JP3977023B2 - 金属ベルト式無段変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐久性が優れた金属ベルト式無段変速機に係り、特にその薄肉金属リングに関するものである。
【0002】
【従来技術】
薄肉金属リングを厚み方向に積層した薄肉金属リング複合体に多数のブロックをその周方向に亘って設けてなる無端金属ベルトをドライブプーリとドリブンプーリとに巻掛けてなる金属ベルト式無段変速機において、前記無端金属ベルトは、動力伝達のために所要の張力でもって前記両プーリに巻掛けられており、無段変速機の運転状態では、無負荷状態で側面形状が円状に成形された薄肉金属リングは、前記両プーリ間においては、直線状に引伸ばされ、該両プーリに巻掛けられた部分においては、無負荷状態に放置された無端薄肉金属リングの円形の半径より小さな曲率半径に曲げられるため、前記薄肉金属リングには、曲げ変形による引張応力および圧縮応力が発生し、これらの応力が大きい部分は中立面から最も離れた薄肉金属リングの内周面および外周面であり、特に薄肉金属リングの内外周面の両側縁に局部的に大きな応力が生じ、この部分で疲労破壊が起り易い。
【0003】
このような疲労破壊による寿命低下を避けるために、特公平6−6970号公報に記載されるように、前記薄肉金属リングの厚さを側縁近傍から側縁に向って徐々に減少させるように、該薄肉金属リングをショットピーニング処理または圧延処理により成形し、その側縁近傍部分の圧縮残留応力を他の部分よりも次第に増大させたものがある。
【0004】
【解決しようとする課題】
しかし、無段変速機の運転状態で、前記薄肉金属リングには、前記した曲げ変形による応力の外に、回送場所に対応して変化する引張力による応力が発生し、しかも、前記薄肉金属リングの側縁がプーリに接触した場合に、その側縁で大きな接触応力が発生するが、前記公報記載のものでは、これらの応力に全く考慮が払われていないため、耐久性が、期待する程充分に、改善されなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段および効果】
発明は、このような不具合を解消した金属ベルト式無段変速機の薄肉金属リングの改良に係り、請求項1記載の発明は、
薄肉金属リングを厚み方向に複数枚層状に重ねた薄肉金属リング複合体に多数のブロックがリング周方向に亘って支持されてなる無端金属ベルト、ドライブプーリとドリブンプーリとに巻き掛けられ、前記ドライブプーリとドリブンプーリの溝巾が変速比制御のために変更可能とされている金属ベルト式無段変速機において、
前記薄肉金属リング複合体のうち、最内周の薄肉金属リングの側端面厚み中央部分が平面に形成されるとともに、該最内周薄肉金属リングの側端面厚み中央部分に隣接する内外周縁がそれぞれ曲率半径(R1,R2)の異なる弯曲面に形成されたことを特徴とする。
0006
請求項1記載の発明は、前記したように構成されているため、前記プーリ溝面と接触して大きな接触応力を発生することがある前記最内周薄肉金属リング側縁の弯曲面接触部に、大きな応力が生ずることを阻止でき、薄肉金属リングの破壊を防止することができる。
そして、加工硬化を生じせしめるためのロール加工等が不要となって、加工工程が単純化されて、加工時間が短縮される結果、コストダウンが可能となる。
0007
そして、両プーリの溝傾き角と前記薄肉金属リングの側端面の傾きや形状とに種々変化があって、前記プーリの溝面に接触する前記薄肉金属リングの接触する部分が、該リングの周面からどの程度離れた個所であっても、その接触部分におけるリング弯曲面の曲率半径を前記曲率半径の大きい方に選定することによって、前記薄肉金属リングの応力を減少させ、接触応力による疲労破壊を回避し、耐久性を向上することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の金属ベルト式無段変速機において、前記最内周薄肉金属リングの内外周縁の曲率半径のうち、内周縁の曲率半径(R 1 )が、該最内周薄肉金属リングの板厚をtとすると、プーリ溝角αが6°〜11°の範囲内で、R 1 /t≧2/9であることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明によれば、最内周薄肉金属リング側縁の円柱弯曲面接触部に大きな応力が生ずることを最適の状態で阻止することができる。