JP3818998B2 - 美白化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、美白化粧料に関する。さらに詳しくは、すぐれた美白効果を奏し、基礎化粧品をはじめ、メイクアップ化粧品、浴用剤などに好適に使用しうる美白化粧料に関する。
従来、美白効果を奏する化粧料の必要性が高まるにつれて種々の研究が行なわれ、各種美白化粧料が提案されている。しかしながら、従来の美白化粧料には、皮膚などに対する安全性や保存安定性に加え、とくにその美白効果を充分に満足するものがない。
そこで、本発明者らは、前記従来技術に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、穀物や穀物の精製時に生じる残渣を中性媒体で抽出してえられる抽出物が培養色素細胞のチロジナーゼ活性を低下させ、メラニンの生成を抑制し、紫外線照射によって生じる色素沈着をも抑制するうえ、くすみ感も改善するといったすぐれた効果を奏することを見出し、本発明を完成するにいたった。
すなわち、本発明は、穀物または穀物の精製残渣を中性媒体で抽出してなる抽出物を酵素で処理してなる分解物を配合したことを特徴とする美白化粧料に関する。
穀物や穀物の精製残渣を中性媒体で抽出してえられた抽出物は、美白効果の指標となる培養色素細胞の細胞内チロジナーゼ活性に対して、細胞活性をほとんど阻害せずに低下させてメラニンの生成を抑制し、紫外線照射によって生じる色素沈着を抑制するといったすぐれた作用を同時に呈するものであるので、かかる抽出物が配合された美白化粧料は、メラニンの蓄積によるシミ、ソバカスの発現を抑制し、肌の状態を向上させ、くすみ感が改善された白く美しい肌を維持するという効果を奏する。
さらに、前記抽出物を酵素で処理してえられた分解物が配合された本発明の美白化粧料は、よりすぐれた美白効果を奏する。
また、本発明の美白化粧料は、前記のごとくすぐれた美白効果を奏するうえ、皮膚などに対する安全性や保存安定性にもすぐれるといった効果を奏する。
本発明の美白化粧料は、前記したように、穀物または穀物の精製残渣を中性媒体で抽出してえられた抽出物を酵素で処理してなる分解物を配合したものである。
本発明に用いられる穀物としては、たとえば米、小麦などがあげられる。また穀物の精製残渣としては、たとえば米糠、ふすま、トウモロコシ精製残渣、大豆精製残渣などがあげられるが、これらのなかでは、後述する中性媒体で抽出してえられる抽出物がよりすぐれた美白効果を奏するという点から、米糠およびふすまが好ましい。
前記穀物や穀物の精製残渣を中性媒体で抽出する際に用いられる溶媒としては、たとえば精製水などの水;エタノールなどの1価の低級アルコール類;オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの1価の高級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコールなどのポリオール類;アセトンなどのケトン類;酢酸エチルなどのエステル類;ヘキサン、クロロホルム、ベンゼンなどの炭化水素系溶剤などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。これらのなかでは、化粧料への幅広い適用が可能であるという点から、精製水や、精製水と、エタノール、グリセリンおよび1,3−ブチレングリコールの1種または2種以上との混合溶媒が好ましい。
なお、前記混合溶媒を用いるばあいには、たとえば精製水とエタノールとの混合溶媒のばあいには、両者の容量比は1:1〜25:1、精製水とグリセリンとの混合溶媒のばあいには、両者の容量比は1:1〜15:1、精製水と1,3−ブチレングリコールとの混合溶媒のばあいには、両者の容量比は1:1〜15:1であることが好ましい。
本発明において、中性媒体で穀物や穀物の精製残渣の抽出を行なう際には、穀物や穀物の精製残渣を含有した抽出溶液のpHが5〜9程度であればよく、前記溶媒をそのまま用いてもよいが、たとえば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのナトリウム塩、水酸化カリウムなどのカリウム塩などのアルカリ性調整剤や、たとえばクエン酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性調整剤などを前記溶媒に配合し、目的とするpHとなるように調整することもできる。これら調整剤のなかでは、低濃度で目的とするpHとなるように調整することができるという点から、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩酸およびリン酸が好ましい。
