JP3964833B2 - インテリジェントパワーデバイス及びその負荷短絡保護方法 - Google Patents

インテリジェントパワーデバイス及びその負荷短絡保護方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、負荷を駆動しつつ、この負荷の短絡を検出して保護するインテリジェントパワーデバイス及びその負荷短絡保護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車には、エンジン系、車体電動系または情報系等の様々な車載負荷が搭載されており、特に近年の電子技術の発展により、車載負荷としての各種電子ユニット等が数多く搭載されてきている。
【0003】
ところで従来、図7の如く、負荷1と電源2とを結ぶ電流経路3にフューズ4を設置することで、各種の過電流保護を行ってきた(従来技術1)。尚、図7中の符合5はメカニカルリレーである。
【0004】
しかしながら、過電流保護のために上記のようなフューズ4を使用する場合、このフューズ4が頻繁に切れると、それを交換する作業も頻繁になる。また、一般に、複数のフューズ4をひとまとめにユニット化したフューズボックスが使用されるが、このフューズボックスの体積が大きく、他の車載電装品の搭載スペースが少なくなる。さらに、フューズ4の交換作業を考慮すると、フューズボックスの搭載位置が限定される。
【0005】
これらに鑑みて、フューズボックスに代えて半導体リレーを用いた負荷駆動回路を設置することも行われている。
【0006】
具体的には以下の2つの方法がある。
【0007】
ひとつには、過電流をシャント抵抗またはセンスまたはMOS−FETで検出し、マイクロコンピュータまたは外部回路で過電流の判定をするもの(従来技術2)がある。この場合、突入電流は外部回路の基準電圧変更かマイクロコンピュータのソフトウェアプログラムにより対応することになる。
【0008】
あるいは、図8に示すように、電流検出機能と判定機能を有する自己保護型のIPD(インテリジェントパワーデバイス)6を使用するもの(従来技術3)もある。
【0009】
この従来技術3のIPD6は、図9の如く、インテリジェントパワーデバイス自身に過電流が流れたり過温度となった場合に、その旨を検出して電流を遮断する自己保護型の過電流保護機能を有するものである。この場合は、図8におけるフューズ4を省略することも可能である。
【0010】
このIPD6は、図9の如く、基本的には、負荷11に対する駆動のオンオフ切替えをパワーMOS−FETからなる第1のスイッチング素子(駆動スイッチング素子)12で行う構成となっている。
【0011】
具体的には、操作者が操作スイッチ13でオンオフ切替操作を行ったときに、その操作スイッチ13のオンオフ状態を入力インターフェース回路15が検知する。入力インターフェース回路15が操作スイッチ13のオン状態を検知したときには、FETとしての第2のスイッチング素子17がオン状態となり、保護用論理回路21及びチャージポンプ23に電源(+B)19が投入されて動作する。
【0012】
この場合、チャージポンプ23は、第1のスイッチング素子12のゲートをそのソースよりも高電位に保つためNチャネルFET及び発振用コンデンサ等を用いて電源(+B)19の電圧を昇圧(例えば2倍)する。
【0013】
この際、電流制限部25は、第1のスイッチング素子(駆動スイッチング素子)12のドレイン−ソース間の電圧降下が所定のしきい値を超えたか否かを判断し、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧降下が所定のしきい値を超えた場合に、そのゲート−ソース間を短絡させて当該ゲートへの入力電圧を低減させ、第1のスイッチング素子12に流れる電流を低減させる。
【0014】
そして、このIPD6には、過電流を検知してその旨を保護用論理回路21に報知する過電流検知回路29と、過温度を検出して保護用論理回路21に報知する過温度検出回路31とが設けられており、保護用論理回路21は、過電流検知回路29が過電流を検知し、または過温度検出回路31が過温度を検出したときに、チャージポンプ23を介して、第1のスイッチング素子12のゲート電圧の供給を遮断または断続的に停止することで電流及び温度を調整する。
【0015】
ただし、負荷11に対してサージ電流が発生した場合に、負荷11に対する電流供給の遮断を行った場合に負サージにより電圧の過低下を抑制するため、ダイナミッククランプ回路27は、負サージが発生している間だけ、第1のスイッチング素子12をオンにしてインテリジェントパワーデバイス内の各部位を保護するよう機能する。
【0016】
そして、過電流検知回路29が過電流を検知し、または過温度検出回路31が過温度を検出したときに、その出力の論理和を論理和回路33が論理判断し、FETである第3のスイッチング素子37をオン切り換えして、プルアップ抵抗35を利用して例えば警告ランプ等の外部の警告装置等(図示省略)にその旨を報知する。
【0017】
これらの従来技術2,3によると、それまで必要であったフューズ4の交換回数が大幅に低減し、その分の手間が必要なくなる。さらに、フューズボックス自体を省略することも可能であり、この場合には、必要となる搭載スペースを縮小することができる。
【0018】
参考のために、この発明に関連する先行技術文献を以下に示しておく。
【0019】
【特許文献1】
特開2000−312433号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術2,3では、負荷11が異常の場合に第1のスイッチング素子12がオンすると、この第1のスイッチング素子12に大電流が流れ、その大電流が所定のしきい値電流を超えた場合、あるいはその大電流によって第1のスイッチング素子12の温度が上昇して所定のしきい値温度を超えた場合に、負荷11の異常を検出し、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間を短絡し、あるいは第1のスイッチング素子12のゲート電圧の供給を遮断または断続的に停止することで、第1のスイッチング素子12に流れる電流を制限する。
【0021】
しかしこの場合、第1のスイッチング素子12に大電流を流した後からの電流制限となるため、第1のスイッチング素子12に加わる熱ストレスが大きく、これを頻繁に繰り返すと第1のスイッチング素子12が破壊に至るという問題があった。
【0022】
