JP3876742B2 - エネルギー吸収構造 - Google Patents

エネルギー吸収構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3876742B2
JP3876742B2 JP2002088072A JP2002088072A JP3876742B2 JP 3876742 B2 JP3876742 B2 JP 3876742B2 JP 2002088072 A JP2002088072 A JP 2002088072A JP 2002088072 A JP2002088072 A JP 2002088072A JP 3876742 B2 JP3876742 B2 JP 3876742B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
wall portion
vertical wall
load
bent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002088072A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003276645A (ja
Inventor
史彦 杵島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2002088072A priority Critical patent/JP3876742B2/ja
Publication of JP2003276645A publication Critical patent/JP2003276645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3876742B2 publication Critical patent/JP3876742B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエネルギー吸収構造に係り、特に、自動車等の車両の構造部材に適用可能なエネルギー吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両の構造部材に適用可能なエネルギー吸収構造においては、その一例が実開平6−27449号に示されている。
【0003】
図13に示される如く、このエネルギー吸収構造では、フロントフェンダー100における段差部102の折れ線部102Aに有角孔部104の角部104Aが合致させてあるため、この角部104Aの存在により、折れ線部102Aが変形し易くなり、この有角孔部104に相当する部分におけるフロントフェンダ100の変形量が大きくなる。従って、この有角孔部104に相当する部分の頂点100Aに物が衝突しても、その衝突エネルギーを確実に吸収できるため、この衝突体の保護を図ることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このエネルギー吸収構造においては、フロントフェンダー100に有角孔部104を形成することで、通常使用状態でのフロントフェンダー100の強度が低下し、容易に変形してしまうという不具合がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、通常使用状態において所定の強度を確保することができ、且つ衝撃荷重が作用した場合には撃吸収性能を向上できるエネルギー吸収構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明におけるエネルギー吸収構造は、基材における荷重の作用方向に対して略垂直方向に形成した屈曲部と、
前記基材における荷重の作用方向に沿って形成した補強手段と、
前記基材における前記屈曲部と前記補強手段との交点に形成された脆弱部形成手段と、
を有することを特徴とする。
【0007】
従って、通常使用状態において、基材に荷重が作用した場合には、基材における荷重の作用方向に沿って形成した補強手段により、荷重に対する所定の強度を確保することができる。一方、所定値以上の衝撃荷重が基材に作用した場合には、基材における荷重の作用方向に対して略垂直方向に形成した屈曲部と、補強手段との交点に形成された脆弱部形成手段を起点にして、補強手段が屈曲すると共に、基材全体が屈曲部を起点に屈曲する。この結果、低い反力で基材が変形するため、撃吸収性能を向上できる。
【0008】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のエネルギー吸収構造において、前記屈曲部に沿って変形促進手段を形成したことを特徴とする。
【0009】
従って、請求項1記載の内容に加えて、所定値以上の衝撃荷重が基材に作用し、基材全体が屈曲部を起点に屈曲す際に、屈曲部に沿って形成した変形促進手段により、更に低い反力で基材が変形するため、撃吸収性能を更に向上できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明におけるエネルギー吸収構造の第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0011】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0012】
図6に示される如く、本実施形態では、車体10のフードパネル(フードアウタパネルとも言う)12と、フェンダパネル14との境界16が、前部ボンネット18の車幅方向両端部において、車両前後方向に沿って延びている。