前記抽出処理に要する時間は、用いる溶媒の種類、目的とするpH、抽出温度などによって異なるので一概には決定することができないが、たとえばpHが5〜9のばあい、通常室温で6時間〜7日間程度、なかんづく12〜48時間程度であることが好ましい。なお、抽出温度は、好ましくは4〜40℃程度、さらに好ましくは10〜30℃程度である。
かくしてえられた抽出物は、そのまま美白化粧料に配合してもよく、たとえば減圧下で濃縮して濃度を調整したのち配合してもよく、またたとえば凍結乾燥法やスプレイドライ法などによって粉末化したものを配合してもよい。ただし、これらのばあいは、本発明には含まれない。
前記抽出物の配合量は、目的とする美白化粧料の種類などによって異なるので一概には決定することができないが、かかる配合量があまりにも少ないばあいには、該抽出物を配合したことによる美白効果が充分に発現されなくなる傾向があるので、美白化粧料100部(重量部、以下同様)に対して固形分換算で0.0005部以上、なかんづく0.005部以上となるように調整することが好ましく、またあまりにも多いばあいには、該抽出物を美白化粧料に安定に配合することが技術的に困難となる傾向があるので、美白化粧料100部に対して固形分換算で5部以下、なかんづく1部以下となるように調整することが好ましい。
本発明の美白化粧料には、チロジナーゼ活性の低下、メラニン生成の抑制や、紫外線照射によって生じる色素沈着の抑制などの美白効果の発現がより大きいという点から、前記抽出物を酵素で処理してえられる分解物が配合される。
前記酵素としては、たとえばアクチナーゼなどのアクチナーゼ類、ペプシンなどのペプシン類、トリプシン、キモトリプシンなどのトリプシン類、パパイン、キモパパインなどのパパイン類、グリシルグリシンペプチターゼ、カルボキシペプチターゼ、アミノペプチターゼなどのペプチターゼ類、ブロメラインなどの蛋白分解酵素などがあげられる。これらのなかでは、アクチナーゼと、ペプシン類、トリプシン類、パパイン類、ペプチターゼ類およびブロメラインから選ばれた蛋白分解酵素の少なくとも1種とを組合わせたものが、えられる分解物が配合された美白化粧料が保存安定性および安全性にすぐれるという点から好ましく、アクチナーゼとペプシンおよびトリプシンとの組合わせがとくに好ましい。
なお、本発明においては、2種類以上の酵素を用いて処理するばあいには、通常1回につき1種類の酵素が用いられる。
酵素処理を行なう際の1回あたりの酵素の使用量は、前記穀物や穀物の精製残渣を含有した中性の抽出溶液100部に対して0.0005〜0.05部程度、なかんづく0.001〜0.005部程度であり、合計して0.003〜0.015部程度であることが、かかる酵素の作用効果の点で好ましい。
前記酵素処理に要する時間は、用いる酵素の種類や分解温度などによって異なるので一概には決定することができないが、1種類の酵素につき通常30分間〜24時間程度、なかんづく1〜4時間程度であることが好ましい。なお、前記例示した酵素の分解温度は約30〜50℃である。
また、酵素処理を行なう際には、抽出溶液のpHが用いる酵素の至適pHとなるように調整すればよく、かかる抽出溶液のpHを調整するには、必要に応じて、たとえば前記抽出を行なう際に用いられる酸性調整剤やアルカリ性調整剤などを用いることができる。
かくしてえられた分解物は、そのまま美白化粧料に配合してもよく、たとえば減圧下で濃縮して濃度を調整したのち配合してもよく、またたとえば凍結乾燥法やスプレイドライ法によって粉末化したものを配合してもよい。
なお、えられた分解物を含む溶液は、皮膚への安全性の点からpH4〜8に調整されることが好ましい。
前記分解物の配合量は、目的とする美白化粧料の種類などによって異なるので一概には決定することができないが、かかる配合量があまりにも少ないばあいには、該分解物を配合したことによる美白効果が充分に発現されなくなる傾向があるので、美白化粧料100部に対して固形分換算で0.0005部以上、なかんづく0.005部以上となるように調整することが好ましく、またあまりにも多いばあいには、該分解物を美白化粧料に安定に配合することが技術的に困難となる傾向があるので、美白化粧料100部に対して固形分換算で5部以下、なかんづく1部以下となるように調整することが好ましい。
本発明に用いられる分解物や前記抽出物は、培養色素細胞のチロジナーゼ活性の低下、メラニン生成の抑制効果や紫外線照射によって生じる色素沈着の抑制効果を同時に奏するものであり、かかる抽出物や分解物が配合された本発明の美白化粧料を用いたばあいには、メラニンの蓄積によるシミ、ソバカスなどの発現が抑制され、くすみ感が改善された白く美しい肌が維持される。
