JP3904674B2 - 水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液 - Google Patents

水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインキのベースとなる水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液、および筆記時の滲みがなく、サインペンやボールペンなどの筆記具あるいはインキジェット記録装置に有用な水性インキ組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水性サインペン、水性ボールペンなどの筆記具に使用する水性インキの着色成分として、染料および顔料が知られている。
【0003】
染料を使用したインキは、染料が水可溶性のために文字・描線が汗や水で滲んだり消失したりして筆記した文字・描線が不鮮明になる欠点があり、いわゆる耐水性が劣る。また、染料自体は耐光性が劣るので、文字・描線が長期の間に変質するという問題がある。
【0004】
一方、顔料を使用したインキは、耐水性や耐光性に関して問題はないが、長期の間に顔料が凝集したり沈降したりして、ペン先の目詰まり、筆記不良などの問題が発生する。また、筆記具用インキとしては、顔料の微分散化が要求されるので、様々な有色顔料を分散してインキの色数を増やすことは困難な状況である。
【0005】
従来のインキジェット記録装置用インキ組成物としては、水可溶性の酸性染料や塩基性染料などを水性媒体中に溶解し、湿潤剤、pH調整剤、防腐剤などの添加剤を加えてなるインキ組成物などが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらインキ組成物は印刷部が滲んで画像が不鮮明になったり、染料が水可溶性のために記録された画像が汗や水で滲みを生じたり消失したり、また、混色により色が濁るという欠点がある。本来、水溶性染料は耐光性が劣り、印刷物を長期間保存すると画像が変質するという問題がある。また、これらインキ組成物は長期間の保存や繰り返し印刷などにより、インキの物性が変化したり沈殿物を生じたりして、ノズルの目詰まりやインキ吐出に著しい障害を起こし、印刷不良を発生するという欠点がある。
【0007】
本発明は、上述の欠点や問題点を解決するためになされたものであり、沈殿物の生じない安定なインキ組成物のベースとなる充分な濃度を有する水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液を提供することを目的とする。
【0008】
本発明のもう一つの目的は、鮮明で、水や汗によって滲んだり消失したりすることがなく、長期間変質しない耐光性に優れた文字、描線を与える筆記具用水性インキ組成物を提供することである。
【0009】
本発明のさらなる目的は、水や汗によって記録された画像が滲みを生じたり消失したりすることのない、印刷部が滲まない鮮明な画像を与え、印刷物を長期間保存しても画像が変質しない耐光性に優れた、混色によって色が濁らないインキジェット記録装置用インキ組成物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液は、酸性官能基として水への溶解度が10重量%以下のカルボキシル基含有ビニルモノマーを5〜90重量%含有すると共に、シアノ基、トリアジン環およびフッ素基のうち少なくとも一つの置換基を有するビニルモノマーを含有し、かつ、残部に疎水性ビニルモノマーを含有し、水溶性塩基性染料をモノマー全量に対して0.2〜50重量%を溶解し、当該混合ビニルモノマーに対し、0.1〜50重量%の重合性界面活性剤の存在下で乳化重合して調製される。
【0014】
本発明の水性インキ組成物は、上記記載の水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液と、水溶性有機溶媒と、水とを含有する。好ましくは、インキ組成物総量に対して、前記水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液の含有量が3〜30重量%(樹脂固形分換算)、前記水溶性有機溶媒の含有量が5〜80重量%、前記水の含有量が30〜90重量%である。
【0015】
本発明の筆記具用水性インキ組成物は、上記記載の水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液と、水溶性有機溶媒と、水とを含有する。好ましくは、インキ組成物総量に対して、前記水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液の含有量が3〜30重量%(樹脂固形分換算)、前記水溶性有機溶媒の含有量が5〜80重量%、前記水の含有量が30〜90重量%である。
【0016】
本発明のインキジェット記録装置用水性インキ組成物は、上記記載の水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液と、水溶性有機溶媒と、水とを含有する。好ましくは、インキ組成物総量に対して、前記水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液の含有量が3〜30重量%(樹脂固形分換算)、前記水溶性有機溶媒の含有量が5〜80重量%、前記水の含有量が30〜90重量%である。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液は、水溶性塩基性染料を溶解した酸性基を有するビニルモノマーを含む混合ビニルモノマーを、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素などを重合開始剤とし、または、必要ならば還元剤を併用するかたちで開始剤とし、重合性界面活性剤を用いて乳化共重合することによって調製される。以上のようにして得られた水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液は、通常、樹脂固形分20〜50重量%の濃厚液で得られる。
【0018】
この濃厚液で得られた水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液を、水および水溶性有機溶媒で希釈して樹脂固形分3〜30重量%に調製することにより本発明の水性インキ組成物が得られる。
【0019】
本発明に係わる着色樹脂微粒子水性分散液の調製に用いる酸性官能基を有するビニルモノマーは、カルボキシル基、スルフォン基などの酸性官能基を有するビニルモノマーであれば特に制限はなく、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステルSA”〕、フタル酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステルPA”〕、ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステルHH”〕、p−スチレンスルホン酸、2−スルホエチルメタクリレート〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステルSEM”〕などがあげられる。
【0020】
また、酸性官能基を有するビニルモノマーのような親水性モノマー単独では、乳化重合できないことが多く、疎水性ビニルモノマーを混合して乳化重合を行うのが好ましい。
【0021】
この疎水性ビニルモノマーとしては、特に制限することはなく、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチルなどのアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチルなどのメタクリル酸エステル類、スチレン、メチルスチレンなどのスチレン類などがあげられる。また、該乳化重合において、エポキシド基、ヒドロキシメチルアミド基、イソシアネート基などの反応性架橋基を有するモノマーや2つ以上のビニル基を有する多官能性モノマーを混合して架橋してもよい。
【0022】
酸性官能基を有するビニルモノマーの存在によって、水溶性塩基性染料の混合ビニルモノマーへの混和が非常によくなり、その結果、色の濃い着色樹脂微粒子を得ることができる。
【0023】
乳化共重合における酸性官能基を有するビニルモノマーの配合量は、ビニルモノマー全量に対して5〜95重量%が好ましく、少なすぎると水溶性塩基性染料のビニルモノマーへの混和が不十分となり、樹脂微粒子の着色が不十分となり、また、多すぎると乳化共重合に支障をきたす。
【0024】
本発明に係わる着色樹脂微粒子水性分散液の製造に用いるシアノ基を有するビニルモノマーは、アクリロニトリルやメタアクリロニトリルが代表例である。シアノ基を有するビニルモノマーを共重合することにより、得られる着色樹脂微粒子は、より鮮やかな色を呈するようになり、筆記具用インキとしておよびインキジェット記録に十分な濃度と鮮明さを与えるようになり、また、耐光性も一層優れたものとなる。
【0025】
乳化共重合におけるシアノ基を有するビニルモノマーの配合量は、ビニルモノマー全量に対して5〜80重量%が好ましく、少なすぎると、着色樹脂微粒子の発色性や濃度、耐光性などが向上せず、一方、多すぎると乳化共重合に支障をきたす。
