JP4824933B2 - 化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料の配合成分に起因する皮膚刺激の緩和に有効な剤並びに該皮膚刺激緩和剤を含有する化粧料に関し、詳しくは化粧料、特に染毛剤などの頭髪化粧料の使用に際してみられる頭皮に於ける刺激感の発生や紅斑症状の緩和乃至抑制に有効な剤、並びにかかる剤を含有し、使用感と生体安全性の改善された化粧料に関する。
白髪染めに始まる頭髪の染色、いわゆる染毛は、近年単なる白髪隠しの域を脱して一つのファッション或いは化粧手法としての地位を確立しつつあり、若年層から壮高年層に至る巾広い年代層にその施術を受ける者が拡がっている。
この染毛には、大別して、着色の持続期間が1〜2ヶ月程度の永久染毛と、同じく2〜3週間程度の半永久染毛、そして洗髪で色が落ちる一時染毛の三つの手法があり、昨今はそれらのうちでも永久染毛が主流となっている。
永久染毛は、パラフェニレンジアミン等の染料前駆体とレゾルシン等のカップラーとからなる酸化染料をアルカリの存在下に頭髪に浸透させ、これを過酸化水素などの酸化剤で酸化重合して色素を生成させることによって行われるが、施術時に染毛剤が頭皮に付着すると、被施術者によっては酸化染料のパラフェニレンジアミンに感作して紅斑を生じたり、或いはパラフェニレンジアミンやアルカリ類、さらには酸化剤として用いた過酸化水素によってピリピリする刺激や痛みを感ずることが少なくなく、かかる点を改善するための方法が種々検討されている。
その一つとして、紅斑や刺激感の発生が炎症症状の一つであるとの観点から、抗炎症成分を染毛剤中に配合することが試みられているが、期待した程の効果を得るには至っていない。又、特開平8−81327号公報には、皮膚外用塗布剤一般の皮膚刺激を緩和する方法として、米胚芽油を該塗布剤の基剤として用い、皮膚表面に防御膜を形成させることにより、外的刺激から敏感肌を保護するようにすることが開示され、さらに特開2000−363953号公報には、米胚芽油とアズレン類を含有してなる染毛剤用刺激緩和剤が提案されているが、これらの手法或いは剤によって得られる刺激緩和効果もなお十分満足し得るものとは云えない。
特開平8−81327号 特開2000−363953号
本発明は、化粧料、特に染毛剤などの頭髪化粧料の使用に際してみられる上述の如き問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、化粧料、特に染毛剤等の頭髪化粧料の配合成分によってもたらされる皮膚刺激、紅斑の発生の緩和乃至抑制に有効な剤、並びにかかる剤を含み使用感と生体安全性にすぐれた化粧料を提供することにある。本発明の今一つの目的は、天然物由来成分からなり、それ自身皮膚に対して刺激性を示さず、高い生体安全性を有する皮膚刺激緩和剤並びにこれを含む化粧料を提供することにある。
即ち、本発明は第一に、赤糠(但し、有色素米の赤糠を除く)をpH1〜4の酸性水性媒体で抽出して得られる抽出物の蛋白分解酵素処理物を有効成分とする皮膚刺激緩和剤に関するものである。本発明は第二に、上記の皮膚刺激緩和剤を含有する染毛剤に関するものである。
なお、本発明に於いて、化粧料なる文言は、所謂化粧料のほかに医薬部外品をも含む広義で用いる。
本発明の米糠抽出物を有効成分とする皮膚刺激緩和剤を化粧料、特に染毛剤などの頭髪化粧料に配合した場合、化粧料配合成分中の刺激性物質によってもたらされる皮膚刺激や紅斑症状が緩和乃至抑制され、化粧料の使用感が改善されると共に、皮膚に対する安全性も向上する。又、この米糠抽出物を蛋白分解酵素等によって加水分解した場合、ここに得られる加水分解物は、米糠抽出物と同等の高い皮膚刺激緩和作用を示すだけでなく、経時的な有効性の低下や性状変化の少ない保存安定性に大変すぐれたものとなる。
さらに、本発明の皮膚刺激緩和剤は、有効成分の米糠抽出物或いはその加水分解物が天然物由来のものであることもあって、それ自体が皮膚に対して刺激等の悪影響を及ぼすことがなく、安全性に極めてすぐれている。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の皮膚刺激緩和剤で有効成分として用いる米糠抽出物は、玄米を搗精して精白米とする過程で生ずる玄米表層部と胚芽を主体としてなる所謂赤糠を溶媒で抽出して得られるものである。
この米糠は、保存安定性或いは取り扱いのし易さ等の観点から、予め加熱による酵素失活処理や脱脂処理を施されたものであることが望ましい。
抽出方法としては、浸漬法、向流抽出法などが用いられる。又、場合によっては超臨界抽出法を用いてもよい。
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n−ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、それらは単独でもしくは二種以上混合して用いられる。
それら抽出溶媒のうちでも、得られる抽出物の皮膚刺激緩和効果の観点から、又抽出物に後述の加水分解処理を施す場合の該処理工程への移行の容易さや化粧料への幅広い適用が可能であるという点からも、水性媒体、特に水もしくは水と低級アルコール類又は多価アルコール類との混合溶媒の使用が好ましく、なかでも水の単独使用が最も好ましい。