そこで、この発明の課題は、負荷異常時の駆動スイッチング素子(上記第1のスイッチング素子)の損失を低減し、駆動スイッチング素子の熱ストレスを低減することで、駆動スイッチング素子の耐性を向上し得るインテリジェントパワーデバイス及びその負荷短絡保護方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、負荷への通電を行うパワーMOS−FETとしての駆動スイッチング素子と、前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御する保護用論理回路と、前記駆動スイッチング素子に流れる電流を制限する電流制限部とを備え、前記電流制限部は、前記駆動スイッチング素子のドレイン−ソース間電圧Vdsと所定の第1の閾値Vth1との間で、Vds≧Vth1となる条件が成立したときに、前記駆動スイッチング素子のゲート−ソース間電圧Vgsが所定の第2の閾値Vth2になるよう制限し、この制限したことを以て前記負荷が短絡しているとみなし、前記保護用論理回路により前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御することで前記駆動スイッチング素子を遮断するものである。
【0029】
請求項2に記載の発明は、負荷への通電を行うパワーMOS−FETとしての駆動スイッチング素子と、前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御する保護用論理回路と、前記駆動スイッチング素子に流れる電流を制限する電流制限部とを備え、前記電流制限部は、前記駆動スイッチング素子のソース電圧Vsとそのドレイン電圧Vdとの間で、Vs≦定数×Vdとなる条件が成立したとき、前記駆動スイッチング素子のゲート−ソース間電圧Vgsが所定の第3の閾値Vth3になるよう制限し、この制限したことを以て前記負荷が短絡しているとみなし、前記保護用論理回路により前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御することで前記駆動スイッチング素子を遮断するものである。
【0030】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のインテリジェントパワーデバイスであって、負荷短絡検出後に前記駆動スイッチング素子を周期的にオン動作させるものである。
【0036】
請求項4に記載の発明は、保護用論理回路がパワーMOS−FETとしての駆動スイッチング素子のゲート入力を制御し、前記駆動スイッチング素子を通じて負荷への通電を行うにあたって、前記駆動スイッチング素子に流れる電流を電流制限部により制限するインテリジェントパワーデバイスの負荷短絡保護方法であって、前記電流制限部が、前記駆動スイッチング素子のドレイン−ソース間電圧Vdsと所定の第1の閾値Vth1との間で、Vds≧Vth1となる条件が成立したときに、前記駆動スイッチング素子のゲート−ソース間電圧Vgsが所定の第2の閾値Vth2になるよう制限し、この制限したことを以て前記負荷が短絡しているとみなし、前記保護用論理回路により前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御することで前記駆動スイッチング素子を遮断するものである。
【0037】
請求項5に記載の発明は、保護用論理回路がパワーMOS−FETとしての駆動スイッチング素子のゲート入力を制御し、前記駆動スイッチング素子を通じて負荷への通電を行うにあたって、前記駆動スイッチング素子に流れる電流を電流制限部により制限するインテリジェントパワーデバイスの負荷短絡保護方法であって、前記電流制限部が、前記駆動スイッチング素子のソース電圧Vsとそのドレイン電圧Vdとの間で、Vs≦定数×Vdとなる条件が成立したとき、前記駆動スイッチング素子のゲート−ソース間電圧Vgsが所定の第3の閾値Vth3になるよう制限し、この制限したことを以て前記負荷が短絡しているとみなし、前記保護用論理回路により前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御することで前記駆動スイッチング素子を遮断するものである。
【0038】
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載のインテリジェントパワーデバイスの負荷短絡保護方法であって、負荷短絡検出後に前記駆動スイッチング素子を周期的にオン動作させるものである。
【0039】
【発明の実施の形態】
<構成>
図1は、この発明の一の実施の形態に係るインテリジェントパワーデバイスを示すブロック図である。尚、この実施の形態においては、図9に示した従来技術3内の各要素と同等の機能を有する要素について同一符合を付して説明している。また、図2は電流制限部25aの内部構成を示す回路図である。
【0040】
このインテリジェントパワーデバイスは、図1において、第1のスイッチング素子(駆動スイッチング素子)12に大電流が流れ始める前に負荷11の短絡を検出し、この検出後、直ちに電流制限を開始するようにしている。そして、図3のように、起動時のように第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが高い第1の状態領域AR1と、起動後に第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが低下する過渡的段階の第2の状態領域AR2と、その後に第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが低いレベルで安定する第3の状態領域AR3との三段階に分け、それぞれの段階で電流Idの抑制条件及び抑制レベルを変更することで、負荷11の短絡による第1のスイッチング素子12の損失を低減し、その熱ストレスを低減して耐性を向上する。
【0041】
具体的に、このインテリジェントパワーデバイスは、従来技術3と同様、第1のスイッチング素子(駆動スイッチング素子)12と、入力インターフェース回路15と、第2のスイッチング素子17と、保護用論理回路21と、チャージポンプ23と、電流制限部25aと、ダイナミッククランプ回路27と、過電流検知回路29と、過温度検出回路31と、論理和回路33と、第3のスイッチング素子37とを備える。
【0042】
第1のスイッチング素子(駆動スイッチング素子)12は、パワーMOS−FET(電界効果型トランジスタ)が使用されて負荷11に対する駆動のオンオフ切替えを行うものであって、そのゲート−ソース間電圧のオンオフ閾値が2.3Vのものが適用される。
【0043】
入力インターフェース回路15は、負荷11の駆動について操作者がオンオフ切替操作を行うための操作スイッチ13のオンオフ状態を検知するものである。
【0044】
第2のスイッチング素子17は、MOS−FET(MOS型電界効果型トランジスタ)が使用されて入力インターフェース回路15が操作スイッチ13のオン状態を検知したときにオン状態となるものである。
【0045】
保護用論理回路21は、電源(+B)19からの給電を受けて動作するようになっており、電流制限部25aが負荷11の短絡を含む異常状態を検出し、過電流検知回路29が過電流を検知し、または過温度検出回路31が過温度を検出したときに、これらの各回路25a,29,31からの信号に基づいてチャージポンプ23を介し第1のスイッチング素子12のゲート電圧の供給を遮断または断続的に停止(チョッピング)して、第1のスイッチング素子12に流れるドレイン電流Id及び温度を調整するものである。尚、電流制限部25aによる負荷11の異常状態の検出については後述する。
