JP3863727B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信により地図情報や周辺情報を受信できるナビゲーション装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ナビゲーション装置には、通信により最新の詳細な地図情報や周辺情報を受信することができるものがある。その通信手段としてはVICS(Vehicle Information and Communication System)サービスで知られるFM多重放送や電波ビーコン、光ビーコン等がある。
【0003】
また、小型・軽量化のために、CD−ROMやDVD−ROM等のディスクドライブ装置を搭載せず、フラッシュメモリ等からなる着脱可能な小型の記憶媒体を搭載するナビゲーション装置が考えられている。このような小型の記憶媒体は記憶容量が小さいため、ナビゲーション装置は上記のような通信による地図情報や周辺情報の受信が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような通信による情報の取得では、ナビゲーション装置の記憶容量は小さいため、常に尺度の大きい詳細な地図情報や周辺情報を受信すると、受信の頻度が高くなり通信費が高くなる。更に、地図情報と周辺情報の両方を受信することが、情報量を増加させ、受信の頻度つまり通信費を高くしている。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑み、必要最小限の情報だけを受信し、受信する情報量を少なくして通信費を節約できるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るナビゲーション装置においては、通信により地図情報を受信する受信手段と、該受信手段で受信した情報に現在位置を重ねて表示する表示手段と、現在位置を測定する測位手段と、前記受信手段、表示手段及び測位手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記受信手段を制御して、複数の尺度の地図からなる地図情報の中から前記測位手段で測定された現在位置の道路の種別に対応した尺度の地図情報を受信し、前記表示手段に受信した前記地図情報と現在位置とを重ねて表示するナビゲーション装置であって、
前記制御手段は、受信した前記地図情報及び前記測位手段で測定された現在位置に基づき、前記現在位置の所定前方領域内に分岐点があると判断した場合には、前記受信手段で所定尺度の前記分岐点を含む地図情報を受信し、前記表示手段に前記地図情報と現在位置とを重ねて表示すると共に、前記分岐点を通過したと判断した場合には、前記表示手段の表示を前記所定尺度の地図情報を表示する直前に表示されていた現在位置の道路の種別に対応した尺度の地図情報に現在位置を重ねた表示に変更することを特徴とする。
【0007】
このように、受信手段が複数の尺度の地図からなる地図情報の中から道路の種別に対応した尺度の地図情報を受信し、表示手段が地図情報と現在位置とを重ねて表示することにより、走行に最低限必要な道路が表示されるできるだけ小さい尺度の地図情報を受信することができ、その結果、受信する情報量を少なくして通信費を節約することができる。
【0008】
なお、現在位置の所定前方領域内に分岐点がある場合は、前記受信手段が所定尺度の前記分岐点を含む地図情報を受信し、前記表示手段が前記地図情報と現在位置とを重ねて表示するようにすると、尺度の小さい地図を表示している場合でも分岐点付近では尺度の大きい詳細な地図情報を表示することができ、その結果、通信費を節約しつつ、必要な地図情報をわかり易く表示することができる。
【0009】
また本発明に係るナビゲーション装置においては、通信により地図情報と周辺情報とを受信できる受信手段と、該受信手段で受信した情報に現在位置を重ねて表示する表示手段と、前記受信手段及び表示手段を制御する制御手段とを備えたナビゲーション装置において、
前記制御手段により、
前記受信手段が複数の尺度の地図からなる地図情報の中から道路の種別に対応した尺度の地図情報を受信し、前記表示手段が前記地図情報と現在位置とを重ねて表示する第1状態と、
前記受信手段が更に前記地図情報に対応した周辺情報を受信し、前記表示手段が前記地図情報と周辺情報と現在位置とを重ねて表示する第2状態と、をとり得ることを特徴とする。
【0010】