【0013】
図1に示される如く、フードパネル12の車幅方向外側部の下面側には、フードインナパネル20が車両前後方向に沿って配設されている。フードインナパネル20の車両前後方向から見た断面形状は、開口部を上方へ向けた略ハット状とされており、開口部の車幅方向内側に突出形成された内側フランジ20Aがフードパネル12の下面12Aに接着剤で結合されている。また、フードインナパネル20の開口部の車幅方向外側に突出形成された外側フランジ20Bには、フードパネル12の車幅方向外側縁部12Bがヘミング加工によって固定されている。フードパネル12とフードインナパネル20とで構成される閉断面部21は、フードパネル12の骨格を構成すると共に、フードパネル12のみに衝突体が衝突した場合にも充分な衝撃吸収が可能な荷重−変形特性を備えている。
【0014】
フードパネル12とフェンダパネル14との境界16の下方には、車両前後方向に沿って車体10の構造部材としてのエプロンアッパメンバ24が配設されており、エプロンアッパメンバ24は、エプロンアッパメンバ24の上部を構成するエプロンアッパメンバアッパ26とエプロンアッパメンバ24の下部を構成するエプロンアッパメンバロア28とで構成されている。
【0015】
エプロンアッパメンバアッパ26は断面逆L字形状となっており、エプロンアッパメンバロア28は断面L字状となっている。エプロンアッパメンバアッパ26の上壁部26Aの車幅方向外側端部26Bには、エプロンアッパメンバロア28の縦壁部28Aの上端部に車幅方向外側に向かって形成されたフランジ28Bが溶着されており、エプロンアッパメンバアッパ26の縦壁部26Cの車両下端部26Dには、エプロンアッパメンバロア28の横壁部28Cの車幅方向内側端部に車両下方に向かって形成されたフランジ28Dが溶着されている。
【0016】
従って、エプロンアッパメンバ24は、エプロンアッパメンバアッパ26とエプロンアッパメンバロア28とで車両前後方向に延びる閉断面部29を形成している。
【0017】
フードパネル12の車幅方向外側縁部12Bに車幅方向において対向しているフェンダパネル14の車幅方向内側上端部14Aは、フェンダパネル14のフードとの見切り部となっており、車幅方向内側上端部14Aの下方は基材としての縦壁部14Bとなっている。この縦壁部14Bは、略車両上下方向中央部に形成された、車幅方向内側へ凸の屈曲部30によって、断面く字状となっている。即ち、縦壁部14Bには、荷重の作用方向、本実施形態では、車両上下方向に対して、略垂直方向となる車両前後方向に沿った屈曲部30が形成されている。
【0018】
なお、縦壁部14Bの下端部には、車幅方向内側に向かってフランジ14Cが形成されており、このフランジ部14Cがエプロンアッパメンバアッパ26の上壁部26Aの上面に、ボルト32とエプロンアッパメンバアッパ26の上壁部26Aの下面側に固定されたウエルドナット(図示省略)とによって固定されている。
【0019】
フェンダパネル14の縦壁部14Bには、縦壁部14Bの上端部から下端部に向かって、縦壁部14Bにおける荷重の作用方向、本実施形態では、車両上下方向に沿って形成した補強手段としての、例えば、ビード34が車両前後方向に所定の間隔で複数形成されている。
【0020】
図2に示される如く、ビード34は車幅方向内側へ膨らんでおり、フェンダパネル14のビード34と屈曲部30との交点には、脆弱部形成手段としてのスリット36が形成されている。また、フェンダパネル14の縦壁部14Bには、屈曲部30に沿って変形促進手段としてのスリット38が車両前後方向に所定の間隔で複数形成されている。
【0021】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0022】
本実施形態では、通常使用状態において、例えば、人が寄り掛かる等によって、フェンダパネル14の縦壁部14Bに略上方から略下方へ向けて荷重が作用した場合には、縦壁部14Bにおける荷重の作用方向、即ち、車両上下方向に沿って形成したビード34により、前記荷重に対する所定の強度を確保することができる。
【0023】
一方、フードパネル12とフェンダパネル14との境界16の近傍に衝突体が衝突して、フェンダパネル14の縦壁部14Bに略上方から略下方へ向けて荷重が局部的に作用した場合には、フードパネル12における境界16近傍の部位及び、フェンダパネル14の境界16近傍の部位が略下方へ変形する。この際、本実施形態では、図1に示される如く、フェンダパネル14の縦壁部14Bに形成した屈曲部30とビード34との交点に形成されたスリット36を起点にして、図3に示される如く、ビード34が屈曲すると共に、縦壁部14B全体が屈曲部30を起点に屈曲する。
【0024】
この結果、本実施形態では、低い反力でフェンダパネル14の縦壁部14Bが変形するため、図5に実線で示すようにストロークSに対する反力Hの変化が、衝突初期は高い反力H1を発生するが、その後は、低い反力H2を発生し、且つストロークSが長くなる。このため、図5に二点鎖線で示す本実施形態の屈曲部30、ビード34、スリット36及びスリット38を備えない構成(衝突初期から衝突後期にかけて略一定の高い反力H3を発生する)に比べ、撃吸収性能を向上できる。
【0025】
また、本実施形態では、フェンダパネル14の縦壁部14Fが衝突初期を除き高い反力を発生しないと共に、屈曲部30を起点にして、最終的に図4に示すように座屈変形する。この結果、衝突初期を除き、既に効率の良いエネルギー吸収構造を持ち主にエネルギーを吸収するフードパネル12の反力に、フェンダパネル14の反力が加わっても、高い反力が発生することがない。
