JP3775092B2 - スクーター型車両の吸気装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着座シートの下方にキャブレターとエアクリーナーが設置されたスクーター型車両の吸気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スクーター型車両の多くは、着座シートの下方に位置するエンジンのシリンダーを前方に向けて略水平に延ばすことにより、エンジンの全高を低め、これに関連して着座シート高を下げ、乗車性や足付き性、走行安定性等の向上を図っている。
【0003】
このため、着座シートとエンジン(シリンダー)との間にはキャブレターやエアクリーナー等の機材を配置する充分なスペースがなく、これらの機材はシリンダー後方のクランクケース上部や後輪の側方等、シリンダーから離れた位置に配置される。エンジンが2サイクル形式である場合には、キャブレターが接続される吸気ポートがクランクケース上面に設けられるので上記レイアウトでも問題がない。
【0004】
ところが、エンジンが4サイクル形式である場合には、吸気ポートがシリンダー(シリンダーヘッド)自体に形成されるので、特開平1-223091号公報に開示されるように、キャブレターをシリンダーの上方に設置し、その上にエアクリーナーを接続しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如くシリンダーの上方に着座シートが位置し、シリンダー上部に充分なスペースが取れないため、必然的にエアクリーナーの容量が制限され、エアクリーナーの浄化性能やエンジン出力等に悪影響が及ぶ。エアクリーナーの容量を大きくするには着座シート高を上げざるを得ず、乗車性、足付き性、走行安定性等が損なわれる。
【0006】
本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、上記問題点を解決するべくなされたものであり、その目的は、エンジンと着座シートの間隔を小さく保ちながら大容量のエアクリーナーをキャブレターと共に設置可能にするとともに、エアクリーナーの対異物吸入性およびメンテナンス性とキャブレターの調整作業性を良好にし、併せて吸気音の低減を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、請求項1に記載したように、エンジンを略水平シリンダー型としたパワーユニットの上方に着座シートが設置され、上記パワーユニットのエンジンと上記着座シートとの間にダウンドラフト形式のキャブレターと内部にエアフィルターが設けられたエアクリーナーが設置されたスクーター型車両において、上記エアクリーナーのクリーナーケース外面に前面と側面と下面とに跨って開放されるように凹陥部を形成し、この凹陥部に上記キャブレターを全体的に埋没する形で設置するとともに、凹陥部の内面に開設した接続口に上記キャブレターを接続する一方、前記クリーナーケースの内部空間をエアフィルターで区画して下側の空間をダーティーサイド、上側の空間をクリーンサイドとし、前記凹陥部を上記ダーティーサイド側に形成してダーティーサイドをキャブレターの側方に延在させ、上記クリーンサイドをキャブレターとダーティーサイドの上方に設けたことを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、請求項2に記載したように、前記クリーナーケースを、下側のケース本体と、このケース本体の上部開口部に着脱可能に固定される上側のケースキャップとを備えて構成し、前記エアフィルターを上記ケース本体と上記ケースキャップの合わせ目付近に設置した。
【0010】
そして、本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、請求項3に記載したように、前記クリーナーケース外面に形成した凹陥部の開放方向の少なくとも1つの開放方向と、前記キャブレターのアイドルスクリュー等の調整部の向きを整合させた。
【0011】
また、本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、請求項4に記載したように、前記エアクリーナーの吸入空気を外部から前記ダーティーサイドに導くインレットパイプを前記クリーナーケースの外壁面に沿って水平方向に延設した。
【0012】
さらに、本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、請求項5に記載したように、前記インレットパイプの吸入口を前記着座シート下方の物品収納室と前記クリーナーケースとの間に開口させた。
【0013】