【0026】
本発明に係わる乳化共重合には、酸性官能基を有するビニルモノマーおよびシアノ基を有するビニルモノマー以外に他の疎水性ビニルモノマーを混合して混合ビニルモノマーとして乳化共重合を行ってもよい。
【0027】
疎水性ビニルモノマーとしては、特に制限することはなく、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチルなどのアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチルなどのメタクリル酸エステル類、スチレン、メチルスチレンなどのスチレン類などがあげられる。
【0028】
また、該乳化共重合において、エポキシ基、ヒドロキシメチルアミド基、イソシアネート基などの反応性架橋基を有するモノマーや2つ以上のビニル基を有する多官能性モノマーを混合して架橋してもよい。
【0029】
本発明に係わる着色樹脂微粒子水性分散液の調製に用いるトリアジン環含有ビニルモノマーは、トリアリルシアヌレートが代表例である。トリアジン環含有ビニルモノマーを共重合することにより、得られる着色樹脂微粒子は、より鮮やかな色を呈するようになり、筆記具用インキとしておよびインキジェット記録に十分な濃度と鮮明さを与えるようになり、また、耐光性も一層優れたものとなる。乳化共重合におけるトリアジン環含有ビニルモノマーの配合量は、ビニルモノマー全量に対して3〜80重量%が好ましく、少なすぎると着色樹脂微粒子の発色性や濃度、耐光性などが向上せず、一方、多すぎると乳化共重合に支障をきたす。
【0030】
本発明に係わる乳化共重合には、酸性官能基を有するビニルモノマーおよびトリアジン環含有ビニルモノマー以外に他の疎水性ビニルモノマーを混合して混合ビニルモノマーとして乳化共重合を行ってもよい。
【0031】
疎水性ビニルモノマーとしては、特に制限することはなく、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチルなどのアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチルなどのメタクリル酸エステル類、スチレン、メチルスチレンなどのスチレン類などがあげられる。
【0032】
また、該乳化共重合において、エポキシ基、ヒドロキシメチルアミド基、イソシアネート基などの反応性架橋基を有するモノマーや2つ以上のビニル基を有する多官能性モノマーを混合して架橋してもよい。
【0033】
本発明に係る着色樹脂微粒子水性分散液の製造に用いるフッ素基を有するビニルノマーは特に制限されることはなく、例えば、メタクリル酸トリフルオロエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステル3FE”〕、メタクリル酸ヘプタデカフルオロデシル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステル17FE”〕などがあげられる。
【0034】
フッ素基を有するビニルモノマーを共重合することにより、得られる着色微粒子は、より鮮やかな色を呈するようになり、筆記具用インキとしておよびインキジェット記録に充分な濃度と鮮明さを与え、耐光性も優れたものとなる。
【0035】
本発明に係わる乳化共重合には、酸性官能基を有するビニルモノマーおよびフッ素基を有するビニルモノマー以外に他の疎水性ビニルモノマーを混合して混合ビニルモノマーとして乳化共重合を行ってもよい。
【0036】
疎水性ビニルモノマーとしては、特に制限することはなく、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチルなどのアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチルなどのメタクリル酸エステル類、スチレン、メチルスチレンなどのスチレン類などがあげられる。
【0037】
また、該乳化重合において、エポキシド基、ヒドロキシメチルアミド基、イソシアネート基などの反応性架橋基を有するモノマーや2つ以上のビニル基を有する多官能性モノマーを混合して架橋してもよい。
【0038】
フッ素基を有するビニルモノマーの配合量は、ビニルモノマー全量に対して5〜80重量%が好ましい。配合量が少なすぎると、着色樹脂微粒子の発色性や濃度、耐光性などが向上しない。
【0039】
本発明のもう一つの着色樹脂微粒子水性分散液は、水への溶解度が10重量%以下のカルボキシル基含有ビニルモノマー5〜90重量%含む混合ビニルモノマーに水溶性塩基性染料を溶解し、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素などを重合開始剤として、または、これに必要ならば還元剤を併用するかたちで開始剤とし、重合性界面活性剤を用いた乳化重合することにより樹脂固形分20〜50重量%の濃厚液として得られる。これをインキ組成物にするには、水および水溶性有機溶媒で希釈して、樹脂固形分をインキ組成物中3〜30重量%に調製することにより得られる。
【0040】
本発明に係わるもう一つの着色樹脂微粒子水性分散液の調製に用いるカルボキシル基含有ビニルモノマーは、水への溶解度が10重量%以下のビニルモノマーであり、例えば、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル(三菱レイヨン(株)製、アクリルエステルSA、水への溶解度=1.86重量%)、マレイン酸2−メタクリロイルオキシエチル(三菱レイヨン(株)製、アクリルエステルML、水への溶解度=9.17重量%)、フタル酸2−メタクルロイルオキシエチル(三菱レイヨン(株)製、アクリルエステルPA、水への溶解度=0.08重量%)、ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエチル(三菱レイヨン(株)製、アクリルエステルHH、水への溶解度=3.40重量%)などがあげられる。
【0041】
水への溶解度が小さいカルボキシル基含有ビニルモノマーを用いると、混合ビニルモノマー中の酸性モノマーの割合を高めることができ、従って、水溶性塩基性染料のビニルモノマーへ混和できる量が非常に多くなり、その結果、色の濃い着色樹脂微粒子を得ることができる。カルボキシル基含有ビニルモノマーの配合量は、混合ビニルモノマー全量に対して、5〜90重量%が好ましい。配合量が少なすぎると、水溶性塩基性染料のビニルモノマーへ混和できる量が少なく、樹脂微粒子の着色が不十分となり、また、多過ぎると、乳化共重合に支障をきたす。
【0042】
本発明に係わる乳化共重合には、カルボキシル基含有ビニルモノマー以外に他の疎水性ビニルモノマーを混合して混合ビニルモノマーとして乳化共重合を行ってもよい。
【0043】
疎水性ビニルモノマーとしては、特に制限することはなく、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチルなどのアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリルn−プロピル、メタクリル酸n−ブチルなどのメタクリル酸エステル類、スチレン、メチルスチレンなどのスチレン類などがあげられる。
【0044】
また、該乳化共重合において、エポキシ基、ヒドロキシメチルアミド基、イソシアネート基などの反応性架橋基を有するモノマーや2つ以上のビニル基を有する多官能性モノマーを配合して架橋してもよい。
【0045】
本発明に係わる着色樹脂微粒子水性分散液の調製に用いる水溶性塩基性染料は、特に制限はなく、例えば「保土谷化学工業(株)製の“AIZEN CATHILON YELLOW 7GLH”(CI BASIC YELLOW 21)」「BASF社製の“BASACRYL GOLDEN YELLOW X−GFL”(CI BASIC YELLOW 28)」「保土谷化学工業(株)製の“AIZEN CATHILON RED BLH 200%”(CI BASIC RED 39)」「BASF社製の“BASACRYL BRILLIANT RED G”(CI BASIC RED 52)」「保土谷化学工業(株)製の“AIZEN CATHILON PURE BLUE 5GH 200%”(CI BASIC BLUE 3)」「BASF社製の“BASACRYL BLUE X−3GL”(CI BASIC BLUE 41)」などがあげられる。乳化共重合時の染料の配合量はモノマー全量に対して0.2〜50重量%の範囲である。
【0046】
本発明に係わる乳化共重合には、通常界面活性剤を用いられるが、その界面活性剤は特に制限はないが重合性界面活性剤が好ましい。
【0047】
重合性界面活性剤としては、アニオン系またはノニオン系であり、例えば、旭電化工業(株)製の“アデカリアソープNE−10”、“同NE−20”、“同NE−30”、“同NE−40”、“同SE−10N”、花王(株)製の“ラテムルS−180”、“同S−180A”、“同S−120A”、三洋化成工業(株)製の“エレミノールJS−2”などが挙げられ、その中から1種類あるいは2種類以上を組み合わせて用いられる。界面活性剤の使用量は、ビニルモノマーに対して0.1〜50重量%が望ましい。
【0048】