本発明の美白化粧料は、前記したように、穀物や穀物の精製残渣を中性媒体で抽出してえられた抽出物を酵素で処理してえられた分解物が配合されたものであるが(該分解物のかわりに前記抽出物を使用することができるが、これは本発明の美白化粧料には含まれない)、本発明においては、これらのほかにも、たとえば一般に化粧料に用いられている賦形剤、香料などをはじめ、油脂類、界面活性剤、保湿剤、美白剤、pH調整剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、洗浄剤、乾燥剤、乳化剤などの各種化粧料成分を美白化粧料に適宜配合することができる。
前記油脂類としては、一般に化粧料に汎用されている、たとえば流動パラフィン、パラフィン、セタノール、アボカド油、オリーブ油、ホホバ油、ヤシ油などの植物性油脂;牛脂、豚脂、馬脂、タートル油、ミンク油、パーセリン油、スクワランなどの動物性油脂;メチルポリシロキサン、ベヘニルアルコール、トリカプリルカプリン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリン、シリコーンオイルなどの合成油脂などがあげられる。
前記界面活性剤としては、たとえばラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリン酸ジエタノールアミドなどの陰イオン性界面活性剤;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウムなどの陽イオン性界面活性剤;グリセリルモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖エステル、脂肪酸アミドなどの非イオン性界面活性剤などがあげられる。
前記保湿剤としては、たとえばグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ソーダ、パントテテイン−S−スルホン酸塩などの合成保湿剤;ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、胎盤抽出液、ローヤルゼリー、微生物発酵液、たとえばキチン、キトサン、ペクチンなどや、その他の植物や動物由来の抽出液などの天然保湿液などがあげられる。
前記美白剤としては、たとえばコウジ酸、アスコルビン酸、アルブチン、胎盤抽出液やこれらの誘導体などのほかにも、その他の植物や動物由来の抽出液などがあげられる。
前記pH調整剤としては、たとえばクエン酸、クエン酸ナトリウムなどの有機酸およびその塩類などがあげられる。
前記増粘剤としては、たとえばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、トラガントガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナンなどがあげられる。
前記防腐剤としては、たとえばメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンなどのパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、エタノール、デヒドロ酢酸などがあげられる。
前記酸化防止剤としては、たとえばビタミンE、ブチルオキシトルエン(BHT)、ブチルオキシアニゾール(BHA)などがあげられる。
前記顔料としては、たとえばベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、ナイロンパウダー、セリサイト、マイカ、タルクなどがあげられる。
前記洗浄剤としては、たとえばラウリル硫酸ナトリウムなどがあげられる。
前記乳化剤としては、たとえば大豆レシチン油などがあげられる。
前記賦形剤としては、たとえば硫酸ナトリウムなどがあげられる。
これら各化粧料成分の配合量は、目的とする美白化粧料の用途などにより異なるので一概には決定することができず、用途に応じて適宜調整されることが好ましい。
本発明の美白化粧料の形態は任意であり、とくに限定されるものではないが、本発明の美白化粧料は、肌のくすみやシミ、ソバカスの発現を防ぎ、若々しく健康で、くすみ感が改善された白く美しい肌の状態を維持するなどのすぐれた性質を有するので、たとえばクリーム、乳液、ローション、エッセンス、洗顔料、パックなどの基礎化粧品、口紅、ファンデーション、リキッドファンデーション、プレスパウダーなどのメイクアップ化粧品、ボディーソープ、石鹸などのトイレタリー製品などとして用いることができる。
さらに、前記抽出物や分解物、およびこれらの乾燥粉末を湯に投入したばあいには、経皮吸収によって肌の状態の向上に効果があることから、美白化粧料は、浴用剤などとしても使用することができる。このように美白化粧料を浴用剤として用いるばあいには、前記抽出物や分解物の美白化粧料への配合量は、かかる抽出物や分解物が奏する肌の状態の向上効果を考慮すると、美白化粧料100部に対して抽出物または分解物の固形分換算で0.0005〜5.0部、なかんづく0.001〜0.1部であることが好ましい。なお、前記浴用剤を用いるばあい、該浴用剤の使用量は、通常湯200リットルに対して浴用剤が5〜50g程度となるように調整することが好ましい。