請求項1のようにスクーター型車両の吸気装置を構成すれば、エアクリーナーの凹陥部にキャブレターが埋没する形で設置されるので、従来ではデッドスペースとされていたキャブレター周囲の余剰スペースがエアクリーナーの設置スペースに置換される。このため、エアクリーナーの全高を延ばすことなくエアクリーナー容量を増大させることができ、エンジンと着座シートの間隔を小さく保ちながら大容量のエアクリーナーをキャブレターと共に設置できるようになる。
【0014】
また、請求項1のように構成すれば、キャブレター周囲のデッドスペースを一段と有効に活用できる上、エアクリーナーの吸入空気がダーティーサイド内を上方に流れてクリーンサイドに向かうので、この吸入空気中に含まれる砂粒等の異物がダーティーサイドの底部に残留し易くなる。このため、ダーティーサイドとクリーンサイドを隔てるエアフィルターに異物が付着しにくくなり、エアクリーナーの対異物吸入性が良くなる。
【0015】
さらに、請求項2のようにスクーター型車両の吸気装置を構成すれば、ケースキャップを取り外すことによりエアフィルターを簡単に着脱できるので、エアクリーナーのメンテナンス性が良くなる。
【0016】
そして、請求項3のようにスクーター型車両の吸気装置を構成すれば、凹陥部の開放側からキャブレターの調整部を臨めるので、キャブレターの調整作業性が良くなる。
【0017】
また、請求項4のようにスクーター型車両の吸気装置を構成すれば、インレットパイプを長く形成できるので、インレットパイプによる消音作用が助長され、吸気音が低減される。
【0018】
さらに、請求項5のようにスクーター型車両の吸気装置を構成すれば、比較的外部から遮蔽された部分にインレットパイプの吸入口が開口するので、外部からの塵埃等が吸入口に紛れにくく、エアクリーナーの対異物吸入性が良くなる。しかも、インレットパイプの吸入口から出る吸気音がエアクリーナーや物品収納室の容器に阻まれて外部に漏洩しにくくなるので、吸気音が一層低減される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る吸気装置の一実施形態が適用されたスクーター型車両の左側面全体透視図である。
【0020】
このスクーター型車両1の車体フレーム2は、例えば鋼管を組み合わせて構成されている。その前頭部に設置されたヘッドパイプ3からは、左右一対のロアーパイプ4が下方に低く湾入しつつ後方に延び、ロアーパイプ4の前端付近から左右一対のアッパーパイプ5が後方に延びる。左右のロアーパイプ4の後端は上方に曲り、それぞれ左右のアッパーパイプ5の中間部に繋がる。また、各ロアーパイプ4の間は車幅方向に延びる3本のクロスメンバー6,7,8で連結される。
【0021】
最前部のクロスメンバー6は左右一対のブリッジメンバー9で左右のアッパーパイプ5に連結され、各アッパーパイプ5間にはシートブラケット11が架設される。また、アッパーパイプ5の中間部にはエンジン懸架ブラケット12が設けられ、ここにシートブリッジ13とピボット軸14が架設される。さらに、左右のアッパーパイプ5の後端付近がブリッジ部材15,16に連結される。なお、左右のロアーパイプ4の水平部には、外側にステッププレート17、内側にタンク保持プレート18がそれぞれ設けられる。
【0022】
このように構成された車体フレーム2のヘッドパイプ3には前輪20を支持するフロントフォーク21がハンドルバー22等と共に左右回動自在に軸支され、エンジン懸架ブラケット12のピボット軸14にはパワーユニット23が上下に揺動自在に連結される。
【0023】
パワーユニット23は、4サイクル形式のエンジン24とドライブユニット25(動力伝達装置)とが前後一体に構成されたスクーター型車両用として周知のものであり、エンジン24のシリンダー26は前方に向かって略水平に延びている。また、ドライブユニット25の後部には後輪27が軸支され、ドライブユニット25の後部とアッパーパイプ5の後部付近との間にショックアブソーバー28が連結される。
【0024】
エンジン24の前方には燃料タンク30が設置され、その前方にエンジン24冷却用のラジエーター31が設置される。燃料タンク30は、車体フレーム2の左右のアッパーパイプ5とロアーパイプ4に囲まれてケージ状に構成された空間に配置される。そして、パワーユニット23の上方に着座シート33が設置される。なお、車体全体が合成樹脂製のフレームカバー34に覆われてスクーター型車両1の外観が整えられる。
【0025】
