JP3273432B2 - 回転霧化頭型塗装装置 - Google Patents

回転霧化頭型塗装装置

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JP3273432B2 JP30303294A JP30303294A JP3273432B2 JP 3273432 B2 JP3273432 B2 JP 3273432B2 JP 30303294 A JP30303294 A JP 30303294A JP 30303294 A JP30303294 A JP 30303294A JP 3273432 B2 JP3273432 B2 JP 3273432B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば直接帯電方式ま
たは間接帯電方式による静電塗装装置として用いられる
回転霧化頭型塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転霧化頭型静電塗装装置は、
回転霧化頭を高速回転すると共に、被塗物との間に高電
圧を印加し、該回転霧化頭の塗料平滑面に供給した塗料
を回転霧化することにより、霧化された帯電塗料粒子を
軸方向前方の被塗物に向けて、該被塗物との間の静電界
に沿って飛行塗着せしめるようになっている。
【0003】そこで、図13を参照しこの種の従来技術
による回転霧化頭型静電塗装装置として、直接帯電方式
の静電塗装装置を例に挙げて述べる。
【0004】図において、1は静電塗装装置の本体を構
成する塗装機本体を示し、該塗装機本体1はエア軸受
2、回転源としてのエアモータ3および塗料弁(図示せ
ず)等を内蔵し、被塗物に対してレシプロケータ(いず
れも図示せず)等により相対移動される構成となってい
る。
【0005】4はエア軸受2に回転自在に軸支された回
転軸を示し、該回転軸4は先端側が塗装機本体1外に突
出して後述の回転霧化頭5が取付けられ、その基端側は
エアモータ3に取付けられている。そして、該回転軸4
はエアモータ3によって回転駆動され、回転霧化頭5を
高速回転させる。
【0006】5は回転軸4の先端側に設けられたベル型
の回転霧化頭を示し、該回転霧化頭5は全体として筒状
またはカップ状に形成され、その基端側が回転軸4の先
端側にねじ等の手段を用いて固着されている。そして、
該回転霧化頭5は外周面5Aが円錐形状をなし、内周面
は塗料平滑面5Bとなり、その先端側は塗料放出端縁5
Cとなっている。
【0007】6は回転軸4内に挿通されたセンタフィー
ド式の塗料供給管を示し、該塗料供給管6は塗装機本体
1内に軸方向に伸長して設けられ、その先端は回転霧化
頭5内に延在している。また、該塗料供給管6の基端側
には前記塗料弁が設けられ、該塗料弁は塗料パイプを介
して塗料タンク(いずれも図示せず)に接続されてい
る。
【0008】7は塗装機本体1のカバーを示し、該カバ
ー7は絶縁性の樹脂材料等によって筒状に形成され、塗
装機本体1を保護すべく該塗装機本体1の外周側を覆う
構成となっている。
【0009】8は塗装機本体1の先端側に位置し、カバ
ー7の先端に固着されたシェーピングエアリングを示
し、該シェーピングエアリング8は回転霧化頭5の塗料
放出端縁5Cよりも後側に位置し、該回転霧化頭5を径
方向外側から取囲むように2重構造をなす外側リング部
8Aおよび内側リング部8Bから構成されている。そし
て、該シェーピングエアリング8の先端側には外側リン
グ部8Aと内側リング部8Bとの間にエア噴出口8Cが
形成され、該エア噴出口8Cは回転霧化頭5の塗料放出
端縁5C周囲に向けてシェーピングエアを矢示A方向
(直線状)に噴出させる。
【0010】9は塗装機本体1の基端側に配設された高
電圧ケーブルを示し、該高電圧ケーブル9は塗装機本体
1外に設置された高電圧発生装置(図示せず)に接続さ
れ、該高電圧発生装置からの高電圧を塗装機本体1に印
加するものである。
【0011】このように構成される静電塗装装置では、
高電圧ケーブル9を介して塗装機本体1に高電圧を印加
することにより、回転軸4および回転霧化頭5を高電圧
に帯電させ、該回転霧化頭5と被塗物との間に静電界を
形成する。そして、塗装機本体1内のエアモータ3によ
って回転軸4および回転霧化頭5を高速回転させ、この
状態で前記塗料弁を開弁させることにより、塗料供給管
6を介して回転霧化頭5に塗料を供給する。
【0012】ここで、回転霧化頭5に供給された塗料
は、該回転霧化頭5の回転による遠心力により塗料平滑
面5B上で薄いフィルム状に広がりながら直接接触帯電
する。また、回転霧化頭5の塗料放出端縁5Cと被塗物
との間には静電界が形成されている。
【0013】そして、回転霧化頭5の遠心力により塗料
放出端縁5Cから径方向外側に飛び出す塗料は、前記フ
ィルム状から液糸状へと分断(分離)され、さらに液糸
状から粒子状に微粒化される(機械霧化)。また、高電
圧に帯電している塗料は表面張力が減少し、かつ同一符
号(正または負)の電荷を帯びているために、各粒子が
互いに反発して微粒化が促進される(静電霧化)。そし
て、このように微粒化(霧化)された塗料粒子は静電界
に沿って被塗物に向けて飛行し該被塗物に塗着するよう
になる。
【0014】ところで、回転霧化頭5の塗料放出端縁5
Cから放出される塗料粒子は、高速回転する回転霧化頭
5からの遠心力により径方向外向きに飛ばされ、塗料の
噴霧パターンは大きく広がってしまう傾向にある。
【0015】そこで、シェーピングエアリング8のエア
噴出口8Cから矢示A方向にシェーピングエアを噴出さ
