JPH10225817A - ベルトの切断装置及び切断方法 - Google Patents

ベルトの切断装置及び切断方法

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JPH10225817A
JPH10225817A JP4705697A JP4705697A JPH10225817A JP H10225817 A JPH10225817 A JP H10225817A JP 4705697 A JP4705697 A JP 4705697A JP 4705697 A JP4705697 A JP 4705697A JP H10225817 A JPH10225817 A JP H10225817A
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JP
Japan
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belt
pulley
belt sleeve
sleeve
flange
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JP4705697A
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English (en)
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Susumu Kazusa
進 上總
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトスリーブの蛇行を防ぎながら直進走行
させ、正確な幅寸法と直線性をもった個々のベルトに切
断することができるベルトの切断装置及び切断方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 エンドレスなベルトスリーブ4を少なく
とも2つのプーリ2、3に掛架して所定張力を付与する
とともに、このベルトスリーブ4を走行させながらカッ
ター30により所定幅に分離切断するベルトの切断装置
である。この装置において、上記プーリのうち少なくと
も一つのプーリが表面に複数の突条部41からなる当接
材40を有し、この突条部の頂部42がベルトスリーブ
4の張力から押圧力を受けた際にプーリの軸方向へ傾く
ように弾性変形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベルトの切断装置及
び切断方法に係り、詳しくはベルトスリーブの蛇行を防
ぎながら直進走行させ、正確な幅寸法と直線性をもった
個々のベルトに切断することができるベルトの切断装置
及び切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の平ベルトの切断方法では、加硫し
たベルトスリーブを駆動プーリと従動プーリに掛架して
所定張力を付与した後、走行させ、カッターにより切断
していた。また、歯付ベルトにおいても、同様に加硫し
た歯付ベルトスリーブを2つのロールに掛架して所定の
張力を付与した後、走行させカッターにより切断してい
た。
【0003】これらのベルトの切断では、ベルトスリー
ブは心線としてコード、編布、帆布などを埋設あるいは
積層し、比較的剛性を有しているため、個々のベルトに
切断することができた。しかし、心線としてコードを埋
設したベルトスリーブは、心線の撚りや傾きに起因して
一方向に片寄りが生じ、カッターがベルトスリーブから
離れている時にベルトスリーブが僅かながら片寄り、そ
の後の切断加工ができない問題があった。
【0004】このため、今までプーリ上を走行するベル
トの片寄りや蛇行を修正するために、Z撚り、S撚りの
心線を交互に配列したり、2つのプーリのフランジに近
い方を山高にしたものを使用し、これに対処してきた。
また、プーリを取り付けた2軸の平行度を変えて非平行
にしたり、2軸をクロスさせてベルトの走行軌道を強制
的に変える方法も提案された。更には、ベルト側面にロ
ーラを押し当てたり、プーリ間にスリップ角をもつロー
ラを押し当ててローラスリップ角を調整して軌道修正を
する方法もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、心線を含まな
いベルトを切断する場合には、ベルトの横剛性に欠ける
ために、ある程度切断して幅が狭くなってくると、走行
