き部品を認識する場合には、その電極やリードに反射した光をCCDカメラで撮像するため、部品の斜め下方に設置された照明装置から照明光を部品に当てる。図21はこれを図示したもので、照明装置25から照射された光はリード付き部品21のリード22に当たって反射し、該反射光23はCCDカメラ24によって撮像され、それを画像処理装置26で画像処理することによって上記部品21の位置検出を行っている。
【0004】
一方、図22に示すように、BGA(Ball Grid Array)部品やCSP(Chip Size Package)部品31の場合には、上述のチップ型部品やリード付き電子部品21の場合と異なり、部品の底面に形成されている半球状電極32を検出しなくてはならないため、部品31の厚み方向に直交する水平方向から照明光を部品31へ当てなければならない。図示のように、上記水平方向から光を当てるための照明装置33から照射された光は、半球状電極32で反射し、CCDカメラ24によって撮像される。
尚、図21及び図22に示す照明装置25,33において、ハッチングを施したものは消灯状態を、ハッチングを施していないものは点灯状態を示している。
【0005】
図23〜図28は、部品認識時に上記水平方向からの光の照射が必要となる上記BGA部品や上記CSP部品31用の従来の部品認識装置、及び認識手順を示している。尚、図23及び図24、図25及び図26、並びに、図27及び図28の各対の図は、それぞれ一つの状態を異なる図示法で示したもので、図23、図25、及び図27は斜視図、図24、図26、及び図28は断面図である。
図23及び図24に示すように、上記BGA部品やCSP部品31は、部品装着装置に備わる吸着ノズル27に吸着された状態でCCDカメラ24の上方位置まで水平に移動してくる。
【0006】
図25及び図26に示すように、上記部品31がCCDカメラ24の真上までくると、吸着ノズル27は停止する。次に吸着ノズル27は、当該部品31の厚み方向へ下降し、部品31の半円状電極32に対して上記水平方向から照明装置33の光が当たる位置で停止する。次に部品31に対して上記照明装置33が点灯し、半円状電極32に反射した光34はCCDカメラ24に達し、半円状電極32を含めて部品31が撮像される。撮像された画像は、画像処理装置26に取り込まれ、吸着ノズル27に対する部品31の吸着位置や角度を検出するための処理に利用される。その後、吸着ノズル27は、水平方向に移動したときに照明装置33と部品31とが干渉しない位置まで上記厚み方向に沿って上昇し、図27及び図28に示すように、部品31を吸着した吸着ノズル27は、回路基板への装着等の次工程を行うために当該部品認識装置部分から移動していく。
【0007】
図29には、上記吸着ノズル27を備え電子部品供給装置54から保持した電子部品53を回路基板52上へ実装する電子部品保持装置として、いわゆるロータリーヘッド式の部品保持装置を例にとり、該部品保持装置を有する電子部品実装機の一例を示している。上記ロータリーヘッド式の部品保持装置56は、X,Y方向には移動不可であるが軸回り方向としての矢印58方向に回転する円筒体56aと、該円筒体56aに設けられ該円筒体56aと共に回転する複数の保持ヘッド27a〜27eとが設けられている。各保持ヘッド27a〜27eには、上記厚み方向に沿って昇降可能であるとともにその軸周り方向へ回転可能な上記吸着ノズル27が設けられている。図29において、符号55にて示されるものは、上記回路基板52を載置する回路基板載置テーブル55であり、X,Y方向に移動しない部品保持装置56に対して、吸着ノズル27にて保持されている電子部品53を回路基板52上の所定の装着位置へ位置決めするために、回路基板52をX、Y方向に移動させる。又、符号57にて示されるものは制御装置であり、当該電子部品実装機の動作制御を行う。又、符号60にて示すものは、図23〜図28を参照して説明したような部品認識装置である。
【0008】
このような電子部品実装機では、制御装置57の制御動作により以下のように動作する。即ち、上記円筒体56aは間欠的に矢印58方向へ回転する。該間欠回転により保持ヘッド27aが図示されている部品保持位置に配置された吸着ノズル27によって、部品供給装置54から電子部品53を吸着し保持する。上記間欠回転により、該電子部品53を保持した吸着ノズル27は、保持ヘッド27cが図示されている部品認識位置に配置されたとき、上述したように、CCDカメラ24及び画像処理装置26による撮像、画像処理動作が行われる。さらに上記間欠回転により保持ヘッド27eが図示されている部品離脱位置に配置された吸着ノズル27に保持されている電子部品53は、上記回路基板載置テーブル55にて位置決めされた部品装着位置へ装着される。尚、この部品装着動作のとき、上記画像処理動作にて検出された装着位置の補正情報に基づき位置補正がなされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の電子部品実装機で上記BGA部品やCSP部品31などを回路基板52へ装着する場合、部品認識装置60に対して、保持ヘッド27cから吸着ノズル27を下降させて照明装置25、33の内側部分に電子部品31を挿入する機構が各保持ヘッド27a〜27eには必要であり、その構造や制御方法が複雑化したり、さらには、吸着ノズル27を照明装置25、33へ挿入するための吸着ノズル27の上記下降距離が長くなると、吸着ノズル27のブレ等が影響して鮮明な画像が得られず、装着時における上記位置補正の精度低下を来す可能性がある。又、電子部品31の実装速度を向上させる場合には、照明装置25、33への吸着ノズル27の下降速度を高速化する必要があるため、上記保持ヘッド27a〜27eの振動により、鮮明な画像が得られない可能性がある。
【0010】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、BGA部品やCSP部品等の部品の撮像動作においても鮮明な画像が得られその結果部品装着時における位置補正の精度の低下を来さない、部品認識装置、及び該部品認識装置を備えた部品装着装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明は以下のように構成される。
