JP3825511B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、CD−Rドライブ等の情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のCD−Rドライブのようにトラック単位やセッション単位でデータを記録する情報記録再生装置において、CD−R等の光ディスクのトラック記録中にオフトラック等のサーボエラーでデータ記録がエラー終了したときには、残りの領域に対して未記録のままトラックのスタートアドレスやストップアドレス等のアドレス情報をPMA領域に書き込みにいっていた(例えば、特開平4−106758号公報,特開平5−205279号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の情報記録再生装置に、データ書き込み中にサーボエラーが発生したトラックを有する光ディスクを挿入した場合、そのエラー発生時に書き込み中だったトラックが何の情報も書かれていないブランクトラックとみなされてしまう。
【0004】
例えば、数〜数十ブロック書かれたトラックが存在する光ディスクを従来の情報記録再生装置に挿入した場合、マウント処理でPMAに記録されたトラックのアドレス情報からそのトラックにアクセスしてトラックの状態がブランクか否かを確認しにいくブランクチェックを行ない、その確認対象のブロックのアドレスによってはブランクと判定されるケースがある。
【0005】
このような場合、次のトラック記録命令でデータを以前記録したブロック上に2重書きしてしまう恐れがあり、2重書きが発生したときには正しい再生信号を検出できなくなり、そのトラックが再生できなくなるという問題があった。
【0006】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、データ記録中にエラー終了した光ディスクに対する2重書きを防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、光ディスク挿入後にトラック情報をマウントする情報記録再生装置において、上記トラック情報に基づき、上記トラックの先頭アドレスから所定数分のブロックと、その最後部の所定数分のブロックを再生し、ブランクと書き込み済みと途中まで記録済みとのいずれかを判断し、途中まで記録済みだった場合のみ、上記トラックの未記録ブロックの先頭を検出し、上記トラックの未記録ブロックに対してダミーデータを記録する手段を設けたものである。
【0017】
この発明の請求項1の情報記録再生装置は、光ディスクの挿入後にトラック情報をマウントするとき、上記トラック情報に基づき、上記トラックの先頭アドレスから所定数分のブロックと、その最後部の所定数分のブロックを再生し、ブランクと書き込み済みと途中まで記録済みとのいずれかを判断し、途中まで記録済みだった場合のみ、上記トラックの未記録ブロックの先頭を検出し、上記トラックの未記録ブロックに対してダミーデータを記録するので、任意のトラックをブランクであると誤認識することを防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の情報記録再生装置の一実施形態であるCD−Rドライブの構成を示すブロック図である。このCD−Rドライブは、CPU1,フラッシュROM2,ホストインタフェースコントローラ3,バッファマネジャ4,ダイナミックRAM5,サブコードオペレーションコントローラ6,CD−ROMエンコーダ7,CD−ROMデコーダ9,オーディオ回路10,システムコントローラ11,CDエンコーダ12,CDデコーダ13,サーボ回路14,スピンドルモータコントローラ15,及びSCSIバス16から成り、CD−Rディスク17に対するデータの記録及び再生を行なう。
【0020】
CPU1は、このCD−Rドライブ全体の動作を制御する中央演算処理装置(マイクロコンピュータ)である。フラッシュROM2は、CPU1が消去書き換え可能な不揮発性メモリである。ホストインタフェースコントローラ3は、ホストコンピュータとこのCD−Rドライブとの通信を司るLSIである。バッファマネージャ4はホストコンピュータからの転送データ及びCD−Rディスク17から読み出したデータの転送を制御するLSIである。
【0021】
ダイナミックRAM5は、ホストコンピュータからの転送データとCD−Rディスク17から読み出したデータを一時的に格納するバッファメモリである。
サブコードオペレーションコントローラ6は、CD−Rディスク17上に記録するサブコードを生成したり、CD−Rディスク17から読み出したサブコードを分離するLSIである。
【0022】
CD−ROMエンコーダ7はCD−ROMデータをCD−Rディスク17に書込む前に変調するLSIである。CD−ROMデコーダ9は読み出したCD−ROMデータを復調するLSIである。オーディオ回路10は音楽再生を行なう。
【0023】