中のベルト片寄りが激しくなって直線状に切断すること
は無論、個々のベルトに作製することが困難になってき
た。
【0006】これに対し、プーリを取り付けた2軸の平
行度を変えて非平行にしたり、2軸をクロスさせてベル
トの走行軌道を変える方法は、走行時のベルト張力に対
して、ベルト伸びが大きな場合には非常に有効であっ
た。しかし、伸びの小さなベルトは、幅方向に沿って軸
間距離が変わる装置に装着するためにこれに追従でき
ず、引きつった形状になったり、部分的にプーリから浮
いて、正確に切断できない不具合があった。
【0007】このような伸びの小さなベルトの軌道をロ
ーラにより修正させる上記方法では、本体の走行装置以
外に余分な付属装置を取り付けることによる、利用空間
の制限や、製品表面に傷を残すといった問題があった。
【0008】本発明はこのような問題点を改善するもの
であり、ベルトスリーブの蛇行を防ぎながら直進走行さ
せ、正確な幅寸法と直線性をもった個々のベルトに切断
することができるベルトの切断装置及び切断方法を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本願の請求項1記
載にかかる発明は、エンドレスなベルトスリーブを少な
くとも2つのプーリに掛架して所定張力を付与するとと
もに、該ベルトスリーブを走行させながらカッターによ
りベルトスリーブを所定幅に分離切断するベルトの切断
装置において、上記プーリのうち少なくとも一つのプー
リが表面に複数の突条部からなる当接材を有し、該突条
部の頂部がベルトスリーブの張力から押圧力を受けた際
にプーリの軸方向へ傾くように弾性変形するベルトの切
断装置にあり、突条部の頂部の弾性変形がベルトスリー
ブをプーリの軸方向へ押しやる力が働き、ベルト走行時
にこれが連続的に起こりベルトスリーブを速やかに軸方
向へ移動させることにより、直進走行が維持されて正確
な幅寸法と直線性をもった個々のベルトに切断すること
ができる。
【0011】本願の請求項2記載にかかる発明では、突
条部はその頂部が隣接する他の頂部の傾斜面へ覆い被さ
るようなオーバーハング形状になっているため、突条部
の頂部がベルトスリーブの張力から押圧力を受けた際に
プーリの軸方向へ傾くように弾性変形しやすくなる。
【0012】本願の請求項3記載にかかる発明では、表
面に複数の突条部からなる当接材を備えたプーリが少な
くとも一方の端部にフランジを有しているため、ベルト
走行時にベルトスリーブを速やかに軸方向へ移動させ常
時フランジに接触させることにより、ベルトスリーブの
直進走行を維持して正確な幅寸法のベルトに切断するこ
とができる。
【0013】本願の請求項4記載にかかる発明では、ベ
ルトスリーブがプーリの一方のフランジ側へ移動するよ
うに、各突条部の形状が調節されているため、ベルト走
行時にベルトスリーブを速やかに軸方向へ移動させ常時
フランジに接触させることにより、ベルトスリーブの直
進走行を維持して正確な幅寸法のベルトに切断すること
ができる。
【0014】本願の請求項5記載にかかる発明では、カ
ッターが当接材を備えないプーリ側に配置されているた
め、当接材はカッターによって破損されることがないた
め、使用寿命も長く、しかもその機能を長期に維持する
ことができる。
【0015】本願の請求項6記載にかかる発明は、エン
ドレスなベルトスリーブを少なくとも2つのプーリに掛
架して所定張力を付与するとともに、該ベルトスリーブ
を走行させながらカッターによりベルトスリーブを所定
幅に分離切断するベルトの切断装置において、一方もし
くは両方の端部にフランジを有するとともに、表面に複
数の突条部からなる当接材を設け、該突条部の頂部をベ
ルトスリーブの張力から押圧力を受けた際にプーリの軸
方向へ傾くように弾性変形させて、ベルトスリーブをフ
ランジ側へ移動させるようにした少なくとも一つのプー
リと、一方もしくは両方の端部にフランジを有するとと
もに当接材を備えていない少なくとも一つのプーリと、
当接材を備えていないプーリ側に配置されたカッター、
からなるベルトの切断装置であり、ベルトスリーブを速
やかに軸方向へ移動させてフランジに当接させることで
直進走行を維持し、正確な幅寸法のベルトに切断するこ
とができ、また当接材を長く使用することができる。
【0016】本願の請求項7記載にかかる発明は、エン
ドレスなベルトスリーブを少なくとも2つのプーリに掛
架して所定張力を付与するとともに、該ベルトスリーブ
