JP3979153B2 - 内燃機関のNOx浄化装置 - Google Patents

内燃機関のNOx浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3979153B2
JP3979153B2 JP2002101510A JP2002101510A JP3979153B2 JP 3979153 B2 JP3979153 B2 JP 3979153B2 JP 2002101510 A JP2002101510 A JP 2002101510A JP 2002101510 A JP2002101510 A JP 2002101510A JP 3979153 B2 JP3979153 B2 JP 3979153B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
nox
ammonia
adsorption amount
actual
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002101510A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003293743A (ja
Inventor
健二 河合
好央 武田
聖 川谷
智 平沼
剛 橋詰
礼子 百目木
律子 篠▲崎▼
真一 斎藤
嘉則 ▲高▼橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Original Assignee
Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp filed Critical Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Priority to JP2002101510A priority Critical patent/JP3979153B2/ja
Publication of JP2003293743A publication Critical patent/JP2003293743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3979153B2 publication Critical patent/JP3979153B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気ガスが酸素過剰雰囲気下でNОx浄化作用を有するNOx触媒を備えた内燃機関のNОx浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気ガス中に尿素水を添加して加水分解により発生するアンモニアや直接添加によるアンモニアを、選択還元触媒の還元剤として使用するNОx浄化装置が知られている。このようなNОx浄化装置を、内燃機関を備えた車両に搭載する場合、内燃機関の排気系に排気ガスが酸素過剰雰囲気下でNOxを浄化できる選択還元触媒、所謂ユリアSCR触媒(以下「NOx触媒」と称す)を配置し、この触媒の上流側から尿素水あるいはアンモニアを還元剤として排気ガス中に添加してNОx触媒に供給するように構成している。
一般にNOx浄化装置におけるNOx浄化率は、NОx触媒の性能に依存するところが大きく、上記のようなアンモニアを還元剤とするNОx触媒は、その温度が約350℃を上回る領域において高効率でNOxを還元処理する特性を有している。
【0003】
排気ガス中に尿素水を添加する場合、式(1)のように加水分解及び熱分解されることでアンモニア(NH)が生成される。
(NH)2CO+HO→2NH+CO・・・・(1)
NОx触媒上でのアンモニア(NH3)と窒素酸化物(NОx)との間の脱硝反応は触媒温度の高低に応じ、すなわち、高温時には主に式(2)、低温時には主に式(3)の反応がそれぞれ行われることが知られている。
4NH+4NO+O→4N+6HO・・・・・(2)
2NH+NO+NO→2N+3HO・・・・・(3)
このようなアンモニアを還元剤とするNОx触媒は、図10に実線で示すように、NОx触媒へのアンモニアの吸着量が多いほどNOx浄化率が高いため、低温域でNОx触媒の高浄化率を得るにはアンモニア吸着量を高く制御することが好ましい。NОx触媒に吸着できるアンモニア吸着量には限界があり、図11に実線L1で示す吸着限界値は触媒温度に依存している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような特性のNОx触媒を有するNОx浄化装置を車両に搭載する場合、車両は、その運転状態が時々刻々と変化して内燃機関から排出される排気ガス流量、排気ガス中のNОx量や触媒温度の変化が大きいため、運転状態に対応するNОx触媒へのアンモニア供給が要求される。NОx触媒へのアンモニア供給が運転状態に対応できない場合、例えばアンモニアの供給量が少ないとNОx触媒のアンモニア吸着量が不足して十分なNОx還元が行えず、アンモニアの供給量が多すぎて吸着限界値を超えると、NОx触媒に吸着されなかったアンモニアが大気中に排出されるアンモニアスリップと称する現象が発生し易くなる。
【0005】
NОx浄化装置では、排気ガス中のNОx情報(例えば濃度)をNОx検出手段としてNОxセンサを用いて検出し、このセンサの検出情報を基にしてNОx排出量、NОx浄化率等の様々な情報を得ている。しかしこのNОxセンサは、NОx以外のものをNОxとして検出することがある。例えば、NОx検知部に触媒成分を有し、この触媒成分でのNОxの化学反応により発生するNОx中の酸素量からNОx量を検出する、所謂アンモニアの干渉を受けるタイプのNОxセンサの場合、アンモニア(NH)からNОxが生成され、NОx量と相関する酸素量が多くなることがある。このため、NОxセンサからの出力変動が、NОxの増大によるものなのかアンモニアの増大によるものなのか判断できず、センサ出力に基づいて得られ情報に誤差が生じてしまう。特にNОx触媒を通過したNОx量を検出するために、NОx触媒の下流側にNОxセンサを配置する場合、センサ出力に基づき得られる情報の誤差は、アンモニアスリップ発生の誤判定を招きかねない。
【0006】
排気ガス中のNОx情報に相関する情報に含まれる誤差を利用してアンモニアスリップの発生やシステム異常を検出しながら、最適な還元剤の添加を可能にして高いNОx浄化率を維持することができる内燃機関のNOx浄化装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる内燃機関のNOx浄化装置は、NOx触媒に対する還元剤の吸着量に着目したものであり、内燃機関の排気系に設けられアンモニアを吸着して排気ガス中のNOxを選択還元するNOx触媒と、NOx触媒にアンモニア又は尿素水を供給する還元剤供給手段と、内燃機関から排出されるNOx排出量を検出又は推定する機関NOx排出量導出手段と、NOx触媒出口でのNOx排出量を検出又は推定する触媒出口NOx量導出手段と、機関NOx排出量と触媒出口NOx排出量の差分から実NOx浄化量を導出する実NOx浄化量算出手段と、NOx排出量及び実NOx浄化量算出手段により導出された実NOx浄化量に基づきアンモニアの消費量を導出する消費量導出手段と、還元剤供給手段によるアンモニア又は尿素水の添加量及び消費量導出手段により導出された消費量に応じてNOx触媒に吸着されたアンモニアの実吸着量を導出する吸着量導出手段と、NOx触媒に対するアンモニアの目標吸着量をNOx触媒の触媒温度又は触媒温度に相関するパラメータの一つに応じて設定する目標吸着量設定手段と、吸着量導出手段により導出された実吸着量及び前記目標吸着量設定手段により設定された目標吸着量を比較判定する比較手段と、比較手段により実吸着量が目標吸着量よりも少ないと判定されたとき、還元剤供給手段によるアンモニア又は尿素水の添加量を増量するように制御する制御手段と、制御手段による制御後に吸着量導出手段により導出された補正後の実吸着量、補正の際のアンモニア又は尿素水の添加量増量及び制御手段による制御前に吸着量導出手段により導出された補正前の実吸着量に基づき、NOx浄化システムの異常の有無を判定する判定手段とを備えている。