即ち、本発明の第1態様である部品認識装置によれば、部品保持部材に保持された部品を被装着体の装着位置に装着するときの上記装着位置の補正量を得るために上記部品の撮像を行う部品認識装置において、
上記部品保持部材に保持された上記部品は、該部品の厚み方向には移動せず上記厚み方向に直交する直交方向の内の一方向である搬送方向に沿って搬送され、
上記搬送されてきた上記部品に対して、上記直交方向に沿った上記部品の被撮像面の撮像を行う撮像装置と、
上記撮像装置による撮像動作のため上記保持されている部品の上記被撮像面の照明を行う光源を有し、かつ該光源を、上記保持されている部品の上記被撮像面の照明を行う動作位置と当該部品認識装置への上記部品の搬送に干渉しない待機位置との間で移動させる可動照明装置と、
上記撮像装置及び上記可動照明装置の動作制御を行う制御装置と、を備え、
上記制御装置は、上記部品保持部材に保持された部品が上記被撮像面に半球状電極を有するか否かに応じて上記可動照明装置を動作制御して上記光源の位置を決定し、さらに上記被撮像面に半球状電極を有する場合には、上記被撮像面に半球状電極以外のものが存在するときと、存在しないときとで、搬送高さを異ならせて保持された部品を搬送し、かつ上記可動照明装置を動作制御して上記光源の位置を決定する、ことを特徴とする。
【0012】
上記第1態様の部品認識装置において、上記可動照明装置における上記動作位置と上記待機位置との間の上記光源の移動は、上記直交方向であって上記搬送方向に直交する方向に沿った移動であってもよく、この場合、上記可動照明装置の上記光源は、上記厚み方向に沿って複数段に配置され、上記制御装置は、上記制御動作に加えてさらに、撮像する部品の厚み寸法に応じて上記被撮像面の照明を行う光源の点灯及び消灯の制御を行うように構成することもできる。
【0013】
さらに又、上記第1態様の部品認識装置において、上記可動照明装置における上記動作位置と上記待機位置との間の上記光源の移動は上記厚み方向に沿った移動であってもよく、この場合、上記制御装置は、上記制御動作に加えてさらに、撮像されている部品の厚み寸法に応じて上記光源の上記厚み方向における配置位置制御を行うように構成することもできる。
【0014】
又、本発明の第2態様である部品認識方法によれば、部品保持部材に保持された部品を被装着体の装着位置に装着するときの上記装着位置の補正量を得るために上記部品の撮像を行う部品認識方法において、
上記部品の搬送に干渉しない待機位置に光源が位置する状態において、上記部品保持部材に保持された上記部品を、該部品の厚み方向には移動させず上記厚み方向に直交する直交方向に沿って搬送し、
上記直交方向に沿った上記部品の被撮像面の照明を行う動作位置へ上記光源を上記待機位置から移動し、上記光源から上記被撮像面の照明を行い、
上記照明されている上記被撮像面を含む上記部品の撮像を行い、
上記撮像後、上記光源を上記動作位置から上記待機位置へ移動させて、上記部品を搬送し、
上記部品保持部材に保持された部品が上記被撮像面に半球状電極を有するか否かに応じて上記光源の位置が決定され、さらに上記被撮像面に上記半球状電極を有する場合には、上記被撮像面に上記半球状電極以外のものが存在するときと、存在しないときとで、搬送高さを異ならせて保持された部品を搬送し、上記可動照明装置を動作制御して上記光源の位置が決定される、ことを特徴とする。
【0015】
又、本発明の第3態様である部品装着装置によれば、上記第1態様の部品認識装置を備え、又は上記第2態様の部品認識方法を実行することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態である部品認識装置、該部品認識装置にて実行される部品認識方法、及び部品装着装置について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部分については同じ符号を付している。又、上記部品装着装置は、上記部品認識装置を備えた、又は上記部品認識方法を実行する装置である。
【0017】
又、上述の「課題を解決するための手段」欄に記載した「部品」の一例として本実施形態では電子部品を例に採るが、これに限定されるものではなく、例えば半導体ウエハより切り出したチップ等も含まれる。又、上記欄に記載した「被装着体」の一例として本実施形態では上記電子部品を装着する回路基板を例に採るが、上記「部品」の実施例との関係で上記回路基板に限定されるものではない。又、上記欄に記載した「部品保持部材」の機能を果たす一例として本実施形態では吸着ノズルを例に採るが、これに限定されるものではなく、例えばチャック機構等の機械的構造により部品を保持する部材等も含まれる。
【0018】
本実施形態の部品認識装置は、図16に示すような部品装着装置501に備わる。まず、部品装着装置501について説明する。
該部品装着装置501には、上記部品認識装置の他に、図29を参照して説明したようなロータリーヘッド式の部品保持装置502と、上述の回路基板載置テーブル55に対応する装置であり回路基板52を載置し互いに直交するX,Y方向に自在に移動可能な回路基板載置テーブル503と、上述の部品供給装置54に対応する装置である部品供給装置504と、当該部品装着装置501に備わる構成部分の動作制御を行う制御装置505とが備わる。
【0019】
円筒状の上記部品保持装置502には、上述の保持ヘッド27a〜27eに対応する複数の保持ヘッド511が設けられ、各保持ヘッド511には吸着動作にて電子部品を保持する吸着ノズル512が備わる。該吸着ノズル512は、保持する電子部品の厚み方向に沿って移動可能である。このような部品保持装置502は、矢印513方向に間欠回転しながら、部品保持位置514にて電子部品を吸着ノズル512にて保持し、部品認識位置515にて保持している電子部品が撮像され、部品離脱位置516にて保持している電子部品を回路基板52上に装着する。回路基板52への電子部品の装着後、上記間欠回転により吸着ノズル512は再び部品保持位置514に戻ってくる。
【0020】