せることにより、回転霧化頭5の塗料放出端縁5Cから
放出される塗料粒子を、回転霧化頭5の前方に向けて絞
込むようにパターン成形し、図13中に実線で示す如く
矢示B方向の小径な塗料噴霧パターンを得るようにして
いる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上述した従来
技術では、シェーピングエアリング8のエア噴出口8C
から回転霧化頭5の周囲に向けてシェーピングエアを矢
示A方向に噴出させているに過ぎないから、例えばメタ
リック塗装等の仕上がり(光沢)を良くするように、シ
ェーピングエア圧を高めて行くと、塗料の噴霧パターン
が小さくなってしまい、塗り重ね回数の不足から色むら
等の原因になるという問題がある。
【0017】このため、従来技術では、メタリック塗装
等の塗装工程でコンベアスピードを落としたり、レシプ
ロケータの動きを細かくして早くする等の対応が必要と
なり、塗装時間や費用が嵩むばかりか、実用化が難し
く、例えばメタリック塗装等の仕上げ工程では、特別に
ノズルチップからなる「ガンタイプ」の塗装機を使用す
る等の対策をとっているのが実状である。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は塗料の噴霧パターンを効果的に
広げることができると共に、塗料粒子を均一に分散させ
ることができ、例えばメタリック塗装等の仕上がりを確
実に向上できるようにした回転霧化頭型塗装装置を提供
することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、回転源を有する塗装機本体と、該塗装機本
体の先端側に回転可能に設けられ、先端側が塗料放出端
縁となるように筒状またはカップ状に形成された回転霧
化頭と、該回転霧化頭の周囲に向けてシェーピングエア
を噴出させるシェーピングエアリングとを備えてなる回
転霧化頭型塗装装置に適用される。
【0020】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記シェーピングエアリングに、該シェ
ーピングエアリングの周方向に離間して形成され前記シ
ェーピングエアを軸方向に噴出させる複数のエア噴出孔
と、該各エア噴出孔に対応して前記シェーピングエアリ
ングの周方向に離間すると共に前記シェーピングエアリ
ングの先端側に前記シェーピングエアリングの軸心を通
る法線に対して一定の捩れ角をもって斜めに形成された
複数の凹溝からなるエアガイドとを設け、前記各エア噴
出孔は、該各凹溝の底部側に開口する構成としたことに
ある。
【0021】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、前記各エアガイドを、前記回転霧化頭の回転方向に
対し逆方向となる捩れ角をもって前記シェーピングエア
リングの先端側に形成するのが好ましい。
【0022】また、請求項3に記載の発明のように、前
記各エアガイドを、前記回転霧化頭の回転方向に対し順
方向となる捩れ角をもって前記シェーピングエアリング
の先端側に形成してもよい。
【0023】さらに、請求項4に記載の発明のように、
前記シェーピングエアリングには、前記各エアガイド間
に位置して該シェーピングエアリングの先端側に開口
し、被塗物に向けて補助エアを噴出させる複数の補助エ
ア噴出路を形成してなる構成としてもよい。
【0024】一方、請求項に記載の発明では、前記シ
ェーピングエアリングに、該シェーピングエアリングの
周方向に離間して形成され前記シェーピングエアを軸方
向に噴出させる複数のエア噴出孔と、該各エア噴出孔
対応して前記シェーピングエアリングの先端側に周方向
離間すると共に前記シェーピングエアリングの先端側
に前記シェーピングエアリングの軸心に対して放射状に
延びて形成された複数の凹溝からなるエアガイドとを
、前記各エア噴出孔は、該各凹溝の底部側に開口した
ことを特徴としてなる構成を採用している。
【0025】そして、この場合でも、請求項に記載の
発明のように、前記シェーピングエアリングには、前記
エアガイド間に位置して該シェーピングエアリングの
先端側に開口し、被塗物に向けて補助エアを噴出させる
複数の補助エア噴出路を形成してなる構成としてもよ
い。
【0026】また、請求項7の発明のように、前記エア
ガイドは、前記シェーピングエアリングの先端側に小さ
な溝幅をもった長溝からなる凹溝として周方向に列設し
てもよい。
【0027】
【作用】請求項1に記載の発明では、シェーピングエア
リングの先端側で周方向に離間した複数の凹溝からなる
エアガイドを一定の捩れ角をもって斜めに形成し、各エ
ア噴射孔を該各凹溝の底部側に開口し、各エア噴出孔か
らのシェーピングエアを該各凹溝により回転霧化頭の周
囲に向けて捩り状態で噴出させる構成としているから、
このときのシェーピングエアを各凹溝の壁面に沿って
回流に近い捩り状態の流れとすることができ、シェーピ
ングエアの流速や塗料粒子との混合・分散具合各凹溝
の捩れ角に応じて調整でき、塗料の噴霧パターンを広げ
ることが可能となる。
【0028】この場合、請求項2または3に記載の発明
のように、前記各エアガイドを、前記回転霧化頭の回転
方向に対し逆方向または順方向となる捩れ角をもって前
記シェーピングエアリングの先端側に形成することによ
り、シェーピングエアの流速や塗料粒子との混合・分散
具合を適宜に調整でき、各種の塗料に適した噴霧パター
ンを得ることができる。
【0029】また、請求項4に記載の発明のように、各
エアガイド間に位置し被塗物に向けて補助エアを噴出さ