【0008】
本発明によると、目標吸着量導出手段により導出されたアンモニアの目標吸着量と吸着量導出手段により導出されたアンモニアの実吸着量とを比較手段で比較判定し、その結果、実吸着量が目標吸着量よりも低い場合には、還元剤供給手段によるアンモニア又は尿素水の添加量が制御手段で増量補正されるので、NOxの還元に必要なアンモニア吸着量となるように適量の還元剤が還元剤供給手段より供給可能となる。制御手段によるアンモニア又は尿素水の添加量の補正増量と、補正前後における実吸着量の変化に基づき、NOx浄化システムの異常の有無が判定手段で判定される。
【0016】
機関NOx排出量及びNОx触媒出口NОx排出量導出手段としては、排気ガス排出量及びNOx触媒の上下流側の排気系におけるNOx濃度に基づき、NOx質量流量を導出する態様が好ましい。
実NOx浄化量導出手段としては、機関NОx排出量とNOx触媒出口NОx排出量の差分からNOx浄化量を導出する態様が好ましい。NОx濃度は、NOx触媒の上流と下流に設けた、あるいは下流側に設けたNОxセンサからの出力に基づき導出する態様が好ましい。
吸着量導出手段としては、前回導出された実吸着量、補正前のアンモニア又は尿素水添加量及び前記消費量導出手段により導出された消費量に基づき補正後の実吸着量を導出する態様が好ましい。
【0017】
本発明にかかる内燃機関のNОx浄化装置において、判定手段は、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っているとき、アンモニアスリップと判定し、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていないとき、アンモニア又は尿素水の添加量を増量可能と判定することを特徴とする。
本発明によると、アンモニア又は尿素水の添加量の増量供給制御後に、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていないと判定されたときは、増量添加したアンモニア又は尿素水がNOxの還元に作用したものとし、NOxの還元に必要なアンモニア実吸着量の不足として、アンモニア又は尿素水の添加量を増量可能と判定するため、NOxの還元に必要なアンモニア吸着量となるように適量の還元剤が還元剤供給手段より供給可能となる。
【0018】
アンモニア又は尿素水の添加量の増量供給制御後に、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていると判定されたときは、増量添加したアンモニア量がNОx浄化に作用していないものとし、NOxの還元に必要なアンモニア実吸着量の不足ではなく、アンモニアスリップが発生していると判断する。このため、例えば実吸着量がゼロとなるまで、NOx触媒へのアンモニアの供給着量を減少させてもよい。
【0019】
本発明にかかる内燃機関のNОx浄化装置において、判定手段により、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていないと判定されたとき、NOx触媒に吸着されたアンモニアの吸着量を減少するよう制御する吸着量減少促進手段を備えたことを特徴とする。本発明によると、吸着量減少促進手段によってNOx触媒に吸着されたアンモニアの吸着量が減少される。吸着量減少促進手段としては、還元剤供給手段によるアンモニア又は尿素水の添加量を減少するよう制御する態様や、NOx触媒の温度を上昇させるように制御する態様が好ましい。
【0020】
本発明にかかる内燃機関のNОx浄化装置において、判定手段により、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていると判定されたとき、NOx浄化システムに異常有りと判定する異常診断手段を備えたことを特徴とする。
本発明によると、アンモニア又は尿素水の添加量の増量供給制御後に、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていると判定されたときは、異常診断手段によってNOx浄化システムの異常有りと判定される。
【0021】
【発明の実施の形態】
1において符号1は、図示しない車両に搭載されたディーゼルエンジン(以後「エンジン」と記す)を示す。エンジン1はエンジン制御装置5によってその出力制御が行われる。エンジン制御装置5は、ここでは、吸気系に配置される周知のエアーフローセンサからの吸気流量や、燃料系から得られる燃料噴射量、燃料噴射量、エンジン回転数等のエンジン運転状態を示す信号を排気ガス制御装置4へ出力している。排気ガス制御装置4及びエンジン制御装置5は、周知のマイクロコンピュータでその主要部が構成されていて、互いに制御系通信回線で相互通信可能に連結されている。
【0022】
最初に、浄化率の変動に着目したNOx浄化装置について説明し、その後に、本願にかかるNOx浄化装置について説明する。このNOx浄化装置は、エンジン1の排気マニホールド25につながり排気系を構成する排気管28に設けられて排気ガス24中のNOxを選択還元するNOx触媒17、NOx触媒17にアンモニアを供給する還元剤供給手段29、還元剤供給手段29によるアンモニアの基本添加量DNH3を導出する基本添加量導出手段42、NOx触媒17の触媒温度Tgに基づき基準となる目標NOx浄化率Mηを導出する目標NOx浄化率導出手段43、NOx触媒17による実NOx浄化率ηを導出する実NOx浄化率導出手段44、還元剤供給手段29を制御する制御手段45、比較手段46、判定手段47、吸着量減少促進手段48及び異常判定手段49を備えている。
【0023】
NOx触媒17は、ハニカム構造の触媒担体に触媒成分を付着させたもので、排気管28に設けられたNOx触媒コンバータ27のケーシング内に収納されている。選択還元触媒であるNOx触媒17としては、バナジウム系、白金系、ゼオライト系などがある。NOx触媒17は、アンモニア(NH)を吸着して排気ガス24中のNOxを選択還元するものであり、アンモニア吸着状態において、排気ガス24中のNOxを触媒温度の高低に応じ、即ち、高温時には上述した式(2)、低温時には上述した式(3)の反応を主に行い、アンモニアと窒素酸化物との間の脱硝反応を促進するものである。
【0024】
NОx触媒17には、触媒温度Tgを出力する温度検出手段として触媒温度センサ22が設けられている。この他、触媒温度に相関するパラメータとなる、例えばエンジン回転数及び燃料噴射量、エンジン運転領域毎の運転時間や外気温を考慮して触媒温度の推定値を演算して触媒温度Tgとして用いても良い。
【0025】
還元剤供給手段29は、排気マニホールド25直後の排気管28に装着されたNОx検出手段として前NОxセンサ19とNОx触媒17との間の排気管28に装着され、NOx触媒コンバータ27の上流開口側に向けて尿素水を噴霧して添加する添加ノズル18と、添加ノズル18に接続された噴射管31と、噴射管31の上流端に連結されたエアタンク32と、噴射管31への圧縮エア供給を制御する圧縮エア制御弁33と、圧縮エア制御弁33よりも下流位置で噴射管に連結する尿素水供給管34と、添加用の尿素水を収容した尿素水タンク35と、尿素水タンク35内の尿素水を尿素水供給管34から噴射管31へと供給する尿素水供給部37とを備えている。これら圧縮エア制御弁33及び尿素水供給部37は、制御手段45に信号線で接続されている。
【0026】
前NОxセンサ19は、NОx触媒17の上流側のNOx濃度Snoxfを検出するものである。NOx触媒17の下流側の排気管28には、NОx触媒17の下流側のNOx濃度Snoxrを検出するNОx検出手段として後NОxセンサ26が配設されている。各NОxセンサ19,26からのNOx濃度Snoxf、Snoxrは、実NOx浄化率導出手段44に出力される。
【0027】
