JP3901125B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下吹出温度差を適正範囲に制御することにより乗員の快適性を向上できる車両用空調装置に関するものであり、より具体的には回転軸を中心として回転可能な円周壁面を有するロータリドアにより複数の吹出開口部を開閉する吹出モード切替部を備える車両用空調装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置において、回転軸を中心として回転可能な円周壁面を有するロータリドアにより複数の吹出開口部を開閉する吹出モード切替部は知られれている(特許文献1参照)。また、本件出願人においては、特願2002−376991号において、この種のロータリドアにより車両用空調装置の複数の吹出開口部を開閉する吹出モード切替部を提案している。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−72525号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両用空調装置のバイレベルモードは主に春秋の中間季節のように外気温が比較的高めの時期に用いられるので、フェイス吹出温度とフット吹出温度との上下吹出温度差は、頭寒足熱型による快適な車室内温度分布を形成するために、15℃〜30℃程度の比較的大きな値に設定することが要求される。
【0005】
これに対し、フットデフロスタモードは主に冬期の低外気温時に車室内の暖房作用と車両窓ガラスの防曇作用とを同時に発揮するモードであるから、車室内暖房作用および防曇作用確保の両面からフット吹出温度とデフロスタ吹出温度との上下吹出温度差は10℃付近の比較的小さな値に設定することが要求される。
【0006】
しかるに、上記特許文献1および先願においては、エアミックスドアにより配分された冷風と温風とを混合して車室内吹出空気温度を調整するエアミックス方式において、空気混合部への冷風と温風の流入形態が基本的には常に一定の状態に維持されるので、バイレベルモード時とフットデフロスタモード時とで上下吹出温度差がほぼ一定に維持されてしまう。
【0007】
このため、上下吹出温度差をバイレベルモード時の快適性向上のために、15℃〜30℃程度の比較的大きな値に設定すると、フットデフロスタモード時にデフロスタ吹出温度がフット吹出温度に比較して大幅に低い温度となる。この結果、車両窓ガラスの防曇性能を低下させるとともに、車室内上部側の温度が低くなりすぎて車室内暖房フィーリングの面においても乗員の快適性を低下させる。
【0008】
逆に、フットデフロスタモード時の快適性向上や防曇性能向上のために、上下吹出温度差を10℃付近の比較的小さな値に設定すると、バイレベルモード時に上下吹出温度差が過度に小さくなり、バイレベルモード時の快適性を悪化させる。
【0009】
本発明は上記点に鑑みて、バイレベルモード時およびフットデフロスタモード時の双方において適切な上下吹出温度差を設定できる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、簡単な可動ガイド構成により上下吹出温度差を適切に設定できる車両用空調装置を提供することを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空気混合部(19)に絞り通路(19a)を備え、
フット開口部(24)、フェイス開口部(25)およびデフロスタ開口部(26)を開閉する吹出モードドア(27)を、回転軸(28)を中心として回転操作される構成とし、
この回転軸(28)に空気混合部(19)における温風と冷風との混合度合を調整する可動ガイド部材(31)を一体に連結し、
この可動ガイド部材(31)を、回転軸(28)の回転に連動して絞り通路(19a)の通路面積を変化するように構成し、
吹出モードドア(27)によりフット開口部(24)とフェイス開口部(25)を同時に開口するバイレベルモード時に、可動ガイド部材(31)が絞り通路(19a)内に突き出さない位置に移動して絞り通路(19a)の通路面積を拡大することにより、温風と冷風との混合度合を低くして、フット開口部(24)からのフット吹出温度がフェイス開口部(25)からのフェイス吹出温度に比較して第1の所定値以上高い温度とし、
一方、吹出モードドア(27)によりフット開口部(24)とデフロスタ開口部(26)を同時に開口するフットデフロスタモード時には、可動ガイド部材(31)が絞り通路(19a)内に突き出して絞り通路(19a)の通路面積をバイレベルモード時より減少させることにより、温風と冷風との混合度合を高くして、フット開口部(24)からのフット吹出温度がデフロスタ開口部(26)からのデフロスタ吹出温度に比較して第1の所定値よりも小さい第2の所定値だけ高い温度とすることを特徴とする。
【0012】
これによると、可動ガイド部材(31)を吹出モードドア(27)の回転操作に連動して移動させることができ、そして、バイレベルモード時には可動ガイド部材(31)が絞り通路(19a)内に突き出さない位置に移動して絞り通路(19a)の通路面積を拡大することにより、温風と冷風との混合度合を低くする。