せる複数の補助エア噴出路をシェーピングエアリングに
形成することにより、回転霧化頭からの塗料粒子に対し
て被塗物に向うエネルギーを補助エアで確実に付与で
き、該補助エアとシェーピングエアとを適宜に調圧する
ことにより、各種の塗料に応じて該各塗料粒子の前方直
進性を任意に調整することが可能となる。
【0030】一方、請求項に記載の発明のように、シ
ェーピングエアリングの先端側にシェーピングエアリン
グの軸心に対して放射状に延びる複数の凹溝を周方向に
設け、該各凹溝の底部側に各エア噴出孔を開口すること
によっても、該各エア噴出孔から噴出してくる高圧のシ
ェーピングエアを各凹溝の壁面に沿って広がりをもった
拡散状態の噴出流とすることができ、シェーピングエア
の流速や塗料粒子との混合・分散具合を各凹溝の溝幅等
に応じて適宜に調整できる。
【0031】そして、この場合でも、請求項に記載の
発明のように、各エアガイド間に位置してシェーピング
エアリングの先端側に開口する複数の補助エア噴出路を
形成し、該各補助エア噴出孔から被塗物に向けて補助エ
アを噴出させる構成とすることにより、該補助エアの噴
出流で被塗物に向うエネルギーを塗料粒子に対して確実
に付与でき、該補助エアとシェーピングエアとを適宜に
調圧することにより、各種の塗料に応じて該各塗料粒子
の前方直進性を任意に調整することができる。
【0032】また、請求項7の発明のように、前記エア
ガイドは、前記シェーピングエアリングの先端側に小さ
な溝幅をもった長溝からなる凹溝として周方向に列設す
ることにより、シェーピングエアを各凹溝の壁面に沿っ
て広がりをもった噴出流とすることができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図12に
基づき説明する。なお、実施例では前述した図13に示
す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その
説明を省略するものとする。
【0034】図1ないし図4は本発明の第1の実施例を
示している。
【0035】図中、11は回転軸4の先端側に螺着して
設けられた回転霧化頭を示し、該回転霧化頭11は従来
技術で述べた回転霧化頭5とほぼ同様に外周面11A、
内周側の塗料平滑面11Bおよび先端側の塗料放出端縁
11Cを有し、軸心O−Oを中心にして矢示C方向に高
速回転するものである。
【0036】12は回転霧化頭11の底部側に配設され
た円板状のハブ部材を示し、該ハブ部材12には、外周
側よりに位置して塗料およびシンナを回転霧化頭11の
塗料平滑面11Bに導く第1のハブ孔12A,12A,
…と、中央側に位置して先端側にシンナを供給する第2
のハブ孔12B,12B,…とがそれぞれ同心円状をな
して複数個ずつ形成されている。
【0037】13は塗装機本体1のカバーを示し、該カ
バー13は絶縁性の樹脂材料等によって筒状に形成さ
れ、塗装機本体1を保護すべく該塗装機本体1の外周側
を覆う構成となっている。また、該カバー13にはシェ
ーピングエア用のエア通路13Aが形成され、カバー1
3の先端側内周には、塗装機本体1との間に位置し該エ
ア通路13Aに連通する環状のエア溜り13Bと、後述
のノズルリング15等を塗装機本体1側に固着させるた
めのねじ部13Cとが形成されている。
【0038】14はカバー13のねじ部13Cに螺着さ
れたリテーナリングを示し、該リテーナリング14はカ
バー13を塗装機本体1に位置決めし、カバー13内に
エア溜り13Bを画成している。また、該リテーナリン
グ14には周方向に一定間隔をもって複数の通気穴14
Aが軸方向に穿設され、該各通気穴14Aはエア溜り1
3B内のシェーピングエアをノズルリング15側に向け
て流通させる。
【0039】15はカバー13のねじ部13Cに螺着さ
れ、塗装機本体1の先端側に位置決めされたシェーピン
グエアリングとしてのノズルリングを示し、該ノズルリ
ング15は図2および図3に示すように、カバー13の
ねじ部13Cに螺合する小径のおねじ15Aおよび後述
のリテーナ筒20に螺合する大径のおねじ部15Bが外
周側に形成された段付き筒状のノズル本体部15Cと、
該ノズル本体部15Cから径方向内向きに突出し塗装機
本体1の前側端面に衝合する環状部15Dと、ノズル本
体部15Cから前方に向けて突出し先端側に後述の各ガ
イド溝19が形成された筒状突出部15Eと、該筒状突
出部15Eとノズル本体部15Cとの間に形成されリテ
ーナ筒20との間に環状のエアチャンバ16を画成する
環状凹部15Fとから大略構成されている。
【0040】ここで、ノズルリング15のノズル本体部
15Cには周方向に一定の間隔をもって複数個(例えば
12〜36個)のノズル穴17,17,…が軸方向に穿
設され、該各ノズル穴17は基端側がエア溜り13Bに
連通し、先端側はエアチャンバ16に連通している。そ
して、各ノズル穴17はエア溜り13Bからのシェーピ
ングエアをエアチャンバ16内に導入させる。また、ノ
ズルリング15の環状部15Dには図2に示す如く、周
方向に一定間隔をもって複数の通気穴15G,15G,
…が形成され、該各通気穴15Gはエア軸受2(図13
参照)からの排気等を必要に応じて回転霧化頭11の外
周面11A側に向けて噴出させる構成となっている。
【0041】18,18,…は各ガイド溝19の底部側
に位置してノズルリング15の筒状突出部15Eに穿設
された小径のエア噴出孔を示し、該各エア噴出孔18は
図2および図3に示す如く筒状突出部15Eの軸方向に
延び、基端側がエアチャンバ16に開口し先端側が各ガ
イド溝19内に開口している。また、該各エア噴出孔1
