JP3870794B2 - 回転霧化塗装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転霧化静電塗装装置に関し、特にシェーピングエアーの流れを考慮することで、塗装装置の相互汚れを防止する回転霧化塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車車体又は自動車部品の塗装装置として、従来よりその背面からシェーピングエアーが供給されるベルカップを用いた回転霧化静電塗装装置が知られている(例えば特開平9−285742号公報参照)。このシェーピングエアーは、ベルカップにより噴霧された帯電塗粒を被塗物方向へ集約させ、効率の良いリング状塗装パターンを形成させる。
これに関し、塗着効率の向上を目的として、ベルカップとエアー吹出口との間にエアー誘導面を有するエアーガイド部材を設けた回転霧化塗装装置が提案されている(例えば特開2000−126653号公報参照)。このエアーガイド部材を設けた回転霧化塗装装置では、塗着効率の向上とともにパターン幅の拡大が図られ、重ね塗りを効率良く行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パターン幅の拡大は塗料の飛散領域の拡大に繋がり、複数の塗装装置を並列に配置した場合に、相互にその側面を汚し合ってしまうという不都合がある。この塗装装置の汚れは、塗装不良の原因ともなりうるため、未然に防止することが好ましい。尤も、塗料の飛散を防ぐためにシェーピングエアーの勢いを強くすることも考えられる。しかし、エアーの消費量が増加するうえ、余剰のエアーが塗着した塗料粒子の一部を吹き飛ばし、却って塗着効率を低下させてしまう。
【0004】
本発明は、塗着効率及び塗料の発色を適切に維持向上させつつ、並列に配置された塗装装置の相互汚れを防止する回転霧化塗装装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)発明によれば、内周面に塗料が供給される回転可能なベルカップと、前記ベルカップの背面側の周囲に沿って開口され当該背面側から前方に向かって前記ベルカップで微粒化された塗料粒子を被塗物に搬送するシェーピングエアーを供給するエアー吹出口とを備えた回転霧化塗装装置において、前記エアー吹出口の上流側近傍に設けられ、前記エアー吹出口から供給されるシェーピングエアーの外側領域に乱流域を形成するエアー供給孔を有する回転霧化塗装装置が提供される。
【0006】
この発明では、エアー供給孔が、シェーピングエアーの外側領域に乱流域を形成する。よって、塗着効率に寄与する整流のエアー流れと、並設された回転霧化塗装装置の相互汚れを防止する乱流(方向の整っていない流れ)のエアー流れとを同時に形成することができる。
【0007】
すなわち、微粒化された塗料粒子の大半は、整流のエアー流れによって、ベルカップの前方の被塗物へ搬送される。一方、この整流のエアー流れを突き抜けた塗料粒子は、その外側領域で形成された乱流域において、シェーピングエアーの外側(回転霧化塗装装置の並設方向)に向かう速度が減衰される。よって、被塗物への塗料粒子の塗着を確保しつつ、塗料粒子がシェーピングエアーの外側へ飛散することを防止することができる。
【0008】
これにより、塗着効率及び塗料の発色を適切に維持向上させつつ、並列に配置された塗装装置の相互汚れを防止する回転霧化塗装装置を提供することができる。
【0009】
(2)発明によれば、内周面に塗料が供給される回転可能なベルカップと、前記ベルカップの背面側の周囲に沿って開口され当該背面側から前方に向かって前記ベルカップで微粒化された塗料粒子を被塗物に搬送するシェーピングエアーを供給するエアー吹出口とを備えた回転霧化塗装装置において、前記ベルカップと前記エアー吹出口との間に設けられ、前記シェーピングエアーを前記ベルカップの前方へ誘導するエアー誘導面と、前記エアー吹出口の上流側近傍に設けられ、その延長線が前記エアー誘導面に交わるエアー供給孔とを有する回転霧化塗装装置が提供される。
特に限定されないが、前記エアー吹出口の上流側近傍に、その延長線が前記エアー誘導面に交わるように設けられ、前記ベルカップと前記エアー吹出口との間に設けられたエアー誘導面に衝突するようにエアーを供給するエアー供給孔を設けることが好ましい。
【0010】
この回転霧化塗装装置は、シェーピングエアーを吹き出すエアー吹出口とともに、その延長線がエアー誘導面に交わるエアー供給孔を有している。この発明において、エアー供給孔の延長線がエアー誘導面に交わるとは、エアー誘導面そのものに接するのみならず、エアー誘導面の延長線に接するような状態をも含む意味である。