これに対し、フットデフロスタモード時には可動ガイド部材(31)が絞り通路(19a)内に突き出して絞り通路(19a)の通路面積をバイレベルモード時より減少させることにより、温風と冷風との混合度合を高くするから、バイレベルモード時におけるフット吹出温度とフェイス吹出温度との温度差を大きめの第1の所定値(図7参照)とし、これに対し、フットデフロスタモード時におけるフット吹出温度とデフロスタ吹出温度との温度差を小さめの第2の所定値(図8参照)とすることができる。
【0013】
従って、バイレベルモード時には十分な上下吹出温度差を設定して、頭寒足熱型の車室内温度分布を形成でき、バイレベルモード時の快適性を向上できる。しかも、フットデフロスタモード時には上下吹出温度差を縮小してデフロスタ吹出温度を高めることにより、車両窓ガラスの防曇性能を確保するとともに、車室内上部側の温度が過度に低くなることを抑制して車室内暖房フィーリングの面においても乗員の快適性を確保できる。
【0014】
更に、可動ガイド部材(31)を吹出モードドア(27)の回転軸(28)に直接一体化する構成であるから、可動ガイド部材(31)を吹出モードドア(27)と一体に簡潔に構成できる。
【0017】
請求項に記載の発明のように、請求項において、回転軸(28)を温風通路(20a)と冷風バイパス通路(16)のうち温風通路(20a)側に隣接して配置し、フットデフロスタモード時には可動ガイド部材(31)が絞り通路(19a)のうち温風が流れる側に突き出して温風の流れを冷風側へガイドするようにすれば、冷風に対する温風の流れ方向を可動ガイド部材(31)により変化させて温風と冷風との混合度合を調整できる。
【0018】
請求項に記載の発明のように、請求項1または2において、吹出モードドア(27)によりフェイス開口部(25)を開口するフェイスモード時にも、可動ガイド部材(31)が絞り通路(19a)内に突き出さない位置を維持するようにすれば、フェイスモード時に可動ガイド部材(31)が圧損増大の原因とならない。従って、最大冷房時のフェイス吹出風量の確保および送風騒音低減に有利である。
【0019】
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つにおいて、吹出モードドア(27)によりデフロスタ開口部(26)を開口するデフロスタモード時に、可動ガイド部材(31)が絞り通路(19a)内に突き出した位置を維持するとともに、可動ガイド部材(31)のガイド面がフットデフロスタモード時に比較してデフロスタ開口部(26)に向かう空気流れと平行な方向に向くことを特徴とする。
【0020】
これによると、デフロスタモード時に可動ガイド部材(31)が絞り通路(19a)内に突き出した位置に操作されても、フットデフロスタモード時に比較して可動ガイド部材(31)のガイド面がデフロスタ開口部(26)側へ空気をスムースにガイドできる。これにより、可動ガイド部材(31)によるデフロスタモード時の圧損を低減して、デフロスタ吹出風量の確保および送風騒音低減に有利である。
【0021】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。図1〜図5は本実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部のうち、空調ユニット部10の概略断面図であり、空調ユニット部10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側において車両幅(左右)方向の略中央部に配置される。図1〜図5の上下前後の各矢印は、空調ユニット部10の車両搭載状態における方向を示す。
【0023】
なお、図1はフェイスモード時、図2はバイレベルモード時、図3はフットモード時、図4はフットデフロスタモード時、図5はデフロスタモード時をそれぞれ示す。図6はロータリドア単体の斜視図である。
【0024】
車両用空調装置の室内ユニット部のうち、空調ユニット部10に空気を送風する送風機ユニット(図示せず)は、計器盤内側において空調ユニット部10から助手席側にオフセット配置されている。この送風機ユニットは周知の構成でよく、内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切替導入する内外気切替部と、この内外気切替部から導入した空気を空調ユニット部10へ向けて送風する送風機部とを有している。この送風機部には遠心式の送風ファンが備えられている。
【0025】
空調ユニット部10は樹脂製のケース11を有し、このケース11は複数の分割ケースを一体に結合して構成される縦長の形状であり、その内部に下方側から上方側へと送風空気が流れる空気通路を構成する。ケース11の左右の側壁のうち、助手席側の側壁の最下部に空気導入口12を開口し、この空気導入口12からケース11内の最下部の空間13に上記送風機ユニットの送風空気が流入するようになっている。
【0026】
この空気導入口12の上方側に、冷房用熱交換器をなす蒸発器14と暖房用熱交換器をなすヒータコア15が配置されている。蒸発器14は空気導入口12の直ぐ上方に配置され、ヒータコア15は蒸発器14の更に上方に配置されている。
【0027】
より具体的には、蒸発器14はケース11の底面部より所定高さだけ上方部位において、水平面から所定の傾斜角度(例えば、20°程度)だけ車両前方側に向かって斜め下方に傾斜配置されている。
