JP4354344B2 - 車両のカウル構造 - Google Patents

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本発明は、車両のカウル構造に係り、詳しくは物が上から当たったときに変形して衝撃を吸収するカウル構造に関する。
この種のカウル構造として、図5に示すように、ダッシュパネル51の上縁に沿って設けられた閉断面のカウル52に、屈曲部53と、屈曲部53の先端に形成した閉断面構造のボックス部54とからなり、フロントガラス55の下縁を支持させるようにしたガラスサポート部56を設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。フロントガラス55は接着剤57を介してガラスサポート部56に支持されている。このカウル構造では、物がフロントガラス55の下端に当たって衝撃荷重F(矢印)が作用すると、ガラスサポート部56の屈曲部53が変形してボックス部54が下方へ変位し、その間に衝撃を吸収するようにしている。
特開平11−321709号公報(明細書の段落[0011]〜[0017]、図2)
特許文献1のカウル構造では、フロントガラス55の荷重及び物が当たったときの衝撃荷重F(矢印)等は、フロントガラス55をガラスサポート部56に支持する接着剤57を介して作用する。衝撃荷重Fはフロントガラス55の面と垂直な方向で接着剤57に作用し、その方向はガラスサポート部56を構成する板材の面に対しても垂直方向となり、ガラスサポート部56は屈曲部53を支点として撓み易い構造となっている。また、この構成では、接着剤57を介してガラスサポート部56に作用する荷重は、ガラスサポート部56に対してガラスサポート部56を構成する板材の厚さ方向で、かつガラスサポート部56の支点から離れた位置に作用するため、ガラスサポート部56の撓みが大きくなる。そのため、カウルを頑丈にしないと走行中のフロントガラスの振動をカウルが支えきれず、結果的にフロントガラスの振動を抑制できなくなるという問題がある。また、特許文献1のカウル構造は部品の種類が多く、構造が複雑になるという問題もある。
本発明は前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は簡単な構成で、フロントガラスの振動を抑制でき、フロントガラスを効率良く支持することができる車両のカウル構造を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両のエンジンルームと車室とを仕切る縦壁状のダッシュパネルの上縁に沿って車幅方向に延び、車室側からエンジンルーム側へ棚状に延びる底壁部と、車室側にて前記底壁部より上方に延びる縦壁部と、前記縦壁部の上縁から車両前側に棚状に張り出す上壁部とを備えている。そして、カウルに上方から衝撃荷重が作用したときに変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部材が、前記上壁部と前記底壁部との間又は前記上壁部と前記縦壁部との間に設けられている。前記衝撃吸収部材は、少なくともその柱状部の上側が前記上壁部に支持されるフロントガラスの下部と直交する方向に延び、かつフロントガラスの下部を前記上壁部の上面に接着する接着剤の前記上壁部の上面における塗布位置が、前記フロントガラスの下部と直交する方向において前記柱状部の上端と対向する位置に形成されている。
この発明では、フロントガラスを介して上方からカウルに衝撃荷重が作用した際、上壁部が変形するとともに、衝撃吸収部材が屈曲変形して衝撃が吸収される。また、衝撃荷重の大きさによっては、縦壁部も屈曲変形して衝撃が吸収される。衝撃荷重は接着剤を介して上壁部に作用し、その方向が衝撃吸収部材の柱状部の上側の延びる方向と一致した状態で衝撃吸収部材に作用するため、衝撃吸収部材は衝撃荷重を効率良く担う。また、走行中に車体が振動した場合、フロントガラスの下部を上壁部の上面に接着する接着剤の塗布位置が、前記柱状部と対向しない位置の場合は上壁部の撓みが大きくなってフロントガラスの振動が大きくなる。