そして、前記薄肉金属リングに加えられる張力による引張応力と、ドライブプーリおよびドリブンプーリに巻付けられた際の薄肉金属リングの曲げ等による引張応力および圧縮応力とを重畳し、この重畳応力の最大値と最小値の差の応力振巾と応力平均とで定められるσa *に対し、最内周薄肉金属リングの側縁がドライブプーリおよびドリブンプーリの溝面に接して発生するプーリ接触部応力による応力振巾と応力平均とで定められるσa * HPを小さくすることができ、前記両プーリの溝面に接触して疲労破壊を起すことを未然に阻止し、無端金属ベルトの耐久性を向上させることができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の金属ベルト式無段変速機において、前記最内周薄肉金属リングにおける側端面の内周縁弯曲面の曲率半径(R 1 )が、該側端面の外周縁弯曲面の曲率半径(R 2 )より大きいことを特徴とする。
0011
前記各リングにおける側端面の内周縁弯曲面の曲率半径(R1)を該側端面の外周縁弯曲面の曲率半径(R2)より大きくすることにより、前記薄肉金属リングで大きな応力を発生し易い側縁面の内周縁の応力を側端面の外周縁の応力と同程度またはこの応力より小さくすることができ、薄肉金属リングの側端面内周縁からの疲労破壊発生を抑制して、無端金属ベルトの耐久性を増大させることができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の金属ベルト式無段変速機において、最内周の前記薄肉金属リングの側端面内外周縁に形成された弯曲面の曲率半径(R1、R2)は、前記最内周以外の前記薄肉金属リングの側端面外周縁に形成された弯曲面の曲率半径に比べて等しいかまたは大であることを特徴とする。
0013
請求項4記載の発明によれば、多層に積層された薄肉金属リング複合体の内、最も大きな応力が発生し易い最内周薄肉金属リングの側端面の内外周縁に発生する応力を、他の薄肉金属リングの側端面の内外周縁に発生する応力と同程度またはこれよりも小さくすることができ、該最内周薄肉金属リングの内外側端縁から最初に疲労破壊することを防止して、無端金属ベルトの耐久性を改善することができる。
【0014】
請求項5記載の発明は、薄肉金属リングを厚み方向に複数枚層状に重ねた薄肉金属リング複合体に多数のブロックが薄肉金属リング周方向に亘って支持されてなる無端金属ベルトが、ドライブプーリとドリブンプーリとに巻き掛けられ、前記ドライブプーリとドリブンプーリの溝巾が変速比制御のために変更可能とされている金属ベルト式無段変速機において、
前記薄肉金属リング複合体のうち、最内周の薄肉金属リングの側端面の厚み中央部分が平面に形成され、最内周の薄肉金属リングの内周面から側端面の前記平面状厚み中央部にかけて内周側縁が形成され、最内周の薄肉金属リングの外周面から側端面の前記平面状厚み中央部にかけて外周側縁が形成され、前記内周側縁および外周側縁がそれぞれ異なる曲率半径 ( R1,R2 ) をもつ円柱湾曲面に形成され、前記内周側縁の曲率半径 ( R1 ) は0.04 mm 以上に設定され、前記内周側縁が側端面の前記平面状厚み中央部に接続される部分が前記両プーリの溝面との接触部とされていることを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、最内周の薄肉金属リングがドライブプーリとドリブンプーリに接触する際に発生する応力をも考慮に入れて、プーリ溝面と接触して大きな接触応力を発生することがある最内周薄肉金属リング側縁の円柱弯曲面接触部に、大きな応力が生ずることを阻止でき、薄肉金属リングの破壊を防止することができる
【0016】
そして、最内周薄肉金属リングの内周側縁の曲率半径 ( R1 ) を0.04 mm 以上に設定することにより、プーリ溝面に接触する最内周薄肉金属リングの内周側縁湾曲面からの疲労破壊が、該最内周薄肉金属リングの内周面からの疲労破壊より早く発生することが未然に防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図6に図示された本発明の一実施例について説明する。