【0028】
このように蒸発器14を傾斜配置することにより、ケース11の車両前後方向の寸法を縮小化できる。更に、蒸発器14の傾斜配置により、蒸発器14に発生する凝縮水を車両前方側の傾斜下端部に集め、この傾斜下端部より凝縮水を下方へスムースに排出できる。
【0029】
また、蒸発器14は、周知のように空調用冷凍サイクルの減圧手段(図示せず)にて減圧された低圧冷媒が導入され、この低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却するようになっている。また、蒸発器14は、タンク部14a、14bの間に熱交換コア部14cを配置した構成になっている。この熱交換コア部14cは複数の偏平チューブ(図示せず)と複数のコルゲート状の伝熱フィン(図示せず)とを交互に並列的に積層して接合した構成である。空気導入口12から最下部の空間13内に流入した空気は蒸発器14の熱交換コア部14cを矢印aのように下方から上方へ通過するようになっている。
【0030】
そして、ケース11内において、蒸発器14の空気流れ下流側、すなわち、蒸発器14の上方側で、かつ、車両後方寄りの部位にヒータコア15が配置されている。このヒータコア15は、車両エンジン(図示せず)からの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する温水式暖房用熱交換器である。
【0031】
ヒータコア15は、所定間隔を隔てて対向配置した下側の温水入口タンク部15aと上側の温水出口タンク部15bとの間に熱交換コア部15cを配置した構成になっている。この熱交換コア部15cは、複数の偏平チューブ(図示せず)と複数のコルゲート状の伝熱フィン(図示せず)とを交互に並列的に積層して接合した構成である。ここで、ヒータコア15は温水入口タンク部15aが車両後方側で下側となり、温水出口タンク部15bが車両前方側で上側となるように、ヒータコア15を車両前後方向に傾斜配置している。
【0032】
ところで、ヒータコア15を蒸発器14の上方側で、かつ、車両後方寄りの部位に配置しているため、ヒータコア15よりも車両前方側の部位に、ヒータコア15をバイパスして冷風を矢印bのように流す冷風バイパス通路16が形成されている。
【0033】
また、ヒータコア15の車両前方側の部位近傍にエアミックスドア17の回転軸18が配置されている。この回転軸18は図1の紙面垂直方向(車両幅方向)に延びるように配置され、回転軸18の両端部はケース11の左右の側壁面の軸受孔(図示せず)により回転可能に保持される。回転軸18には板状のエアミックスドア17の上端部が一体に連結され、エアミックスドア17は回転軸18を中心として図1の破線位置17aと2点鎖線位置17bとの間で回転可能になっている。
【0034】
ここで、エアミックスドア17の破線位置17aはヒータコア15の熱交換コア部15cの通風路を全開して冷風バイパス通路16を全閉する最大暖房位置である。これに対し、2点鎖線位置17bはヒータコア15の熱交換コア部15cの通風路を全閉して冷風バイパス通路16を全開する最大冷房位置である。
【0035】
エアミックスドア17がヒータコア15の熱交換コア部15cの通風路を開けると、蒸発器14通過後の空気は矢印cのように熱交換コア部15cを通過してヒータコア15の上方へ流れる。
【0036】
エアミックスドア17は周知のごとくヒータコア15の熱交換コア部15cを通過する温風(矢印c)とヒータコア15をバイパスして冷風バイパス通路16を通過する冷風(矢印b)との風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段である。
【0037】
ケース11内においてヒータコア15の上方側に空気混合部19が形成されている。そして、ケース11内においてヒータコア15の下端部近傍から上方の前方側へ向かって温風ガイド壁20が湾曲状に延びるように形成されている。この温風ガイド壁20はケース11に一体成形される。この温風ガイド壁20によってヒータコア15の上方側部位に温風通路20aが形成されている。従って、温風通路20aは冷風バイパス通路16の車両後方側に位置している。この温風通路20aを通して温風が空気混合部19へ向かって矢印cのように流れる。
【0038】
また、冷風バイパス通路16の冷風を矢印bのように空気混合部19へガイドする湾曲状の冷風ガイド壁21がケース11の車両前方側の壁面に形成されている。温風ガイド壁20の上端部と冷風ガイド壁21の上端部との間に、空気混合部19の入口部をなす絞り通路19aが形成されている。この絞り通路19a、は冷風bと温風cを衝突させて冷温風の混合性を高める。空気混合部19では上記温風と上記冷風が混合され、この冷温風の混合により所望温度の空気が得られる。
【0039】
この空気混合部19の上方側(空気流れ下流側)、すなわち、ケース11の上面部に吹出モード切替部22が配置されている。この吹出モード切替部22は、ケース11の上面部に半円筒状の開口シール面23を形成している。この開口シール面23はその円周面が車両前後方向に延びるようにケース11に形成されている。
【0040】