混合溶媒を用いる場合、水に対する低級アルコール類や多価アルコール類の混合割合は、一般には70重量%以下、特に50重量%以下とすることが望ましい。
抽出に際して、抽出液のpHは酸性領域、中性領域或いはアルカリ性領域のいずれであってもよく、いずれの場合も皮膚刺激緩和効果を有する抽出物を得ることができるが、該効果は抽出液のpHを5以下、特に1〜4としたときに得られる抽出物に最も顕著に認められることから、かかる酸性条件下で抽出を行うことが好ましい。
酸性条件下で抽出を行う場合、pHの調整に用いる酸としては、塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸、或いは酢酸、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸等が挙げられるが、それらのうちでも乳酸の使用が最も好ましい。
抽出温度、時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類、pH等によっても異なるが、例えば浸漬法の場合であれば、抽出温度は、一般に1〜80℃、好ましくは2〜40℃の範囲であり、又抽出時間は、室温抽出の場合で一般に1時間〜7日間、好ましくは15〜30時間の範囲、80℃の加温抽出の場合で一般に30分〜24時間、好ましくは1〜6時間の範囲である。
抽出を終わったならば、次にろ過、遠心分離などの固液分離手段を施して抽出残渣を除去することにより、目的の米糠抽出物を含む溶液が得られる。
ここに得られる米糠抽出物は、化粧料配合成分中の刺激性物質によって惹起される皮膚刺激や紅斑症状に対してすぐれた緩和乃至抑制作用を示し、皮膚刺激緩和剤の有効成分として用いて有用である。
又、この米糠抽出物にさらに加水分解処理を施した場合、得られる加水分解物は、刺激緩和乃至抑制作用に於いて抽出物と何ら遜色なく、一方長期保存中の品質の保持・安定性に於いては抽出物よりもすぐれたものとなることから、本発明に於いてはかかる加水分解物を用いることが特に好ましい。
加水分解処理は、塩酸、硫酸、リン酸などの酸や、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリを用いて行うこともできるが、均質な加水分解物を再現性よく得ることができるという点から、蛋白分解酵素を用いることが最も好ましい。
蛋白分解酵素を用いて加水分解処理を行う場合、蛋白分解酵素としては、例えばアクチナーゼなどのアクチナーゼ類、ペプシンなどのペプシン類、トリプシン、キモトリプシンなどのトリプシン類、パパイン、キモパパインなどのパパイン類、グリシルグリシンペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、アミノペプチダーゼなどのペプチダーゼ類、ブロメラインなどが挙げられ、それらはいずれか1種を単独で用いても或いは2種以上を組み合わせ用いてもよい。
それら酵素のうちでも、アクチナーゼなどのアクチナーゼ類、パパイン、キモパパインなどのパパイン類或いはブロメラインが特に好ましい。
蛋白分解酵素処理は、米糠抽出物溶液に上記の酵素の1種又は2種以上を添加し、用いた酵素の至適pH及び至適温度付近の条件下で酵素反応を行わしめることによって実施される。2種以上の酵素を組み合わせ用いる場合は、用いる酵素の特性に応じて、2種以上の酵素を同時に作用させてもよく、又反応条件を変えもしくは変えずして順次作用させるようにしてもよい。
酵素の使用量は、米糠抽出物溶液の固形分100重量部に対して、1種の酵素につき0.001〜50重量部の範囲とするのがよく、より好ましくは0.1〜10重量部の範囲である。又、酵素処理の時間は、用いる酵素の種類等によっても異なるが、一般には0.5〜24時間の範囲であり、好ましくは1〜6時間の範囲である。
なお、以上の蛋白分解酵素処理は、場合によってはその前工程である抽出処理の際それと同時に行ってもよい。
かくして蛋白分解酵素による処理を終わったならば、酵素処理液を例えば80℃以上に加熱するなど適宜の方法を用いて酵素を失活せしめることにより、保存安定性の良好な米糠抽出物加水分解物溶液が得られる。
前記した米糠抽出物溶液或いはここに得られる加水分解物溶液は、一般にはpHを4〜8に調整した上、これをそのまま皮膚刺激緩和剤として化粧料に配合してもよく、又必要ならば減圧濃縮等により所定の濃度に調整した上化粧料に配合してもよい。又場合によっては、スプレードライ法、凍結乾燥法など常法に従って粉末化したものを皮膚刺激緩和剤として化粧料に配合することも出来る。
以上の如くして調製される本発明の皮膚刺激緩和剤を配合して特に有効な化粧料は、染毛剤、ヘアートリートメント、ヘアートニック、育毛・養毛料、ヘアーシャンプー、ヘアーリンスなどの頭髪化粧料、就中染毛剤であるが、本発明の皮膚刺激緩和剤の配合対象の化粧料としては、勿論それら頭髪化粧料のみに限定されるものではなく、その他に、乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パックなどの基礎化粧料;口紅、ファンデーション、リキッドファンデーション、メイクアッププレスパウダーなどのメイクアップ化粧料;洗顔料、ボディシャンプー、石けんなどの清浄料化粧料;浴剤等に配合することができる。