上記部品供給装置504は、本実施形態では、電子部品を収納したテープを巻回したリールから上記テープを供給することで上記部品保持装置502へ電子部品の供給を行うリール式のパーツカセット506を、複数台、上記X方向に並設した構成を有する。又、部品供給装置504は、上記X方向に延在するレール507に沿ってX方向に自由に移動可能であり、回路基板52上に装着したい電子部品を有する上記パーツカセット506を上記部品保持位置514に配置する。回路基板載置テーブル503は、上記部品離脱位置516に配置されている吸着ノズル512に保持されている電子部品を回路基板25上の所望位置に装着するために、X,Y方向に移動する。
【0021】
このような部品装着装置501は以下のように動作する。
部品保持装置502は、部品保持位置514にて、保持する電子部品の厚み方向に沿って吸着ノズル512を降下させてパーツカセット506から電子部品を吸着ノズル512にて吸着し、その後、吸着ノズル512を搬送高さまで上昇させる。ここで、上記搬送高さは、吸着ノズル512の先端、つまり図1に示すように吸着ノズル512が電子部品に接触する部分における高さ位置とし、搬送高さ512aと符番する。尚、以下の説明では、上記搬送高さ512aにある吸着ノズル512に吸着されている電子部品についても、「搬送高さにある電子部品」のような表現をする場合もある。
吸着ノズル512に保持された電子部品は、上記搬送高さ512aに維持されたまま、保持ヘッド511の矢印513方向への回転動作にて部品認識位置515に配置され、部品認識装置101にて撮像されて、回路基板上の部品装着位置に、保持している電子部品を装着するときの補正量が求められる。その後さらに上記搬送高さ512aに維持されたまま上記回転動作により搬送されて、部品離脱位置516に配置された電子部品は、上記厚み方向に沿って吸着ノズル512が下降し回路基板52上の所定の部品装着位置に装着される。
【0022】
次に、上記部品認識装置101の第1実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。尚、図1及び図2、図3及び図4、図5及び図6の各対の図がそれぞれ同じ状態を示しており、図1,3,5は斜視図にて、図2、4,6は一部断面を含む側面図にて示している。又、上述したように、部品保持装置502の吸着ノズル512にて保持されて部品認識装置101へ搬送されてくる電子部品は、従来のように撮像動作のため吸着ノズルが下降することはなく、電子部品は上記搬送高さ512aに維持された状態で撮像される。又、上記電子部品として、上述したように従来の撮像装置では問題が生じた、上記半円状電極32が形成された上記BGAや上記CSPのような電子部品31を例に採る。
【0023】
部品認識装置101は、大別して、撮像装置111と、可動側照明装置121と、固定側照明装置131と、制御装置505とを備える。
撮像装置111は、当該部品認識装置101に搬送されてきた上記電子部品31に対して、該電子部品31の厚み方向に直交する直交方向171に沿い、上記半円状電極32が形成されている被撮像面172を少なくとも撮像する装置であり、具体的にはCCDカメラを備えている。このような撮像装置111は制御装置505に接続され、撮像動作が制御される。
【0024】
上記可動側照明装置121は、撮像装置111による撮像動作のため、上述のように搬送高さ512aに位置する吸着ノズル512に吸着されている上記被撮像面172の照明を行う装置であり、例えばLED素子を有する光源であって上記直交方向171に沿って延在する光軸を有する光源122を備える。光源122は、電子部品31が搬送されてくる上記搬送高さ512a付近の高さ位置に配置される枠体123、124の内面に一列状に配列されており、制御装置505に接続された電源125にて点灯、消灯される。
それぞれの上記枠体123、124は、本実施形態ではそれぞれがコ字形状をなし、図1,2、及び図5,6に示す待機位置126と、図3、4に示す動作位置127との間を、枠体123、124にそれぞれ接続された駆動装置128にて上記直交方向171であって電子部品の搬送方向173に直交する方向に沿って移動する。尚、本例ではこのように枠体123、124は、搬送方向173に直交する方向に沿って移動するが、これに限定されるものではなく、以下に示すように上記直交方向171であって上記搬送方向173に沿って搬送される電子部品に干渉しないような方向に沿って移動すればよい。
【0025】
即ち、上述のように枠体123、124は搬送高さ512a付近の高さ位置に配置されているので、搬送高さ512aにて電子部品31が当該部品認識装置101に搬送されてくるとすると、電子部品31は枠体123、124に干渉してしまう。そこで、電子部品31が当該部品認識装置101に搬送されてくるときには、枠体123、124は、電子部品31との干渉が生じない上記待機位置126に、駆動装置128にて上記直交方向171に移動してそれぞれ配置され、当該部品認識装置101への電子部品31の搬入のため開き、当該部品認識装置101に電子部品31が搬入後においては、電子部品31の周囲を取り囲み、電子部品31の上記被撮像面172の照明を行う上記動作位置127に、駆動装置128にて上記直交方向171に移動しそれぞれ配置される。
【0026】
尚、図1〜図6では、待機位置126と動作位置127との間で枠体123、124を移動するための、各枠体123、124の支持部材等の図示は省略している。
又、枠体123、124は、本実施形態では上述のようにそれぞれコ字形状であるが、これに限定されるものではなく、例えばL字形状や半円形状のもの等でもよく、つまり、両者を閉じた動作位置127に配置したときに電子部品31を取り囲み、該電子部品31に対して均一に光を照射する形状であればよい。
又、光源124についても、光量が安定しており電子部品31の検出に適したものであればよく、上記LEDに限定されず、電球でもよく、光の色や波長についても制限はない。又、光源124は、制御装置505の制御により枠体123、124が動作位置127に配置されたときにのみ点灯するようにコントロールされていても、常時点灯していても、適した明るさに自動的に調整できる様になっていてもよい。
又、認識対象の電子部品は、上記直交方向171に平行又はほぼ平行な方向から光の照射が有効とされる電子部品であれば、上記CSP,BGAの電子部品31に限定されるものではない。
【0027】
