JP2002227667A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置

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JP2002227667A
JP2002227667A JP2001021829A JP2001021829A JP2002227667A JP 2002227667 A JP2002227667 A JP 2002227667A JP 2001021829 A JP2001021829 A JP 2001021829A JP 2001021829 A JP2001021829 A JP 2001021829A JP 2002227667 A JP2002227667 A JP 2002227667A
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valve
cylinder
speed cam
cam
intake
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Hiroyuki Maeda
裕幸 前田
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/26Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder
    • F01L1/267Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder with means for varying the timing or the lift of the valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/0015Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque
    • F01L13/0036Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque the valves being driven by two or more cams with different shape, size or timing or a single cam profiled in axial and radial direction

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Abstract

(57)【要約】 【課題】多気筒エンジンの少なくとも1つの気筒の低速
カムと高速カムの最大リフトタイミングを異ならせて、
気筒間の体積効率のバラツキを修正する。 【解決手段】複数の気筒にそれぞれ配置される吸排気弁
を開閉動作すべく、各気筒毎に動弁機構がそれぞれに配
置される内燃機関の可変動弁装置において、気筒別に吸
排気弁のバルブリフト量の異なるカムの切り換えにより
吸排気弁のバルブリフト量を可変するバルブリフト可変
手段Aと、気筒毎にバルブリフト量の異なるカムによる
吸排気弁の開閉タイミングを可変するバルブタイミング
可変手段Bとを備え、エンジンの運転条件に応じて、少
なくとも1つの気筒のバルブリフト量の異なるカムの最
大リフトタイミングを異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の可変
動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関には、複数の気筒にそれぞれ配
置される吸排気弁を開閉動作すべく、各気筒毎に動弁機
構がそれぞれに配置され、エンジンの運転条件に応じて
動弁機構のリフト量の大きい高速カムとリフト量の小さ
い低速カムの切り換えにより吸排気弁のバルブリフト量
を可変するものがある。
【0003】このようなバルブリフト可変手段を備える
内燃機関の可変動弁装置においては、高速カムと低速カ
ムを任意の回転数等の運転条件に応じて切り換えること
で、高回転時の性能と低回転時の性能とを両立させるこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は、各
気筒に低速カムと高速カムを配置し、それを運転条件に
より切換えてバルブリフト量を切り替えるバルブリフト
可変手段であって、低速カムと高速カムの最大リフトタ
イミングは同じである。また、このバルブリフト可変手
段に、さらにカム軸位相をクランク角度に対して連続的
に変更させる機構を設けて、運転条件に応じて吸気タイ
ミングと排気タイミングとの位相差を変更することによ
り、体積効率を最適にするものである。
【0005】しかし、このような構成では、例えば90
°クランク(2・プレーン)を持つV型の8気筒を有す
る多気筒エンジンでは、左右片バンクの点火間隔が不等
間隔であり、吸排気系の及ぼす干渉波の影響にて、気筒
毎のエンジンの体積効率や燃焼状態が大きく異なり、気
筒間のバラツキは解消できない。