を走行させつつカッターによりベルトスリーブを所定幅
に分離切断するベルトの切断方法において、一方の端部
にフランジを設けるとともに、表面に複数の突条部から
なる当接材を配し、該突条部の頂部がベルトスリーブの
張力から押圧力を受けた際にプーリの軸方向へ傾くよう
に弾性変形する少なくとも一つのプーリと、一方の端部
にフランジを有するとともに当接材を備えていない少な
くとも一つのプーリとに、ベルトスリーブを所定張力で
掛架して走行させ、カッターによりベルトスリーブを所
定幅に切断分離するベルトの切断方法にあり、突条部の
頂部の弾性変形がベルトスリーブをプーリの軸方向へ押
しやる力が働き、ベルト走行時にこれが連続的に起こり
ベルトスリーブを速やかに軸方向へ移動させるため、直
線走行が維持されて正確な幅寸法と直線性をもった個々
のベルトに切断することができる。
【0017】本願の請求項8記載にかかる発明は、フラ
ンジから遠ざかった位置からフランジ側に向かってベル
トスリーブを所定幅に切断分離するベルトの切断方法で
あり、正確な幅寸法と直線性を維持して個々のベルトに
切断することができる。
【0018】本願の請求項9記載にかかる発明は、所定
幅に切断したベルトがプーリに設けた当接材によってベ
ルトスリーブから分離する方向へ移動するベルトの切断
方法であり、切断されたベルトがベルトスリーブから離
れるように動き、ベルト端部に露出した心線がベルトス
リーブの端部と接触することがないから、心線の毛羽発
生や、ほつれがなくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るベルトの切断
装置の正面図、図2は図1において固定プーリ側から見
た側面図、図3は移動プーリの断面図、図4は他の移動
プーリの断面図、図5は当接材を設けた突条部の拡大
図、図6は他の突条部の拡大図、そして図7はベルトス
リーブの切断時の状態の一部切欠平面図を示す。図1に
おいて、1は本発明のベルトの切断装置全体を示し、
2、3はベルトスリーブ4を掛架して所定の張力下で走
行させる固定プーリ、移動プーリを示す。図2に示すよ
うに固定プーリ2は一端に装着した歯付プーリ5、歯付
ベルト7、そして原動機6へと連結し、原動機6がこの
経路を経由して固定プーリ2を回転させる。固定プーリ
2の一端はフランジ8を装着し、他端は嵌着可能な脱着
部材10によって支持される。また、固定プーリ2の表
面にゴム層を装着すれば、カッター30を保護すること
ができる。
【0020】上記脱着部材10は、固定プーリ2を支持
するとともに該端部から脱離できる機構を有している。
軸受け11に挿入されたロッド12はシリンダー13の
作動によって移動するが、該ロッド12の先端には、端
面に設けた溝部14と嵌合して芯を合わせる円錐状端部
15とロッド12に対して空転可能なテールストック1
6の外周に設置された筒部17とが設けられている。上
記筒部17は固定ロール2の端部外周面に嵌入可能にな
り、またテールストック16の外周面を摺動可能に空転
可能なリング体18を介してシリンダー19に接続して
いる。
【0021】移動プーリ3は基台20に設けたレール2
1上を制御盤に設置された数値の位置へサーボモータ
(図示せず)により移動し、更にシリンダー22により
ベルトスリーブ4に所定の張力を付与する。移動プーリ
3の一端はフランジ8を有し把持部25によって固定さ
れ、他端は自由端になっている。
【0022】カッター30が固定プーリ2側に位置し、
該ベルトスリーブ4を所定幅だけ切断するように回転
し、かつ固定プーリ2の軸方向でかつフランジ8方向に
向かって移動するようになっている。上記カッター30
は安価なカミソリ刃でもよく、また複数枚用いてもよ
い。
【0023】しかして、上記移動プーリ3は表面に複数
の突条部41をもった当接材40を装着している。突条
部41は、図5に示すようにその頂部42が隣接する他
の頂部42の傾斜面43へ覆い被さるようなオーバーハ
ング形状になり、突条部の頂部42がベルトスリーブ4
の張力から押圧力を受けた際にプーリの軸方向Xへ傾く
よう弾性変形する。図3の実施例では、全ての突条部4
1がフランジ8側へ向いており、押圧力を受けた際には
ベルトスリーブ4はフランジ8側へ移動しその側面に当
接する。即ち、図5に示すように、突条部の頂部42が
ベルトスリーブ4の張力から押圧力を受けると、各頂部
42の位置が図中点線にようにb点まで移動し、軸方向
Xに対してdだけベルトスリーブ4を軸方向Xへ押しや
