JP6283913B2 - 無線ユニット - Google Patents

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本開示は、マイクロ波又はミリ波にて通信を行う無線ユニットに関する。
マイクロ波やミリ波は光に近い波長であることから直進性が高いため、この波長を用いた通信で使用するアンテナの指向性設定は重要である。当該アンテナの指向性を任意に設定できるようにした従来技術として、例えば特許文献1〜3に記載されているものがある。これらの特許文献には、レンズを用いて指向性の設定を行う技術が開示されている。
特開2012−147135号公報 特開平11−004118号公報 米国特許出願公開第2012/0249388号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、アンテナとレンズとの間の距離を可変とすることで、焦点距離を変えて利得を変化させるようにしているものであって、レンズ位置を変更することによる指向性可変は半値角のみであり、主ビーム方向を変更することはできない。
また、特許文献2に記載の発明では、レンズの形状を変更することで指向性を可変するようにしているが、予め指向性を決めて、それに見合った形状のレンズを用意しなければならず、指向性の仕様に変更があると、レンズを設計し直し精度の高い曲率を有するレンズを製造し直さなければならない。
また、特許文献3に記載の発明では、アンテナの上方にレンズを配置することで指向性を変化させるようにしているが、レンズの固定方法の記載は見当たらない。レンズの取り付け精度が指向性の特性に大きく影響するが、その記載が見当たらない。
本開示は、係る事情に鑑みてなされたものであり、指向性可変範囲を広くとることができるとともに、部品の設計変更をできるだけ少なくでき、さらに、レンズを使用する場合には、その取り付けに高い精度を要することのない無線ユニットを提供する。
本開示の無線ユニットは、第1の筐体と、前記第1の筐体内に設けられたアンテナ素子と、前記第1の筐体に取り付けられ、前記アンテナ素子に対応する位置にテーパ状に形成された開口部を有する第2の筐体と、前記第2の筐体の開口部を塞ぐように前記第2の筐体の外側に装着された誘電体シートとを備え、前記誘電体シートは、前記第2の筐体の開口部の一部に対応する位置に、前記誘電体シートとは誘電率が異なる誘電体部を有する。
本開示によれば、第2の筐体の開口部の大きさを変更するだけで指向性を可変できるので、指向性可変範囲を広くとることができる。また、指向性の仕様に変更があっても、第2の筐体の開口部をそれに見合った大きさにするだけでよいので、レンズを設計し直す場合と比べて部品の設計変更をできるだけ少なくできる。また、レンズを使用する場合、第2の筐体の開口部に嵌合する形状のレンズを用意し、そのレンズを第2の筐体の開口部に収容するだけで高精度な取り付けが可能となる。
実施の形態1に係る無線ユニットの構成を示す側断面図 図1の無線ユニットを上方から見た平面図 実施の形態2に係る無線ユニットの構成を示す側断面図 実施の形態3に係る無線ユニットの構成を示す側断面図 実施の形態4に係る無線ユニットの構成を示す側断面図 実施の形態5に係る無線ユニットの構成を示す側断面図 実施の形態6に係る無線ユニットの構成を示す側断面図 実施の形態7に係る無線ユニットの構成を示す側断面図 実施の形態8に係る無線ユニットの構成を示す側断面図 実施の形態9に係る無線ユニットの構成を示す側断面図 実施の形態10に係る無線ユニットの構成を示す側断面図 実施の形態11に係る無線ユニットの構成を示す側断面図 実施の形態12に係る無線ユニットの構成を示す側断面図
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(本開示の一形態を得るに至った経緯)
特許文献1には、電波を放射するアンテナ、該アンテナから放射された電波の指向性を変更するレンズアンテナ、該レンズアンテナを保持する筒状のレンズアンテナ保持部、及び前記レンズアンテナの前記レンズアンテナ保持部に対する取り付け位置を変更できるねじが記載されている。また、特許文献2には、基板上に形成されたアンテナ素子、及び前記アンテナ素子の上方に配置された取り換え可能なレンズである気密封止手段が記載されている。また、特許文献3には、平面アンテナ、及び前記平面アンテナの上方に配置される反射板又はレンズアンテナが記載されている。
特許文献1に記載の技術では、アンテナとレンズアンテナとの間の距離を可変とすることで焦点距離を変えてレンズアンテナの利得が変化するようにしている。特許文献2に記載の技術では、レンズの形状を変更することで電波の指向性を任意に設定できるようにしている。特許文献3に記載の技術では、平面アンテナの上方にレンズアンテナ又は反射板を配置することで電波の放射パターンを変更できるようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ねじでレンズアンテナの位置を変更することで指向性を可変可能としているが、指向性可変範囲は小さい。また、特許文献2に記載の技術では、レンズの形状を変更することで指向性を可変としているが、レンズの形状を事前に指向性に応じて決めておく必要があり、指向性の仕様が変更になった場合にレンズを再設計する必要がある。また、特許文献3に記載の技術では、レンズ及び反射板の固定方法の記載はない。即ち、レンズ及び反射板の取り付け精度が特性に大きく影響するが、その記載がない。