着座シート33の下方の空間は、シートブリッジ13を境に前側の吸気装置室35と後側の物品収納室36とに区分される。着座シート33はシートブラケット11の頂部を支点に上方へ開放でき、吸気装置室35と物品収納室36の蓋を兼ねる。物品収納室36はヘルメット等の物品を収納可能な容積を持ち、吸気装置室35にはキャブレター38とエアクリーナー39が設置される。キャブレター38とエアクリーナー39はエンジン24の吸気装置を構成する要素であり、次のように構成されている。
【0026】
図2および図3に示すように、キャブレター38は気流が上下方向に流れるダウンドラフト形式であり、その下流側が、エンジン24のシリンダー(シリンダーヘッド)26上面に設けられた吸気ポート41にインテークパイプ42を介して接続される。また、エアクリーナー39は図4〜図6にそれぞれ縦断面図、平面図、正面図を示すように、合成樹脂成形等によるクリーナーケース44を主体とし、その内部にエアフィルター45が設けられている。
【0027】
クリーナーケース44は、例えば略直方体状に形成され、下側のケース本体46と、上側のケースキャップ47とを含む2ピース構造である。ケース本体46は上方に開口する有底箱状に形成され、ケースキャップ47はケース本体46の上部開口部にパッキン48を介して気密的に嵌合され、数本のスクリュー49でケース本体46に埋設されたインサートナット50に締結固定される。
【0028】
そして、ケース本体46とケースキャップ47の合わせ目付近にエアフィルター45が設置される。ケース本体46の開口部内周にはフィルター保持枠部52が形成され、ここにエアフィルター45が上方から嵌合される。また、ケースキャップ47の下面に突設されたリブ53がエアフィルター45の上面に当接し、エアフィルター45を固定する。クリーナーケース44の内部空間は、エアフィルター45を境にケース本体46側の内部がダーティーサイドA、ケースキャップ47側の内部がクリーンサイドBとなる。
【0029】
ケース本体46の外面には凹陥部55が形成され、その内面、例えば天井面56に開設された接続口57にジョイントパイプ58を介してキャブレター38の上流側が接続される。エアフィルター45の平面形状は天井面56を避けるように略「L」字形(図5参照)に形成されているため、ジョイントパイプ58はエアフィルター45を貫通せずにクリーンサイドBに連通する。なお、ジョイントパイプ58の上端はファンネル状に拡開されてネット状のトラップ59が装着される。一方、ジョイントパイプ58の下端には環状のクランプ60が嵌装され、このクランプ60のスクリュー61を締め込むことによりジョイントパイプ58の下端がキャブレター38の上流側に堅固に連結される。
【0030】
エアクリーナー39の凹陥部55は、クリーナーケース44外面の前面と側面と下面とに跨って開放されるように形成されている。そして、この凹陥部にキャブレターが全体的に埋没する形で設置されている。一方、キャブレター38の一面には調整部64(図2参照)が設けられ、アイドルスクリューやエアスクリュー等が配置されている。この調整部64の向きは凹陥部55の開放方向に整合するように左方に向けられている。なお、クランプ60のスクリュー61の向きも同じく左方に向けられている。
【0031】
凹陥部55はケース本体46側、即ちにダーティーサイドA側に形成されているので、ダーティーサイドAがキャブレター38の側方、つまりこの実施形態ではキャブレター38の右側と後側とに延在し、キャブレター38がダーティーサイドAに囲まれる態様となる。また、クリーンサイドBはキャブレター38とダーティーサイドAの上方を覆うように位置する。
【0032】
凹陥部55の大きさは、側面視(図2参照)、正面視(図3参照)、および平面視(図5参照)において、キャブレター38がエアクリーナー39(クリーナーケース44)に完全にオーバーラップするように形成されているが、キャブレター38の一部がオーバーラップするように凹陥部55を形成してもよい。
【0033】
さらに、クリーナーケース44にはインレットパイプ65が設けられている。このインレットパイプ65は、その開放端である吸入口66が、例えばケース本体46後部の左下部に位置し、ここからケース本体46後面の外壁面に沿って水平に右方へ延び、ケース本体46の右側面に回り込んで右側面の後下部に形成された連通口67に連結される。この連通口67はダーティーサイドAに繋がる。また、このインレットパイプ65の吸入口66の開口位置は着座シート33下方の物品収納室36とエアクリーナー39との間となる(図1参照)。なお、ケース本体46に形成された凹陥部55の天井面56には、エンジン24のクランクケースに繋がるブリーザーパイプ68(図6参照)が接続される。
【0034】