る力が働く。ベルトスリーブ4の走行により、これが連
続的に起こり、ベルトスリーブ4を速やかにフランジ8
側へ移動させる。
【0024】上記突条部41をもった当接材40は、突
条部の頂部42がベルトスリーブ4の張力から押圧力を
受けた際にプーリの軸方向Xへ傾くように弾性変形する
ような形状であればよく、その一つとして鋸刃のように
頂部42が隣接する他の頂部42の傾斜面43へ覆い被
さるようなオーバーハング形状になることが最も好まし
い。言い換えると、図5に示すように頂部42の岸壁面
44と水平面45とのなす角度θが90°未満である必
要があり、90°もしくはこれを越えると押圧力を受け
た際にプーリの軸方向Xへ傾くような弾性変形が起こり
にくく、本発明の目的も達成しにくい。
【0025】上記突条部41をもった当接材40の材質
としては、押圧力を受けた際に弾性変形する必要がある
ため、加硫したゴム、ウレタンなどの弾性体が最も好ま
しい。弾性体の硬さや突条部41の数、あるいは突条部
41の高さ等はベルトスリーブ4をプーリへ押しつける
力によって変わってくるので用途に応じた選択をする。
また、当接材40も頂部42が丸くなった形状や、波形
形状でもよい。
【0026】突条部41の形状として、上記のオーバー
ハング形状になっていなくても、図6に示すように、硬
質ゴム47と軟質ゴム48を組み合わせたようにゴム硬
度を変えたもので、実質的に頂部42が押圧力を受けた
際に片方へ傾くよう弾性変形すればよい。また、これ以
外にも押しつけると、必ず軸方向へ弾性的に倒れる癖の
ある材料、例えば起毛した布や織布、ブラシであっても
よい。
【0027】突条部41の向きは、必ずしも同一方向で
なくてもよく。これは突条部41の向きを部分的に変え
てベルトスリーブ4のフランジ8に対する側圧を調節す
ることができる。図4は右半分と左半分の領域で突条部
41の向きを変えた場合を示しているが、この場合にも
右半分と左半分においてベルトスリーブ4の移動力に差
をもたせ常時フランジ8側へ移動させるように突条部4
1の向きを調節する。
【0028】図4の場合には、フランジ8側から離れた
領域50においてベルトスリーブ4がフランジ8側から
離れるような力を受けるように、突条部41の向きが調
節されている。これにより切断されたベルトがベルトス
リーブ4から離れるように動き、ベルト端部に露出した
心線がベルトスリーブの端部と接触することがないか
ら、心線の毛羽発生や、ほつれがなくなる。
【0029】ここで使用するベルトスリーブ4は水素化
ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムに不飽和カルボン酸
金属塩、クロロプレンゴム、アルキル化クロロスルフォ
ン化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴム、天然ゴ
ム、ポリウレタン等のエラストマーや塩化ビニル等の樹
脂からなる柔軟性に富んだもの、あるいはこれらのエラ
ストマーや樹脂中にポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、アラミド繊維、綿等からなる繊維コードや編布の補
強材を心線として埋設したり、カバー帆布の補強材を積
層したものでもよい。通常、ベルトスリーブ4は平ベル
ト、歯付ベルト、Vリブドベルト等に使用される。
【0030】加硫したベルトスリーブ4を、固定プーリ
2と突条部41を有する当接材40を装着した移動プー
リ3に掛架した後、移動プーリ3を移動させて張力を付
与した後、走行させると、ベルトスリーブ4は当接材4
0の影響によって各プーリのフランジ8側へ移動して直
進走行する。この状態で、カッター30を固定ロール2
側に向かって侵入することにより、該ベルトスリーブ4
を正確な幅寸法で湾曲せず直線状に切断することができ
る。
【0031】図7に示すようなフラン8側から離れた領
域50においてベルトスリーブ4がフランジ8側から離
れるような力を受けるように、突条部41の向きが調節
された当接材40を移動プーリ3に装着すると、切断さ
れたベルト51がベルトスリーブ4から離れるように分
離し、ベルト端部に露出した心線がベルトスリーブの端
部と接触することがないから、心線の毛羽発生や、ほつ
れがなくなる。
【0032】
【実施例】次に、本発明を具体的な実施例により更に詳
細に説明する。 実施例1 経糸に66ナイロン、緯糸に66ナイロンとウレタン弾