【0046】
チャージポンプ23は、第1のスイッチング素子12のゲートをそのソースよりも高電位に保つためNチャネルFET及び発振用コンデンサ等を用いて電源(+B)19の電圧を昇圧(例えば2倍)するものである。
【0047】
電流制限部25aは、第1のスイッチング素子12のドレイン、ソース及びゲートのそれぞれに接続され、この第1のスイッチング素子12に流れる電流を制限するとともに、負荷11の短絡を含む異常時にその旨を保護用論理回路21に通知するものであり、上述のように、電流制限部25aは図2に示した回路として実現される。
【0048】
この電流制限部25aの機能について説明する。図3は、図1の回路構造における第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間電圧Vdsと第1のスイッチング素子12に流れるドレイン電流Idとの関係、及びその電流制限基準について示す図である。図3において、横軸は第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間電圧Vdsを示しており、縦軸はそのドレイン−ソース間電圧Vdsに応じて第1のスイッチング素子12に流れるドレイン電流Idを示している。そして、図3中の線G1は、想定される負荷の最小の抵抗値をもとに導出した負荷線であり、また線G2は、第1のスイッチング素子12のオン抵抗特性を示すオン抵抗線である。ここでは、基本的に、電流Idが図3中のオン抵抗線G2を上回ることはないものとして説明する。
【0049】
負荷11が短絡していない場合、第1のスイッチング素子12がオンした際のドレイン−ソース間電圧Vds及び電流Idの安定点は、負荷線G1とオン抵抗線G2との交点Aとなる。即ち、第1のスイッチング素子12及び負荷11の耐久性等を考慮した場合、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間電圧Vds及び電流Idの値は、第1のスイッチング素子12のオン状態が維持されるのに伴って、点B(Vds=Vd=+B(14V),Id=0)から、負荷線G1に沿って矢印Qの方向に変化し、安定点Aに到達した時点で安定するのが理想的である。
【0050】
しかしながら、負荷11が短絡している場合、起動時に点Bから出発しても、その負荷11での電圧降下が極めて少なくなるため、第1のスイッチング素子12のソース電圧Vsがほとんど上昇しない。即ち、第1のスイッチング素子12に流れるドレイン電流Idが上昇しても、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが変化しないため、線G3に示すように、電流Idが点Bから出発して急激に上昇してしまう。このような負荷11の短絡時における電流Idの異常な上昇を速やかに防止しなければ、第1のスイッチング素子12に熱ストレスが生じ、耐久性を阻害する。
【0051】
そこで、電流制限部25aは、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsの大小に応じて3段階の状態領域AR1,AR2,AR3に分割し、特に第1のスイッチング素子12のオン抵抗特性(オン抵抗線G2)で制限できない2つの状態領域AR1,AR2、即ち、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが比較的大きい2つの状態領域AR1,AR2において、所定の判断基準に基づいて、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間を短絡させ、当該ゲートへの入力電圧を低減させることで、第1のスイッチング素子12に流れるドレイン電流Idを図3中の線G4,G5に低減させるとともに、併せて、保護用論理回路21を通じて、第1のスイッチング素子12のゲート電圧の供給を遮断または断続的に停止(チョッピング)して、第1のスイッチング素子12に流れるドレイン電流Idを抑制する。
【0052】
電流制限部25aの内部構成を、図2に戻って説明する。この電流制限部25aは、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが所定の第1の閾値Vth1以上(即ち、図3中の第1の状態領域AR1及び第2の状態領域AR2:図4参照)である場合に負荷11の異常状態を検出して第1のスイッチング素子12に流れるドレイン電流Idを制限する第1の電流制限回路41と、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが非常に大きい第1の状態領域AR1(図3)である場合に負荷11の異常状態を検出して第1のスイッチング素子12に流れるドレイン電流Idを制限する第2の電流制限回路43と、上記両電流制限回路41,43での異常状態検出の論理和を求めて保護用論理回路21に通知する負荷異常検出回路45とを備える。
【0053】
第1の電流制限回路41は、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間に接続される抵抗51と、この抵抗51と第1のスイッチング素子12のドレインとの間に接続されて保護用論理回路21からのゲート入力によりオンオフ動作する第1のFET53と、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間に接続された一対の分圧抵抗55,57と、ハイ側の分圧抵抗55と第1のスイッチング素子12のゲートとの間に接続された第2のFET59と、この第2のFET59のソース(即ち、分圧抵抗55のハイ側)と第1のスイッチング素子12のソースとの間に接続されるとともに両分圧抵抗55,57同士の接続点がゲート入力される第3のFET61とを備える。
【0054】
第1のFET53は、第1の電流制限回路41を機能させるための起動スイッチであって、保護用論理回路21からのゲート入力によってオンする。
【0055】
抵抗51は、第1のFET53がオンのときに印加される第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsにより、第2のFET59のゲート入力を行うものである。
【0056】
両分圧抵抗55,57の抵抗値は互いに同等とされ、第2のFET59がオンのときに、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsを二分した電圧を第3のFET61にゲート入力する。また、各分圧抵抗55,57は、第2のFET59がオンとなって電流が流される場合に、それぞれの両端電圧が約1.3Vとなるような抵抗値が設定される。
【0057】