【0006】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、多気筒エンジンの少なくとも1つの気筒の低速カ
ムと高速カムの最大リフトタイミングを異ならせて、気
筒間の体積効率のバラツキを修正する内燃機関の可変動
弁装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0008】請求項1に記載の発明は、『複数の気筒に
それぞれ配置される吸排気弁を開閉動作すべく、各気筒
毎に動弁機構がそれぞれに配置される内燃機関の可変動
弁装置において、気筒別に吸排気弁のバルブリフト量の
異なるカムの切り換えにより吸排気弁のバルブリフト量
を可変するバルブリフト可変手段と、気筒毎にバルブリ
フト量の異なるカムによる吸排気弁の開閉タイミングを
可変するバルブタイミング可変手段とを備え、エンジン
の運転条件に応じて、少なくとも1つの気筒のバルブリ
フト量の異なるカムの最大リフトタイミングを異ならせ
ることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。』であ
る。
【0009】この請求項1に記載の発明によれば、エン
ジンの運転条件に応じて、少なくとも1つの気筒のバル
ブリフト量の異なるカムの最大リフトタイミングを異な
らせることで、気筒毎に吸排気の脈動波を効果的に活用
し、気筒間の体積効率のバラツキを修正し、低回転数か
ら高回転数まで、目標のエンジン性能を得ることができ
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、『前記バルブリ
フト量の異なるカムは、低速カム、中速カムの2つのカ
ム、または低速カム、中速カム、高速カムの3つのカム
であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可
変動弁装置。』である。
【0011】この請求項2に記載の発明によれば、低速
カム、中速カムの2つのカムを持つ場合、または低速カ
ム、中速カム、高速カムの3つのカムを持つ場合でも同
様に、気筒間の体積効率のバラツキを修正することがで
きる。
【0012】請求項3に記載の発明は、『前記複数の気
筒を、複数の気筒群に分け、この気筒群毎にカムの形状
を設定したことを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の内燃機関の可変動弁装置。』である。
【0013】この請求項3に記載の発明によれば、複数
の気筒を、複数の気筒群に分け、この気筒群毎にカムの
形状を設定することで、気筒群毎の体積効率のバラツキ
を修正することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、『少なくとも1
つの気筒の低速カムの最大リフトタイミングを他の気筒
と変えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
れか1項に記載の内燃機関の可変動弁装置。』である。
【0015】この請求項4に記載の発明によれば、少な
くとも1つの気筒の低速カムの最大リフトタイミングを
他の気筒と変えたることで、少なくとも低回転数で、気
筒毎に吸排気の脈動波を効果的に活用し、気筒間の体積
効率のバラツキを修正することができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、『少なくとも1
つの気筒の低速カムと高速カムの両方の最大リフトタイ
ミングを他の気筒と変えたことを特徴とする請求項1乃
至請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の可変動弁
装置。』である。
【0017】この請求項5に記載の発明によれば、少な
くとも1つの気筒の低速カムと高速カムの両方の最大リ
フトタイミングを他の気筒と変えることで、少なくとも
低回転数と低回転数で、気筒毎に吸排気の脈動波を効果
的に活用し、気筒間の体積効率のバラツキを修正するこ
とができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、『低速カムの開
閉タイミングは、高速カムの開閉タイミングの範囲内で
あることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
1項に記載の内燃機関の可変動弁装置。』である。
【0019】この請求項6に記載の発明によれば、低速
カムによる吸排気弁の開閉タイミングは、高速カムの開
閉タイミングの範囲以内であり、より低回転数のエンジ
ン性能を満足させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の内燃機関の可変
動弁装置の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は可変動弁装置を備える内燃機関の断
面図、図2は可変動弁装置の分解斜視図、図3は可変動
弁装置のフォロアの平面図、図4は可変動弁装置の要部
の断面図、図5は低回転時の作動を示す断面図、図6は
高回転時の作動を示す断面図である。
【0022】この発明は多気筒エンジンに適用可能であ