この開口シール面23のうち、車両後方側の部位にフェイス開口部25を配置し、このフェイス開口部25よりも車両前方側の部位にデフロスタ開口部26を配置している。なお、フット開口部24は後述するように開口シール面23下方のケース内部空間に配置してある。
【0041】
フェイス開口部25は図示しないフェイスダクトを介して乗員の顔部に向けて空気を吹出すものである。デフロスタ開口部26は図示しないデフロスタダクトを介して車両前面窓ガラスの内面に向けて空気を吹出すものである。
【0042】
半円筒状の開口シール面23の内側には、吹出モード切替用ロータリドア27が回転軸28により車両前後方向に回転可能に配置されている。このロータリドア27には、回転軸28を中心とする所定の曲率半径の円周壁面27aが設けられ、この円周壁面27aの軸方向(車両幅方向)の両端部を図6に示すように左右の2枚の側面板部27bにより回転軸28に連結する構造になっている。
【0043】
ここで、側面板部27bのうち円周壁面27aに隣接する部分は略扇形状に拡大しているが、回転軸28に連結される部分27cは車両前後方向の幅寸法が回転軸28の外径と同程度の寸法に狭めてある。また、回転軸28は図6に例示するように2枚の側面板部27bからそれぞれ車両幅方向の左右外側へ突き出すように形成されている。
【0044】
この回転軸28はヒータコア15の上方側、すなわち、温風通路20aの出口部に隣接配置されている。従って、回転軸28の配置部位周辺には、冷風バイパス通路16の冷風bと温風通路20aの温風cのうち、温風cが主に流れるようになっている。この回転軸28はケース11の車両幅方向の左右の側壁面に設けられた軸受穴(図示せず)に回転可能に支持される。
【0045】
また、円周壁面27aの外周側には弾性材27dを介して樹脂製の薄膜材からなるフィルム部材27eが装着され、このフィルム部材27eが円周壁面27aと一体に回転するようになっている。このフィルム部材27eには円周壁面27aに設けられた開口部(図示せず)および弾性材27d相互間の開口部(図示せず)を通してロータリドア27内部の風圧が加わるようになっている。そのため、この風圧および弾性材27dの弾性押圧力によってフィルム部材27eがケース11側の開口シール面23の内周面に圧着して両吹出開口部25、26を確実に閉塞するようになっている。
【0046】
また、ケース11の上面部の半円筒状の開口シール面23の内側には、ロータリドア27の回転を可能とする半円筒状のドア回転作動空間29が形成されている。この回転作動空間29はケース11内上部において、冷風ガイド壁21の上方部(車両前方部)からフェイス開口部25よりも車両後方側の下方に至る範囲にわたって形成されている。
【0047】
一方、ケース11内の空間において、温風ガイド壁20の上端部から車両後方側の領域に仕切り壁30を形成して、仕切り壁30の上部付近にフット開口部24を開口している。また、温風ガイド壁20よりも車両後方側の部位に仕切り壁30によりフット吹出通路24aを区画形成している。仕切り壁30は上方へ山状に突き出す形状になっており、この山状の突出形状によりドア回転作動空間29を仕切り壁30の車両後方側部位に至るまで形成している。従って、フット吹出通路24aはドア回転作動空間29の内側領域に配置されることとなる。
【0048】
フット開口部24はフット吹出通路24aを介してフット吹出口24bに連通している。このフット吹出口24bはケース11の車両幅方向の左右両側の壁面に開口しており、ここから乗員の足元部に向けて空気を吹出すようになっている。
【0049】
一方、ロータリドア27には可動ガイド部材31が一体に構成されている。この可動ガイド部材31は、温風ガイド壁20の上端部と冷風ガイド壁21の上端部との間に形成される絞り通路19aへの突き出し量を変化させて温風通路20aの温風cの流れ形態を変化させて、温風cと冷風bとの混合度合を調整するものである。
【0050】
換言すると、可動ガイド部材31は、絞り通路19aへの突き出し量を変化することにより、絞り通路19aの車両前後方向の通路幅寸法W、すなわち、通路面積を変化させ、これにより、冷温風の混合度合を調整する。
【0051】
この可動ガイド部材31はロータリドア27と一体に回転作動するものであって、ロータリドア27と類似の構成になっている。具体的には、可動ガイド部材31は図6に示すように、前述の円周壁面27aに対応する円周壁面31aを備えている。この円周壁面31aは前述の円周壁面27aと略180°反対側の位置に配置されている。この円周壁面31aは前述の円周壁面27aと同様に回転軸28を中心とした所定の曲率半径により円弧状に形成され、且つ、回転軸28の軸方向に延びる形状になっている。
【0052】
そして、この円周壁面31aの軸方向の両端部に前述の左右の側面板部27bに対応する側面板部31bを形成し、この左右の側面板部31bにより円周壁面31aの軸方向の両端部を左右の回転軸28に一体に連結している。更に、この可動ガイド部材31においても、前述の弾性材27dに対応する弾性材31dおよび前述のフィルム部材27eに対応するフィルム部材31eを備えている。
【0053】
仕切り壁30の下部と温風ガイド壁20の上部との間を結合する壁面32は回転軸28を中心とした所定の曲率半径により円弧状に形成され、可動ガイド部材31のフィルム部材31eが圧着する円弧状のシール面を構成する。従って、この円弧状の壁面(シール面)32は前述した半円筒状の開口シール面23に対応するものである。