目標NОx浄化率導出手段43は、例えば、図4に示すような、触媒温度Tgによって定められる目標NОx浄化率Mηのマップであり、このマップから触媒温度Tgに相関する目標NOx浄化率Mηを導出して制御手段45に出力する。
【0028】
実NOx浄化率導出手段44は、各NОxセンサ19,26からのNOx濃度Snoxf、Snoxrを、Snoxf−Snoxrとする差分処理し、さらにその値をSnoxfで除算して実NOx浄化率ηを算出する演算回路である。
【0029】
基本添加量導出手段42は、図11に破線L2で示すNОx触媒17でのアンモニア吸着量を充たすようにエンジン運転状態に応じて予め設定されたアンモニアの基本添加量マップを有し、触媒温度Tgに応じて適宜アンモニアの基本添加量DNH3を選択して制御手段45に出力する。
【0030】
比較手段46は、目標NOx浄化率導出手段43により導出された目標NОx浄化率Mηと実NOx浄化率導出手段44により導出された実NOx浄化率ηとを比較判定する回路であって、この判断結果を制御手段45に出力する。
【0031】
制御手段45は、比較手段46の判定結果に基づいて還元剤供給手段29による尿素水の添加量を補正するように、圧縮エア制御弁33及び尿素水供給部37の駆動を制御するものである。
【0032】
判定手段47は、制御手段45による制御後に実NOx浄化率算出手段44により導出される補正後の実NOx浄化率Hηと制御手段45による制御前に実NOx浄化率算出手段44により導出された補正前の実NOx浄化率ηとに基づき、NOx浄化システムの異常の有無を判定する回路である。本形態において判定手段47は、アンモニアスリップの有無を判定するもので、補正後の実NOx浄化率Hηが補正前の実NOx浄化率ηよりも増加していないときにアンモニアスリップが発生しているものと判定する。
【0033】
吸着量減少促進手段48は、判定手段47によりアンモニアスリップと判定された場合に、NOx触媒17に吸着されたアンモニアの吸着量を減少するように制御する機能を備えたものである。本形態では、補正後の実NOx浄化率Hηが補正前の実NOx浄化率ηよりも増加していないと判定されたときに、還元剤供給手段29による尿素水の添加を禁止するように、尿素水供給部37を強制的に閉じるように制御する。
【0034】
異常判定手段49は、判定手段47により、補正後の実NOx浄化率Hηが補正前の実NOx浄化率ηよりも増加していないと判定されたとき、NOx浄化システムに異常有りと判定する回路であり、警告部として機能する警告ランプ50が接続されている。本形態では、吸着量減少促進手段48による尿素水の添加量制御後の実NOx浄化率Hη1が所定のNОx浄化率Kηよりも増加していないとき、NOx浄化装置が故障して異常有りと判定し、警告ランプ50を点灯あるいは点滅させる。警告部としてはランプに限らず、ブザーや音声により警告を発するような形態でも良い。
【0035】
本形態では、基本添加量導出手段42、目標NОx浄化率導出手段43、実NОx浄化量導出手段44、制御手段45、比較手段46、判定手段47、吸着量減少促進手段48及び異常判定手段49によって排気ガス制御装置4が構成される。排気ガス制御装置4は、基本添加量DNH3に対して加減算するための補正量を図示しないマップ情報として予め図示しないメモリー内に記憶されている。
【0036】
次に、NOx浄化装置によるNОx制御処理を図2のNOx浄化処理ルーチンに沿って、警告判定処理を図3に示す警告判定処理ルーチンに沿ってそれぞれ説明する。
【0037】
NOx浄化装置を搭載した図示しない車両のエンジン1の駆動時において、エンジン制御装置5はエンジン駆動に関する各種制御系のセンサ類が正常か否かの自己チェック結果が正常であったか否かを確認し、正常(OK)では上述の関連センサの各入力値に応じて周知の燃料噴射系、燃料供給系に制御信号を送出し、制御を実行し、その際得られたセンサ出力等を排気ガス制御装置4にも送信する。排気ガス制御装置4は、エンジンキーのオンと同時に図2のNOx浄化処理ルーチンのNOx浄化処理制御を所定制御サイクル毎に繰り返すと共に、図3に示す警告判定処理ルーチンを割り込み処理する。
【0038】
図2のNOx浄化処理ルーチンでは、ステップS1でエンジン始動中であるかをイグニッションキーのオン情報で確認し、ステップS2でNОx触媒温度Tg、NOx濃度Snoxf,Snoxr、その他のデータを取込む。
ステップS3では、NOx濃度Snoxf,Snoxrを用いて実NОx浄化量ηを、触媒温度Tgに基づいてNОx触媒17に新たに吸着すべきアンモニア量としての基本添加量DNH3をそれぞれ演算すると共に、触媒温度Tgに基づいて目標NОx浄化率Mηを、目標NОx浄化率導出手段43であるマップより演算し、ステップS4に進む。
【0039】
ステップS4では、実NОx浄化量ηと目標NОx浄化率Mηとを比較して、実NОx浄化量ηが目標NОx浄化率Mηを超えている場合には、ステップS7に進んでアンモニアの基本添加量DNH3から所定量減算する減少補正をして還元剤添加量DNH3(−n)を決定し、ステップS8に進む。ステップS8では、実NОx浄化量ηと目標NОx浄化率Mηとの比較結果に応じて減少補正された還元剤添加量DNH3(−n)のアンモニア量に相当する尿素水量を添加できるように、還元剤供給手段29を駆動制御して制御サイクルを終了する。
ステップS4において、実NОx浄化量ηが目標NОx浄化率Mη未満の場合にはステップS5に進み、アンモニアの基本添加量DNH3に所定量加算する増大補正をして還元剤添加量DNH3(n)を決定し、ステップS6に進む。ステップS6では、実NОx浄化量ηと目標NОx浄化率Mηとの比較結果に応じて増大補正された還元剤添加量DNH3(n)のアンモニア量に相当する尿素水量を添加できるように、還元剤供給手段29を駆動制御して制御サイクルを終了する。
【0040】
このように基本添加量DNH3を補正することで、尿素水供給部37は、増大あるいは減少補正された相当の流量に調整した尿素水を、噴射管31を経由して添加ノズル18より排気管28に供給する。よって、NОx触媒17への尿素水の添加量の制御精度を向上して、アンモニアスリップの発生を効果的に抑制することができる。
【0041】
図3の異常警告処理ルーチンは、ステップT1でステップS6の終了を確認判断し、図2のステップS6が終了しているとステップT2に進む。ステップT2では、ステップS6で実行された還元剤添加量DNH3(n)のアンモニア量に相当する尿素水量を添加後における、すなわち制御手段45による制御後のNOx濃度Snoxf,Snoxrと、ステップS3で導出された補正前の実NОx浄化率とを取込む。ステップT3では、ステップT2で取り込んだNOx濃度Snoxf,Snoxrを用いて補正後の実NОx浄化量Hηを導出してステップT4に進む。
【0042】
ステップT4では、補正前の実NОx浄化量ηと補正後の実NОx浄化量Hηとを比較して、補正後の実NOx浄化率Hηが補正前の実NOx浄化率ηを超えている(増加している)場合には、図2のステップS6において増量添加したアンモニアがNOxの還元に作用したものと判断する。すなわち、このステップT4では、図2のステップS4での実NOx浄化率の低下がNOx排出量の還元に必要なアンモニア量の不足によるものであり、アンモニア添加量を増量可能なNOx浄化システムが正常であると判断してステップT5に進む。ステップT5では、NОx浄化処理ルーチンを継続として、この処理ルーチンを終了する。このため、NOx排出量の還元に必要なアンモニア吸着量となるような適量の還元剤を還元剤供給手段29より排気ガス中に供給することができる。
【0043】
ステップT4において、補正後の実NOx浄化率Hηが補正前の実NOx浄化率η以下の場合には、図2のステップS6で増量添加したアンモニア量がNОx浄化に作用していない、すなわち、アンモニアスリップと判定してステップT6に進む。ステップT6では、NОx触媒17へのアンモニア供給を低減すべく、アンモニアスリップ防止対策として還元剤供給手段29の駆動を停止制御してアンモニアの添加を禁止してステップT7に進む。アンモニアスリップ防止対策としては還元剤供給手段29の駆動を停止するのではなく、低減して添加する形態であっても良い。