【0018】
図1に図示されるように、内燃機関Eのクランクシャフト1にダンパー2を介してインプットシャフト3が接続され、該インプットシャフト3は発進用クラッチ4を介して金属ベルト式無段変速機Tのドライブシャフト5に接続され、該ドライブシャフト5に設けられたドライブプーリ6は、ドライブシャフト5と一体の固定側プーリ半体7と、この固定側プーリ半体7に対して接離可能な可動側プーリ半体8とを備えており、可動側プーリ半体8は油室9内の油圧により固定側プーリ半体7に向って付勢されるようになっている。
【0019】
また、ドライブシャフト5と平行にドリブンシャフト10が配置され、該ドリブンシャフト10に設けられたドリブンプーリ11は、ドリブンシャフト10と一体の固定側プーリ半体12と、この固定側プーリ半体12に対し接離可能な可動側プーリ半体13とを備えており、可動側プーリ半体13は油室14内に作用する油圧により固定側プーリ半体12に向って付勢されるようになっている。
【0020】
さらに、図2および図3に図示されるように、左右1対の薄肉金属リング複合体31に多数の金属ブロック32を支持してなる無端金属ベルト15が、ドライブプーリ6およびドリブンプーリ11間に架渡され、前記薄肉金属リング複合体31は周長約660mm、巾約9.2mm、厚さ約0.18mmの薄肉金属リング30が厚み方向へ12枚殆ど隙間なく12枚積層されて構成されている。
【0021】
そして、図13に図示されるように、薄肉金属リング30の内外周面30a,30bと両側面30cとの境界部分である内周側縁30dおよび外周側縁30eは、機械研磨加工により、略1/4円柱面に形成されており、最内周薄肉金属リング301の内周縁301dの弯曲面の曲率半径R1は、外周側縁301eの弯曲面の曲率半径R2よりも大きく設定されている。
【0022】
さらにまた、ドリブンシャフト10には、前進用ドライブギヤ16および後進用ドライブギヤ17が相対的に回転自在に支持されており、これら前進用ドライブギヤ16および後進用ドライブギヤ17はセレクタ18により選択的にドリブンシャフト10に結合・離脱可能に接続され、ドリブンシャフト10と平行にアウトプットシャフト19が配置され、該アウトプットシャフト19には前進用ドリブンギヤ20および後進用ドリブンギヤ22が一体に結合されており、アウトプットシャフト19は、該前進用ドライブギヤ16に噛合う前進用ドリブンギヤ20により正転駆動され、あるいは後進用ドライブギヤ17と後進用アイドルギヤ21を介して噛合う後進用ドリブンギヤ22により逆転駆動されるようになっている。
【0023】
しかも、アウトプットシャフト19にファイナルドライブギヤ23が一体に結合されるとともに、該ファイナルドライブギヤ23に噛合うファイナルドリブンギヤ24はディファレンシャル25に一体に結合され、該ディファレンシャル25は左右のアクセル26を介して左右の車輪Wに接続されており、アウトプットシャフト19の駆動力はファイナルドライブギヤ23,ファイナルドリブンギヤ24,ディファレンシャル25およびアクセル26を介して左右の車輪Wに差動的に伝達されるようになっている。
【0024】
また、前記可動側プーリ半体8の油室9および可動側プーリ半体13の油室14は、油圧制御ユニットU2に接続され、該油圧制御ユニットU2は電子制御ユニットU1からの制御信号で動作されるようになっており、変速比がLOWに変更する
場合には、電子制御ユニットU1からの制御信号により、油圧制御ユニットU2が動作し、ドライブプーリ6の油室9内の油圧に比べてドリブンプーリ11の油室14内の油圧が次第に増大し、ドリブンプーリ11の溝巾が減少してドリブンプーリ11の巻掛け径DDNが連続的に増大するとともに、ドライブプーリ6の溝巾が増大してドライブプーリ6の巻掛け径DDRが連続的に減少する結果、金属ベルト式無段変速機Tの変速比はLOWに無段階に切換えられ、逆に変速比がODに変更する場合には、電子制御ユニットU1からの制御信号により油圧制御ユニットU2が逆に動作し、ドリブンプーリ11の油室14内の油圧に比べてドライブプーリ6の油室9内の油圧が次第に増大し、ドライブプーリ6の溝巾が減少してドライブプーリ6の巻掛け径DDRが連続的に増大するとともに、ドリブンプーリ11の溝巾が増大してドリブンプーリ11の巻掛け径DDNが連続的に減少する結果、金属ベルト式無段変速機Tの変速比がODに無段階に切換えられるようになっている。