【0054】
なお、可動ガイド部材31においても、円周壁面31aに設けられた開口部(図示せず)および弾性材31d相互間の開口部(図示せず)を通してフィルム部材31eに風圧が加わるようになっている。そのため、この風圧および弾性材31dの弾性押圧力によってフィルム部材31eがケース11側の円弧状壁面32に圧着するようになっている。
【0055】
一方、フット開口部24は、ロータリドア27の回転方向においてロータリドア27の第1板ドア部27fおよび第2板ドア部27gに対向するように配置され、これにより、第1、第2板ドア部27f、27gの回転変位によりフット開口部24を開閉するようになっている。
【0056】
ここで、第1、第2板ドア部27f、27gをより具体的に説明すると、第1板ドア部27fはドア回転方向に対して円周壁面27aに近接する側に位置している。第2板ドア部27gはドア回転方向に対して第1板ドア部27fに比べて所定量だけ円周壁面27aから遠ざかる側に位置している。
【0057】
第1板ドア部27fは、ロータリドア27において軸方向の両端部に位置する左右の側面板部27bの間に一体成形で設けている。この第1板ドア部27fはロータリドア27の回転軸28の軸方向に延びてフット開口部24の開口面積より大きい長方形の板形状になっている。第1板ドア部27fのうち、フット開口部24に対向する側の面(下面)には、その周縁部に沿って弾性シール材(パッキン材)27hが長方形の口形状(図6参照)にて接着等により固定されている。
【0058】
第2板ドア部27gも第1板ドア部27fと同様の板形状であり、第2板ドア部27gの車両幅方向の左右両端部付近は2本の円弧状の連結アーム部27iを介して第1板ドア部27fに一体に連結してある。
【0059】
第2板ドア部27gのうち、フット開口部24に対向する側の面(上面)には、その周縁部に沿って弾性シール材(パッキン材)27jが長方形の口形状(図6参照)にて接着等により固定されている。なお、弾性シール材27h、27jをエラストマゴムのようなゴム系弾性体で構成して第1、第2板ドア部27f、27gに一体成形してもよい。同様に、円周壁面27a、31aの弾性材27d、31dもゴム系弾性体で構成して円周壁面27a、31aに一体成形してもよい。
【0060】
本実施形態では、ロータリドア27の各部、すなわち、円周壁面27a、31a、側面板部27b、31b、第1、第2板ドア部27f、27g、連結アーム部27iおよび回転軸28が樹脂により一体成形されている。なお、ロータリドア27の樹脂成形を容易にするために、第2板ドア部27gおよび連結アーム部27iの部分をロータリドア27とは別体にて樹脂により成形しておき、2本の連結アーム部27iの先端部を第1板ドア部27fに、はめ込み、ねじ止め等の手段にて固定するようにしてもよい。
【0061】
同様に、可動ガイド部材31の円周壁面31aおよび側面板部31bをロータリドア27とは別体にて樹脂により成形しておき、側面板部31bを回転軸28に一体に連結するようにしてもよい。
【0062】
ロータリドア27の左右の回転軸28の一方は、ケース11の外部に突出して図示しないリンク機構を介して吹出モード操作機構に連結されて、この吹出モード操作機構によりロータリドア27が回転操作される。同様に、エアミックスドア17の回転軸18の一端部もケース11の外部にてリンク機構を介して温度調整操作機構に連結されて、この温度調整操作機構によりエアミックスドア17が回転操作される。これらの吹出モード操作機構および温度調整操作機構は、サーボモータを用いたオート操作機構で構成されるが、乗員の手動操作力により直接操作されるマニュアル操作機構で構成してもよい。
【0063】
次に、上記構成に基づいて本実施形態の作動を説明する。図示しない送風機ユニットの送風機を作動させると、図示しない内外気切替部から内気または外気が吸入され、この吸入空気は送風機により送風されて空調ユニット部10のケース11に設けた空気導入口12からケース11内の最下部空間13に流入する。
【0064】
その後、蒸発器14を矢印aのごとく下方から上方へ通過して冷却され、冷風となる。この冷風は、次に、エアミックスドア17の開度により冷風バイパス通路16を通過する冷風bとヒータコア15を通過する温風cとに振り分けられ、温風cはヒータコア15下流側の温風通路20aを通過して温風ガイド壁20によりガイドされて空気混合部19に導かれる。また、冷風バイパス通路16の冷風bは冷風ガイド壁21によりガイドされて空気混合部19に導かれる。
【0065】
従って、エアミックスドア17の開度により冷風bと温風cの風量割合を調整することにより、空気混合部19付近で混合される空気の温度を所望の温度に調整できる。
【0066】
そして、吹出モード切替用のロータリドア27を操作して、フット開口部24とフェイス開口部25とデフロスタ開口部26の開閉を選択することにより、所定の1つの開口部または複数の開口部から車室内へ空気を吹き出すことができ、吹出モードの切替を行うことができる。以下ロータリドア27により切替設定される各吹出モードごとに作動を説明する。
【0067】