なお、染毛剤を施術する際にみられる頭皮の刺激や炎症症状を緩和或いは抑制しようとする場合には、本発明の皮膚刺激緩和剤を直接染毛剤中に配合するようにしてもよいし、又染毛剤の施術に先立って本発明の皮膚刺激緩和剤を含むローションなどを頭皮に塗布することにより染毛剤による刺激を緩和するようにしてもよい。
本発明の皮膚刺激緩和剤の化粧料への配合量は、化粧料の処方(成分組成)、用途等によって異なり一概には云えないが、一般には有効成分の米糠抽出物或いはその加水分解物の固形分換算で、0.001〜10重量%の範囲、好ましくは 0.002〜5重量%の範囲であり、かかる範囲から化粧料の処方、用途等に応じてそれぞれ好適な配合量が選択される。例えば、永久染毛剤の場合であれば、同じく米糠抽出物或いはその加水分解物の固形分換算で0.002〜1重量%、特に0.02〜0.2重量%の配合量とするのがよい。
なお、前述の染毛剤の例で示したような事前の刺激緩和処置に用いるローションなどの場合には、本発明の皮膚刺激緩和剤の配合量を上記の2〜5倍量程度とすることが好ましい。
本発明の化粧料には、上記の皮膚刺激緩和剤のほかに、通常化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、染毛剤成分、生理活性成分、色素、香料等が必要に応じて適宜配合される。
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis‐11‐エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2‐エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては,例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α‐スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2‐アルキル‐1‐アルキル‐1‐ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N‐ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N‐ジメチル‐N‐アルキル‐N‐カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N‐トリアルキル‐N‐アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N‐アシルアミドプロピル‐N′,N′‐ジメチル‐N′‐β‐ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
又、乳化剤乃至乳化助剤として、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、レシチン及びその誘導体、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)、ジュアゼイロ(Zizyphus juazeiro:Rhamnaceae)抽出物等を配合することもできる。
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3‐ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース、マルトース等の糖類、乳酸菌醗酵米、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、加水分解シルク蛋白質、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、フィトステロール、大豆リン脂質、イソステアリン酸コレステリル、海藻抽出物、魚介類由来コラーゲン及びその誘導体、各種アミノ酸及びそれらの誘導体(例えばトリメチルグリシンなど)が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻或いは紅藻由来成分、ビャッキュウ抽出物、ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体等の多糖類、キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体、ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、1,2‐ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、6‐又は12‐ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビなど)のパウダー、豆類(大豆、小豆など)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