【0025】
次に、薄肉金属リング30に生ずる応力について述べる。
【0026】
まず、図に図すように、薄肉金属リング複合体31をドライブプーリ6,ドリブンプーリ11に架渡し、ドライブプーリ6を時計方向へ回転駆動させた状態では、ドライブプーリ6,ドリブンプーリ11間の薄肉金属リング複合体31の一方の直線部分では、T1の張力が発生するとともに、ドライブプーリ6,ドリブンプーリ11間の薄肉金属リング複合体31の他方の直線部分では、T2の張力が発生し、この張力T1,T2は特開平10−89429号公報に記載された手法でもって求められる。
【0027】
次に、薄肉金属リング30をn層(12層)に積層した左右1対の薄肉金属リング複合体31に多数の金属ブロック32を支持した無端金属ベルト15をドライブプーリ6とドリブンプーリ11とに架渡した状態において、1本の薄肉金属リング複合体31における張力差(T1−T2)/2をΔTallとした場合、最内周リング301には、
ΔT1={n(ξ−1)+1}ΔTall/nξ
なる最内周リング301力差が作用する。
【0028】
この理由は下記によるものである。
ΔT1;最内周リング301の張力差
ΔTall=(T1−T2)/2;1本の薄肉金属リング複合体31の張力差
ξ;摩擦係数比(μSSM/μSS
μSSM;金属ブロック32,薄肉金属リング30間の摩擦係数
μSS;薄肉金属リング30,薄肉金属リング30間の摩擦係数
n;薄肉金属リング30の枚数
とする。
【0029】
まず簡易モデルとして、図7を参照し、リングが3枚の場合について張力変化に寄与するΔTにつき考える。特開平11−117998号公報の段落〔0022〕に記載のように、リング第3層およびリング第2層の間に作用する垂直抗力N をNとすると、リング第2層およびリング第1層の間に作用する垂直抗力N は2Nとなり、さらに、リング第1層および金属ブロックの間に作用する垂直抗力N は3Nとなる。そして、相互に接触する金属リング間の摩擦係数をμ SS とし、リング第1層、リング第2層およびリング第2層の荷重をそれぞれF1, F2, F3とすると、各層の金属リングの張力変化量であるΔT3 、ΔT 2 ΔT 1 は、それぞれ、
ΔT3=F3=μSS
ΔT2=F2−F32μ SS N−μ SS N=μSS
ΔT1=F1−F2=3μSSMN−2μSS
となり、ΔT1だけが異なる値となる。ΔT1とΔT2の比は
ΔT1/ΔT2=(3μSSMN−2μSSN)/μSSN=(3μSSM−2μSS)/μSSとなる。
リング枚数がnの場合に拡張すると、
ΔT1/ΔT2=(nμSSM−(n−1)μSS)/μSS
ΔT1/ΔT2=nξ−(n−1)=n(ξ−1)+1…(1)
リング全体での張力差ΔTallは、
ΔTall=ΔT1+ΔT2+…+ΔTn
=(n−1)ΔT2+ΔT1
=(n−1)ΔT2+{n(ξ−1)+1}ΔT2
=nξΔT2
従って、ΔT2=1/nξΔTall…(2)
(1),(2)式より、
ΔT1={n(ξ−1)+1}/nξΔTall…(3)
(3)式より、リング枚数n=12におけるΔT1/ΔTallとμSSM/μSSの関係は、図8に図示される。
【0030】
実験の結果、金属ブロック32,薄肉金属リング30間の摩擦係数μSSM≒0.1、薄肉金属リング30,薄肉金属リング30間の摩擦係数μSS≒0.05であるので、μSSM/μSS=ξ=2.0となる。
【0031】
これらの数値を(3)式に代入してΔT1を求めると、
ΔT1/ΔTall=(12+1)/12・2=13/24≒0.54
また図8からも
ΔT1/ΔTall≒0.5
となり、1本の薄肉金属リング30の張力差ΔTallの約50%が最内周リング301に作用することが求められる。
【0032】
次に最内周リング301の平均張力(T r 1 +T r 2 を求め、これら最内周リング301の平均張力差 r 1 −T r 2 とその平均張力 r 1 +T r 2 とから、ドライブプーリ6からドリブンプーリ11に回送される最内周リング301の最大引張応力σTH r 1 /2・12・A・tとドリブンプーリ11からドライブプーリ6に回送される最内周リング301の最小引張応力σTL r 2 /2・12・At(Aは薄肉金属リング30の巾、tは薄肉金属リング30の厚さ)が求められる。