【0011】
エアー吹出口から吹き出されたエアーは、エアー誘導面に沿って、その流れ方向が整った状態でベルカップの前方へ流れ、微粒化された塗料粒子を被塗物に搬送する。他方、エアー供給孔から供給されるエアーは、エアー誘導面に衝突し、衝突したエアーはシェーピングエアーの外側に向かい、その流れ方向が乱れた(整っていない)状態でベルカップの前方へ向かって流れる。このようにエアー供給孔から供給されるエアーは、エアー吹出口から吹き出される整流のエアーを含むシェーピングエアーの外側領域に乱流域を形成する。
【0012】
同様に、シェーピングエアーの外側領域に乱流域を形成するとの観点から、発明によれば、内周面に塗料が供給される回転可能なベルカップと、前記ベルカップの背面側の周囲に沿って開口され当該背面側から前方に向かって前記ベルカップで微粒化された塗料粒子を被塗物に搬送するシェーピングエアーを供給するエアー吹出口とを備えた回転霧化塗装装置において、前記ベルカップと前記エアー吹出口との間に設けられ、前記シェーピングエアーを前記ベルカップの前方へ誘導するエアー誘導面と、前記エアー吹出口の外周壁を構成するカバー部材と、前記エアー吹出口の上流側近傍に設けられ、その延長線が前記カバー部材の内壁面に交わるエアー供給孔とを有する回転霧化塗装装置が提供される。この発明において、エアー供給孔は、前記エアー吹出口の上流側近傍に、その延長線が前記カバー部材の内壁面に交わるように設けられ、前記エアー吹出口の外周壁を構成するカバー部材の内周側に衝突するようにエアーを供給することが好ましい。さらに、前記エアー供給孔は、当該エアー供給孔から供給されるエアーが前記カバー部材の内壁面に衝突し、当該衝突により反射したエアーが前記エアー誘導面に沿って前記ベルカップの前方へ向かうように設けられることが好ましい
【0013】
この回転霧化塗装装置は、シェーピングエアーを供給するエアー吹出口とともに、その延長線がエアー吹出口の外周壁を構成するカバー部材の内壁面に交わるエアー供給孔を有している。
【0014】
エアー吹出口から吹き出されたエアーは、エアー誘導面に沿って、その流れ方向が整った状態でベルカップの前方へ流れ、微粒化された塗料粒子を被塗物に搬送する。他方、エアー供給孔から供給されるエアーは、カバー部材の内壁面に衝突し、衝突したエアーはエアー誘導面を流れるエアー又はエアー誘導面そのものに再度衝突反射し、シェーピングエアーの外側領域へ進み、その流れ方向が乱れた(整っていない)状態でベルカップの前方へ向かって流れる。このとき、エアー供給孔は、供給したエアーがカバー部材の内壁面に衝突反射し、反射したエアーがエアー誘導面に沿ってベルカップの前方へ向かうような角度や向きをもって設けられていることが好ましい。このようにエアー供給孔から供給されるエアーは、エアー吹出口から吹き出される整流のエアーを含むシェーピングエアーの外側領域に乱流域を形成する。エアー供給孔から供給されたエアーが、エアー誘導面に沿って流れることにより、乱流域を形成するとともに塗着効率を維持することができる。
【0015】
以上のとおり、発明では、エアー供給孔を、その延長線がエアー誘導面又はカバー部材の内周面に交わるように設けることにより、エアーをエアー誘導面又はカバー部材の内周面に衝突させて、シェーピングエアーの外側領域に乱流域を形成させる。これによれば、塗着効率に寄与する整流のエアー流れと、並設された回転霧化塗装装置の相互汚れを防止する乱流(方向が整っていない流れ)のエアー流れとを同時に形成することができる。すなわち、微粒化された塗料粒子の大半は、整流のエアー流れによって、ベルカップの前方の被塗物へ搬送される。一方、この整流されたエアー流れを突き抜けた塗料粒子は、その外側領域で形成された乱流域において、当該乱流と衝突し、シェーピングエアーの外側方向(回転霧化塗装装置の並設方向)に向かう速度が減衰される。よって、被塗物への塗料粒子の塗着を確保しつつ、塗料粒子がシェーピングエアーの外側へ飛散することを防止することができる。
これにより、塗着効率及び塗料の発色を適切に維持向上させつつ、並列に配置された塗装装置の相互汚れを防止する回転霧化塗装装置を提供することができる。
【0016】
(3)発明によれば、前記エアー誘導面が形成されたエアーガイド部材に着脱自在に設けられた円環状のバッフルリングを有し、前記エアー供給孔は、前記バッフルリングに形成されている回転霧化塗装装置が提供される。
【0017】