このように、受信手段が複数の尺度の地図からなる地図情報の中から道路の種別に対応した尺度の地図情報を受信し、表示手段が地図情報と現在位置とを重ねて表示する状態と、受信手段が更に地図情報に対応した周辺情報を受信し、表示手段が地図情報と周辺情報と現在位置とを重ねて表示する状態と、をとり得ることにより、走行に最低限必要な道路が表示されるできるだけ小さい尺度の地図情報や、その地図情報に対応した周辺情報を受信することができ、その結果、受信する情報量を少なくして通信費を節約することができる。
【0011】
なお、現在位置の所定前方領域内に分岐点がある場合は、前記受信手段が所定尺度の前記分岐点を含む地図情報又は周辺情報を受信し、前記表示手段が、前記地図情報と現在位置とを重ねて表示するか、又は前記地図情報と周辺情報と現在位置とを重ねて表示するようにすると、尺度の小さい地図を表示している場合でも分岐点付近では尺度の大きい詳細な地図情報や周辺情報を表示することができ、その結果、通信費を節約しつつ、必要な情報をわかり易く表示することができる。
【0012】
また、前記分岐点は、走行予定経路で曲がる分岐点に限定することにより、尺度の小さい地図を表示している場合でも走行予定経路で曲がる分岐点付近では尺度の大きい詳細な地図情報や周辺情報を表示することができ、その結果、通信費を節約しつつ、必要な情報をわかり易く表示することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のナビゲーション装置を用いた通信システムの構成を示す図である。ナビゲーション装置1が、サーバー装置2に地図情報4や周辺情報5を要求すると、サーバー装置2は、情報データベース3の中からナビゲーション装置1が要求した条件に基づいて適切な地図情報4や周辺情報5を読み出し、ナビゲーション装置1へ配信する。
【0014】
ナビゲーション装置1とサーバー装置2間の通信手段としては、通信できれば特に限定はなく、例えば、インターネットを介して情報を配信する場合は、自動車電話や携帯電話等の電話網を利用することができ、VICSサービスを介して配信するときは、FM多重放送等を利用することができる。
【0015】
この通信システムにより、ナビゲーション装置1は、地図情報4と周辺情報5とを個別に受信することができるため、所望の情報だけを受信することにより通信費を節約することができる。
【0016】
図2に、ナビゲーション装置1の要部の構成のブロック図を示す。まず、その構成について説明する。6はマイクロコンピュータ等で構成された制御回路であり、ROM7に書き込まれたプログラムに基づいてナビゲーション装置1を制御し、液晶の表示部8に地図情報や周辺情報を表示する。9はRAMであり、制御回路6の動作に必要な情報を記憶する。10は電話部であり、図1のサーバー装置2と通信し、地図情報4や周辺情報5を受信する。ここで、受信した地図情報と周辺情報とは個別にRAM9に記憶される。
【0017】
11はGPS(Global Positioning System)測位手段であり、GPS衛星からの電波を受信して現在位置を測定し、測定データを制御回路6に与える。12は入力部であり、ユーザーが表示する地図の尺度を設定するための尺度設定キー12a及び周辺情報キー12bを有しており、尺度設定キー12aを操作することによって、表示する地図の尺度を強制的に替えることができ、周辺情報キー12bを操作することによって、周辺情報の要否を設定することができる。
【0018】
なおRAM9は、記憶容量を大きくすると、一度に受信できる情報量は多くなり、情報を受信する頻度は減少するが、それとともにRAM9が高価になることを考慮して選定する必要がある。またRAM9は、他に、フラッシュメモリ等からなる着脱可能な外部記憶媒体を用いてもよい。
【0019】
なお入力部12は、図2ではキー操作による入力方法としているが、タッチパネル方式とすることも可能である。
【0020】
ナビゲーション装置1は、制御回路6の制御により、使用開始時に現在位置周辺の地図情報や周辺情報を受信してRAM9に記憶し、RAM9から現在位置を含む1画面分の地図情報や周辺情報を読み出すとともに、その地図情報や周辺情報にGPS測位手段11により測定した現在位置を重ねて表示部8に表示する。そして走行中は、地図情報や周辺情報が途切れることのないように情報を更新するため、未走行の情報が少なくなる毎に間欠的に情報を受信し、未走行部分の情報は残したまま、走行済みの情報をRAM9から消去して新しい情報に書き換える。
【0021】
そして、必要に応じて表示部8上で、入力部12を操作することにより目的地を設定することができる。目的地を設定する場合は、住所、電話番号、又は郵便番号等の入力による設定、或いは都道府県名、地域名、市外局番、又は目的地付近の主要な建造物名や交差点名等の入力により、その地図情報と周辺情報とを受信し、更に地図上で目的地を選択することによる設定等により行うことができる。ここで目的地設定後すぐに、現在位置から目的地までが、表示部8に収まる尺度の小さな地図を受信し、走行予定経路を表示するとともに、走行予定距離、走行予定時間を算出して表示してもよい。
