JP3783950B2 - ドアランチャンネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車ドアのサッシュ部内周端部に取付けられてドアガラスに弾接し、ドアガラスとの間をシールするドアランチャンネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車ドアDのサッシュ部7内周端部に取付けられ、車内側および車外側から突出したシールリップ部13をドアガラスGの両面に弾接させて、ドアとドアガラスGとの間をシールするドアランチャンネル11として、図3および図4に示すものがある。
【0003】
このドアランチャンネル11は、二つのシールリップ部13をドアガラスGの両面に弾接させるので良好なシール性を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のドアランチャンネル11は、ドアガラスGを完閉した際に、その上端部がドアランチャンネル11の基底壁部12を介してドアのサッシュ部7に突き当たるため、大きな衝撃音が発生するという問題がある。
【0005】
これまで、基底壁部の車外側から倒れ止めリップを突設し、この倒れ止めリップによって衝撃音を緩和する技術も創案されているが(特開平7−276986号公報)、さらに改良の余地が残されている。
【0006】
そこで、本発明の目的とするところは、ドアガラスを完閉した際に発生する衝撃音を消滅させるほど小さくすることのできるドアランチャンネルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、自動車ドア(D)のサッシュ部(7)内周端部に嵌装され、昇降するドアガラス(G)を収容する断面略コ字状の溝部(M)を有し、その溝部(M)を形成する車内側壁部(8),基底壁部(2),および車外側壁(9)のうち、車内側壁部(8)および車外側壁部(9)からそれぞれ突出したシールリップ部(5)をドアガラス(G)の両面に弾接させて、ドアとドアガラス(G)との間をシールするドアランチャンネルであって、前記基底壁部(2)の車内側部分および車外側部分を、その中間部分である薄肉部(2c)より厚肉とした内側厚肉部(2a)および外側厚肉部(2b)とし、内側厚肉部(2a)と外側厚肉部(2b)のそれぞれからサッシュ部(7)に弾接する内側リップ部(3)と外側リップ部(4)を立設してなり、かつ、前記内側厚肉部(2a)、薄肉部(2c)および外側厚肉部(2b)によって、基底壁部(2)の上面中央部に凹部(6)を形成してなり、さらに、内側リップ部(3)は、倒伏時にその先端部が凹部(6)より車内側になる長さに設定されるとともに、外側リップ部(4)は、同じく倒伏時にその先端部が凹部(6)より車外側になる長さに設定され、ドアガラス(G)の完閉時には、ドアガラス(G)の上端部が基底壁部(2)を挟んでサッシュ部(7)に当たることを特徴とする。
【0009】
なお、カッコ内の記号は、図面および後述する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
【0010】
本発明の請求項1に記載の発明によれば、基底壁部の車内側部分および車外側部分を、その中間部分である薄肉部より厚肉として内側厚肉部および外側厚肉部とし、内側厚肉部と外側厚肉部のそれぞれからサッシュ部に弾接する内側リップ部と外側リップ部を立設したので、ドアガラスを閉じた際の衝撃音をほぼ消滅させるほど小さくすることができる。
【0011】
すなわち、ドアガラスを閉じると、その上端部が基底壁部を挟んでサッシュ部に突き当たるが、この際、基底壁部から立設した内側リップ部と外側リップ部が、ドアガラスの強い押上げ力を弾性変形しながら吸収して緩和する。この際、内側リップ部と外側リップ部は、それぞれ内側厚肉部と外側厚肉部によって支持されているので、当該内側厚肉部と外側厚肉部が押上げ力の反力を効果的に受け止めて基底壁部の弾性変形を抑制し、ドアガラスの上昇を抑える。ちなみに、内側厚肉部と外側厚肉部を設けていないと、基底壁部は当該反力を効果的に受け止めることができないため大きく弾性変形し、衝撃音の発生を許してしまう。
【0012】
また、内側厚肉部、薄肉部および外側厚肉部によって、基底壁部の上面中央部に凹部を形成したので、当該上面中央部とサッシュ部との距離を大きく設定することができる。従って、ドアガラスが基底壁部に突き当たっても、その基底壁部がサッシュ部に当たるまでにこれまで以上の距離が存在するので、基底壁部がこの距離を上昇する間にドアガラスの勢いを抑制することができる。その結果、衝撃音をさらに小さくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係るドアランチャンネル1について説明する。図1は本発明の実施形態に係るドアランチャンネルを示すものであり、図3のA−A線断面図に相当する。また図2は、図1の要部を示す拡大断面図である。なお、従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
【0014】