【0033】
最内周リング301の長手方向に沿い最内周リング301の厚さ中央部に働く応力の変化の状態を図示したグラフが図9である。この図9に図示のグラフでは、横軸は最内周リング301の長手方向長さを示し、縦軸は応力(横軸より上は引張り応力,横軸より下は圧縮応力を示す)を示し、最内周リング301の厚さ中央部での引張応力σTが図示されている。
【0034】
このグラフで、応力の最大値と最小値の差が応力振巾σaの2倍の2σaであり、その最大値と最小値の平均値が応力中心σmである。
【0035】
また、薄肉金属リング30をドライブプーリ6,ドリブンプーリ11に架渡せずに無負荷状態に放置した状態では、薄肉金属リング 30 側面視で半径R0の円形となっているが、薄肉金属リング30をドライブプーリ6,ドリブンプーリ11に架渡すると、最内周リング301におけるドライブプーリ6,ドリブンプーリ11に巻付けられた部分では、RDR,RDNの径の円弧状に曲げられ、最内周リング301におけるドライブプーリ6,ドリブンプーリ11間の直線部分では直線状に引伸ばされる。この結果、ドライブプーリ6,ドリブンプーリ11の巻掛け部分の各外周面には、σ VDR ,σ VDN (符号正は引張、負は圧縮)の曲げ応力が発生し、さらに、ドライブプーリ6,ドリブンプーリ11間の直線部分の外周面には、σV 1 の曲げ応力が発生する。これらの曲げ応力σ VDR ,σ VDN ,σ 1 は、半径R 0 ,R DR ,R DN と薄肉金属リング 30 の弾性係数とから計算することができる。
【0036】
そして、最内周リング301の長手方向に沿い最内周リング301の外周面に働く応力の変化の状態を図示したグラフが図10である。このグラフにおいて、ドライブプーリ6,ドリブンプーリ11の巻掛け部分では、σTにσVDR,σVDNがそれぞれ加算されて、その合計値がそれぞれ点線で示され、また直線部分では、σTH,σTLにσV1がそれぞれ減算されてその合計値がそれぞれ点線で示されている。
【0037】
さらに、最内周リング301の長手方向に沿い最内周リング301の内周面に働く応力の変化の状態を図示したグラフが図11である。このグラフにおいて、ドライブプーリ6,ドリブンプーリ11の巻掛け部分では、σTにσVDR,σVDNが減算(最内周リング301の内周面では曲げ応力は圧縮応力となるため)されて、その合計値がそれぞれ点線で示され、また直線部分では、σTH,σTLにσV1がそれぞれ加算されてその合計値がそれぞれ点線で示されている。
【0038】
なお図11において、ドリブンプーリ11の巻掛け終り部分で、σVDNが急激に大きく低下しているのは、図2のX部において、図12に図示されるように、金属ブロック32のリング嵌合凹部32aにおける内周側面32bの後端縁32cが、最内周リング301の内周面301aに強く喰込むために、局部的な大きな接触応力が発生するからである。
【0039】
その次に、図14に図示されるように、最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dがプーリ溝面27に接触した場合に、その内周側縁弯曲面301dの接触部301fの接触応力について述べる。
【0040】
図14に図示されるように、最内周薄肉金属リング301における曲率半径R1の内周側縁弯曲面301dがプーリ溝面27に接触した場合、その接触部301fは、内周面301aからh=R1(1−sinα)だけ離れた個所でプーリ溝面27に接触している。
【0041】
そして、その部分での接触応力は、ヘルツの公式と称せられる下記の式
σHP=[Q/π・l・R1{(1−V1 2)/E1+(1−V2 2)}/E2]1/2…(4)
において、薄肉金属リング30のポアソン比V1とドライブプーリ6とドリブンプーリ11のポアソン比V2とはいずれも0.3で相等しく、それぞれの弾性係数E1,E2も相等しいとすると、
σHP={Q・E/2・π・l・R1(1−V2 2)}1/2…(5)
となる。
【0042】