この発明では、エアー供給孔は環状のバッフルリングに形成されている。よって、エアーガイド部材に装着されたバッフルリングに形成されたエアー供給孔から吹き出されたエアーが、エアー誘導面又はカバー部材の内壁面に衝突し、シェーピングエアーの外側領域に乱流域を形成する。
【0018】
これにより、上記発明と同様の作用及び効果を奏する。加えて、エアー供給孔の形状、大きさ、断面積、数、配置等の異なる、数種類のバッフルリングを用意することにより、塗装する部位に応じてバッフルリングを交換する、又はバッフルリングを取り除くことにより、シェーピングエアーの状態を変化させることができ、容易に回転霧化塗装装置の塗装特性を変更させることができる。
【0019】
(4)上記発明に関し、発明によれば、前記エアー供給孔は、前記ベルカップの回転方向に対向する方向にエアーを供給し、前記ベルカップの回転軸に対して30°〜60°の角度をもって捻られている回転霧化塗装装置が提供される。
【0020】
この発明のエアー供給孔は、ベルカップの回転方向に対向する方向にエアーを供給し、回転軸に対して捻られた状態で設けられている。この構成により、シェーピングエアーの外側領域で、エアー供給孔から供給されるエアーの流れが、エアー吹出口から吹き出されるシェーピングエアーの流れと対向し、乱流域が効率良く形成される。具体的には、エアー供給孔は、ベルカップの回転軸に対して30°〜60°の角度をもって捻られていることが好ましく、45°の角度をもって捻られていることがさらに好ましい。1°から30°未満の捻り角度であっても捻らない場合に比べれば乱流域を効率良く形成することができるが、捻り角度を30°以上とすることにより、乱流域の形成がより効率的に行われる。具体的には、本発明の回転霧化塗装装置を用いた所定条件を満たす塗装に必要なエアー量を、捻り角度を30°未満とした回転霧化塗装装置を用いた同条件の塗装に必要なエアー量よりも少なくすることができる。
【0021】
他方、捻り角度を60°以上とすると、エアー吹出口から吹き出される整流のエアーの流れを却って弱めてしまい、微粒化された塗料粒子を被塗物に搬送するシェーピングエアーの機能を低下させてしまう。このため、本発明ではエアー供給孔の捻り角度を30°〜60°とすることとした。
【0022】
これにより、塗着効率及び塗料の発色を適切に維持向上させつつ、並列に配置された塗装装置の相互汚れを防止する回転霧化塗装装置を提供することができる。
【0023】
(5)上記発明に関し、発明によれば、前記エアー供給孔の総断面積は、前記エアー吹出口の総断面積に対して、20%〜60%である回転霧化塗装装置が提供される。
【0024】
この発明では、エアー供給孔の総断面積を、エアー吹出口の総断面積に対して20%〜60%としている。エアー供給孔は、エアー誘導面又はカバー部材の内周面にエアーを衝突させるようにエアーを供給して、エアー吹出口が形成するシェーピングエアーの外側領域に乱流域を形成する。エアー供給孔の総断面積の割合が20%未満となると、塗料粒子の広がりを抑制する乱流域が十分に形成されない。他方、60%より大きい値とすると、エアー吹出口から吹き出されるエアーの流れを弱めてしまい、微粒化された塗料粒子を被塗物に搬送するシェーピングエアーの機能を低下させてしまう。このため、本発明ではエアー供給孔の総断面積のエアー吹出口の総断面積に対する割合を20%〜60%とすることとした。
【0025】
これにより、塗着効率及び塗料の発色を適切に維持向上させつつ、並列に配置された塗装装置の相互汚れを防止する回転霧化塗装装置を提供することができる。
【0026】
(6)上記発明に関し、発明によれば、前記エアー誘導面は、その延長線が前記ベルカップの最大外径部に近接ないし接する回転霧化塗装装置が提供される。
【0027】
このように形成されたエアー誘導面は、シェーピングエアーをベルカップの最大外径部に近接ないし接するように誘導するため、ベルカップの最大外径部において塗料粒子を被塗物側へ偏向させる。これにより、アルミ顔料やマイカ顔料その他の扁平顔料を含んだ塗料の色目の黒ずみを防止することができる。また、このエアー誘導面によりベルカップの前方へ誘導されたシェーピングエアーは、塗布パターンの分布がフラットに近くなり、その結果、膜厚の均一性を得ることができる。
【0028】
(7)上記発明に関し、発明によれば、前記エアー吹出口は、前記エアー誘導面を内壁面とする円環状のスリットからなり、前記スリットの幅が1mm以下である回転霧化塗装装置が提供される。
【0029】
スリット幅が1mmを越えると、エアー誘導面によるシェーピングエアーの誘導効果が低下し、塗料粒子を被塗物へ搬送するベルカップの回転軸側のエアーの流れ方向に乱れが生じるからである。
