JP3910153B2 - ウォークイン機構付跳上げシート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウォークイン機構付跳上げ自動車用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
ワンボックスカー等に装着されるリャシートには、ウォークイン機構によってシートバックを前倒しすると同時にスライドレールのロックを解除させてシート全体を前方に移動させて、乗員の乗降性を向上させているものがある。
【0003】
また、このリャシートはチルトアップ機構を有し、シートクッションの後部を回転中心に跳上げてシートクッションをシートバックに沿うように折畳み、その後、そのシートを長尺状のスライドレールによって前方に移動させることにより、そのシートの後方を荷台としたものがある(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003ー40009号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ウォークイン機構付の跳上げシートにおいて、ウォークイン時のシートの前方移動は乗員の乗降が行い易く、また、乗員の乗降後、元の位置に後方移動し易いように、スライドレールの前端まで移動する必要がない。
【0006】
一方、シートクッションを跳上げて折り畳む際には、スライドレールの前端まで移動してそのシートの後方空間部を拡大する必要がある。
【0007】
しかし、従来品はウォークイン時の前方移動が一定範囲に規制できないため、シートの前方移動量が不足したり、或いは、移動量が大きすぎて、元の位置にシートを戻し難いなどの欠陥があった。
【0008】
斯様な不具合を解消するために、ウォークイン時のシートの前方移動量を一定範囲に規制するものが開示されているが、これはシートの構造が複雑になる欠陥があった。
【0009】
そこで、本発明は簡単な構造で、ウォークイン時には一定の範囲でシートが前方に移動でき、跳上げ時にはスライドレールの前端まで移動できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明に係るウォークイン機構付跳上げシートは、車床側のロアレールにスライド自在に嵌合するアッパーレールにベースフレームを固設し、該ベースフレームにシートクッションを跳上げ可動に取付けてなるウォークイン機構付跳上げシートにおいて、前記ロアレールに、ウォークイン時のアッパーレールの前方移動量規制用のストッパを固設し、前記アッパーレールに、前記ストッパに係止すると共にクッションフレームの跳上げによって回転して前記ストッパを乗り越える係止片部付の係止片を設け、該係止片はアッパーレールの長さ方向に配設し、その略中央をアッパーレールに揺動自在に枢着し、一端にばねの弾力によって下方に付勢されて前記ストッパに係止する前記係止片部、他端にシートクッションの跳上げ時にシートクッション後面部が接触することにより下方に押圧されて前記係止片部を上方に回動させる押圧片部を設けてなる構成である。
【0011】
以上の構成により、ウォークイン時にはアッパーレールの係止片がロアレールのストッパに係止し、跳上げ時には係止片がストッパを乗り越えるため、ロアレールの前端まで自由に移動可能となる。
【0012】
また、アッパーレールの長さ方向に配設し、その略中央をアッパーレールに揺動自在に枢着し、一端に前記ストッパに係止すると共にストッパを乗り越える係止片部、他端にシートクッションの跳上げ時にシートクッションに接触して下方に押圧して前記係止片部を上方に回動させる押圧片部を設けてなることにより、シートの移動量を規制する規制手段の構造が簡単になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2は本発明に係る自動車用リャシートを示し、図中SCはシートクッション、SBはシートバック、1は車床側に固定したスライドレールのロアレール、2はロアレール1にスライド自在に嵌合するアッパーレール、3はアッパーレール上に締結したベースフレームを各々示す。
【0014】
以上のベースフレーム3の後部上端に前記シートバックSBが前後方向に傾動自在に連結され、ベースフレーム3の前側内側に前記シートクッションSCが図1鎖線に示すように跳上げ可能に取付けられている。図中、T、Sは回転中心を示す。
【0015】
以上のスライドレール1、2、ベースフレーム3等は従来周知の構造のもので、シートバックSBを前倒しすることによりスライドレールのロアレール1に対するアッパーレール2のロックを解除して、シート全体が前方に移動するウォークイン機構(不図示)も、従来周知の構造のものを使用している。
【0016】
以上のロアレール1には、ストッパ5が上方に突出するように固設され、このストッパ5を固設する位置はウォークイン時におけるシートの前方移動量が最適になるように規制されている。