しかし、この発明では、接着剤を介して荷重が柱状部の上端に垂直に作用する状態となるため、上壁部がフロントガラスを簡易かつ堅固に支持でき、フロントガラスの振動が抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記衝撃吸収部材は、前記柱状部の途中で前側に凸となるように屈曲して形成されている。フロントガラスを介して上方からカウルに衝撃荷重が作用した際、衝撃荷重の大きさによっては、縦壁部が前側に突出するように屈曲変形する場合がある。そのため、衝撃吸収部材が後側に凸となるように屈曲する構成の場合は、衝撃吸収部材が縦壁部と干渉しないように屈曲位置を設定する必要があり、設計の自由度が低くなる。しかし、この発明では、衝撃吸収部材は、前記柱状部の途中で前側に凸となるように屈曲して形成されているため、衝撃吸収部材は前側に突出するように変形する状態となり、縦壁部と干渉しない。従って、設計の自由度が低くなるのを回避できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記衝撃吸収部材は、前記上壁部、縦壁部及び底壁部と別体に形成され、前記上壁部と前記底壁部との間又は前記上壁部と前記縦壁部との間に固定されている。衝撃吸収部材が上壁部又は底壁部等と一体に形成された構成では、衝撃吸収部材の数や形状等を変更するには、上壁部又は底壁部等を加工する金型全体を変更する必要があり、変更が難しくコストも高くなる。しかし、衝撃吸収部材が上壁部、縦壁部及び底壁部と別体に形成されるこの発明の構成では、それらの変更が容易になる。
本発明によれば、カウルの簡単な支持構成で、フロントガラスの振動を抑制でき、フロントガラスを効率良く支持することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1及び図2に従って説明する。図1(a)はカウルの全体とエンジンルーム後部を示す模式斜視図、(b)は(a)のA−A線における断面図、(c)は(b)の部分拡大図である。図2(a)は衝撃吸収部材の模式斜視図、(b)は作用を示す模式断面図である。
図1(a)に示すように、カウル11は、車両のエンジンルーム12と車室とを仕切る縦壁状のダッシュパネル13の上縁に沿って車幅方向に延設されている。カウル11の左右の両端は、エンジンルーム12の左右の側壁の上縁に沿って前後方向に延びる左右のエプロンアッパメンバ14の後端と、ダッシュパネル13の左右の側縁に沿って立ち上がるフロントピラー15の中間部との結合部に結合されている。
図1(b)に示すように、カウル11は、底壁部をなすカウルロア16と、車室側にてカウルロア16の後端より上方に延びる縦壁部を成すカウルインナ17と、カウルインナ17の上縁から車両前側に棚状に張り出す上壁部をなすカウルアウタ18との三つのパネル部材で構成されている。即ち、カウルロア16の前縁とダッシュパネル13の前縁との間が前方に向かって開放された開断面構造となっている。なお、カウル11の左右の両端は、図1(a)に示すように、パネル材からなるカウルサイドパネル19で塞がれており、カウルサイドパネル19を介してエプロンアッパメンバ14とフロントピラー15との結合部に結合されている。
カウルロア16は、ダッシュパネル13の上縁のエンジンルーム12側へ屈曲した上縁フランジ13aからエンジンルーム12側へ棚状に張り出すように設けられている。即ち、カウルロア16は、ダッシュパネル13の上縁において、カウルインナ17の下端と対応する位置から車両前側に棚状に張り出すように設けられている。カウルロア16は、その後縁フランジ16aと、ダッシュパネル13の上縁フランジ13aとが重合溶接されることによりダッシュパネル13に固定されている。
図1(b)に示すように、カウルインナ17は、その下端及び上端に車両後方に向かって延びるように屈曲されたフランジ部17a,17bを備え、下端のフランジ部17aが、ダッシュパネル13の上縁フランジ13aとカウルロア16の後縁フランジ16aとの重合部と一体に重合されて溶接されている。
カウルアウタ18は、基端部18a(後端部)がカウルインナ17の上端のフランジ部17bと重合する状態に配置されるとともに、複数箇所において溶接でフランジ部17bに接合されている。溶接はスポット溶接で行われている。