本発明に係わる着色樹脂微粒子水性分散液は、従来の界面活性剤を用いて得られたものと比較すると、水性媒体中に表面活性物質が殆ど存在しないため、表面張力が高いものとなる(普通、40dyn/cm以上)。そのため、インキジェット記録装置用インキ組成物に用いたとき、印刷部が滲まない鮮明な画像を得ることが可能となる。また、画像が水や汗によって滲んだり消失したりすることのない、耐水性のある被膜を得ることが可能となる。また、筆記具用インキとして用いたとき、文字、描線は鮮明で、水や汗によって滲んだり消失したりすることがなく、また耐水性のある描線被膜となる。
【0049】
本発明のインキ組成物は、上述したように、着色樹脂微粒子水性分散液の濃厚液を水性有機溶媒および水で希釈することにより得られる。
【0050】
本発明のインキ組成物に用いる水溶性有機溶媒としては、エチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル1,3−ブタンジオール、2メチルペンタン−2,4−ジオール、3−メチルペンタン−1,3,5トリオール、1,2,3−ヘキサントリオール、グリセリンなどのアルキレングリコール類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール類、グリセロール、ジグリセロール、トリグリセロールなどのグリセロール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルなどのグリコールの低級アルキルエーテル、チオジエタノール、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダリジノンなどが挙げられる。その含有量はインキ組成物全量に対して5〜80重量%が好ましく、より好ましくは10〜60重量%である。
【0051】
その他にも、たとえばメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ベンジルアルコールなどのアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジエチルアセトアミドなどのアミド類、アセトンなどのケトン類、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどの水溶性溶剤を混合することもできる。
【0052】
また、水の含有量はインキ組成物全量に対して30〜90重量%が好ましく、より好ましくは40〜60重量%である。
【0053】
その他、必要に応じて防腐剤、pH調整剤、消泡剤などを適宜選択して使用することができる。
【0054】
例えば、pH調整剤として、アンモニア、尿素、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリポリン酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなど炭酸やリン酸のアルカリ金属塩、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属の水酸化物などがあげられる。
【0055】
防腐剤もしくは防黴剤として、フェノール、ナトリウムオマジン、ペンタクロロフェノールナトリウム、1,2−ベンズイソチアゾリン3−オン、2,3,5,6−テトラクロロ−4(メチルフォニル)ピリジン、安息香酸やソルビン酸やデヒドロ酢酸のアルカリ金属塩、ベンズイミダゾール系化合物などがあげられる。
【0056】
潤滑剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのポリアルキレングリコール誘導体、脂肪酸アルカリ塩、ノニオン系界面活性剤、パーフルオロアルキルリン酸エステルなどのフッ素系界面活性剤、ジメチルポリシロキサンのポリエチレングリコール付加物などのポリエーテル変性シリコーンなどがあげられる。
【0057】
本発明のインキ用着色樹脂微粒子水性分散液は、通常、凝集したり沈殿したりすることはない。このインキ用着色樹脂微粒子水性分散液をインキジェット記録装置用インキ組成物に用いた場合、インキ用着色樹脂微粒子の粒子径が1.0μm以下であるので、インキ組成物が細いノズルを通過するとき、目詰まりを起こさず、高度の安定性が得られる。他方、このインキ用着色樹脂微粒子水性分散液を筆記具用インキ組成物に用いた場合、フェルトペンのような細いペン先を通過するとき、目詰まりを起こさない。
【0058】
さらに、本発明の水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液をインキジェット記録装置用インキ組成物に用いた場合、印刷部が混色によって色が濁ったりすることもなく、鮮明な画像が得られ、その画像が水や汗によって滲んだり消失することもない。また、長期間保存しても画像が変質しない耐光性に優れた印字、印刷物が提供できる。他方、本発明の水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液を筆記具用インキ組成物に用いた場合、水や汗によって滲んだり消失することもなく、混色によって色が濁ったりすることもない、鮮明で、滲まない筆記文字または描線を与える。また、文字、描線を長期間放置しても変質しない耐水性や耐光性に優れたものである。
【0059】
【実施例】
以下に実施例、比較例を示して本発明を更に詳細に説明する。
各例における性能試験は次の方法に従った。
【0060】
(鮮明さ)
PPCコピー用紙に印字した文字の鮮明さを目視により判定した。
○:鮮明である。
△:僅かに濁っている。
×:濁っている。
【0061】
(滲み)
PPCコピー用紙に印字した文字の滲みの程度を目視により判定した。
○:滲まない。
△:僅かに滲む。
×:滲む。
【0062】
(耐水性)
PPCコピー用紙に印字した文字を水に1時間浸漬し、滲みの程度を目視により判定した。
○:滲まない。
△:僅かに滲む。
×:滲む。
【0063】
(耐光性)
PPCコピー用紙に印字した文字をフェードメーターに照射し、褪色が認められた時間を測定した。
【0064】
(保存安定性)
インキ組成物を充填したカートリッジを50℃の恒温槽中に入れ、印字不能となるまでの日数を測定した。
【0065】
(粒子径)
インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は、レーザー散乱式粒度分布測定機〔日機装(株)製、コールターカウンター、モデルN4SD〕を用いて測定した。
【0066】
(粘度)
インキ組成物の粘度は、コーンプレート型回転粘度計〔東京計器(株)、ELD型〕を用いて測定した。測定温度は25℃であった。
【0067】
(表面張力)
インキ組成物の表面張力は、吊り板法によって測定した。測定温度は25℃であった。
【0068】
実施例1
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤〔旭電化工業(株)製“アデカリアソープSE−10N”〕50gおよび過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温した。
【0069】
一方、メタクリル酸メチル200g、トリアリルシアヌレート100g、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステルSA”〕200gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON RED BLH 200%”〕40gを混合した液を調製した。
【0070】
この調製液を上記分液漏斗から温度50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、乳化重合を行った。さらに5時間熟成して重合を終了し、着色微粒子水性分散液を得た。
【0071】
この着色微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度2.8cp、表面張力50dyn/cmの赤色インキ組成物を得た。
【0072】
赤色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.14μmであった。また、赤色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0073】
実施例2
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤〔花王(株)製の“ラテムルS−180”〕40gおよび過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温した。
【0074】
一方、スチレン100g、メタクリル酸メチル200g、トリアリルシアヌレート100g、メタクリル酸100gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN PURE BLUE 5GH 200%”〕30gを撹拌混合した液を調製した。
【0075】
この調製液を上記分液漏斗から温度を50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し乳化重合を行った。さらに5時間熟成して重合を終了し、着色微粒子水性分散液を得た。
【0076】
この着色微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度3.0cp、表面張力52dyn/cmの青色インキ組成物を得た。