システムコントローラ11はCD−Rディスク17へのデータの記録再生を制御するLSIであり、この発明に関わるトラック記録処理,未書き込み領域追記処理,リードイン領域記録処理,リードアウト領域記録処理,ブランクチェック処理,及びブランクを埋める処理を行なう。
【0024】
CDエンコーダ12は、CD−Rディスク17に書込む前にユーザデータとサブコードをメディア規格に合うように変調するLSIである。CDデコーダ13は、CD−Rディスク17から読み出したデータをユーザデータとサブコードに分離して復調するLSIである。
【0025】
サーボ回路14は、CD−Rディスク17に対するレーザ光のフォーカス,トラッキング等のサーボを制御するLSIである。スピンドルモータコントローラ15は、CD−Rディスク17の回転制御を行なうLSIである。SCSIバス16は、このCD−Rドライブとホストコンピュータとの間で各種のデータをやり取りするための通信線である。
【0026】
図2はCD−Rディスクのフォーマットを示す図である。このCD−Rドライブは、図2に示したフォーマットのCD−Rディスク17に対してデータの記録・再生が可能である。CD−Rディスク17は内周から記録パワー決定のための試し書きを行なうパワーキャリブレーションエリア(PCA)20,拡大記録領域(PMA)21,リードイン領域24,プログラムエリア22で構成される。
【0027】
プログラムエリア22には、トラック単位でデータ(例えば、音楽データ等)が記録され、そのトラックのアドレス情報,データモード等の情報をPMA21やリードイン領域24に記録する。リードイン領域24は、セッションの始めを示すエリア・セッション内のトラック情報等の目次情報(TOC情報)と呼ばれる内容のデータを記録する。また、プログラムエリア22の先頭から複数又は1つのトラック25が記録可能である。
【0028】
通常、ユーザはセッション23単位でデータを記録する。そのセッション23は、複数又は1つのトラック25とリードイン領域24とリードアウト領域26とから構成されている。そのリードイン領域24内のTOCには、そのセッション23に含まれるトラック25のデータを記録する。リードアウト領域26には、そのセッション23内の第1トラック(トラック1)25の先頭のアドレス情報を記録する。
【0029】
なお、プログラムエリア22にセッション23が複数あるものをマルチセッションディスクと称する。音楽CD等はシングルセッションであり、ディスク上にはリードイン領域とリードアウト領域が各々1つずつ存在する。しかし、マルチセッションディスクには、上述した各エリアが複数個組み合わせて存在し、ユーザはデータを追記する際にマルチセッションの形で記録するのが一般的である。
【0030】
そして、このCD−Rドライブは、CD−Rディスク(光ディスク)17のプログラム領域にトラック単位又はセッション単位でデータを記録し、そのデータをトラックのアドレス情報及びTOC情報で管理する情報記録再生装置であり、そのシステムコントローラ11等が、光ディスクの任意のトラックの記録中にオフトラック等のサーボエラーが発生してデータの記録を中止したとき、その中止した時のエラーアドレスを記憶し、そのエラーアドレスの付近からトラックとして割り当てた領域の残りの部分に対して所定のダミーデータを記録する機能を果たす。
【0031】
また、サーボエラーが発生したトラックが予約されているトラックか否かを確認し、予約されているトラックのときは割り当てた領域の最終ブロックまで所定のダミーデータを記録し、予約されていないトラックのときは所定のトラック長として割り当てた領域の最終ブロックまで所定のダミーデータを記録し、その後にそのアドレス情報をPMA領域に記録する機能も果たす。
【0032】
さらに、リードインエリアを記録しているときにオフトラック等によるサーボエラーが発生したとき、残りのリードインエリアに対してTOC情報を記録する機能を果たす。また、リードアウトエリアを記録しているときにオフトラック等によるサーボエラーが発生したとき、残りのリードアウトエリアに対して所定のリードアウトデータを記録する機能を果たす。
【0033】
さらに、上記トラック情報に基づき、上記トラックの先頭アドレスから所定数分のブロックと、その最後部の所定数分のブロックを再生し、ブランクと書き込み済みと途中まで記録済みとのいずれかを判断し、途中まで記録済みだった場合のみ、上記トラックの未記録ブロックの先頭を検出し、上記トラックの未記録ブロックに対してダミーデータを記録する機能を果たす。
【0034】
次に、このCD−Rドライブの処理について説明する。まず、通常の情報記録再生装置では、図3の(a)に示すように、CD−Rディスク上のトラックXを記録しているときにオフトラックによるサーボエラーが発生して、図中矢示で示すようにトラックXとして割り当てられている途中でストップしてしまって、そのトラックXの領域全てを記録できないときがある。
【0035】