【発明の効果】
発明によれば、塗着効率及び塗料の発色を適切に維持向上させつつ、並列に配置された塗装装置の相互汚れを防止する回転霧化塗装装置を提供することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の3つの実施形態を図面に基づいて説明する。これら3つの実施形態において共通する構成は第1の実施形態において説明する。
【0031】
<第1の実施形態>
図1(a)は本発明の回転霧化塗装装置の第1の実施形態を示す断面図であり、図1(b)は図1(a)で示した矢印Aに沿って見たエアー供給孔50を拡大して示す図である(カバー部材48を除いて状態で示す)。図1(a)に示すように、本実施形態の回転霧化塗装装置100は、ハウジング10内に回転軸20が図外のモータにより回転可能に支持されており、この回転軸20の先端にベルカップ30がベルハブ部34において固定されている。ベルカップ30は、塗装時において、例えば35,000rpm程度の高速で回転される。
【0032】
また、ベルカップ30の内周面32とベルハブ部34との隙間には、複数の塗料孔36が開設されており、回転軸20に挿通された塗料ノズル50の先端からベルハブ部34の裏面に供給された塗料は、これらの塗料孔36を通ってベルカップ30の内周面32に導かれることになる。なお、図示は省略したが、ベルカップ30の内周面32の先端には、内周面32に沿って液膜状に広がった塗料Pを微粒化するための、微細な凹凸が形成されている。また、印加電圧回路は回転軸20に接続され、当該回転軸20を介してベルカップ30に例えば−60kV程度の直流電圧が印加される。
【0033】
本実施形態の回転霧化静電塗装装置では、ハウジング10とベルカップ30との間にエアーガイド部材40が固定されており、このエアーガイド部材40の外表面の全周にわたってエアー誘導面42が形成されている。このエアーガイド部材40は、ハウジング10の外側に設けられたハウジングカバー14にねじ込むことでハウジング10側に固定される。このエアーガイド部材40は、そのエアー誘導面42を、ベルカップ30の最大外径部(最先端縁)38の外径に等しい外径の円筒体として形成し、エアー誘導面42は、その延長線がベルカップ30の最大外径部38に近接ないし接するように設けられている。これにより環状のエアー通路16およびエアー通路44から供給された圧縮エアーは、スリット状のエアー吹出口46からベルカップ30の最大外径部38に対して平行かつ、この最大外径部38に接するシェーピングエアーとして吐出されることになる。ちなみに、本実施形態では、ベルカップ30の先端からエアー誘導面42の吐出前方側先端部までの距離は8mmである。なお、エアー誘導面42を形成するエアーガイド部材40を、ベルカップ30の最大外径部38の外径より大きい外径を有する円錐体の一部とすることも可能である。
【0034】
また、ハウジング10とハウジングカバー14との間には環状のエアー通路16が形成され、この環状のエアー通路16は、エアーガイド部材40に形成された複数のエアー通路44に連通され、このエアー通路44を介して、エアー吹出口46にまで連通されている。
【0035】
さらに、エアー通路44は、エアー溜り18を介して、同じくエアーガイド部材40に形成されたエアー供給孔50にも連通されている。すなわち、エアー通路44から供給された圧縮エアーは、エアー吹出口46とエアー供給孔50とから装置外部に吹き出される。
【0036】
本実施形態のエアー吹出口46は、エアーガイド部材40のエアー誘導面42を内周面としたカバー部材48の内面を外周面とする円環状のスリットで構成されている。特に限定はされないが、スリット状のエアー吹出口46のスリット幅は1mm以下とすることが望ましい。これより幅広のスリットであると、エアー誘導面42によるエアーの誘導効果が低下するとともに、シェーピングエアーの流れを乱すからである。なお、本実施形態では、エアー吹出口46を円環状のスリットとしたが、その形状は限定されず、丸孔状のものを設けてもよい。
【0037】
このエアー吹出口の上流側(エアー供給源側)には、エアー供給孔50が設けられている。具体的には、エアー吹出口46よりも上流側(エアー供給源側)のエアー誘導面42とカバー部材48との間に、円環状のエアー吹出口46に沿って72個のエアー供給孔50が等間隔に設けられている。図1(b)には図1(a)で示した矢印Aに沿って見たエアー供給孔50を拡大して示した。図1(b)に示すように、エアー供給孔50は、その延長線をエアー誘導面42に交わらせるように開口している。ちなみに、このエアー供給孔50はエアー誘導面42そのもののみならず、エアー誘導面の延長線に交わるように設けてもよい。