つぎに本発明の美白化粧料を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
調製例1(米中性抽出物の製造)
米200gを精製水800mlに加え、0.1N水酸化ナトリウム水溶液にてpHを6.0〜8.0に調整し、室温下で約24時間浸漬して抽出し、抽出液(固形分含量:約1.5重量%)約480mlをえた。
調製例2(米中性抽出物の酵素分解物の製造)
調製例1でえられた抽出液に、アクチナーゼ(至適pH8.0)5mgを添加して30〜40℃で1〜2時間かけて処理を行ない、つぎにペプシン(至適pH2.0)5mgを添加して30〜40℃で1〜2時間かけて処理を行ない、最後にトリプシン(至適pH8.0)5mgを添加して30〜40℃で1〜2時間かけて処理を行なった。
なお、各酵素を添加する際には、抽出液が各酵素の至適pHとなるように調整した。
これをろ過して淡黄色透明の酵素分解物溶液(固形分含量:約2.0重量%)約250mlをえた。
調製例3(米糠中性抽出物の製造)
調製例1において、米のかわりに米糠を用いたほかは調製例1と同様にして抽出液(固形分含量:約1.5重量%)約480mlをえた。
調製例4(米糠中性抽出物の酵素分解物の製造)
調製例2において、調製例1でえられた抽出液のかわりに調製例3でえられた抽出液を用いたほかは調製例2と同様にして淡黄色透明の酵素分解物溶液(固形分含量:約2.0重量%)約250mlをえた。
調製例5(米糠中性抽出物の酵素分解物の製造)
調製例4において、ペプシンのかわりにパパイン(至適pH7.0)を用いたほかは調製例4と同様にして淡黄色透明の酵素分解物溶液(固形分含量:約2.0重量%)約250mlをえた。
調製例6(ふすま中性抽出物の酵素分解物の製造)
ふすま200gを精製水800mlに加え、0.1N塩酸にてpHを6.0〜8.0に調整し、室温下で約24時間浸漬して抽出し、抽出液約480mlをえた。
えられた抽出液にアクチナーゼ、ペプシン、トリプシン各10mgを順次添加したほかは調製例4と同様にして処理した。
これをろ過して淡黄色透明の酵素分解物溶液(固形分含量:約2.0重量%)約300mlをえた。
調製例7(米糠中性抽出物の凍結乾燥処理物の製造)
調製例3でえられた抽出液100gを濃縮し、ついで真空凍結乾燥して抽出物の乾燥粉末約1.5gをえた。
調製例8(米糠中性抽出物の酵素分解物のスプレイドライ処理物の製造)
調製例4でえられた酵素分解物溶液250gをスプレイドライ処理して分解物の乾燥粉末約5gをえた。
つぎに、調製例3でえられた抽出液および調製例4でえられた酵素分解物溶液を用い、以下に示す試験を行なった。
試験例1(細胞内チロジナーゼ活性抑制作用)
培養B16マウスメラノーマ細胞を、96穴マイクロプレート(CORNING社)に8000個/穴播種し、3容量%仔牛血清含有イーグル最少必須培地(MEM)で37℃、5%CO2の条件下で24時間プレ培養したのち、調製例3でえられた抽出液もしくは調製例4でえられた酵素分解物溶液を5容量%または10容量%添加した3容量%仔牛血清含有イーグルMEMと交換し、さらに37℃、5%CO2の条件下で48時間培養した。
つぎに培地を除去してPBS(−)で洗浄後、0.1Nリン酸緩衝液および5mモルL−ドーパを添加して37℃で1時間インキュベーションを行ない、ドーパクロムの生成量をマイクロプレートリーダー(BIO RAD社)を用いて測定した。
抽出液の添加量または酵素分解物溶液の添加量とドーパクロムの生成量との関係を図1(調製例3でえられた抽出液を用いたばあい)および図3(調製例4でえられた酵素分解物溶液を用いたばあい)のグラフに示す。なお、図1および図3のグラフは、抽出液または酵素分解物溶液をまったく添加しなかったばあいのドーパクロムの生成量を100%として表わしたものである。
また、抽出液の添加量または酵素分解物溶液の添加量と、培養B16マウスメラノーマ細胞の細胞活性を表わすMTT還元法によるミトコンドリア内の還元型ニコチンアミドアデニシンジヌクレオチド(以下、NADHという)の量との関係を図2(調製例3でえられた抽出液を用いたばあい)および図4(調製例4でえられた酵素分解物溶液を用いたばあい)のグラフに示す。なお、図2および図4のグラフは、抽出液または酵素分解物溶液をまったく添加しなかったばあいのMTT還元法によるミトコンドリア内のNADHの量を100%として表わしたものである。
図1および図2に示されたグラフから明らかなように、調製例3でえられた抽出液は、その添加量が増加するにつれて、培養B16マウスメラノーマ細胞の細胞活性をほとんど阻害することなく、ドーパクロムの生成量を低下させ、細胞内チロジナーゼ活性を抑制することがわかる。