そのような記録途中のCD−Rディスクを再度ドライブに挿入した場合、マウント処理時のブランクチェックでブランクだった領域(図中黒く塗り潰した領域)に基づいてトラックXがブランクトラックと判断されてしまうことになる。このようなことは、ブランクチェックのアドレスがオフトラックエラーが発生したアドレスよりも後ろであったときに起こる。
【0036】
そして、トラックXの領域がブランクと認識されると、次のトラックを記録するときに、図3の(b)に示すように、オフトラックが発生したアドレス以前の部分(図中黒く塗り潰した領域)を2重書きしてしまう。その結果、そのトラックXは後に再生できなくなり、データロスになる不具合が発生していた。
【0037】
そこで、このCD−Rドライブは、図4に示すように、トラックNを記録する前にそのトラックが予約(リザーブトラック)されているか否かを確認し(ステップ1)、予約されていたらソフト的に予約フラグ“1”をセットし(ステップ2)、予約されていなければ予約フラグ“0”をセット(ステップ3)する。
【0038】
その後、所定の記録処理に対するレジスタ設定を実行し、トラック記録処理を開始し(ステップ4)、記録終了割込みを待ち(ステップ5)、記録終了のときはサーボエラー終了か正常終了かを確認する(ステップ6)。その確認でサーボエラーと判定したときは未記録領域を確認し(ステップ7)、未記録領域があるならバッファメモリ5にダミーデータをセットし(ステップ8)、サーボエラー後の未記録領域をダミーデータで埋める(ステップ9)。
【0039】
その後、エラーコード(センスコード)をセットして(ステップ10)、トラックの情報をPMAへ記録する(ステップ11)。一方、ステップ7の判断で未書き込み領域がないならエラーコードをセットして(ステップ10)、トラックの情報をPMAへ記録する(ステップ11)。また、ステップ6の判断でサーボエラーでなければトラックの情報をPMAへ記録する(ステップ11)。
こうして、光ディスクの任意のトラックの記録中にオフトラック等のサーボエラーが発生してデータの記録を中止したとき、その中止した時のエラーアドレスを記憶し、そのエラーアドレスの付近からトラックとして割り当てた領域の残りの部分に対して所定のダミーデータを記録するので、エラー発生時の未書き込み部分を無くして2重書きを防止できる。
このようにして、データ記録中にサーボエラーが発生したときのトラック領域に対するブランクエリアが無くなり、2重書きを防止することができる。
【0040】
次に、トラック領域が予約されていないときには、どこまでダミーデータを埋めたらよいのかがわからない。そこで、このCD−Rドライブは、図5に示すように、サーボエラーが発生したアドレスをライトブロック数により計算し(ステップ21)、予約フラグ“1”がセットされているか否かを判断して(ステップ22)、予約フラグがセットされていれば、トラックのエンドアドレスからエラーアドレスを引いて追記ブロックカウントを計算する(ステップ23)。
【0041】
また、ステップ22で予約フラグがセットされていないときは、既にトラック最小単位である300ブロックを記録しているか否かを確認し(ステップ28)、超えていれば処理を終了する。
【0042】
さらに、ステップ28で300ブロックを記録していないときは、追記するブロックカウントを計算「スタートアドレス+300−エラーアドレス」し(ステップ29)、所定の記録用レジスタをセットして記録を開始する(ステップ24)。その後、ダミーデータ記録の終了割込みを待ち(ステップ25)、終了報告を受けたらエラー終了か正常終了かを確認し(ステップ26)、エラー終了の場合はエラー処理を実施し(ステップ27)、この処理を終了する。おな、エラー処理(ステップ27)にはサーボエラー処理も含んでいる。
【0043】
こうして、サーボエラーが発生したトラックが予約されているトラックか否かを確認し、予約されているトラックのときは割り当てた領域の最終ブロックまで所定のダミーデータを記録し、予約されていないトラックのときは所定のトラック長として割り当てた領域の最終ブロックまで所定のダミーデータを記録し、その後にそのアドレス情報をPMA領域に記録するので、予約されていないトラックでも、そのトラック領域の終わりまでダミーデータを記録して次のトラックを正しく追記することができる。
このようにして、サーボエラーが発生したトラックが予約されていなくても、トラック領域の終わりまでダミーデータを記録することができ、次のトラックを正しく追記することができる。
【0044】
次に、リードイン領域を記録するときのサーボエラー時にも、上述と同じようにブランク部分を埋める処理をする必要がある。
そこで、このCD−Rドライブは、図6に示すように、バッファメモリ5にTOCデータ(TOC情報)をセットした後(ステップ31)、リードイン領域のスタート時間を所定のレジスタにセットし(ステップ32)、TOC情報記録開始用の所定のレジスタ設定を実施し(ステップ33)、記録処理を開始する。
【0045】