【0038】
このエアー供給孔50の延長線とエアー誘導面42とのなす角度は特に限定されず、少なくとも、エアー供給孔50から供給されるエアーがエアー誘導面42に衝突するような角度又はエアー誘導面42を通過するエアーに衝突するような角度をもって設けられていればよい。また、エアー供給孔50は、エアー誘導面42に対して傾きを有するとともに、ベルカップ30の回転軸20に対して捻られた状態で設けられていてもよい。本実施形態に係るエアー供給孔50は、ベルカップ30の回転方向に対向する方向にエアーを供給し、回転軸に対して45°の角度を持って捻られている。
【0039】
さらに、この72個のエアー供給孔50の総断面積は52mmであり、スリット状のエアー吹出口46の総断面積の130mmに対して40%の面積比率とした。もちろん、このような値に限定されることなく、エアー供給孔50は、エアー吹出口46の総断面積に対して20%から60%とすることができ、さらに好ましくは30%から50%とすることができる。
【0040】
本実施形態は、エアーガイド部材40をハウジングカバー14にねじ込んだのち、このエアーガイド部材40の外側にカバー部材48をねじ込むことにより、当該カバー部材48とエアーガイド部材40のエアー誘導面42との間にスリット状のエアー吹出口46を形成し、さらに、エアーガイド部材40とカバー部材48との間に空気溜り18とこれに連通するエアー供給孔50を形成する。
【0041】
図外の圧縮エアー供給源から、このように構成された環状のエアー通路16およびエアー通路44を介してエアーを供給すると、エアー吹出口46とエアー供給孔50との両方から同時にエアーが吹き出される。このうちエアー吹出口46は、ベルカップ30に向けてシェーピングエアーを環状に吹き出す。このエアー吹出口46から吹き出されたシェーピングエアーの流れの方向は整っており、この整流のエアー流れは塗料粒子を被塗物へ向けて搬送する。他方、エアー供給孔50から吹き出されたエアーは、エアー誘導面42に衝突し、シェーピングエアーの外側領域において、当該シェーピングエアーを包むように、乱流域を形成する。
【0042】
次に作用を説明する。
本実施形態では、ベルカップ30を回転させて、塗料Pを塗料ノズル50からベルハブ部34の裏面へ供給すると、ベルカップ30の回転遠心力によって、塗料Pは塗料孔36を通過してベルカップ30の内周面32を液膜状に広がりながら先端に至る。そして、このベルカップ30の内周面先端に形成された微細な凹凸によって微粒化しながら、帯電した塗粒がベルカップ30の半径方向外方へ飛び出す。
【0043】
このとき、エアー吹出口46から吹き出されたシェーピングエアーは、エアーガイド部材40のエアー誘導面42に沿って流れ、ベルカップ30の最大外径部38に向かって平行かつ接するように吹き出され(図1(a)矢印aで示す)、当該ベルカップ30の最大外径部38において前述した塗粒を被塗物側へ偏向させる。エアー吹出口46から吹き出されたシェーピングエアーの流れは、被塗物へ向かう方向に整った整流である。このようなエアー誘導面42を設けることにより、アルミ顔料やマイカ顔料その他の扁平顔料を含んだ塗料の色目の黒ずみを防止することができる。また、このエアー誘導面42によりベルカップ30の前方へ誘導されたシェーピングエアーは、塗布パターンの分布がフラットに近くなり、その結果、膜厚の均一性を得ることができる。
【0044】
他方、エアー供給孔50から吹き出されたエアーは、エアー誘導面42に衝突し、衝突したエアーはシェーピングエアーの外側領域(回転軸20から離れる方向の外延の領域)へ向かって流れる。反射したエアーは、シェーピングエアーの外側領域に流れ方向の揃っていない乱流域(図1(a)矢印b参照)を形成する。
【0045】
このように形成された乱流域は、塗料粒子の飛散を防止する。具体的に説明すると、エアー吹出口46から吹き出されるエアーは原則として流れ方向の整った整流であり、この整流のエアーが塗料粒子を被塗物へ搬送する。ところが、遠心力を利用した回転霧化塗装装置100では、微粒化した塗料粒子がこの整流のエアー流れを突き抜けて、その外側領域に形成された乱流域に突入する。乱流域は様々な方向のエアー流れを含むため、整流のエアー流れを突き抜けてきた塗料粒子にも衝突する。この衝突により塗料粒子のシェーピングエアーの外側へ向かう速度は減衰され、並設された他の装置にまで飛散しない。こうして乱流域は、シェーピングエアーを包み込み塗料粒子の飛散を防止する。