【0044】
ステップT7では還元剤供給手段29の停止時間を計測してステップT8において、計測時間が予め排気ガス制御装置4に記憶された任意の所定時間を経過した否かを判断する。この所定期間とは、アンモニアの添加を停止又は減少した後に、NОx触媒17の吸着限界値よりも所定量低くなる期間として設定される。所定時間経過するとステップT9に進んで計測後のNOx濃度Snoxf,Snoxrと、触媒温度Tgとを取込み、ステップT10に進む。ステップT10では、ステップT9で取り込んだNOx濃度Snoxf,Snoxrを用いて計測後の実NОx浄化量Hη1を導出すると共に、触媒温度Tgに相当する所定のNОx浄化率Kηを、例えば、図10,図11の触媒特性図から導出してステップT11に進む。
【0045】
ステップT11では、実NOx浄化率Hη1と所定のNОx浄化率Kηとを比較し、実NOx浄化率Hη1が所定のNОx浄化率Kηよりも増加していないときは、NОxセンサ19,26の異常か、ステップT6での還元剤供給停止が行われずアンモニアスリップが改善されていない、NОx処理システムの異常と判定し、ステップT12に進む。ステップT12では、システムの異常を警告すべく、ここでは図1の警告ランプ50を点灯あるいは点滅してこの制御を終える。
ステップT11において、実NOx浄化率Hη1が所定のNОx浄化率Kηよりも増加している場合には、ステップT6での還元剤供給停止やNОxセンサ19,26からの出力が正しく、アンモニアスリップが改善されてシステムが正常に機能しているものとして、ステップT5に進んでNОx浄化処理ルーチンを継続させる。
【0046】
このように、NОxセンサ19,26からの出力であるNOx濃度Snoxf,Snoxrの情報によって得られる実NОx浄化率の変動を利用し、ステップT6においてNОx触媒17のアンモニア吸着量が低減する処理、すなわち、アンモニアスリップ防止処理(リセット処理)をしたにも関わらず、測定後の実NOx浄化率Hη1が増加していない場合には、ステップT6で行った処理が有効に作用していないものとして、システム異常と判定するので、アンモニアスリップの継続状態を防止することができる。また、ステップT6におけるアンモニアスリップ防止処理(リセット処理)後の所定時間経過後に測定した実NОx浄化量Hη1が、所定のNОx浄化率Kηよりも増加している場合には、システムが正常であると判断し、ステップT5に戻って図2のNОx浄化処理を継続状態とするので、アンモニアスリップ防止処理(リセット処理)後、直ちにNOx排出量の還元に必要なアンモニア吸着量となるような適量の還元剤を還元剤供給手段29より排気ガス中に供給することができ、NOx浄化率の向上を図ることができる。
【0047】
図5を用いて、本発明の実施形態としての内燃機関のNOx浄化装置を説明する。この形態におけるNOx浄化装置は、排気ガス制御装置140の構成が図1の排気ガス制御装置4と異なっている以外は、基本的に同一構成である。よって、図1に示す構成と同一機能をする構成には、同一符号を付すに留め、詳細な説明は省略する。
【0048】
排気ガス制御装置140は、NOx触媒17による実NOx浄化量ΔNOxを導出する実NOx浄化量導出手段144、NOx触媒17に対するアンモニアの目標吸着量MNH3を設定する目標吸着量設定手段150、エンジン1から排出されるNOx排出量としてNОx質量流量Unoxを推定する機関NOx排出量導出手段151、NОx触媒17出口のNОx排出量としてNОx質量流量Unox'を推定する触媒出口排出量導出手段143、機関NOx排出量導出手段151により推定されたNОx質量流量Unoxと、触媒出口排出量導出手段143により推定されたNОx質量流量Unox'の差により、NOx触媒17による実NOx浄化量ΔNОxを導出する実NOx浄化量導出手段144により導出された実NOx浄化量ΔNОxに基づいてNOx触媒17に吸着されたアンモニアの消費量(ΔSNH3)を導出する消費量導出手段152、還元剤供給手段29によるアンモニアの添加量DNH3及び消費量導出手段152により導出されたアンモニアの消費量(ΔSNH3)に応じてNOx触媒17に吸着されたアンモニアの実吸着量SNH3(n)を導出する吸着量導出手段153、還元剤供給手段29によるアンモニアの基本添加量DNH3を導出する基本添加量導出手段154、還元剤供給手段29を制御する制御手段145、比較手段146、判定手段147、吸着量減少促進手段148及び異常判定手段149を備えている。
【0049】
機関NOx排出量導出手段151は、前NОxセンサ19で検出されるNОx触媒17の上流側のNOx濃度Snoxfと、エンジン1から排出される排気ガス排出量に相当するエンジン制御装置5からの排気ガス流量Gとに基づき、NOx質量流量Unoxを導出するものである。
【0050】
触媒出口NОx排出量導出手段143は、後NОxセンサ26で検出されるNОx触媒17出口のNОx濃度Snoxrとエンジン1から排出される排気ガス排出量に相当するエンジン制御装置5からの排気ガス流量Gとに基づき、NОx質量流量Unox'を導出するものである。
【0051】
実NOx浄化量導出手段144は、機関NOx排出量導出手段151と触媒出口NОx排出量導出手段143により各々導出されるNOx質量流量Unox,Unox'を、Unox−Unox'とする差分処理して実NOx浄化量(ΔNОx)を算出する演算回路であり、算出した実NOx浄化量(ΔNОx)を消費量導出手段152に出力する。消費量導出手段152は、実NOx浄化量(ΔNОx)からアンモニア消費量(ΔSNH3)を算出する演算部である。
【0052】
目標吸着量設定手段150は触媒温度検出手段(媒体温度センサ22)により検出又は推定された触媒温度Tgに応じてNOx触媒17に吸着されるアンモニアの目標吸着量MNH3を設定する。
【0053】
基本添加量導出手段154は、図11に破線L2で示すNОx触媒17でのアンモニア吸着量を充たすようにエンジン運転状態に応じて予め設定されたアンモニアの基本添加量マップを有し、触媒温度Tgに応じて適宜アンモニアの基本添加量DNH3を選択して吸着量導出手段153に出力する。排気ガス制御装置140は、基本添加量DNH3に対して加減算するための補正量を図示しないマップ情報として予め図示しないメモリー内に記憶されている。
【0054】
吸着量導出手段153は、前回導出された実吸着量SNH3(n−1)、基本添加量導出手段154により導出されたアンモニアの基本添加量DNH3、及び今回導出されたアンモニア消費量(ΔSNH3)に基づきNОx触媒17における推定の実吸着量SNH3(n)を、下記の式(4)によって導出する演算回路である。
NH3(n)=SNH3(n−1)+DNH3−ΔSNH3・・・・(4)
比較手段146は、吸着量導出手段153により導出された実吸着量SNH3(n)と目標吸着量設定手段150により設定された目標吸着量MNH3とを比較判定する回路であって、この判断結果を制御手段145に出力する。
【0055】
制御手段145は、比較手段146の判定結果に基づいて還元剤供給手段29による尿素水の添加量を補正するように、圧縮エア制御弁33と尿素水供給源37の駆動を制御するものである。本形態では、比較手段146により実吸着量SNH3(n)が目標吸着量MNH3よりも少ないと判定されたとき、還元剤供給手段29によるアンモニアの添加量を増量するように尿素水供給源37を調整制御するものである。
【0056】
判定手段147は、制御手段145による制御後に、吸着量導出手段153により導出された補正後の実吸着量SNH3(n1)と、制御手段146による制御前に導出された補正前の実吸着量SNH3(n)とに基づき、NOx浄化システムの異常の有無を判定する回路である。本形態において判定手段147は、アンモニアスリップの有無を判定するもので、補正後実吸着量SNH3(n1)の補正前実吸着量SNH3(n)に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っているときにアンモニアスリップが発生しているものと判定する。
