JP3900880B2 - 画像撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやC−MOSイメージセンサ等の光電変換素子を用いて電子的に静止画像等を撮像する画像撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやC−MOSイメージセンサを光電変換素子として用いたいわゆるデジタルスチルカメラと呼ばれる電子式の画像撮像装置が広く用いられている。
【0003】
このようなデジタルスチルカメラには、一般的に、自動的にフォーカス(ピント)を合わすオートフォーカス機能が設けられている。デジタルスチルカメラのオートフォーカスの方式には様々な方式があるが、フォーカスレンズを移動させながら各位置でCCDで画像を撮像し、撮像画像のコントラストが一番高い位置を探索する方式が主流となっている。このような方式では、元々ある電気的に画像の情報を得る手段を用いているので、オートフォーカス専用の距離センサを設けなくてもよく、コストダウンとなる。
【0004】
もっとも、このような撮像画像を利用したオートフォーカスを行う場合、暗所などの低輝度環境下では、撮像画像の輝度が得られずコントラストを検出できないので、オートフォーカス時に例えばLED(Light Emitting Diode)やレーザ等の補助光を照射する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、LEDやレーザ光といったオートフォーカス用の補助光は、出力される光の波長が可視光領域の低波長側にあるのが一般的である。
【0006】
そのため、こような補助光を使用してオートフォーカスを行って合焦位置を検出した場合、その補助光の周波数特性と実際の被写体からの反射光の周波数特性との違いにより、レンズに対する色収差が異なり、正確にフォーカス位置を制御することが困難であった。
【0007】
仮に、補助光源以外光が存在しない場合は、補助光の発光状態で検出されたフォーカス位置に対して、単純に色収差分のオフセット量をレンズの移動位置に加減して、フォーカス位置を補正することが可能である。しかしながら、撮影環境が完全な暗所であればこのような補正も有効であるが、補助光以外の外部光が混在している環境下では、条件が異なるためオフセット量の加算によっても、正確にフォーカス位置を制御することは困難であった。
【0008】
本発明は、このような実情を鑑みてなされたものであり、例えば低輝度環境下等で補助光を発光してオートフォーカスを行う場合であっても、正確にフォーカス位置を制御することができる画像撮像装置及びその合焦方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる画像撮像装置は、被写体からの撮像光が入射され、この撮像光を電気信号に変換して画像を撮像するカメラ撮像部と、被写体に対して光を照射する補助光照射部と、上記カメラ撮像部及び上記補助光照射部を制御する制御部とを備え、上記制御部は、上記カメラ撮像部内に設けられたフォーカスレンズの合焦位置を検出するフォーカシング処理時に、上記補助光照射部により被写体に対して光を照射した状態で上記フォーカスレンズを各位置に移動させて合焦位置に関するコントラスト値を検出し、上記コントラスト値に基づきフォーカスレンズの合焦位置を判定し、フォーカスレンズを上記合焦位置に移動させ、上記補助光照射部により被写体に対して光を照射しない状態で上記フォーカスレンズの合焦位置に関する第2のコントラスト値を検出し、上記合焦位置における上記コントラスト値及び第2のコントラスト値に基づき上記補助光の波長特性による色収差に対応した合焦位置補正量を調整して、上記フォーカスレンズの上記合焦位置を補正することを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる画像撮像装置の合焦方法は、被写体からの撮像光が入射され、この撮像光を電気信号に変換して画像を撮像するカメラ撮像部と、被写体に対して光を照射する補助光照射部とを備える画像撮像装置の合焦方法であって、上記カメラ撮像部内に設けられたフォーカスレンズの合焦位置を検出するフォーカシング処理時に、上記補助光照射部により被写体に対して光を照射した状態で上記フォーカスレンズを各位置に移動させて合焦位置に関する第1のコントラスト値を検出し、上記コントラスト値に基づきフォーカスレンズの合焦位置を判定し、フォーカスレンズを上記合焦位置に移動させ、上記補助光照射部により被写体に対して光を照射しない状態で上記フォーカスレンズの合焦位置に関する第2のコントラスト値を検出し、上記合焦位置における上記第1のコントラスト値及び第2のコントラスト値に基づき上記補助光の波長特性による色収差に対応した合焦位置補正量を調整して、上記フォーカスレンズの上記合焦位置を補正することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態として、本発明が適用された電子的に静止画像を撮像する撮像装置(デジタルスチルカメラ)について説明をする。図1に、本発明の実施の形態のデジタルスチルカメラ1の構成図を示す。