以下、指向性可変範囲を広くとることができるとともに、部品の設計変更をできるだけ少なくでき、さらに、レンズを使用する場合には、その取り付けに高い精度を要することのない無線ユニットについて説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。また、図2は、図1の無線ユニットを上方から見た平面図である。図1及び図2において、本実施の形態に係る無線ユニット1は、長方形状で、かつ断面がコ字状に形成された第1の筐体2と、第1の筐体2内に収容され、第1の筐体2の開口側に向いた面の一部分にミリ波帯で動作するアンテナ素子3を有する無線モジュール4が実装された無線ユニット基板5と、第1の筐体2に開口側に取り付け可能な長方形板状に形成され、無線モジュール4のアンテナ素子3に対応する位置に開口部6aを有する第2の筐体6と、を備える。
第1の筐体2は、無線ユニット1を無線通信機等の対象物に取り付ける側の取り付け面となり、第2の筐体6は、電波を放射する側の放射面となる。第1の筐体2と第2の筐体6は共に金属で造られる。無線ユニット基板5に実装された無線モジュール4は、例えばICの配線がなされた多層基板を用いたモジュール基板(図示略)に、アンテナ素子3及び無線用ICモジュール(図示略)が実装されたものである。本実施の形態では、無線モジュール4には8個のアンテナ素子3が実装されるが、それらは、図2に示すように4個ずつ2列に配置される。
図2に示すように、無線ユニット基板5の4つの角部分には、それぞれ無線ユニット基板5を第1の筐体2に取り付けるための基板固定ねじ用穴5aが開けられている。これらの基板固定ねじ用穴5aに基板固定ねじ7を通して、無線ユニット基板5が第1の筐体2に取り付けられる。基板固定ねじ7の取り付け位置の第1の筐体2と無線ユニット基板5との間にはスペーサ8が介挿され、無線ユニット基板5を第1の筐体2から離している。スペーサ8は金属又は樹脂で造られる。第2の筐体6も同様にその4つの角部分に、第2の筐体6を第1の筐体2に固定するための筐体嵌め合わせねじ用穴6bが開けられており、これらの筐体嵌め合わせねじ用穴6bに筐体嵌め合わせねじ9を通して、第2の筐体6が第1の筐体2に取り付けられる。
第2の筐体6の開口部6aは、略正方形状で、第2の筐体6が第1の筐体2に取り付けられたときに、その中心が8個のアンテナ素子3の中心と一致する位置に形成されている。第2の筐体6の開口部6aは、第2の筐体6の上面側の開口面積が下面側の開口面積より大きくなったテーパ状に形成されている。なお、第2の筐体6の開口部6aはアンテナ素子3のアンテナ放射パターン(図1で斜線を引いた部分)Rpに影響がでない範囲であれば、どのような形状を採ってもよい。また、第2の筐体6の開口部6aの端が各アンテナ素子3から1/2波長以上離れるようにしてもよい。第2の筐体6の開口部6aからは8個のアンテナ素子3それぞれからの電波が放射される。第2の筐体6の開口部6aからのアンテナ放射パターンRpは、図1に示すような楕円形となる。このアンテナ放射パターンRpは、第2の筐体6の開口部6aが広がる方向で円形に近い形になり、狭まる方向で縦長の楕円形になる。電波の指向性は、アンテナ放射パターンRpが円形に近い形になるに従って弱くなり、逆に縦長の形になるに従って強くなる。
このように、本実施の形態に係る無線ユニット1によれば、第2の筐体6の開口部6aのテーパ形状を変更するだけで指向性を可変できるので、指向性可変範囲を広くとることができる。また、指向性の仕様に変更があっても、第2の筐体6の開口部6aを、それに見合った形状にするだけで済むので、レンズを設計し直す場合と比べて部品の設計変更をできるだけ少なくできる。
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。なお、図3において前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けて、その説明を省略する。同図において、本実施の形態に係る無線ユニット30は、第2の筐体6の上面にアンテナ素子3の指向性を変更するための金属製の筐体カバー11を装着したものである。筐体カバー11には開口部11aが設けられている。この開口部11aは、筐体カバー11を第2の筐体6に取り付けたときに、その中心が第2の筐体6の開口部6aの中心と一致する位置に形成される。筐体カバー11の開口部11aは正方形状に形成されており、その大きさが、テーパ状に形成された第2の筐体6の開口部6aの小さい方(開口部6aの第2の筐体6の下面側)と同じになっている。電波を放射するための開口部11aを小さくすることで、電波の指向性を狭めることができる。このように、第2の筐体6の上面にアンテナ素子3の指向性を変更するための筐体カバー11を装着することで、容易に指向性を変えることができる。