【0057】
吸着量減少促進手段148は、判定手段147により、アンモニアスリップが発生していると判定されたとき、NOx触媒17に吸着されたアンモニアの吸着量を減少するよう制御するものである。本形態では、NOx触媒17に吸着されたアンモニアの吸着量を減少するように、還元剤供給手段29による尿素水の添加を禁止するように、尿素水供給部37を制御する。
【0058】
異常診断手段149は、判定手段147により、アンモニアスリップが発生していると判定されたとき、NOx浄化システムに異常有りと判定する回路であり、警告部として機能する警告ブザー155が接続されている。
【0059】
次に、NOx浄化装置によるNОx制御処理を図8のNOx浄化処理ルーチンに沿って、警告判定処理を図9に示す警告判定処理ルーチンに沿ってそれぞれ説明する。
【0060】
NOx浄化装置を搭載した図示しない車両のエンジン1の駆動時において、エンジン制御装置5は複数の制御系、例えば、燃料噴射系、燃料供給系等で適宜実行されている関連機器、センサ類が正常か否かの自己チェック結果が正常であったか否かを確認し、正常(OK)では上述の各センサの各入力値に応じて上記の燃料噴射系、燃料供給系に制御信号を送出して制御を実行し、その際得られたセンサ出力等を排気ガス制御装置140にも送信する。
【0061】
排気ガス制御装置140は、エンジンキーのオンと同時に図8のNOx浄化処理ルーチンのNOx浄化処理制御を所定制御サイクル毎に繰り返す。ステップU1でエンジン始動中であるかをイグニッションキーのオン情報で確認し、ステップU2でNОx触媒温度Tg、排気ガス流量G、NOx濃度Snoxf,Snoxr、前回吸着量SNH3(n−1)、その他のデータを取込む。
【0062】
ステップU3では、排気ガス流量GとNОx濃度Snoxf,Snoxrを用いてエンジン1から排出されるNОx質量流量Unox並びに触媒出口のNОx質量流量Unox'を、Unox,Unox'を用いて実NОx浄化量ΔNОxをそれぞれ求めると共に、触媒温度Tgに基づいて、NОx触媒17に新たな吸着すべきアンモニア量としてのアンモニアの基本添加量DNH3を基本添加量導出手段154より演算し、触媒温度Tg相当の目標吸着量MNH3を目標吸着量設定手段150であるマップより演算してステップU4に進む。
【0063】
ステップU4では、実NОx浄化量ΔNОxとに基づきアンモニアの消費量(ΔSNH3)を導出してステップU5に進み、ステップU5で、式(4)を用いてアンモニアの実吸着量SNH3(n)を演算して導出する。
【0064】
ステップU6では、実吸着量SNH3(n)と目標吸着量MNH3とを比較して、実吸着量SNH3(n)が目標吸着量MNH3を超えている場合には、ステップU9に進んでアンモニアの基本添加量DNH3から所定量減算する減少補正をして還元剤添加量DNH3(−n)を決定し、ステップU10に進む。ステップU10では、図6に示すように、実吸着量SNH3(n)>目標吸着量MNH3の場合には差分αを基本添加量DNH3から減算する。ステップU10では、実吸着量SNH3(n)と目標吸着量MNH3との比較結果に応じて減少補正された還元剤添加量DNH3(−n)のアンモニア量に相当する尿素水量を添加できるように、還元剤供給手段29の尿素水供給部37を駆動制御して制御サイクルを終了する。
【0065】
ステップU6において、実吸着量SNH3(n)が目標吸着量MNH3未満の場合には、ステップU7に進みアンモニアの基本添加量DNH3に所定量加算する増大補正をして還元剤添加量DNH3(n)を決定し、ステップU8に進む。ステップU8では、図7に示すように、実吸着量SNH3(n)<目標吸着量MNH3の場合には差分αを基本添加量DNH3に加算する。ステップU9では、実吸着量SNH3(n)と目標吸着量MNH3との比較結果に応じて増大補正された還元剤添加量DNH3(n)のアンモニア量に相当する尿素水量を添加できるように、還元剤供給手段29の尿素水供給部37を駆動制御して制御サイクルを終了する。
【0066】
このように基本添加量DNH3の補正することで、尿素水供給部37は、増大あるいは減少補正された相当の流量に調整した尿素水を、噴射管31を経由して添加ノズル18より排気管28に供給する。よって、NОx触媒17への尿素水の添加量の制御精度を向上してアンモニアスリップの発生を効果的に抑制することができる。
【0067】
図9の異常警告処理ルーチンは、ステップV1で図8のステップU8の終了を確認判断し、このステップU8が終了しているとステップV2に進む。ステップV2では、ステップU8で実行された還元剤添加量DNH3(n)のアンモニア量に相当する尿素水量を添加後における、すなわち制御手段145による制御後のNOx濃度Snoxf,Snoxr、NОx触媒温度Tg、排気ガス流量G、基本添加量DNH3、ステップU5で導出した補正前の吸着量SNH3(n)、その他のデータを取込む。ステップV3では、ステップV2で取り込んだ情報からNОx質量流量Unox,Unox'、実NОx浄化量ΔNОxをそれぞれ求め、これら情報から補正後の実吸着量SNH3(n1)を導出してステップV4に進む。
【0068】
ステップV4では、補正前の実吸着量SNH3(n)と補正後の実吸着量SNH3(n1)とを比較して、補正後実吸着量SNH3(n1)の補正前実吸着量SNH3(n)に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていない場合には、図8のステップU8において増量添加したアンモニアがNOxの還元に作用したものと判断する。すなわち、このステップV4では、図8のステップU6での実NOx浄化量の低下がNOx排出量の還元に必要なアンモニア量の不足によるものであり、アンモニア添加量を増量可能なNOx浄化システムが正常であると判断してステップV5に進む。ステップV5では、NОx浄化処理ルーチンを継続として、この処理ルーチンを終了する。このため、NOx排出量の還元に必要なアンモニア吸着量となるような適量の還元剤が還元剤供給手段29より排気ガス中に供給することができる。
【0069】
ステップV4において、補正後実吸着量SNH3(n1)の補正前実吸着量SNH3(n)に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っている場合には、図8のステップU8で増量添加したアンモニア量がNОx浄化に作用していない、すなわち、アンモニアスリップと判定してステップV6に進む。ステップV6では、NОx触媒17のアンモニア吸着量を低減すべく、アンモニアスリップ防止対策として還元剤供給手段29の駆動を停止制御してアンモニアの添加を禁止してステップV7に進む。アンモニアスリップ防止対策としては還元剤供給手段29の駆動を停止するのではなく、低減して添加する形態であっても良い。
【0070】
ステップV7では還元剤供給手段29の停止時間を計測してステップV8において、計測時間が予め排気ガス制御装置140に記憶された任意の所定時間を経過した否かを判断する。所定時間経過するとステップV9に進んで計測後のNOx濃度Snoxf,Snoxr、触媒温度Tg、排気ガス流量G、基本添加量DNH3とを取込み、ステップV10に進む。
【0071】
ステップV10では、ステップV9で取り込んだ情報からNОx質量流量Unox,Unox'、実NОx浄化量ΔNОxをそれぞれ求め、これら情報から測定後の実吸着量HSNH3と触媒温度Tgに相当する所定の実吸着量KSNH3を導出してステップV11に進む。
【0072】
ステップV11では、計測後の実吸着量HSNH3と所定の実吸着量KSNH3とを比較し、実吸着量HSNH3が所定の吸着量KSNH3よりも高い場合には、NОxセンサ19,26の異常か、ステップV6での還元剤供給停止が行われずアンモニアスリップが改善されていない、NОx処理システムの異常と判定し、ステップV12に進む。ステップV12では、システムの異常を警告すべく、ここでは図5の警告ブザー155を鳴らしてこの制御を終える。