【0017】
一方、前記アッパーレールの内側面には、アッパーレール2の長さ方向に長い係止片4が、その長さ方向の略中央を枢支ピン40で、上下方向に揺動自在に取付けられている。
【0018】
係止片4はその後部側に、前記ストッパ5に係止する爪状の係止片部40を設け、前部側にシートクッションSCの跳上げによって下方に押圧されて係止片部40をストッパ5の高さ以上に上げる押圧片部42が設けてある。また、係止片部40はばね43の弾力によって下方に付勢されている。
【0019】
以上のシートクッションSCの跳上げ時に係止片部40に接触する部分に硬質の合成樹脂製プレート50が設けてある。図中51はシートクッションSCのトリムカバー、52は同発泡体製クッション体を各々示す。
【0020】
また、以上のロアレール1はその外部に露出する部分は、樹脂製カバー10、10で被覆され、前記ストッパ5はカバー10の一部を切欠してロアレール1に固設されている。
【0021】
枢支ピン40は図2に示すようにアッパーレール2にスペーサ44を介して固定され、アッパーレール2はその下部がロアレール1内に挿し込まれる垂直部23と、この垂直部23の前後に回転軸を介して取付けたローラ22、22と、ベースフレーム3を締結する水平部20、21とから構成されている。
【0022】
斯して、図3に示すように、ウォークインすると、即ち、シートバックSBを前倒してスライドレールのロックを解除してシートを前方移動させると、ロアレール1のストッパ5にアッパーレール2側の係止片4の係止片部41が突き当たり、シートの移動は停止する。そのため、ウォークインしたシートの後方に設置したシートからの乗降に充分な前方移動量が得られるし、また、ウォークインしたシートを元の位置に戻すに最適な位置になる。
【0023】
また、図4実線に示すように、シートの使用状態からシートクッションSCを跳上げると、跳上げ時に、シートクッションSCのプレート50が係止片3の押圧片部42をばね43の弾力に抗して下方に押圧するため、係止片3の係止片部41が上方に回動する。従って、ストッパ5に、係止片部41が突き当たることなく乗り越えるため、シートは図4鎖線に示すようにロアレール1の最前位置まで前進することができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、シートクッションの構造を変更することなく、単に従来のスライドレールのアッパーレールに係止片、ロアレールにストッパを設けるのみで、ウォークイン時のシートの前方移動量を最適に調節でき、また、シートクッションの跳上げ時にはロアレールの最前位置等に自由に移動することができる。
また、係止片、ストッパの構造が簡単で低原価で提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートの部分切欠側面図である。
【図2】図1のIIーII線断面図である。
【図3】ウォークイン時の説明図である。
【図4】シートクッションの跳上げ時の説明図である。
【符号の説明】
SC シートクッション
SB シートバック
1 スライドレールのロアレール
2 スライドレールのアッパーレール
3 ベースプレート
4 係止片
5 ストッパ
41 係止片の係止片部
42 係止片の押圧片部
Claims (1)
- 車床側のロアレールにスライド自在に嵌合するアッパーレールにベ
ースフレームを固設し、該ベースフレームにシートクッションを跳上げ可動に取付けてなるウォークイン機構付跳上げシートにおいて、
前記ロアレールに、ウォークイン時のアッパーレールの前方移動量規制用のストッパを固設し、
前記アッパーレールに、前記ストッパに係止すると共にクッションフレームの跳上げによって回転して前記ストッパを乗り越える係止片部付の係止片を設け、
該係止片はアッパーレールの長さ方向に配設し、その略中央をアッパーレールに揺
動自在に枢着し、一端にばねの弾力によって下方に付勢されて前記ストッパに係止する前記係止片部、他端にシートクッションの跳上げ時にシートクッション後面部が接触することにより下方に押圧されて前記係止片部を上方に回動させる押圧片部を設けてなるウォークイン機構付跳上げシート。
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JP2003133869A JP3910153B2 (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | ウォークイン機構付跳上げシート |
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- 2003-05-13 JP JP2003133869A patent/JP3910153B2/ja not_active Expired - Fee Related
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