【0077】
青色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.13μmであった。また、青色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0078】
比較例1
混合モノマー500gを単一のモノマーのメタクリル酸メチル500gに代える以外は、実施例1と同様にインキ組成物を調製した。
【0079】
得られたインキ組成物は粘度9.6cp、表面張力42dyn/cmであり、鮮明さに欠けたものであり、インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.34μmであった。
【0080】
比較例2
混合モノマー500gを、メタクリル酸メチル300gおよびトリアリルシアヌレート200gからなる混合モノマー500gに代える以外は、実施例1と同様にしてインキ組成物を調製した。
【0081】
得られたインキ組成物は粘度13.1cp、表面張力36dyn/cmであり、鮮明さにかけたもので、インキ組成物中の赤色樹脂微粒子の粒子径は0.56μmであった。
【0082】
比較例3
水溶性塩基性染料を使用しない以外は実施例1と同様にして未着色の樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0083】
その後、この水性分散液に水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON PINK FGH”〕5g、プロピレングリコール1000g、蒸留水3000gを加えて均一に撹拌して赤色インキ組成物を得た。
【0084】
比較例4
水溶性アクリル系樹脂〔ジョンソンポリマー(株)製、“JONCRYL 61J”(固形分30%)〕25g、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON PINK FGH”〕2g、プロピレングリコール10g、蒸留水63gを混合し1時間撹拌溶解することにより赤色インキ組成物を得た。
【0085】
比較例5
水溶性青色染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN VICTORIA PURE BLUE BOH”〕1g、プロピレングリコール10g、蒸留水89gを混合し1時間撹拌溶解することにより青色インキ組成物を得た。
【0086】
得られた結果を表1に示す。
【0087】
【表1】
Figure 0003904674
【0088】
実施例3
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水250gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を60℃まで昇温した。
【0089】
一方、メタクリル酸メチル200g、メタクリロニトリル100g、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステルSA”〕200gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON RED BLH 200%”〕40gを混合し、さらに蒸留水250gおよび重合性界面活性剤〔旭電化工業(株)製“アデカリアソープSE−10N”〕50gを混合撹拌分散させ、ついで過硫酸アンモニウム3gを溶解させた液を調製した。
【0090】
この調製液を上記分液漏斗から温度60℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、着色微粒子水性分散液を得た。
【0091】
この着色微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度3.2cp、表面張力51dyn/cmの赤色インキ組成物を得た。
【0092】
赤色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.16μmであった。また、赤色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0093】
実施例4
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水250gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温した。
【0094】
一方、スチレン100g、メタクリル酸メチル200g、メタクリロニトリル100g、メタクリル酸100gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN PURE BLUE 5GH 200%”〕30g、蒸留水250gおよび重合性界面活性剤〔花王(株)製の“ラテムルS−180”〕40gを撹拌混合して、さらに過硫酸アンモニウム3gを溶解させた液を調製した。
【0095】
この調製液を上記分液漏斗から温度を50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、着色微粒子水性分散液を得た。
【0096】
この着色微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度3.0cp、表面張力50dyn/cmの青色インキ組成物を得た。
【0097】
青色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.14μmであった。また、青色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な青色を呈した。
【0098】
比較例6
混合モノマー500gを、メタクリル酸メチル300gおよびメタクリロニトリル200gからなる混合モノマー500gに代える以外は、実施例3と同様にしてインキ組成物を調製した。
【0099】
得られたインキ組成物は粘度10.5cp、表面張力37dyn/cmであり、鮮明さにかけたもので、インキ組成物中の赤色樹脂微粒子の粒子径は0.44μmであった。
【0100】
比較例7
水溶性塩基性染料を使用しない以外は実施例3と同様にして未着色の樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0101】
その後、この水性分散液に水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON PINK FGH”〕5g、プロピレングリコール1000g、蒸留水3000gを加えて均一に撹拌して赤色インキ組成物を得た。
【0102】
得られた結果を表2に示す。
【0103】
【表2】
Figure 0003904674
【0104】
実施例5
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水250gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を60℃まで昇温する。
【0105】
一方、メタクリル酸メチル250g、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステルSA”〕250gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZENCATHILON RED BLH 200%”〕30gを混合し、さらに蒸留水250gおよび重合性界面活性剤〔旭電化工業(株)製“アデカリアソープSE−10N”〕50gを混合撹拌分散させ、ついで過硫酸アンモニウム3gを溶解させた液を調製した。
【0106】
この調製液を上記分液漏斗から温度60℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、インキ用着色樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0107】
このインキ用着色樹脂微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度2.8cp、表面張力52dyn/cmの赤色インキ組成物を得た。
【0108】
赤色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.12μmであった。また、赤色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0109】
実施例6
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水250gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温する。
【0110】
一方、スチレン200g、メタクリル酸メチル200g、メタクリル酸100gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN PURE BLUE 5GH 200%”〕25g、蒸留水250gおよび重合性界面活性剤〔花王(株)製の“ラテムルS−180”〕30gを撹拌混合して、さらに過硫酸アンモニウム3gを溶解させた液を調製した。この調製液を上記分液漏斗から温度を50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、インキ用着色樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0111】