図11では、最内周薄肉金属リング301の内周面301aに働く応力の変化の状態が図示されているが、最内周薄肉金属リング301の内周面301aからhだけ外周側に離れた個所に働く応力に前記したプーリ溝面27に接触したことによる接触応力σhpを加えたグラフが図15である。
【0043】
一般に、金属材料では、その材料の疲労強度は、最大応力と最小応力の差の応力振巾σaと、平均応力σmとに関係し、特に鋼の場合には、
σa*=σa+σm/3…(6)
で定義される補正内部応力振巾σa*に左右される。
【0044】
また、最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dとプーリ溝面27との接触による補正接触応力振巾σa*HPも、
σa*HP=σaHP+σmHP/3…(7)
で定義される。
【0045】
そして、これら補正内部応力振巾σa*と補正接触応力振巾σa*HPとを求めた表が図19に図示された表1である。
【0046】
この表1においては、前記最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dの曲率半径R1を0.01,0.02,0.03,0.04,0.05,0.06
,0.07,0.08,0.09(mm)にそれぞれ変えた場合で、プーリ溝面27に接触する高さhは、h=R1(1−sinα)で求められる。
【0047】
そしてこの高さhにおいて、前記式(5)により、プーリヘルツ圧縮応力σhp(DR)σhp(DN)が求められる。
【0048】
次に、前記高さhにおける最内周薄肉金属リング301の内部応力(応力振巾σa,応力平均σm,補正応力振巾σa*)が前記[0030]〜[0035]で説明したと同様な方法で求められる。
【0049】
最後に、図15に図示されたグラフのように、最内周薄肉金属リング301の内部応力とプーリヘルツ圧縮応力とを重畳して最内周薄肉金属リング301のプーリ溝面27との接触部におけるプーリ接触応力(プーリ接触部応力振巾σaHP,プーリ接触部応力平均σmHP,プーリ接触部補正応力振巾σa*HP)が求めら
れる。
【0050】
そして、最内周薄肉金属リング301の内周面からの高さhを横軸とし、最内周薄肉金属リング301の補正内部応力振巾σa*と、最内周薄肉金属リング301のプーリ接触部補正応力振巾σa*HPとを縦軸とし、前記高さhを変えた場合の補正内部応力振巾σa*とプーリ接触部補正応力振巾σa*HPの値を図示したグラフが図16である。
【0051】
この図16で明らかなように、プーリ溝面27と接触する最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dの曲率半径R1が0.01,0.02,0.03mm
のプーリ接触部補正応力振巾σa*HPは、補正内部応力振巾σa*が最も大きな内周面301aにおける補正内部応力振巾σa*の値よりも大きいが、前記曲率半径R1が0.04mm以上のプーリ接触部補正応力振巾σa*HPは、前記内周面301aにおける補正内部応力振巾σa*よりも小さくなる。
【0052】
このため、最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dの曲率半径R1を0.04mm以上に設定すれば、プーリ溝面27に接触する最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dからの疲労破壊が、最内周薄肉金属リング301の内周面301aからの疲労破壊より早く発生することが未然に防止される。
【0053】
前記の計算では、最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dがプーリ溝面27の巻掛け範囲全長に亘って接触したと仮定して求めたものであるが、巻掛け範囲の局部的な接触が生じた場合では、そのプーリ接触部補正応力振巾σa*HPは増大するため、最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dの曲率半径R1が0.03以下であれば、最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dからの疲労破壊が、最内周薄肉金属リング301の内周面301aからの疲労破壊よりもさらに早く発生し易い。