図1はフェイスモードの状態を示し、ロータリドア27がその回転操作範囲のうち最も時計方向に回転した位置に操作される。このドア回転位置では、ロータリドア27の円周壁面27aがフェイス開口部25に対向しない位置に移動するので、フェイス開口部25が全開する。これと同時に、ロータリドア27の円周壁面27aのフィルム部材27eによりデフロスタ開口部26を閉塞している。そして、このとき、第2板ドア部27g上面の弾性シール材27jがフット開口部24の周辺部下面に圧着して、フット開口部24を閉塞する。
【0068】
フェイスモードは通常、夏期の高外気温時(冷房時)に使用されるので、車室内への吹出空気はエアミックスドア17の開度調整により低温域に調整され、この温度調整された冷風が空気混合部19から矢印dのようにフェイス開口部25のみを通過して乗員の顔部側へ吹き出す。
【0069】
また、このとき可動ガイド部材31は円弧状壁面32の形成範囲内に位置しているので、可動ガイド部材31の絞り通路19aへの突き出し量は零になっている。このため、絞り通路19aの通路幅寸法Wは最大量となっている。
【0070】
これにより、可動ガイド部材31による圧損上昇を回避できるので、最大冷房時(エアミックスドア17を2点鎖線位置17bに操作した時)に吹出風量を確保して最大冷房性能を良好に発揮できる。
【0071】
次に、図2はバイレベルモードの状態を示し、ロータリドア27が図1の回転位置よりも反時計方向に所定角度回転して、ロータリドア27の円周壁面27aのフィルム部材27eによりフェイス開口部25が半開状態となる。これと同時に、第2板ドア部27gも反時計方向に所定角度回転して図1の位置よりも所定量下方へ移動する。これにより、フット開口部24も半開状態となる。一方、デフロスタ開口部26はロータリドア27の円周壁面27aのフィルム部材27eにより閉塞状態に維持される。
【0072】
また、可動ガイド部材31も反時計方向に所定角度回転するが、円弧状壁面32の形成範囲内で回転するので、バイレベルモード時でも可動ガイド部材31の絞り通路19aへの突き出し量は零に維持される。
【0073】
ところで、バイレベルモードは前述したように主に春秋のような中間季節に使用されるので、エアミックスドア17は中間開度位置に操作され、冷風バイパス通路16の冷風bと温風通路20aの温風cが絞り通路19aを通過して空気混合部19へ向かって流れる。この際に、絞り通路19aの通路幅寸法Wが最大量となっているので、温風通路20aからの温風cと冷風バイパス通路16からの冷風bが絞り通路19aを通過するときに図2の矢印のように平行的に流れる。
【0074】
この結果、バイレベルモード時には空気混合部19における冷温風の混合度合が低下する。そのため、温風通路20aからの温風cの流れ部位に近接しているフット開口部24には温風cが主流となって矢印eのように流れ、温風は更にフット開口部24からフット吹出通路24aに至り、この温風はフット吹出口24bから乗員の足元部に向けて矢印fのように吹き出す。
【0075】
これに対し、フェイス開口部25は冷風バイパス通路16からの冷風bの流れ方向の延長方向に開口しているので、フェイス開口部25には冷風bが主流となって矢印dのように流れる。
【0076】
これにより、バイレベルモード時にフット開口部24からの吹出温度とフェイス開口部25からの吹出温度との差、すなわち、上下吹出温度差を図7のように15℃〜30℃程度に十分大きくすることができる。そのため、頭寒足熱型の快適な車室内温度分布を形成でき、バイレベルモード時の快適性を向上できる。
【0077】
なお、図7の縦軸は車室内への吹出温度で、横軸はエアミックスドア17の開度(%)である。エアミックスドア17の開度は、最大冷房位置(図1の2点鎖線位置17b)の開度を0%とし、最大暖房位置(図1の破線位置17a)の開度を100%として表している。
【0078】
次に、図3はフットモード時の状態を示し、ロータリドア27が図2のバイレベルモード時の回転位置から更に反時計方向に所定角度だけ回転して、円周壁面27aのフィルム部材27eがフェイス開口部25およびデフロスタ開口部26の開口位置に重合して両開口部25、26をともに閉塞する。一方、第1、第2板ドア部27f、27gはともにフット開口部24から十分開離した位置に移動して、フット開口部24を全開状態とする。
【0079】
このとき、可動ガイド部材31は図2のバイレベルモード時の回転位置から反時計方向に回転して可動ガイド部材31の円周方向の半分程度が円弧状壁面32の外側へ移動する。これにより、可動ガイド部材31が絞り通路19a側へ突き出して、絞り通路19aの通路幅寸法Wが最大量より減少する。この状態では、温風通路20aからの温風cが可動ガイド部材31により絞り通路19aの冷風b側へガイドされるので、バイレベルモード時には空気混合部19における冷温風の混合度合がバイレベルモード時より上昇する。
【0080】
フットモードは通常、冬期の低外気温時(暖房時)に使用されるから、エアミックスドア17の開度調整により吹出空気温度を高温域に調整する。この温度調整された温風が空気混合部19から矢印eのようにフット開口部24を通過してフット吹出通路24aに至り、更に、この温風はフット吹出口24bから乗員の足元部に向けて矢印fのように吹き出す。
【0081】