その後、記録終了割込みを待ち(ステップ34)、サーボエラー終了か正常終了かを確認する(ステップ35)。ステップ35でサーボエラーと判定した場合に未記録領域を確認し(ステップ36)、未記録領域があるならバッファメモリ5に再度TOCデータをセットし(ステップ37)、サーボエラー後の未記録領域をTOCで埋める(ステップ38)。ステップ36で未書き込み領域がないなら、この処理を終了する。
【0046】
こうして、リードインエリアを記録しているときにオフトラック等によるサーボエラーが発生したとき、残りのリードインエリアに対して目次情報を記録するので、リードインエリアに対して最後までTOC情報を記録することができ、トラック情報を正しく認識することができる。
このようにして、リードイン領域の記録時にサーボエラーが発生した場合、リードイン領域にブランク部分がなくなり、後にこのCD−Rディスクを挿入してもTOC情報を正しく認識することができる。
【0047】
次に、リードアウト領域を記録するときのサーボエラー時にも、上述と同じようにブランク部分を埋める処理をする必要がある。
そこで、このCD−Rドライブは、図7に示すように、バッファメモリ5にリードアウト領域のデータをセットした後(ステップ41)、リードアウト領域のスタート時間を所定のレジスタにセットし(ステップ42)、リードアウト記録開始用の所定のレジスタ設定を実施し、記録処理を開始する(ステップ43)。
【0048】
その後、記録終了割込みを待ち(ステップ44)、サーボエラー終了か正常終了かを確認する(ステップ45)。ステップ45でサーボエラーと判定したときには未記録領域を確認し(ステップ46)、未記録領域があるならバッファメモリ5に再度リードアウト領域のデータをセットし(ステップ47)、サーボエラー後の未記録領域をリードアウトデータで埋める(ステップ48)。ステップ46で未書き込み領域がないなら、この処理を終了する。
【0049】
こうして、リードアウトエリアを記録しているときにオフトラック等によるサーボエラーが発生したとき、残りのリードアウトエリアに対して所定のリードアウトデータを記録するので、リードアウトエリアの未書き込み部分を無くして2重書きを防止することができる。
このようにして、リードアウト領域の記録時にサーボエラーが発生した場合、リードアウト領域にブランク部分がなくなり、その後にこのCD−Rディスクを挿入しても次の情報記録命令でブロックを2重書きせずに記録することができ、マウント失敗や再生不能になることを回避できる。
【0050】
次に、既にトラックの途中からブランクになっているCD−Rディスクが挿入されたときのブランク誤検出を防ぐ必要がある。そこで、このCD−Rドライブは、図8に示すようなブランクチェック処理を実行する。まず始めにPMAを再生し(ステップ51)、トラックのアドレス等の情報を得る(ステップ52)。
【0051】
そして、存在するトラックの実態を第1トラックからチェックする。ブランクチェックは、トラックの先頭5ブロック(ブランクチェックアドレス1)と、最後の5ブロック(ブランクチェックアドレス2)において、再生信号の有無によって実施する。そのチェックするトラックのブランクチェックアドレス1を計算し(ステップ53)、その部分を再生して再生信号があるか否かを確認する(ステップ54)。
【0052】
ステップ54で再生信号があれば、ブランクフラグ1に“0”をセットし(ステップ55)、次にブランクチェックアドレス2を計算する(ステップ56)。その部分を再生して再生信号があるか否かを確認する(ステップ57)。ステップ57で再生信号があれば、ブランクフラグ2に“0”をセットする。ステップ54で再生信号が検出されないときは、ブランクフラグ1に“1”をセットしてフラグチェックにいく(ステップ59)。
【0053】
また、ステップ57で再生信号が検出されない場合はブランクフラグ2に“1”をセットし、フラグチェック処理にいき(ステップ59)、次のトラックの状態をチェックする(ステップ60)。そして、PMAに存在するトラックの実態を全てチェックしたらこの処理を終了する。
【0054】
このようにして、フラグチェック処理で得られたブランクフラグ1と2のフラグ値に基づいてトラックの状態を判断する。
すなわち、表1に示すように、ブランクフラグ1と2のフラグ値が共に“0”の場合は「書き込み済みトラック」と判定する。また、ブランクフラグ1のフラグ値が“0”であり、ブランクフラグ2のフラグ値が“1”の場合は「途中まで書き込み済みのトラック」と判定する。そして、ブランクフラグ1のフラグ値が“1”の場合は「ブランクトラック(未記録トラック)」と判定する。
【0055】
【表1】
【0056】
このようにして、挿入されたCD−Rディスク上のトラックに対して書き込み状態を正しく認識できるので、そのトラックについてブランクか書き込み済みか途中まで書き込み済みかを判断して、誤ってブランクと判断することがなくなる。
【0057】