また、図3および図4に示されたグラフから明らかなように、調製例4でえられた酵素分解物溶液は、その添加量が増加するにつれて、培養B16マウスメラノーマ細胞の細胞活性を阻害することなく、ドーパクロムの生成量をいちじるしく低下させ、細胞内チロジナーゼ活性を顕著に抑制することがわかる。
試験例2(メラニン生成抑制作用)
培養B16マウスメラノーマ細胞を内径60mmのシャーレ(CORNING社)に10000個播種し、5容量%仔牛血清含有イーグルMEMで37℃、5%CO2の条件下で2日間プレ培養したのち、調製例4でえられた酵素分解物溶液を5容量%または10容量%添加した3容量%仔牛血清含有イーグルMEMと交換し、さらに37℃、5%CO2の条件下で3日間培養した。
つぎに培地を除去してPBS(−)で洗浄後、トリプシンで細胞を剥離し、細胞数を計測すると同時に10%ジメチルスルホキサイド含有1N水酸化ナトリウム水溶液で高温加熱処理を行ない、メラニンを溶出させてその溶液を可変分光光度計((株)日立製作所製、U−2000)を用いてメラニンの生成量を測定した。
酵素分解物溶液の添加量と細胞106個あたりのメラニンの生成量との関係を図5のグラフに示す。なお、図5のグラフは、酵素分解物溶液をまったく添加しなかったばあいのメラニンの生成量を100%として表わしたものである。
図5に示されたグラフから明らかなように、調製例4でえられた酵素分解物溶液は、その添加量が増加するにつれて、培養B16マウスメラノーマ細胞におけるメラニンの生成をいちじるしく抑制することがわかる。
試験例3(皮膚に対する安全性)
調製例2および4でえられた酵素分解物溶液を用い、ヒトの皮膚に対する安全性をクローズドパッチテストを行なって調べた。
無作為に抽出した年齢20〜70歳の健常な成人男女20名を被験者とし、調製例2または調製例4でえられた酵素分解物溶液0.2mlを各被験者の上腕部皮膚上にそれぞれ塗布し、その上部からヒトパッチテスト用絆創膏(リバーテープ(株)製)を貼付した。
また、対照として、前記ヒトパッチテスト用絆創膏を、その円形布地部が酵素分解物溶液を塗布した部位にそれぞれ並行するように貼付した。
48時間経過後、各ヒトパッチテスト用絆創膏を取り除き、酵素分解物溶液を塗布した部位および対照部位の皮膚の症状を目視にて観察し、日本パッチテスト研究会によるクローズドパッチテストの評価基準に基づいて評価した。
その結果、調製例2および4でえられた酵素分解物溶液のヒトの皮膚に対する一時刺激はまったく認められず、これら酵素分解物溶液がいずれも皮膚に対する安全性にすぐれたものであることがわかる。
処方例1〜12および比較処方例1〜3
処方例1(クリーム)
[(A)成分] (部)
流動パラフィン 5.0
ヘキサラン
(トリオクタン酸グリセリル、(株)テクノーブル製) 4.0
パラフィン 5.0
セタノール 2.0
グリセリルモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 6.0
ブチルパラベン 0.1
[(B)成分]
調製例1でえられた抽出液 10.0
グリセリン 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
メチルパラベン 0.1
モイストン・C(ナチュラルモイスチャライジング
ファクター、(株)テクノーブル製) 1.0
精製水 全量が100.0部となる量
[(C)成分]
香料 0.3
前記(A)成分および(B)成分をそれぞれ80℃以上に加温後、(A)成分および(B)成分を混合撹拌した。これを50℃まで冷却後、前記(C)成分を加えてさらに撹拌混合して均一なクリームを調製した。
処方例2(クリーム)
調製例1でえられた抽出液のかわりに調製例2でえられた酵素分解物溶液を用いたほかは処方例1と同様にしてクリームを調製した。
処方例3(クリーム)
調製例1でえられた抽出液のかわりに調製例3でえられた抽出液を用いたほかは処方例1と同様にしてクリームを調製した。
処方例4(クリーム)
調製例1でえられた抽出液のかわりに調製例4でえられた酵素分解物溶液を用いたほかは処方例1と同様にしてクリームを調製した。
処方例5(乳液)
[(A)成分] (部)
流動パラフィン 6.00
ヘキサラン
(トリオクタン酸グリセリル、(株)テクノーブル製) 4.00
ホホバ油 1.00
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.00
大豆レシチン油 1.50
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[(B)成分]
調製例1でえられた抽出液 30.00
グリセリン 3.00
1,3−ブチレングリコール 2.00