ステップV11において、実吸着量HSNH3が所定の吸着量KSNH3よりも低い場合には、ステップV6での還元剤供給停止やNОxセンサ19,26からの出力が正しく、アンモニアスリップが改善されてシステムが正常に機能しているものとして、ステップV5に進んでNОx浄化処理ルーチンを継続させる。
【0073】
このように、NОxセンサ19,26からの出力であるNOx濃度Snoxf,Snoxrの情報によって得られる実NОx浄化量の変動を利用し、ステップV6においてNОx触媒17のアンモニア吸着量が低減する処理、すなわち、アンモニアスリップ防止処理(リセット処理)をしたにも関わらず、測定後の実吸着量HSNH3が減少していない場合には、ステップV6で行った処理が有効に作用していないものとして、システム異常と判定するので、アンモニアスリップの継続状態を防止することができる。また、ステップV6におけるアンモニアスリップ防止処理(リセット処理)後の所定時間経過後に測定した実吸着量HSNH3が所定の吸着量KSNH3よりも減少している場合には、システムが正常であると判断し、ステップV5に戻って図8のNOx浄化処理を継続状態とするので、アンモニアスリップ防止処理(リセット処理)後、直ちにNOx排出量の還元に必要なアンモニア吸着量となるような適量の還元剤を還元剤供給手段29より排気ガス中に供給することができ、NOx浄化率の向上を図ることができる。
【0074】
上記各形態では、還元剤供給手段29によるアンモニア添加量を減少する制御形態として、図3,図9のステップT6,V6において尿素水供給部37において尿素水の添加を禁止しているので、各ステップT6,V6での処理と還元剤供給手段29とが吸着量減少促進手段48,148として機能する。
【0075】
各形態では、吸着量減少促進手段48,148として還元剤供給手段29による尿素水の添加制御を行っているのが、このような尿素水の添加制御に限定されるものではなく、NOx触媒17の温度を上昇させるように制御する形態であっても構わない。
【0076】
NОx触媒17の温度上昇制御の形態としては、例えば図3,図9のステップT6,V6において、エンジン1の燃焼室への燃料噴射量を通常の燃料噴射量以外に膨張行程以降の追加燃料を噴射するように燃料噴射系を制御する。このように燃料噴射系を制御すると、排気ガス温度が上昇し、結果的にNОx触媒17の温度が上昇する。NОx触媒17は、図11に示すように、触媒温度が上昇すると吸着されているアンモニアを放出してアンモニア吸着量が低減するという特性を有しているので、アンモニアスリップ防止処理(リセット処理)を効果的に行える。
【0077】
NОx触媒17の温度上昇制御の別形態としては、エンジン1の燃焼室への燃料噴射量を可変するのではなく、燃料噴射時期を最適な燃焼を得られるように設定された基本噴射時期に対して遅角側にずらす制御形態としてもよい。燃料噴射時期をずらす制御とすると、燃焼室での燃焼効率が一時的に低減して排気ガス温度が上昇し、結果的にNОx触媒17の温度が上昇する。NОx触媒17は、図11に示すように、触媒温度の上昇により、アンモニア吸着量が低減するので、アンモニアスリップ防止処理(リセット処理)を効果的に行える。噴射時期の遅角制御を行う際には、出力低下を補償するように燃料を増量することが望ましい。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、アンモニアの添加量の増量供給前後における、アンモニアの実吸着量の変化に基づき、NOx浄化システムの異常の有無を判定することができる。
本発明によれば、アンモニアの添加量の増量供給後に、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていると判定されたとき、アンモニアスリップによるNOx浄化率の低下と判定して、NOx触媒へのアンモニア吸着量が低減するような制御を実行することで、NOx触媒へのアンモニアの吸着量を減少でき、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていないと判定されたとき、アンモニア添加量を増量可能と判定することによって、NOxの還元に必要な適量の還元剤を増量供給することが可能となるので、高いNOx浄化率とアンモニアスリップの低減とを両立することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すNОx浄化装置の全体構成図である。
【図2】図1のNОx浄化装置で実行されるNОx浄化処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態で実行される故障判定処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図4】目標NОx浄化率と触媒温度の関係を示す特性線図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すNОx浄化装置の全体構成図である。
【図6】実吸着量が目標吸着量を超えている状態の時の排気温度とアンモニア吸着量の関係を示すマップである。
【図7】実吸着量が目標吸着量より低い状態の時の排気温度とアンモニア吸着量の関係を示すマップである。
【図8】図5のNОx浄化装置で実行されるNОx浄化処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態で実行される故障判定処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図10】NОx触媒のアンモニア吸着量とNOx浄化率との関係を示す特性線図である。
【図11】NОx触媒の触媒温度とアンモニア吸着量との関係を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 内燃機関
2 排気系
17 NOx触媒
24 排気ガス
29 還元剤供給手段
43 目標NOx浄化率導出手段
44 実NOx浄化率導出手段
45,145 制御手段
46,146 比較手段
47,147 判定手段
48,148 吸着量減少促進手段
49,149 異常診断手段
143 実NOx浄化量算出手段
144 触媒出口NОx量導出手段
150 目標吸着量設定手段
151 機関NOx排出量導出手段
152 消費量導出手段
153 吸着量導出手段
G 排気ガス流量
Tg 触媒温度
η NOx浄化率(補正前の実NOx浄化率)
Mη 目標NOx浄化率
Hη 補正後の実NOx浄化率
(ΔNОx) アンモニアの消費量
NH3(n) 実吸着量(補正前の実吸着量)
NH3(n1) 補正後の実吸着量
NH3 目標吸着量
NH3 アンモニアの添加量

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気系に設けられアンモニアを吸着して排気ガス中のNOxを選択還元するNOx触媒と、
    前記NOx触媒にアンモニア又は尿素水を供給する還元剤供給手段と、
    前記内燃機関から排出されるNOx排出量を検出又は推定する機関NOx排出量導出手段と、
    前記NOx触媒出口でのNOx排出量を検出又は推定する触媒出口NOx量導出手段と、
    前記機関NOx排出量と前記触媒出口NOx排出量の差分から前記NOx触媒による実NOx浄化量を導出する実NOx浄化量算出手段と、
    前記実NOx浄化量算出手段により導出された実NOx浄化量に基づきアンモニアの消費量を導出する消費量導出手段と、
    前記還元剤供給手段によるアンモニア又は尿素水の添加量及び前記消費量導出手段により導出された消費量に応じて前記NOx触媒に吸着されたアンモニアの実吸着量を導出する吸着量導出手段と、
    前記NOx触媒に対するアンモニアの目標吸着量を前記NOx触媒の触媒温度又は触媒温度に相関するパラメータの一つに応じて設定する目標吸着量設定手段と、
    前記吸着量導出手段により導出された実吸着量及び前記目標吸着量設定手段により設定された目標吸着量を比較判定する比較手段と