8は各ガイド溝19の溝幅よりも僅かに小径に形成さ
れ、筒状突出部15Eの周方向に一定の間隔をもって合
計20〜40個程度配設されている。そして、各エア噴
出孔18は図1に示すように、回転霧化頭11の塗料放
出端縁11Cよりも径方向外側に一定の寸法L(例えば
2〜3mm程度)だけ離間して配設され、エアチャンバ
16からのシェーピングエアを各ガイド溝19内に向け
て軸方向に噴出させる。
【0042】19,19,…はノズルリング15の筒状
突出部15E先端側に形成されたエアガイドとしてのガ
イド溝を示し、該各ガイド溝19は図2ないし図4に示
す如く、横断面が「コ」字形状をなす細幅な長溝からな
凹溝として形成され、各エア噴出孔18に対応して筒
状突出部15Eの周方向に離間し合計20〜40個程度
列設されている。そして、該各ガイド溝19はノズルリ
ング15の軸心Oを通る法線LOに対して一定の捩れ角θ
1 (例えば45度)をもって筒状突出部15Eの内,外
周面間を斜めに伸長し、該筒状突出部15Eの内,外周
面に開口すると共に、筒状突出部15Eの先端側端面に
軸方向で開口している。
【0043】ここで、各ガイド溝19は図2に示す如
く、回転霧化頭11の回転方向(矢示C方向)に対して
逆方向となる捩れ角θ1 をもって形成され、各エア噴出
孔18から噴出してくる高圧のシェーピングエアを各ガ
イド溝19の壁面に沿ってガイドすることにより、この
シェーピングエアを図4に仮想線で示すように捩り状態
の噴出流として回転霧化頭11の周囲に向け噴出させ
る。そして、捩り状態の噴出流となったシェーピングエ
アは、回転霧化頭11の回転方向(矢示C方向)に対し
逆方向に捩れることにより、回転霧化頭11の遠心力で
塗料放出端縁11Cから径方向外側に飛び出してくる塗
料に対してシェーピングエアを強く衝突させることがで
きる。
【0044】20はノズルリング15の外周側を取囲む
ように該ノズルリング15に被着され、該ノズルリング
15と共にシェーピングエアリングを構成したリテーナ
筒を示し、該リテーナ筒20は段付筒状に形成され、そ
の基端側はノズルリング15のおねじ部15Bに螺着さ
れている。そして、該リテーナ筒20は先端側内周がノ
ズルリング15の筒状突出部15E外周側に嵌合し、該
ノズルリング15の環状凹部15Fとの間に環状のエア
チャンバ16を画成している。
【0045】本実施例による回転霧化頭型静電塗装装置
は上述の如き構成を有するもので、その基本的な作動に
ついては従来技術によるものと格別差異はない。
【0046】然るに、本実施例によれば、塗装機本体1
に一体に設けたカバー13の先端側に、回転霧化頭11
の塗料放出端縁11Cの後側で回転霧化頭11を取囲む
ようにノズルリング15とリテーナ筒20とを設け、ノ
ズルリング15の筒状突出部15E先端側には、周方向
に一定の間隔をもって列設されノズルリング15の法線
LOに対して捩れ角θ1 分だけ斜めに傾いた複数のガイド
溝19,19,…を形成すると共に、該各ガイド溝19
の底部側には各ガイド溝19内に向けてシェーピングエ
アを噴出させる各エア噴出孔18を設ける構成としたか
ら、下記のような作用効果を得ることができる。
【0047】まず、従来技術と同様に、塗装機本体1に
高電圧を印加することによって回転軸4、回転霧化頭1
1を高電圧に帯電させ、被塗物との間に静電界を形成す
ると共に、塗装機本体1内のエアモータ3によって回転
軸4および回転霧化頭11を高速回転させる。
【0048】そして、この状態で、回転霧化頭11に塗
料を供給し、供給された塗料を回転霧化頭11の回転
(遠心力)により塗料平滑面11Bに沿って展延する間
に帯電させ、塗料放出端縁11Cからフィルムまたは液
糸状の帯電塗料として放出した後に、機械霧化、静電霧
化によって微粒化して帯電塗料粒子とする。
【0049】この際、回転霧化頭11は高速回転してい
るから、この遠心力によって帯電塗料粒子は塗料放出端
縁11Cから径方向外側に飛ばされようとする。しか
し、ノズルリング15の各エア噴出孔18から各ガイド
溝19内に向けて軸方向に噴出したシェーピングエア
は、各ガイド溝19の壁面でガイドされることにより、
図4に仮想線で示す如くそれぞれが略楕円形状となった
捩り状態の噴出流として回転霧化頭11の周囲に向け噴
出してくるので、塗料放出端縁11Cから径方向外側に
放出された帯電塗料粒子にこのシェーピングエアを直接
衝突させることにより、帯電塗料粒子を均一に分散させ
ることができると共に、塗料の噴霧パターンをシェーピ
ングエアの捩り状態に応じて調整できる。
【0050】即ち、捩り状態の噴出流となったシェーピ
ングエアは、旋回流に近い捩り状態の流れとなって、シ
ェーピングエアの方向が調整され、塗料の噴霧パターン
を効果的に広げることができる。また、シェーピングエ
アは、回転霧化頭11の回転方向(矢示C方向)に対し
逆方向に捩れることにより、回転霧化頭11の遠心力で
塗料放出端縁11Cから径方向外側に飛び出してくる帯
電塗料粒子に強く衝突するようになり、このシェーピン
グエア内に帯電塗料粒子を均一に分散させることができ
る。
【0051】従って、本実施例によれば、ノズルリング
15の各エア噴出孔18から噴出する高圧のシェーピン
グエアを、各ガイド溝19で捩り状態の噴出流とするこ
とにより、塗料の噴霧パターンをシェーピングエアの捩
り状態に応じて効果的に調整できると共に、このシェー
ピングエア内に帯電塗料粒子を均一に分散させることが
でき、被塗物の塗装面の仕上がり品質を確実に向上でき
る。
【0052】また、ノズルリング15の先端側に形成し