上述したように、光源122は電子部品31が搬送されてくる上記搬送高さ512a付近の高さ位置に配置される枠体123、124の内面に配列されていると説明したが、具体的に光源122の配置位置は以下のように設定されている。この第1実施形態では、上述のように光源122はその光軸を直交方向171に平行にして枠体123、124の内面に配列している。よって図17に示すように、上記直交方向171に平行な被撮像面172と上記光軸とが一致するように光源122を配置したときには、電子部品31の周縁部分より内側に存在する、図17にて斜線を施した範囲に存在する半球状電極32は上記周縁部分に存在する半球状電極32の影になり光源122からの光が十分に当たらない場合が生じる。よって、上記周縁部分より内側に存在する半球状電極32にも十分に光が当たるように、光源122の光軸を上記被撮像面172の配置レベルよりも撮像装置111側に配置する。具体的には図18に示すように、上記被撮像面172に平行な光源122の光軸177に対して照射角度174の範囲内の指向性を有する光が、上記被撮像面172に形成されている半球状電極32に照射されるような高さレベルに光源122、つまり枠体123、124は配置されている。ここで上記照射角度174は、約5〜15度である。
【0028】
又、当然ながら、光源122に近い位置にある半球状電極32は、遠い位置つまり電子部品31の上記被撮像面172における中央部分にある半球状電極32に比べて明るく照らされるが、全ての半球状電極32が、撮像に必要な明るさで、かつできるだけ同じ明るさにて照らされる必要がある。よって、図18に示す、光源122の先端と電子部品31の側面との間の距離178も適切な値が存在する。本第1実施形態では、上記距離178は、約30〜40mmとしている。又、上記距離178は、光源122の指向性の強さにも左右される。よって、上記距離178に基づいて光源122の指向性の強さを選定してもよい。基本的に、被撮像面172に形成されているすべての半球状電極32に均等な輝度にて光が当たるような指向性を有する光源122が選定される。
【0029】
上記照射角度174について詳しく説明する。図19に示すように、電子部品31の上記被撮像面172に上記半球状電極32以外のもの、例えばパターン175や表記文字部分176等が存在するとき、上記照射角度174を、例えば上記15度近辺の比較的大きな値に設定し、そのような照射角度174になるように上記厚み方向における光源122の配置位置を決定すると、上記パターン174や表記文字部分175等に起因する乱反射光が撮像装置111に入り半球状電極32とのコントラストが得られ難くなる。したがって、被撮像体である電子部品の形態にもよるが、被撮像面172に半球状電極32の他に上記パターン174等が存在しないときには、上記照射角度174を例えば上記15度程度の比較的大きな値に設定した方が半球状電極32部分が明るくなり全ての半球状電極32の認識が容易になる。一方、被撮像面172に半球状電極32の他に上記パターン174等が存在するときには、上記照射角度174を例えば上記5度程度の比較的小さな値に設定した方が上記パターン174等の乱反射光が撮像装置111に入りにくくなり、半球状電極32の認識が容易になる。又、半球状電極32の欠落を検査するためには、上記照射角度174を例えば上記5度程度のように比較的小さく設定するのが好ましい。
【0030】
上記固定側照明装置131は、部品認識の際に上記直交方向171からの光を必要としない上述のCSPやBGAの電子部品31以外の電子部品、例えばリード付き部品等に対して従来と同様に斜め下方から光を照射するための照明装置であり、複数の光源132と、該光源用の電源133とを備える。電源133は制御装置505に接続されており、光源132の点灯、消灯、又は光量が制御される。尚、図3及び図5では、図示簡略化のため、固定側照明装置131の図示は省略している。
【0031】
又、本実施形態の部品認識装置101では、撮像装置111の出力側には補正量決定装置161を備える。補正量決定装置161は、上記撮像装置111の撮像動作により得られる電子部品31の画像情報に基づいて、回路基板52上の部品装着位置に電子部品31を装着するときの上記部品装着位置の補正量を求める。又、補正量決定装置161は、制御装置505に接続され動作制御がなされる。
尚、このように本実施形態では補正量決定装置161を別個に設けているが、制御装置にて上記補正量決定動作を行わせるようにすることもできる。
【0032】
又、制御装置505は、上述した部品装着装置501に備わる制御装置であり、本実施形態では部品装着装置501と部品認識装置101との両動作の制御を行う。しかしながら、該構成に限定されず部品認識装置101用の制御装置を設けることもできる。
【0033】
このように構成される部品認識装置101の動作について、さらに図15も参照して以下に説明する。尚、制御装置505には、部品装着動作に必要な装着用プログラムが入力されており、制御装置505は、回路基板52上の各部品装着位置に、どの種類の電子部品を、どのような順番で装着するか、どのパーツカセット506にどの種類の電子部品が備わっているか等の情報を予め認識している。
図15に示すステップ(図内では「S」にて示す)1にて、上述のように部品保持位置514にて電子部品31を吸着保持し、ステップ2では、吸着保持され上記搬送高さ512aに位置する電子部品31がそのままの高さ位置を維持しながら部品認識装置101の撮像装置111の真上まで、上記直交方向171の内の一方向である搬送方向173に沿って搬送される。このとき、可動側照明装置121における枠体123、124は、駆動装置128によりそれぞれ上記待機位置126に配置されており、搬送されてくる電子部品31が枠体123、124に干渉することはない。
又、撮像装置111は、上記搬送方向173に沿って搬送されてくる電子部品31の経路の真下に位置し、撮像動作時において、電子部品31は撮像動作に要する時間停止する。
【0034】
ステップ3では、吸着ノズル512に保持されている電子部品が上記BGAやCSPの電子部品31であるか否かが上記装着用プログラムに基づき判断され、上記BGAやCSPの電子部品31であるときにはステップ4へ、その他の、例えばリード付きの電子部品等であるときにはステップ9へ移行する。