【0013】
デジタルスチルカメラ1は、図1に示すように、CCD12と、S/H・GC(Sampling Hold Gain Control)回路13と、ADコンバータ14と、デジタル信号処理回路15と、ファインダ16と、記録回路17と、検波回路18と、シャッタレリーズボタン19と、シャッタ判定回路20と、AF補助光発光回路21と、レンズ部22と、制御部30とを備えている。
【0014】
CCD12は、レンズ部22を介して受光面に結像された被写体の撮像光を、画素毎に電気信号に変換し、画像信号を出力する。CCD12により蓄積された画像信号は、所定のタイミング(画像更新周期)で、S/H・GC回路13に供給される。
【0015】
S/H・GC回路13は、CCD12から供給された画像信号に対して、サンプリング処理や増幅処理等のアナログ処理を行う。S/H・GC回路13から出力されたアナログの画像信号は、ADコンバータ14に供給される。
【0016】
ADコンバータ14は、S/H・GC回路13から供給されたアナログの画像信号を所定のサンプリングレートでサンプリングして、デジタルの画像信号に変換する。ADコンバータ14から出力されたデジタル画像信号は、デジタル信号処理回路15に供給される。
【0017】
デジタル信号処理回路15は、ADコンバータ14から供給されたデジタル画像信号から、例えば、NTSCや記録メディアに必要なフォーマットのデジタルの映像信号を生成し、外部に出力する。デジタル信号処理回路15は、フレーミング時には、デジタル画像信号から表示画像信号を生成し、ファインダ16に供給する。デジタル信号処理回路15は、静止画像撮像時には、デジタル画像信号から1枚の静止画像信号を生成し、それを圧縮等した後、記録回路17に供給する。
【0018】
ファインダ16は、例えば液晶パネル等から構成された電子式の表示装置である。ファインダ16には、フレーミング時に、デジタル信号処理回路15から表示画像信号が入力され、その画像信号を表示する。
【0019】
記録回路17は、静止画像撮像時に、デジタル信号処理回路15から出力される静止画像信号を、例えばメモリカード等の記憶メディアに記録する。
【0020】
検波回路18は、デジタル信号処理回路15から供給され映像信号から、オートフォーカス(AF)、オート露出(AE)、オートホワイトバランス調整等に必要となる各種検波信号を生成する。各種検波信号は、制御部30により一定期間毎に読み出される。制御部30は、読み出した各種検波信号に基づき、適切な画像が撮像できるようにレンズ部22等を制御する。具体的に、検波回路18が検出する検波信号としては、例えばオートフォーカスに関する検波信号や自動露出制御に関する検波信号等がある。検波回路18は、オートフォーカスに関する検波信号として、撮像画像上の所定の位置に設定されたAF検波エリア内における輝度のエッジ成分を検出し、そのエッジ成分を積算して得られるコントラスト値を出力する。また、検波回路18は、自動露出制御に関する検波信号として、撮像画面上の所定の位置に設定された輝度の検波エリアの輝度を検出し、その輝度レベルを出力する。
【0021】
シャッタレリーズボタン19は、ユーザにより操作されるモーメンタリ型の押圧スイッチである。このシャッタレリーズボタン19は、スイッチを全く押さない状態(オフ)と、スイッチを押しきった状態(全押し)と、スイッチを半分程度まで押した状態(半押し)との3つの状態を区別してスイッチングする機能が設けられている。このシャッタレリーズボタン19の3つの押圧状態(オフ、半押し、全押し)は、シャッタ判別回路20により判別がされ、その判別情報が制御部30に供給される。
【0022】
AF補助光発光回路21は、オートフォーカス時に被写体に対して可視光(AF補助光)を発光する発光回路である。AF補助光発光回路21には、発光素子として、例えば、発光ダイオード、レーザダイオード等のレーザ発光手段、ランプ等が備えられている。このAF補助光発光回路21の発光素子は、例えば筐体の前面部や上部に取り付けられ、撮像対象となる被写体に対して発光されるように設けられている。このAF補助光発光回路21は、制御部30により駆動や発光タイミングが制御される。
【0023】
レンズ部22は、ズームレンズ23と、フォーカスレンズ24と、フォーカスレンズ24を駆動するフォーカスレンズ駆動部25を備えている。また、レンズ部22は、これらの他に、例えば、入射光の赤外線をカットする赤外カットフィルタ、入射光量を制限する絞り羽根、入射光を遮光するシャッタ羽根等の光学系や、ズームレンズ23を駆動するズームレンズ駆動部、絞り羽根を駆動する絞り駆動部と、シャッタ羽根を駆動するシャッタ駆動部等も備えている。
【0024】
レンズ部22内のズームレンズ23は、その光軸が、CCD12の受光面の略中心から延ばした鉛直線と一致する位置に設けられている。ズームレンズ23は、光軸上を前後に直線移動可能に設けられ、その移動位置に応じてCCD12の受光面上の結像画像の撮像倍率を変える。ズームレンズ23は、その移動位置が、ズームレンズ駆動部を介して制御部30により制御される。