た各ガイド溝19によって各エア噴出孔18からのシェ
ーピングエアを捩り状態で噴出させることにより、塗料
の噴霧パターンを従来技術に比べて大きくすることがで
き、例えばメタリック塗装時でも塗膜の厚さを均一化し
て広いパターンで塗装することができると共に、従来技
術の塗装装置に比べて塗装作業の時間を大幅に短縮で
き、その塗装面を綺麗に仕上げることができる。
【0053】特に、メタリック塗装の場合には、被塗物
に塗着するときの塗料粒子の粒子速度が問題となり、適
切な粒子速度でない場合には光沢のある塗装を実現する
ことが困難になる。しかし、本実施例では、シェーピン
グエアを捩り状態の噴出流として回転霧化頭11の周囲
に向け噴出させることにより、被塗物への衝突速度を調
整することができ、光沢のある塗装面を容易に実現する
ことができる等、種々の効果を奏する。
【0054】次に、図5は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、ノズルリング15の筒状突出
部15E先端側に周方向に一定間隔をもって列設したエ
アガイドとしての各ガイド溝31を、回転霧化頭11の
回転方向(矢示C方向)に対し順方向となる捩れ角θ2
をもって斜めに延びるように形成したことにある。
【0055】ここで、該各ガイド溝31は前記第1の実
施例で述べた各ガイド溝19とほぼ同様に、横断面が
「コ」字形状をなす細幅な長溝からなる凹溝として形成
され、各エア噴出孔18に対応して筒状突出部15Eの
周方向に離間し合計20〜40個程度列設されている。
そして、該各ガイド溝31はノズルリング15の軸心O
を通る法線LOに対して一定の捩れ角θ2 (例えば45
度)をもって筒状突出部15Eの内,外周面間を斜めに
伸長し、該筒状突出部15Eの内,外周面に開口すると
共に、筒状突出部15Eの先端側端面に軸方向で開口し
ている。
【0056】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるものの、特に本実施例では、ノズルリング1
5の各エア噴出孔18から軸方向に噴出してくるシェー
ピングエアを各ガイド溝31でガイドすることにより、
回転霧化頭11の回転方向(矢示C方向)に対し順方向
の捩れ状態となるシェーピングエアの噴出流を生じさせ
ることができる。
【0057】そして、この場合のシェーピングエアは、
回転霧化頭11の回転方向(矢示C方向)に対し順方向
に捩れることにより、回転霧化頭11の遠心力で塗料放
出端縁11Cから径方向外側に飛び出してくる帯電塗料
粒子を、このシェーピングエア内に均一に分散させるこ
とができると共に、シェーピングエアの流速や塗料粒子
との混合・分散具合を適宜に調整でき、各種の塗料に適
した噴霧パターンを得ることができる。
【0058】次に、図6ないし図9は本発明の第3の実
施例を示し、本実施例の特徴は、シェーピングエアリン
グに周方向に間隔をもって複数の補助エア噴出路を形成
し、該各補助エア噴出路の噴出口を、エアガイドとして
の各凹溝(ガイド溝)間に位置してシェーピングエアリ
ングの先端側に開口させる構成としたことにある。な
お、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0059】図中、41は塗装機本体1のカバーを示
し、該カバー41は絶縁性の樹脂材料等によって筒状に
形成され、塗装機本体1を保護すべく該塗装機本体1の
外周側を覆う構成となっている。また、該カバー41に
はシェーピングエア用のエア通路41Aと補助エア用の
エア通路41Bとが形成され、カバー41の先端側内周
には、エア通路41Aに連通する環状のエア溜り41C
と、エア通路41Bに連通する環状のエア溜り41D
と、後述のノズルリング42を塗装機本体1側に固着さ
せるためのねじ部41Eとが形成されている。
【0060】42はカバー41のねじ部41Eに螺着さ
れ、塗装機本体1の先端側に位置決めされたシェーピン
グエアリングとしてのノズルリングを示し、該ノズルリ
ング42は前記第1の実施例で述べたノズルリング15
とほぼ同様に構成され、図7および図8に示す如くおね
じ42Aおよびおねじ部42Bが外周側に形成されたノ
ズル本体部42C、環状部42D、筒状突出部42Eお
よび環状凹部42Fを備えている。しかし、該ノズルリ
ング42ではノズル本体部42Cがおねじ42A側に比
較的長く延び、カバー41のエア溜り41C,41D側
に臨むようになっている。
【0061】ここで、ノズルリング42のノズル本体部
42Cには周方向に一定の間隔をもって複数個(例えば
12〜36個)のノズル穴43,43,…が軸方向に穿
設され、該各ノズル穴43は基端側がエア溜り41Cに
連通し、先端側はエアチャンバ16に連通している。そ
して、各ノズル穴43はエア溜り41Cからのシェーピ
ングエアをエアチャンバ16内に導入させる。また、ノ
ズルリング42の環状部42Dには図7に示す如く、周
方向に一定間隔をもって複数の通気穴42G,42G,
…が形成され、該各通気穴42Gはエア軸受2(図13
参照)からの排気等を必要に応じて回転霧化頭11の外
周面11A側に向けて噴出させる構成となっている。
【0062】44,44,…はノズルリング42に形成
された補助エア噴出路を示し、該各補助エア噴出路44
は図7および図8に示す如くノズル本体部42C、筒状
突出部42Eの軸方向に延び、基端側がエア溜り41D
に開口している。そして、該各補助エア噴出路44の先
端側は各ガイド溝19間に位置して筒状突出部42Eの
先端側端面に開口する小径の噴出口44Aとなり、該各