本発明の実施形態に係るドアランチャンネル1は、自動車のドアDのサッシュ部7内周端部に嵌装され、昇降するドアガラスGを収容する断面略コ字状の溝部Mを有し、その溝部Mを形成する車内側壁部8,基底壁部2,および車外側壁9のうち、車内側壁部8および車外側壁部9からそれぞれ突出した断面略舌状のシールリップ部5,5をドアガラスGの両面に弾接させて、ドアとドアガラスGとの間をシールするものである。なお、本発明に係るドアランチャンネル1はサッシュドアのみでなく、パネルドアのサッシュ部7にも取付けることができる。
【0015】
こうした構成のドアランチャンネル1において、基底壁部2の車内側部分と車外側部分を、その中間部分である薄肉部2cより厚肉な内側厚肉部2aおよび外側厚肉部2bとしている。また、内側厚肉部2aと外側厚肉部2bのそれぞれからサッシュ部7に弾接する断面略舌状の内側リップ部3と外側リップ部4を立設している。
さらに、内側厚肉部2a、薄肉部2cおよび外側厚肉部2bによって、基底壁部2の上面中央部に凹部6を形成している。なお、サッシュ部7の外周端部には、自動車の車体10との間をシールするウエザーストリップWを取付けている。
【0016】
本実施形態に係るドアランチャンネル1をサッシュ部7に取付けた状態でドアガラスGを完閉すると、ドアガラスGの上端部がドアランチャンネル1の基底壁部2を挟んでサッシュ部7に当たる。この際、基底壁部2には内側リップ部3と外側リップ部4を立設しているので、それら両リップ部3、4が、ドアガラスGの押上げ力を受けて適度に弾性変形しながら吸収し、当該押上げ力を弱める。
また、この際、両リップ部3、4は、それぞれ内側厚肉部2aと外側厚肉部2bによって支持されているので、当該内側厚肉部2aと外側厚肉部2bが押上げ力の反力を有効に受け止め、基底壁部2の弾性変形を抑制する。
【0017】
さらに、このドアランチャンネル1は、基底壁部2の上面中央部に凹部6を形成しているので、ドアガラスGが基底壁部2に突き当たって、その基底壁部2がサッシュ部7に当たるまでにこれまで以上の距離が存在するので、基底壁部2がこの間を移動する間にドアガラスGの勢いを弱めることができる。
【0018】
本実施形態に係るドアランチャンネル1は、こうした、内側リップ部3、外側リップ部4、内側厚肉部2a、外側厚肉部2bおよび凹部6のはたらきによって、ドアガラスGの上昇力を抑制し、衝撃音を消滅させるほど小さく抑えることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明の請求項1に記載のドアランチャンネルによれば、基底壁部の車内側部分および車外側部分を、その中間部分である薄肉部より厚肉として内側厚肉部および外側厚肉部とし、内側厚肉部と外側厚肉部のそれぞれからサッシュ部に弾接する内側リップ部と外側リップ部を立設したので、ドアガラスの押上げ力を効果的に緩和することができる。
これにより、ドアガラスを完閉した際の衝撃音をほぼ消滅させるほど小さくすることができる。
【0020】
また、内側厚肉部、薄肉部および外側厚肉部によって、基底壁部の上面中央部に凹部を形成したので、当該上面中央部とサッシュ部との距離を大きく設定することができる。
従って、衝撃音をさらに小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るドアランチャンネルを示すもので、図3のA−A線断面図である。
【図2】図1の要部を示す拡大断面図である。
【図3】ドアのサッシュ部にドアランチャンネルを取付けた自動車の外観を示す側面図である。
【図4】従来例に係るドアランチャンネルを示すもので、図3のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 ドアランチャンネル
2 基底壁部
2a 内側厚肉部
2b 外側厚肉部
2c 薄肉部
3 内側リップ部
4 外側リップ部
5 シールリップ部
6 凹部
7 サッシュ部
8 車内側壁部
9 車外側壁部
10 車体
11 ドアランチャンネル
12 基底壁部
13 シールリップ部
D ドア
G ドアガラス
M 溝部
W ウエザーストリップ
Claims (1)
- 自動車ドアのサッシュ部内周端部に嵌装され、昇降するドアガラスを収容する断面略コ字状の溝部を有し、その溝部を形成する車内側壁部,基底壁部,および車外側壁のうち、車内側壁部および車外側壁部からそれぞれ突出したシールリップ部をドアガラスの両面に弾接させて、ドアとドアガラスとの間をシールするドアランチャンネルであって、
前記基底壁部の車内側部分および車外側部分を、その中間部分である薄肉部より厚肉とした内側厚肉部および外側厚肉部とし、内側厚肉部と外側厚肉部のそれぞれからサッシュ部に弾接する内側リップ部と外側リップ部を立設してなり、
かつ、前記内側厚肉部、薄肉部および外側厚肉部によって、基底壁部の上面中央部に凹部を形成してなり、
さらに、前記内側リップ部は、倒伏時にその先端部が前記凹部より車内側になる長さに設定されるとともに、前記外側リップ部は、同じく倒伏時にその先端部が前記凹部より車外側になる長さに設定され、前記ドアガラスの完閉時には、前記ドアガラスの上端部が前記基底壁部を挟んで前記サッシュ部に当たることを特徴とするドアランチャンネル。
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