JP3787462B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の機関弁である吸気弁あるいは排気弁の開閉時期及びバルブリフト量を機関運転状態に応じて可変制御する動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用内燃機関にあっては、従来から低中速回転時の燃費と高速回転時の出力トルクの向上を両立させる目的で、運転状態に応じて吸気弁または排気弁のリフト特性を異ならせ、これによって吸排気弁の開閉時期及び開度量を可変制御する動弁装置を備えたものが種々提供されており、その一つとして本出願人が先に出願した特開平7−279629号に記載されたものがある。
【0003】
概略を説明すれば、機関のクランク軸によって回転駆動するカムシャフトと、該カムシャフトの外周に設けられて、2つの吸気ポートを開閉する一気筒2つ設けられた吸気弁を開作動させる一対の低速、高速用カムと、機関のシリンダヘッドのガイド孔内に摺動自在に設けられて、前記各カムのリフトを前記吸気弁に伝達する第1、第2バルブリフターとを備えている。
【0004】
また、各バルブリフターと各カムとの間には、上面に各カムの外周面に相対的に当接する複数のフォロア部を有する平板状のスライダーがカムシャフト軸方向へ摺動自在に設けられている。さらに、このスライダーを機関運転状態に応じて摺動させて前記低速、高速用カムの各外周面に対する前記フォロア部の当接位置を切り換える切換手段が設けられている。
【0005】
そして、機関低中回転時には、切換手段によってスライダー全体を一方向にスライドさせて第1フォロア部の上面が低速用カムの外周面に当接させて、該スライダーとともに両バルブリフターをカムプロフィールにしたがってリフトさせることにより、吸気弁を小バルブリフト特性となるように開閉作動させる。一方、機関高回転時には、切換手段が今度はスライダーを他方向にスライドさせて第1、第2フォロア部の各上面が高速用カムの外周面に当接する。これによって、吸気弁は、大バルブリフト特性となるように開閉作動させる。
【0006】
したがって、機関運転状態に応じてバルブタイミングやバルブリフトを可変制御できることは勿論のこと、各バルブリフターの上部構造のコンパクト化が可能になり、機関全体の小型化によるエンジンルーム内のレイアウトの自由度が向上するなどの作用効果が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の動弁装置にあっては、スライダーを利用してバルブリフト特性を可変にすることができると共に、装置のコンパクト化が図れるものの、各カムの外周面が当接する各フォロア部が平板状のスライダーの上面に突出状態に設けられているため、装置の高さを抑制する必要上、その突出量が自ずと制限されてしまう。この結果、低速用カムと高速用カムによるバルブリフト差を十分に大きく取ることができず、前述の機関性能を十分に発揮させることが困難になる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来の動弁装置の技術的課題に鑑みて案出されたもので、請求項1の発明は、機関のクランク軸により回転駆動するカムシャフトと、該カムシャフトの外周に隣接して設けられて、1気筒当たり2以上有する吸気弁を作動させる少なくとも一対の低速、高速用カムと、シリンダヘッドの上端部に、前記1気筒当たり2以上有する吸気弁の間に配置されたブラケットによって軸支されたロッカシャフトに揺動自在に支持されて、前記低速用カムによって1つの吸気弁を作動させる低速用ロッカアームと、該低速用ロッカアーム側部の前記各気筒間の隣接する2つの吸気弁の間に配置されて、前記高速用カムによって駆動する高速用ロッカアームと、機関運転状態に応じて前記低速用ロッカアームと高速用ロッカアームとを連結あるいは遮断する連結切換手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