【0046】
特に、本実施形態ではエアー供給孔50の総断面積を、エアー吹出口46の総断面積に対して40%としたため、エアー吹出口46から吹き出される整流のエアー流れを弱めることもなく、塗料粒子の飛散を抑制する乱流域が十分に形成され、塗料粒子の飛散を防止しつつも塗装効率や発色効果を維持向上することができる。
【0047】
また、本実施形態のエアー供給孔50を、ベルカップ30の回転方向に対向する方向にエアーを供給させるとともに、ベルカップの回転軸20に対して45°の角度をもって捻った状態で設けている。このため、捻り角度が0°の場合に比べてエアー供給量が10%〜30%少ない状態であっても塗着効率及び発色効果を維持することができる。
【0048】
以上のとおり、本実施形態の回転霧化塗装装置100は、シェーピングエアーの外側領域に乱流域を形成させるエアー供給孔50を設けたことにより、塗着効率及び塗料の発色を適切に維持向上させつつ、並列に配置された塗装装置の相互汚れを防止することができる。
【0049】
<第2の実施形態>
続いて第2の実施形態を図2に基づいて説明する。この実施形態は、第1の実施形態と比較するとエアー供給孔50の形態が異なるため、このエアー供給孔50を中心に説明する。
【0050】
第2の実施形態では、エアー誘導面42とともに、このエアー誘導面に沿ってエアーを吹き出すエアー吹出口46の外周壁を構成するカバー部材48とを備えている。このカバー部材48とエアーガイド部材40との同軸性は確保されている。
【0051】
エアー供給孔50は、エアー吹出口46の上流側近傍(エアー供給源側の近傍)に設けられ、その延長線がカバー部材48の内壁面に交わるように設けられている。図2に示すように、エアー供給孔50は、エアーガイド部材40内部に形成されたエアー溜まり18に連なり、このエアー溜まり18からエアー吹出口46近傍のエアー誘導面42に臨むように設けられている。
【0052】
圧縮エアーは、第1実施形態と同様に環状のエアー通路16、エアー通路44を介して供給される。供給されたエアーは、エアー吹出口46とエアー供給孔50とから吹き出される。エアー吹出口46から吹き出されたエアーは、流れ方向の整った整流の流れであり(図2の矢印a)、ベルカップで微粒化された塗料粒子を被塗物に搬送する。
【0053】
他方、エアー供給孔50から供給されたエアーは、カバー部材48の内壁面に衝突し、反射する。反射したエアーはエアー誘導面42に再度衝突して反射し、ベルカップ30の前方へ向けて吹き出される。このとき反射したエアーはエアー誘導面42に沿って(エアー誘導面42の接線乃至その近傍)通過する。エアー誘導面42に反射したエアーの流れの方向は様々であり(図2の矢印bで示す)、エアーの流れ方向が整っていない乱流域をシェーピングエアーの外側領域に形成し、当該シェーピングエアーを包み込む。これにより、第2の実施形態は第1の実施形態と同様の作用・効果を奏することとなる。特に、本実施形態ではエアー溜まり18部分を回転軸20に近い部分に設けることができるため、回転霧化塗装装置100の先端部分をコンパクトにすることができる。
【0054】
ちなみに、本実施形態のエアー供給孔50の配置(孔の角度、捻り方向及び角度)エアー供給孔50の大きさ、数、及びエアー吹出口46の形状、大きさ等は第1の実施形態と同様の設計とした。
【0055】
<第3の実施形態>
さらに、第3の実施形態について、図3を参照しつつ説明をする。この実施形態は、上記2つの実施形態と比較すると、バッフルリング52にエアー供給孔50が設けられている点が異なる。
【0056】
図3(a)に示したように、バッフルリング52は、エアー誘導面42の上流側(エアー供給源側)に挿入される。バッフルリング52には予めエアー供給孔52となる細孔が多数設けられており、環状のエアー通路16及びエアー通路44を介してエアーが供給される点は前述の実施形態と同様である。また、エアー吹出口46はスリット状に構成されてもよいし、バッフルリング52にエアー吹出口46用に穿孔されてもよい。
【0057】
バッフルリング52のエアー供給孔50を、図3(b)に示した。エアー供給孔50は、その延長線をエアー誘導面42に交えるように設けられる。それに加えて、図3(b)に示すように、ベルカップ30の回転軸20の回転方向(矢印で示す)に対向する方向にエアーを供給するようにエアー供給孔50が向けられ、ベルカップ30の回転軸20に対して45°の角度をもって捻じられている。この捻じり角度は特に限定されないが、30°から60°であることが好ましい。