【0026】
なお、本実施形態では、フェンダパネル14のビード34と屈曲部30との交点に、脆弱部形成手段としてのスリット36を形成したが、フェンダパネル14のビード34と屈曲部30との交点に形成する脆弱部形成手段は、スリット36に限定されない。例えば、図7に示される如く、フェンダパネル14のビード34と屈曲部30との交点に、脆弱部形成手段としての車幅方向外側に凹んだ半球状の凹部40を形成しても良い。また、脆弱部形成手段としては、図8(A)に示される如く丸孔42、図8(B)に示される如くV溝44、図8(C)に示される如く段差部46等の他の構成としても良い。
【0027】
また、本実施形態では、フェンダパネル14の縦壁部14Bに屈曲部30に沿って変形促進手段としてのスリット38を車両前後方向に所定の間隔で複数形成したが、変形促進手段はスリット38に限定されず、図8(A)に示される如く丸孔42、図8(B)に示される如くV溝44、図8(C)に示される如く段差部46等の他の構成としても良い。また、変形促進手段を形成しない構成としても良い。
【0028】
次に、本発明のエネルギー吸収構造における第2実施形態を図9に従って説明する。
【0029】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0030】
図9に示される如く、本実施形態では、フェンダパネル14の縦壁部14Bの前部14Dにおいて、変形促進手段としてのスリット38が直線状に形成されており、フェンダパネル14の縦壁部14Bの後部14Eにおいて、変形促進手段としてのスリット38が波形状に形成されている。
【0031】
即ち、本実施形態のフェンダパネル14では、下方にエプロンアッパメンバ24があり変形ストロークが限られているため、重量の大きい大人の頭部が当たる後部14Eのスリット38を波形状にし、潰れ荷重を高く設定している。
【0032】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0033】
本実施形態では、第1実施形態の作用効果に加えて、スリット38を波形状に形成したフェンダパネル14の縦壁部14Bの後部14Eが、スリット38を直線状に形成したフェンダパネル14の縦壁部14Bの前部14Dより、上方からの荷重に対して折れ難くいため、フェンダパネル14の縦壁部14Bにおける後部14Eの潰れ荷重が、前部14D潰れ荷重に比べてが高くなる。この結果、新たな部品を追加することなしに、エネルギーを効率良く吸収できる。
【0034】
なお、上記第1実施形態及び第2実施形態では、フェンダパネル14の縦壁部14Bに、屈曲部30、ビード34、スリット36を形成したが、これに代えて、図10に示される如く、フェンダパネル14のフランジ14Cとエプロンアッパメンバアッパ26の上壁部26Aとを連結するブラケット50を車両前後方向に所定の間隔で複数配設し、基材としての左右の縦壁部50Aに屈曲部30、ビード34、スリット36を形成した構成としても良い。
【0035】
また、ブラケット50の上壁部50Bはフェンダパネル14のフランジ14Cに溶着されており、左右の縦壁部50Aの下端部に形成されたフランジ50Cは、エプロンアッパメンバアッパ26の上壁部26Aの上面に、ボルト32とエプロンアッパメンバアッパ26の上壁部26Aの下面側に固定されたウエルドナット(図示省略)とによって固定されている。
【0036】
次に、本発明のエネルギー吸収構造における第3実施形態を図11に従って説明する。
【0037】
図11に示される如く、本実施形態では、カウル60の車幅方向から見た断面形状が上方に開口部を持つコ字状とされており、後壁部60Aの上端部には、車両後方向へ向かってフランジ60Bが形成されている。また、カウル60の前壁部60Cの上端部には、車両前方向へ向かってフランジ60Dが形成されており、フランジ60Dには、カウルカバー62が取付けられている。
【0038】
カウル60内にはカウルリインフォースメント64が配設されており、カウルリインフォースメント64の車幅方向から見た断面形状は、逆L字状とされている。基材としてのカウルリインフォースメント64の縦壁部64Aの下端部には、車両前方に向かってフランジ64Bが形成されており、このフランジ64Bがカウル60の底部60Eに溶着されている。また、カウルリインフォースメント64の上壁部64Cの後端部には、車両後方に向かってフランジ64Dが形成されており、このフランジ64Dがカウル60のフランジ60Bに溶着されている。従って、カウル60とカウルリインフォースメント64とで車両前後方向に延びる閉断面部66を形成している。
【0039】
カウルリインフォースメント64の縦壁部64Aは、略車両上下方向中央部に形成された、車両前側へ凸の屈曲部70によって、断面く字状となっている。即ち、縦壁部64Aには、荷重の作用方向、本実施形態では、車両上下方向に対して、略垂直方向となる車幅方向に沿った屈曲部70が形成されている。
【0040】
また、カウルリインフォースメント64の縦壁部64Aには上端部から下端部に向かって、縦壁部64Aにおける荷重の作用方向、本実施形態では、車両上下方向に沿って形成した補強手段としてのビード74が車幅方向に所定の間隔で複数形成されている。
【0041】