したがって、この発明によれば、高速用ロッカアームを、低速用ロッカアーム側部の各気筒間の隣接する2つの吸気弁の間に配置したことにより、該高速用ロッカアームを、2つの吸気弁間の上下方向の比較的大きなスペース内で揺動させることができるため、該揺動ストロークを大きくさせることができ、これによって低速用ロッカアームとの揺動ストロークの大きな差を得ることができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、複数に分割された前記各ロッカシャフトを、シリンダヘッドの各気筒間の上端部にそれぞれ軸支すると共に、該各ロッカシャフトに1つの吸気弁に連係する前記一対の低速、高速用ロッカアームを揺動自在に軸支し、かつ1つの気筒の各吸気弁に連係する各一対の低速、高速用ロッカアームを、隣接する2つのロッカシャフトに跨がってそれぞれ配置したことを特徴としている。
【0011】
したがって、各吸気弁は、それぞれが一対の低速、高速用ロッカアームによって作動させられるので、一気筒毎の各吸気弁にバルブリフト差を設けることが可能になり、これによって、燃焼の改善等が図れる。
【0012】
請求項3記載の発明は、前記低速用ロッカアームのロッカシャフトに支持される基端部を、該ロッカシャフトの軸方向へ延設すると共に、前記高速用ロッカアームの基部を、前記低速用ロッカアームの基端部に形成された切欠溝を介してサブロッカシャフトに揺動自在に軸支したことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、前記低速用ロッカアームを、前記ロッカシャフトに支持された基端部と、前記吸気弁に当接する一端部とから構成し、該一端部を吸気弁方向に折曲形成したことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明に係る動弁装置を、1気筒当たりそれぞれ2つの吸気弁を有する多気筒内燃機関に適用した一実施形態を示している。
【0014】
すなわち、機関のシリンダヘッド1の内部に、2本の吸気ポート2をそれぞれ開閉する1気筒当たり2つの吸気弁3、3が円筒状のバルブガイド4を介して摺動自在に設けられていると共に、シリンダヘッド1の上端部には、カムブラケット4を介して軸受けされたカムシャフト5が機関前後方向に配置されている。
【0015】
前記カムシャフト5は、図3に示すように、その外周面の各気筒間位置に、各気筒の隣接する1それぞれ1つの吸気弁3a、3bに対応する一対の低速用カム6a、7aと、該両低速用カム6a,7aの間に配置された一対の高速用カム6b,7bとからなるそれぞれ隣接する両気筒の互いに一方の吸気弁3a,3bに対応するカム群が一体に設けられている。前記各低速用カム6a,7aは、外周面が小さなバルブリフト特性になるようなプロフィールに設定されている一方、高速用カム6b,7bは、外周面が大きなバルブリフトとなるようなプロフィールに設定されている。
【0016】
前記各吸気弁3、3は、各ステムエンドに固定されたスプリングリテーナ8に弾接されたバルブスプリング9のばね力によって閉方向に付勢されていると共に、シリンダヘッド1上の各メインロッカシャフト10とサブロッカシャフト11とにそれぞれ揺動自在に軸支された低速用ロッカアーム12A,B、14A,Bと高速用ロッカアーム13A,B、15A,Bとによって開作動するようになっている。
【0017】
前記各メインロッカシャフト10は、図1に示すように、それぞれが短かく分割状態に形成されていると共に、中空状の内部に後述する油圧通路が形成されている。また、それぞれが各気筒間のシリンダヘッド1の上端部に形成された点火プラグ保持用の円環状ボス部位16、16間に機関前後方向に沿って配置されていると共に、両端部がボルトによってシリンダヘッド1上に固定されブラケット17、17により保持されている。そして、機関前後端側のメインロッカシャフト10を除く他のメインロッカシャフト10には、隣接する気筒の互いに隣り合わせの各吸気弁3a,3bに対応した一対の低速用ロッカアーム12A,14Aが一緒に軸支されている。一方、機関前後端側のメインロッカシャフト10は、短尺に形成されて1つの吸気弁3bに対応した1つの低速用ロッカアーム14Bが揺動自在に支持されており、この低速用ロッカアーム14Bに、後述する他のものと同様にサブロッカシャフト11を介して高速用ロッカアーム15Bが揺動自在に支持されている。
