JP3890942B2 - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上端がフロア下部にレイアウトされたダンパーを備える、低床フロア車両のサスペンション、特にリアサスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両のサスペンションには、様々な形態のものが提案され、採用されている。こうしたサスペンションは、形式により操縦安定性や乗り心地、レイアウト性などが異なるため、車両の要求に応じて形式が選択されている。
【0003】
こうした中で、本出願人は、車室または荷室の空間が広い車両を実現するための低床フロア車両用リアサスペンション装置に関し、特願2000−385215号を出願している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記、特願2000−385215号には、図2に示したように、車両の前後方向に延び、車体に支持された前端部1と、後部に後輪支持部材を連結するためのボルト2aと、下方部にはダンパー下端部を支持するダンパー支持部材を取り付けるために形成され、上下方向から見て断面がコ字状を成す断面コ字状部7を有した、プレス成形鋼板製のスイングアーム3が開示されている。
【0005】
ここで、スイングアーム3の下方部においてダンパー支持部を設けた理由は、車両フロアの低床化を実現するに際して、ダンパーのストローク量を十分に確保して乗り心地を悪化させないようにするためである。
【0006】
しかしながら、このような構造を有するサスペンション装置は、ダンパー支持部材を取り付けるために形成された断面コ字状部は路面からの高さが低く、走行中に泥はねや飛び石などによってダンパー支持部付近が損傷する可能性がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑み、車両フロアの低床化を実現する上で、簡素で安価、取付けが容易で、かつダンパー支持部の損傷を長期にわたって防止できるサスペンション構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の構成による車両のサスペンション装置は、車体のフロア下部にあって車体と後輪支持部材とを連結するサスペンション・アームの下方部に、車両進行方向に向いた支持軸によりその下部を支持されたダンパーを備えるサスペンション装置において、上記支持軸に取付けられる際に該支持軸の下方に位置する本体部と、該本体部と一体に形成され上記支持軸の車両前方側固定部を保護する保護部と、上記本体部と一体に形成され上記支持軸の両側を挟む様に上記本体部から上方に延びる一組の弾性部と、該一組の弾性部の弾性変形に伴ない上記支持軸がその間を挿通可能であると共に上記本体部と協働して上下から上記支持軸を挟むことが可能な様に上記一組の弾性部の先端部分に一体に形成され互いに近付く方向に延びる一組の係合部と、を有するプロテクターが、上記支持軸に取付けられる、車両のサスペンション装置を設けたものである。
【0009】
本発明の第1の構成によれば、ダンパーの下部を支持する支持軸には、支持軸の車両前方側固定部を保護する保護部を有するプロテクターを設けた構造となっているところから、ダンパー支持部の泥はねや飛び石による損傷を防止できる。
【0010】
また、プロテクターは支持軸の両側を挟む様にプロテクター本体部から上方に延びる一組の弾性部と、この一組の弾性部の弾性変形に伴ない支持軸がその間を挿通可能であると共にプロテクター本体部と協働して上下から支持軸を挟むことが可能な様にこの一組の弾性部の先端部分に一体に形成され互いに近付く方向に延びる一組の係合部を有する構造となっているので、ダンパー支持部からの脱落が防止できるとともに、別の取付け部材を用いることなく、プロテクター本体部から上方に延びる一組の弾性部間に支持軸が挿通するように上方に押し込んで、弾性部先端から延びる係合部を支持軸の軸心より上方面に接するように引掛けるだけでよい、極めて安価で簡便な取付け構造とすることができる。
【0011】
本発明の第2の構成による車両のサスペンション装置は、上記プロテクターには、該プロテクターが上記支持軸の軸方向へ移動するのを規制する規制部が設けられ、該規制部と上記係合部とにより上記サスペンション・アームのダンパー支持部の一部を挟持させたものである。
【0012】
本発明の第2の構成によれば、泥はねや飛び石からダンパー支持部を保護するプロテクターは、車両の振動やアームの揺動に対しても確実に保持されて、長期的にダンパー支持部の損傷を防止できる。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、車両の低床化を実現する上で、ダンパー下部の支持部が路面近くの低い位置に配置されても、ダンパー支持部材が泥はねや飛び石で損傷するのを長期にわたって防止でき、かつ安価にその構造を提供し得るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1〜図6を用いて説明する。
【0015】
本発明の実施形態に係るサスペンション装置の平面図である図1に示す様に、このサスペンション装置は、その前端部1が車体に支持され、後部には後輪支持部材2がボルト2aによって連結固定されたスイングアーム3(スイングアームの車体内側からの斜視図である図2参照)と、車幅方向に延びるように設置されてスイングアーム3を支持する3本のサスペンションアーム4〜6と、スイングアーム3の下端に形成される断面コ字状の支持部7に設けられたダンパー支持部材8と、車体フロア下部にその上端が設置されるとともに、車幅方向で下方が車外側に、かつ、前後方向で下方が後方側に傾斜され、ダンパー支持部材8との溶接固定によってその下端部が支持されたダンパー9とによって低床車両を実現できるサスペンション構造を有するとともに、次に説明するプロテクター10とを備えている。
【0016】
