JP3976753B2 - 経編機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の糸ガイドを有する少なくとも1つの柄ガイドバーを備えた経編機であって、この糸ガイドが駆動装置によって変位方向で往復動可能であり、該糸ガイドと該駆動装置との間に引張要素が配置されている経編機に関する。
このような形式の経編機は特許文献1により公知である。この種の経編機では、糸ガイドが引張要素であるワイヤまたはワイヤロープに掛けてあり、ワイヤまたはワイヤロープは両方の末端が緊締ベルトを介して緊締要素と結合されており、ワイヤロープの両方の末端に同じ力が加えられる。そのために、駆動軸の駆動歯車に緊締ベルトが巻回された駆動モータは、糸ガイドの動きに必要な駆動力のみを加えればよい。従って、駆動モータはばねまたは他の緊締装置を緊締するのに必要な駆動力を付与する必要がない。その際、前記緊締装置は、空気の圧力によって緊締力を維持する空気シリンダとして構成されている。
このような経編機では、例えば、組立中にまたは運転時にも前記空気シリンダへ供給する圧縮空気の供給が中断されることが生じる可能性がある。製造業者から顧客へこの経編機を輸送するときにもこの経編機には前記圧縮空気が供給されていない。この状態において、引張要素は横剛性が不足しているのでそれらの位置を維持することができない。そのために、引張要素が所定の位置から落下して相互にもつれる虞が生じる。それを防ぐために、運転開始までにかなりの余分な出費が必要となる。出荷時に引張要素がばらばらにされ、運転再開前にそれらを所定の位置にセットし直さなければならない。また、糸ガイドが別の取付け位置になったバーユニットと交換する場合にも、前記引張要素はもつれて破損することがある。
独国特許出願公開第10137601号明細書
本発明の課題は、前記した障害の影響を小さく抑えることが可能な経編機を提供することにある。
前記課題は、冒頭に指摘した種類の経編機において、引張要素に作用する保持装置が設けられ、この保持装置の保持部分が、予張力付与手段によって1つの保持方向に予張力を受けて前記引張要素を保持することができ、且つ、前記保持装置が、前記予張力に抗して前記1つの保持方向と反対側の方向へ前記保持部分を駆動して前記引張要素の保持を解除することができる緊締駆動装置(例えば、駆動シリンダ)を有することによって解決される。
引張要素に対して作用する緊締力が過度に小さくなり又は消失するような状況が生じると、保持装置が作動する。そうすると、保持装置は単数または複数の引張要素を所定位置でしっかり保持する。引張要素に重力が作用するような場合でも、引張要素はその位置から落下することがない。そのために、運転再開を容易におこなうことができる。運転の再開に際しては、単に、前記保持装置の保持を解除するだけでよい。このように保持装置の保持を解除するのは、引張要素を緊締下に保持するために所要の緊締力(引張力)または該緊締圧力が再び所望の状態に増加したのちに行われる。引張要素がこのように緊締されると、もはや引張要素が所定の位置から落下することはない。
好ましくは、前記保持装置が締付装置として構成されていることである。このような構成は保持装置の特別簡単な形態の1つである。かかる構成では、引張要素は保持装置によって単純に締め付けられる。そのとき発生する摩擦力は、引張要素を所定の位置で保持するのに十分である。
好ましくは、前記引張要素が少なくとも保持装置が設けられている領域ではベルト状に構成されていることである。このようにベルト状に構成しておくと、2つの実質的に平行な平らな面を有するという利点がある。特に、保持装置が前述のように締付装置として構成されている場合、簡単な保持形態が可能となる。所定の摩擦接合を生成するのに十分な力でもって、ベルト状の両平面に作用する部材を用いて締めつけるだけでよい。
好ましくは、複数の引張要素が設けられており、保持装置が1群の引張要素に同時に作用するように構成することである。つまり、このような構成では、各引張要素用に独自の保持装置を設ける必要はない。つまり、引張要素を群(グループ)ごとにまとめ、多数の引張要素用に1つの共通する保持装置を使用することができる。このように構成すると、取付空間(配置空間)が節約され、また制御が容易となる。つまり、同時にすべての引張要素用に、少なくとも1群のすべての引張要素用に1の保持装置のみが使用されることを前提にすれば良いことになる。
その際、複数の引張要素が重なり合って1群の引張要素を形成しているような構成が好ましい。このような構成にすると、引張装置が保持装置が設けられている領域でベルト状に構成されている場合に、特に有利な構成となる。その場合、個々のベルト状の引張要素は互いに押し付け合うことができる。過大な力にする必要はないが十分な力で押し付けることができる場合、ベルト状の引張要素は確実にそれらの位置で保持される。