【0025】
レンズ部22内のフォーカスレンズ24は、その光軸が、CCD12の受光面の略中心から延ばした鉛直線と一致する位置に設けられている。フォーカスレンズ24は、光軸上を前後に直線移動可能に設けられ、その移動位置に応じてCCD12上の受光面上の結像画像の焦点位置を変える。フォーカスレンズ24は、その移動位置が、フォーカスレンズ駆動部25を介して制御部30により制御される。
【0026】
制御部30は、デジタルスチルカメラ1の各部の制御を行う。例えば、シャッタレリーズボタン19の押圧状態に基づき、フレーミング処理制御(オフ)、オートフォーカス処理制御(半押し)、静止画像記録制御(全押し)を行う。
【0027】
なお、フレーミング処理とは、画面内の被写体の位置や画面の構図を、ユーザが撮影前に確認することができるように、CCD12に撮像されている画像をファインダ16に表示する処理である。このフレーミング処理時には、一定の画像更新周期毎(例えば1/30秒毎)にCCD12が1画面分の撮像処理を行い、撮像して得られた画像信号が出力される。そのため、ファインダ16に表示される画像も、一定時間毎(例えば1/30秒毎)に更新され、ユーザはファインダ16に表示されている撮像画像を、動画で確認することができる。このフレーミング処理は、デジタルスチルカメラ1自体が撮影可能な状態になっており、且つ、シャッタレリーズボタン19がオフの状態のとき、つまりユーザがシャッタレリーズボタン19を押していない状態のときに行われる。
【0028】
オートフォーカス処理とは、静止画の撮像対象となる被写体画像のフォーカスを、自動的に設定する処理である。つまり、オートフォーカス処理は、自動的にフォーカスレンズ24の移動位置を調整して、撮像画像のピント調整を行う処理である。デジタルスチルカメラ1は、フレーミング処理を行いながら、シャッタレリーズボタン19を半押し状態とすると、撮像画像に基づき合焦点位置を検出するオートフォーカス処理を開始する。具体的に、オートフォーカス処理時には、制御部30は、フォーカスレンズ24を移動させながら各位置におけるこのコントラスト値を検波回路18から取得し、フォーカスレンズ24の各移動位置に対するコントラスト値の増減を判断する。そして、制御部30は、そのコントラスト値の増減から、フォーカスレンズ24の移動位置に対する画像のフォーカスの合焦の度合いを判断し、もっともその合焦度合いが高い位置にフォーカスレンズ24を移動する。なお、このオーフォーカス処理の制御手順については、その詳細を後述する。
【0029】
また、このデジタルスチルカメラ1では、このオートフォーカス処理時に、オートフォーカスを行う際に必要となる、絞り羽根の開度や電子シャッタのスピード等の設定、つまり、F値やシャッタスピードの設定も行う。また、さらに、オートフォーカスを行う際に必要となるホワイトバランスの設定といった設定も行う。
【0030】
静止画像撮影処理とは、被写体画像を1画面分撮像して、その1画面分の被写体画像をメディアに記録する処理である。デジタルスチルカメラ1は、オートフォーカス処理を完了したのちに、シャッタレリーズボタン19が全押しされると、フォーカスレンズ24の移動位置、絞り羽根の開度、電子シャッタ時間等を、オートフォーカス処理時に検出された値に設定して、1画面分の静止画像をCCD12で取り込む。取り込まれた静止画像は、デジタル信号処理回路15等により圧縮等の処理がされたのち、メディアに保存される。
【0031】
つぎに、AF補助光発光回路21の回路構成例について説明をする。
【0032】
図2には、回折格子を通過したレーザ光を、AF補助光として出射する発光回路を示している。
【0033】
AF補助光発光回路21は、図2に示すように、回折格子31を介してレーザ光を出射するレーザダイオード32と、レーザダイオード32の出射光量を検出するフォトディテクタ33と、レーザダイオード32の通過電流を制御するトランジスタ34と、レーザダイオード32への供給電力(Vcc)をスイッチングするスイッチング回路35と、フォトディテクタ34からのフィードバック電圧をデジタル化して制御部30に供給するADコンバータ36と、制御部30から与えられるレーザダイオード32への発光光量制御信号をアナログ化するDAコンバータ37と、フォトディテクタ34からのフィードバック電圧と制御部30からの供給電流制御信号とを差動演算してトランジスタ34のベース端子に与えることによりレーザダイオード32の通過電流を安定化させる演算増幅器38とを備えて構成される。
【0034】
レーザダイオード32から回折格子31を通過して外部に出射されるレーザ光は、当該回折格子31に刻まれた凹凸に従った固定パターンの光となる。このようなレーザ光の出射技術は、例えば、レーザポインタ等に用いられている。本デジタルスチルカメラ1では、この固定パターンの光の反射光を用いて、オートフォーカスが行われる。
【0035】