【0018】
前記低速用ロッカアーム12A,14Aは、図1及び図4に示すようにメインロッカシャフト10に支持された基端部18と、この各基端部18、18の互いに離間した位置に有する各一側部から外方へ延出して下面が吸気弁3aのステムエンドに当接する一端部19、19とから構成されている。
【0019】
前記各基端部18は、ほぼ円筒状を呈し軸方向へ比較的長く形成されていると共に、互いに近接した各他側部の上端にほぼ円弧状の一対のブラケット片20,20が一体に形成されており、この各両ブラケット片20,20に、挿通孔20a,20aを介して前記各サブロッカシャフト11,11が支持されているとともに、この各ブラケット20,20間に高速用ロッカアーム13A、15Aが配置される切欠溝である空間部S,Sが形成されている。また、基端部18の一端部19側下部には、それぞれ後述する連結切換手段21が配置されている。
【0020】
さらに、前記各一端部19は、図1に示すように平面からみて吸気弁3a,3b方向へそれぞれく字形状に折曲形成されていると共に、上面に前記低速用カム6a,7aが摺接する矩形状の第1フォロア面19a,19aが形成されている。
【0021】
前記高速用ロッカアーム13A,15Aは、図2及び図4に示すように、吸気弁3a,3bに当接する部位を有さず、各基部22が支持孔22aを介して前記各サブロッカシャフト11にそれぞれ支持され互いに両低速用ロッカアーム12A,14Aの間に近接配置されていると共に、該各基部22から外方へ延出した矩形状の各先端部23が前記各低速用ロッカアーム12A,14Aの空間部S,S内を上下方向へ揺動可能になっている。また、各先端部23の上面に、前記高速用カム6b,7bが摺接する第2フォロア面23aが形成されていると共に、下部には、該高速用ロッカアーム13A,15Aを空打ち状態に揺動させるロストモーション機構24,24がそれぞれ設けらている。
【0022】
前記各ロストモーション機構24は、図2に示すように高速用ロッカアーム13A,15Aの各先端部23下部に形成された凹溝25と、該凹溝25内に摺動自在に収容された有蓋円筒状のスプリングリテーナ26とを有し、このスプリングリテーナ26は、凹溝25内に弾装されたロストモーションスプリング27のばね力によって各先端部23が低速用ロッカアーム12A,14Aの基端部18中央に有する突出部18b上面に弾接している。なお、スプリングリテーナ26の先端部には、該スプリングリテーナ26の円滑な摺動を確保するための空気孔26aが形成されている。
【0023】
また、前記低高速用ロッカアーム12A,13A、14A,15Aを機関運転状態によって互いに連結あるいは連結を遮断する前記連結切換手段21は、図2及び図4に示すように、低速用ロッカアーム12A,14Aの基端部18に形成された支持ブラケット28、28に固定された支軸29と、該支軸29に回動自在に設けられたレバー部材30と、前記高速用ロッカアーム13A,15Aの先端部23下部に形成されて、前記レバー部材30の上端部30aが適宜係合あるいは係合が解除される段部31と、レバー部材30の下端部30bを押圧あるいは押圧を解除する油圧作動部32とから主として構成されている。
【0024】
前記レバー部材30は、図4に示すように上端部30aの側部に突部30cが一体に設けられていると共に、低速用ロッカアーム12A,14Aの基端部18に設けられた保持穴33内に有するリターンスプリング34により進出方向へ付勢された押圧ピン35によって前記突部30cが上端部30aを段部31から離間して係合が解除される方向へ回動付勢されるようになっている。また、段部31 との係合が解除された上端部30aは、高速用ロッカアーム先端部23の傾斜状前端面23bに摺接するようになっている。
【0025】