性糸を使用したカバー帆布と水素化ニトリルゴム組成
物、そしてアラミド繊維コードからなる心線を用いて得
た加硫した歯付ベルト用ベルトスリーブを作製した。こ
のベルトスリーブを、フランジ付き固定プーリと、複数
の突条部をもったウレタン製の当接材を巻き付けたフラ
ンジ付き移動プーリに掛架した後、移動プーリを移動さ
せてベルトスリーブに張力300kgfを付与した後、
固定プーリを回転させてベルトスリーブを速度1.8m
/秒で走行させた。尚、上記当接材の突条部の向きは右
半分と左半分の領域で突条部の向きを変えたものを使用
した。
【0033】ベルトスリーブがフランジ側へ移動して蛇
行が無くなった後、一枚刃のカッターを固定プーリ側に
当接し、幅1150mmでベルトスリーブを切断した
が、切断した個々の歯付ベルトはベルトスリーブから分
離し、ベルト端部に露出した心線がベルトスリーブの端
部と接触せず、心線の毛羽発生は発生しなかった。ま
た、得られた歯付ベルトは歯数163、ベルト幅27m
m、歯ピッチ8mm、ベルト歯型はSTPDであり、正
確な幅寸法と直線性を維持した個々のベルトに切断する
ことができた。
【0034】実施例2 水素化ニトリルゴム組成物からなる厚さ約1.0mm、
幅約450mm、外周長約1000mmの加硫したベル
トスリーブを作製した。このベルトスリーブはゴムのみ
からなりコード、帆布等を埋設、積層していない。ベル
トスリーブを、フランジ付き固定プーリと複数の突条部
をもったウレタン製当接材を巻き付けたフランジ付き移
動プーリに掛架した後、移動プーリを移動させてベルト
スリーブに伸張率103%を付与した後、固定プーリを
回転させてベルトスリーブを速度1.2m/秒で走行さ
せた。ベルトスリーブがフランジ側へ移動して蛇行が無
くなった後、一枚刃のカッターを固定プーリ側に当接
し、幅10mmでベルトスリーブを切断した。得られた
ベルトは厚さ約1.0mm、幅約10mm、外周長約1
000mmであり、直線形状を有していた。
【0035】
【発明の効果】以上のように本願の請求項1〜6記載の
発明では、プーリのうち少なくとも一つのプーリが表面
に複数の突条部からなる当接材を有し、該突条部の頂部
がベルトスリーブの張力から押圧力を受けた際にプーリ
の軸方向へ傾くように弾性変形するベルトの切断装置に
あり、突条部の頂部の弾性変形がベルトスリーブをプー
リの軸方向へ押しやる力が働き、ベルト走行時にこれが
連続的に起こりベルトスリーブを速やかに軸方向へ移動
させるため、正確な幅寸法と直線性を維持して個々のベ
ルトに切断することができる効果がある。
【0036】突条部はその頂部が隣接する他の頂部の傾
斜面へ覆い被さるようなオーバーハング形状になってい
るため、突条部の頂部がベルトスリーブの張力から押圧
力を受けた際にプーリの軸方向へ傾くように弾性変形し
やすくなる。
【0037】表面に複数の突条部からなる当接材を備え
たプーリが一方の端部にフランジを有しているため、ベ
ルト走行時にベルトスリーブを速やかに軸方向へ移動さ
せ常時フランジに接触させることにより、ベルトスリー
ブの直進走行を維持して正確な幅寸法のベルトに切断す
ることができる。
【0038】またベルトスリーブがプーリのフランジ側
へ移動するように、各突条部のオーバーハング形状が調
節されているため、ベルト走行時にベルトスリーブを速
やかに軸方向へ移動させ常時フランジに接触させること
により、ベルトスリーブの直進走行を維持して正確な幅
寸法のベルトに切断することができる。
【0039】カッターが当接材を備えないプーリ側に配
置されているため、当接材はカッターによって破損され
ることがないため、使用寿命も長く、しかもその機能を
長期に維持することができる。
【0040】本願の請求項7〜9記載のベルトの切断方
法にかかる発明では、突条部の頂部の弾性変形がベルト
スリーブをプーリの軸方向へ押しやる力が働き、ベルト
走行時にこれが連続的に起こりベルトスリーブを速やか
に軸方向へ移動させるため、正確な幅寸法と直線性を維
持して個々のベルトに切断することができる。また、フ
ランジから遠ざかった位置からフランジ側に向かってベ
ルトスリーブを所定幅に切断分離するため、正確な幅寸
法と直線性を維持して個々のベルトに切断することがで
きる。所定幅に切断したベルトがプーリに設けた当接材
によってベルトスリーブから分離する方向へ移動するた
め、切断されたベルトがベルトスリーブから離れるよう
に動き、ベルト端部に露出した心線がベルトスリーブの
端部と接触することがないから、心線の毛羽発生や、ほ
つれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルトの切断装置の正面図であ
る。
【図2】図1において固定プーリ側から見た側面図であ
る。
【図3】本発明のベルトの切断装置に使用する移動プー
リの断面図である。
【図4】他の移動プーリの断面図である。
【図5】本発明において使用する当接材を設けた突条部
の拡大図である。
【図6】本発明において使用する他の突条部の拡大図で
ある。
【図7】本発明においてベルトスリーブを切断している
状態の一部切欠平面図を示す。
【符号の説明】
2 固定プーリ 3 移動プーリ 4 ベルトスリーブ 30 カッター 40 当接材 41 突条部 42 頂部 44 岸壁面 45 水平面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスなベルトスリーブを少なくと
    も2つのプーリに掛架して所定張力を付与するととも
    に、該ベルトスリーブを走行させながらカッターにより
    ベルトスリーブを所定幅に分離切断するベルトの切断装
    置において、上記プーリのうち少なくとも一つのプーリ
    が表面に複数の突条部からなる当接材を有し、該突条部
    の頂部がベルトスリーブの張力から押圧力を受けた際に
    プーリの軸方向へ傾くように弾性変形することを特徴と
    するベルトの切断装置。
  2. 【請求項2】 突条部は、その頂部が隣接する他の頂部
    の傾斜面へ覆い被さるようなオーバーハング形状になっ
    ている請求項1記載のベルトの切断装置。
  3. 【請求項3】 表面に複数の突条部からなる当接材を備
    えたプーリは、少なくとも一方の端部にフランジを有し
    ている請求項1または2記載のベルトの切断装置。
  4. 【請求項4】 ベルトスリーブがプーリの一方のフラン
    ジ側へ移動するように、各突条部の形状が調節されてい
    る請求項1または3記載のベルトの切断装置。
  5. 【請求項5】 カッターは当接材を備えないプーリ側に
    配置されている請求項1または4記載のベルトの切断装
    置。
  6. 【請求項6】 エンドレスなベルトスリーブを少なくと
    も2つのプーリに掛架して所定張力を付与するととも
    に、該ベルトスリーブを走行させながらカッターにより
    ベルトスリーブを所定幅に分離切断するベルトの切断装
    置において、 一方もしくは両方の端部にフランジを有するとともに、
    表面に複数の突条部からなる当接材を設け、該突条部の
    頂部をベルトスリーブの張力から押圧力を受けた際にプ
    ーリの軸方向へ傾くように弾性変形させて、ベルトスリ
    ーブをフランジ側へ移動させるようにした少なくとも一
    つのプーリと、 一方もしくは両方の端部にフランジを有するとともに当
    接材を備えていない少なくとも一つのプーリと、 当接材を備えていないプーリ側に配置されたカッター、
    からなることを特徴とするベルトの切断装置。
  7. 【請求項7】 エンドレスなベルトスリーブを少なくと
    も2つのプーリに掛架して所定張力を付与するととも
    に、該ベルトスリーブを走行させつつカッターによりベ
    ルトスリーブを所定幅に分離切断するベルトの切断方法
    において、一方の端部にフランジを設けるとともに、表
    面に複数の突条部からなる当接材を配し、該突条部の頂
    部がベルトスリーブの張力から押圧力を受けた際にプー
    リの軸方向へ傾くように弾性変形する少なくとも一つの
    プーリと、一方の端部にフランジを有するとともに当接
    材を備えていない少なくとも一つのプーリとに、ベルト
    スリーブを所定張力で掛架して走行させ、カッターによ
    りベルトスリーブを所定幅に切断分離することを特徴と
    するベルトの切断方法。
  8. 【請求項8】 フランジから遠ざかった位置からフラン
    ジ側に向かってベルトスリーブを所定幅に切断分離する
    請求項7記載のベルトの切断方法。
  9. 【請求項9】 所定幅に切断したベルトがプーリに設け
    た当接材によってベルトスリーブから分離する方向へ移
    動する請求項7または8記載のベルトの切断方法。
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