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.30
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100.00部となる量
[(C)成分]
香 料 0.05
前記(A)成分および(B)成分をそれぞれ80℃になるまで加温したのち、(A)成分および(B)成分を混合撹拌した。これを50℃まで冷却後、前記(C)成分を加えてさらに撹拌し、均一な乳液を調製した。
処方例6(ローション)
[成 分] (部)
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
水溶性プラセンタエキス 1.0
調製例3でえられた抽出液 10.0
香 料 微量
精製水 全量が100.0部となる量
前記成分を混合して均一なローションを調製した。
処方例7(エッセンス)
[成 分] (部)
エタノール 10.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 1.0
オレイルアルコール 0.1
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸
エステル(20EO) 1.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.3
調製例5でえられた酵素分解物溶液 1.0
香 料 微量
水溶性コラーゲン 1.0
精製水 全量が100.0部となる量
前記成分を混合して均一なエッセンスを調製した。
処方例8(パック)
[成 分] (部)
ポリビニルアルコール 15.0
ヒドロキシメチルセルロース 5.0
プロピレングリコール 5.0
エタノール 10.0
メチルパラベン 0.1
調製例6でえられた酵素分解物溶液 10.0
香 料 微量
精製水 全量が100.0部となる量
前記成分を混合して均一なパックを調製した。
処方例9(洗顔料)
[成 分] (部)
ステアリン酸 15.0
ラウリン酸 5.0
ミリスチン酸 15.0
グリセリルモノステアレート 4.0
水酸化カリウム 7.0
グリセリン 8.0
調製例3でえられた抽出液 10.0
メチルパラベン 0.2
精製水 全量が100.0部となる量
前記成分を85℃に加温し混合して均一な洗顔料を調製した。
処方例10(浴用剤)
[成 分] (部)
硫酸ナトリウム 35.0
炭酸水素ナトリウム 52.0
ホウ砂 2.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
赤色201 号 微量
香料 微量
調製例7でえられた凍結乾燥処理物 全量が100.0部となる量
前記成分を混合して均一な浴用剤を調製した。
処方例11(口紅)
[(A)成分] (部)
ヒマシ油 50.0
オクチルドデカノール 5.0
ラノリン 5.0
液状ラノリン 5.0
ミツロウ 4.0
オゾケライト 7.0
キャンデリラロウ 2.0
カルナバロウ 1.0
[(B)成分]
酸化チタン 1.0
色素(赤色201号など) 合計4.0
調製例8でえられたスプレイドライ処理物 全量が100.0部となる量
[(C)成分]
香料 微量
前記(A)成分および(B)成分をそれぞれ加温したのち、(A)成分および(B)成分を混合撹拌した。これを再加温し、前記(C)成分を添加して型に流し込み急冷して口紅を調製した。
処方例12(リキッドファンデーション)
[(A)成分] (部)
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 適量
[(B)成分]
調製例4でえられた酵素分解物溶液 全量が100.0部となる量
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 適量
[(C)成分]
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
前記(A)成分および(B)成分をそれぞれ加温したのち、(A)成分および(B)成分を混合撹拌した。これを再加温し前記(C)成分を添加して型に流しこみ室温になるまで撹拌してリキッドファンデーションを調製した。
比較処方例1(クリーム)
調製例1でえられた抽出液のかわりに精製水を用いたほかは処方例1と同様にしてクリームを調製した。
比較処方例2(浴用剤)
調製例7でえられた凍結乾燥処理物のかわりにマンニット(D−マンニトール)を用いたほかは処方例10と同様にして浴用剤を調製した。
比較処方例3(リキッドファンデーション)
調製例4でえられた酵素分解物溶液のかわりに精製水を用いたほかは処方例12と同様にしてリキッドファンデーションを調製した。
参考例1