次に、図4はフットデフロスタモード時の状態を示し、図3のフットモード時の回転位置からロータリドア27が更に反時計方向に所定角度回転して、ロータリドア27の円周壁面27aのフィルム部材27eがフェイス開口部25の全閉状態を維持すると同時にデフロスタ開口部26を半開状態にする。
【0082】
一方、第1、第2板ドア部27f、27gも図3のフットモード時の回転位置から反時計方向に所定角度回転して、フット開口部24から開離した位置に移動しているが、第1板ドア部27fが図3のフットモード時に比較してフット開口部24に接近するので、フット開口部24を半開状態にする。
【0083】
このとき、可動ガイド部材31は図3のフットモード時の回転位置から更に反時計方向に回転して可動ガイド部材31の円周方向の略全長が円弧状壁面32の外側へ移動する。これにより、可動ガイド部材31が絞り通路19a側へ最大量突き出して絞り通路19aの通路幅寸法Wがフットモード時より更に減少する。
【0084】
このため、温風通路20aからの温風cが可動ガイド部材31によって絞り通路19aの冷風b側へより一層強くガイドされるので、温風cが冷風bの流れに対して側方から強く衝突する。これにより、空気混合部19にて温風cと冷風bが良好に混合され、空気混合部19での冷温風の混合度合がより一層上昇する。
【0085】
この結果、空気混合部19からフット開口部24側へ向かうフット吹出空気(矢印e)と空気混合部19からデフロスタ開口部26側へ向かうデフロスタ吹出空気(矢印g)との温度差、すなわち、上下吹出温度差が図8に示すように10℃付近の小さい値となる。
【0086】
フットデフロスタモードもフットモードと同様に通常、冬期の低外気温時(暖房時)に使用され、フット開口部24側へ向かうフット吹出空気により乗員足元部を暖房すると同時に、デフロスタ開口部26側へ向かうデフロスタ吹出空気を車両窓ガラス側へ吹き出して、車両窓ガラスの防曇を行う。
【0087】
この際に、バイレベルモード時のように上下吹出温度差が大きいと、デフロスタ吹出温度がフット吹出温度に比較して大幅に低い温度となるので、車両窓ガラスの防曇性能を低下させるとともに、車室内上部側の温度が低くなりすぎて車室内暖房フィーリングの面においても乗員の快適性を低下させる。
【0088】
しかし、本実施形態によると、フットデフロスタモード時には可動ガイド部材31が絞り通路19a側へ最大量突き出して冷温風の混合度合を上昇させるので、上下吹出温度差を図8に示すように10℃付近に自動的に小さくできる。これにより、デフロスタ吹出温度をフット吹出温度に近い高めの温度にすることができ、車両窓ガラスの防曇作用を確保できるとともに、車室内暖房フィーリングの面でも乗員の快適性を確保できる。
【0089】
次に、図5はデフロスタモード時の状態を示し、図4のフットデフロスタモード時の回転位置からロータリドア27が更に反時計方向に所定角度回転して、反時計方向に最大に回転した位置となる。このデフロスタモード時の回転位置では、ロータリドア27の円周壁面27aがデフロスタ開口部26に対向しない位置へ回転することにより、デフロスタ開口部26が全開状態となる。
【0090】
また、フェイス開口部25は円周壁面27aのフィルム部材27eにより閉塞される。そして、フット開口部24は第1板ドア部27fの弾性シール材27hにより閉塞される。従って、エアミックスドア17により温度調整された空気をデフロスタ開口部26から矢印gのように車両窓ガラス側へ吹き出して、車両窓ガラスの防曇性能を発揮できる。
【0091】
このとき、可動ガイド部材31は絞り通路19a側へ突き出したまま、フットデフロスタモード時の位置よりも更に反時計方向に回転するので、絞り通路19aの通路幅寸法Wはフットデフロスタモード時と同じであるが、可動ガイド部材31の円周壁面31aおよびフィルム部材31eの円周面(空気のガイド面)がフットデフロスタモード時に比較してデフロスタ開口部26へ向かう空気流れ(矢印g)とより一層平行な方向に向く。
【0092】
これにより、温風通路20aの温風cをデフロスタ開口部26へ向かう空気流れ方向(矢印g方向)にスムースにガイドできるので、デフロスタモード時における空気混合部19の圧損をフットデフロスタモード時よりも低減でき、車両窓ガラス側への吹出風量を増加して防曇性能を向上できる。これと同時に、圧損の低減によりデフロスタモード時の送風騒音も低減できる。
【0093】
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、フットモード時にデフロスタ開口部26を閉塞してデフロスタ開口部26からの空気吹出を遮断しているが、フットモード時にデフロスタ開口部26を少量開口して、デフロスタ開口部26から少量の空気(温風)を吹き出し、車両窓ガラスの防曇性能を発揮するようにしてもよい。この場合、デフロスタ開口部26からの吹出風量はもちろんフットデフロスタモード時より十分少ない量である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両用空調装置の空調ユニット部の概略断面図で、フェイスモード時を示す。
【図2】本発明の一実施形態による空調ユニット部の要部の概略断面図で、バイレベルモード時を示す。
【図3】本発明の一実施形態による空調ユニット部の概略断面図で、フットモード時を示す。