【0035】
ステップ4では、電子部品31が撮像装置111の真上まで搬送されてきたとき、駆動装置128にて枠体123、124を待機位置126から図3、4に示すように動作位置127へ上記直交方向171に沿って移動させる。枠体123、124が動作位置127に配置されることで、枠体123、124は、電子部品31の周囲を取り囲む。
次のステップ5では、枠体123、124に備わる全ての光源122に電源125より電力が供給され、光源122は点灯し、電子部品31の上記被撮像面172を照明する。該照明動作により、被撮像面172に形成されている半球状電極32で反射した光が撮像装置111に入光し、ステップ6にて少なくとも被撮像面172が撮像装置111にて撮像される。該撮像動作により、少なくとも被撮像面172の画像情報が撮像装置111から補正量決定装置161に供給される。補正量決定装置161は、ステップ12にて、上記画像情報に基づいて、吸着ノズル512に電子部品31を吸着保持した際の電子部品31のずれ量を決定する。尚、該ずれ量の求め方は、演算、その他公知の方法を用いることができる。
【0036】
ステップ7では、電源125にて枠体123、124の光源122が消灯され、次のステップ8では、図5、6に示すように、枠体123、124が駆動装置128にて動作位置127から再び待機位置126に移動される。待機位置126に枠体123、124が配置した後、ステップ13では、吸着ノズル512に吸着保持されている電子部品31が上記搬送高さ512aにて部品認識装置101から上記部品離脱位置516へ搬送されて行く。部品離脱位置516において、吸着ノズル512は、上記厚み方向に沿って下降し電子部品31を回路基板52上の装着位置へ装着する。このとき、所定の上記装着位置に電子部品31が装着されるように、上記ずれ量を考慮して、制御装置505は、回路基板載置テーブル503のX,Y方向への移動量を制御したり、吸着ノズル512をその軸回り方向に回転させたりする。
【0037】
一方、ステップ3にて吸着ノズル512に保持されている部品がBGA、CSPではないと判断されたときには、ステップ9にて、固定側照明装置131の電源133から全ての光源132に電力が供給され光源132を点灯する。そして次のステップ10にて、撮像装置111は上記部品の撮像を行う。該撮像動作終了後、ステップ11では、電源133にて光源132を消灯する。以後、上述したステップ12へ移行する。
【0038】
このように部品認識装置101では、撮像動作のために電子部品を保持している吸着ノズル512を下降させる必要はないことから、認識対象の電子部品がBGAやCSP等の電子部品31である場合でも、吸着ノズル512を備える保持ヘッド511の構造や制御方法が複雑化することはなく、又、上記下降による電子部品のブレ等の発生もないので、得られる画像は鮮明でありよって上記補正量の精度が低下することもない。さらに、吸着ノズル512を下降させる必要はないことから、電子部品の実装速度を向上させることができる。
【0039】
第2実施形態;
次に、上記部品認識装置の第2実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。
上述した部品認識装置101では、可動側照明装置121における枠体123、124は、上述したように上記直交方向171に沿って移動するものであり、上記厚み方向には一定高さ位置に設けられ該厚み方向には移動できない。又、上述のように、撮像動作のために吸着ノズル512も厚み方向には移動しない。よって、認識対象物である部品において、その厚み方向の寸法が大きい、つまり厚みの厚い電子部品に対しては、正確に上記照射角度174内の照明光を当てることができない可能性も考えられる。この第2実施形態は、この点を考慮したものである。
【0040】
即ち、図7及び図8に示す部品認識装置201では、上記枠体123、124に代えて光源203を有する枠体204、205を設ける。該枠体204、205のそれぞれは、上記枠体123、124と同様に、四角形状や、円形状等であり、さらに本例では図7に示すように電子部品31の被撮像面172に対向する対向面220を覆う蓋板221、222を有する。尚、枠体204、205は可動側照明装置207に備わっており、上記枠体123、124の場合と同様に上記直交方向171に沿って待機位置126と動作位置127との間を移動する。枠体204、205では、例えばLED等から構成される光源203を、吸着ノズル512に保持されている電子部品31の上記厚み方向に沿って複数段、つまり本例では光源203a,203b,203cの3段に配列している。又、各光源203a,203b,203cは、それぞれの光軸が上記直交方向171に平行になるようにして枠体204、205に取り付けられている。尚、光源203を形成する段数は、これに限定されるものでなく、2段以上の任意の段数であり、認識対象である部品の最大厚み寸法に適合した段数にすればよい。
【0041】
又、電子部品31の厚み寸法に応じて、上記第1実施形態にて説明した照射角度174となるように、上記3段の光源203a,203b,203cの内から、詳細後述するように、得られる画像情報や装着用プログラムに基づいた方法により適切な段の光源を発光させる。
【0042】
又、本例では、上記補正量決定装置161に代えて補正量決定装置206を設けている。該補正量決定装置206は、上記補正量決定装置161と同様に上記補正量を求め制御装置210に送出する他に、撮像装置111が送出する画像情報を制御装置210へ送出する。上記制御装置210は、上記制御装置505と同じ機能を実行する他に、供給される上記画像情報に基づき、例えば画像の明、暗に基づいて、上記光源203の点灯、消灯を各段毎に行う制御をも行う。
尚、当該部品認識装置201においても、上記固定側照明装置131は設けられているが、図7,8では図示の簡略化のため記載を省略している。その他の構成は、上述した部品認識装置101に同じである。
【0043】
このように構成される部品認識装置201の動作について以下に説明する。尚、以下に説明する動作以外の動作については上述の部品認識装置101の場合に同じであり、ここでの説明は省略する。
