JP3721726B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置、特に運転席側と助手席側とで独立に制御可能で、さらに後席にベンチレータ吹出口を有する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
後席にベンチレータ吹出口を有する左右独立制御式の車両用空調装置は、運転席用および助手席用にそれぞれ独立した空調ダクトを有する。そして、運転席側および助手席側それぞれの乗員によって設定された吹出温度や空調モードに基づき、運転席側あるいは助手席側にそれぞれ配設されたベンチレータ吹出口、フット吹出口などの吹出口からそれぞれ独立して温調した空気を吹き出すことができる。
【0003】
上述した左右独立制御式の車両用空調装置において、さらにセンターコンソールの後部に後席乗員用のベンチレータ吹出口(リヤVENT吹出口)を有するものがある。この車両用空調装置は、リヤVENT吹出口と前席運転席側のVENT吹出口とが連通していて、かつリヤVENT吹出口の近傍にはドア(リヤVENTドア)が配設されており、このリヤVENTドアは運転席側で設定された空調モードに連動して開閉する。つまり、運転席の空調モードがVENTモード、あるいはバイレベル(B/L)モードなどの、運転席側のベンチレータ吹出口(運転席側VENT吹出口)から比較的冷たい空気が吹き出すモードが設定されるのに連動してリヤVENTドアが開き、運転席側用の空調ダクトで空調された空気が運転席側のVENT吹出口とリヤVENT吹出口とから同時に吹出すように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のリヤVENT吹出口を有する左右独立制御式の空調装置を装備する車両において、例えば助手席側の横方向から強い日差しが差し込んでいるような状況を考えた場合、後部座席の助手席側に着座している乗員に降り注ぐ日差しと、運転席に着座している乗員に降り注ぐ日差しとではその強さが異なる。これにより、運転席に着座する乗員はさほど強い冷房を必要としない場合であっても、後部座席の助手席側に着座している乗員にとっては暑く感じる場合があった。
【0005】
このような場合においてもリヤVENT吹出口から空気が吹き出すかどうかは運転席側で設定された空調モードによって決まってしまうため、例えば運転席側の空調モードがVENTモード、あるいはB/Lモードに設定されていない限りリヤVENT吹出口からは空気(比較的冷たい空気)を吹き出させることはできない。逆に後席乗員が冷気の吹出しを望んでいないときであっても、運転席側で空調モードがVENT、あるいはB/Lに設定された場合には、リヤVENT吹出口からは空気(冷気)が吹き出してしまい、後席乗員の快適性が損なわれることがあった。
【0006】
本発明の目的は、上述した課題を解決し、前席乗員の快適性の確保は無論のこと、後席乗員の快適性が損なわれることのない車両用空調装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
一実施の形態を示す図1に対応づけて説明する。
本発明は、運転席側および助手席側のそれぞれに配設された吹出口DD、DA、VD、VA、FD、FAより吹き出す空気を独立して温調可能な運転席用空調ダクト10Dおよび助手席用空調ダクト10Aを有し、運転席側および助手席側でそれぞれ独立して空調モードの設定が可能な車両用空調装置に適用される。そして、運転席用空調ダクト10Dで温調され、運転席用ベント吹出口VDに導かれる空気の一部および助手席用空調ダクト10Aで温調され、助手席用ベント吹出口VAに導かれる空気の一部を後席に向けて吹き出すように車室内のセンターコンソールに配設された後席ベント吹出口RVと;後席ベント吹出口RVから吹き出す空気の風量を制御するために操作される後席温度設定操作手段51と;運転席側で設定された空調モードがベントモードまたはバイレベルモードであって、後席温度設定操作手段51が高温側に操作された場合には後席ベント吹出口RVから吹き出す空気の量を減らすように制御する一方、運転席側の空調モードがベントモードでもバイレベルモードでもなく、かつ助手席側の空調モードがベントモードまたはバイレベルモードのときであって、後席温度設定操作手段51が低温側に操作された場合には後席ベント吹出口から吹き出す空気の量を増すように制御する後席ベント吹出量制御手段18を有することにより上述した目的を達成する。