このインキ用着色樹脂微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度3.2cp、表面張力49dyn/cmの青色インキ組成物を得た。
【0112】
青色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.15μmであった。また、青色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な青色を呈した。
【0113】
比較例8
水溶性塩基性染料を使用しない以外は実施例5と同様にして未着色の樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0114】
その後この水性分散液に、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON PINK FGH”〕5gを混合し、さらに蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、赤色インキ組成物を得た。
【0115】
得られた結果を表3に示す。
【0116】
【表3】
Figure 0003904674
【0117】
実施例7
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水250gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を60℃まで昇温する。一方、メタクリル酸メチル150g、メタクリル酸トリフルオロエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステル3FE”〕150g、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステルSA”〕200gよりなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON RED BLH 200%”〕30gを混合し、さらに蒸留水250gおよび重合性界面活性剤〔旭電化工業(株)製“アデカリアソープSE−10N”〕50gを混合撹拌分散させ、ついで過硫酸アンモニウム3gを溶解させた液を調製した。
【0118】
この調製液を上記分液漏斗から温度60℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、インキ用着色微粒子水性分解液を得た。
【0119】
このインキ用着色微粒子水性分解液に蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度3.0cp、表面張力52dyn/cmの赤色インキ組成物を得た。
【0120】
赤色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.14μmであった。また、赤色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0121】
実施例8
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水250gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温する。一方、スチレン100g、メタクリル酸メチル200g、メタクリル酸ヘプタデカフルオロデシル100g、メタクリル酸100gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN PURE BLUE5GH 200%”〕25g、蒸留水250gおよび重合性界面活性剤〔花王(株)製の“ラテムルS−180”〕30gを撹拌混合して、さらに過硫酸アンモニウム3gを溶解させた液を調製した。
【0122】
この調製液を上記分液漏斗から温度を50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、インキ用着色微粒子水性分解液を得た。
【0123】
このインキ用着色微粒子水性分解液に蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度2.9cp、表面張力50dyn/cmの青色インキ組成物を得た。
【0124】
青色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.13μmであった。また、青色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な青色を呈した。
【0125】
比較例9
混合モノマー500gを、メタクリル酸メチル300gおよびメタクリル酸トリフルオロエチル(アクリルエステル3FE)200gに代える以外は実施例7と同様にしてインキ組成物を調製した。
【0126】
得られたインキ組成物は粘度10.1cp、表面張力38dyn/cmであり、鮮明さにかけたもので、インキ組成物中の赤色樹脂微粒子の粒子径は0.40μmであった。
【0127】
比較例10
水溶性塩基性染料を使用しない以外は実施例7と同様にして未着色の樹脂微粒子の水性分散液を得た。
【0128】
その後この水性分散液に水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON PINK FGH”〕2g、プロピレングリコール10g、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて均一に撹拌して赤色インキ組成物を得た。
【0129】
得られた結果を表4に示す。
【0130】
【表4】
Figure 0003904674
【0131】
実施例9
2リットルのフラスコに撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液ロートを取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤「アデカリアソープSE−10N(旭電化工業(株)製)」50g、および過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、80℃まで昇温する。
【0132】
一方、メタクリル酸メチル200g、トリアリルシアヌレート100g、ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、アクリルエステルHH、水への溶解度=3.40重量%)200gからなる混合モノマー500gに水溶性塩基性染料「AIZEN CATHILON RED BLH 200%(保土谷化学工業(株)製)」40gを溶解させた液を調製した。
【0133】
この調製液を上記分液ロートから温度80℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、更に5時間熟成して重合を終了し、インキ用着色樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0134】
このインキ用着色樹脂微粒子水性分散液に蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度2.9cp、表面張力50dyn/cmの赤色インキ組成物を得た。
【0135】
赤色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.13μmであった。また、赤色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0136】
実施例10
2リットルのフラスコに撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液ロートを取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤「ラテムルS−180A(花王(株)製)」40g、および過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を60℃まで昇温する。
【0137】
一方、スチレン200g、トリアリルシアヌレート100g、フタル酸2−メタクリロイルオキシエチル(三菱レイヨン(株)製、アクリルエステルPA、水への溶解度=0.08重量%)200gよりなる混合モノマー500gに水溶性塩基性染料「AIZEN PURE BLUE 5GH 200%(保土谷化学工業(株)製)」50gを溶解させた液を調製した。
【0138】
この調製液を上記分液ロートから温度60℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、更に5時間熟成して重合を終了し、インキ用着色樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0139】
このインキ用着色樹脂微粒子水性分散液に蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度3.0cp、表面張力52dyn/cmの青色インキ組成物を得た。