前記油圧作動部32は、前記突出部18b内に形成された摺動穴36内を摺動し、先端がレバー部材30の下端部30bに当接したプランジャ37と、摺動穴36底部に形成されて、内部の油圧によってプランジャ37を進出させる油圧室38とを備え、該油圧室38には、前記メインロッカシャフト10内及びシリンダヘッド1内の油圧通路39及びオイルギャラリ40を介してオイルポンプ38から油圧が供給されるようになっている。また、オイルギャラリ40の途中に配置された電磁切換弁42によって油圧室38に油圧が供給あるいは排出されるようになっている。さらに、前記電磁切換弁42は、機関運転状態を検出するコントローラ43からの出力信号によってオイルギャラリ40を開閉制御するようになっており、このコントローラ43は、図外のクランク角センサやエアフローメータ、水温センサなどの各種センサからの情報信号を入力して現在の機関運転状態を検出している。
【0026】
以下、この実施形態の作用について説明すれば、まず、機関始動時から低回転域では、低速用ロッカアーム12A,14Aは低速用カム6a,7aのプロフィールにしたがって揺動し、したがって各吸気弁3a,3bは図6の破線で示すような小バルブリフト特性となる。このとき、このとき、高速用ロッカアーム13A,15Aは、高速用カム6b,7bによって揺動されるものの、レバー部材30がリターンスプリング34の付勢力により押圧ピン35によって上端部30aが押圧されて、図5に示す位置に回動して、段部31との係合が解除されて、ロストモーション機構24が機能するようになっている。
【0027】
したがって、高速用カム6b,7bからの入力があっても、ロストモーション機構24が作動していわゆる空打ち状態になり、低速用ロッカアーム12A,14A には揺動力が伝達されないと共に、該低速用ロッカアーム12A,14Aの揺動が妨げられない。
【0028】
一方、機関が高回転域に移行した場合は、コントローラ43により電磁切換弁42が流路を切り換えて、オイルポンプ38からの油圧がオイルギャラリ40から油圧通路39を通って油圧室38に供給される。このため、プランジャ37は、レバー部材30の下端部30bをリターンスプリング34のばね力に抗して押圧する。このため、高速用ロッカアーム13A,15Aがロストモーション機構24によって上昇した際に、図1に示すようにレバー部材30の上端部30aが段部31に係合する。これによって、高速用ロッカアーム13A,15Aと低速用ロッカアーム12A,14Aがそれぞれ連結されて一体になり、低速用ロッカアーム12A,14Aは、高速用ロッカアーム13A,15Aの揺動ストロークにしたがって揺動し、第1フォロア面19aが低速用カム6a,7aから離間した形になる。したがって、各吸気弁3a,3bは、高速用カム13A,15Aのプロフィールにしたがって開閉作動して、図6の実線で示すように弁開度及びバルブリフト量が共に大きくなる。この結果、吸入空気の増加により大きな出力を得ることができる。
【0029】
また、この実施形態によれば、高速用ロッカアーム13A,15Aを各気筒間の隣接する吸気弁3a,3bの間に配置したため、かかる上下方向のデットスペースを有効利用できる。したがって、高速用ロッカアーム13A,15Aの揺動ストロークを大きく設定することができ、低速用ロッカアーム12A,14Aとの揺動ストロークとの差を大きくすることができる。この結果、機関の仕様などに応じて機関低回転、高回転に適したバルブリフトの選択が可能になり、これにより、機関性能を効果的に発揮させることができる。
【0030】
しかも、この動弁装置にあっては、カムシャフト5などの各構成部品のレイアウトを変えずにバルブリフト量を可変制御できるため、既存のシリンダヘッド1の構造を大きく変更することなく適用することができるため、製造作業能率の向上が図れると共に、コストの高騰が抑制できる。
【0031】
さらに、各吸気弁3a,3b毎にそれぞれ低速用ロッカアーム12A,12B、14A,14Bと高速用ロッカアーム13A,13B、15A,15Bとを配置して個々独立にバルブリフト量を可変制御するようにしたため、例えば機関低回転時などにおいて互いのリフト差を利用して気筒内でスワールを生成することにより、燃焼の改善を図ることができる。
【0032】