【0008】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、運転席側および助手席側の空調ダクトで温調され、運転席側のVENT吹出口および助手席側のVENT吹出口のそれぞれから吹き出す空気の一部がリヤVENT吹出口より後席に向けて吹き出すように構成されているので、運転席側および助手席側の少なくともいずれかでVENT吹出口から空気を吹き出すモードが設定されていれば、リヤVENT吹出口からも後席に向けて空気を吹き出すことができるのに加え、後席乗員が後席吹出温設定手段を操作するのに応じて後席VENT吹出口から吹き出す空気の量を調節することができる後席温度設定操作手段を有するので、前席に着座する乗員と後席に着座する乗員との間で寒暖に対する感覚(温冷感)が違っている場合であっても、あるいは前席側と後席側とで日照条件が異なっているような場合であっても前席乗員の快適性と後席乗員の快適性とを同時に維持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜図5を参照して本発明の実施の形態に係るリヤVENT吹出口を有する左右独立制御式の車両用空調装置(以下独立空調装置)について説明する。独立空調装置の要部構成を示す図1において、この独立空調装置は、前席空調設定パネル30、後席空調設定パネル50、制御部40、ブロアユニット11、空調ダクト10などにより構成される。そして車室内のインストルメントパネルに設置された前席空調設定パネル30、あるいはセンターコンソール後部に設置された後席空調設定パネル50で乗員が設定した空調モードや空気の吹出温度に応じ、制御部40はブロアユニット11を駆動して空調ダクト10の内部に空気を送り込む。この空気は、空調ダクト10の内部に配設されたエバポレータ(冷却ユニット)12およびヒーターコア(加熱ユニット)HCを通過する際に除湿や冷却、あるいは加熱されて車室内に配設された複数の吹出口(後述)のうち、設定された空調モードに応じた所定の吹出口より車室内に吹き出す。
【0011】
上述した独立空調装置についてさらに詳しく説明する。前席空調設定パネル30には、運転席側に配設された所定の吹出口から吹き出す空気の吹出温度を設定する運転席温調ダイヤル31、助手席側に配設された所定の吹出口から吹き出す空気の吹出温度を設定する助手席温調ダイヤル32、独立空調装置の作動モードを設定する空調モードスイッチ33、そしてこれらの温調ダイヤル31、32や空調モードスイッチ33で設定された吹出温度や空調モードを表示する表示部35が配設されていて、インストルメントパネルなどに設置される。一方、後席空調設定パネル50には後席から吹き出す空気の温度を設定可能な後席温調ダイヤル51などが設けられ、センターコンソール(不図示)の後部に後述するリヤVENT吹出部RVとともに配設される。
【0012】
ブロアユニット11は独立空調装置の送風源であり、その内部に配設されたブロアファン11fがファンモータ11mを駆動源として回転し、空調ダクト10に向けて送風する。ブロアユニット11にはインテークドア11dが配設される。ブロアユニット11より空調ダクト10に送り込まれた空気は、空調ダクト10の内部を図1の左側から右側に向けて流れる。インテークドア11は、その開度が後述する制御部40によって制御され、これにより車室内の空気を循環させて空調を行う内気循環モード、外気より空気を導入して空調を行う外気導入モード、あるいは上述した空気を所定の比率で混合した空気を導入する半内気モードによる空調の切換が可能となる。
【0013】
ブロアユニット11の後段に配された空調ダクト10の上流側にはブロアユニット11により送風された空気を冷却および除湿するためのエバポレータ12、およびエバポレータ12を通過した空気の温度を検知する吸込温センサ13が配設され、下流側には空調ダクト10の内部を2分割する隔壁10pが設けられ、これにより運転席側、助手席側で独立した空調ダクト部が形成される(隔壁10pを境に図の上側が運転席側、下側が助手席側)。これら運転席側および助手席側の空調ダクト10Dおよび10Aは、車室内の運転席側および助手席側にそれぞれ配設されたデフロスタ吹出口DD、DA、VENT吹出口VD、VA、フット吹出口FD、FAと連通している。なお、リヤVENT吹出口RVは、前席用のVENT吹出口VD、VAと連通しており、したがって前席の運転席側VENT吹出口VDおよび助手席側のVENT吹出口VAうち、少なくともどちらかから空気が吹き出す空調モードが選択された場合には、リヤVENT吹出口RVにも空気が導かれるように構成されている。
【0014】
なお、リヤVENT吹出口RVの内部にはリヤVENTドア18を内蔵しており、このリヤVENTドア18は制御部40によって後述する方法によりその開閉が制御される。