第2のFET59は、両分圧抵抗55,57に直列に接続されており、閾値電圧が約1.3Vに設定されている。ここで、上述のように、各分圧抵抗55,57に電流が流れる場合には、この各分圧抵抗55,57の両端電圧がそれぞれ1.3Vであるため、第2のFET59と両分圧抵抗55,57とからなる直列回路に電流が流れるための閾値電圧は、1.3V(第2のFET59の閾値電圧)+1.3V(ハイ側の分圧抵抗55の両端電圧)+1.3V(ロー側の分圧抵抗57の両端電圧)=3.9Vとなる。このことから、第2のFET59と両分圧抵抗55,57とからなる直列回路は、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが第1の閾値Vth1(図3及び図4)=3.9V以上となったときに、その旨を検出して第2のFET59がオンする電圧検出回路として機能する。尚、この直列回路の第1の閾値Vth1=3.9Vは、図3に示すように、安定点AにおけるVdsよりも高い値が採用される。
【0058】
第3のFET61は、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsが所定の第2の閾値Vth2(図4参照)以上であるときに、このゲート−ソース間の電圧Vgsを短絡させることで第1のスイッチング素子12のドレイン電流Idを抑制する第1の電流抑制素子として機能するもので、具体的に、第2のFET59がオンとなった場合に、第3のFET61のドレイン−ソース間に第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsが印加され、この電圧Vgsが所定の分圧抵抗55,57によってゲート入力された分圧電圧(=Vgs/2)に基づいて、電圧Vgsが第2の閾値Vth2(図4参照)以上となったときにオンし、迂回電流I1が流れる。この場合、この迂回電流I1により、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsが第2の閾値Vth2に制限され、第1のスイッチング素子12のドレイン電流が低減される。この第3のFET61のゲート入力のオンオフ閾値は1.3V程度に設定され、また上記の第2の閾値Vth2は2.6Vに設定される。
【0059】
かかる第1の電流制限回路41の構成により、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが第1の閾値Vth1(3.9〜4.0V)以上であり、且つ第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsが第2の閾値Vth2(2.6V)以上という条件が成立したときに、この第1の電流制限回路41が負荷11の短絡を含む異常状態を検出し、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsを制限し、第1のスイッチング素子12に流れる電流Idを図3中の線G5に抑制することで、過電流を防止することになる。
【0060】
第2の電流制限回路43は、グランドGNDと第1のスイッチング素子12のドレインとの間に接続された3つの分圧抵抗65,67,69と、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間に接続される抵抗71と、この抵抗71と第1のスイッチング素子12のドレインとの間に接続されて後述する比較器83からのゲート入力によりオンオフ動作する第4のFET73と、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間に接続された一対の分圧抵抗75,77と、ハイ側の分圧抵抗75と第1のスイッチング素子12のゲートとの間に接続された第5のFET79と、この第5のFET79のソース(即ち、分圧抵抗75のハイ側)と第1のスイッチング素子12のソースとの間に接続されるとともに両分圧抵抗75,77同士の接続点がゲート入力される第6のFET81と、分圧抵抗65,67,69での分圧電圧と第1のスイッチング素子12のソース電圧Vsとを比較して第4のFET73をオンオフする比較器83とを備える。
【0061】
グランドGNDと第1のスイッチング素子12のドレインとの間に接続された3つの分圧抵抗65,67,69は、第1のスイッチング素子12のドレイン電圧を分圧して比較器83の負側入力端子に入力するためのもので、ロー側の分圧抵抗69と中間の分圧抵抗67との接続点が比較器83の負側入力端子に接続されている。そして、各分圧抵抗65,67,69は共に同等の抵抗値を有せしめられている。このため、第1のスイッチング素子12のドレイン電圧Vdは3つの分圧抵抗65,67,69によって三等分され、これにより「Vd/3」の電圧が比較器83の負側入力端子に入力される。
【0062】
第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間に接続された両分圧抵抗75,77のうち、ハイ側の分圧抵抗75の抵抗値は、第1の電流制限回路41のハイ側の分圧抵抗55よりも小さく設定され、またロー側の分圧抵抗77の抵抗値は、第1の電流制限回路41のロー側の分圧抵抗57の抵抗値(ハイ側の分圧抵抗55に等しい)と同等に設定されている。これにより、第5のFET79がオンのときに、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsを二分した電圧よりも高い電圧を第6のFET81にゲート入力することになり、これによって、第1の電流制限回路41の第3のFET61よりも第2の電流制限回路43の第6のFET81の方が優先的にオン動作して第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsを短絡させることになる。
【0063】
第5のFET79は、第4のFET73がオンのときに、抵抗71の両端電圧が入力されてオンするものであり、ゲート入力のオンオフ閾値が1.3V程度に設定される。
【0064】
第6のFET81は、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsが所定の第3の閾値Vth3(図4参照)以上であるときに、このゲート−ソース間の電圧Vgsを短絡させることで第1のスイッチング素子12のドレイン電流Idを抑制する第1の電流抑制素子として機能するもので、具体的に、第5のFET79がオンとなった場合に、第6のFET81のドレイン−ソース間に第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsが印加され、この電圧Vgsが所定の分圧抵抗75,77によってゲート入力された分圧電圧(>Vgs/2)に基づいて、電圧Vgsが第3の閾値Vth3以上となったときにオンし、迂回電流I2が流れる。この場合、この迂回電流I2により、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsが第3の閾値Vth3に制限され、第1のスイッチング素子12のドレイン電流が低減される。この第6のFET81のゲート入力のオンオフ閾値は1.3V程度に設定され、また上記の第3の閾値Vth3(図4参照)は2.3〜2.6Vの範囲内の所定の値に設定される。