エンジン24が作動すると、その吸気負圧により、インレットパイプ65の吸入口66から外気が吸入され、この吸入空気がインレットパイプ65を経てエアクリーナー39のダーティーサイドAに流入し、エアフィルター45を通過して砂粒や塵埃等の異物が除去された後にクリーンサイドBに流れる。クリーンサイドBに流れた吸入空気は、トラップ59とジョイントパイプ58を経てキャブレター38に流れ、燃料混合気としてエンジン24に供給される。
【0035】
以上のように構成された吸気装置は、そのエアクリーナー39に形成された凹陥部55にキャブレター38が全体的に埋没する形で設置されているので、従来ではデッドスペースとされていたキャブレター38周囲の余剰スペースがエアクリーナー39の設置スペースに効率良く置換されている。このため、エアクリーナー39の全高を延ばすことなくエアクリーナー39の容量を増大させることができ、エンジン24と着座シート33の間隔を小さく保ちながら大容量のエアクリーナー39をキャブレター38と共に設置することができる。よって、スクーター型車両1の乗車性や足付き性、走行安定性等を良好に保てる。
【0036】
特に、エアクリーナー39のダーティーサイドAがキャブレター38の側方に延在し、クリーンサイドBがキャブレター38とダーティーサイドAの上方に位置しているため、キャブレター38周囲のデッドスペースを一段と有効に活用でき、主にダーティーサイドA側の容量拡大に貢献できる。
【0037】
また、エアクリーナー39の吸入空気がダーティーサイドA内を上方に流れてクリーンサイドBに向かう構造なので、吸入空気中に含まれる砂粒等の異物がダーティーサイドAの底部に残留し易く、この異物がエアフィルター45に付着しにくい。したがって、エアフィルター45の目詰まりが起きにくく、エアクリーナー39の対異物吸入性が良い。
【0038】
さらに、エアフィルター45がケース本体46とケースキャップ47との合わせ目付近に設置されているので、ケースキャップ47を取り外すことによりエアフィルター45を簡単に着脱することができる。したがって、エアクリーナー39のメンテナンス性は極めて良好である。
【0039】
その上、クリーナーケース44に形成された凹陥部55が左方向に開放されており、この開放方向がキャブレター38の調整部64の向きに整合しているので、凹陥部55の開放側、即ち車体左側からキャブレター38の調整部64を臨むことができ、キャブレター38の調整作業をたやすく行うことができる。なお、凹陥部55の開放方向とキャブレター38の調整部64の向きを別な方向(右方や前方等)に向けて整合させてもよい。
【0040】
一方、外気吸入用のインレットパイプ65がクリーナーケース44(ケース本体46)の外壁面に沿って水平方向に延設され、その吸入口66が比較的外部から遮蔽された着座シート33下方の物品収納室36とクリーナーケース44との間の空間に開口しているので、インレットパイプ65自体が長いことによる良好な吸気音の消音作用に加え、吸入口66から出る吸気音がクリーナーケース44や物品収納室36の容器に阻まれて外部に漏洩しにくく、これらの点により吸気音の大幅な低減を達成することができる。また、外部からの塵埃等が吸入口66に紛れにくく、この点でもエアクリーナー39の対異物吸入性が高められる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、エアクリーナーのクリーナーケース外面に前面と側面と下面とに跨って開放されるように凹陥部を形成し、この凹陥部に上記キャブレターを全体的に埋没する形で設置するとともに、凹陥部の内面に開設した接続口にキャブレターを接続したので、凹陥部内にキャブレターを埋没させる形で設置してキャブレター周囲の余剰スペースをエアクリーナーの設置スペースに置換し、これによってエアクリーナーの全高を延ばすことなくエアクリーナー容量を増大させ、エンジンと着座シートの間隔を小さく保ちながら大容量のエアクリーナーをキャブレターと共に設置することができる。
【0042】
また、本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、前記エンジンを略水平シリンダー型とし、前記キャブレターをダウンドラフト形式にするとともに、前記クリーナーケースの内部空間をエアフィルターで区画して下側の空間をダーティーサイド、上側の空間をクリーンサイドとし、前記凹陥部を上記ダーティーサイド側に形成してダーティーサイドをキャブレターの側方に延在させ、上記クリーンサイドをキャブレターとダーティーサイドの上方に設けたので、キャブレター周囲のデッドスペースを一段と有効に活用してエアクリーナー容量を増大するとともに、エアクリーナーの対異物吸入性を良好にすることができる。
【0043】