また、一般的に、レーザダイオードは、フォトダイオードと組み合わされたユニット部品で使用される。これは、レーザダイオードが温度変化に対して敏感に光量が変化してしまい、定電流駆動では、出力光量を一定に管理できないためである。フォトダイオードを用いてレーザダイオードの出射光量を一定に管理するには、フォトダイオードをレーザダイオードの出射源に近接する位置に配置し、フォトダイオードの検出電圧を用いて、レーザ出力が一定になるようレーザ駆動連流に帰還をかければよい。このようにした場合、フォトダイオードの感度の温度変化が極めて少ないため、ほぼ一定のレーザ出力管理が可能となる。図2で示す回路も、フォトディテクタ33からフィードバックされた帰還電圧が、DAコンバータ37から出力される基準電圧との差動が取られ、レーザダイオード32の供給電流が制御されるので、レーザダイオード32からの発光光量を一定とすることができる。
【0036】
また、この図2で示すAF用補助光発光回路21では、制御部30から演算増幅器38へ基準電圧(DAコンバータ37を介したアナログの基準電圧)を与えるとともに、スイッチング回路35によりレーザダイオード32へ供給する電力をPWM方式でスイッチングすることで、レーザダイオード32からの発光光量の制御を行う。
【0037】
また、スイッチング回路35は、AF補助光の発光有無の制御回路も兼ねており、制御部30からのON/OFF信号(ポート出力)でPWMのスイッチングが制御される。制御部30は、PWMの周期を、撮像画像の更新周期(例えば、1/30秒)に同期させて制御している。なお、レーザダイオード32の通電、停電は、当該レーザダイオード32の駆動回路の電源(Vcc)のスイッチングを行うことにより行う。
【0038】
なお、演算増幅器38へ与える基準電圧は、所望のPWMのデューティ比(DC発光でも可)で、AF補助光を点灯させたときに、所望の距離、画角、被写体条件でAFが可能な光量が得られる発光出力になるように調整をしておく。この調整は、デジタルスチルカメラ1の装置毎の感度ばらつき吸収するものであり、一旦調整を行えば、PWMのパルスデューティ可変することで、被写体の状況に応じて光量の調整を行うことができる。もっとも、パルスのデューティでの制御ではなく、基準電圧自体を可変しても同等な出力制御は可能である。
【0039】
以上AF補助光発光回路21の回路構成として、回折格子を通過したレーザ光を出射するレーザダイオードを発光素子として用いた例を示したが、このようなレーザダイオードに関わらず、LEDなど他の光源を用いたAF補助光であっても実現は可能である。例えば、発光素子としてLEDを用いた場合には、図3に示すようにLED39をトランジスタ40で駆動するような回路構成となる。
【0040】
つぎに、AF補助光の発光の判定について説明をする。
【0041】
AF補助光は、オートフォーカス処理を行う場合に常に発光するというのものではなく、例えば暗所などの低輝度環境下で、外光だけでは撮像画像の輝度が十分得られず正確にオートフォーカスができない場合等に発光がされる。制御部30では、シャッタレリーズボタン19が半押し状態とされオートフォーカス処理を開始される前から、AF補助光の発光を行うか行わないかの判断を行っている。さらに、この判断情報は、例えば、ファインダ16等を用いてその予告をユーザに提示している。
【0042】
制御部30では、先にも述べたように、オートフォーカスの他に、自動露出制御(AE)も行っている。制御部30は、フレーミング時には常時自動露出制御を行っており、最適な露出設定となるように、ゲイン、電子シャッタ、絞りなどを常に制御している。この自動露出制御は、撮像画像内から検波された輝度レベル(明るさ情報)に基づき行われる。制御部30は、被写体の明るさを示す明るさ情報の算出を、撮像された1枚の画像毎に行う。この明るさ情報は、被写体が明るければ大きく、暗ければ小さな値となる。そして、制御部30では、現在得られている明るさ情報を元に、オートフォーカスが可能な明るさであるか否かを、例えば撮像された1枚の画像毎に判断し、その情報をユーザに提示する。
【0043】
また、制御部30では、シャッタレリーズボタン19が半押し状態とされてAF開始の指示がきたとき、現在オートフォーカスが可能な明るさではないと判断している場合には、AF補助光の発光を決定する(但しこの時点では発光しない)。さらに、AF補助光を発光した際に、AFが可能な明るさになるよう、電子シャッタのシャッタスピードの上限を決定したのち、所定のゲイン、F値の設定を決定して、新たに露出制御を行う。
【0044】
ここで、シャッタースピードは、AF補助光のレーザ発光制御の際のPWMのデューティの最大値より長い時間であり、且つ、1画面分の画像を撮像する際の最小の画像露光周期(CCDからの画像の読み出し周期)より短い、スピードとする。例えば、最小の画像更新周期が1/30秒、レーザのPWMデューティが、1/60秒オン、1/60秒オフで動作するとした場合、シャッタースピードを1/30秒を上限に設定する。このように設定することにより、発光されたAF補助光をもれなく受光した状態で、最速のオートフォーカス処理時間を実現することができる。なお、CCDから画像読み出し周期が早くなれば、1/30秒より短いシャッタースピードを選択してもよい。また、AF補助光の到達距離を伸ばすため、最小の画像更新周期以上の発光を行う場合は、最小画像更新周期以上に露光時間を伸ばしてもよい。