【0065】
比較器83は、その正側入力端子が第1のスイッチング素子12のソース(電圧=Vs)に接続され、負側入力端子がロー側の分圧抵抗69と中間の分圧抵抗67との接続点(電圧=Vd/3)に接続され、第1のスイッチング素子12のソース電圧Vsが分圧抵抗65,67,69の分圧電圧Vd/3より小さい場合にロー出力となって、第4のFET73をオンにする。
【0066】
かかる第2の電流制限回路43の構成により、第1のスイッチング素子12のソース電圧Vsがドレイン電圧Vdの1/3未満であり(即ち、図3中の第1の状態領域AR1)、且つ第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsが第3の閾値Vth3(2.3〜2.6V)以上という条件が成立したときに、この第2の電流制限回路43が負荷11の短絡を含む異常状態を検出し、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsを制限し、第1のスイッチング素子12に流れる電流Idを図3中の線G4に抑制することで、過電流を防止することになる。
【0067】
負荷異常検出回路45は、第1の電流制限回路41及び第2の電流制限回路43のそれぞれで負荷11の短絡を含む異常状態が検出されたときに、その論理和をとって保護用論理回路21に出力するもので、第1の電流制限回路41内の第3のFET61とともにカレントミラー回路を構成してその第3のFET61に流れる迂回電流I1を検出するための第7のFET91と、この第7のFET91に並列に接続されるとともに第2の電流制限回路43内の第6のFET81とともにカレントミラー回路を構成してその第6のFET81に流れる迂回電流I2を検出するための第8のFET93と、第7のFET91及び第8のFET93からなる並列回路のハイ側に接続されるプルアップ抵抗95と、第7のFET91及び第8のFET93からなる並列回路とプルアップ抵抗95との接続点からゲート入力を受ける第9のFET97と、この第9のFET97とグランドGNDとの間に接続されるプルダウン抵抗99とを備える。そして、第1の電流制限回路41内の第3のFET61と第2の電流制限回路43内の第6のFET81の少なくともいずれかがオンとなって迂回電流I1,I2が流れたときには、これらとカレントミラー回路を構成するいずれかのFET91,93がオンとなって電流が流れ、プルアップ抵抗95の電圧降下によって第9のFET97がオンとなる構成となっている。そして、第9のFET97とプルダウン抵抗99と接続点の電圧は保護用論理回路21に出力される。即ち、第1の電流制限回路41と第2の電流制限回路43のいずれかが負荷11の短絡を検出したときには、保護用論理回路21に与えられるプルダウン抵抗99の両端電圧がハイになる構成となっている。
【0068】
図1に戻って、ダイナミッククランプ回路27は、サージ電流の発生時に負荷11に対する電流供給の遮断またはチョッピングを行った場合に負サージにより電圧の過低下を抑制するために第1のスイッチング素子12をオンにしてインテリジェントパワーデバイス内の各部位を保護するためのものである。
【0069】
過電流検知回路29は、過電流を検知してその過電流が持続する間は保護用論理回路21に所定の信号を断続的に送信し続けるものである。
【0070】
過温度検出回路31は、過温度を検出してその過温度が持続する間は保護用論理回路21に所定の信号を断続的に送信し続けるものである。尚、この過温度検出回路31としては、過温度が解除された際の復帰にリセット信号が必要なラッチ型と、温度が低下した場合に再オン切り換えを行う自動復帰型とがあるが、いずれが適用されても差し支えない。この場合、保護用論理回路21内に設定されたタイマの計時動作(タイマ動作)によって復帰するようにしてもよい。
【0071】
論理和回路33は、過電流検知回路29が過電流を検知し、または過温度検出回路31が過温度を検出したときに、その出力の論理和をとるものである。
【0072】
第3のスイッチング素子37は、具体的にはMOS−FET(MOS型電界効果型トランジスタ)が使用され、過電流検知回路29が過電流を検知しまたは過温度検出回路31が過温度を検出したときに、論理和回路33からの出力に基づいてオン状態となって、プルアップ抵抗35を利用して警告ランプ等の外部の警報装置(図示省略)にその旨を報知するものである。
【0073】
<動作>
次に、このインテリジェントパワーデバイスの動作を説明する。
【0074】
まず、操作者が操作スイッチ13でオンオフ切替操作を行ったときに、その操作スイッチ13のオンオフ状態を入力インターフェース回路15が検知する。入力インターフェース回路15が操作スイッチ13のオン状態を検知したときには、MOS−FETとしての第2のスイッチング素子17がオン状態となり、保護用論理回路21及びチャージポンプ23に電源(+B)19が投入されて動作する。
【0075】
この場合、チャージポンプ23は、第1のスイッチング素子12のゲートをそのソースよりも高電位に保つために電源(+B)19の電圧を昇圧(例えば2倍)し、第1のスイッチング素子12にゲート入力のための電圧を印加する。
【0076】
ここで、負荷11が短絡していない場合は、第1のスイッチング素子12のオンに伴って、図3中の点B(Vds=Vd=+B(14V),Id=0)から、負荷線G1に沿って矢印Qの方向に変化し、安定点Aに到達した時点で安定する。このように負荷11が短絡していない場合は、負荷線G1のいずれの点も、線G2、G4,G5より下回っているため、電流制限部25aでの電流制限は行われない。
【0077】
図4は、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsとゲート−ソース間の電圧Vgsの起動後の時系列的変化を示す図、図5は、第1のスイッチング素子12のドレイン電圧Vd、ソース電圧Vs及びゲート電圧Vgの起動後の時系列的変化を示す図である。
【0078】
負荷11が短絡していない場合は、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsは、図4中の符合101のように、電源19の電圧+Bから開始して、第1の状態領域AR1及び第2の状態領域AR2を順次通過し、第3の状態領域AR3に至った後、徐々に安定する。これは、図3中の点Bから負荷線G1に沿って矢印Qの方向に変化し、安定点Aに到達した時点で安定することに相当する。
【0079】
また、負荷11が短絡していない場合は、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsは、図4のように、第1の状態領域AR1及び第2の状態領域AR2において、所定の電圧値Vth0で安定しており、第3の状態領域AR3に至った後、次第に上昇する。