【0015】
上述した空調ダクト10内部に配設されたエバポレータ12の下流側には、エバポレータ12を通過した空気を加熱するヒーターコアHCが配設される。このヒーターコアHCの直前にはバイレベルドア14D、14A、エアミックスドア15D、15Aが配設される。例えば運転席側の空調ダクト10D内部を流れる空気について説明すると、バイレベルドア14D、およびエアミックスドア15Dは、制御部40(後述)によってそれぞれの開度が制御され、その開度に応じてヒーターコアHCを通過せずにダクト内を流れる冷気流DCと、ヒーターコアHCを通過して暖められた暖気流DHとに分流され、所定温度に温調される。なお、これらバイレベルドア14D、およびエアミックスドア15Dの開度によっては冷気流DCと暖気流DHとの流量比は100:0あるいは0:100とすることも可能である。
【0016】
空調ダクト10の内部で、ヒーターコアHCのさらに下流側には、デフロスタドア(以下デフドア)16、ベンチレータドア17D、17A、フットドア18D、18Aが配設される。これらのドアは図1に示されるように運転席側、助手席側にそれぞれ1枚づつ配設されており、制御部40(後述)によってデフドア16を除いてそれぞれの側で独立して制御される。なお、図1においてデフドア16は、図示に際しての便宜上、運転席側および助手席側でそれぞれ独立して開閉制御可能なように描かれているが、実際には一体に開閉作動する。
【0017】
制御部40は、独立空調装置全体を制御するためのCPU46、インターフェイス47、ドライバ45などで構成される。CPU46には、車室内の気温を測定する内気温センサ41、運転席側の日射量を検出する運転席日射量センサ42、助手席側の日射量を検出する助手席日射量センサ43、車室外の気温を測定する外気温センサ44、エバポレータ12通過直後の空気温度を検出する吸込温センサ13などの各種センサがインターフェイス47を介して接続される。同様にして前席空調設定パネル30および後席空調設定パネル50とCPU46とがインターフェイス47を介して接続される。そして、これら前席空調設定パネル30および後席空調設定パネル50で設定された空調モードや吹出温度、そして上述の各種センサから入力される情報をもとにCPU46は、ドライバ45を介して接続されたファンモータ11mやインテークドア11d、運転席側および助手席側のバイレベルドア14D、14A、エアミックスドア15D、15A、ベンチレータドア17D、17A、フットドア18D、18A、そしてデフドア16をそれぞれ開閉駆動するためのドアアクチュエータ(これらのドアアクチュエータについては、いずれも不図示)を制御し、温調された空気を所定の吹出口から吹き出す。
【0018】
上述した構成の独立空調装置において、制御部40に内蔵されたCPU46で実行される空調制御プログラムのうちの、リヤVENTドアの開閉制御に関する処理プログラムについて図2〜図5に示すフローチャートを参照して説明する。このプログラムは、上述した構成の独立空調装置全体を制御するためのメインプログラムからコールされて実行されるサブプログラムである。このプログラムの実行開始にあたり、まずリヤVENTドア18が開いているかあるいは閉じているかの判定結果に基づいてプログラムを分岐させている。以下これに従い、まずリヤVENTドア18が閉じていたときの処理について、次いでリヤVENTドア18が開いていたときの処理について説明する。
【0019】
なお、図2〜図5に示すプログラムにおいてはリヤVENTドアの開閉駆動は実際には行われず、全開に設定するか全閉に設定するかの決定が行われるのみで、実際の開閉駆動制御は図2〜図5に示すものとは別のプログラムで実行される。
【0020】
− リヤVENTドアが閉じていたときの処理 −
ステップS201において、CPU46は現時点におけるリヤVENTドア18の開度XRが0%、すなわち閉じていると判定した場合、ステップS202に進む。そして現時点において設定されている運転席側の空調モードがVENTモードまたはB/Lモードと判定した場合にはステップS203に進み、一つ前の時点(以前)の運転席側の空調モードが何であったかを判定する。そしてVENTモードでもB/Lモードでもなかった場合にはステップS204に進んで乗員によって後席温調ダイヤル51の設定が高温側に変えられたかどうかを判定する。そして高温側に変えられていればステップS205でリヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する一方、高温側に変えられていないか、あるいは低温側に変えられていればステップS206でリヤVENTドア18の開度XRを100%に設定する。