また、低速用ロッカアーム12A,14Aに高速用ロッカアーム13A,15Aをそれぞれ一体的に設けると共に、各気筒間の隣接する各吸気弁3a,3bを作動させる各一対の低速用ロッカアーム12A,14Aを一本のメインロッカシャフト10に一緒に並設したため、装置のコンパクト化が図れる。また、低速用ロッカアーム12A,14Aの各一端部19を、それぞれ対応する吸気弁3a,3b方向に折曲形成したことにより、吸気弁3a,3b側上部のスペースを有効に利用することができ、この点でも装置の小型化に寄与することができる。この結果、各ロッカアーム12A,14A、13A,15Aの慣性質量の増加を抑制することができる。
【0033】
また、低速用ロッカアーム12A,14Aは、図1に示すように、各基端部18がメインロッカシャフト10の軸方向へ延設されていると共に、一端部19が基端部18の延長方向と反対方向に折曲されているため、低速用ロッカアーム12A,14Aの作動中にバルブスプリングのばね反力などによって基端部18に掛かる荷重はバルブステムの軸心Pを中心に引かれた線分XとYの範囲内のほぼZ線上に作用することになる。このため、作動中における基端部18の両端部側への倒れを十分に抑制することができ、この結果、該基端部18に対する偏荷重の発生を防止できると共に、挿通孔18a孔縁の偏摩耗の発生や摺接条件の厳しい低速用カム6a,7aと第1フォロア面19a.19aの摺接部の倒れに起因する偏摩耗の発生を防止できる。
【0034】
なお、高速用ロッカアーム13A,15Aによって作動中には、X,Yの範囲から外れる第2フォロア面23aが高速用カム6b,7bで押し上げられるため、高速用ロッカアーム13A,15Aは低速用ロッカアーム12A,14aと共に、高速用ロッカアーム側に倒れようとするが、図3に示すようにほぼT字状断面の下部である段部31が上部である第2フォロア面23aを高速用カム6b,7bに押し付けるため、第2フォロア面23aと高速用カム6、7bは片当たりが発生しにくくなり、摺接条件の厳しいカム摺接部の偏摩耗を抑制することが可能になる。
【0035】
また、前述のように、低速用、高速用の両ロッカアーム12A,12B、14A,14B、13A,13B、15A,15Bを、各吸気弁3a,3b毎に設けたため、例えば図7に示すように隣接する低速用ロッカアーム12A,14A内の各油圧室38に連通する油圧通路39をそれぞれ個別に分岐形成し、該各油圧室38にそれぞれ別個に油圧の供給、排出制御行なうように設定することができる。これによって、一つの気筒の一方の吸気弁のみ高速用カムによる作動状態とし、他方の吸気弁を低速用カムによる作動状態とすることにより、両吸気弁の間にバルブリフト差を形成し、各気筒内で時計方向または反時計方向の任意の方向へかつ同一方向へスワールを発生させることもできる。この結果、シリンダヘッドへの吸気マニホールドの取り付け状態に応じてスワール方向の選択が可能になり、したがって、最適なスワール効果により燃焼改善が図れる。
【0036】
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば連結切換手段21をさらに異なった構成としてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、高速用ロッカアームを、低速用ロッカアーム側部の各気筒間の隣接する比較的大きなスペースになっている2つの吸気弁の間に配置したことにより、該高速用ロッカアームの揺動ストロークを大きく設定することができ、低速用ロッカアームとの揺動ストロークとの差を大きくすることができる。この結果、機関の仕様などに応じて機関低回転、高回転に適したバルブリフトの選択が可能になり、これにより、機関性能を効果的に発揮させることができる。
【0038】
しかも、この動弁装置にあっては、カムシャフトなどの各構成部品のレイアウトを変えずにバルブリフト量を可変制御できるため、既存のシリンダヘッドの構造を大きく変更することなく適用することができるため、製造作業能率の向上が図れると共に、コストの高騰が抑制できる。
【0039】
請求項2記載の発明によれば、各吸気弁は、それぞれが一対の低速、高速用ロッカアームによって作動させられるので、一気筒毎の各吸気弁にバルブリフト差を設けることができ、これによって、燃焼の改善等が図れる。
【0040】