上記搬送高さ512aにて当該部品認識装置201へ電子部品31が搬入され、枠体204、205が上記動作位置127に配置されることで、制御装置210の制御により任意の段の光源203が点灯し、その他の段の光源203は消灯する。そして、制御装置210は、この状態において補正量決定装置206から供給される画像情報に基づき、上記被撮像面172について最も上記補正量を求めやすい画像情報が得られるように、点灯、消灯させる光源203を上記段単位で自動的に切り替える。
【0044】
具体的に説明する。図7は、厚みの薄い部品31aを検出する場合を示したものであり、制御装置210は、部品31aの厚みに合わせて光源203aの段のみを点灯させ、その他の段の光源203b,203cは消灯している。図8は、上記部品31aに比して厚みの厚い部品31bを検出する場合を示したものであり、制御装置210は、部品31bの厚みに合わせて光源203cの段のみを点灯させ、その他の段の光源203a,203bは消灯している。
【0045】
尚、この例では、制御装置210は、上記画像情報に基づき上記光源203の点灯、消灯を各段毎に行う制御するが、例えば、上述した装着用プログラムに基づき現在保持している電子部品の厚み寸法を求めて該厚み寸法に基づき点灯、消灯する光源203を決定するように構成してもよい。
【0046】
このように部品認識装置201によれば、認識対象物である部品の厚み方向の寸法に応じて正確に上記照射角度174内の照明光を当てることができる。よって、部品認識装置201は、上述した部品認識装置101が奏する効果に加えて、さらに、認識対象物である部品の厚み寸法に拘わらず鮮明な画像を得ることができ、上記補正量の精度が低下することもないという効果を奏する。
【0047】
第3実施形態;
次に、上記部品認識装置の第3実施形態について、図9〜図14を参照して説明する。この第3実施形態における部品認識装置も上述の第2実施形態の部品認識装置201と同様に認識対象の部品の厚み寸法に応じて上記照射角度174内の照明光を当てることができるように構成したもので、この第3実施形態における部品認識装置は、光源を備えた枠体自体を上記厚み方向に沿って可動とした構成を有する。以下に詳しく説明する。
【0048】
図9〜図14に示す部品認識装置301では、上述の部品認識装置101に備わる可動側照明装置121に代えて可動側照明装置307を備える。該可動側照明装置307には、光源303を有する枠体302と、該枠体302を上記厚み方向に沿って待機位置308、動作位置309の間で移動させる駆動装置305と、当該部品認識装置301の動作制御を行う制御装置306とを備える。尚、その他の構成部分は、上述の部品認識装置101の構成部分に同じであり、ここでの説明は省略する。
尚、図9〜図14では、図示の簡略化のため、固定側照明装置131については図示を省略している。
【0049】
上記枠体302は、上記電子部品31の周囲を取り囲むことができる程度の大きさにてなる四角形状であり、その内面には上記周囲に沿うように一列の光源303が配列されている。尚、光源303は、その光軸が上記直交方向171に平行に延在するようにして上記枠体302に取り付けられている。又、枠体302には、上記厚み方向に沿って延在するラックギア308を設けている。
上記駆動装置305は、本例では、ピニオンギア304と該ピニオンギア304を駆動するモータ309とを備え、ピニオンギア304は上記ラックギア308に係合している。よって、制御装置306による動作制御によりモータ309によってピニオンギア304が回転することで、ラックギア308を介して枠体302、つまり光源303が上記待機位置308と動作位置309との間で移動する。
【0050】
尚、上記枠体302の形状は、上述の四角形状に限定されるものではなく、例えば円形、楕円形等であってもよい。又、駆動装置305の構成は、上述のピニオンギア304、モータ309に限定されず、例えばエアーシリンダ等を用いて直接に枠体302を駆動する構成等、公知の構成を採用することができる。但し、シリンダを用いる場合には、後述のように電子部品31の厚み寸法に応じた動作位置309に光源303の位置を微調整することが困難となるため、上述の部品認識装置201の構成をさらに加えて複数段に光源を配置して光源の切り替え機能を用いて厚みに対応するようにしてもよい。
又、図9〜図14では、図示の簡略化のため、上記待機位置308と動作位置309との間で枠体302が移動するための、支持部材等の図示を省略している。
【0051】
このように構成される部品認識装置301の動作について説明する。尚、以下に説明する動作以外の動作については上述の部品認識装置101の場合に同じであり、ここでの説明は省略する。
上記吸着ノズル512によって吸着された電子部品31が上記搬送高さ512aのレベルのまま撮像装置111におけるCCDカメラの真上に移動してくるまで、可動側照明装置307の枠体302は、駆動装置305にて、吸着ノズル512及び電子部品31と干渉しない上記待機位置308まで下がっている。
【0052】
電子部品31が上記CCD力メラの真上まで搬送されたとき、上記モータ309が動作しピニオンギア304が回転し、可動側照明装置307の枠体302、つまり光源303が上記待機位置308から上記動作位置309に配置される。ここで、該動作位置309は、上記第1実施形態にて説明したように光源303からの光軸に対して照射角度174の範囲内の指向性を有する光が、上記被撮像面172に形成されている半球状電極32に照射されるようなレベルに光源303が配置される位置であり、電子部品31の厚み寸法に応じてそのレベルは制御装置306の制御により可変である。該制御方法としては、上記装着用プログラムに基づいて、制御装置306は、現在吸着ノズル512に保持している電子部品31の種類、つまり該電子部品31の厚み寸法を認識しているので、該厚み寸法に基づき上記レベルを制御することもできるし、又、上述した部品認識装置201のように、補正量決定装置から上記被撮像面172の画像情報を制御装置306に供給し、上記画像情報に基づき上記レベルを制御することもできるし、又は、簡易的に一定のレベル位置で停止するようにしてもよい。