処方例1および比較処方例1でえられたクリームを用い、紫外線照射による色素沈着に対する抑制作用を調べた。
無作為に抽出した年齢20〜35歳の健常な成人男性10名を被験者とし、その前腕内側部に1cm×1cmの紫外線照射部を2箇所設定した。UV−Bランプ((株)東芝製、FL20−SE)を用い、あらかじめ測定しておいた各被験者の最小紅斑量(MED)に相当する量の紫外線を1日1回(朝)、3日間連続して照射した。
紫外線照射開始日から30日間連続して、紫外線照射期間(最初の3日間)は紫外線照射直後および夕刻の1日2回、紫外線照射期間経過後(4日目以降)は朝および夕刻の1日2回、各紫外線照射部に処方例1でえられたクリームおよび比較処方例1でえられたクリームを約0.01gずつ塗布した。
各被験者の紫外線照射部の色素沈着状態を紫外線照射開始日から5日間ごとに目視にて観察し、処方例1でえられたクリームを塗布したばあいの色素沈着抑制効果を以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
A:処方例1でえられたクリームを塗布した箇所では、色素沈着がほとんど認められな い。
B:処方例1でえられたクリームを塗布した箇所では、比較処方例1でえられたクリー ムを塗布した箇所と比べて色素沈着が明らかに少ない。
C:処方例1でえられたクリームを塗布した箇所では、比較処方例1でえられたクリー ムを塗布した箇所と比べて色素沈着が少ない。
D:処方例1でえられたクリームを塗布した箇所では、比較処方例1でえられたクリー ムを塗布した箇所と比べて色素沈着がやや少ない。
紫外線照射開始日から5日間ごとの色素沈着状態の評価結果を、被験者10名を100%としたときのA〜D各評価を下した人数の割合で表わし、各評価の占有率の変化を図6のグラフに示した。
実施例1
参考例1において、処方例1でえられたクリームのかわりに処方例2でえられたクリームを用いたほかは参考例1と同様にして各被験者の紫外線照射部の色素沈着状態を評価した。
紫外線照射開始日から5日間ごとの色素沈着状態の評価結果を、参考例1と同様にして図7のグラフに示した。
なお、参考例1および実施例1において、処方例1および2でえられたクリームを塗布した際に、皮膚に異常などが生じた被験者は1名もなかった。
また、処方例1および2でえられたクリームは、30日間でその状態に変化が生じることはなかった。
図6および図7に示された結果から明らかなように、処方例1でえられたクリームおよび処方例2でえられたクリームのいずれを用いたばあいであっても、紫外線照射開始日から日数が経過するにつれて、比較処方例1でえられたクリームを用いたばあいとの色素沈着に対する抑制作用の差が大きくなっており、処方例1および2でえられたクリームがすぐれた色素沈着抑制効果を奏するものであることがわかる。
さらに、図6のグラフと図7のグラフとを比べて、処方例2でえられたクリームを用いたばあいには、色素沈着がほとんど認められないA評価の占有率がさらに高いことから、処方例2のクリームに配合された調製例2でえられた酵素分解物溶液がよりすぐれた色素沈着抑制作用を呈するものであることがわかる。
参考例2
参考例1において、処方例1でえられたクリームのかわりに処方例3でえられたクリームを用いたほかは参考例1と同様にして各被験者の紫外線照射部の色素沈着状態を評価した。
紫外線照射開始日から5日間ごとの色素沈着状態の評価結果を、参考例1と同様にして図8のグラフに示した。
実施例2
参考例1において、処方例1でえられたクリームのかわりに処方例4でえられたクリームを用いたほかは参考例1と同様にして各被験者の紫外線照射部の色素沈着状態を評価した。
紫外線照射開始日から5日間ごとの色素沈着状態の評価結果を、参考例1と同様にして図9のグラフに示した。
なお、参考例2および実施例2において、処方例3および4でえられたクリームを塗布した際に、皮膚に異常などが生じた被験者は1名もなかった。
また、処方例3および4でえられたクリームは、30日間でその状態に変化が生じることはなかった。
図8および図9に示された結果から明らかなように、処方例3でえられたクリームおよび処方例4でえられたクリームのいずれを用いたばあいであっても、紫外線照射開始日から日数が経過するにつれて、比較処方例1でえられたクリームを用いたばあいとの色素沈着に対する抑制作用の差が大きくなっており、処方例3および4でえられたクリームがすぐれた色素沈着抑制効果を奏するものであることがわかる。
さらに、図8のグラフと図9のグラフとを比べて、処方例4でえられたクリームを用いたばあいには、色素沈着がほとんど認められないA評価の占有率がきわめて高いことから、処方例4のクリームに配合された調製例4でえられた酵素分解物溶液がきわめてすぐれた色素沈着抑制作用を呈するものであることがわかる。
参考例3