(実施の形態3)
図4は、実施の形態3に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。なお、図4において前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けて、その説明を省略する。同図において、本実施の形態に係る無線ユニット31は、第2の筐体6の上面に、アンテナ素子3の指向性を変更するための金属製の筐体カバー12を装着したものである。前述した図3に示す筐体カバー11と異なる点は、薄く形成されていることと、筐体カバー12に設けられた開口部12aがアンテナ素子3の上方で四方に対して均等ではないことである。図4に示すように、本実施の形態の場合、筐体カバー12は、その開口部12aが第2の筐体6の開口部6aに対して右に寄っていて、その左側部分(即ち、図4に向かって左側部分)12bがアンテナ素子3の上方に大きく被さっている。このような形状を採ることにより、アンテナ放射パターンRpは右方向に傾くことになる。このように、第2の筐体6の上面にアンテナ素子3の指向性を変更するための筐体カバー12を装着することで、容易に指向性を変えることができる。
(実施の形態4)
図5は、実施の形態4に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。なお、図5において前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けて、その説明を省略する。同図において、本実施の形態に係る無線ユニット32は、第2の筐体6の下面に、アンテナ素子3の指向性を変更するための金属製の筐体スペーサ13を装着したものである。筐体スペーサ13は、図4に示す筐体カバー12と同程度の薄さに形成されている。筐体スペーサ13には開口部13aが設けられており、この開口部13aを前述した実施の形態3の筐体カバー12と同様に、アンテナ素子3の上方で四方に対して均等にならないようにして、アンテナ素子3の指向性を変更している。図5では、筐体スペーサ13の左側部分(図5に向かって左側部分)13bがアンテナ素子3の上方に被さるようにしているため、アンテナ放射パターンRpは右方向に傾くことになる。
(実施の形態5)
図6は、実施の形態5に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。なお、図6において前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けて、その説明を省略する。同図において、本実施の形態に係る無線ユニット33は、第2の筐体6の下面に、アンテナ素子3の指向性を変更するための樹脂製(例えばABS樹脂)の誘電体シート14を装着したものである。アンテナ素子3の上方の空間及び第2の筐体6の開口部6aの空間には空気が存在しているが、これらの間に比誘電率が「1」ではない誘電体シート14を設けることにより、アンテナ素子3から放射された電波が誘電体シート14の表面で屈折するため指向性が変化する。その変化はアンテナ素子3と誘電体シート14の間隔、厚さ、誘電率に依存し、半値角を狭めたり広めたりすることができる。なお、誘電体シート14を設けることで、無線ユニット33の内部への雨や汚れの浸入を防ぐこともできる。
(実施の形態6)
図7は、実施の形態6に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。なお、図7において前述した図1及び図6と共通する部分には同一の符号を付けて、その説明を省略する。同図において、本実施の形態に係る無線ユニット34は、第2の筐体6の上面に、アンテナ素子3の指向性を変更するための誘電体シート14を装着したものである。前述した実施の形態5では誘電体シート14を第2の筐体6の下面に装着したが、第2の筐体6の上面に装着しても同様の効果が得られる。なお、本実施の形態でも誘電体シート14を設けたことで、無線ユニット34の内部への雨や汚れの浸入を防ぐことができる。
(実施の形態7)
図8は、実施の形態7に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。なお、図8において前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けて、その説明を省略する。同図において、本実施の形態に係る無線ユニット35は、第2の筐体6の上面に、誘電率の異なる誘電体部16を有する樹脂製(例えばABS樹脂)の誘電体シート15を装着したものである。誘電体シート15もアンテナ素子3の指向性を変更するためのものである。誘電体シート15は、第2の筐体6の開口部6aに対応する部分の一部分に、誘電体シート15と誘電率の異なる誘電体部16を有している。誘電体部16も樹脂製(例えばABS樹脂)であるが、誘電率は誘電体シート15より高くなっている。本実施の形態では、第2の筐体6の開口部6aの中央に誘電体部16が来るように、誘電体部16を誘電体シート15に設けている。このように配置することで正面方向の利得を小さくできる。誘電体部16は、誘電体シート15そのものと異なる電波の通過特性とするので、一部に金属粒子を混ぜたり、誘電正接の異なる誘電体を使用したり、小さな空気穴をあけることによって誘電率を下げるようにしてもよい。なお、本実施の形態でも誘電体シート15を設けたことで、無線ユニット35の内部への雨や汚れの浸入を防ぐことができる。