その際、保持装置が設けられている領域に案内装置が配置されており、この案内装置が引張要素を保持装置の動く方向と平行に案内するように構成すると好ましい構成となる。他方で、この保持装置が例えば前記した締付装置として構成されている場合、案内装置はベルト状の引張要素が押し付け合う時に横に回避することのないように拘束する。次に、保持装置は案内装置と一緒になって、保持過程の作動時にも、ベルト状の引張要素がそれらの位置に留まることを確保する。
好ましくは、保持装置が複数群の引張要素に同時に作用し、これらの引張要素の各群が同じ高さであるように構成することである。例えば、2群または3群からなる引張要素を並置し、しかもそれらが同じ保持装置によって付勢され得るように配置することができる。そのことから、スペースがさらに節約される。経編機が多数の引張要素、例えば64の引張要素と対応する数の糸ガイド群とを備えていると仮定するとき、それぞれ8つの引張要素を重ねて1群として配置し、且つこれらのものを2群並置するときには、4つの保持装置を設けておくだけでよい。並置した両方の群(2群)の16の引張要素は、1つの保持装置によって付勢することができる。
好ましくは、保持装置が、1つの保持方向に予張力を受けており、且つ、緊締駆動装置を有するような構成である。このような構成では、補助エネルギー、例えば圧縮空気あるいは電流が消失し、又はこれらが保持装置の保持力をもはや維持できないほどに前記圧縮空気や電流が低減したときに、保持装置は自動的に作動する。つまり、前述した障害が生じた場合、保持装置を作動させるために他の措置を講じる必要がない。補助エネルギーが消失するや、自動的に引張要素はしっかり引張要素を保持することになる。
その際、前記保持装置が圧縮ばねを有するような構成にしておくと好ましい構成となる。圧縮ばねは構造の単純な部品である。運転時、つまり障害のない状態のとき、圧縮ばねは例えば圧縮空気によってまたは磁力によってばね力が作用しない状態(殺された状態)となる。補助エネルギーが消失し、それゆえに圧縮ばねのばね力がもはや作用しない状態(殺された状態)でなくなると、このばね力によって、引張要素は保持装置によってしっかり保持されることになる。
好ましい1つの形態として、保持装置が変位可能(例えば、伸縮可能)なヘッド部を有し、このヘッド部が受け台(アンビルとも呼ばれる)と協働して引張要素に作用するような構成である。このヘッド部は例えば圧縮ばねによって動かすことができる。しかし、圧縮ばねに代えて別の駆動装置も当然に採用することもできる。ヘッド部が受け台に向かって近接動作すると、ヘッド部は、該ヘッド部と受け台との間にある引張要素を締め付けて、しっかり保持することが可能となる。
その際、ヘッド部が変形可能な正面(当接面あるいは押圧面)を有すると好ましい構成となる。その場合、変形可能な前記正面は複数または単数の引張要素の輪郭に形状的に適合し、単数または複数の引張要素をしっかり保持することになる。変形可能なヘッド部は隣接する引張要素の群の間に発生する小さな高低差を補償することもでき、こうして1つの保持装置でもって複数群の引張要素をしっかり保持することができる。
好ましくは、ヘッド部がポリマーから形成されていることである。ポリマー、つまり高分子プラスチックは、安価であるという利点を有する。つまり、安価であると、ヘッド部を時々交換されることのある摩耗部品とすることができる。また、このポリマー、すなわち高分子プラスチックは、引張要素の付勢時に表面差を吸収するのに十分に柔軟性(弾性)を有する。
特別好ましい1つの形態としては、受け台がヘッド部に向かって動くように構成することである。かかる構成の場合、ヘッド部だけでなく受け台も動く。ヘッド部と受け台との間の締付けによって単数または複数の引張要素が過度に強く「それる(逸れる)」ことのない構成がこうして確保(担保)される。つまり引張要素への荷重が小さく抑えられる。
その際、受け台用ストローク制限手段としてストッパーが設けられているのが好ましい。つまり、受け台は所定位置までのみ動くことができる。この位置は、引張要素が最適推移を有するような位置に選択される。特に引張要素が短い場合、引張要素の「それ(逸れ)」は限界内に保たれる。
その際、受け台が、ヘッド部の駆動装置よりも強力な駆動装置を有することが好ましい構成となる。これは、例えば次のことによって、すなわち、ヘッド部が例えば1つの圧縮ばねを有する駆動要素によって動かされる一方、受け台が二つの同様な圧縮ばねを有する駆動要素によって付勢され、その結果、受け台の駆動要素が合計2つの圧縮ばねを有するような構成によって、実現することができる。受け台の位置がストッパーによって定まっており、ヘッド部の力によってこの位置(引張要素を締め付ける位置)が変わらないことがこうして担保される。