【0054】
このように、前記実施形態において、最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dの曲率半径R1が0.04mm以上、すなわち最内周薄肉金属リング301の厚さとの比R1/tが2/9であれば、最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dからの疲労破壊が避けられる。
【0055】
また、図13に図示されるように、最内周薄肉金属リング301の外周側縁301eの弯曲面の曲率半径R2は最内周薄肉金属リング301の内周側縁弯曲面301dの弯
曲面の曲率半径R1より小さいため、該最内周薄肉金属リング301の外周側縁301eの機械研磨加工に要する時間が短縮し、加工性が向上する。
【0056】
前記実施形態では、薄肉金属リング30特に最内周薄肉金属リング301の内外周側縁の弯曲面加工を機械研磨加工で行なったが、図17に図示するように、前記したと同一横断面寸法の薄肉金属リング30の内外周側縁を面取り加工した後、バレル研磨加工してもよく、プーリ溝面27と接触する部分の弯曲面の曲率半径R4が、前記R1と同様に、0.04mm程度になっておれば、前記実施形態と同様な疲労強度の薄肉金属リング30が得られる。
【0057】
そして、予め薄肉金属リング30の内外周側縁を面取り加工したため、バレル研磨加工を要する時間が大巾に短縮され、加工性が一段と向上する。
【0058】
また、面取り加工したため、プーリ溝面27と接触する部分の高さhを高くすることが容易であり、その結果、プーリ溝面27と接触する弯曲面の曲率半径R4をR1より小さくでき、バレル研磨加工時間を一段と短縮することもできる。
【0059】
さらに、図18に図示するように、最内周薄肉金属リング301の内周側縁301dのみを大きく面取りし、プーリ溝面27との接触部をプーリ半径方向外側へ移動させた断面形状にしてもよく、このように形成すれば、最内周薄肉金属リング301の内周面301aから最内周薄肉金属リング301のプーリ接触部301d迄の高さhを増加させて、該接触部301dの疲労寿命をさらに延長することができる。
【0060】
このhの高さを変えた場合の最内周薄肉金属リング301の補正内部応力振巾σa*と最内周薄肉金属リング301のプーリ接触部補正応力振巾σa*HPを求めた表が図20である。
【0061】
図20よりhの値を変えた場合のσa*HPが、最内周リング内側のσa*と等しくなるプーリ接触部Rを求めたものが図21である。
【0062】
さらにまた、これからリング内周面301aからの高さhを増大させると、プーリ接触部301dの曲率半径Rが小さくて足り、このプーリ接触部301dの加工が簡単となるとともに、このプーリ接触部301dのプーリ接触部補正応力振巾σa*HPを容易に低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薄肉金属リングを備えた金属ベルト式無段変速機の概略説明図である。
【図2】 図1の巻掛け部分の側面図である。
【図3】 無端金属ベルトの一部欠除斜視図である。
【図4】 金属ブロックの正面図である。
【図5】 図4のV−V線に沿って裁断した縦断面図である。
【図6】 図4のV−V線に沿って裁断した横断面図である。
【図7】 最内周薄肉金属リングに働く張力差の説明図である。
【図8】 ΔT/ΔTallとμSSM/μSSの関係を図示した特性図である。
【図9】 最内周薄肉金属リングの厚さ中央部の内部応力分布状態を図示したグラフである。
【図10】 最内周薄肉金属リングの外周面の内部応力分布状態を図示したグラフである。
【図11】 最内周薄肉金属リングの内周面の内部応力分布状態を図示したグラフである。
【図12】 金属ブロックのリング嵌合凹部の後端部が最内周薄肉金属リングの内周面に喰込んだ状態を図示した断面図である。
【図13】 最内周薄肉金属リングの内周側端がリング溝面に接触する状態を図示した要部拡大図である。
【図14】 図13をさらに拡大した要部拡大説明図である。
【図15】 最内周薄肉金属リングの内周側縁がリング溝面に接触した場合の接触応力分布状態を図示したグラフである。
【図16】 最内周リングの内部および端部の補正応力振巾を図示した特性図である。