図1(a),(b)に示すように、カウルアウタ18とカウルインナ17との間には、カウル11に上方から衝撃荷重が作用したときに変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部材20が複数設けられている。この実施形態では、板材で形成された2個の衝撃吸収部材20がカウルアウタ18を車両の幅方向においてほぼ3等分する位置に固定されている。
各衝撃吸収部材20は、カウル11に上方から衝撃荷重が作用したときに、中間部が車両の前側に突出した状態で屈曲するように形成されている。衝撃吸収部材20は、カウルアウタ18及びカウルインナ17と別体に形成されている。
図2(a),(b)に示すように、衝撃吸収部材20は、柱状部20aと、その上下両端に設けられたフランジ部20b,20cとを備え、フランジ部20b,20cにおいてスポット溶接によりカウルアウタ18及びカウルインナ17に固定されている。衝撃吸収部材20は、薄い金属板(例えば、鋼板)のプレス加工(板金加工)により各部が一体に形成されている。衝撃吸収部材20は、その上下方向中間部に屈曲部20dが設けられ、柱状部20aの途中で前側に凸となるように屈曲した状態に形成されている。また、衝撃吸収部材20は、幅方向の両側に、強度を高めるためのフランジ20eが屈曲形成されている。
図1(b)に示すように、車両のフロントウインドウにはめ込まれるフロントガラス21は、カウルアウタ18の上面に設けられた接着部22に前縁(下縁)が接着剤23により接着された状態で支持されている。衝撃吸収部材20は、柱状部20aの上側がカウルアウタ18に支持されるフロントガラス21の下部と直交する方向に延び、かつフロントガラス21の下部をカウルアウタ18の上面に接着する接着剤23の塗布位置が、柱状部20aと対向可能に形成されている。そして、フロントガラス21は、接着剤23が柱状部20aと対向する位置に塗布されてカウルアウタ18に支持されている。
次に前記のように構成されたカウル構造の作用を説明する。
衝突事故により障害物が上方からフロントガラス21の下部に当たると、カウル11にはフロントガラス21の下端部を介して衝撃荷重Fが作用する。そして、衝撃荷重Fは接着剤23を介して衝撃吸収部材20の柱状部20aにその長手方向に作用し、柱状部20aが上下方向において押しつぶされるように変形して衝撃が吸収されるとともに、カウルアウタ18も変形することにより衝撃が吸収される。
衝撃吸収部材20をなくした場合は、衝突物により大きな衝撃荷重が上方より作用した際に、衝撃の作用点付近でカウルアウタ18がカウルロア16に接触するまで容易に変形し、カウルロア16に接触した時点で衝突物に大きな衝撃が加わることになる。しかし、衝撃吸収部材20が存在することにより、そのような変形が回避され、カウルアウタ18がカウルロア16に接触するまでの間も、衝撃吸収部材20が変形することで衝撃が吸収され、カウルロア16に接触した時点で衝突物に大きな衝撃が加わることを回避できる。
また、走行中に車体が振動した場合、フロントガラス21の下部をカウルアウタ18の上面に接着する接着剤23の塗布位置が、柱状部20aと対向しない位置の場合はカウルを頑丈にしないとフロントガラス21の振動をカウルが支えきれず、結果的にフロントガラス21の振動を抑制できなくなる。しかし、この実施形態では、接着剤23を介して荷重が柱状部20aの上端に垂直に作用する状態となるため、カウルアウタ18がフロントガラス21を簡易かつ堅固に支持でき、フロントガラス21の振動が抑制される。
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1)車室側からエンジンルーム12側へ棚状に延びるカウルロア16と、車室側にてカウルロア16の後端より上方に延びるカウルインナ17の上縁から車両前側に棚状に張り出すカウルアウタ18とを備えたカウル構造において、カウルアウタ18とカウルインナ17との間に衝撃吸収部材20が設けられている。衝撃吸収部材20は、カウル11に上方から衝撃荷重Fが作用したときに変形して衝撃を吸収する柱状部20aの上側が、カウルアウタ18に支持されるフロントガラス21の下部と直交する方向に延び、かつフロントガラス21の下部をカウルアウタ18の上面に接着する接着剤23の塗布位置が、柱状部20aと対向可能に形成されている。従って、衝撃荷重Fは、柱状部20aが延びる方向に一致した状態で柱状部20aの上側に作用するため、衝撃吸収部材20は衝撃荷重Fを効率良く担う。また、走行中に車体が振動した場合、カウルアウタ18がフロントガラス21を簡易かつ堅固に支持でき、フロントガラス21の振動が抑制される。