噴出口44Aは前記エア溜り41Dからの補助エアを被
塗物に向けて軸方向に噴出させる。
【0063】ここで、該各噴出口44Aは図6に示す如
く、回転霧化頭11の塗料放出端縁11Cと同等または
該塗料放出端縁11Cよりも僅かに径方向外側に配設さ
れ、塗料放出端縁11Cよりも一定の寸法L(例えば2
〜3mm程度)だけ離間した各エア噴出孔18に対して
は、寸法L1 (L1 ≦L)分だけ径方向内側に配設され
ている。そして、該各噴出口44Aは筒状突出部42E
の先端側端面に各ガイド溝19間で、例えば2個(また
は1個)ずつ開口するように形成され、筒状突出部42
Eの周方向に亘っては合計20〜80個程度配設されて
いる。
【0064】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、ノズルリング42に
軸方向に伸長する複数の補助エア噴出路44,44,…
を形成すると共に、該各補助エア噴出路44の噴出口4
4Aを各ガイド溝19間に位置して筒状突出部42Eの
先端側端面に開口させる構成としたから、下記のような
作用効果を得ることができる。
【0065】即ち、ノズルリング42の先端側に形成し
た各ガイド溝19によって各エア噴出孔18からのシェ
ーピングエアを捩り状態で噴出させると共に、各ガイド
溝19間に位置する各補助エア噴出路44の噴出口44
Aからは被塗物に向けて補助エアを軸方向に噴出させる
構成としているから、補助エアにより回転霧化頭11か
らの帯電塗料粒子に対し被塗物に向うエネルギーを効果
的に付与でき、これらの塗料粒子に被塗物に向う前進性
を与えつつ、塗料の噴霧パターンを効果的に広げること
ができる。
【0066】また、補助エアとシェーピングエアとを個
別に調圧することにより、各種の塗料に応じてシェーピ
ングエアの噴出流と補助エアの噴出流とを適宜に調節で
きるから、各種の塗料に適した前方助力性能(被塗物に
向うエネルギー)を塗料粒子に対して確実に付与するこ
とができ、塗料粒子の前方直進性を効果的に調整できる
と共に、塗料の噴霧パターンを確実に向上させることが
できる。
【0067】次に、図10および図11は本発明の第4
の実施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。しかし、本実施例の特徴は、ノズルリング1
5の筒状突出部15Eに被塗物に向けて補助エアを噴出
させる複数の補助エア噴出路51,51,…を形成し、
該各補助エア噴出路51の先端側を各ガイド溝19間に
位置する噴出口51Aとして筒状突出部15Eの先端側
端面に開口させる構成としたことにある。
【0068】ここで、各補助エア噴出路51は筒状突出
部15Eの軸方向に延び、基端側がエアチャンバ16に
開口し、先端側は噴出口51Aとなっている。そして、
該各補助エア噴出路51の各噴出口51Aは前記第3の
実施例で述べた各補助エア噴出路44の噴出口44Aと
ほぼ同様に、回転霧化頭11の塗料放出端縁11Cと同
等または該塗料放出端縁11Cよりも僅かに径方向外側
に配設され、塗料放出端縁11Cよりも一定の寸法Lだ
け離間した各エア噴出孔18に対しては、寸法L2 (L
2 ≦L)分だけ径方向内側に配設されている。
【0069】また、各噴出口51Aは筒状突出部15E
の先端側端面に各ガイド溝19間に位置して、例えば2
個(または1個)ずつ開口するように形成され、筒状突
出部15Eの周方向に亘っては合計20〜80個程度配
設されている。
【0070】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、各ガイド溝19間に
位置する各補助エア噴出路51の噴出口51Aから被塗
物に向けて補助エアを噴出させる構成としているから、
補助エアにより回転霧化頭11からの帯電塗料粒子に対
し被塗物に向うエネルギーを効果的に付与でき、これら
の塗料粒子に被塗物に向う前進性を与えつつ、塗料の噴
霧パターンを効果的に広げることができる。
【0071】次に、図12は本発明の第5の実施例を示
し、本実施例では前記第3の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、ノズルリング42の筒状突出部42
E先端側に形成した凹溝(エアガイド)としてのガイド
溝61,61,…を、ノズルリング42の軸心Oに対し
て放射状に延びる構成としたことにある。
【0072】ここで、各ガイド溝61は前記第1の実施
例で述べた各ガイド溝19とほぼ同様に、横断面が
「コ」字形状をなす細幅な長溝からなる凹溝として形成
され、各エア噴出孔18に対応して筒状突出部42Eの
周方向に離間し合計20〜40個程度列設されている。
しかし、各ガイド溝61はノズルリング42の軸心Oを
通る法線LOに対して捩れ角が零となるように形成され、
該筒状突出部42Eの内,外周面に開口すると共に、筒
状突出部42Eの先端側端面に軸方向で開口している。
【0073】また、筒状突出部42Eの先端側端面に
は、各ガイド溝61間に位置して各補助エア噴出路62
の噴出口62Aが開口し、該各補助エア噴出路62の噴
出口62Aは前記第3の実施例で述べた補助エア噴出路
44と同様に被塗物に向けて補助エアを噴出させる構成
となっている。
【0074】かくして、このように構成される本実施例
でも、ノズルリング42の筒状突出部42E先端側に小
さい溝幅をもった複数の凹溝としての各ガイド溝61を
周方向に列設し、該各ガイド溝61内に開口するように
該各ガイド溝61の底部側に各エア噴出孔18を穿設す
る構成としたから、該各エア噴出孔18から噴出してく