好ましくは、引張要素の一端が駆動装置に連結され、該引張要素の他端が転向ロールを介して緊締装置に連結されており、この転向ロールが周設溝を有し、この周設溝が少なくとも重力方向でその下端を定置式保持要素によって覆われているように構成することである。つまり、引張要素は、かかる構成では、2つの緊締装置の間で緊締されているのでなく、一端の駆動装置と他端の緊締装置との間で固定されているだけである。緊締装置がその緊締力を失うと、引張要素は駆動装置の側で保持装置によってしっかり保持される。それに対して、他端では引張要素が転向ロールで保持されており、従って、この他端では保持が必要でない。このような保持メカニズムは設計が比較的単純となる。末端を、例えばワイヤロープとして構成しておくことのできる引張要素は、この場合、単純に転向ロールの溝内でしっかりこのワイヤロープが保持され、そこから逃げ出ることはできない。
その際、複数の転向ロールが並置されており、隣接する転向ロール間の隙間がこの隙間領域にある(存在する)引張要素の最小横断面寸法よりも小さいことが好ましい。かかる場合、転向ロールの案内溝が隣接する転向ロールによって覆われているので、引張要素は転向ロールから外径方へ逃げることができない。最も外側の転向ロールにおいてのみ、この転向ロールの案内溝を覆うための、別の覆いとなる部材が必要となる。
以下、図面に基づいて本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。
図1に一部が省略されている本発明の要部が図示されている経編機は、柄ガイドバー1を備えており、この柄ガイドバー1は糸ガイド2を有する。経編機にはふつう複数の柄ガイドバー1が設けられている。また、各柄ガイドバー1はふつう複数の糸ガイド2を有する。しかし、図1に示す経編機を示す図は省略されて図示されているが、図1に示す経編機を示す図は、本発明の実施例の簡易な解説に役立つ。
前記糸ガイド2はワイヤロープ3に固着されている。ワイヤロープ3が往復動すると、糸ガイド2は同様に変位方向で往復動する。変位方向はワイヤロープ3の長手方向と平行に延びる方向である。
一端(図1で右側端)でワイヤロープ3は転向ロール4を介して緊締装置5へと案内されて、この緊締装置5に連結されている。この緊締装置5はストローク長に影響を受けない一定の緊締力をワイヤロープ3に対して生じさせる。この目的のために、前記緊締装置5は、例えば圧縮空気シリンダとして構成しておくことができる。
他端(図1で左側端)では、ワイヤロープ3は着脱可能な連結子7を介して緊締ベルト6と連結している。この緊締ベルト6はドラム8に巻き付けられており、このドラム8は伝動装置10の出力軸9に配設されている。この伝動装置10の入力側にはモータ11が配置されている。このモータ11は電気モータであり、好ましくは、サーボ式の電動モータとして、あるいは永久磁石励起同期モータとして、またはステッピングモータであってよい。小さな角度(回転角度)で回転制御可能なあらゆる形式のモータが基本的に前記モータ11として使用可能である。前記モータ11の制御に必要な電子制御装置は図示されていない。このモータ11と伝動装置10がドラム8と一緒になって駆動装置21を形成する。
前記ワイヤロープ3は緊締ベルト6と一緒になって引張要素12を形成する。この引張要素12は、運転中、前記緊締装置5によって所定の緊締力によって緊締状態に保たれる。前記モータ11は前記緊締装置5の緊締力に抗して作動する。このような構成により、前記伝動装置10が遊隙を内部に有している場合でも、該伝動装置10を使用することが可能である。つまり、前記伝動装置10の遊隙は、前記緊締装置5の緊締力によって、引張要素12の動作方向(右側への動作あるいは左側への動作)にかかわりなく常に低減(補償)される。
運転中、運転開始段階中でも、障害(故障)が起こる可能性がある。例えば、緊締装置5への圧縮空気の供給が止まると、引張要素12の緊締状態が弱まり、引張要素12が図示されている位置から変化する虞が生じる。
こうした状況を排除するために、故障時に作動する保持装置13が設けられている。この保持装置13は、引張要素12を保持する保持部分を形成する、受け台(アンビル)14とヘッド部15とを有し、ヘッド部15は前記引張要素12を保持するに際しこの受け台14と協働する。この実施例では、このヘッド部15は高分子プラスチックから形成されている。つまり、ヘッド部15は一定範囲内における可撓性(弾性)を有する。例えば、2つの突出部(プロング)17、18を有するフォークの形態を有する案内装置16が前記受け台14に固着されており、このプロング17、18はヘッド部15の動作方向と平行な方向に延びている。