本発明に係るプロテクター10の斜視図である図3に示す様に、プロテクター10は、例えば樹脂材から成る一体成形品であって、前方上方に向かって延びた傾斜面部(保護部)11と、傾斜面部下端から後方に延びた本体部12と、本体部12から上方に突き出た突起部13と、後で述べる円筒状支持ピン16の外径よりも狭い間隔をもって本体部12の後方から上方に向かって延びる2つのピン挟持部(弾性部)14と、それぞれのピン挟持部(弾性部)14の先端から内側下方に向かって延び、円筒状支持ピン16の軸心より上方の面に接して引掛けられるピン係合部15が成形されている。
【0017】
なお、本実施の形態では、突起部13を2つ成形しているが、車幅方向に長い1つの突起形状としてプロテクター10が支持軸の軸方向への動きを規制するものであってもよいし、ピン挟持部(弾性部)14は一部が互いに外側に三角状に膨出させてピンを挟む部分を多くした形状に成形したものであってもよい。
【0018】
次に、プロテクター10とダンパー支持部材8及びスイングアーム3の下端に形成される断面コ字状の支持部7との関係について、車両内側からの斜視図である図4を用いて説明する。
【0019】
図4において、図1に示したダンパー9の下端部を支持するダンパー支持部材8は、円筒状支持ピン16と、円筒状支持ピン16の中央付近の約1/3の長さにわたって接着された円筒状ラバー部材17と、ラバー部材17の外周面を覆うように接着、形成された外筒部材18とから構成されている。そして、ダンパー9の下端部がダンパー支持部材8を構成する外筒部材18に溶接固定されているので、外筒部材18はダンパー9からの力を受けた際に、ラバー部材17の弾性変形特性によって、車幅方向、および車両前後方向に回動可能になっている。
【0020】
そして、上記のように構成された支持部材8は、スイングアーム3の下端に形成される断面コ字状の支持部7に円筒状支持ピン16の円筒内部を貫くボルト19とナット20で固定されている。
【0021】
次に、本発明のポイントであるプロテクター10の取付け構造について説明する。先に述べたが、ピン挟持部(弾性部)14は円筒状支持ピン16の外径よりも狭い間隔を有しているので、図4に示したように、円筒状支持ピン16の前方側の外周面に接して樹脂製プロテクターの弾性変形特性を利用してこれを挟み、さらに、ピン係合部15は円筒状支持ピン16の軸心より上方の面に接して係合されて支持ピン16から脱落しないように設置され、かつ、円筒状支持ピン16、ラバー部材の前方面、さらには外筒部材18の外表面が前方下部からの泥はねや飛び石によって損傷するのを防止するようになっている。
【0022】
また、車両外側からの斜視図である図5に示した様に、円筒状支持ピン16の円筒内部を貫いて円筒状支持ピン16をスイングアーム3の下端に形成された断面コ字状の支持部7に固定するボルト19のボルト頭部21は車両前方に位置しており、前方からの泥や飛び石を下方に跳ね返すことによってボルト頭部21を保護する様に、プロテクター10の傾斜面部(保護部)11が成形されている。
【0023】
さらに、図5におけるA方向矢視図である図6に示した様に、プロテクター10の本体部12は、スイングアーム3の下端に形成される断面コ字状の支持部7の前方下端部に接し、かつ、本体部12から上方に突き出た突起部13の後方側の面とピン挟持部(弾性部)14の前方側の面とで断面コ字状の支持部7の板を挟持して、プロテクター10が前後方向へ動くのを規制している。
【0024】
以上の説明から明らかな様に、本発明によれば、プロテクター10は安価で簡易な取付け構造を有するとともに、ダンパー9の下端部を支持するダンパー支持部材8を固定する車両前方側のボルト頭部21と、ダンパー支持部材を構成する支持ピン16、ラバー部材17、及び外筒部材18を泥はねや飛び石による損傷から防ぐことができ、さらに、プロテクター10をダンパー支持部材へ長期間、確実に固定でき、低床車両のサスペンションを耐久性のあるものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るサスペンション装置の平面図
【図2】 スイングアームの車体内側からの斜視図
【図3】 本発明に係るプロテクターの斜視図
【図4】 本発明に係る車両内側からの斜視図
【図5】 本発明に係る車両外側からの斜視図
【図6】 図5におけるA方向矢視図
【符号の説明】
1…スイングアーム前端部 2…後輪支持部材
3…スイングアーム 7…断面コ字状支持部
8…ダンパー支持部材 9…ダンパー
10…プロテクター 11…傾斜面部(保護部)
12…本体部 13…突起部
14…ピン挟持部(弾性部) 15…ピン係合部
16…円筒状支持ピン 21…ボルト頭部

Claims (2)

  1. 車体のフロア下部にあって車体と後輪支持部材とを連結するサスペンション・アームの下方部に、車両進行方向に向いた支持軸によりその下部を支持されたダンパーを備えるサスペンション装置において、
    上記支持軸に取付けられる際に該支持軸の下方に位置する本体部と、該本体部と一体に形成され上記支持軸の車両前方側固定部を保護する保護部と、上記本体部と一体に形成され上記支持軸の両側を挟む様に上記本体部から上方に延びる一組の弾性部と、該一組の弾性部の弾性変形に伴ない上記支持軸がその間を挿通可能であると共に上記本体部と協働して上下から上記支持軸を挟むことが可能な様に上記一組の弾性部の先端部分に一体に形成され互いに近付く方向に延びる一組の係合部と、を有するプロテクターが、上記支持軸に取付けられる、車両のサスペンション装置。
  2. 上記プロテクターには、該プロテクターが上記支持軸の軸方向へ移動するのを規制する規制部が設けられ、該規制部と上記係合部とにより上記サスペンション・アームのダンパー支持部の一部を挟持させた、請求項1記載の車両のサスペンション装置。
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