【図4】本発明の一実施形態による空調ユニット部の概略断面図で、フットデフロスタモード時を示す。
【図5】本発明の一実施形態による空調ユニット部の概略断面図で、デフロスタモード時を示す。
【図6】本発明の一実施形態によるロータリドア単体の斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態によるバイレベルモード時の温度制御特性図である。
【図8】本発明の一実施形態によるフットデフロスタモード時の温度制御特性図である。
【符号の説明】
11…ケース、14…蒸発器(冷房用熱交換器)、
15…ヒータコア(暖房用熱交換器)、16…冷風バイパス通路、
17…エアミックスドア、19…空気混合部、19a…絞り通路、
20a…温風通路、24…フット開口部、25…フェイス開口部、
26…デフロスタ開口部、27…ロータリドア(吹出モードドア)、
28…回転軸、31…可動ガイド部材。

Claims (4)

  1. 車室内へ向かって空気が流れるケース(11)と、
    前記ケース(11)内に設けられ、前記空気を加熱する暖房用熱交換器(15)と、
    前記ケース(11)内に設けられ、前記暖房用熱交換器(15)を通過する温風が流れる温風通路(20a)と、
    前記ケース(11)内に設けられ、前記暖房用熱交換器(15)をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路(16)と、
    前記ケース(11)内に設けられ、前記温風と前記冷風との風量割合を調整するエアミックスドア(17)と、
    前記ケース(11)内に設けられ、前記温風と前記冷風とを混合する空気混合部(19)と、
    前記ケース(11)に前記空気混合部(19)を通過した空気が吹き出すように設けられたフット開口部(24)、フェイス開口部(25)およびデフロスタ開口部(26)と、
    前記フット開口部(24)、前記フェイス開口部(25)および前記デフロスタ開口部(26)を開閉して、前記空気混合部(19)通過後の空気を前記各開口部(24〜26)に配分する吹出モードドア(27)とを備える車両用空調装置において、
    前記吹出モードドア(27)は回転軸(28)を中心として回転操作される構成になっており、
    前記空気混合部(19)に絞り通路(19a)を備え、
    前記回転軸(28)に前記空気混合部(19)における前記温風と前記冷風との混合度合を調整する可動ガイド部材(31)を一体に連結し、
    前記可動ガイド部材(31)は、前記回転軸(28)の回転に連動して前記絞り通路(19a)の通路面積を変化するように構成され、
    前記吹出モードドア(27)により前記フット開口部(24)と前記フェイス開口部(25)を同時に開口するバイレベルモード時に、前記可動ガイド部材(31)が前記絞り通路(19a)内に突き出さない位置に移動して前記絞り通路(19a)の通路面積を拡大することにより、前記温風と前記冷風との混合度合を低くして、前記フット開口部(24)からのフット吹出温度が前記フェイス開口部(25)からのフェイス吹出温度に比較して第1の所定値以上高い温度とし、
    一方、前記吹出モードドア(27)により前記フット開口部(24)と前記デフロスタ開口部(26)を同時に開口するフットデフロスタモード時には、前記可動ガイド部材(31)が前記絞り通路(19a)内に突き出して前記絞り通路(19a)の通路面積を前記バイレベルモード時より減少させることにより、前記温風と前記冷風との混合度合を高くして、前記フット開口部(24)からのフット吹出温度が前記デフロスタ開口部(26)からのデフロスタ吹出温度に比較して前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値だけ高い温度とすることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記回転軸(28)は前記温風通路(20a)と前記冷風バイパス通路(16)のうち前記温風通路(20a)側に隣接して配置され、
    前記フットデフロスタモード時には前記可動ガイド部材(31)が前記絞り通路(19a)のうち前記温風が流れる側に突き出して前記温風の流れを前記冷風側へガイドすることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  3. 前記吹出モードドア(27)により前記フェイス開口部(25)を開口するフェイスモード時にも、前記可動ガイド部材(31)が前記絞り通路(19a)内に突き出さない位置を維持することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記吹出モードドア(27)により前記デフロスタ開口部(26)を開口するデフロスタモード時に、前記可動ガイド部材(31)が前記絞り通路(19a)内に突き出した位置を維持するとともに、前記可動ガイド部材(31)のガイド面が前記フットデフロスタモード時に比較して前記デフロスタ開口部(26)に向かう空気流れと平行な方向に向くことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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