(2)フロントガラス21を介して上方からカウル11に衝撃荷重Fが作用した際、衝撃荷重Fの大きさによっては、図2(b)に示すように、カウルインナ17が前側に突出するように屈曲変形する場合がある。そのため、衝撃吸収部材20が後側に凸となるように屈曲する構成の場合は、衝撃吸収部材20がカウルインナ17と干渉しないように屈曲位置を設定する必要があり、設計の自由度が低くなる。しかし、この実施形態では、衝撃吸収部材20は、柱状部20aの途中で前側に凸となるように屈曲して形成されているため、衝撃吸収部材20は衝撃荷重Fを受けて変形する際、前側に突出するように変形する状態となり、カウルインナ17と干渉せず、設計の自由度が低くなるのを回避できる。
(3)衝撃吸収部材20がカウルアウタ18又はカウルインナ17と一体に形成された構成では、衝撃吸収部材20の数や形状等を変更するには、カウルアウタ18又はカウルインナ17を加工する金型全体を変更する必要があり、変更が難しくコストも高くなる。しかし、この実施形態の構成では、衝撃吸収部材20がカウルアウタ18及び17と別体に形成され、カウルアウタ18とカウルインナ17との間に固定されている。従って、衝撃吸収部材20の数や形状等の変更が容易になる。
(4)衝撃吸収部材20は、カウルアウタ18及びカウルインナ17にスポット溶接で固定されている。従って、衝撃吸収部材20をリベットなどで固定するのに比較して簡単に固定できる。
(5)衝撃吸収部材20は、柱状部20aの幅方向の両側に強度を高めるためのフランジ20eが屈曲形成されている。従って、衝撃吸収部材20の厚さを薄くしても必要な強度を確保でき、軽量化に寄与する。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
○ 衝撃吸収部材20は、カウルアウタ18及びカウルインナ17と別体に形成する必要はなく、カウルアウタ18に連続するようにカウルアウタ18と一体に形成されていてもよい。衝撃吸収部材20をカウルアウタ18と一体に形成する場合は、例えば、図3(a)に示すように、柱状部20aはその上端においてカウルアウタ18に連続するとともに、柱状部20aの上側がカウルアウタ18とほぼ垂直となるように形成される。そして、下端のフランジ部20cにおいてカウルインナ17にスポット溶接により固定されている。
○ 衝撃吸収部材20は、柱状部20aの途中(中間部)で前側に凸となるように屈曲して形成されている構成に限らない。例えば、図3(b)に示すように、柱状部20aを中間部が後側に凸となるように屈曲した形状としてもよい。この場合、衝撃吸収部材20は下側が、フランジ部20cにおいてカウルロア16に固定されている。図3(b)には衝撃吸収部材20がカウルアウタ18と一体に形成された構成を例示したが、衝撃吸収部材20がカウルアウタ18と別体に形成された構成においても、柱状部20aの中間部が後側に凸となるように屈曲した形状としてもよい。
○ 衝撃吸収部材20は、少なくともその柱状部20aの上側がカウルアウタ18に支持されるフロントガラス21の下部と直交する方向に延び、かつフロントガラス21の下部をカウルアウタ18の上面に接着する接着剤23の塗布位置が、柱状部20aと対向可能に形成されていればよい。従って、前記実施形態のように柱状部20aの中間部が前側に凸となるように屈曲していたり、後側に凸となるように屈曲していたりする形状に限らず、図4(a)に示すように、柱状部20aが真っ直ぐに延びる形状の衝撃吸収部材20
を、カウルアウタ18及びカウルロア16間に設けてもよい。