る高圧のシェーピングエアを各ガイド溝61の壁面に沿
って広がりをもった拡散状態の噴出流とすることがで
き、シェーピングエアの流速や塗料粒子との混合・分散
具合を各ガイド溝61の溝幅等に応じて適宜に調整で
き、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができる。
【0075】また、本実施例では、各ガイド溝61間に
位置する各補助エア噴出路62の噴出口62Aから被塗
物に向けて補助エアを噴出させる構成としているから、
補助エアにより回転霧化頭11からの帯電塗料粒子に対
し被塗物に向うエネルギーを効果的に付与でき、これら
の塗料粒子に被塗物に向う前進性を与えつつ、塗料の噴
霧パターンを効果的に広げることができる。
【0076】なお、前記第5の実施例では、各ガイド溝
61間に位置して筒状突出部42Eの先端側端面に開口
する各補助エア噴出路62をノズルリング42に形成す
るものとして述べたが、これらの各補助エア噴出路62
等は必ずしも設けなくてもよい。一方、前記第2の実施
例で述べたノズルリング15に対しても、前記第3,第
4の実施例で述べた補助エア噴出路44(51)と同様
の補助エア噴出路を設けるようにしてもよい。
【0077】また、前記第1〜第4の実施例では、ノズ
ルリング15(42)の先端側に形成する各ガイド溝1
9(31)を、例えば45度程度の捩れ角θ1 (θ2 )
をもって斜めに伸長させるものとして述べたが、本発明
はこれに限らず、各種の塗料に最適な噴霧パターンを得
るために捩れ角θ1 (θ2 )を、例えば0〜70度程度
の角度範囲をもって任意に変更するようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、シェーピングエアリングの先端側で周方向に離
間して形成した複数の凹溝からなるエアガイドを、一定
の捩れ角をもって斜めに伸長させ、各エア噴射孔を該各
凹溝の底部側に開口する構成としたから、各エア噴出孔
からのシェーピングエアを該各凹溝の壁面でガイドする
ことにより回転霧化頭の周囲に向けて略楕円形状となっ
捩り状態の噴出流として噴出させることができる。こ
のため、シェーピングエアを旋回流に近い捩り状態の流
れとすることができ、塗料の噴霧パターンを効果的に広
げることができると共に、塗料粒子を均一に分散させる
ことができ、例えばメタリック塗装等の仕上がりを確実
に向上できる。また、シェーピングエアの流速や塗料粒
子との混合・分散具合を各凹溝の捩れ角に応じて効果的
に調整できる。
【0079】この場合、請求項2または3に記載の発明
のように、前記各エアガイドを、前記回転霧化頭の回転
方向に対し逆方向または順方向となる捩れ角をもって前
記シェーピングエアリングの先端側に形成することによ
り、シェーピングエアの流速や塗料粒子との混合・分散
具合を安定させることができ、各種の塗料に適した噴霧
パターンを得ることができる。
【0080】また、請求項4に記載の発明のように、各
エアガイド間に位置し被塗物に向けて補助エアを噴出さ
せる複数の補助エア噴出路をシェーピングエアリングに
形成する構成とすれば、各補助エア噴出路からの補助エ
アにより回転霧化頭からの塗料粒子に対して被塗物に向
うエネルギーを効果的に付与でき、これらの塗料粒子に
被塗物に向う前進性を与えつつ、塗料の噴霧パターンを
効果的に広げることができる。そして、補助エアとシェ
ーピングエアとを個別に調圧することにより、各種の塗
料に応じてシェーピングエアの噴出流と補助エアの噴出
流とを適宜に調節できるから、塗料粒子が被塗物に向う
エネルギーを各種の塗料に適した前方助力性能とするこ
とができ、塗料粒子の前方直進性を効果的に調整できる
と共に、塗料の噴霧パターンを確実に向上させることが
できる。
【0081】一方、請求項に記載の発明のように、シ
ェーピングエアリングの先端側にシェーピングエアリン
グの軸心に対して放射状に延びる複数の凹溝からなるエ
アガイドを周方向に列設し、該各凹溝内に開口するよう
に該各凹溝の底部側に各エア噴出孔を穿設することによ
っても、該各エア噴出孔から噴出してくる高圧のシェー
ピングエアを各凹溝の壁面に沿って広がりをもった拡散
状態の噴出流とすることができ、シェーピングエアの流
速や塗料粒子との混合・分散具合を各凹溝の溝幅等に応
じて適宜に調整できる。
【0082】そして、この場合でも、請求項に記載の
発明のように、各エアガイド間に位置してシェーピング
エアリングの先端側に開口する複数の補助エア噴出路を
形成し、該各補助エア噴出孔から被塗物に向けて補助エ
アを噴出させる構成とすることにより、該補助エアの噴
出流で被塗物に向うエネルギーを塗料粒子に対して確実
に付与でき、各種の塗料に適した前方助力性能を塗料粒
子に効果的に与えることができると共に、塗料の噴霧パ
ターンを確実に向上させることができ、各種の塗料に適
した噴霧パターンを得ることができる。
【0083】また、請求項7の発明のように、エアガイ
ドをシェーピングエアリングの先端側に小さな溝幅をも
った長溝からなる凹溝として周方向に列設してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による回転霧化頭型静電
塗装装置の回転霧化頭およびノズルリング等を示す縦断
面図である。
【図2】図1中のノズルリングを拡大して示す正面図で
ある。
【図3】図2中の矢示 III−III 方向拡大断面図であ
る。
【図4】シェーピングエアの捩り状態を示すノズルリン
グの各ガイド溝およびカバーの部分斜視図である。
【図5】第2の実施例による回転霧化頭型静電塗装装置