次に、上述したブランクチェック処理によってトラックの状態をチェックした後、2重書きを引き起こす原因になる「途中まで記録済みのトラック」の修復を実施する必要がある。そこで、このCD−Rドライブは、図9に示すように、ホストコンピュータからSCSIコマンド「ブランクライトコマンド(Blank Write Command)」を受信すると(ステップ71)、挿入されているCD−Rディスク上のトラック数をセットし、開始トラック番号をプログラム変数Xに設定する(ステップ72)。
【0058】
ステップ72で設定したトラックが、図8に示したブランクチェック処理によって「途中まで記録済みのトラック」か否かを確認し(ステップ73)、そのトラックをベリファイすることによってブランク位置を検出する(ステップ74)。その後、バッファメモリ5にダミーデータをセットし(ステップ75)、ステップ73で検出したアドレスからダミーデータの記録処理を実施する(ステップ81)。
【0059】
そのライト処理を実施した後、トラックがディスク上にある最大トラック数か否かを確認し(ステップ79)、最大トラック数に達してなければトラック番号を1インクリメントして、再度ブランク部分の記録処理を実施する(ステップ81)。
【0060】
ステップ79でトラックが最大トラック番号に達したときは、リードイン領域のブランク記録処理を実施し(ステップ78)、リードアウト領域のブランク処理を実施し(ステップ79)、それぞれのコマンドの終了処理を実施して(ステップ80)、この処理を終了する。この処理でリードイン領域とリードアウト領域に記録するデータは、それぞれTOCデータ(TOC情報)及びリードアウトデータである。
【0061】
このようにして、CD−Rディスクの「途中まで記録済みのトラック」の修復を実施すれば、他のCD−Rドライブにおいても2重書きを起こさずに追記可能になり、再生することができる。また、TOC情報も正しく書かれているのでトラック情報やセッション情報も正しく認識できるようになり、CD−Rディスクを有効に活用することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明による情報記録再生装置によれば、データ記録中にエラー終了した光ディスクに対する2重書きを防止し、再生不能にならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の情報記録再生装置の一実施形態であるCD−Rドライブの構成を示すブロック図である。
【図2】CD−Rディスクのフォーマットを示す図である。
【図3】CD−Rディスクに対する2重書きの説明図である。
【図4】図1に示したCD−Rドライブにおけるトラック記録処理を示すフローチャートである。
【図5】図1に示したCD−Rドライブにおける未書き込み領域追記処理を示すフローチャートである。
【図6】図1に示したCD−Rドライブにおけるリードイン領域記録処理を示すフローチャートである。
【図7】図1に示したCD−Rドライブにおけるリードアウト領域記録処理を示すフローチャートである。
【図8】図1に示したCD−Rドライブにおけるブランクチェック処理を示すフローチャートである。
【図9】図1に示したCD−Rドライブにおけるブランクを埋める処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:CPU 2:フラッシュROM
3:ホストインタフェースコントローラ
4:バッファマネジャ 5:ダイナミックRAM
6:サブコードオペレーションコントローラ
7:CD−ROMエンコーダ
9:CD−ROMデコーダ 10:オーディオ回路
11:システムコントローラ 12:CDエンコーダ
13:CDデコーダ 14:サーボ回路
15:スピンドルモータコントローラ
16:SCSIバス 17:CD−Rディスク
20:パワーキャリブレーションエリア(PCA)
21:拡大記録領域(PMA)
22:プログラムエリア 23:セッション
24:リードイン領域 25:トラック
26:リードアウト領域
Claims (1)
- 光ディスク挿入後にトラック情報をマウントする情報記録再生装置において、
前記トラック情報に基づき、前記トラックの先頭アドレスから所定数分のブロックと、その最後部の所定数分のブロックを再生し、ブランクと書き込み済みと途中まで記録済みとのいずれかを判断し、途中まで記録済みだった場合のみ、前記トラックの未記録ブロックの先頭を検出し、前記トラックの未記録ブロックに対してダミーデータを記録する手段を設けたことを特徴とする情報記録再生装置。
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JP30305396A JP3825511B2 (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 情報記録再生装置 |
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