(実施の形態8)
図9は、実施の形態8に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。なお、図9において前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けて、その説明を省略する。同図において、本実施の形態に係る無線ユニット36は、第2の筐体6の上面に、開口部17aをアンテナ素子3の上方からモジュール平面方向に曲げた金属製の筐体カバー17を装着したものである。このような形状の筐体カバー17を用いることで、アンテナ素子3からの電波がモジュール平面方向に放射される。アンテナ素子3の指向性は、開口部17aの大きさが同じである図3の筐体カバー11の開口部11aと同程度である。開口部17aを小さく形成することで指向性が狭まり、大きく形成することで指向性が広くなる。このように、第2の筐体6の上面にアンテナ素子3の指向性を変更するための筐体カバー17を装着することで、容易に指向性を変えることができる。
なお、本実施の形態では、モジュール平面方向に開口部17aの方向を変えているが、斜め方向や裏面方向に変えてもよい。
(実施の形態9)
図10は、実施の形態9に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。なお、図10において前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けて、その説明を省略する。同図において、本実施の形態に係る無線ユニット37は、第2の筐体6の上面に、開口部18aをツイスト導波管またはサーキュライザ導波管とした金属製の筐体カバー18を装着したものである。この場合、筐体カバー18の開口部18aをツイスト導波管とすることで、アンテナ素子3から放射される偏波を回転させることができる。また、筐体カバー18の開口部18aをサーキュライザ導波管とすることで、直線偏波を円偏波に変えることができる。偏波を変更することによって周辺からの反射波の影響を変更することができるのは言うまでもない。
(実施の形態10)
図11は、実施の形態10に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。なお、図11において前述した図1と共通する部分には同一の符号を付けて、その説明を省略する。同図において、本実施の形態に係る無線ユニット38は、第2の筐体19の開口部19aに凸状のレンズ20を装着したものである。第2の筐体19の開口部19aは、第2の筐体19の上面側と下面側の双方で同じ大きさの筒状に形成されたものである。この開口部19aにレンズ20が装着されている。なお、説明するまでもないが、第2の筐体19の開口部19aは、無線モジュール4のアンテナ素子3に対応する位置に設けられている。レンズ20は、アンテナ素子3から放射された電波の経路を変更することができるため、その厚さ、曲率、使用する誘電体の誘電率を変更することによって任意の指向性を得ることができる。
(実施の形態11)
図12は、実施の形態11に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。なお、図12において前述した図1及び図11と共通する部分には同一の符号を付けて、その説明を省略する。同図において、本実施の形態に係る無線ユニット39は、前述した実施の形態10と同様の構成に加えて、第2の筐体19の上面に金属製の筐体カバー21を装着したものである。筐体カバー21には、無線モジュール4のアンテナ素子3に対応する位置に開口部21aが形成されており、その大きさは第2の筐体19の開口部19aより小さくなっている。この筐体カバー21により、アンテナ素子3から放射された電波の経路(a)は通信に使用されるが、アンテナ素子3から放射された電波の経路(b)は筐体カバー21で遮られることから通信相手には届かない。指向性としては細く絞られたことになる。
(実施の形態12)
図13は、実施の形態12に係る無線ユニットの構成を示す側断面図である。なお、図13において前述した図1及び図11と共通する部分には同一の符号を付けて、その説明を省略する。同図において、本実施の形態に係る無線ユニット40は、第2の筐体19の下面に樹脂製(例えばABS樹脂)の誘電体シート22を装着したものである。図11のようなレンズ20のみの場合を初期の放射パターンとすると、誘電体シート22を設けることで、アンテナ素子3から放射された電波の経路を経路(c)に示すように変更することができる。本実施の形態では、図11に示す放射パターンを初期の設定であるとすると、ビームを広げる形へ変更するようにしている。