【0022】
また、受信する地図情報は、制御回路6が道路種別を基に複数の尺度の地図から最適な尺度を選択する。図3に、地図の尺度を一覧にした尺度表13を示す。尺度表13において、例えば、64kmの尺度の地図とは、主要な高速・有料道路のみ表示された地図を示し、16kmの尺度の地図とは、主要な高速・有料道路に加えて主要な国道まで表示された地図を示す。
【0023】
そして、制御回路6による尺度の選択は、例えば、現在位置の道路種別が表示される地図の中で最も小さい尺度としたり、目的地が設定されている場合は走行予定経路の道路種別が表示される地図の中で最も小さい尺度とすることができる。更に、道路の分岐点付近では、尺度の大きい地図を表示するとよりわかり易くなる。また、受信する周辺情報は、受信する地図の尺度に対応したものだけを受信する。なお、地図情報として高速道路のみを受信する場合、対応する周辺情報はないものとする。
【0024】
なお、道路種別は図3では高速道路、国道、県道等の道路の種類別としたが、道路の大きさを区別する分け方であれば特に制限はなく、例えば、道路の車線数別、道路の制限時速別等でもよい。
【0025】
なお、表示部8に図3の尺度表13を表示するようにすると、ユーザーが尺度設定キー12aを操作することにより、尺度表13上の所望の尺度を強制的に設定することもできる。また、周辺情報キー12bを操作することにより、周辺情報の表示の要否を設定することができる。周辺情報キー12bをOFF操作すると、地図情報のみを受信して地図情報に現在位置を重ねて表示される。これら尺度の設定及び周辺情報の要否の設定はナビゲーション装置1の使用中にいつでも行うことができる。
【0026】
このように、走行に最低限必要な道路が表示されるできるだけ小さい尺度の地図情報や、その地図情報に対応した周辺情報を受信することにより、受信する情報量を少なくして通信費を節約することができる。以下に、上記のナビゲーション装置1を用いた実施例を示す。
〈実施例1〉
実施例1は、ナビゲーション装置1を目的地の設定なしに使用する場合である。図4に、ナビゲーション装置1の動作のフローチャートを示す。まず、ステップS10において、現在位置の道路種別まで表示される尺度の地図情報や、周辺情報を受信してRAM9に記憶し、RAM9から地図情報や周辺情報を読み出すとともに、その地図情報や周辺情報に現在位置を重ねて表示部8に表示する。今、現在位置が街路上であるとすると、例えば、制御回路6は図3の尺度表13から100mの尺度を選択してその尺度の地図情報や周辺情報を受信し、図5(a)の画像14を表示する。なお、図中の矢印画像が現在位置を表している。
【0027】
そして、ステップS10からステップS11へ進んで、現在位置の道路種別と、表示中の地図の尺度とが適切に対応しているか否かを調べる。このとき画像14の街路上を走行していれば、現在位置の道路種別である街路と、表示中の地図の尺度100mとが適切に対応しているので、ステップS11からステップS12へ進む。ステップS12において、未走行の情報の残量、即ち、次に表示部8に表示する地図情報がRAM9に記憶されているか否かを調べる。そして、未走行の情報の残量が少なければ、ステップS10に戻って情報を更新する。
【0028】
一方、ステップS11において、画像14の国道上を走行していれば、現在位置の道路種別である国道と、表示中の地図の尺度100mとが適切に対応していないので、ステップS11からステップS10に戻って、制御回路6は図3の尺度表13から2kmの尺度を選択してその尺度の地図情報や周辺情報を受信し、図5(b)の画像15を表示する。画像15には国道と県道まで表示されており、それより細い一般道や街路は表示されていない。
【0029】
ここで、上記の街路から国道へ出た場合のように、道路の種別が細い道路から広い道路に替わったときは、既にRAM9に記憶している尺度の大きい地図情報から細い道路を削除した地図を読み出すようにしてもよい。
〈実施例2〉
実施例2は、実施例1において更に道路の分岐点付近では地図の尺度を大きくするナビゲーション装置1である。図6に、ナビゲーション装置1の動作のフローチャートを示す。まず、ステップS20では実施例1のステップS10と同様に地図情報や周辺情報を表示する。今、現在位置が国道であるとすると、例えば、制御回路6は図3の尺度表13から2kmの尺度を選択してその尺度の地図情報や周辺情報を受信し、図7(a)の画像16を表示する。
【0030】