ビード74は車両前側へ膨らんでおり、カウルリインフォースメント64の縦壁部64Aにおけるビード74と屈曲部70との交点には、脆弱部形成手段としてのスリット76が形成されている。また、カウルリインフォースメント64の縦壁部64Aには、屈曲部70に沿って変形促進手段としてのスリット78が車幅方向に所定の間隔で複数形成されている。
【0042】
なお、図11における符号12はフードパネルを、符号80はウインドシールドガラスを、符号82はシールゴムを、符号84はダッシュパネルを示している。
【0043】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0044】
本実施形態では、通常使用状態において、例えば、人が寄り掛かる等によって、カウルリインフォースメント64の縦壁部64Aに略上方から略下方へ向けて荷重が作用した場合には、縦壁部64Aにおける荷重の作用方向、即ち、車両上下方向に沿って形成したビード74により、荷重に対する所定の強度を確保することができる。
【0045】
一方、衝突体が衝突して、カウルリインフォースメント64の縦壁部64Aに略上方から略下方へ向けて荷重が局部的に作用した場合には、カウルリインフォースメント64の縦壁部64Aの屈曲部70とビード74との交点に形成されたスリット76を起点にして、ビード74が屈曲すると共に、縦壁部64A全体が屈曲部70を起点に屈曲する。
【0046】
この結果、本実施形態では、低い反力でカウルリインフォースメント64の縦壁部64Aが変形するため、第1実施形態と同様に、ストロークに対する反力の変化が、衝突初期は高い反力を発生し、その後は、低い反力を発生し、且つストロークが長くなる。このため、本実施形態の屈曲部70、ビード74、スリット76及びスリット78を備えない構成(衝突初期から衝突後期にかけて略一定の高い反力を発生する)に比べ、撃吸収性能を向上できる。
【0047】
また、本実施形態では、カウルリインフォースメント64の縦壁部64Aが衝突初期を除き高い反力を発生しないと共に、屈曲部70を起点にして座屈変形する。この結果、衝突初期を除き、既に効率の良いエネルギー吸収構造を持ち主にエネルギーを吸収するフードパネル12の反力に、カウルリインフォースメント64の反力が加わっても、高い反力が発生することがない。
【0048】
なお、本実施形態では、カウルリインフォースメント64におけるビード74と屈曲部70との交点に、脆弱部形成手段としてのスリット76を形成したが、この脆弱部形成手段は、スリット76に限定されず、第1実施形態と同様に、例えば、半球状の凹部、丸孔、V溝、段差部等の他の構成としても良い。
【0049】
また、本実施形態では、カウルリインフォースメント64の縦壁部64Aに屈曲部70に沿って変形促進手段としてのスリット78を形成したが、変形促進手段はスリット38に限定されず、第1実施形態と同様に丸孔、V溝、段差部等の他の構成としても良い。また、変形促進手段を形成しない構成としても良い。
【0050】
なお、上記第3実施形態では、カウルリインフォースメント64の縦壁部64Aに、屈曲部70、ビード74、スリット76を形成したが、これに代えて、図12に示される如く、カウル60における後壁部60Aの上端部に車両前方に向って形成されたフランジ60Fとカウル60の底部60Eとを連結するブラケット90を車幅方向に所定の間隔で複数配設し、基材としてのブラケット90の縦壁部90Aに屈曲部70、ビード74、スリット76を形成した構成としても良い。
【0051】
また、ブラケット90の上端部に車両後方に向って形成されたフランジ90Bは、カウル60のフランジ60Fの下面に溶着されており、ブラケット90の下端部に車両前方に向って形成されたフランジ90Cは、カウル60の底部60Eに溶着されている。
【0052】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、本発明におけるエネルギー吸収構造は、上記各実施形態の部位に限定されず、他の部位にも適用できる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明におけるエネルギー吸収構造は、基材における荷重の作用方向に対して略垂直方向に形成した屈曲部と、基材における荷重の作用方向に沿って形成した補強手段と、基材における屈曲部と補強手段との交点に形成された脆弱部形成手段と、を有するため、通常使用状態において所定の強度を確保することができ、且つ衝撃荷重が作用した場合には撃吸収性能を向上できるという優れた効果を有する。
【0054】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のエネルギー吸収構造において、屈曲部に沿って変形促進手段を形成したため、請求項1記載の効果に加えて、撃吸収性能を更に向上できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るエネルギー吸収構造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るエネルギー吸収構造を示す車体斜め前方内側から見た拡大斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るエネルギー吸収構造の変形途中を示す車体斜め前方内側から見た拡大斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るエネルギー吸収構造の変形後を示す車体斜め前方内側から見た拡大斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るエネルギー吸収構造のストロークと反力の関係を示すグラフである。