請求項3記載の発明によれば、高速用ロッカアームを、低速用ロッカアームに切欠溝を介して一体的に設けたため、ロッカアーム全体のコンパクト化が図れると共に、低速用ロッカアームの基端部をロッカシャフトの軸方向へ延設したことにより、作動中にバルブスプリングのばね反力などによって基端部に掛かる荷重は該基端部のほぼ中央位置に作用することになる。このため、作動中における基端部の両端部側への倒れを十分に抑制することができ、この結果、該基端部に対する偏荷重の発生を防止できると共に、ロッカシャフト挿通孔の孔縁の偏摩耗やカムとフォロアの摺接部の偏摩耗を防止できる。
請求項4記載の発明によれば、低速用ロッカアームは、一端部が吸気弁方向へ折曲形成されているため、作動中における基端部の両端部側への倒れを十分に抑制することができ、この結果、該基端部に対する偏荷重の発生を防止できると共に、摺接条件の厳しい低速用カムとフォロア面の摺接部の倒れに起因する偏摩耗の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動弁装置の一実施形態を示す要部平面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】本実施形態の要部縦断面図。
【図4】本実施形態に供される低速用ロッカアームと高速用ロッカアームの分解斜視図。
【図5】本実施形態の作用説明図。
【図6】本実施形態の高速用カムと低速用カムによるバルブリフト特性図。
【図7】本発明の他例を示す要部概略図。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド
3(3a,3b)…吸気弁
5…カムシャフト
6a,7a…低速用カム
6b,7b…高速用カム
10…メインロッカシャフト
11…サブロッカシャフト
12A,14A…低速用ロッカアーム
13A,15A…高速用ロッカアーム
21…連結切換手段
24…ロストモーション機構

Claims (4)

  1. 機関のクランク軸により回転駆動するカムシャフトと、
    該カムシャフトの外周に隣接して設けられて、1気筒当たり2以上有する吸気弁を作動させる少なくとも一対の低速、高速用カムと、
    シリンダヘッドの上端部に、前記1気筒当たり2以上有する吸気弁の間に配置されたブラケットによって軸支されたロッカシャフトに揺動自在に支持されて、前記低速用カムによって1つの吸気弁を作動させる低速用ロッカアームと、
    該低速用ロッカアーム側部の前記各気筒間の隣接する2つの吸気弁の間に配置されて、前記高速用カムによって駆動する高速用ロッカアームと、
    機関運転状態に応じて前記低速用ロッカアームと高速用ロッカアームとを連結あるいは遮断する連結切換手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 複数に分割された前記各ロッカシャフトを、シリンダヘッドの各気筒間の上端部にそれぞれ軸支すると共に、該各ロッカシャフトに1つの吸気弁に連係する前記一対の低速、高速用ロッカアームを揺動自在に軸支し、かつ1つの気筒の各吸気弁に連係する各一対の低速、高速用ロッカアームを、隣接する2つのロッカシャフトに跨がってそれぞれ配置したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 前記低速用ロッカアームのロッカシャフトに支持される基端部を、該ロッカシャフトの軸方向へ延設すると共に、前記高速用ロッカアームの基部を、前記低速用ロッカアームの基端部に形成された切欠溝を介してサブロッカシャフトに揺動自在に軸支したことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の動弁装置。
  4. 前記低速用ロッカアームを、前記ロッカシャフトに支持された基端部と、前記吸気弁に当接する一端部とから構成し、該一端部を吸気弁方向に折曲形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の動弁装置。
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