り、この実施の形態では、車両の4サイクルのV型8気
筒エンジンへ用いた場合について説明する。また、この
実施の形態では、V型8気筒エンジンの一方の気筒バン
クについて説明するが、他方の気筒バンクも同様に構成
される。
【0023】このV型8気筒エンジン1のシリンダブロ
ック2には、ピストン3が往復動可能に設けられてい
る。このピストン3の往復動でコンロッド4を介して図
示しないクランク室に配置されたクランク軸が回転す
る。
【0024】シリンダブロック2にはシリンダヘッド5
が設けられ、シリンダヘッド5にはヘッドカバー6が設
けられている。シリンダブロック2と、ピストン3の頭
部と、シリンダヘッド5とで燃焼室7が形成されてい
る。シリンダヘッド5には燃焼室7に臨むように点火プ
ラグ8が取り付けられている。
【0025】また、シリンダヘッド5には吸気通路9と
排気通路10が形成され、吸気通路9には吸気管11が
接続される。また、排気通路10には排気管12が接続
される。
【0026】吸気通路9の燃焼室7に臨む開口部は吸気
弁13で開閉され、排気通路12の燃焼室7に臨む開口
部は排気弁14で開閉される。シリンダヘッド5には、
燃料噴射インジェクタ15が設けられ、燃料を吸気通路
9に噴射する。
【0027】このV型8気筒エンジン1には、それぞれ
の気筒の2個の吸気弁13及び排気弁14を開閉動作す
る動弁機構20がそれぞれに配置されている。この吸気
側と排気側にそれぞれ配置される動弁機構20は、同様
に構成されるので、図2乃至図6に吸気側に配置される
動弁機構20を示し、説明する。
【0028】この動弁機構20は、ロッカーシャフト2
1、ロッカーアーム22、高速フォロワ部材23、カム
シャフト24を有している。ロッカーシャフト21にロ
ッカーアーム22が回動可能に設けられ、このロッカー
アーム22には高速フォロワ部材23がフォロワシャフ
ト90を介して回動可能に設けられている。ロッカーア
ーム22は一対の低速フォロワ22aを有し、高速フォ
ロワ部材23は高速フォロワ23aを有し、一対の低速
フォロワ22aの間に高速フォロワ23aが位置する。
【0029】カムシャフト24は、一対の低速用のリフ
トの小さい低速カム25と、この一対の低速カム25の
間に高速用のリフトの大きい高速カム26が配置されて
いる。カムシャフト24の回転により一対の低速カム2
5が一対の低速フォロワ22aを押動し、高速カム26
の回転により高速フォロワ23aを押動する。なお、こ
の低速フォロワ22a、高速フォロワ23aの構成は、
この実施の形態に限定されず、種種変更可能である。
【0030】また、この実施の形態では、低速カム、中
速カムの2つのカムを用いているが、低速カム、中速カ
ム、高速カムの3つのカムを用いることもできる。
【0031】ロッカーアーム22には、ロストモーショ
ンプランジャー29a及びロストモーションスプリング
29bからなるロストモーション機構29が設けられ、
このロストモーション機構29により高速フォロワ部材
23を常に高速カム26方向へ付勢している。
【0032】また、ロッカーアーム22には、油圧プラ
ンジャー30が設けられ、この油圧プランジャー30は
ロッカーシャフト21に形成されたオイル通路40から
供給されるオイルにより作動してレバー31を押動す
る。レバー31は、レバーシャフト32を介してロッカ
ーアーム22に回動可能に支持され、リターンプランジ
ャー33により高速フォロワ部材23の係合部23bか
ら常に外れる方向に付勢されている。
【0033】オイル通路40へのオイルの供給は、バル
ブリフト切換えコントロールバルブ41の切り換えによ
って行なわれ、制御装置42はエンジンの回転数等の運
転条件に応じてバルブリフト切換えコントロールバルブ
41を制御し、これらでバルブリフト可変手段Aが構成
される。
【0034】カムシャフト24の端部には、図1に示す
ように、駆動ギヤ27が設けられ、カムシャフト24
は、カムチェーン28を介してクランク軸に連動して回
転する。
【0035】駆動ギヤ27とカムシャフト24との間
に、駆動ギヤ27に対してカムシャフト24を軸回転さ
せるバルブタイミング駆動手段(油圧アクチュエータ)
43を配置し、制御装置42により運転状態に応じて油
圧を供給し、カムシャフト24を軸回転させることによ
り低速カム25と高速カム26は同時に駆動され、クラ
ンク角度に対するカムシャフト24の位相を変化させ
る。
【0036】バルブタイミング駆動手段43はカムシャ
フト端に配置され、カムシャフト24を軸回転させるこ
とにより低速カム25と高速カム26は同時に駆動さ
れ、低速カム25と高速カム26は同時にバルブタイミ
ングを変更し、これらでバルブタイミング可変手段Bが
構成される。但し、可変バルブリフト駆動装置により、
運転条件に応じて使用するカムは切換えられるので、低
速カム25と高速カム26は独立したバルブタイミング
を設定することも可能である。
【0037】制御装置42により、バルブリフト可変手
段Aを駆動して、気筒別に吸排気弁のバルブリフト量の
異なるカムの切り換えにより吸排気弁のバルブリフト量
を可変するし、またバルブタイミング可変手段Bを駆動