そして、ステップS20からステップS21へ進んで、現在位置の所定前方領域内(例えば2km内)に分岐点があるか否かを調べる。ステップS21において所定前方領域内に分岐点がない場合は、ステップ25へ進んで実施例1のステップS11と同様に、現在位置の道路種別と、表示中の地図の尺度とが適切に対応しているか否かを調べる。このとき画像16の国道上を走行していれば、現在位置の道路種別である国道と、表示中の地図の尺度2kmとが適切に対応しているので、ステップS25からステップS26へ進む。ステップS26において、未走行の情報の残量が少なければ、ステップS20に戻って情報を更新する。
【0031】
一方、ステップS21において所定前方領域内に分岐点がある場合は、ステップS22へ進んで所定前方領域内の分岐点付近の尺度の大きい詳細な情報を受信してRAM9に記憶し、その情報をRAM9から読み出すとともに、その情報に現在位置を重ねて表示する。ここでは、例えば、100mの尺度の地図情報や周辺情報を受信し、図7(b)の画像17を表示する。
【0032】
しかる後、ステップS23へ進んで上記の分岐点を通過したか否かを判定する。このとき分岐点を通過していれば、ステップS23からステップS24へ進んで、ステップS20で既に受信している尺度の小さい地図情報の表示に戻す。その後、ステップS25へ進む。
【0033】
実施例2のナビゲーション装置1によれば、尺度の小さい地図を表示している場合でも分岐点付近では尺度の大きい詳細な地図情報や周辺情報を表示することができ、情報がよりわかり易くなる。
〈実施例3〉
実施例3は、目的地を設定して使用する場合であって、実施例2における分岐点を走行予定経路で曲がる分岐点に限定するナビゲーション装置1である。図8に、ナビゲーション装置1の動作のフローチャートを示す。例えば、入力部12を操作して電話番号の入力により目的地を設定すると、ステップS30において、現在位置から目的地までが、表示部8に収まる尺度の小さな地図を受信し、走行予定経路を表示する。
【0034】
しかる後、ステップS31に進んで、実施例1のステップS10と同様に地図情報や周辺情報を表示する。今、現在位置が国道であるとすると、例えば、制御回路6は図3の尺度表13から2kmの尺度を選択してその尺度の地図情報や周辺情報を受信し、図9(a)の画像18を表示する。なお、図9において実線が走行予定経路を表し、破線がその他の道路を表している。
【0035】
そして、ステップS31からステップS32へ進んで、現在位置の所定前方領域内(例えば2km内)に走行予定経路で曲がる分岐点があるか否かを調べる。ステップS32において所定前方領域内に走行予定経路で曲がる分岐点がない場合は、ステップ36へ進んで実施例1のステップS11と同様に、現在位置の道路種別と、表示中の地図の尺度とが適切に対応しているか否かを調べる。このとき画像18の国道上を走行していれば、現在位置の道路種別である国道と、表示中の地図の尺度2kmとが適切に対応しているので、ステップS36からステップS37へ進む。ステップS37において、未走行の情報の残量が少なければ、ステップS31に戻って情報を更新する。
【0036】
一方、ステップS32において所定前方領域内に走行予定経路で曲がる分岐点がある場合は、ステップS33へ進んで走行予定経路で曲がる分岐点付近の尺度の大きい詳細な情報を受信してRAM9に記憶し、その情報をRAM9から読み出すとともに、その情報に現在位置を重ねて表示する。ここでは、例えば、100mの尺度の地図情報や周辺情報を受信し、図9(b)の画像19を表示する。
【0037】
しかる後、ステップS34へ進んで上記の分岐点を通過したか否かを判定する。このとき上記の分岐点を通過していれば、ステップS34からステップS35へ進んで、ステップS31で既に受信している小さい尺度の地図情報の表示に戻す。その後、ステップS36へ進む。
【0038】
実施例3において、現在位置が走行予定経路から外れると、実施例1の図4又は実施例2の図6のフローチャートに基づき情報を受信して表示する。そして、再び現在位置が走行予定経路上に戻ると、実施例3の図8のフローチャートに基づき情報を受信して表示する。それにより、道を間違ったときや食事等で走行予定経路を外れたときでも、必要な情報を表示することができる。
【0039】
実施例3のナビゲーション装置1によれば、尺度の小さい地図を表示している場合でも走行予定経路で曲がる分岐点付近では尺度の大きい詳細な地図情報や周辺情報を表示することができ、実施例2よりも受信する情報量を抑えながら、情報をわかり易く表示することができる。
【0040】