なお、上述した実施の形態1〜4,8,9において、第2の筐体6の開口部6aを中空としたが、開口部6aは電波を通過させるだけのものであることから、例えば空気以外の誘電体(例えばABS樹脂)を充填又は一部を封じることで気密構造としてもよい。上述した実施の形態5〜7では、誘電体14,15によって第2の筐体6の開口部6aを塞いで気密構造としている。また、上述した実施の形態10,11では、レンズ20によって第2の筐体19の開口部19aを塞いでおり、上述した実施の形態12では、レンズ20と誘電体シート22によって第2の筐体19の開口部19aを塞いでいる。
以上、図面を参照しながら実施の形態1〜12について説明したが、本開示はかかる例に限定されものではないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
(本開示の一態様の概要)
本開示の第1の無線ユニットは、第1の筐体と、前記第1の筐体内に設けられたアンテナ素子と、前記第1の筐体に取り付けられ、前記アンテナ素子に対応する位置に開口部を有する第2の筐体と、を備える。
また、本開示の第2の無線ユニットは、第1の無線ユニットであって、前記第2の筐体の開口部は、テーパ状に形成されている。
また、本開示の第3の無線ユニットは、第1の無線ユニット又は第2の無線ユニットであって、前記第2の筐体の外側に装着され、前記第2の筐体の開口部とは大きさが異なる開口部を有する筐体カバーを備える。
また、本開示の第4の無線ユニットは、第3の無線ユニットであって、前記筐体カバーの開口部は、前記第2の筐体の開口部とは中心位置が異なる。
また、本開示の第5の無線ユニットは、第1の無線ユニット又は第2の無線ユニットであって、前記第2の筐体の内側に装着され、前記第2の筐体の開口部とは大きさが異なる開口部を有する筐体スペーサを備える。
また、本開示の第6の無線ユニットは、第5の無線ユニットであって、前記筐体スペーサの開口部は、前記第2の筐体の開口部とは中心位置が異なる。
また、本開示の第7の無線ユニットは、第1の無線ユニット又は第2の無線ユニットであって、前記第2の筐体の開口部を塞ぐように前記第2の筐体の内側に装着された誘電体シートを備える。
また、本開示の第8の無線ユニットは、第1の無線ユニット又は第2の無線ユニットであって、前記第2の筐体の開口部を塞ぐように前記第2の筐体の外側に装着された誘電体シートを備える。
また、本開示の第9の無線ユニットは、第8の無線ユニットであって、前記誘電体シートの、前記第2の筐体の開口部の一部に対応する位置に、前記誘電体シートとは誘電率が異なる誘電体部を設けた。
また、本開示の第10の無線ユニットは、第3の無線ユニットであって、前記筐体カバーの開口部は、該開口部の開放端が水平方向に向くように曲げて形成されている。
また、本開示の第11の無線ユニットは、第3の無線ユニットであって、前記筐体カバーの開口部は、ツイスト導波管又はサーキュライザ導波管として形成されている。
また、本開示の第12の無線ユニットは、第1の無線ユニットであって、前記第2の筐体の開口部に、レンズを設けた。
また、本開示の第13の無線ユニットは、第12の無線ユニットであって、前記第2の筐体の外側に、前記レンズの一部を覆うように装着された筐体カバーを備える。
また、本開示の第14の無線ユニットは、第12の無線ユニットであって、前記第2の筐体の開口部に設けられた前記レンズを覆うように前記第2の筐体の内側に装着された誘電体シートを備える。
また、本開示の第15の無線ユニットは、第1ないし第14のいずれか1つの無線ユニットであって、前記アンテナ素子は、ミリ波帯で動作する。
本開示は、マイクロ波又はミリ波にて通信を行う無線通信機器などに有用である。
1,30〜40 無線ユニット
2 第1の筐体
3 アンテナ素子
4 無線モジュール
5 無線ユニット基板
5a 基板固定ねじ用穴
6,19 第2の筐体
6a 開口部
6b 筐体嵌め合わせねじ用穴
7 基板固定ねじ
8 スペーサ
9 筐体嵌め合わせねじ
11,12,17,18,21 筐体カバー
11a,12a,13a,17a,18a,19a,21a 開口部
13 筐体スペーサ
14,15,22 誘電体シート
16 誘電体部
20 レンズ

Claims (2)

  1. 第1の筐体と、
    前記第1の筐体内に設けられたアンテナ素子と、
    前記第1の筐体に取り付けられ、前記アンテナ素子に対応する位置にテーパ状に形成された開口部を有する第2の筐体と、
    前記第2の筐体の開口部を塞ぐように前記第2の筐体の外側に装着された誘電体シートとを備え、
    前記誘電体シートは、前記第2の筐体の開口部の一部に対応する位置に、前記誘電体シートとは誘電率が異なる誘電体部を有する、無線ユニット。
  2. 前記アンテナ素子は、ミリ波帯で動作する請求項に記載の無線ユニット。
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