のノズルリングを示す図2と同様の正面図である。
【図6】第3の実施例による回転霧化頭型静電塗装装置
のノズルリングおよび補助エア噴射路等を拡大して示す
縦断面図である。
【図7】図6中のノズルリングを拡大して示す正面図で
ある。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向拡大断面図であ
る。
【図9】シェーピングエアの捩り状態を示すノズルリン
グの各ガイド溝およびカバーの部分斜視図である。
【図10】第4の実施例による回転霧化頭型静電塗装装
置のノズルリングおよび補助エア噴射路等を拡大して示
す縦断面図である。
【図11】図10中のノズルリングを拡大して示す図3
と同様の拡大断面図である。
【図12】第5の実施例による回転霧化頭型静電塗装装
置のノズルリングを示す図2と同様の正面図である。
【図13】従来技術による回転霧化頭型静電塗装装置の
回転霧化頭およびシェーピングエアリング等を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 塗装機本体 3 エアモータ(回転源) 11 回転霧化頭 11A 外周面 11B 塗料平滑面 11C 塗料放出端縁 13,41 カバー 13A,41A,41B エア通路 15,42 ノズルリング(シェーピングエアリング) 15C,42C ノズル本体部 15E,42E 筒状突出部 16 エアチャンバ 17,43 ノズル穴 18 エア噴出孔 19,31 ガイド溝(エアガイド) 20 リテーナ筒 44,51,62 補助エア噴出路 44A,51A,62A 噴出口 61 ガイド溝(凹溝)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 5/00 - 5/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転源を有する塗装機本体と、該塗装機
    本体の先端側に回転可能に設けられ、先端側が塗料放出
    端縁となるように筒状またはカップ状に形成された回転
    霧化頭と、該回転霧化頭の周囲に向けてシェーピングエ
    アを噴出させるシェーピングエアリングとを備えてなる
    回転霧化頭型塗装装置において 記シェーピングエアリングには、該シェーピングエア
    リングの周方向に離間して形成され前記シェーピングエ
    アを軸方向に噴出させる複数のエア噴出孔と、該各エア
    噴出孔に対応して前記シェーピングエアリングの周方向
    に離間すると共に前記シェーピングエアリングの先端側
    前記シェーピングエアリングの軸心を通る法線に対し
    一定の捩れ角をもって斜めに形成された複数の凹溝か
    らなるエアガイドとを設け、前記各エア噴出孔は、該各
    凹溝の底部側に開口する構成としたことを特徴とする回
    転霧化頭型塗装装置。
  2. 【請求項2】 前記各エアガイドは、前記回転霧化頭の
    回転方向に対し逆方向となる捩れ角をもって前記シェー
    ピングエアリングの先端側に形成してなる請求項1に記
    載の回転霧化頭型塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記各エアガイドは、前記回転霧化頭の
    回転方向に対し順方向となる捩れ角をもって前記シェー
    ピングエアリングの先端側に形成してなる請求項1に記
    載の回転霧化頭型塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記シェーピングエアリングには、前記
    各エアガイド間に位置して該シェーピングエアリングの
    先端側に開口し、被塗物に向けて補助エアを噴出させる
    複数の補助エア噴出路を形成してなる請求項1,2また
    は3に記載の回転霧化頭型塗装装置。
  5. 【請求項5】 回転源を有する塗装機本体と、該塗装機
    本体の先端側に回転可能に設けられ、先端側が塗料放出
    端縁となるように筒状またはカップ状に形成された回転
    霧化頭と、該回転霧化頭の周囲に向けてシェーピングエ
    アを噴出させるシェーピングエアリングとを備えてなる
    回転霧化頭型塗装装置において 記シェーピングエアリングには、該シェーピングエア
    リングの周方向に離間して形成され前記シェーピングエ
    アを軸方向に噴出させる複数のエア噴出孔と、該各エア
    噴出孔に対応して前記シェーピングエアリングの先端側
    に周方向に離間 すると共に前記シェーピングエアリング
    の先端側に前記シェーピングエアリングの軸心に対して
    放射状に延びて形成された複数の凹溝からなるエアガイ
    とを設け、前記各エア噴出孔は、該各凹溝の底部側に
    開口する構成としたことを特徴とする回転霧化頭型塗装
    装置。
  6. 【請求項6】 前記シェーピングエアリングには、前記
    エアガイド間に位置して該シェーピングエアリングの
    先端側に開口し、被塗物に向けて補助エアを噴出させる
    複数の補助エア噴出路を形成してなる請求項に記載の
    回転霧化頭型塗装装置。
  7. 【請求項7】 前記エアガイドは、前記シェーピングエ
    アリングの先端側に小さな溝幅をもった長溝からなる凹
    溝として周方向に列設してなる請求項1,2,3,4,
    5または6に記載の回転霧化頭型塗装装置。
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