して、気筒毎にバルブリフト量の異なるカムによる吸排
気弁の開閉タイミングを可変し、エンジンの運転条件に
応じて、少なくとも1つの気筒のバルブリフト量の異な
るカムの最大リフトタイミングを異ならせる。
【0038】例えば、バルブリフト可変手段Aにより、
エンジンの低回転数時には、図5に示すようにバルブリ
フト切換えコントロールバルブ41からの油圧の供給が
停止(OFF)されて油圧プランジャー30が作動しな
いため、リターンプランジャー33によりレバー31が
高速フォロワ部材23の係合部23bから外れている。
【0039】このため、高速フォロワ部材23の高速フ
ォロワ23aが高速カム26に押されても高速フォロワ
部材23がロストモーション機構29により自由に移動
し、低速カム25が一対の低速フォロワ22aを押動す
ることになり、低速カム25によってロッカーアーム2
2が吸気弁23を開閉作動し、図7に点線で示すように
吸気通路9を開閉する。
【0040】エンジンの高回転数時には、図6に示すよ
うにバルブリフト切換えコントロールバルブ41から油
圧が供給(ON)されて油圧プランジャー30が作動す
るため、レバー31が押されて回動し高速フォロワ部材
23の係合部23bに係合し、高速フォロワ部材23の
回動を規制する。
【0041】このため、高速フォロワ部材23の高速フ
ォロワ23aが高速カム26に押されると、ロッカーア
ーム22が作動して吸気弁23を開閉し、図7(a)に
実線で示すように吸気通路9を開閉する。
【0042】排気側にそれぞれ配置される動弁機構20
も同様に構成され、図7(a)に示すようなリフト特性
で排気通路10を開閉する。
【0043】このように、エンジンの運転条件に応じ
て、気筒別に吸排気弁のバルブリフト量の異なるカムの
切り換えにより吸排気弁のバルブリフト量を可変する。
【0044】また、バルブタイミング可変手段Bにより
バルブタイミング駆動手段43が作動し、カムシャフト
24を軸回転させることにより、低速カム25と高速カ
ム26は同時に駆動され、低速カム25と高速カム26
は同時にバルブタイミングを変更する。
【0045】このように、気筒毎に高速カム26と低速
カム25による吸気弁13と排気弁14とによる開閉タ
イミングをエンジンの回転数等の運転条件に応じて可変
する。
【0046】例えば、アイドル運転時は、低速カム25
により吸気弁13と排気弁14を作動し、この吸排気の
開閉タイミングは、図8(a)に示すようにオーバラッ
プ期間aを小さくしてアイドル安定性を向上させること
ができる。
【0047】また、低・中速運転時は、低速カム25に
より吸気弁13と排気弁14を作動し、この吸排気の開
閉タイミングは、図8(b)に示すように、吸気弁13
による開閉タイミングを進角θ1させてオーバラップ期
間aをやや大きくして低・中速トルクを向上させること
ができる。
【0048】また、高速運転時は、バルブリフト切換え
コントロールバルブ41から油圧が供給(ON)されて
油圧プランジャー30が作動するため、高速カム26に
切り換えられる。この吸排気の開閉タイミングは、図8
(c)に示すように、吸気弁13による開閉タイミング
を進角θ2させ、排気弁14による開閉タイミングを遅
角θ3させてオーバラップ期間a大きくして最高出力を
向上させることができる。
【0049】このようにエンジンの運転条件に応じて吸
気弁13と排気弁14のリフト量及び/又は開閉タイミ
ングを可変することで、気筒毎に吸排気の脈動波を効果
的に活用し、気筒間の体積効率のバラツキを修正し、低
回転数から高回転数まで、目標のエンジン性能を得るこ
とができる。
【0050】また、低速カム25による吸気弁13と排
気弁14の開閉タイミングは、高速カム26の開閉タイ
ミングの範囲以内であり、より低回転数のエンジン性能
を満足させることができる。
【0051】図9はV型8気筒の内燃機関の気筒別のエ
ンジン回転数とエンジンの体積効率の関係を示し、図9
(a)ではリフト量を変化させても、1500〜250
0rpmでは、気筒別で体積効率のバラツキがあるが、
図7(b)に示すように、体積効率の悪い気筒の低速カ
ム25のみ通常のバルブタイミングに対して吸気弁の開
閉タイミングを例えば20度進角させることで体積効率
のバラツキを抑えることができた。
【0052】図9(b)の状態では、中高回転域では気
筒間のバラツキが大きくなるが、この領域で、バルブリ
フト可変手段Aによりバルブリフト切換えコントロール
バルブ41を作動させて高速カム26に切換え、さらに
バルブタイミング可変手段Bによりバルブタイミング駆
動手段43を作動させ、より最適なバルブタイミングに
調節することで気筒間のバラツキを最少の状態に維持す
ることができる。
【0053】また、第9(b)に記載されているよう
に、この実施の形態の気筒間バラツキは#1〜#4気筒
のバラツキ群と#5〜#8気筒のバラツキ群に分かれて
いる。この2つの群間のバラツキを最小の状態にするよ
うに、2つの群にそれぞれカム形状を設定する。例え
ば、#1〜#4が同じ第1のバルブタイミングとし、#
5〜#8が同じ第2のバルブタイミングとすることで、