さらに、本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、前記クリーナーケースを、下側のケース本体と、このケース本体の上部開口部に着脱可能に固定される上側のケースキャップとを備えて構成し、前記エアフィルターを上記ケース本体と上記ケースキャップの合わせ目付近に設置したため、ケースキャップを取り外すことによりエアフィルターを簡単に着脱でき、エアクリーナーのメンテナンス性を良くすることができる。
【0044】
そして、本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、前記クリーナーケース外面に形成した凹陥部の開放方向の少なくとも1つの開放方向と、前記キャブレターのアイドルスクリュー等の調整部の向きを整合させたため、エアクリーナーに阻まれることなく外方からキャブレターの調整部を臨むことができ、キャブレターの調整作業性が良い。
【0045】
また、本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、前記エアクリーナーの吸入空気を外部から前記ダーティーサイドに導くインレットパイプを前記クリーナーケースの外壁面に沿って水平方向に延設したので、インレットパイプを長く形成してインレットパイプによる消音作用を高め、吸気音を低減させることができる。
【0046】
さらに、本発明に係るスクーター型車両の吸気装置は、前記インレットパイプの吸入口を前記着座シート下方の物品収納室と前記クリーナーケースとの間に開口させたので、外部からの塵埃等が吸入口に紛れにくく、エアクリーナーの対異物吸入性が一層良くなると同時に、インレットパイプの吸入口から出る吸気音がエアクリーナーや物品収納室の容器に阻まれて外部に漏洩しにくくなるので、吸気音を一段と低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸気装置の一実施形態が適用されたスクーター型車両の左側面全体透視図。
【図2】本発明の一実施形態を示す吸気装置とパワーユニットの左側面図。
【図3】吸気装置とパワーユニットの正面図。
【図4】図5の IV-IV線に沿うエアクリーナーの縦断面図。
【図5】エアクリーナーの平面図。
【図6】エアクリーナーの正面図。
【符号の説明】
1 スクーター型車両
23 パワーユニット
24 エンジン
33 着座シート
38 キャブレター
39 エアクリーナー
42 インテークパイプ
44 クリーナーケース
45 エアフィルター
46 ケース本体
47 ケースキャップ
55 凹陥部
56 凹陥部の内面に相当する天井面
57 接続口
58 ジョイントパイプ
64 調整部
65 インレットパイプ
66 吸入口
67 連通口
A ダーティーサイド
B クリーンサイド

Claims (5)

  1. エンジンを略水平シリンダー型としたパワーユニットの上方に着座シートが設置され、上記パワーユニットのエンジンと上記着座シートとの間にダウンドラフト形式のキャブレターと内部にエアフィルターが設けられたエアクリーナーが設置されたスクーター型車両において、上記エアクリーナーのクリーナーケース外面に前面と側面と下面とに跨って開放されるように凹陥部を形成し、この凹陥部に上記キャブレターを全体的に埋没する形で設置するとともに、凹陥部の内面に開設した接続口に上記キャブレターを接続する一方、前記クリーナーケースの内部空間をエアフィルターで区画して下側の空間をダーティーサイド、上側の空間をクリーンサイドとし、前記凹陥部を上記ダーティーサイド側に形成してダーティーサイドをキャブレターの側方に延在させ、上記クリーンサイドをキャブレターとダーティーサイドの上方に設けたことを特徴とするスクーター型車両の吸気装置。
  2. 前記クリーナーケースを、下側のケース本体と、このケース本体の上部開口部に着脱可能に固定される上側のケースキャップとを備えて構成し、前記エアフィルターを上記ケース本体と上記ケースキャップの合わせ目付近に設置した請求項1に記載のスクーター型車両の吸気装置。
  3. 前記クリーナーケース外面に形成した凹陥部の開放方向の少なくとも1つの開放方向と、前記キャブレターのアイドルスクリュー等の調整部の向きを整合させた請求項1に記載のスクーター型車両の吸気装置。
  4. 前記エアクリーナーの吸入空気を外部から前記ダーティーサイドに導くインレットパイプを前記クリーナーケースの外壁面に沿って水平方向に延設した請求項1に記載のスクーター型車両の吸気装置。
  5. 前記インレットパイプの吸入口を前記着座シート下方の物品収納室と前記クリーナーケースとの間に開口させた請求項4に記載のスクーター型車両の吸気装置。
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