、サリチル酸アミル及びその誘導体、サリチル酸オクチル、サリチル酸ホモメンチル、パラメトキシ桂皮酸2‐エチルヘキシル、パラメトキシ桂皮酸オクチル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4‐ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、2‐ヒドロキシ‐4‐メトキシベンゾフェノン‐5‐スルホン酸塩、4‐ターシャリーブチル‐4‐メトキシベンゾイルメタン、2‐(2‐ヒドロキシ‐5‐メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体、ユビデカキノン(ユビキノン)、ルチン、ルチングルコシド、白芥子抽出物、イネ抽出物、ムラサキシキブ抽出物、シラカバ抽出物、ハマメリス抽出物、ウーロン茶抽出物等がある。
染毛剤成分としては、p−フェニレンジアミン、p−アミノフェノール、0−アミノフェノール、トルエン−2,5−ジアミンなどの酸化染料、m−フェニレンジアミン、m−アミノフェノールなどのカップラー等が挙げられる。
生理活性成分としては、例えば美白成分として、t‐シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、胎盤抽出物、システイン、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、米糠抽出物、米糠抽出物加水分解物、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀類)、白芥子加水分解抽出物、ムラサキシキブ抽出物、ハスの実発酵物、党参抽出物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物(商品名:カモミラET)、ジンコウ抽出物、ハマメリス抽出物、イタドリ抽出物、サワヒヨドリ抽出物、甘草抽出物、フキタンポポ抽出物、アルテア抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ユキノシタ抽出物、ナツメ抽出物、シャクヤク抽出物、トウキ抽出物、モモ抽出物、コンブ等の海藻の抽出物、アマモ等の海草の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸など)、2,5‐ジヒドロキシ安息香酸誘導体等が、皮膚老化防止・美肌化成分として、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、セラミドなどの細胞間脂質、胎盤抽出物、ニコチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t‐シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、アラントイン、α‐ヒドロキシ酸類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ‐アミノ‐β‐ヒドロキシ酪酸、コエンザイムQ−10、α−リポ酸、ゲンチアナエキス、甘草エキス、ハトムギエキス、カミツレエキス、ニンジンエキス、アロエエキス、カッコンエキスなどの生薬抽出エキス、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、米醗酵エキス、ミツイシコンブ抽出物、アナアオサ抽出物、アマモ等の海草の抽出物、ソウハクヒエキス、ジュアゼイロ(Zizyphus juazeiro)抽出物、ブナ抽出物、キダチアロエ抽出物、マンネンロウ抽出物、イチョウ抽出物、スギナ抽出物、ベニバナ抽出物、オタネニンジン抽出物、ニンジン抽出物、セイヨウニワトコ抽出物、ハゴロモグサ抽出物、黒豆抽出物、マンゴー抽出物、チェリモヤ抽出物、マンゴスチン抽出物、タベブイア・インティギノーサ抽出物、酵母抽出物、卵殻膜抽出タンパク質、デオキシリボ核酸カリウム塩等が、又育毛・養毛成分として、エチニルエストラジオール、エストロンなどの女性ホルモン類、ミノキシジル、チョウジエキスなどの抗男性ホルモン剤、塩化カルプロニウム、ペンタデカン酸グリセリド、ヒノキチオールなどの細胞賦活乃至血行促進剤、センブリエキス、ゲンチアナエキス、カミツレエキス、セファランチン、ビタミンE及びその誘導体などの血行促進剤、サリチル酸、グリチルリチン酸ジカリウム(カンゾウエキス)、塩酸ピリドキシン(ビタミンB)などの抗菌・消炎剤及び皮脂調整剤等ある。
上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL‐アスコルビン酸‐2‐リン酸エステルナトリウム、L‐アスコルビン酸‐2‐リン酸エステルマグネシウム、L‐アスコルビン酸‐2‐硫酸エステルナトリウム、L‐アスコルビン酸‐2‐硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L‐アスコルビン酸‐2‐グルコシド(2‐O‐α‐D‐グルコピラノシル‐L‐アスコルビン酸)、L‐アスコルビン酸‐5‐グルコシド(5‐O‐α‐D‐グルコピラノシル‐L‐アスコルビン酸)などのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L‐アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L‐アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL‐アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3‐O‐エチルアスコルビン酸、L‐アスコルビン酸‐2‐リン酸‐6‐O‐パルミテートナトリウム等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン‐β‐D‐グルコピラノシド)、α‐アルブチン(ハイドロキノン‐α‐D‐グルコピラノシド)等が、レゾルシノール誘導体としては、例えば4‐n‐ブチルレゾルシノール、4‐イソアミルレゾルシノール等が、2,5‐ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5‐ジアセトキシ安息香酸、2‐アセトキシ‐5‐ヒドロキシ安息香酸、2‐ヒドロキシ‐5‐プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、ビタミンE誘導体としては、例えばビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等が、α‐ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α‐ヒドロキシオクタン酸等がある。
さらに、本発明の皮膚刺激緩和剤の有効性や特長を損なわない範囲で、抗炎症成分などを組み合わせ配合してもよく、かかるものとしては、例えばグアイアズレンスルホン酸ナトリウム、グアイアズレンスルホン酸エチルなどのアズレン誘導体、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ステアリルなどのグリチルリチン酸誘導体、アラントイン、カンゾウ抽出物、クジン抽出物、シャクヤク抽出物、ボタンピ抽出物、レンギョウ抽出物、リュウタン抽出物、トウキンセンカ抽出物、パセリ抽出物、オトギリソウ抽出物、ブクリョウタケ抽出物、カシア抽出物等が挙げられる。
次に、実施例、処方例(化粧料の実施例)及び試験例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下に於いて、部はすべて重量部を、又%はすべて重量%を意味する。
実施例1.皮膚刺激緩和剤の調製(1)
米糠400gに0.1M乳酸水溶液(pH2.6)1200gを加え撹拌混合した後、室温に2日間静置した。次に不溶物をろ過によって除き、ろ液のpHを1N水酸化ナトリウム水溶液で8.5に調整して生じた沈殿をろ別し、ろ液を乳酸でpH6.5として米糠抽出物溶液からなる皮膚刺激緩和剤800gを得た(固形分濃度4.4%)。
実施例2.皮膚刺激緩和剤の調製(2)
実施例1と同様にして得られた米糠抽出物溶液800gを1N水酸化ナトリウムでpH7付近に調整し、蛋白分解酵素(パパイン)20mgを加えて40℃で3時間加水分解した。次いで、80℃まで加熱して酵素を失活させ、室温まで冷却後ろ過して米糠抽出物加水分解物溶液からなる皮膚刺激緩和剤750gを得た(固形分濃度4.7%)。
実施例3.皮膚刺激緩和剤の調製(3)
抽出溶媒として、0.1M乳酸水溶液に代えて10%エタノール含有0.1M乳酸水溶液(pH2.7)を用いるほかは実施例1と同様にして、米糠抽出物溶液からなる皮膚刺激緩和剤750gを得た(固形分濃度5.2%)。
実施例4.皮膚刺激緩和剤の調製(4)
米糠400gに0.1Mリン酸水溶液(pH1.6)1200gを加え撹拌混合した後、室温に2日間静置した。次に不溶物をろ過によって除き、ろ液のpHを1N水酸化ナトリウム水溶液で8.5に調整して生じた不溶物をろ別し、米糠抽出物溶液 700gを得た(固形分濃度4.4%)。この米糠抽出物溶液を水酸化ナトリウムでpH8付近に調整し、蛋白分解酵素(アクチナーゼ)0.14gを加えて40℃で2時間加水分解した。次いで、80℃まで加熱して酵素を失活させ、室温まで冷却後ろ過して、米糠抽出物加水分解物溶液からなる皮膚刺激緩和剤650gを得た(固形分濃度4.7%)。
実施例5.皮膚刺激緩和剤の調製(5)
米糠400gに精製水1200gを加え、1N水酸化ナトリウム水溶液でpHを7付近に調整した後、室温に2日間静置した。次に不溶物をろ過によって除き、米糠抽出物溶液からなる皮膚刺激緩和剤800gを得た(固形分濃度4.6%)。
実施例6.皮膚刺激緩和剤の調製(6)
実施例5と同様にして得られた米糠抽出物溶液800gを1N水酸化ナトリウム水溶液でpH8付近に調整し、蛋白分解酵素(アクチナーゼ)0.16gを加えて40℃で2時間加水分解した。次いで、80℃まで加熱して酵素を失活させ、室温まで冷却後ろ過し、ろ液を乳酸でpH6.5に調整して生じた沈殿をろ別し、米糠抽出物加水分解物溶液からなる皮膚刺激緩和剤750gを得た(固形分濃度4.8%)。
実施例7.皮膚刺激緩和剤の調製(7)
米糠400gに0.1N水酸化ナトリウム水溶液1200gを加え撹拌混合した後、室温に2日間静置した。次に不溶物をろ過で除き、ろ液を乳酸でpH6.5に調整して生じた沈殿をろ別し、米糠抽出物溶液からなる皮膚刺激緩和剤750gを得た(固形分濃度4.9%)。
実施例8.皮膚刺激緩和剤の調製(8)
実施例7と同様にして得られた米糠抽出物溶液750gを1N水酸化ナトリウム水溶液でpH8付近に調整し、蛋白分解酵素(アクチナーゼ)0.15gを加えて40℃で2時間加水分解した。次いで、80℃まで加熱して酵素を失活させ、室温まで冷却後ろ過し、ろ液を乳酸でpH6.5に調整して生じた沈殿をろ別し、米糠抽出物加水分解物溶液からなる皮膚刺激緩和剤700gを得た(固形分濃度4.8%)
実施例9.皮膚刺激緩和剤の調製(9)
実施例2と同様にして得られた米糠抽出物加水分解物溶液100gを減圧濃縮した後凍結乾燥し、米糠抽出物加水分解物粉末からなる皮膚刺激緩和剤4.7gを得た。
処方例1〜5 染毛剤
[第一液]
表1に示す組成からなる染毛剤第1剤を調製した。
Figure 0004824933
成分1と成分4〜10を均一に混合し撹拌した後、これに成分2及び3を加えて撹拌し、第1剤を得た。
[第2剤]
処方例1〜5に共通する第2剤として、30%過酸化水素水20.0部、精製水80.0部及び適量の安定化剤からなる液を調製した。
上記の第1剤と第2剤は、施術の直前にそれぞれ適量を混合し、染毛剤として使用する。
処方例6.染毛剤
[第1剤]
[A成分] 部
実施例1の皮膚刺激緩和剤 2.5
オレイン酸 20.0
ポリオキシエチレン(10)オレイルアルコールエーテル 15.0
インフラン−AT (注) 2.5
イソプロピルアルコール 10.0
28%アンモニア水 10.0
精製水 全量が100部となる量
酸化防止剤 適量
キレート剤 適量
(注)ゲンチアナエキス(株式会社テクノーブル製;固形分濃度3.0%)
[B成分]
パラフェニレンジアミン 3.0
レゾルシン 0.5
A成分を均一に混合し撹拌した後、これにB成分を加えて撹拌し、第1剤を得た。
[第2剤]
30%過酸化水素水20.0部、精製水80.0部及び適量の安定化剤を混合して第2剤とした。
上記の第1剤と第2剤は、施術の直前にそれぞれ適量を混合し、染毛剤として使用する。
処方例7.ローション
[成分] 部
実施例2の皮膚刺激緩和剤 5.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
インフラン−AT 10.0
ナポーリン (注) 10.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
香料 適量
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
(注)海藻エキス(株式会社テクノーブル製;固形分濃度1.5%)
上記の成分を混合してローションを得た。
このローションは、染毛剤の施術前に頭皮に適用する。
処方例8.ヘアートニック
[A成分] 部
エタノール 60.0
l−メントール 0.5
香料 0.1
メチルパラベン 0.1
[B成分]
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
実施例3の皮膚刺激緩和剤 5.0
精製水 全量が100部となる量
上記のA成分とB成分をそれぞれ常温で溶解した後、A成分にB成分を攪拌しながら加え溶解させてヘアートニックを得た。
処方例9.ヘアートリートメント
[成分] 部
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 6.0
ポリビニルピロリドン 4.0
グリセリン 1.0
エチルパラベン 0.1
実施例4の皮膚刺激緩和剤 5.0
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を80℃に加温した後混合攪拌してヘアートリートメントを得た。
処方例10.ヘアーシャンプー
[A成分] 部
N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0
ポリオキシエチレン(3)アルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
クエン酸 0.1
実施例5の皮膚刺激緩和剤 5.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してヘアーシャンプーを得た。
処方例11.ヘアーリンス
[A成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
セタノール 3.2
ステアリルアルコール 1.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
実施例6の皮膚刺激緩和剤 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してヘアーリンスを得た。
処方例12.化粧水
[A成分] 部
オリーブ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルエーテル 0.5
ブチルパラベン 0.1
[B成分]
実施例7の皮膚刺激緩和剤 5.0
エタノール 5.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃以上に加温後、A成分にB成分を加えて攪拌し、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。
これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて攪拌混合し、さらに30℃以下まで冷却して化粧水を得た。
実施例13.ローション
[成分] 部
実施例8の皮膚刺激緩和剤 5.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
アルギン酸ナトリウム 0.1
水酸化カリウム 適量
香料 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを得た。
実施例14.石けん
[A成分] 部
硬化ヒマシ油 26.0
ヤシ油 10.0
オリーブ油 4.0
[B成分]
水酸化ナトリウム 6.0
砂糖 10.0
グリセリン 5.0
実施例9の皮膚刺激緩和剤 0.25
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
エタノール 20.0
香料 適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加えてケン化した。これを攪拌しながら50℃まで冷却し、C成分を加えた。これを型に流し込み冷却した後、室温下で数日間乾燥させ、充分に乾燥したものを型から取りだして石けんを得た。
試験例1.皮膚刺激試験
本発明の皮膚刺激緩和剤を含む染毛剤について、パッチテストにより刺激緩和効果を調べた。
[試料]
(1)処方例1〜5の染毛剤(表1の各第1剤と第2剤の混合液)
(2)比較処方例1の染毛剤:処方例1の染毛剤(第1剤と第2剤の混合液)の組成中、第1液の実施例2の皮膚刺激緩和剤に代えて精製水を用いたほかは処方例1の染毛剤と同様の組成からなる染毛剤
(3)比較処方例2の染毛剤:処方例5の染毛剤(第1剤と第2剤の混合液)の組成中、第1液の実施例2の皮膚刺激緩和剤に代えて精製水を用いたほかは処方例5の染毛剤と同様の組成からなる染毛剤
[試験方法]
年齢18〜50歳の男性5名を被験者とし、両腕の前腕内側部の一方に設けた試験区(2mm×2mm)に処方例1の染毛剤を、又他方に設けた試験区(2mm×2mm)に比較処方例1の染毛剤をそれぞれパッチし、30分間放置した後パッチを除去した。パッチ中の刺激(痛み・痒み)を、処方例1の染毛剤と比較処方例1の染毛剤について比較し、以下の基準でスコア化した。又、パッチ除去直後の紅斑の状態についても同様に比較観察し、以下の基準でスコア化した。
上記の試験終了後、処方例2〜5の各染毛剤についても、同様の試験を3日間の試験間隔を空けて順次実施した。なおこの場合、処方例2〜4の染毛剤については比較処方例1の染毛剤を、又処方例5の染毛剤については比較処方例2の染毛剤を、それぞれ比較試料として用いた。
[評価基準]
(痛み・痒み)
4:比較処方例と差がない
3:比較処方例と殆ど差がない
2:比較処方例に比べて多少刺激が少ない
1:比較処方例に比べてかなり刺激が少ない
0:比較処方例に比べて明らかに刺激が少ない
(紅斑)
4:比較処方例と差がない
3:比較処方例と殆ど差がない
2:比較処方例に比べて多少紅斑が目立たない
1:比較処方例に比べて相当紅斑が目立たない
0:比較処方例に比べて明らかに紅斑が目立たない
[結果]
結果を表2に示す。
Figure 0004824933
注)A〜Eは5名の被験者を示す
表2の結果から本発明の皮膚刺激緩和剤を配合した染毛剤は、パッチテストに於いてすぐれた刺激緩和効果を有していることが判る。
試験例2.モニターテスト
[試料]
(1) 処方例1の染毛剤(第1剤と第2剤の混合液)
(2) 比較処方例1(試験例1に同じ)の染毛剤(第1剤と第2剤の混合液)
[試験方法]
無作為に抽出した年齢18〜50歳の女性20名を被験者とし、各試料をハーフヘッドでそれぞれ塗布した。室温で30分間放置した後頭髪を水ですすぎ、ドライヤーで乾燥させた。塗布中に於ける処方例1の染毛剤による頭皮の刺激感を比較処方例1の染毛剤によるそれと比較し、試験例1と同様の基準でスコア化した。又、塗布30分後の紅斑の状態についても比較観察し、試験例1と同様の基準でスコア化した。スコア値は被験者20名の平均で表した。
[結果]
結果を表3に示す。
Figure 0004824933
表3の結果から、本発明の皮膚刺激緩和剤を配合した染毛剤は、実際の施術に際してすぐれた刺激緩和効果を示すことが判る。

Claims (2)

  1. (但し、有色素米の赤糠を除く)をpH1〜4の酸性水性媒体で抽出して得られる抽出物の蛋白分解酵素処理物を有効成分とする皮膚刺激緩和剤。
  2. 請求項1に記載の皮膚刺激緩和剤を含有する染毛剤。
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