【0080】
さらに、負荷11が短絡していない場合、第1のスイッチング素子12のソース電圧Vsとゲート電圧Vgは、図5中の符合105,107の如く、第1の状態領域AR1及び第2の状態領域AR2において、負荷11への電圧印加の過渡的な増大に応じて上昇し、第3の状態領域AR3に至った後は緩やかな上昇に変化する。そして、ソース電圧Vsについては、図5中の符合105のように、ドレイン電圧Vdにほぼ等しくなった時点で上限値となり、以後はドレイン電圧Vdにほぼ等しい値に安定する。尚、負荷11が短絡していない場合、図5に示したように、第1の状態領域AR1及び第2の状態領域AR2において、ゲート電圧Vgとソース電圧Vsとの差異はほぼ一定値Vth0となり、この差異は第3の閾値Vth3(=2.3〜2.6V:図4参照)未満である。これに対して、第3の状態領域AR3では、図4に示したように、ゲート電圧Vgとソース電圧Vsとの差異が徐々に増大するが、負荷11が短絡していない場合では、ドレイン−ソース間電圧Vdsが第1の閾値Vth1未満となるしたがって、後述するように、第1の電流制限回路41及び第2の電流制限回路43によって負荷11の短絡が検出されることがなく、通常通りの動作が滞りなく行われる。
【0081】
次に、起動時などにおいて、第2の電流制限回路43の条件を満たしている場合(即ち、第1のスイッチング素子12のソース電圧Vsがドレイン電圧Vdの1/3未満である場合)に、負荷11の短絡が発生した場合の動作について説明する。
【0082】
負荷11が短絡している場合、例えば起動時に図3中の点Bから出発しても、その負荷11での電圧降下が極めて少なくなるため、第1のスイッチング素子12のソース電圧Vsがほとんど上昇しない。即ち、第1のスイッチング素子12に流れるドレイン電流Idが上昇しても、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが変化しないため、線G3に示すように、電流Idが点Bから出発して急激に上昇してしまう。
【0083】
この場合の第1のスイッチング素子12のソース電圧Vsは、ロー側の負荷11の短絡により、時間が経過しても、図5中の符合109のようにほとんど上昇しなくなる。この場合であっても、第1のスイッチング素子12のゲート電圧Vgはチャージポンプ23での昇圧を受けて上昇していくため、図4中の破線111で示したように、ゲート−ソース間の電圧Vgsはそのまま上昇しようとする。
【0084】
そこで、電流制限部25aの第2の電流制限回路43は、第1の状態領域AR1である場合に、ゲート−ソース間の電圧Vgsが第3の閾値Vth3となった場合に、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間を短絡させて、第1のスイッチング素子12に過電流が流れるのを防止する。
【0085】
即ち、第2の電流制限回路43は、第1のスイッチング素子12のソース電圧Vsがドレイン電圧Vdの1/3未満(即ち、図3中の第1の状態領域AR1)であるか否かを、比較器83が分圧抵抗65,67,69での分圧電圧「1/3Vd」と比較することで判断し、その結果、第1のスイッチング素子12のソース電圧Vsが分圧抵抗65,67,69での分圧電圧「1/3Vd」未満である場合にのみ、第4のFET73にローのゲート入力がなされてこれがオンする。このように第4のFET73がオンすると、抵抗71に電流が流れることにより両端電圧が発生して、第5のFET79がオンになる。
【0086】
この第5のFET79がオンになると、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsが分圧抵抗75,77で分圧された電圧が第6のFET81にゲート入力され、これによって第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsが第3の閾値Vth3以上であるときに、第6のFET81がオンとなり、第1のスイッチング素子12のゲートとソースとの間が短絡され、第1のスイッチング素子12の過電流が防止される。
【0087】
ここで、ハイ側の分圧抵抗75の抵抗値がロー側の分圧抵抗77の抵抗値よりも小さく設定されているので、第5のFET79がオンのときに、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsを二分した電圧よりも高い電圧を第6のFET81にゲート入力することになり、これによって、第1の電流制限回路41の第3のFET61よりも第2の電流制限回路43の第6のFET81の方が優先的にオン動作して第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsを第3の閾値Vth3に制限させることになる。
【0088】
したがって、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsは、第1の状態領域AR1において、第2の電流制限回路43によってほぼ図4中の第3の閾値Vth3に維持されることになる。このことは、図3において、第1のスイッチング素子12に流れる電流が線G4に抑制されることを意味する。
【0089】
そして、第6のFET81に迂回電流I2が通電されている際には、この第6のFET81とともにカレントミラー回路を構成している負荷異常検出回路45内の第8のFET93にも同等の電流I2が流れる。そして、プルアップ抵抗95の電圧降下によって第9のFET97のゲート入力がローになると、この第9のFET97がオンして電流が流れる。このとき、プルダウン抵抗99の両端電圧により、第9のFET97とプルダウン抵抗99との接続点の電圧がハイとなり、この電圧が保護用論理回路21に入力される。
【0090】
保護用論理回路21は、電流制限部25aからのハイ状態の電圧が与えられたことに基づいて、この電流制限部25aが負荷11の短絡等の異常状態を検出したものとして認識し、チャージポンプ23を介し第1のスイッチング素子12のゲート電圧の供給を遮断または断続的に停止(チョッピング)して、第1のスイッチング素子12に流れるドレイン電流Idを抑制する。ただし、この保護用論理回路21は、負荷11の短絡検出により第1のスイッチング素子12を遮断等した後にも、周期的にオン動作をすることで、自律的な復帰を図る。この場合、保護用論理回路21内に設定されたタイマの計時動作(タイマ動作)によって復帰するようにしてもよい。
【0091】
このように、起動時においては、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが高い第1の状態領域AR1に該当し、第1のスイッチング素子12に流れる電流Idを図3中の線G4に抑制しているが、起動から時間が経過して、第2の状態領域AR2や第3の状態領域AR3にある場合であっても、途中で負荷11が短絡して第1の状態領域AR1に移行したときには、第1のスイッチング素子12に流れる電流Idを図3中の線G4に抑制することは勿論である。