このようにして光源303が電子部品31の厚み寸法に応じて適切なレベルに位置決めされた後、電源125にて光源303は点灯する。
【0053】
光源303からの光が電子部品31の半球状電極32で反射し、該反射光が上記CCDカメラに入光する。このようにして撮像された少なくとも被撮像面172の画像情報が補正量決定装置161に取りこまれ、電子部品の位置や角度が求められる。
その後、ピニオンギア304が逆回転し、可動側照明装置307は、上記動作位置309から上記待機位置308まで移動する。そして、電子部品31を吸着した吸着ノズル512は、次の工程を行うために当該部品認識装置301から移動していく。
【0054】
以上のように第1〜第3実施形態を示したが、要するに、可動側照明装置は、吸着ノズルによって吸着された認識対象物の部品がCCDカメラの真上に移動してくるまではそれと干渉しない位置にあり、上記部品が上記CCDカメラの真上に静止したときに上記部品に対して上記直交方向から照明光を当てられるように可動側照明装置が移動してくるような構造を有すればよい。又、このような構成を有することで上述した実施形態が奏する効果と同様の効果を奏することができる。
【0055】
又、上述した各実施形態の部品認識装置101、201、301を備えた部品装着装置では、部品保持装置についてロータリーヘッド式のものを例に採ったが、これに限定されるものではなく、例えばX,Y方向に可動なロボットに取り付けられるタイプ等であってもよい。
【0056】
又、上述の各実施形態では、光源122、203、303は、各光軸が上記直交方向171に平行な上記被撮像面172に平行となるように配列されていた。しかしながらこれに限定されるものではない。即ち、光源122の場合を例に採り説明するが、図20に示すように、光源122の光軸177と、直交方向171に平行な被撮像面172とのなす照射角度179が上記照射角度174に相当するように光源122自体を傾斜させて設置してもよい。上記照射角度179は、上記照射角度174と同様に約5〜15度である。又、約5〜15度での照射角度179の設定は、上記第1実施形態にて説明したように、例えば上記パターン175等が被撮像面172に存在するか否かに基づいて設定される。
さらに、図20に示すように、上記照射角度179にて傾斜して取り付けられた光源122は、その光軸177が電子部品31の中心179にて交差するような、上記厚み方向におけるレベルに配置され、又は上記第2実施形態及び第3実施形態の場合ではそのようなレベルに光源203、303が位置するように、何段目の光源203を点灯させるかが制御されたり、上記枠体302における動作位置309が制御される。尚、これらの制御は、例えば、撮像される電子部品の寸法等に基づいて予め点灯する段や動作位置309を設定しておくことで、実際に撮像されている電子部品に対応して実行可能である。
【0057】
【発明の効果】
本発明の第1態様の部品認識装置、及び第2態様の部品認識方法によれば、
撮像動作のために、部品を保持している部品保持部材を上記部品の厚み方向に沿って移動させる必要はないことから、認識対象の上記部品が例えばBGAやCSP等の電子部品である場合でも、上記部品保持部材を備える機構の構造や制御方法が複雑化することはない。又、上記厚み方向に沿って上記部品保持部材は移動しないことから、該移動に起因する部品のブレ等の発生もない。よって、撮像により得られる被撮像面の画像は鮮明であり、よって上記補正量の精度が低下することもない。さらに、上記厚み方向に沿って上記部品保持部材を移動させないことから、被装着体への上記部品の装着速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態における部品認識装置の構成を示す斜視図であり枠体が待機位置にあるときの図である。
【図2】 図1に示す部品認識装置の側面図である。
【図3】 図1に示す部品認識装置の斜視図であり枠体が動作位置にあるときの図である。
【図4】 図3に示す部品認識装置の側面図である。
【図5】 図1に示す部品認識装置の斜視図であり枠体が待機位置にあるときの図である。
【図6】 図5に示す部品認識装置の側面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態における部品認識装置の構成を示す側面図であり、認識対象物が厚みの薄い部品である場合を示す図である。
【図8】 図7に示す部品認識装置の構成を示す側面図であり、認識対象物が厚みの厚い部品である場合を示す図である。
【図9】 本発明の第3実施形態における部品認識装置の構成を示す斜視図であり枠体が待機位置にあるときの図である。
【図10】 図9に示す部品認識装置の側面図である。
【図11】 図9に示す部品認識装置の斜視図であり枠体が動作位置にあるときの図である。
【図12】 図11に示す部品認識装置の側面図である。
【図13】 図9に示す部品認識装置の斜視図であり枠体が待機位置にあるときの図である。
【図14】 図13に示す部品認識装置の側面図である。
【図15】 本発明の実施形態の部品認識装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の実施形態の部品認識装置を備えた部品装着装置を示す平面図である。
【図17】 本発明の各実施形態において電子部品と光源との位置関係を説明するための側面図である。
【図18】 本発明の各実施形態において電子部品と光源との位置関係を説明するための側面図である。
【図19】 本発明の各実施形態において電子部品と光源との位置関係を説明するための平面図である。
【図20】 本発明の各実施形態において光源の配置方法の他の例を示す図である。
【図21】 従来の部品認識装置を示す側面図でありリード付きの部品を認識する場合の図である。
【図22】 従来の部品認識装置を示す側面図でありBGAやCSP部品を認識する場合の図である。
【図23】 図21に示す部品認識装置を示す斜視図であり待機状態にあるときの図である。
【図24】 図23に示す部品認識装置の側面図である。
【図25】 図21に示す部品認識装置の斜視図であり動作状態にあるときの図である。
【図26】 図25に示す部品認識装置の側面図である。
【図27】 図21に示す部品認識装置の斜視図であり待機状態にあるときの図である。