このヘッド部15は、駆動シリンダ20(緊締駆動装置の一実施形態)によってプッシュロッド19を介して駆動される(変位させられる)。詳しくは図示しないが、駆動シリンダ20内に圧縮ばね(予張力付与手段の一実施形態)が配置されており、この圧縮ばねは外力が作用しないとき(自由状態で)、ヘッド部15を受け台14に近接する方向へ押圧する。しかしながら、プッシュロッド19は運転時に補助エネルギー、例えば圧縮空気によって、駆動シリンダ20で受け台14から離れる方に動かされ、こうしてヘッド部15は受け台14に対して十分な距離を持ち、緊締ベルト6は受け台14(およびヘッド部15)に対して自由に動くことができる。ところで、経編機に供給されている圧縮空気の供給が中断すると、前記緊締装置5の作用が弱まるだけでなく、駆動シリンダ20内に配置されている圧縮ばねはもはや圧縮保持されなくなり、この圧縮ばねがプッシュロッド19をヘッド部15を受け台14の方向に移動(変位)させて、緊締ベルト6を該ヘッド部15と受け台14との間に挟んで固定する。その際、案内装置16は、緊締ベルト6が横へ逃げるのを防止する。
前記駆動シリンダ20及び前記予張力付与手段は当然に別の形態のものであってもよい。例えば、受け台14とヘッド部15との間に前記予張力付与手段として磁気連結子を設けることができ、ヘッド部15が磁力によって受け台14に近づく方向に引きつけられるような構成であってもよい。その場合、駆動シリンダ20内に、前記同様に、圧縮空気によって発生する反力(磁気連結子が発生する磁力に対する反力)を増成するようにすることができる。この反力は他の仕方で、例えばやはり磁力によって、増成することもできる。また、駆動シリンダ20は、該駆動シリンダに代えて、支障のない運転時には、ヘッド部15を受け台14から十分な距離で保持するために、ばねによって形成される反力を克服することのできる電気リニアモータとして構成することもできる。
そして、前記のように構成されていると、障害が発生し、前記緊締装置5がその機能をもはや果たすことができなくなるや、保持装置13が作動し、ヘッド部15はそれ自身と受け台14との間で緊締ベルト6を締め付ける。これにより、引張装置12がその位置から離れて詳しくは図示しない他の引張装置12ともつれ得ることが、有効に防止される。
次に、図2によって、複数の引張要素12を使用した場合の支障のない運転状態と障害が発生したときの運転状態を対比して図示する。この図2では、図1に示す実施例と同じ部材には同じ符号が付けてある。
各引張要素12が、一端に独自の緊締装置5を、また、他端には、独自の駆動装置を備えているが、この駆動装置21のうち該駆動装置21を構成するドラム8のみがこの図2に図示されている。保持装置13は図2(a)では作動していない。従って、ヘッド部15が受け台14から十分な距離を有し、引張要素12の一端の駆動装置21と引張要素12の他端の緊締装置5との緊締力が作用している状態において、糸ガイド2は駆動装置21によって変位方向で往復動することができる。
そして、緊締装置5によって加えられている緊締力が弱まるや、個々の引張要素12が相互にもつれる虞が生じようとする。なぜならば、緊締力がなくなることによって、例えば引張要素12がそれらの所定位置から落下するからである。しかし、このような落下は、図2(b)にその作動状態で示した保持装置13によって防止される。つまり、ヘッド部15が受け台14に近づく方向へ動作し、次に、引張要素12を、一層正確に述べるなら引張要素12のベルト状部分(緊締ベルト6)を、該ヘッド部15と受け台14との間で締め付けて固定する。その際、案内装置16は、引張要素12が横方向(図2において紙面奥行きあるいは手前方向)へ回避するのを防止する。つまり、保持装置13は複数の引張要素12に、図示するこの実施例では6つの引張要素に、同時に作用(固定)する。これにより引張要素12は経編機に対してだけでなく引張要素12相互においても相対的に固定され、こうして引張要素12の相互のもつれが起きることはない。
次に、図3は2つの保持装置を有する実施形態の実施例を示しており、そのうち保持装置13は図1、図2の実施形態と同じである。ヘッド部15は定置の受け台14に向かって動くことができる。受け台14とヘッド部15との間にある引張要素がこの図3には図示されていない。
前記保持装置13の駆動シリンダ20が固着されている同じ支持体22に、他の保持装置23が配置されている。この保持装置23は受け台(アンビル)24を有し、この受け台24と協働するヘッド部25が駆動シリンダ20aによって動かされる。この駆動シリンダ20aは保持装置13の駆動シリンダ20と同一である。