【0045】
つぎに、AF補助光の発光時におけるオートフォーカス処理の制御フローについて説明をする。図4に、オートフォーカス処理時における制御部30の処理フローチャートを示し、図5にオートフォーカス処理時における各ステップでのフォーカスレンズ24の移動位置並びにフォーカスレンズ24の各位置にあるときに検出された撮像画像のコントラスト値を示す。
【0046】
まず、制御部30は、シャッタレリーズボタン19が半押し状態となる以前の状態(すなわち、シャッタレリーズボタン19がオフのフレーミング状態)において、CCD12を通して検出された撮像画像の輝度レベルに基づいて、被写体の明るさを検出し、AF補助光の発光が必要であるか否かを判断しておく(ステップS1)。本例では、シャッタレリーズボタン19を半押しする以前にAF補助光の発光有無を判断しているが、これは、AF補助光の発光の予告をシャッタレリーズボタン19を半押しする以前に、ユーザに認知させるためである。なお、AF補助光の発光の予告をユーザに認知させる必要がなければ、次のステップS2の半押し直後の自動露出制御の補正結果から発光の有無を判断してもよい。
【0047】
続いて、制御部30は、AF補助光の発光が必要であると判断されている状態で、シャッタレリーズボタン19が半押しされると、オートフォーカスに適した露光状態になるよう自動露出制御をする(ステップS2)。つまり、オートフォーカスを行うためのコントラストが検出されるAF検波エリアの露光状態が、コントラストが検出できるような状態に露出制御を行う。従って、AF検波エリア内の輝度レベル或いはその近傍の輝度レベルを検出して、露出制御を行う。本例では、シャッタレリーズボタン19が半押しされる以前のCCD12からの画像情報は、ユーザの作風として意図的に露出が操作されている場合や、全体の明るさのバランスで、AF検波エリアが暗くなっている可能性もある。そのため、シャッタレリーズボタン19が半押しされた以降のオートフォーカスのための自動露出制御は、少なくとも、撮像画面内のAF検波エリア内でオートフォーカスが可能な露出状態になるように行う。
【0048】
続いて、制御部30は、ステップS2で制御した露出で、AF補助光を発光しないで、AF検波エリア(或いはその付近)の輝度レベルを取得する(ステップS3)。
【0049】
続いて、制御部30は、補助光発光回路21のPWM出力上限のデューティを出力して、AF補助光の最大発光を行い、AF検波エリア(或いはその付近)での輝度レベルを取得する(ステップS4)。そして、制御部30は、ステップS3で検出した非発光状態での輝度レベルと、最大発光状態での輝度レベルとの差違を求め、この差異に基づきオートフォーカス処理で必要な最低限のAF補助光の出力光量を決定する。なお、ここでは、AF補助光の発光状態及び非発光状態での輝度レベルを比較するため、フォーカスレンズ24の移動は行わない。
【0050】
続いて、制御部30は、稼働範囲の最も近端側(至近端)に、フォーカスレンズ24を移動する(ステップS5)。
【0051】
続いて、制御部30は、至近端への移動が完了すると、その後、ステップS4において設定した出力光量でAF補助光の発光を行いながら、フォーカスレンズ24を無限端方向に移動させていく(ステップS6)。この際、移動中に得られる各撮像画像のコントラスト値の履歴と、そのコントラスト値が得られたフォーカス位置情報の履歴を記憶する。
【0052】
続いて、フォーカスレンズが無限端に到達すると、制御部30は、移動の際に収集したコントラスト値を評価し、合焦位置として一番確からしいと評価された移動位置を、最初の合焦位置として判定する(ステップS7)。例えば、コントラスト値のピーク値が得られた移動位置を、合焦位置として判定する。そして、制御部30は、合焦位置と判定された移動位置に、フォーカスレンズ24を移動する。
【0053】
続いて、フォーカスレンズを合焦位置へ移動すると、制御部30は、AF補助光を発光している状態で、この合焦位置で撮像画像のコントラスト値を取得する(ステップS8)。なお、ここでのコントラスト値は、ステップS6で得られた履歴のなかから抽出してもよい。
【0054】
続いて、制御部30は、AF補助光の発光を停止する(ステップS9)。
【0055】
続いて、制御部30は、AF補助光を発光していない状態で、この合焦位置での撮像画像のコントラスト値を取得する(ステップS10)。
【0056】
続いて、制御部30は、AF補助光が発光されている状態でのコントラスト値と、発光されていない状態でのコントラスト値とに基づき、フォーカスレンズ24の合焦位置の補正量を求め、求めた補正量分だけ、フォーカスレンズ24を移動させ、その補正位置を合焦位置とする(ステップS11)。
【0057】
本デジタルスチルカメラ1では、以上のようにAF補助光の発光時におけるオートフォーカス処理を行う。
【0058】
つぎに、上記のステップS3及びステップS4で設定されるAF補助光の発光光量の設定についてさらに詳細に説明をする。
【0059】