【図28】 図27に示す部品認識装置の側面図である。
【図29】 図21に示す部品認識装置を備えた従来の部品装着装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
31…電子部品、52…回路基板、
101…部品認識装置、111…撮像装置、121…可動側照明装置、
122…光源、126…待機位置、127…動作位置、
172…被撮像面、
201…部品認識装置、203…光源、207…可動側照明装置、
210…制御装置、
301…部品認識装置、303…光源、306…制御装置、
307…可動側照明装置、308…待機位置、309…動作位置、
505…制御装置、512…吸着ノズル。

Claims (4)

  1. 部品保持部材(512)に保持された部品(31)を被装着体(52)の装着位置に装着するときの上記装着位置の補正量を得るために上記部品の撮像を行う部品認識装置において、
    上記部品保持部材に保持された上記部品は、該部品の厚み方向には移動せず上記厚み方向に直交する直交方向(171)の内の一方向である搬送方向(173)に沿って搬送され、
    上記搬送されてきた上記部品に対して、上記直交方向に沿った上記部品の被撮像面(172)の撮像を行う撮像装置(111)と、
    上記撮像装置による撮像動作のため上記保持されている部品の上記被撮像面の照明を行い上記厚み方向に沿って複数段に配置される光源(122、203、303)を有し、かつ該光源を、上記直交方向であって上記搬送方向に直交する方向に沿って、上記保持されている部品の上記被撮像面の照明を行う動作位置(127、309)と当該部品認識装置への上記部品の搬送に干渉しない待機位置(126、308)との間で移動させる可動照明装置(121、207、307)と、
    上記撮像装置及び上記可動照明装置の動作制御を行い、撮像する部品の厚み寸法に応じて上記被撮像面の照明を行う光源の点灯及び消灯の制御を行う制御装置(505、210、306)と、
    を備えたことを特徴とする部品認識装置。
  2. 部品保持部材(512)に保持された部品(31)を被装着体(52)の装着位置に装着するときの上記装着位置の補正量を得るために上記部品の撮像を行う部品認識装置において、
    上記部品保持部材に保持された上記部品は、該部品の厚み方向には移動せず上記厚み方向に直交する直交方向(171)の内の一方向である搬送方向(173)に沿って搬送され、
    上記搬送されてきた上記部品に対して、上記直交方向に沿った上記部品の被撮像面(172)の撮像を行う撮像装置(111)と、
    上記撮像装置による撮像動作のため上記保持されている部品の上記被撮像面の照明を行う光源(122、203、303)を有し、かつ該光源を、上記保持されている部品の上記被撮像面の照明を行う動作位置(127、309)と当該部品認識装置への上記部品の搬送に干渉しない待機位置(126、308)との間で移動させる可動照明装置(121、207、307)と、
    上記撮像装置及び上記可動照明装置の動作制御を行う制御装置(505、210、306)と、を備え、
    上記制御装置は、上記部品保持部材に保持された部品が上記被撮像面に半球状電極(32)を有するか否かに応じて上記可動照明装置を動作制御して上記光源の位置を決定し、さらに上記被撮像面に半球状電極を有する場合には、上記被撮像面に半球状電極以外のものが存在するときと、存在しないときとで、搬送高さ(512a)を異ならせて保持された部品を搬送し、かつ上記可動照明装置を動作制御して上記光源の位置を決定する、ことを特徴とする部品認識装置。
  3. 部品保持部材(512)に保持された部品(31)を被装着体(52)の装着位置に装着するときの上記装着位置の補正量を得るために上記部品の撮像を行う部品認識方法において、
    上記部品の搬送に干渉しない待機位置(126、308)に光源(122、203、303)が位置する状態において、上記部品保持部材に保持された上記部品を、該部品の厚み方向には移動させず上記厚み方向に直交する直交方向の内の一方向である搬送方向に沿って搬送し、
    上記直交方向に沿った上記部品の被撮像面(172)の照明を行う動作位置(127、309)へ上記光源を、上記直交方向であって上記搬送方向に直交する方向に沿って上記待機位置から移動し、
    上記光源は上記厚み方向に沿って複数段に配置されており、撮像する部品の厚み寸法に応じて上記被撮像面の照明を行う光源の点灯及び消灯が制御されて、上記光源から上記被撮像面の照明を行い、
    上記照明されている上記被撮像面を含む上記部品の撮像を行い、
    上記撮像後、上記光源を上記動作位置から上記待機位置へ移動させて、上記部品を搬送する、
    ことを特徴とする部品認識方法。
  4. 部品保持部材(512)に保持された部品(31)を被装着体(52)の装着位置に装着するときの上記装着位置の補正量を得るために上記部品の撮像を行う部品認識方法において、
    上記部品の搬送に干渉しない待機位置(126、308)に光源(122、203、303)が位置する状態において、上記部品保持部材に保持された上記部品を、該部品の厚み方向には移動させず上記厚み方向に直交する直交方向に沿って搬送し、
    上記直交方向に沿った上記部品の被撮像面(172)の照明を行う動作位置(127、309)へ上記光源を上記待機位置から移動し、上記光源から上記被撮像面の照明を行い、
    上記照明されている上記被撮像面を含む上記部品の撮像を行い、
    上記撮像後、上記光源を上記動作位置から上記待機位置へ移動させて、上記部品を搬送し、
    上記部品保持部材に保持された部品が上記被撮像面に半球状電極(32)を有するか否かに応じて上記光源の位置が決定され、さらに上記被撮像面に上記半球状電極を有する場合には、上記被撮像面に上記半球状電極以外のものが存在するときと、存在しないときとで、搬送高さ(512a)を異ならせて保持された部品を搬送し、上記可動照明装置を動作制御して上記光源の位置が決定される、
    ことを特徴とする部品認識方法。
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