【0092】
次に、第2の状態領域AR2における電流Idの抑制について説明する。この状態は、第1の状態領域AR1の条件を満たしていない場合(即ち、第1のスイッチング素子12のソース電圧Vsがドレイン電圧Vdの1/3以上である場合)であって、且つ、第2の状態領域AR2の条件を満たしている場合(即ち、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが所定の第1の閾値Vth1以上)には、第1の電流制限回路41によって、第1のスイッチング素子12の電流Idが抑制される。
【0093】
第1のスイッチング素子12においては、保護用論理回路21からのゲート入力によって第1のFET53がオンになり、電流が流れる。そうすると、抵抗51の両端電圧により第2のFET59にゲート入力が与えられる。
【0094】
ここで、上述のように、第2のFET59は、両分圧抵抗55,57に直列に接続されており、閾値電圧が約1.3Vに設定されているため、この第2のFET59がオンになって各分圧抵抗55,57に電流が流れる場合には、この各分圧抵抗55,57の両端電圧がそれぞれ1.3Vであることから、第2のFET59と両分圧抵抗55,57とからなる直列回路に電流が流れるための閾値電圧は、1.3V(第2のFET59の閾値電圧)+1.3V(ハイ側の分圧抵抗55の両端電圧)+1.3V(ロー側の分圧抵抗57の両端電圧)=3.9Vとなる。このことから、第2のFET59と両分圧抵抗55,57とからなる直列回路は、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが第1の閾値Vth1(図3及び図4)=3.9V以上となったときに、その旨を検出して第2のFET59がオンする電圧検出回路として動作する。
【0095】
このようにして、第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが所定の第1の閾値Vth1以上であることを検出すると、第2のFET59に電流が流れることにより、分圧抵抗55,57の分圧電圧が第3のFET61にゲート入力される。この際、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsが第2の閾値Vth2(2.6V)以上という条件が成立した場合に、第3のFET61がオンする。そうすると、第1〜第3のFET53,59,61が直列にオンすることにより、第1のスイッチング素子12のゲートとソースとの間が短絡することになり、よって、第1のスイッチング素子12のゲート−ソース間の電圧Vgsは、第2の状態領域AR2において、第1の電流制限回路41によってほぼ図4中の第3の閾値Vth2に維持されることになる。このことは、図3において、第1のスイッチング素子12に流れる電流が線G5に抑制されることを意味する。
【0096】
そして、第3のFET61に迂回電流I1が通電されている際には、この第3のFET61とともにカレントミラー回路を構成している負荷異常検出回路45内の第7のFET91にも同等の電流I1が流れる。そして、プルアップ抵抗95の電圧降下によって第9のFET97のゲート入力がローになると、この第9のFET97がオンして電流が流れる。このとき、プルダウン抵抗99の両端電圧により、第9のFET97とプルダウン抵抗99との接続点の電圧がハイとなり、この電圧が保護用論理回路21に入力される。
【0097】
保護用論理回路21は、電流制限部25aからのハイ状態の電圧が与えられたことに基づいて、この電流制限部25aが負荷11の短絡等の異常状態を検出したものとして認識し、チャージポンプ23を介し第1のスイッチング素子12のゲート電圧の供給を遮断または断続的に停止(チョッピング)して、第1のスイッチング素子12に流れるドレイン電流Idを抑制する。ただし、この保護用論理回路21は、負荷11の短絡検出により第1のスイッチング素子12を遮断等した後にも、周期的にオン動作をすることで、自律的な復帰を図る。この場合、保護用論理回路21内に設定されたタイマの計時動作(タイマ動作)によって復帰するようにしてもよい。
【0098】
また、過電流検知回路29は、所定の電流しきい値に基づいて所定の基準に従って過電流を検知し、過電流であった場合に、その旨の信号を保護用論理回路21に出力する。これに応じて、保護用論理回路21は、チャージポンプ23を介して第1のスイッチング素子12のゲート電圧の供給を遮断または断続的に停止(チョッピング)することで電流を調整する。
【0099】
これと併行して、過温度検出回路31は、過温度か否かを検出し、過温度であった場合にその旨の信号を保護用論理回路21に出力する。これに応じて、保護用論理回路21は、チャージポンプ23を介して第1のスイッチング素子12のゲート電圧の供給を遮断または断続的に停止(チョッピング)することで回路温度を調整する。
【0100】
ただし、負荷11に対してサージ電流が発生した場合に、負荷11に対する電流供給の遮断またはチョッピングを行った場合に負サージにより電圧の過低下を抑制するため、ダイナミッククランプ回路27は、負サージが発生している間だけ、第1のスイッチング素子12をオンにしてインテリジェントパワーデバイス内の各部位を保護するよう機能する。
【0101】
そして、過電流検知回路29が過電流を検知し、または過温度検出回路31が過温度を検出したときに、その出力の論理和を論理和回路33が論理判断し、第3のスイッチング素子37をオン切り換えして、プルアップ抵抗35を利用して例えば警告ランプ等の外部の警告装置等(図示省略)にその旨を報知する。
【0102】
以上のように、この実施の形態では、図3のように、起動時のように第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが高い第1の状態領域AR1と、起動後に第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが低下する過渡的段階の第2の状態領域AR2と、その後に第1のスイッチング素子12のドレイン−ソース間の電圧Vdsが低いレベルで安定する第3の状態領域AR3との三段階に分け、それぞれの段階で電流Idの抑制条件及び抑制レベルを変更することで、負荷11の短絡による第1のスイッチング素子12の損失を低減し、その熱ストレスを低減して耐性を向上することが可能となる。
【0103】
尚、上記実施の形態では、第1の電流制限回路41及び第2の電流制限回路43を、それぞれ図2に示したような構成としていたが、第1の電流制限回路41の構成は図2に示したものに限られるものではなく、例えば第2の電流制限回路43と同様の構成としつつ、分圧抵抗65,67,69及び分圧抵抗75,77の分圧比のみを変更して、図3のような状態領域AR1,AR2及び電流Idの抑制線G4,G5を実現するようにしてもよい。
【0104】