ステップS3及びステップS4では、撮像画像上のAF検出エリアの輝度レベル或いはその近傍の輝度レベルを検出している。このステップS3では、ステップS2で自動露出制御した状態で、輝度レベルを取得する。このステップS3で得た値を、無発光時輝度レベル(ILUMI_OFF)とする。ステップS4では、ステップS2で露出制御した状態に加えてAF用補助光発光回路21から最大光量で発光し、そのときのAF検出エリアの輝度レベル或いはその近傍の輝度レベルを取得する。このステップS4で得た値を、発光時輝度レベル(ILUMI_ON)とする。
【0060】
ここで、ステップS3及びステップS4で検出する輝度レベルは、撮像画像のAF検出エリア内又はその近傍の輝度を積算し、その積算値を1枚以上の撮像画像で積分した値である。本例では、1枚の撮像画像から得られた値を用いるものとする。
【0061】
また、輝度レベルの検出範囲は、AF補助光の照射角度がN度、撮像画像の画角がM度、AF補助光の光軸ずれが0度で考慮しなくてよいとすれば、画角の中心を基準に、N度の領域を輝度レベル取得のための領域として設定する。このように設定をすることによって、例えば変倍可能なズームレンズを用いている場合であっても、AF補助光が照射されていない領域の輝度レベルを参照しないで、無発光時輝度レベル(ILUMI_OFF)と発光時輝度レベル(ILUMI_ON)とを比較することができる。
【0062】
また、検出した輝度レベルを、輝度の検出エリアの面積を元に単位面積あたりの輝度レベルとして正規化してもよい。これは、輝度レベルの積分値を求めた場合、AF補助光が照射されていない領域を検出してしまうと、照射光量が同じでも、相対的に検出した輝度レベルが増減してしまうためである。
【0063】
さらに、ステップS4では、無発光時輝度レベル(ILUMI_OFF)と発光時輝度レベル(ILUMI_ON)とから、輝度レベル比(ILUMI_RATIO)を以下の(1)〜(4)に従って算出する。
(1)発光時輝度レベル(ILUMI_ON)>ノイズレベル(NOISE_LEVEL)の場合
ILUMI_ON_RIV = ILUMI_ON - NOISE_LEVEL
(2)発光時輝度レベル(ILUMI_ON)≦ノイズレベル(NOISE_LEVEL)の場合
ILUMI_ON_RIV = 0
(3)ILUMI_ON_REV>無発光時輝度レベル(ILUMI_OFF)の場合
ILUMI_RATIO={(ILUMI_ON - ILUMI_OFF)*100}/ILUMI_ON
(4)ILUMI_ON_REV≦無発光時輝度レベル(ILUMI_OFF)の場合
ILUMI_RATIO=0 。
【0064】
単純に、発光時の輝度レベルと無発光時の輝度レベルとの比を求めてもよいが、被写体が非常に遠い場合や反射率が低い被写体の場合には、輝度レベルが小さくなり輝度レベル比(ILUMI_RATIO)が不安定となる。そのため、ここでは、発光時輝度レベル(ILUMI_ON)の値が小さくノイズとして判断される場合には、一律に輝度レベル比(ILUMI_RATIO)を0としている。これにより、非常に遠い被写体や反射率の低い被写体に対してオートフォーカスを行う場合にも、安定した明るいAF補助光の照射をすることができる。
【0065】
また、さらにステップS4は、算出した輝度レベル比(ILUMI_RATIO)に応じてオートフォーカス時に必要となるAF補助光の発光光量(ILUMI_LEVEL)を決定する。輝度レベル比(ILUMI_RATIO)に対するAF補助光の発光光量(ILUMI_LEVEL)は、例えば、以下のように階段状の閾値(th1,th2,th3,th4,th5 :th1>th2>th3>th4>th5)と比較して求める。
【0066】
ILUMI_LEVEL=6 th1≦ILUMI_RATIO
ILUMI_LEVEL=5 th2≦ILUMI_RATIO<th1
ILUMI_LEVEL=4 th3≦ILUMI_RATIO<th2
ILUMI_LEVEL=3 th4≦ILUMI_RATIO<th3
ILUMI_LEVEL=2 th5≦ILUMI_RATIO<th4
ILUMI_LEVEL=1 ILUMI_RATIO<th5 。
【0067】
ここで、ILUMI_LEVEL=1の場合にAF補助光が最大発光となり、ILUMI_LEVELの値が大きくなると、発光光量が小さくなっていく。
【0068】
なお、“無発光時輝度レベル(ILUMI_OFF)≧補助光を必要としない十分な輝度レベル”である場合には、以上の発光光量の算出に関わらず、AF補助光の発光光量を最小発光光量(ここでは、ILUMI_LEVEL=6)に設定する。
【0069】