【0140】
青色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.12μmであった。また、青色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な青色を呈した。
【0141】
比較例11
ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエチル200gをメタクリル酸(水への溶解度=∞)200gに代える以外は、実施例9と同様にインキ組成物の調製を行った。しかし、インキ用着色樹脂微粒子水性分散液を調製する途中で、ゲル化が起こり、インキ組成物を得ることができなかった。
【0142】
比較例12
水溶性塩基性染料を使用しない以外は実施例9と同様にして未着色の樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0143】
その後、この水性分散液に水溶性塩基性染料「AIZEN CATHILONPINK FGH(保土谷化学工業(株)製)」10g、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて均一に撹拌して、赤色インキ組成物を得た。
【0144】
得られた結果を表5に示す。
【0145】
【表5】
Figure 0003904674
【0146】
以下に示す実施例、比較例における測定方法は次の方法に従った。なお、粒子径、粘度および表面張力の測定方法は上記と同様に行われた。
【0147】
(鮮明さ)
筆記用紙に筆記した文字の鮮明さを目視により判定した。
○:鮮明である。
△:僅かに濁っている。
×:濁っている。
【0148】
(滲み)
筆記用紙に筆記した文字の滲みの程度を目視により判定した。
○:滲まない。
△:僅かに滲む。
×:滲む。
【0149】
(耐水性)
筆記用紙に筆記した文字を水に1時間浸漬し、滲みの程度を目視により判定した。
○:滲まない。
△:僅かに滲む。
×:滲む。
【0150】
(耐光性)
筆記用紙に筆記した文字をフェードメーター1に照射し、褪色が認められる時間を測定した。
【0151】
(保存安定性)
インキ組成物を水性サインペン容器に充填し、50℃の恒温槽中に入れ、筆記不能となるまでの日数を測定した。
【0152】
実施例11
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤〔旭電化工業(株)製“アデカリアソープSE−10N”〕50gおよび過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温した。
【0153】
一方、メタクリル酸メチル200g、トリアリルシアヌレート100g、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステルSA”〕200gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON RED BLH 200%”〕40gを混合した液を調製した。
【0154】
この調製液を上記分液漏斗から温度50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、乳化重合を行った。さらに5時間熟成して重合を終了し、着色微粒子水性分散液を得た。
【0155】
この着色微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度2.8cp、表面張力50dyn/cmの赤色インキ組成物を得た。
【0156】
赤色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.14μmであった。また、赤色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0157】
実施例12
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤〔花王(株)製の“ラテムルS−180”〕40gおよび過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温した。
【0158】
一方、スチレン100g、メタクリル酸メチル200g、トリアリルシアヌレート100g、メタクリル酸100gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN PURE BLUE 5GH 200%”〕30gを撹拌混合した液を調製した。
【0159】
この調製液を上記分液漏斗から温度を50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し乳化重合を行った。さらに5時間熟成して重合を終了し、着色微粒子水性分散液を得た。
【0160】
この着色微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度3.0cp、表面張力52dyn/cmの青色インキ組成物を得た。
【0161】
青色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.13μmであった。また、青色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な青色を呈した。
【0162】
比較例13
混合モノマー500gを単一のモノマーのメタクリル酸メチル500gに代える以外は、実施例11と同様にインキ組成物を調製した。
【0163】
得られたインキ組成物は粘度9.6cp、表面張力42dyn/cmであり、鮮明さに欠けたものであり、インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.34μmであった。
【0164】
比較例14
混合モノマー500gを、メタクリル酸メチル500gおよびトリアリルシアヌレート200gからなる混合モノマー500gに代える以外は、実施例1と同様にしてインキ組成物を調製した。
【0165】
得られたインキ組成物は粘度13.1cp、表面張力36dyn/cmであり、鮮明さにかけたもので、インキ組成物中の赤色樹脂微粒子の粒子径は0.56μmであった。
【0166】
比較例15
水溶性塩基性染料を使用しない以外は実施例11と同様にして未着色の樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0167】
その後、この水性分散液に水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON PINK FGH”〕5g、プロピレングリコール1000g、蒸留水3000gを加えて均一に撹拌して赤色インキ組成物を得た。
【0168】
比較例16
水溶性アクリル系樹脂〔ジョンソンポリマー(株)製、“JONCRYL 61J”(固形分30%)〕25g、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON PINK FGH”〕2g、プロピレングリコール10g、蒸留水63gを混合し1時間撹拌溶解することにより赤色インキ組成物を得た。
【0169】
比較例17
水溶性青色染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN VICTORIA PURE BLUE BOH”〕1g、プロピレングリコール10g、蒸留水89gを混合し、1時間撹拌溶解することにより青色インキ組成物を得た。
【0170】
得られた結果を表6に示す。
【0171】
【表6】
Figure 0003904674
【0172】
実施例13
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤〔旭電化工業(株)製“アデカリアソープSE−10N”〕50gおよび過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温した。
【0173】
一方、メタクリル酸メチル200g、メタクリロニトリル100g、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製、“アクリルエステルSA”〕200gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON RED BLH 200%”〕40gを混合した液を調製した。
【0174】
この調製液を上記分液漏斗から温度50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、着色微粒子水性分散液を得た。
【0175】
この着色微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度3.0cp、表面張力50dyn/cmの赤色インキ組成物を得た。
【0176】
赤色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.14μmであった。また、赤色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0177】
実施例14