なお、本発明のナビゲーション装置は、車載用、ポータブル用だけでなく、携帯電話に組み込むと、より手軽に利用することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明のナビゲーション装置によれば、受信手段が複数の尺度の地図からなる地図情報の中から道路の種別に対応した尺度の地図情報を受信し、表示手段が地図情報と現在位置とを重ねて表示することにより、走行に最低限必要な道路が表示されるできるだけ小さい尺度の地図情報を受信することができ、その結果、受信する情報量を少なくして通信費を節約することができる。
【0042】
本発明のナビゲーション装置によれば、受信手段が複数の尺度の地図からなる地図情報の中から道路の種別に対応した尺度の地図情報を受信し、表示手段が地図情報と現在位置とを重ねて表示する状態と、受信手段が更に地図情報に対応した周辺情報を受信し、表示手段が地図情報と周辺情報と現在位置とを重ねて表示する状態と、をとり得ることにより、走行に最低限必要な道路が表示されるできるだけ小さい尺度の地図情報や、その地図情報に対応した周辺情報を受信することができ、その結果、受信する情報量を少なくして通信費を節約することができる。
【0043】
本発明のナビゲーション装置によれば、現在位置の所定前方領域内に分岐点がある場合は、受信手段が所定尺度の分岐点を含む地図情報や周辺情報を受信することにより、尺度の小さい地図を表示している場合でも分岐点付近では尺度の大きい詳細な地図情報や周辺情報を表示することができ、その結果、通信費を節約しつつ、必要な情報をわかり易く表示することができる。
【0044】
本発明のナビゲーション装置によれば、分岐点は、走行予定経路で曲がる分岐点に限定することにより、尺度の小さい地図を表示している場合でも走行予定経路で曲がる分岐点付近では尺度の大きい詳細な地図情報や周辺情報を表示することができ、その結果、通信費を節約しつつ、必要な情報をわかり易く表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のナビゲーション装置を用いた通信システムの構成を示す図である。
【図2】 本発明のナビゲーション装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明のナビゲーション装置に用いる尺度表を示す図である。
【図4】 本発明の実施例1のナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】(a)本発明の実施例1の100mの尺度の地図情報と周辺情報を表示した画像を示す図である。
(b)本発明の実施例1の2kmの尺度の地図情報と周辺情報を表示した画像を示す図である。
【図6】 本発明の実施例2のナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】(a)本発明の実施例2の2kmの尺度の地図情報と周辺情報を表示した画像を示す図である。
(b)本発明の実施例2の100mの尺度の地図情報と周辺情報を表示した画像を示す図である。
【図8】 本発明の実施例3のナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】(a)本発明の実施例3の2kmの尺度の地図情報と周辺情報を表示した画像を示す図である。
(b)本発明の実施例3の100mの尺度の地図情報と周辺情報を表示した画像を示す図である。
【符号の説明】
1 ナビゲーション装置
4 地図情報
5 周辺情報
Claims (1)
- 通信により地図情報を受信する受信手段と、該受信手段で受信した情報に現在位置を重ねて表示する表示手段と、現在位置を測定する測位手段と、前記受信手段、表示手段及び測位手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記受信手段を制御して、複数の尺度の地図からなる地図情報の中から前記測位手段で測定された現在位置の道路の種別に対応した尺度の地図情報を受信し、前記表示手段に受信した前記地図情報と現在位置とを重ねて表示するナビゲーション装置であって、
前記制御手段は、受信した前記地図情報及び前記測位手段で測定された現在位置に基づき、前記現在位置の所定前方領域内に分岐点があると判断した場合には、前記受信手段で所定尺度の前記分岐点を含む地図情報を受信し、前記表示手段に前記地図情報と現在位置とを重ねて表示すると共に、前記分岐点を通過したと判断した場合には、前記表示手段の表示を前記所定尺度の地図情報を表示する直前に表示されていた現在位置の道路の種別に対応した尺度の地図情報に現在位置を重ねた表示に変更することを特徴とするナビゲーション装置。
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