この処理は、ユーザが明るさを予測できないくらい撮影環境を暗くしてしまい、AF補助光が必要であると判定されている状態ではあるが、ステップS2の自動露出制御を行えばAF補助光の発光が必要でないような状態のケースを考慮している。つまり、本デジタルスチルカメラ1の場合、シャッタレリーズボタン19の半押し前に、ユーザに対して補助光発光がされるか否かの予告を行っているが、この予告を行っている場合には、ステップS2の露出制御の結果、AF補助光の発光が不必要であるぐらい十分な輝度あったとしても、AF補助光が発光される。こういった場合には、AF補助光を発光した場合のAF検波エリアの輝度レベルと、発光していない場合のAF検波エリアの輝度レベルとの差異がなくなり、上記計算手法ではILUMI_RATIO=0となる可能性が高い。こうなると、AF補助光が必要ない明るさであるのにも関わらず、フル発光してしまう場合がある。この処理は、このような場合にフル発光を防止するために行っている。
【0070】
そして、この発光光量(ILUMI_LEVEL)を算出すると、この発光光量に基づき、以下のように発光手段を駆動する電力をスイッチングしているPWMのデューティ(DUTY)を設定する。
【0071】
DUTY=MAX_DUTY / ILUMI_LEVEL 。
【0072】
ここで、MAX_DUTYは、PWM出力の最大デューティ(つまり、最高光量が発光されるディーティ)である。
【0073】
本デジタルスチルカメラ1では、以上のようにAF補助光の発光光量を制御することによって、オートフォーカス時に最適な発光光量で補助光を照射することができる。例えば、反射率の低い被写体、非常に遠い被写体などでは、明るい光を十分な光を発光し、反射率の高い被写体、非常に近い被写体などでは、必要相当分のみの発光が可能であり、AFを行う時間を最小限にとどめ、消費電力的に効率よくすることができる。また、このAF補助光を遠距離まで到達させることが可能となる。
【0074】
なお、以上の例では、輝度レベル比(ILUMI_RATIO)から階段上の閾値を用いて発光光量(ILUMI_LEVEL)を算出したが、このような方法に限らず、例えば、AF補助光の発光光量と輝度レベル比との相関を示す曲線近似式や直線近似式を用いて発光光量(ILUMI_LEVEL)を算出しても良いし、また、さらに細かいテーブルを作成して詳細に発光光量(ILUMI_LEVEL)を設定してもよい。また、以上の例では、AF補助光の発光光量を補助光の電力をスイッチングするPWMのデューティを変化させるようにしているが、このような方法に限らず、例えば、発光手段に対する電圧を制御して発光光量を変化させてもよいし、また、電流を制御して発光光量を変化させても良い。
【0075】
つぎに、ステップS8〜ステップS11で行われるフォーカスレンズの合焦位置の制御処理についてさらに詳細に説明をする。
【0076】
ステップS8及びステップS10では、撮像画像の合焦度合いとして、撮像画像内に設けられているAF検出エリアのコントラスト値を検出している。このコントラスト値は、例えば、AF検出エリア内の画像のエッジ成分を積分した値である。このコントラスト値の大小により、撮像画像の合焦度合いを判断している。ステップS8で検出されるAF補助光の発光時でのコントラスト値を、発光時コントラスト値(CONT_ON)とし、ステップS10で検出されるAF補助光の無発光時でのコントラスト値を、無発光時コントラスト値(CONT_OFF)とする。なお、AF補助光以外に光がない撮影環境下では、AF補助光が無発光の場合、被写体は非常に暗くなり撮像画像からエッジ成分を検出することはできなくなるので、コントラスト情報を得ることはできなくなる。しかしながら、AF補助光以外の外光が混じっている撮影環境下では、AF補助光がなくなってもその外光によって被写体は有る程度輝度を持つため、エッジ成分が検出できる。
【0077】
ステップS11では、AF補助光の発光時のコントラスト値(CONT_ON)と、AF補助光の無発光時のコントラスト値(CONT_OFF)とを比較して、AF補助光に対する外光の混じり具合を予測し、フォーカスレンズ24の移動位置の補正量βを算出している。
【0078】
この補正量βの算出方法について説明をする。
【0079】
まず、AF補助光単独の影響による補正量αは、AF補助光の波長特性により生じる色収差によるずれに対応した値となる。そのため、AF補助光を発光した際に検出された合焦位置に対して、一義的に定まる量となる。
【0080】
これに対してAF補助光に対する外光の影響量(I)は、AF補助光の発光時のコントラスト値(CONT_ON)とAF補助光の無発光時のコントラスト値(CONT_OFF)との比から、以下のように算出される。
【0081】
影響量(I)=CONT_ON/CONT_OFF。
【0082】
そのため、AF補助光に外光が加わった場合におけるフォーカスレンズ24の補正量βは、補正量αと影響量(I)とから、例えば以下のように算出する。
【0083】
影響量(I)>しきい値th11の場合
補正量β大(α100%)
しきい値th11≧影響量(I)>しきい値th12の場合
補正量β中(αの50%)
しきい値th12≧影響量(I)
補正量βなし(αの0%) 。
【0084】
ステップS11では、このようにして求められた補正量β分だけ、フォーカスレンズ24の移動位置を移動させ、オートフォーカス処理を完了する。
【0085】
本デジタルスチルカメラ1では、以上のようにフォーカスレンズ24の合焦位置を制御することによって、AF補助光の周波数特性が例えば可視光領域の低波長側にあったり、AF補助光以外の外部光源が存在する環境下であったりしても、正確にフォーカス位置を制御することができる。