また、図2中に示したプルアップ抵抗95に代えて、図6に示したカレントミラー回路等の定電流源113を設けても差し支えない。
【0105】
【発明の効果】
請求項1及び請求項4のように、電流制限部が、負荷の短絡が発生したことを検出した結果に基づいて、駆動スイッチング素子に流れる電流を速やかに制限したり、あるいは例えば請求項2及び請求項5のように、保護用論理回路を通じて駆動スイッチング素子を速やかに遮断制御またはチョッピング制御することが可能となり、負荷異常時のスイッチング素子の損失を低減して熱ストレスを低減することで、その耐性を向上できる。
【0110】
請求項3及び請求項6に記載の発明によると、保護用論理回路が、負荷短絡検出後に駆動スイッチング素子を周期的にオン動作をするので、自律的な復帰を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係るインテリジェントパワーデバイスを示すブロック図である。
【図2】この発明の一の実施の形態に係るインテリジェントパワーデバイス中の電流制限部の内部構成を示す回路図である。
【図3】第1のスイッチング素子のドレイン−ソース間電圧と駆動電流との関係、及びその電流制限基準について示す図である。
【図4】第1のスイッチング素子のドレイン−ソース間電圧とゲート−ソース間電圧の経時的変化を示す図である。
【図5】第1のスイッチング素子のソース電圧とゲート電圧の経時的変化を示す図である。
【図6】変形例として設けられる定電流源を示す回路図である。
【図7】従来技術1に係るインテリジェントパワーデバイスを示すブロック図である。
【図8】従来技術3に係るインテリジェントパワーデバイスを示すブロック図である。
【図9】従来技術3に係るインテリジェントパワーデバイスのIPDを示すブロック図である。
【符号の説明】
11 負荷
12 スイッチング素子
13 操作スイッチ
15 入力インターフェース回路
17 スイッチング素子
19 電源
21 保護用論理回路
23 チャージポンプ
25a 電流制限部
27 ダイナミッククランプ回路
29 過電流検知回路
31 過温度検出回路
33 論理和回路
35 プルアップ抵抗
37 スイッチング素子
41 第1の電流制限回路
43 第2の電流制限回路
45 負荷異常検出回路
51 抵抗
53,59,61,73,79,81,91,93,97 FET
55,57 分圧抵抗
65,67,69 分圧抵抗
71 抵抗
75,77 分圧抵抗
83 比較器
95 プルアップ抵抗
99 プルダウン抵抗
AR1〜AR3 状態領域AR
Vds ドレイン−ソース間電圧
Vgs ゲート−ソース間電圧
Vd ドレイン電圧
Vs ソース電圧

Claims (6)

  1. 負荷への通電を行うパワーMOS−FETとしての駆動スイッチング素子と、
    前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御する保護用論理回路と、
    前記駆動スイッチング素子に流れる電流を制限する電流制限部と
    を備え、
    前記電流制限部は、前記駆動スイッチング素子のドレイン−ソース間電圧Vdsと所定の第1の閾値Vth1との間で、Vds≧Vth1となる条件が成立したときに、前記駆動スイッチング素子のゲート−ソース間電圧Vgsが所定の第2の閾値Vth2になるよう制限し、この制限したことを以て前記負荷が短絡しているとみなし、前記保護用論理回路により前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御することで前記駆動スイッチング素子を遮断することを特徴とするインテリジェントパワーデバイス。
  2. 負荷への通電を行うパワーMOS−FETとしての駆動スイッチング素子と、
    前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御する保護用論理回路と、
    前記駆動スイッチング素子に流れる電流を制限する電流制限部と
    を備え、
    前記電流制限部は、前記駆動スイッチング素子のソース電圧Vsとそのドレイン電圧Vdとの間で、Vs≦定数×Vdとなる条件が成立したとき、前記駆動スイッチング素子のゲート−ソース間電圧Vgsが所定の第3の閾値Vth3になるよう制限し、この制限したことを以て前記負荷が短絡しているとみなし、前記保護用論理回路により前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御することで前記駆動スイッチング素子を遮断することを特徴とするインテリジェントパワーデバイス。
  3. 請求項1または請求項2に記載のインテリジェントパワーデバイスであって、
    負荷短絡検出後に前記駆動スイッチング素子を周期的にオン動作させることを特徴とするインテリジェントパワーデバイス。
  4. 保護用論理回路がパワーMOS−FETとしての駆動スイッチング素子のゲート入力を制御し、前記駆動スイッチング素子を通じて負荷への通電を行うにあたって、前記駆動スイッチング素子に流れる電流を電流制限部により制限するインテリジェントパワーデバイスの負荷短絡保護方法であって、
    前記電流制限部が、前記駆動スイッチング素子のドレイン−ソース間電圧Vdsと所定の第1の閾値Vth1との間で、Vds≧Vth1となる条件が成立したときに、前記駆動スイッチング素子のゲート−ソース間電圧Vgsが所定の第2の閾値Vth2になるよう制限し、この制限したことを以て前記負荷が短絡しているとみなし、前記保護用論理回路により前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御することで前記駆動スイッチング素子を遮断することを特徴とするインテリジェントパワーデバイスの負荷短絡保護方法。
  5. 保護用論理回路がパワーMOS−FETとしての駆動スイッチング素子のゲート入力を制御し、前記駆動スイッチング素子を通じて負荷への通電を行うにあたって、前記駆動スイッチング素子に流れる電流を電流制限部により制限するインテリジェントパワーデバイスの負荷短絡保護方法であって、
    前記電流制限部が、前記駆動スイッチング素子のソース電圧Vsとそのドレイン電圧Vdとの間で、Vs≦定数×Vdとなる条件が成立したとき、前記駆動スイッチング素子のゲート−ソース間電圧Vgsが所定の第3の閾値Vth3になるよう制限し、この制限したことを以て前記負荷が短絡しているとみなし、前記保護用論理回路により前記駆動スイッチング素子のゲート入力を制御することで前記駆動スイッチング素子を遮断することを特徴とするインテリジェントパワーデバイス。
  6. 請求項4または請求項5に記載のインテリジェントパワーデバイスの負荷短絡保護方法であって、
    負荷短絡検出後に前記駆動スイッチング素子を周期的にオン動作させることを特徴とす るインテリジェントパワーデバイスの負荷短絡保護方法。
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