【図6】本発明の第1実施形態に係るエネルギー吸収構造が適用された車両を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態の変形例に係るエネルギー吸収構造を示す車体斜め前方内側から見た拡大斜視図である。
【図8】(A)〜(C)は本発明の第1実施形態の変形例に係るエネルギー吸収構造の脆弱部形成手段を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るエネルギー吸収構造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図10】本発明の第1実施形態及び第2実施形態の変形例に係るエネルギー吸収構造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係るエネルギー吸収構造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図12】本発明の第3実施形態の変形例に係るエネルギー吸収構造を示す車体斜め前方内側から見た斜視図である。
【図13】従来例のエネルギー吸収構造を示す側面図である。
【符号の説明】
12 フードパネル
14 フェンダパネル
14B フェンダパネルの縦壁部(基材)
30 屈曲部
34 ビード(補強手段)
36 スリット(脆弱部形成手段)
38 スリット(変形促進手段)
40 凹部(脆弱部形成手段)
42 丸孔(脆弱部形成手段)
44 溝(脆弱部形成手段)
46 段差部(脆弱部形成手段)
50 ブラケット
50A ブラケットの縦壁部(基材)
64 カウルリインフォースメント
64A カウルリインフォースメントの縦壁部(基材)
70 屈曲部
74 ビード(補強手段)
76 スリット(脆弱部形成手段)
78 スリット(変形促進手段)
90 ブラケット
90A ブラケットの縦壁部(基材)

Claims (2)

  1. 基材における荷重の作用方向に対して略垂直方向に形成した屈曲部と、
    前記基材における荷重の作用方向に沿って形成した補強手段と、
    前記基材における前記屈曲部と前記補強手段との交点に形成された脆弱部形成手段と、
    を有することを特徴とするエネルギー吸収構造。
  2. 前記屈曲部に沿って変形促進手段を形成したことを特徴とする請求項1に記載のエネルギー吸収構造。
JP2002088072A 2002-03-27 2002-03-27 エネルギー吸収構造 Expired - Lifetime JP3876742B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002088072A JP3876742B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 エネルギー吸収構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002088072A JP3876742B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 エネルギー吸収構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003276645A JP2003276645A (ja) 2003-10-02
JP3876742B2 true JP3876742B2 (ja) 2007-02-07

Family

ID=29234058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002088072A Expired - Lifetime JP3876742B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 エネルギー吸収構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3876742B2 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2855810B1 (fr) * 2003-06-03 2005-07-29 Plastic Omnium Cie Support d'aile pour vehicule automobile
KR20040106781A (ko) * 2003-06-11 2004-12-18 현대자동차주식회사 휀더 마운팅부의 다단 충격 흡수 구조
JP4468731B2 (ja) * 2004-04-16 2010-05-26 株式会社豊田自動織機 車両のカウル構造
JP4354331B2 (ja) * 2004-04-16 2009-10-28 株式会社豊田自動織機 車両のカウル構造
JP4486416B2 (ja) * 2004-06-14 2010-06-23 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP4354344B2 (ja) * 2004-06-23 2009-10-28 株式会社豊田自動織機 車両のカウル構造
JP4779385B2 (ja) * 2005-03-01 2011-09-28 日産自動車株式会社 車両のフロントウインドシールド支持構造
JP4207021B2 (ja) * 2005-06-01 2009-01-14 トヨタ車体株式会社 車両のフェンダパネル支持構造