【0086】
なお、以上の例では、階段上の閾値を用いて外光の影響が加わった場合の補正量βを算出したが、このような方法に限らず、例えば、影響量(I)と補正量βとの相関を示す曲線近似式や直線近似式を用いて算出しても良いし、また、さらに細かいテーブルを作成して詳細に補正量βを算出してもい。
【0087】
【発明の効果】
本発明にかかる画像撮像装置及びその合焦方法では、補助光を照射した状態で撮像された撮像画像のコントラスト値から判定されたフォーカスレンズの合焦位置にフォーカスレンズを移動させ、補助光を照射しない状態で撮像された上記合焦位置における撮像画像のコントラスト値に基づき、上記フォーカスレンズの合焦位置を補正する。
【0088】
このため本発明にかかる画像撮像装置及びその合焦方法では、補助光の周波数特性が例えば可視光領域の低波長側にあったり、補助光以外の外部光源が存在する環境下であったりしても、正確にフォーカス位置を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたデジタルスチルカメラのブロック構成図である。
【図2】上記デジタルスチルカメラのAF用補助光発光回路の回路図である。
【図3】上記AF用補助光発光回路の他の例を示す回路図である。
【図4】AF補助光発光時におけるオートフォーカス処理のフローチャートである。
【図5】上記オートフォーカス処理時におけるフォーカスレンズの移動位置、並びに、コントラスト値のレベルを示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルスチルカメラ、12 CCD、15 デジタル信号処理回路、18 検波回路、19 シャッタレリーズボタン、21 AF補助光発光回路、24 フォーカスレンズ、30 制御部

Claims (7)

  1. 被写体からの撮像光が入射され、この撮像光を電気信号に変換して画像を撮像するカメラ撮像部と、
    被写体に対して光を照射する補助光照射部と、
    上記カメラ撮像部及び上記補助光照射部を制御する制御部とを備え、
    上記制御部は、上記カメラ撮像部内に設けられたフォーカスレンズの合焦位置を検出するフォーカシング処理時に、上記補助光照射部により被写体に対して光を照射した状態で上記フォーカスレンズを各位置に移動させて合焦位置に関する第1のコントラスト値を検出し、上記第1のコントラスト値に基づきフォーカスレンズの合焦位置を判定し、フォーカスレンズを上記合焦位置に移動させ、上記補助光照射部により被写体に対して光を照射しない状態で上記フォーカスレンズの合焦位置に関する第2のコントラスト値を検出し、上記合焦位置における上記第1のコントラスト値及び第2のコントラスト値に基づき上記補助光の波長特性による色収差に対応した合焦位置補正量を調整して、上記フォーカスレンズの上記合焦位置を補正することを特徴とする画像撮像装置。
  2. 上記制御部は、補助光無発光時の撮像画像の輝度と補助光最大発光時の撮像画像の輝度とに基づき、補助光の発光光量を制御することを特徴とする請求項1記載の画像撮像装置。
  3. 上記補助光照射部の発光手段は、LED(Light Emitting Diode)、レーザ発光手段又は電球であることを特徴とする請求項1記載の画像撮像装置。
  4. 上記補助光照射部の発光手段は、被写体に対して回折格子を介してレーザ光を発光するレーザ発光手段であることを特徴とする請求項1記載の画像撮像装置。
  5. 上記制御部は、上記カメラ撮像部により撮像された撮像画像に基づき、上記第1のコントラスト値及び第2のコントラスト値を検出することを特徴とする請求項1記載の画像撮像装置。
  6. 上記制御部は、上記カメラ撮像部により撮像された撮像画像のコントラストに基づき、上記第1のコントラスト値及び第2のコントラスト値を検出することを特徴とする請求項5記載の画像撮像装置。
  7. 被写体からの撮像光が入射され、この撮像光を電気信号に変換して画像を撮像するカメラ撮像部と、被写体に対して光を照射する補助光照射部とを備える画像撮像装置の合焦方法であって、
    上記カメラ撮像部内に設けられたフォーカスレンズの合焦位置を検出するフォーカシング処理時に、上記補助光照射部により被写体に対して光を照射した状態で上記フォーカスレンズを各位置に移動させて合焦位置に関する第1のコントラスト値を検出し、上記第1のコントラスト値に基づきフォーカスレンズの合焦位置を判定し、フォーカスレンズを上記合焦位置に移動させ、上記補助光照射部により被写体に対して光を照射しない状態で上記フォーカスレンズの合焦位置に関する第2のコントラスト値を検出し、上記合焦位置における上記第1のコントラスト値及び第2のコントラスト値に基づき上記補助光の波長特性による色収差に対応した合焦位置補正量を調整して、上記フォーカスレンズの上記合焦位置を補正することを特徴とする画像撮像装置の合焦方法。
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