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤〔花王(株)製の“ラテムルS−180”〕40gおよび過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温した。
【0178】
一方、スチレン100g、メタクリル酸メチル200g、メタクリロニトリル100g、メタクリル酸100gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN PURE BLUE 5GH 200%”〕30gを撹拌混合した液を調製した。
【0179】
この調製液を上記分液漏斗から温度を50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、着色微粒子水性分散液を得た。
【0180】
この着色微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度2.8cp、表面張力52dyn/cmの青色インキ組成物を得た。
【0181】
青色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.13μmであった。また、青色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な青色を呈した。
【0182】
比較例18
混合モノマー500gを、メタクリル酸メチル300gおよびメタクリロニトリル200gからなる混合モノマー500gに代える以外は、実施例13と同様にしてインキ組成物を調製した。
【0183】
得られたインキ組成物は粘度9.1cp、表面張力38dyn/cmであり、鮮明さにかけたもので、インキ組成物中の赤色樹脂微粒子の粒子径は0.45μmであった。
【0184】
比較例19
水溶性塩基性染料を使用しない以外は実施例13と同様にして未着色の樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0185】
その後、この水性分散液に水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON PINK FGH”〕5g、プロピレングリコール1000g、蒸留水3000gを加えて均一に撹拌して赤色インキ組成物を得た。
【0186】
得られた結果を表7に示す。
【0187】
【表7】
Figure 0003904674
【0188】
実施例15
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤〔旭電化工業(株)製“アデカリアソープSE−10N”〕50g、および過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温する。
【0189】
一方、メタクリル酸メチル250g、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製“アクリルエステルSA”〕250gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON RED BLH 200%”〕40gを混合した液を調製した。
【0190】
この調製液を上記分液漏斗から温度50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、着色樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0191】
この樹脂微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度2.9cp、表面張力52dyn/cmの筆記具用赤色インキ組成物を得た。
【0192】
この赤色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.13μmであった。また、赤色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0193】
実施例16
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤〔花王(株)製“ラテムルS−180”〕40g、および過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温する。
【0194】
一方、スチレン200g、メタクリル酸メチル200g、メタクリル酸100gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN PURE BLUE 5GH 200%”〕30gを混合した液を調製した。
【0195】
この調製液を上記分液漏斗から温度を50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、着色樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0196】
この樹脂微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度3.0cp、表面張力50dyn/cmの筆記具用青色インキ組成物を得た。
【0197】
この青色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.14μmであった。また、青色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な青色を呈した。
【0198】
比較例20
水溶性塩基性染料を使用しない以外は実施例15と同様にして未着色の樹脂微粒子の水性分散液を得た。
【0199】
その後この水性分散液に、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON PINK FGH”〕5gを混合し、さらに蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、赤色インキ組成物を得た。
【0200】
得られた結果を表8に示す。
【0201】
【表8】
Figure 0003904674
【0202】
実施例17
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤〔旭電化工業(株)製“アデカリアソープSE−10N”〕50g、および過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温する。
【0203】
一方、メタクリル酸メチル150g、メタクリル酸トリフルオロエチル〔三菱レイヨン(株)製“アクリルエステル3FE”〕150g、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル〔三菱レイヨン(株)製“アクリルエステルSA”〕200gかならる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON RED BLH 200%”〕40gを混合した液を調製した。
【0204】
この調製液を上記分液漏斗から温度50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、着色樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0205】
この樹脂微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度2.9cp、表面張力52dyn/cmの筆記具用赤色インキ組成物を得た。
【0206】
この赤色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.13μmであった。また、赤色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0207】
実施例18
2リットルのフラスコに、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液漏斗を取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤〔花王(株)製“ラテムルS−180”〕40g、および過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を50℃まで昇温する。
【0208】
一方、スチレン100g、メタクリル酸メチル200g、メタクリル酸ヘプタデカフルオロデシル100g、メタクリル酸100gからなる混合モノマー500gに、水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN PURE BLUE 5GH 200%”〕30gを混合した液を調製した。
【0209】
この調製液を上記分液漏斗から温度を50℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、5時間目で重合を終了し、着色樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0210】
この樹脂微粒子水性分散液に、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度3.0cp、表面張力50dyn/cmの筆記具用青色インキ組成物を得た。