処方例10および比較処方例2でえられた浴用剤を用い、入浴による皮膚の色素沈着に対する抑制作用を調べた。
無作為に抽出した年齢30〜60歳の健常な成人男女20名を被験者群とし、湯200リットルに対して各浴用剤25gを溶解して1日1回、1ヵ月間入浴してもらったのち、各被験者群の腋下部の色素沈着状態を目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。その結果を表1に示す。
(評価基準)
A:色素沈着がほとんどなくなった。
B:色素沈着が明らかに少なくなった。
C:浴用剤を使用する前よりも色素沈着が少なくなった。
D:浴用剤を使用する前とほとんど変化がない。
E:浴用剤を使用する前よりも色素沈着がかえって多くなった。
Figure 0003818998
表1に示された結果から明らかなように、処方例10でえられた浴用剤を用いたばあいには、色素沈着がほとんどなくなる〜少なくなることから、比較処方例2でえられた浴用剤がほとんど色素沈着を抑制することができないのに対して、処方例10でえられた浴用剤がすぐれた色素沈着抑制効果を奏するものであることがわかる。
なお、参考例3において、処方例10でえられた浴用剤を用いて入浴した際に、皮膚に異常などが生じた被験者は1名もなかった。
また、処方例10でえられた浴用剤は、1ヵ月間でその状態に変化が生じることはなかった。
実施例3
処方例12および比較処方例3でえられたリキッドファンデーションを用い、くすみ感の改善効果を調べた。
無作為に抽出した年齢25〜35歳の健常な成人女性40名を被験者とし、各被験者の顔面右ほおに処方例12でえられたリキッドファンデーションを、顔面左ほおに比較処方例3でえられたリキッドファンデーションを、1日1回、1ヵ月間にわたって通常の使用量(約0.1g)ずつ塗布したのち、左右のほおのくすみを目視にて観察して比較し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
A:右ほおのほうがいちじるしくくすみが少なくなった。
B:右ほおのほうが明らかにくすみが少なくなった。
C:右ほおのほうが少しくすみが少なくなった。
D:左右のほおで差が認められない。
E:左ほおのほうが明らかにくすみが少なくなった。
その結果、A評価が19名、B評価が20名およびC評価が1名で、D評価およびE評価を下した被験者は1名もなく、処方例12でえられたリキッドファンデーションを用いたばあいは、比較処方例3でえられたリキッドファンデーションを用いたばあいと比べてくすみが少なくなることから、処方例12でえられたリキッドファンデーションがすぐれたくすみ感の改善効果を奏するものであることがわかる。
なお、実施例3において、処方例12でえられたリキッドファンデーションを塗布した際に、皮膚に異常などが生じた被験者は1名もなかった。
また、処方例12でえられたリキッドファンデーションは、1ヵ月間でその状態に変化が生じることはなかった。
調製例3でえられた抽出液の添加量とドーパクロムの生成量との関係を示すグラフである。 調製例3でえられた抽出液の添加量とMTT還元法によるミトコンドリア内のNADHの量との関係を示すグラフである。 調製例4でえられた酵素分解物溶液の添加量とドーパクロムの生成量との関係を示すグラフである。 調製例4でえられた酵素分解物溶液の添加量とMTT還元法によるミトコンドリア内のNADHの量との関係を示すグラフである。 調製例4でえられた酵素分解物溶液の添加量と細胞106個あたりのメラニンの生成量との関係を示すグラフである。 処方例1でえられたクリームを塗布したばあいの色素沈着抑制効果の各評価の占有率の紫外線照射開始日からの経時変化を示すグラフである。 処方例2でえられたクリームを塗布したばあいの色素沈着抑制効果の各評価の占有率の紫外線照射開始日からの経時変化を示すグラフである。 処方例3でえられたクリームを塗布したばあいの色素沈着抑制効果の各評価の占有率の紫外線照射開始日からの経時変化を示すグラフである。 処方例4でえられたクリームを塗布したばあいの色素沈着抑制効果の各評価の占有率の紫外線照射開始日からの経時変化を示すグラフである。

Claims (3)

  1. または米糠を中性媒体で抽出してなる抽出物を酵素で処理してなる分解物を配合したことを特徴とする美白化粧料。
  2. 中性媒体による抽出が、pH5〜9、抽出温度4〜40℃、抽出時間室温で6時間〜7日間の抽出である請求項1記載の美白化粧料。
  3. 酵素が
    (A)アクチナーゼと、
    (B)ペプシン類、トリプシン類、パパイン類、ペプチターゼ類およびブロメラインからなる群より選ばれた蛋白分解酵素の少なくとも1種
    とを組合わせたものである請求項1記載の美白化粧料。
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