受け台24は、他の2つの駆動シリンダ20b、20cを介してヘッド部25に向かって動くことができる。その際、駆動シリンダ20a、20b、20cは、保持装置13の駆動シリンダ20と同様に動作(変位)する。しかしながら、受け台24はストッパー26に当接するまで変位可能であり、それためにこのストッパー26はストローク長を定める制限手段(制限部材)となる。前記ストッパー26は支持体22上に固着されている。
ところで、この実施例において、圧縮空気の供給が中断すると、すべての駆動シリンダ20、20a、20b、20cが内装されている圧縮ばねによって伸長する。受け台24は両方の駆動シリンダ20b、20cによってストッパー26に至るまで、すなわちヘッド部25とは逆方向に、動く。同時にヘッド部25が受け台24に近づく方向に動作し、こうして前記引張要素12は受け台24とヘッド部25との間で締め付けられる。この受け台24には2つの駆動シリンダ20b、20cが作用することによって、該受け台24に作用する力はヘッド部25に作用する押圧力よりも強い。つまり、受け台24はストッパー26に当接し、ヘッド部25が引張要素12を受け台24に固定する場合でも、受け台24はその位置を維持することができる。
図3から視認することができるように、ヘッド部25が2群の引張要素12を付勢し、引張要素12の各群は複数の重なり合った緊締ベルトを有する。両方の群が同じ高さであり、すべての群の引張要素12は確実にしっかり保持することができる。表面に生じる小さな不規則な凹凸または小さな段差は、ヘッド部25の弾性または可撓性によって吸収することができる。
受け台24が動作する利点として、引張要素12は、例えば図2(b)に認めることのできるよりもさらに弱く「そら(逸ら)」されることになる。これにより、特に引張要素12が短い場合、荷重は小さく抑えられる。
次に図4〜図6は引張要素の他端の状態を示す。
引張要素12は転向ロール4を介して案内されている。図5から視認することができるように、各転向ロール4は支持要素27内で保持されるとともに、該各転向ロール4は周設溝28を有する。この周設溝28内に引張要素12が案内される。支持要素27にピン(定置式保持要素)29が、しかも重力方向において最も低い位置(底部)に固着されている。このピン29が周設溝28を下方から覆い、こうして引張要素12が周設溝28から落下することはない。ちなみにピン29は転向ロール4と接触しておらず、従って余分な摩耗は生じない。
ところで、緊締装置5の緊締力が弱まると、引張要素12は確かに重力の作用を受けて多少下方に落下することがある。しかし、引張要素12が転向ロール4の周設溝28から離れることは、ピン29によって阻止されるので、下方に離れてしまうことは不可能となる。
図6に、他の構成が示されている。隣接する転向ロール4が有する隙間(距離)aはこの領域にある引張要素12の最小横断面寸法よりも小さい。この構成により、その転向ロール4とそれに隣接する転向ロール4との間で、引張要素12をしっかり保持することができる。
最も外側の転向ロール4aにおいてのみ、引張要素12をしっかり保持するための隣接する転向ロールが、存在しない。このため、この最も外側の転向ロール4aにおいてのみ、前記ピン29に相当する周設溝28を覆うピン30を設けておく。
図示する実施例の構成は多くの点で変更することができる。前記保持装置13、23は図示した2群以上の引張要素12をもしっかり保持できる。受け台14、24を弾力的に構成し、ヘッド部15、25の正面の弾性または可撓性の程度を低減し、この受け台14、24を介して不正確さを吸収することも可能である。受け台24を作動させて、ヘッド部25との間でしっかり引張要素(緊締ベルト)を保持することも可能である。
ヘッド部15、25と受け台14、24との間の空隙を保持するために、補助エネルギーとして使用される圧縮空気に代えて電気エネルギーも使用することもできる。そして、補助エネルギーがうまく供給されない場合、いずれにしても保持装置13、23が作動する。
本発明は、経編機等に利用することができる。
1つの引張要素を有する経編機の要部の概略の構成を示す図である。 複数の引張要素を有する経編機の要部の概略の構成の二つの状態を対比して示す図で、(a)はある複数の引張要素を使用した場合の支障のない運転状態を示す図、(b)は障害が発生したときの運転状態を示す図である。 2つの保持装置を具備する経編機の要部の概略の構成を示す斜視図である。 引張要素の末端(他端)に配置された転向ロール部分の部分拡大図である。 図4のV‐V矢視断面図である。 図4のVI‐VI矢視断面図である。