○ カウル11に上方から衝撃荷重が作用したときに、柱状部20aの中間部が前側に突出するように変形する構成は、最初から柱状部20aの中間部が前側に突出する状態で屈曲された構成に限らない。柱状部20aの上下方向の中間部に屈曲部20dを設けずに、例えば、所定の大きさの衝撃荷重Fが柱状部20aに作用したときに屈曲変形する易屈曲部が、上下方向の中間部の所定位置に、設けられた構成としてもよい。例えば、図4(b)に示すように、柱状部20aの中間部にその幅方向に延びる凹部を易屈曲部24として設けてもよい。
○ カウルアウタ18とカウルインナ17との間又はカウルアウタ18とカウルロア16との間に設けられた衝撃吸収部材20は、柱状部20aの幅方向の両側にフランジ20eを備えていなくてもよい。例えば、柱状部20aの幅方向の片側にのみフランジ20eを設けたり、フランジ20eを完全に省略したりしてもよい。しかし、フランジ20eを設ける方が、同じ強度を保持するのに板材の厚さを薄くでき、軽量化に寄与する。
○ 衝撃吸収部材20として上端がカウルアウタ18と一体に形成された構成のものと、カウルアウタ18と別体の衝撃吸収部材20とが混在するようにしてもよい。
○ 衝撃吸収部材20のカウルアウタ18、カウルインナ17、カウルロア16への固定はスポット溶接に限らず、リベットや接着剤等を使用する他の方法で固定してもよい。
○ 衝撃吸収部材20やカウルロア16、カウルインナ17及びカウルアウタ18は金属製に限らず、樹脂製としてもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1に記載の発明において、前記衝撃吸収部材は、板材で形成され、上下方向の中間部に、カウルに上方から衝撃荷重が作用したときに、該衝撃吸収部材を上下方向の中間部において前側に屈曲させる易屈曲部が形成されている。
(2)請求項3に記載の発明において、前記衝撃吸収部材は幅方向両側にフランジが設けられるとともに、上下方向の中間部に前記フランジが切り欠かれた易屈曲部が設けられている。
(3)請求項1、請求項2及び前記技術的思想(1)のいずれか一項に記載の発明において、前記衝撃吸収部材は、前記上壁部と一体形成されている。
(a)は一実施形態のカウルの全体とエンジンルーム後部を示す模式斜視図、(b)は(a)のA−A線における断面図、(c)は(b)の部分拡大図。 (a)は衝撃吸収部材の模式斜視図、(b)は作用を示すカウルの模式断面図。 (a),(b)は別の実施形態の図1(b)に対応する模式断面図。 (a),(b)は別の実施形態の図1(b)に対応する模式断面図。 従来技術の断面図。
符号の説明
F…衝撃荷重、11…カウル、12…エンジンルーム、13…ダッシュパネル、16…底壁部としてのカウルロア、17…縦壁部としてのカウルインナ、18…上壁部としてのカウルアウタ、20…衝撃吸収部材、20a…柱状部、21…フロントガラス、23…接着剤。

Claims (3)

  1. 車両のエンジンルームと車室とを仕切る縦壁状のダッシュパネルの上縁に沿って車幅方向に延び、車室側からエンジンルーム側へ棚状に延びる底壁部と、車室側にて前記底壁部より上方に延びる縦壁部と、前記縦壁部の上縁から車両前側に棚状に張り出す上壁部とを備えた車両のカウル構造であって、
    カウルに上方から衝撃荷重が作用したときに変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部材が、前記上壁部と前記底壁部との間又は前記上壁部と前記縦壁部との間に設けられ、前記衝撃吸収部材は、少なくともその柱状部の上側が前記上壁部に支持されるフロントガラスの下部と直交する方向に延び、かつフロントガラスの下部を前記上壁部の上面に接着する接着剤の前記上壁部の上面における塗布位置が、前記フロントガラスの下部と直交する方向において前記柱状部の上端と対向する位置に形成されている車両のカウル構造。
  2. 前記衝撃吸収部材は、前記柱状部の途中で前側に凸となるように屈曲して形成されている請求項1に記載の車両のカウル構造。
  3. 前記衝撃吸収部材は、前記上壁部、縦壁部及び底壁部と別体に形成され、前記上壁部と前記底壁部との間又は前記上壁部と前記縦壁部との間に固定されている請求項1又は請求項2に記載の車両のカウル構造。
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