JP2008049871A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Calsonic Kansei Corp 車両用ニープロテクタ構造
JP5109350B2 (ja) * 2006-12-04 2012-12-26 トヨタ自動車株式会社 フェンダ支持部構造
JP4959321B2 (ja) * 2006-12-25 2012-06-20 三菱自動車工業株式会社 デッキガーニッシュ
JP4251221B2 (ja) * 2007-02-26 2009-04-08 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
JP4490983B2 (ja) * 2007-03-02 2010-06-30 本田技研工業株式会社 車両のフロントウインドシールド支持構造
JP5115414B2 (ja) * 2008-09-10 2013-01-09 三菱自動車工業株式会社 自動車の車体構造
DE102010016213A1 (de) * 2010-03-30 2011-10-06 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Kraftfahrzeug
JP5633316B2 (ja) * 2010-11-04 2014-12-03 スズキ株式会社 フェンダーブラケットおよび車体前部構造
JP2013056584A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Toyota Motor Corp 車両用カウル構造
JP6032055B2 (ja) * 2013-02-22 2016-11-24 スズキ株式会社 車両用カウルトップガーニッシュ
JP6500747B2 (ja) * 2015-11-02 2019-04-17 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP6822111B2 (ja) * 2016-12-09 2021-01-27 いすゞ自動車株式会社 車両
JP6614191B2 (ja) 2017-03-30 2019-12-04 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP7259568B2 (ja) * 2019-06-07 2023-04-18 マツダ株式会社 車両のカウルグリル構造
JP7266499B2 (ja) * 2019-09-10 2023-04-28 株式会社ディスコ 固定板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003276645A (ja) 2003-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3876742B2 (ja) エネルギー吸収構造
JP4192452B2 (ja) 車両のフェンダ構造
JP4762438B2 (ja) 車両の前部車体構造
KR101097018B1 (ko) 측면 충돌 성능을 강화시킨 자동차용 도어
KR100676948B1 (ko) 차량용 후드구조
JP4416807B2 (ja) 側面衝突性能を強化させた自動車用ドア
JP4200907B2 (ja) 車両用フード構造
KR960005860B1 (ko) 자동차의 후부차체구조
JP2005145224A (ja) 車両用フード構造
JP3514116B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JP6164184B2 (ja) 自動車のボンネット構造
JP3140511B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP2008110668A (ja) 車両のフード構造
JP4431161B2 (ja) 側面衝突性能を強化させた自動車用ドア
JPH11321718A (ja) フェンダ構造
JP4428976B2 (ja) 車両用フード構造
JP3348481B2 (ja) 車両側部構造
JP4140201B2 (ja) 車両のフェンダ構造
JP4200632B2 (ja) 車両のフェンダ構造
JP3677979B2 (ja) 自動車のフロントピラー構造
JP2005119512A (ja) 車両用フード構造
JP4140186B2 (ja) 車両のフェンダ構造
JP3518202B2 (ja) 自動車用ドアパネル構造
JPH08207679A (ja) エネルギー吸収部材
JP2003246280A (ja) エンジンルームのフロントフェンダエプロン部の補強構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061023

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3876742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101110

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101110

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131110

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term