【0058】
これにより、第3の実施形態は第1の実施形態と同様の作用・効果を奏することとなる。特に、このようにバッフルリング52にエアー供給孔50を設けることにより、バッフルリング52を交換、又はバッフルリング52を取り除くことにより、容易に回転霧化塗装装置100の塗装特性を変更することができる。
【0059】
ちなみに、本実施形態のエアー供給孔50の配置(孔の角度、捻り方向及び角度)エアー供給孔50の大きさ、数、及びエアー吹出口46の形状、大きさ等は第1の実施形態と同様の設計とした。
【0060】
以上、第1の実施形態から第3の実施形態について、その構成と作用及び効果を説明した。ここでは、これら各実施形態の塗装効率、パターン幅、シェーピングエアー量の観点から、第1乃至第3の実施形態を検討する。また、比較のために、比較例1及び比較例2についても併せて検討する。
【0061】
この比較例1は、本実施形態のエアー誘導面42及びエアー供給孔50に相当する構成を備えていない、例えば特開平9−285742号に記載された回転霧化塗装装置である。また、比較例2は、本実施形態のエアー誘導面42に相当する構成を備えるが、エアー供給孔50に相当する構成を備えていない、例えば特開2000−126653号に記載された回転霧化塗装装置である。
【0062】
これら5つの回転霧化塗装装置を用いて、ベルカップ30の先端から200mmの距離にある被塗物に塗装を行った場合のシェーピングエアー量、パターン幅、塗装効率を計測した。結果は以下のとおりである。
【0063】
第1の実施形態
シェーピングエアー量が600NL/minにおいて、パターン幅が350mmの良好な塗装が得られ、塗着効率は70%〜75%であった。
【0064】
第2の実施形態
シェーピングエアー量が600NL/minにおいて、パターン幅が350mmの良好な塗装が得られ、塗着効率は70%〜75%であった。
【0065】
第3の実施形態
シェーピングエアー量が600NL/minにおいて、パターン幅が350mmの良好な塗装が得られ、塗着効率は70%〜75%であった。
【0066】
以上のとおり、第1の実施形態から第3の実施形態については、同様の効果が得られた。続いて、比較例1及び比較例2についての結果を述べる。
【0067】
比較例1
シェーピングエアー量が500NL/minにおいて、パターン幅が300mmの塗装が得られ、塗着効率は65%〜70%であった。
【0068】
比較例2
シェーピングエアー量が700NL/minにおいて、パターン幅が400mmの塗装が得られ、塗着効率は70%〜75%であった。
【0069】
これらに基づいて、第1から第3の実施形態(以下、本実施形態という)の回転塗装装置100と、比較例1の回転塗装装置及び比較例2の回転塗装装置との効果を比較する。
【0070】
まず、本実施形態を比較例1と比較する。本実施形態の塗着効率は70%〜75%であり、比較例1の65%〜70%を大きく向上させている。一方、本実施形態のパターン幅は350mmであり、比較例1の300mmに対して多少拡大している。よって、本実施形態はパターン幅の拡大を最小限に抑制しつつ、塗着効率を大幅に向上させることができる。この比較において、パターン幅は塗料粒子の飛散の程度に関連づけて考察することができるため、本実施形態は塗料粒子の飛散を最小限に抑えつつ、塗着効率を大幅に向上させることができる。
【0071】
続いて、本実施形態を比較例2と比較する。本実施形態のシェーピングエアーの量は600NL/minであり、比較例2のシェーピングエアーの流量は700NL/minである。よって、シェーピングエアー量の多い比較例2の方がより高い塗着効率が予想される。ところが、本実施形態の塗着効率は70%〜75%と比較例2のそれと同じであり、本実施形態は塗着効率のレベルを維持している。また、比較例2のシェーピングエアーの量が本実施形態のそれよりも大きいことから、より強いシェーピングエアーを吹き出す比較例2のパターン幅は、本実施形態のパターン幅よりも小さいものになると予測される。ところが、本実施形態のパターン幅は350mmであり比較例2のパターン幅の400mmよりも小さい。このように、本実施形態は、少ないシェーピングエアー量で、塗着効率を維持しつつ、さらにパターン幅を小さく抑え、塗料粒子の飛散を防止することができる。
【0072】