    前記比較手段により実吸着量が目標吸着量よりも少ないと判定されたとき、前記還元剤供給手段によるアンモニア又は尿素水の添加量を増量するように制御する制御手段と、
    前記制御手段による制御後に前記吸着量導出手段により導出された補正後の実吸着量、補正の際のアンモニア又は尿素水の添加量増量及び前記制御手段による制御前に前記吸着量導出手段により導出された補正前の実吸着量に基づき、NOx浄化システムの異常の有無を判定する判定手段とを備え
    前記判定手段は、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っているとき、アンモニアスリップと判定し、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていないとき、アンモニア又は尿素水の添加量を増量可能と判定することを特徴とする内燃機関のNOx浄化装置。
  2. 前記判定手段により、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていると判定されたとき、前記NOx触媒に吸着されたアンモニアの吸着量を減少するよう制御する吸着量減少促進手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のNOx浄化装置。
  3. 前記判定手段により、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていると判定されたとき、NOx浄化システムに異常有りと判定する異常診断手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関のNOx浄化装置。
JP2002101510A 2002-04-03 2002-04-03 内燃機関のNOx浄化装置 Expired - Fee Related JP3979153B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002101510A JP3979153B2 (ja) 2002-04-03 2002-04-03 内燃機関のNOx浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002101510A JP3979153B2 (ja) 2002-04-03 2002-04-03 内燃機関のNOx浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003293743A JP2003293743A (ja) 2003-10-15
JP3979153B2 true JP3979153B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=29241850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002101510A Expired - Fee Related JP3979153B2 (ja) 2002-04-03 2002-04-03 内燃機関のNOx浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3979153B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100999611B1 (ko) 2007-12-14 2010-12-08 현대자동차주식회사 선택적 촉매 환원 장치 내의 암모니아 흡장량 계산 방법

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4789242B2 (ja) * 2005-12-09 2011-10-12 Udトラックス株式会社 排気浄化装置
JP4872509B2 (ja) * 2006-07-28 2012-02-08 マツダ株式会社 排気ガス浄化用装置
DE102007063940B4 (de) 2006-09-27 2023-10-26 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Diagnose eines eine Abgasbehandlungsvorrichtung enthaltenden Abgasbereichs einer Brennkraftmaschine und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
JP2008157136A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP4661814B2 (ja) * 2007-03-29 2011-03-30 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP4900002B2 (ja) * 2007-04-05 2012-03-21 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化システム
DE102007040439A1 (de) 2007-08-28 2009-03-05 Daimler Ag Betriebs- und Diagnoseverfahren für ein SCR-Abgasnachbehandlungssystem
JP4375483B2 (ja) 2008-02-22 2009-12-02 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP4483972B2 (ja) 2008-04-14 2010-06-16 トヨタ自動車株式会社 排気浄化システムの故障診断装置
JP2009264181A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP4726926B2 (ja) * 2008-05-22 2011-07-20 株式会社デンソー 内燃機関の排気浄化装置
JP4658267B2 (ja) 2008-05-26 2011-03-23 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関の排気浄化装置
JP4598843B2 (ja) 2008-06-03 2010-12-15 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関の排気浄化装置
JP5195283B2 (ja) * 2008-10-28 2013-05-08 マツダ株式会社 エンジンの排気浄化装置
JP5262640B2 (ja) * 2008-12-03 2013-08-14 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP5155838B2 (ja) * 2008-12-05 2013-03-06 ボッシュ株式会社 還元剤噴射制御装置及び還元剤噴射装置の制御方法並びに内燃機関の排気浄化装置
JPWO2010079621A1 (ja) * 2009-01-09 2012-06-21 トヨタ自動車株式会社 触媒通過成分判定装置および内燃機関の排気浄化装置
EP2388450B1 (en) 2009-01-13 2016-08-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas purification device for internal combustion engines
JP5170689B2 (ja) * 2009-01-14 2013-03-27 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