【図17】 他の実施形態の最内周薄肉金属リングとリング溝面との接触状態を図示した拡大図である。
【図18】 さらに他の実施形態の最内周薄肉金属リングとリング溝面との接触状態を図示した拡大図である。
【図19】 プーリ溝面に接触する最内周リングの接触部が均一の曲率半径Rの弯曲面である場合の補正内部応力振巾σa*と補正接触応力振巾σa*HPとを求めた表である。
【図20】 最内周薄肉金属リング301のリング内周面301aから最内周薄肉金属リング301のプーリ接触部301d迄の高さを変えた場合のσa*とσa*HPを求めた表である。
【図21】 σa*HPが最内周リング内側のσa*と等しくなる場合のリング内周面301aからの高さhとプーリ接触部301dの曲率半径Rとの関係を図示したグラフである。
【符号の説明】
1…クランクシャフト、2…ダンパー、3…インプットシャフト、4…発進用クラッチ、5…ドライブシャフト、6…ドライブプーリ、7…固定側プーリ半体、8…可動側プーリ半体、9…油室、10…ドリブンシャフト、11…ドリブンプーリ、12…固定側プーリ半体、13…可動側プーリ半体、14…油室、15…無端金属ベルト、16…前進用ドライブギヤ、17…後進用ドライブギヤ、18…セレクタ、19…アウトプットシャフト、20…前進用ドリブンギヤ、21…後進用アイドルギヤ、22…後進用ドリブンギヤ、23…ファイナルドライブギヤ、24…ファイナルドリブンギヤ、25…ディファレンシャル、26…アクセル、30…薄肉金属リング、31…薄肉金属リング複合体、32…金属ブロック。

Claims (5)

  1. 薄肉金属リングを厚み方向に複数枚層状に重ねた薄肉金属リング複合体に多数のブロックがリング周方向に亘って支持されてなる無端金属ベルト、ドライブプーリとドリブンプーリとに巻掛け、前記両方プーリの溝巾を変更することにより、変速比を制御する金属ベルト式無段変速機において、
    前記薄肉金属リング複合体のうち、最内周の薄肉金属リングの側端面厚み中央部分が平面に形成されるとともに、該最内周薄肉金属リングの側端面厚み中央部分に隣接する内外周縁がそれぞれ曲率半径(R1,R2)の異なる円柱弯曲面に形成されたことを特徴とする金属ベルト式無段変速機
  2. 前記最内周薄肉金属リングの内外周縁の曲率半径のうち、内周縁の曲率半径(R 1 )が、最内周薄肉金属リングの板厚をtとすると、プーリ溝角αが6°〜11°の範囲内で、
    1/t≧2/9
    であることを特徴とする請求項1記載の金属ベルト式無段変速機
  3. 前記最内周薄肉金属リングにおける側端面の内周縁弯曲面の曲率半径(R1)が、該側端面の外周縁弯曲面の曲率半径(R2)より大きいことを特徴とする請求項1または2記載の金属ベルト式無段変速機
  4. 最内周の前記薄肉金属リングの側端面内外周縁に形成された弯曲面の曲率半径(R1、R2)は、前記最内周以外の前記薄肉金属リングの側端面外周縁に形成された弯曲面の曲率半径に比べて等しいかまたは大であることを特徴とする請求項1、2または3記載の金属ベルト式無段変速機の薄肉金属リング。
  5. 薄肉金属リングを厚み方向に複数枚層状に重ねた薄肉金属リング複合体に多数のブロックが薄肉金属リング周方向に亘って支持されてなる無端金属ベルトが、ドライブプーリとドリブンプーリとに巻き掛けられ、前記ドライブプーリとドリブンプーリの溝巾が変速比制御のために変更可能とされている金属ベルト式無段変速機において、
    前記薄肉金属リング複合体のうち、最内周の薄肉金属リングの側端面の厚み中央部分が平面に形成され、最内周の薄肉金属リングの内周面から側端面の前記平面状厚み中央部にかけて内周側縁が形成され、最内周の薄肉金属リングの外周面から側端面の前記平面状厚み中央部にかけて外周側縁が形成され、前記内周側縁および外周側縁がそれぞれ異なる曲率半径 ( R1,R2 ) をもつ円柱湾曲面に形成され、前記内周側縁の曲率半径 ( R1 ) は0.04 mm 以上に設定され、前記内周側縁が側端面の前記平面状厚み中央部に接続される部分が前記両プーリの溝面との接触部とされていることを特徴とする金属ベルト式無段変速機。
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