符号の説明
1…柄ガイドバー
2…糸ガイド
12…引張要素
23、13…保持装置
21…駆動装置

Claims (17)

  1. 複数の糸ガイドを有する少なくとも1つの柄ガイドバーを備え、この糸ガイドが駆動装置によって変位方向で往復動可能であり、該糸ガイドと駆動装置との間に引張要素が配置されているとともに、該引張要素を保持することが可能な保持部分を備えた保持装置が設けられている経編機において、
    前記保持装置(13、23)の保持部分が、予張力付与手段によって1つの保持方向に予張力を受けて前記引張要素(12)を保持することができ、且つ、前記保持装置(13、23)が、前記予張力に抗して前記1つの保持方向と反対側の方向へ前記保持部分を駆動して前記引張要素(12)の保持を解除することができる緊締駆動装置(20、20a、20b、20c)を有することを特徴とする経編機。
  2. 前記保持装置(13、23)が締付装置として構成されていることを特徴とする請求項1記載の経編機。
  3. 前記引張要素(12)が少なくとも前記保持装置(13、23)が設けられている領域ではベルト状に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の経編機。
  4. 前記引張要素(12)が複数設けられており、 前記保持装置(13、23)が1群の引張要素(12)に同時に作用することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の経編機。
  5. 複数の引張要素(12)が重なり合って1群の複数の引張要素(12)を形成していることを特徴とする請求項4記載の経編機。
  6. 前記保持装置(13)が設けられている領域に案内装置(16)が配置されており、この案内装置(16)が引張要素(12)を保持装置(13)の動作方向と平行な方向に案内することを特徴とする請求項5記載の経編機。
  7. 前記保持装置(13、23)が複数群の引張要素(12)に同時に作用し、これらの引張要素(12)の各群が同じ高さであることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項記載の経編機。
  8. 前記緊締駆動装置が駆動シリンダ(20、20a、20b、20c)で構成され、前記予張力付与手段がばねにより構成されていることを特徴とする請求項1〜7記載の経編機。
  9. 前記保持装置(13、23)が前記予張力付与手段として圧縮ばねを有することを特徴とする請求項1〜8記載の経編機。
  10. 前記保持装置(13、23)が、前記保持部分として、変位可能なヘッド部(15、25)と、このヘッド部(15、25)と協働して該ヘッド部(15,25)との間で前記引張要素(12)を締め付けて保持する受け台(14、24)とを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の経編機。
  11. 前記ヘッド部(15、25)が変形可能な正面を有することを特徴とする請求項10記載の経編機。
  12. 前記ヘッド部(15、25)がポリマーで形成されていることを特徴とする請求項10または11記載の経編機。
  13. 前記受け台(24)がヘッド部(25)に向かって動くことができることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項記載の経編機。
  14. 前記受け台(24)用のストローク制限手段としてのストッパー(26)が設けられていることを特徴とする請求項13記載の経編機。
  15. 前記受け台(24)が、ヘッド部(25)の駆動装置よりも強力な駆動力で前記ヘッド部(25)に向かって該受け台(24)を動かすことができる駆動装置を有することを特徴とする請求項14記載の経編機。
  16. 前記引張要素(12)は、その一端が駆動装置(21)に連結され、他端が転向ロール(4)を介して緊締装置(5)に連結されており、この転向ロールが周設溝(28)を有し、この周設溝(28)が少なくとも重力方向でその下端を定置式保持要素(29)によって覆われていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項記載の経編機。
  17. 複数の転向ロール(4)が並置されており、隣接する転向ロール(4)間の隙間(a)が、この隙間(a)領域にある引張要素(12)の最小横断面寸法よりも寸法的に小さいことを特徴とする請求項16記載の経編機。
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