また、比較例1と比較例2と本実施形態とを比較する。比較例2は比較例1よりも高い塗着効率(65%〜70%から70〜75%へ向上)を実現するが、それに伴いパターン幅の若干の拡大(300mmから400mmへ拡大)が見られる。パターン幅の拡大には作業効率の向上等の利点があるものの、並列に並んだ装置を互いに汚し合うという欠点がある。本実施形態をこれら2つの比較例と比較すると、塗着効率の維持向上を果たしつつ、パターン幅の拡大を抑制し、装置同士の汚し合いを防止することができる。
【0073】
以上のとおり、本実施形態は、シェーピングエアーの量を増加させることなく、また塗着効率を維持向上させ、さらに塗料粒子の飛散を防止することができる。よって、塗装装置を並列に配置した場合であっても、塗装装置相互間の汚し合いを防ぐことができる回転霧化塗装装置を提供することができる。
【0074】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の回転霧化塗装装置の第1の実施形態を示す断面図であり、図1(b)は図1(a)に示す矢印Aから見たエアー吹出口周辺の図である。
【図2】本発明の回転霧化塗装装置の第2の実施形態を示す断面図である。
【図3】図3(a)は本発明の回転霧化塗装装置の第3の実施形態を示す断面図であり、図3(b)は図3(a)で示した回転霧化塗装装置の切り欠き図である。
【符号の説明】
100…回転霧化塗装装置
30…ベルカップ
32…内周面
34…ベルハブ
36…塗料孔
38…最先端
40…エアーガイド部材
42…エアー誘導面
44…エアー通路
46…エアー吹出口
48…カバー部材
50…エアー供給孔
52…バッフルリング

Claims (8)

  1. 内周面に塗料が供給される回転可能なベルカップと、前記ベルカップの背面側の周囲に沿って開口され当該背面側から前方に向かって前記ベルカップで微粒化された塗料粒子を被塗物に搬送するシェーピングエアーを供給するエアー吹出口を備えた回転霧化塗装装置において、
    前記ベルカップと前記エアー吹出口との間に設けられたエアーガイド部材の装置外部に開放された外表面に形成され、前記シェーピングエアーを前記ベルカップの前方へ誘導するエアー誘導面と、
    前記エアー吹出口の上流側近傍に、その延長線が前記装置外部に開放されたエアー誘導面に交わるように設けられ、前記ベルカップと前記エアー吹出口との間に設けられたエアー誘導面に衝突するようにエアーを供給するエアー供給孔とを有する回転霧化塗装装置。
  2. 内周面に塗料が供給される回転可能なベルカップと、前記ベルカップの背面側の周囲に沿って開口され当該背面側から前方に向かって前記ベルカップで微粒化された塗料粒子を被塗物に搬送するシェーピングエアーを供給するエアー吹出口とを備えた回転霧化塗装装置において、
    前記ベルカップと前記エアー吹出口との間に設けられたエアーガイド部材の装置外部に開放された外表面に形成され、前記シェーピングエアーを前記ベルカップの前方へ誘導するエアー誘導面と、
    前記エアー吹出口の外周壁を構成するカバー部材と、
    前記エアー吹出口の上流側近傍に、その延長線が前記カバー部材の内壁面に交わるように設けられ、前記エアー吹出口の外周壁を構成するカバー部材の内周側に衝突するようにエアーを供給するエアー供給孔とを有する回転霧化塗装装置。
  3. 前記エアー供給孔は、当該エアー供給孔から供給されるエアーが前記カバー部材の内壁面に衝突し、当該衝突により反射したエアーが前記エアー誘導面に沿って前記ベルカップの前方へ向かうように設けられた請求項2に記載の回転霧化塗装装置。
  4. 前記エアー誘導面が形成されたエアーガイド部材に着脱自在に設けられた円環状のバッフルリングを有し、
    前記エアー供給孔は、前記バッフルリングに形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の回転霧化塗装装置。
  5. 前記エアー供給孔は、前記ベルカップの回転方向に対向する方向にエアーを供給し、前記ベルカップの回転軸に対して30°〜60°の角度をもって捻られている請求項1〜4のいずれかに記載の回転霧化塗装装置。
  6. 前記エアー供給孔の総断面積は、前記エアー吹出口の総断面積に対して、20%〜60%である請求項1〜5のいずれかに記載の回転霧化塗装装置。
  7. 前記エアー誘導面は、その延長線が前記ベルカップの最大外径部に近接ないし接する請求項1〜6のいずれかに記載の回転霧化塗装装置。
  8. 前記エアー吹出口は、前記エアー誘導面を内壁面とする円環状のスリットからなり、前記スリットの幅が1mm以下である請求項1〜7のいずれかに記載の回転霧化塗装装置。
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