【0211】
この青色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.12μmであった。また、青色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な青色を呈した。
【0212】
比較例21
混合モノマー500gを、メタクリル酸メチル300gおよびメタクリル酸トリフルオロエチル(アクリルエステル3FE)200gに代える以外は実施例17と同様にしてインキ組成物を調製した。
【0213】
得られたインキ組成物は粘度10.1cp、表面張力38dyn/cmであり、鮮明さにかけたもので、インキ組成物中の赤色樹脂微粒子の粒子径は0.40μmであった。
【0214】
比較例22
水溶性塩基性染料を使用しない以外は実施例17と同様にして未着色の樹脂微粒子の水性分散液を得た。
【0215】
その後この水性分散液に水溶性塩基性染料〔保土谷化学工業(株)製“AIZEN CATHILON PINK FGH”〕5g、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて均一に撹拌して赤色インキ組成物を得た。
【0216】
得られた結果を表9に示す。
【0217】
【表9】
Figure 0003904674
【0218】
実施例19
2リットルのフラスコに撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液ロートを取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤「アデカリアソープSE−10N(旭電化工業(株)製)」50g、および過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、80℃まで昇温する。
【0219】
一方、メタクリル酸メチル200g、トリアリルシアヌレート100g、ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエチル(三菱レイヨン(株)製、アクリルエステルHH、水への溶解度=3.40重量%)200gよりなる混合モノマー500gに水溶性塩基性染料「AIZEN CATHILON RED BLH 200%(保土谷化学工業(株)製)」40gを溶解させた液を調製した。
【0220】
この調製液を上記分液ロートから温度80℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、更に5時間熟成して重合を終了し、インキ用着色樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0221】
このインキ用着色樹脂微粒子水性分散液に蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度2.9cp、表面張力50dyn/cmの赤色インキ組成物を得た。
【0222】
赤色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.13μmであった。また、赤色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な赤色を呈した。
【0223】
実施例20
2リットルのフラスコに撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー投入用1000ml分液ロートを取り付け、温水槽にセットし、蒸留水500g、重合性界面活性剤「ラテムルS−180A(花王(株)製)」40g、および過硫酸アンモニウム3gを仕込んで、窒素ガスを導入しながら、内温を60℃まで昇温する。
【0224】
一方、スチレン200g、トリアリルシアヌレート100g、フタル酸2−メタクリロイルオキシエチル(三菱レイヨン(株)製、アクリルエステルPA、水への溶解度=0.08重量%)200gよりなる混合モノマー500gに水溶性塩基性染料「AIZEN PURE BLUE 5GH 200%(保土谷化学工業(株)製)」50gを溶解させた液を調製した。
【0225】
この調製液を上記分液ロートから温度60℃付近に保ったフラスコ内に撹拌下で3時間にわたって添加し、更に5時間熟成して重合を終了し、インキ用着色樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0226】
このインキ用着色樹脂微粒子水性分散液に蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて、均一に撹拌して、粘度3.0cp、表面張力52dyn/cmの青色インキ組成物を得た。
【0227】
青色インキ組成物中の着色樹脂微粒子の粒子径は0.12μmであった。また、青色インキ組成物は、耐水性、耐光性に優れた特性を有し、滲み、目詰まりのない鮮明な青色を呈した。
【0228】
比較例23
ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエチル200gをメタクリル酸(水への溶解度=∞)200gに代える以外は、実施例19と同様にインキ組成物の調製を行った。しかし、インキ用着色樹脂微粒子水性分散液を調製する途中で、ゲル化が起こり、インキ組成物を得ることができなかった。
【0229】
比較例24
水溶性塩基性染料を使用しない以外は実施例19と同様にして未着色の樹脂微粒子水性分散液を得た。
【0230】
その後、この水性分散液に水溶性塩基性染料「AIZEN CATHILONPINK FGH(保土谷化学工業(株)製)」10g、蒸留水3000g、プロピレングリコール1000gを加えて均一に撹拌して、赤色インキ組成物を得た。
【0231】
得られた結果を表10に示す。
【0232】
【表10】
Figure 0003904674
【0233】
【発明の効果】
本発明の水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液は、予め水溶性塩基性染料が溶解されたビニルモノマーを乳化重合して調製された着色樹脂微粒子を含有しているので、鮮やかな色を呈し、長期の間に樹脂微粒子が凝集したり沈降したりしない。
【0234】
本発明の筆記具用インキ組成物は、水や汗によって滲んだり消失することもなく、混色によって色が濁ったりすることもない、鮮明で、滲まない筆記文字または描線を与える。また、文字、描線を長期間放置しても変質しない耐水性や耐光性に優れたものである。
【0235】
本発明のインキジェット記録装置用水性インキ組成物は安定性に優れている。また、このインキ組成物を用いたインキジェット記録は、印刷部が滲まず、鮮明な画像を与え、耐水性や耐光性に優れている。

Claims (7)

  1. 酸性官能基として水への溶解度が10重量%以下のカルボキシル基含有ビニルモノマーを5〜90重量%含有すると共に、シアノ基、トリアジン環およびフッ素基のうち少なくとも一つの置換基を有するビニルモノマーを含有し、かつ、残部に疎水性ビニルモノマーを含有し、水溶性塩基性染料をモノマー全量に対して0.2〜50重量%を溶解し、当該混合ビニルモノマーに対し、0.1〜50重量%の重合性界面活性剤の存在下で乳化重合して調製された水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液。
  2. 請求項1記載の水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液と、水溶性有機溶媒と、水とを含有する水性インキ組成物。
  3. インキ組成物総量に対して、前記水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液の含有量が3〜30重量%(樹脂固形分換算)、前記水溶性有機溶媒の含有量が5〜80重量%、前記水の含有量が30〜90重量%である請求項2記載の水性インキ組成物。
  4. 請求項1記載の水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液と、水溶性有機溶媒と、水とを含有する筆記具用水性インキ組成物。
  5. インキ組成物総量に対して、前記水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液の含有量が3〜30重量%(樹脂固形分換算)、前記水溶性有機溶媒の含有量が5〜80重量%、前記水の含有量が30〜90重量%である請求項4記載の筆記具用水性インキ組成物。
  6. 請求項1記載の水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液と、水溶性有機溶媒と、水とを含有するインキジェット記録装置用水性インキ組成物。
  7. インキ組成物総量に対して、前記水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液の含有量が3〜30重量%(樹脂固形分換算)、前記水溶性有機溶媒の含有量が5〜80重量%、前記水の含有量が30〜90重量%である請求項6記載のインキジェット記録装置用水性インキ組成物。
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