2つの群間の体積効率バラツキ幅を修正することができ
る。
【0054】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、エンジンの運転条件に応じて、少なくとも1つの
気筒のバルブリフト量の異なるカムの最大リフトタイミ
ングを異ならせることで、気筒毎に吸排気の脈動波を効
果的に活用し、気筒間の体積効率のバラツキを修正し、
低回転数から高回転数まで、目標のエンジン性能を得る
ことができる。
【0055】請求項2に記載の発明では、低速カム、中
速カムの2つのカムを持つ場合、または低速カム、中速
カム、高速カムの3つのカムを持つ場合でも同様に、気
筒間の体積効率のバラツキを修正することができる。
【0056】請求項3に記載の発明では、複数の気筒
を、複数の気筒群に分け、この気筒群毎にカムの形状を
設定することで、気筒群毎の体積効率のバラツキを修正
することができる。
【0057】請求項4に記載の発明では、少なくとも1
つの気筒の低速カムの最大リフトタイミングを他の気筒
と変えたることで、少なくとも低回転数で、気筒毎に吸
排気の脈動波を効果的に活用し、気筒間の体積効率のバ
ラツキを修正することができる。
【0058】請求項5に記載の発明では、少なくとも1
つの気筒の低速カムと高速カムの両方の最大リフトタイ
ミングを他の気筒と変えることで、少なくとも低回転数
と低回転数で、気筒毎に吸排気の脈動波を効果的に活用
し、気筒間の体積効率のバラツキを修正することができ
る。
【0059】請求項6に記載の発明では、低速カムによ
る吸排気弁の開閉タイミングは、高速カムの開閉タイミ
ングの範囲以内であり、より低回転数のエンジン性能を
満足させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変動弁装置を備える内燃機関の断面図であ
る。
【図2】可変動弁装置の分解斜視図である。
【図3】可変動弁装置のフォロアの平面図である。
【図4】可変動弁装置の要部の断面図である。
【図5】低回転時の作動を示す断面図である。
【図6】高回転時の作動を示す断面図である。
【図7】リフト特性を示す図である。
【図8】吸排気弁の動作特性を示す図である。
【図9】V型8気筒の内燃機関の気筒別のエンジン回転
数とエンジンの体積効率の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 9 吸気通路 10 排気通路 13 吸気弁 14 排気弁 15 燃料噴射インジェクタ 20 動弁機構 25 低速カム 26 高速カム 40 オイル通路 41 バルブリフト切換えコントロールバルブ 42 制御装置 43 バルブタイミング駆動手段 A バルブリフト可変手段 B バルブタイミング可変手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の気筒にそれぞれ配置される吸排気弁
    を開閉動作すべく、各気筒毎に動弁機構がそれぞれに配
    置される内燃機関の可変動弁装置において、 気筒別に吸排気弁のバルブリフト量の異なるカムの切り
    換えにより吸排気弁のバルブリフト量を可変するバルブ
    リフト可変手段と、 気筒毎にバルブリフト量の異なるカムによる吸排気弁の
    開閉タイミングを可変するバルブタイミング可変手段と
    を備え、 エンジンの運転条件に応じて、少なくとも1つの気筒の
    バルブリフト量の異なるカムの最大リフトタイミングを
    異ならせることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 【請求項2】前記バルブリフト量の異なるカムは、低速
    カム、中速カムの2つのカム、または低速カム、中速カ
    ム、高速カムの3つのカムであることを特徴とする請求
    項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 【請求項3】前記複数の気筒を、複数の気筒群に分け、
    この気筒群毎にカムの形状を設定したことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装
    置。
  4. 【請求項4】少なくとも1つの気筒の低速カムの最大リ
    フトタイミングを他の気筒と変えたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の
    可変動弁装置。
  5. 【請求項5】少なくとも1つの気筒の低速カムと高速カ
    ムの両方の最大リフトタイミングを他の気筒と変えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の内燃機関の可変動弁装置。
  6. 【請求項6】低速カムの開閉タイミングは、高速カムの
    開閉タイミングの範囲内であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項5のいずれか1項に記載の内燃機関の可変
    動弁装置。
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