EP2381077A4 (en) 2009-01-19 2017-11-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality detection device for exhaust purification device and abnormality detection method for exhaust purification device
JP4874364B2 (ja) 2009-04-14 2012-02-15 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関の排気浄化装置
JP5240065B2 (ja) * 2009-05-19 2013-07-17 トヨタ自動車株式会社 排気浄化装置の故障検出装置
JP4919178B2 (ja) * 2009-05-21 2012-04-18 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP2011047384A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排ガス浄化装置
WO2011099051A1 (ja) * 2010-02-09 2011-08-18 本田技研工業株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP2011196310A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Mazda Motor Corp 排気浄化方法及び排気浄化装置
JP5462056B2 (ja) 2010-04-05 2014-04-02 ボッシュ株式会社 排気浄化システムの異常診断装置及び異常診断方法並びに排気浄化システム
JP2011226402A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Nippon Soken Inc 排気浄化装置
US8991154B2 (en) * 2010-07-12 2015-03-31 Mack Trucks, Inc. Methods and systems for controlling reductant levels in an SCR catalyst
JP5170324B2 (ja) * 2011-06-02 2013-03-27 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
US20130239554A1 (en) * 2012-03-19 2013-09-19 GM Global Technology Operations LLC Exhaust gas treatment system having a solid ammonia gas producing material
DE102012105952A1 (de) * 2012-07-04 2014-01-09 Emitec Gesellschaft Für Emissionstechnologie Mbh Verfahren zur Zugabe eines Reduktionsmittels in eine Abgasbehandlungsvorrichtung
DE102012105954A1 (de) * 2012-07-04 2014-01-09 Emitec Gesellschaft Für Emissionstechnologie Mbh Verfahren zur Zufuhr von Reduktionsmittel
CN104838104B (zh) 2012-12-06 2017-10-24 丰田自动车株式会社 排气净化装置的故障判断***
JP5907286B2 (ja) * 2012-12-13 2016-04-26 トヨタ自動車株式会社 排気浄化装置の故障診断装置
JP6189703B2 (ja) * 2013-10-09 2017-08-30 三菱日立パワーシステムズ株式会社 アンモニア注入量制御装置及びアンモニア注入量制御方法
KR102182934B1 (ko) * 2015-04-30 2020-11-25 현대중공업 주식회사 선박
US9695727B2 (en) * 2015-09-02 2017-07-04 Deere & Company System and method for adaptive aftertreatment control of NOx
KR102554597B1 (ko) * 2016-04-21 2023-07-13 에이치디현대인프라코어 주식회사 배기 가스 내의 암모니아 슬립 감지 방법 및 이를 수행하기 위한 장치
JP6729542B2 (ja) * 2017-12-27 2020-07-22 トヨタ自動車株式会社 排気浄化装置の異常診断システム
JP2020112096A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 マツダ株式会社 排気ガス浄化装置の診断装置
JP7124727B2 (ja) * 2019-01-23 2022-08-24 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置、及び車両

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100999611B1 (ko) 2007-12-14 2010-12-08 현대자동차주식회사 선택적 촉매 환원 장치 내의 암모니아 흡장량 계산 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003293743A (ja) 2003-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3979153B2 (ja) 内燃機関のNOx浄化装置
JP3951774B2 (ja) 内燃機関のNОx浄化装置
JP4267534B2 (ja) 排気浄化装置の異常検知方法
WO2010113269A1 (ja) 触媒劣化判定装置及び触媒劣化判定方法
JP4267535B2 (ja) 排気浄化装置のNOx低減率測定方法
JP6130619B2 (ja) NOx浄化装置の制御装置
WO2006046339A1 (ja) 排気浄化装置
US8091343B2 (en) Exhaust gas purification apparatus for internal combustion engine
JP5170689B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2006242094A (ja) 排気浄化装置
US10145284B2 (en) Exhaust after-treatment system including sliding mode ammonia controller
JP2003314256A (ja) 排気浄化装置
WO2010147107A1 (ja) エンジンの排気浄化装置及び排気浄化方法
JP3956738B2 (ja) 内燃機関のNOx浄化装置
JP2011196309A (ja) 排気浄化方法及び排気浄化装置
JP2009156159A (ja) 排気ガス浄化システムの異常部位の判定装置
CN109154223B (zh) 内燃机的排气气体净化***及内燃机的排气气体净化方法
JP3979150B2 (ja) 内燃機関のNOx浄化装置
JP4445000B2 (ja) 排気浄化装置
JP2012082703A (ja) 選択還元型NOx触媒の劣化検出装置及び方法
JP2003293738A (ja) 内燃機関のNOx浄化装置
JP4261393B2 (ja) 排気浄化装置の制御方法
JP5500867B2 (ja) 排気浄化装置
JP2005226504A (ja) 排気浄化装置の制御方法
JP2009102995A (ja) 排気ガス浄化システムの故障診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees