JP3846680B2 - 化粧料 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚の老化によるシワ、シミの発生或いは肌荒れ等の予防乃至症状改善にすぐれた効果を示し、しかも皮膚安全性の高い化粧料配合剤並びに該配合剤を含む化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚の老化は、加齢に伴う細胞増殖・分化の不活性化、ホルモン分泌の低下などの内的要因と、日光(紫外線)曝露時に誘発される活性酸素による細胞・組織の損傷或いは炎症などの外的要因が複雑に絡み合って生ずる現象であり、皮膚の形態的・生理的変化としては、シワ、たるみ、シミ、肌荒れなどの症状として現れる。
この皮膚の老化を防ぎ、皮膚を健全かつ若々しい状態に保持するため、従来より種々の活性成分の使用が提案され、それら成分を配合した化粧料が上市されている。例えば、ビタミンC類、ビタミンE類などの抗酸化剤、グリチルレチン酸などの抗炎症剤、各種紫外線吸収剤、α-ヒドロキシカルボン酸、胎盤抽出物、γ-アミノ-β-ヒドロキシ酪酸などの細胞賦活成分、コラーゲン、エラスチンなどの皮膚マトリックス成分、ヒアルロン酸,尿素などの保湿剤等がそれである。
しかしながら、それら成分は一般に、上述した皮膚老化要因のうちの一つを改善し或いは解消することに与るに過ぎないため、それら成分を配合した従来の化粧品によっては、真に満足し得る皮膚老化防止効果は得られないのが現状である。また、成分の種類によっては、有効性を高めるため配合量を増すと皮膚刺激の問題を生ずるなど皮膚安全性の面に於いてもなお改善を要するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の化粧料にみられる上述のごとき問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、皮膚の老化、肌荒れ等の諸要因に対して複合的、多面的に作用することにより皮膚を健全で若々しい状態に保持し得る新たな化粧料配合剤並びに該配合剤を含む化粧料を提供することにある。
本発明の他の目的は、天然物由来の成分を活性成分として含み、皮膚に対する安全性にもすぐれた上記化粧料配合剤並びに該配合剤を含む化粧料を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、以下に述べるところから明らかとなろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、イネ(Oryza sativa)の葉を、水、低級アルコール類、多価アルコール類 、水と低級アルコール類との混液及び水と多価アルコール類との混液から選ばれた溶媒で抽出して得られる抗酸化並びに線維芽細胞活性化作用を示す抽出物を有効成分としてなる抗酸化並びに線維芽細胞活性化剤、並びにかかる抗酸化並びに線維芽細胞活性化剤を配合したことを特徴とする化粧料である。
本発明イネの葉の抽出物は、後に試験例に示す通り、抗酸化作用とさらに線維芽細胞活性化作用とを併せ持ち、それら作用の複合に基づく相乗的効果により、皮膚の老化、肌荒れの予防或いは症状改善にすぐれた効果を発揮する。また、古くからの人とイネとのかかわりを引き合いに出す迄もなく、イネの葉の抽出物が皮膚刺激等を有さず、皮膚に対して極めて安全性の高いものであることは言うまでもない。
【0005】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明にいうイネとしては、分類学上Oryza sativaに属するものであればそのいずれもが使用でき、具体的には、例えばコシヒカリ、ササニシキ、ニホンバレ、アキタコマチ、キヌヒカリ、華越前等を挙げることができるが、勿論これらに限定されるわけではない。
本発明に於いては、それらのイネの葉から水、アルコール類或いは水とアルコール類との混液で抽出して得られる抗酸化並びに線維芽細胞活性化活性を示す抽出物を抗酸化並びに線維芽細胞活性化剤として用い、或いはかかる剤を化粧料に配合する。
この場合、イネの葉としては、特に出穂前のイネの葉を用いることが、効果発現上最も好ましい。又、稲を刈り取ったあとの稲株から再度発芽、生育したものを使用することもできる。
【0006】
イネの葉の抽出物の調製は、例えば以下に述べる方法によって行われる。
即ち、採取したイネの葉(以下、イネの葉を単にイネと言うことがある)を水洗後、必要に応じて数cm〜数十cmにカットした後、好ましくはまずこれに加熱処理を施し、イネの酵素活性を停止せしめる。これによって、イネに含まれる活性成分の酵素による変性、変質が抑止され、採取したイネの保管中に於ける活性低下、或いはイネの抽出物の経時的な活性低下が防止される結果、高い活性と良好な保存安定性を有するイネ抽出物を得ることができる。
従って該加熱処理は、本発明の高い有効性を示す剤及び化粧料を得る上で特に重要であり、又その実施時期としては、イネ採取後可及的に短時日のうちになされることが肝要である。加熱処理をイネ採取後いつまでに行うことが望ましいかについては、イネの品種、採取時期等によって異なり一概には言えないが、一つの指標としてイネの色調を挙げることができ、特に採取したイネの緑色が完全には退色せずなお保たれている間に該処理を行うことが望ましい。
加熱処理は、好ましくは湿熱処理(蒸し)によって行われ、蒸しによる場合、その時間は一般に10秒〜5分、好ましくは15秒〜3分、特に好ましくは20秒〜1分の範囲である。蒸し時間が上記を越えて長くなるとイネ抽出物或いは粉砕物の抗酸化活性等が低下する傾向にあって好ましくない。
【0007】
イネの抽出物の調製は、前記の加熱酵素失活処理を終わったイネをそのまま、もしくは必要に応じてさらに細切して抽出溶媒中に浸漬するか、より好ましくはイの乾燥粉砕物を抽出溶媒と混合する方法等によって行われる。
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリンなどの多価アルコール類;水と上記の如き低級アルコール類との混液及び水と上記の如き多価アルコール類との混液から選ばれた溶媒が用いられる。それらのうちでも特に水又は水と低級アルコール類との混液もしくは水と多価アルコール類との混液の使用が好ましい。
【0008】
抽出条件としては、イネの細切度乃至粒度、抽出溶媒の種類等によっても異なるが、一般にはイネに対して重量で4〜100倍量、好ましくは10〜20倍量の溶媒を用い、5〜80℃で1時間〜7日間、特に20〜60℃で2〜48時間抽出を行うのがよい。
ここに得られる抽出物溶液は、一般にろ過を行って清澄化し、又必要ならばpHを4〜8に調整した上、そのままもしくは減圧濃縮等により適宜の濃度として抗酸化並びに線維芽細胞活性化剤として使用される。また場合によっては、スプレードライ法、凍結乾燥法など常法に従って粉末化して使用してもよい。
【0009】
本発明の化粧料中に於ける上記のイネ抽出物からなる抗酸化並びに線維芽細胞活性化剤の配合量は、クリーム、乳液、ローションなどの基礎化粧料であれば一般に0.001〜0.5重量%(固形分として。以下同じ)、好ましくは0.01〜0.2重量%の範囲ほほ紅、白粉などのメイクアップ化粧料であれば一般に0.001〜0.5重量%、好ましくは0.01〜0.1重量%の範囲頭髪化粧料であれば一般に0.001 〜0.5 重量%、好ましくは0.01 〜0.2 重量%の範囲であり、浴用剤であれば一般に0.01〜1 重量%、好ましくは0.05〜0.5 重量%の範囲である。
【0010】
本発明の化粧料には、必須成分のイネ抽出物からなる抗酸化並びに線維芽細胞活性化剤のほかに、通常化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、香料等が必要に応じて適宜配合される。
【0011】
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油などの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライドなどの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
【0012】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N、N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N、N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N、N、N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′、N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等が挙げられる。
【0013】
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボンナトリウム等があり、さらに糖類、ヒアルロン酸及びその誘導体、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル等が挙げられる。
【0014】
増粘剤としては、例えばカラギーナン、アルギン酸、ペクチン、ローカストビーンガムなどの多糖類;キサンタンガム、トラガカントガム、グアーガムなどのガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体などの合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体等が挙げられる。
【0015】
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)等がある。
【0016】
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー等がある。
【0017】
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、2、4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等がある。
【0018】
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体(例えばビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレートなど)等がある。
又、その他の成分として、レシチン類、シルク関連物質等を配合することもできる。
【0019】
本発明の化粧料には、本発明の成分の有効性を損なわない範囲で、さらに他の活性成分を配合してもよい。かかるものとしては、例えばコウジ酸及びその誘導体(例えば、コウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類或いはコウジ酸エーテル類等)、アルブチン、アスコルビン酸及びその誘導体[例えば、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル塩、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステル塩などのアスコルビン酸エステル塩類(塩はナトリウム塩、マグネシウム塩など);L−アスコルビン酸−2−グルコシド(2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)、L−アスコルビン酸−5−グルコシド(5−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)などのアスコルビン酸配糖体類等]、エラグ酸、レゾルシノール誘導体(例えば、4−n−ブチルレゾルシノール、4−イソアミルレゾルシノール等)、ソウハクヒ抽出液、ユキノシタ抽出液、米糠抽出物、2、5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体(例えば2、5−ジアセトキシ安息香酸等)などの美白成分;胎盤抽出物、コラーゲン、ニコチン酸及びその誘導体(例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等)、α−ヒドロキシ酸類(例えば乳酸、クエン酸、α−ヒドロキシオクタン酸等)、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸などの皮膚老化防止・肌荒れ改善成分;ゲンチアナエキスなどの生薬抽出エキス等がある。
【0020】
本発明のイネの抽出物からなる抗酸化並びに線維芽細胞活性化剤を配合してなる化粧料の形態としては特に制限はなく、例えばクリーム、乳液、ローション、エッセンス、洗顔料、パックなどの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、リキッドファンデーション、プレストパウダー、ほほ紅、白粉などのメイクアップ化粧料、育毛剤、トリートメント、トニックなどの頭髪化粧料、或いは浴用剤等とすることができる。
【0021】
次に、製造例実施例( 方例)及び試験例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下に於いて、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。
【0022】
製造例1 イネ粉砕物の調製
出穂直前(穂ばらみ期)に採取したイネ(コシヒカリ)の生葉を採取後直ちに細断し、蒸気中に30秒間曝して加熱処理を行い、次いで30℃で乾燥した後気流粉砕機を用いて粉砕してイネの粉砕物を調製した(粒度:約 50 メッシュ)。
【0023】
製造例2 イネ抽出物溶液の調製(1)
製造例1で得られたイネ粉砕物50gに精製水950gを混合し、40℃で3時間抽出を行った後ろ過し、黄褐色透明のイネ抽出物溶液720mlを得た(固形分濃度:0.76%)。
【0024】
製造例3 イネ抽出物溶液の調製(2)
製造例1で得られたイネ粉砕物100gに精製水900gを混合し、40℃で6時間抽出を行った後ろ過し、褐色透明のイネ抽出物溶液660mlを得た(固形分濃度:1.53%)。
【0025】
製造例4 イネ抽出物溶液の調製(3)
製造例2に於いて、精製水の代わりに精製水/1,3−ブチレングリコール=70/30(容量比、以下同じ)混液を用いるほかは製造例2と同様にして黄褐色透明のイネ抽出物溶液700mlを得た(固形分濃度:0.66%)。
【0026】
製造例5 イネ抽出物溶液の調製(4)
製造例2に於いて、精製水の代わりに精製水/エタノール=80/20混液を用い、室温で3日間抽出を行うほかは製造例2と同様にして黄褐色透明のイネ抽出物溶液860mlを得た(固形分濃度:0.70%)。
【0027】
製造例6 イネ抽出物溶液の調製(5)
製造例2に於いて、精製水の代わりに精製水/1,2−ペンタンジオール=95/5混液を用いるほかは製造例2と同様にして黄褐色透明のイネ抽出物溶液750mlを得た(固形分濃度:0.62%)。
【0028】
製造例7 イネ抽出物溶液の調製(6)
製造例2に於いて、出穂直前のコシヒカリの葉に代えてコシヒカリの幼苗の葉を用いるほかは製造例2と同様にして黄褐色透明のイネ抽出物溶液700mlを得た(固形分濃度:0.89%)。
【0029】
製造例8 イネ抽出物粉末の調製
製造例2と同様にして得られたイネ抽出物溶液600mlを60mlに濃縮した後凍結乾燥し、イネ抽出物粉末10.1gを得た。
【0030】
実施例1 クリーム
[A成分] 部
流動パラフィン 5.0
ヘキサラン (注1) 4.0
パラフィン 5.0
グリセリルモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 6.0
ブチルパラベン 0.1
(注1)株式会社テクノーブル製 トリオクタン酸グリセリル
[B成分]
製造例2の抽出物溶液 5.0
グリセリン 5.0
カルボキシメチルモノステアレート 0.1
メチルパラベン 0.1
モイストン・C (注2) 1.0
精製水 全量が100部となる量
(注2)株式会社テクノーブル製 NMF成分
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合してクリームを調製した。
【0031】
実施例2 乳液
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[B成分]
製造例4の抽出物溶液 5.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を調製した。
【0032】
実施例3 ローション
[成分] 部
製造例5の抽出物溶液 5.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
香料 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを調製した。
【0033】
実施例4 パック
[成分] 部
ポリビニルアルコール 15.0
ヒドロキシメチルセルロース 5.0
プロピレングリコール 5.0
エタノール 10.0
メチルパラベン 0.2
製造例6の抽出物溶液 5.0
香料 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してパックを調製した。
【0034】
実施例5 プレストパウダー
[A成分] 部
ベンガラ 0.5
黄酸化鉄 1.5
黒酸化鉄 0.1
酸化チタン 10.0
ナイロンパウダー 4.0
セリサイト 全量が100部となる量
マイカ 23.0
タルク 25.0
製造例8の抽出物粉末 0.05
[B成分]
スクワラン 1.0
メチルポリシロキサン 4.0
プロピルパラベン 0.1
デヒドロ酢酸 0.1
流動パラフィン 2.0
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ混合攪拌し混合した後、200メッシュのタイラーメッシュの篩にかけ、得られた混合粉末を金型に打型して均一なプレスパウダーを調製した。
【0035】
実施例6 口紅
[A成分] 部
ひまし油 全量が100部となる量
オクチルドデカノール 5.0
ラノリン 5.0
液状ラノリン 5.0
ミツロウ 4.0
オゾケライト 7.0
キャンデリラロウ 2.0
カルナバロウ 1.0
[B成分]
酸化チタン 1.0
色素 4.0
製造例8の抽出物粉末 0.1
[C成分]
香料 微量
上記のA成分とB成分をそれぞれ加温した後混合攪拌した。これを再加温し、上記のC成分を添加して型に流し込み、急冷して口紅を調製した。
【0036】
実施例7 リキッドファンデーション
[A成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 適量
[B成分]
製造例7の抽出物溶液 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 適量
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ加温した後混合攪拌した。これを再加温し、上記のC成分を添加して型に流し込み、室温になるまで攪拌してリキッドファンデーションを調製した。
【0037】
実施例8 トリートメント
[成分] 部
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 6.0
ポリビニルピロリドン 4.0
グリセリン 1.0
エチルパラベン 0.1
製造例2の抽出物溶液 5.0
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を80℃に加温した後混合攪拌してトリートメントを調製した。
【0038】
実施例 クリーム
実施例1に於いて、製造例2のイネ抽出物溶液の代わりに製造例7のイネ抽出物溶液を用いるほかは実施例1と同様にしてクリームを調製した。
【0039】
比較例1 クリーム
実施例1に於いて、製造例2のイネ抽出物溶液5.0部の代わりに既存の皮膚老化防止成分(抗酸化剤)であるα-トコフェロール0.1部を用いるほかは実施例1と同様にしてクリームを調製した。
【0040】
比較例2 クリーム
実施例1に於いて、製造例2のイネ抽出物溶液5.0部の代わりに既存の皮膚老化防止成分(細胞賦活剤)である胎盤抽出液5.0部を用いるほかは実施例1と同様にしてクリームを調製した。
【0041】
試験例1 イネの抗酸化作用
[試料]
(1)製造例2のイネ抽出物溶液を精製水で希釈して5.0%とした液
(2)製造例2のイネ抽出物溶液を精製水で希釈して10.0%とした液
(3)製造例7のイネ抽出物溶液を精製水で希釈して5.0%とした液
(4)製造例7のイネ抽出物溶液を精製水で希釈して10.0%とした液
【0042】
[試験方法]
500mMリノール酸エタノール溶液1.0ml、0.2Nリン酸緩衝液(pH6.98)10ml、エタノール9.0ml及び試料溶液5.0mlを混合して評価液を調製し、40℃に保持した。評価液調製時を0日目として、3及び7日目の過酸化脂質生成量をロダン鉄法を用いて測定した。又対照として、上記の評価液に於いて試料溶液5.0mlの代わりに精製水5.0ml(ブランク)又は40μMトコフェロール水溶液5.0ml(ポジティブコントロール)をそれぞれ混合した液について同様の試験を実施した。
【0043】
[結果]
結果を表1に示した。
【表1】
Figure 0003846680
【0044】
表1の結果から明らかな通り、出穂前のイネの葉及びイネの幼苗の葉から得られる抽出物は、いずれも過酸化脂質の生成を顕著に抑制し、強い抗酸化作用を示す。
なお、製造例1と同様の出穂前のイネの葉を加熱酵素失活処理を施すことなくそのまま天日に30日間曝露して得た乾燥葉、及び出穂10日後に採取したイネ(コシヒカリ)の生葉を用い、それぞれ製造1及び2と同様の処理を行って調製したイネ抽出物溶液について、過酸化脂質抑制作用を調べたところ、4日目の過酸化脂質生成量は、いずれも製造例2或いは7のイネ抽出物の5〜10倍に達し、イネ採取後の長期間の保管或いは出穂によりイネの抗酸化力が低下する傾向が認められた。
【0045】
試験例2 イネの線維芽細胞活性化作用
[試料]
(1)製造例2のイネ抽出物溶液
(2)製造例7のイネ抽出物溶液
【0046】
[試験方法]
ヒト真皮由来線維芽細胞NB1RGB(000824)を、0.5%FCS含有最少必須培地を入れた96穴マイクロプレートに1×10 個/穴播種し、37℃で1日間プレ培養した後、培地に試料溶液を2.5%又は5.0%の濃度となるように添加し、37℃でさらに6日間培養した。次に、培地を除去し界面活性剤(TRITON X-100)を添加した細胞処理液に、0.2%のMTTを添加して37℃に保持した後、マイクロプレートリーダー(Model 1450、バイオラッド社製)を用い、波長370−630nmでMTT値を測定した。
なお、比較のため、イネ抽出物溶液の代わりにグルコースを50mM添加した場合及び試料無添加の場合(ブランク)についても、同様の試験を行った。
【0047】
[結果]
結果を図1に示す。
図1に示す通り、本発明のイネ抽出物は、線維芽細胞に対するMTT活性を亢進し、該細胞を活性化する作用を有する。
【0048】
試験例3 皮膚刺激性評価試験
眼粘膜刺激性試験の代替法である培養ウサギ角膜細胞(SIRC)を用いたニュートラルレッド取り込み試験により、イネ抽出物の皮膚刺激性を評価した。なお、比較のため公知の抗酸化剤であるα-トコフェロールについても同様の評価を行った。
【0049】
[試料]
(1)製造例8の抽出物粉末
(2)α-トコフェロール(比較試料)
【0050】
[試験方法]
SIRCを96穴マイクロプレートに5000個/穴播種し、5%仔牛血清含有イーグル最少必須培地(MEM)で3日間培養した後、これに試料を0.2%の濃度となるように添加し、さらに2日間培養した。次に、SIRCを0.05%ニュートラルレッド(NR)含有イーグルMEM培地で3時間培養し、ここに得られたSRICについてNRの取り込み率を求め、その値から各試料の皮膚刺激性を評価した。
【0051】
[結果]
結果を表2に示す。
【表2】
Figure 0003846680
【0052】
表2に示す通り、本発明のイネ抽出物は、既存の抗酸化剤に比べて皮膚に対する刺激性が少なく、安全性にすぐれた化粧料を提供することが可能である。
【0053】
試験例4 モニターテスト
実施例1、と比較例1、2の各クリームについて、モニターテストにより皮膚に対する効果を調べた。
[試験方法]
無作為に抽出した年齢18〜50歳の女性40名を被験者として10名ずつ4つのグループに分け、各グループに、実施例と比較例のクリームの4種の組み合わせのいずれかを割り振り、それぞれ左右の頬部に、実施例又は比較例のクリームを1日2回(朝、晩)、1ヵ月間塗布してもらった後、肌のくすみ、シミに対する改善効果、小ジワに対する改善効果及び肌のはり、艶に対する改善効果を、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0054】
[評価基準]
(肌のくすみ、シミに対する改善効果)
A:非常に改善された
B:かなり改善された
C:僅かに改善された
D:変わらない
E:かえって目立つようになった
(小ジワに対する改善効果)
A:殆ど目立たなくなった
B:かなり目立たなくなった
C:わずかに目立たなくなった
D:変わらない
E:かえって増えた
(肌のはり、艶に対する改善効果)
A:明らかに改善された
B:かなり改善された
C:僅かに改善された
D:変わらない
E:かえって悪くなった
【0055】
[結果]
結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
Figure 0003846680
【0057】
表3に示す通り、本発明のイネ抽出物を配合したクリームは、従来の皮膚老化防止化粧料に勝るすぐれた皮膚老化防止作効果、肌荒れ改善効果を示す。
【0058】
【発明の効果】
イネの葉の抽出物からなる本発明の配合剤は、イネの葉の抽出物が抗酸化作用と線維芽細胞活性化作用を併せ持ち、皮膚適用時それら作用が相乗的に働く結果、皮膚の老化防止並びに肌荒れ改善に於いて極めてすぐれた効果を発揮する。このため、該配合剤を含有してなる本発明の化粧料は、従来の老化防止化粧料に比してより改善された皮膚老化防止効果、肌荒れ改善効果を示す。又、本発明の配合剤は天然物由来のものであるため皮膚に対する刺激が少なく、従ってこれを配合した化粧料は安全性にすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、試験例2の各試料のMTT値を示すグラフである(縦軸:MTT値)。

Claims (5)

  1. イネ(Oryza sativa)の葉を、水、低級アルコール類、多価アルコール類、水と低級アルコール類との混液及び水と多価アルコール類との混液から選ばれた溶媒で抽出して得られる抗酸化並びに線維芽細胞活性化作用を示す抽出物を有効成分としてなる抗酸化並びに線維芽細胞活性化剤。
  2. イネの葉として、採取後退色前に酵素失活処理を施したイネの葉を用いる請求項1に記載の剤。
  3. 酵素失活処理が、イネを蒸気と接触せしめる蒸熱処理によって行われる請求項2に記載の剤。
  4. イネの葉として、出穂前のイネの葉を用いる請求項1乃至3に記載の剤。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の抗酸化並びに線維芽細胞活性化剤を配合したことを特徴とする化粧料。
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