【0021】
以上のステップS201〜S206では、リヤVENTドア18が閉じている状態において、運転席側で設定される空調モードがVENTモードでもB/Lモードでもない状態からVENTモードまたはB/Lモード、すなわち運転席VENT吹出口より車室内に比較的冷たい空気(以下「冷気」)を導くモードに変えられたことを検出すると、後席温調ダイヤル51の設定が高温側に変えられていないかぎり、CPU46は後席側にも冷気を吹き出すようにリヤVENTドア18の開度XRを100%に設定する一方、後席温調ダイヤル51の設定が高温側に変えられている(後席乗員が寒いと感じている)と後席には冷気を吹き出さないようにリヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する。
【0022】
ステップS203で、運転席側で以前に設定された空調モードがVENTモードまたはB/Lモードであったと判定したときにはステップS207に分岐し、後席温調ダイヤル51による温度の設定が下げられたかどうかを判定し、下げられている場合にはステップS208に進んでリヤVENTドア18の開度XRを100%に設定する一方、温度設定の操作が行われていないか、あるいは上げられていた場合にはステップS209に分岐してリヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する。
【0023】
以上、ステップS203〜S209では、運転席側で以前からVENTモードまたはB/Lモードに設定されていた場合、後席温調ダイヤル51の設定が低温側に設定される(後席乗員が暑いと感じている)とCPU46は後席側にも冷気が吹き出すようにリヤVENTドア18の開度XRを100%に設定する一方、後席温調ダイヤル51の設定が操作されていないか、あるいは高温側の設定に変えられていた場合にはリヤVENTドア18の開度XRを0%に設定してリヤVENTドア18の閉状態を維持する。
【0024】
ステップS202で、現時点において設定されている運転席側の空調モードがVENTモードでもB/Lモードでもないと判定した場合は、結合子Aに分岐した図3の処理へ進む。図3において、CPU46は、ステップS301で現時点において助手席側で設定されている空調モードがVENTモードまたはB/Lモードのいずれかであるか否かを判定し、VENTモードまたはB/Lモードと判定するとステップS302に進む。そして後席温調ダイヤル51の設定が低温側に変えられているか否かを判定し、低温側に変えられていた場合にはステップS303に進み、リヤVENTドア18の開度XRを100%に設定する一方、後席温調ダイヤル51の設定が変えられていないか、あるいは上げられている場合にはステップS304に進み、リヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する。また、ステップS301において助手席側で設定された空調モードがVENTモードでもB/Lモードでもないと判定された場合にはステップS305に進み、リヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する。
【0025】
以上、ステップS301〜S305では、助手席側の空調モードがVENTモードまたはB/Lモードに設定されていて、後席温調ダイヤル51の設定が下げられた(後席乗員が暑いと感じている)場合、CPU46は後席側にも冷気が吹き出すようにリヤVENTドア18の開度XRを100%に設定する一方、後席温調ダイヤル51の設定が操作されていないか、あるいは高温側の設定に変えられていた場合には後席側に冷気が吹き出すことのないようにリヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する。また、ステップS301において、助手席側で設定された空調モードがVENTモードでもB/Lモードでもないと判定した場合、すなわち運転席側および助手席側のいずれにおいてもVENTモードあるいはB/Lモードが設定されていない場合にはリヤVENTドア18を開けても後席に冷気を吹き出すことはできないので、リヤVENTドア18の開度XRを0%に設定してリヤVENTドア18の閉状態を維持する。
【0026】
− リヤVENTドアが開いていたときの処理 −
ステップS201において、現時点におけるリヤVENTドア18の開度XRは100%、すなわち開いているとCPU46が判定した場合は、結合子Bに分岐(図2)して図4の処理に進む。図4において、ステップS401で、現時点において運転席側で設定されている空調モードがVENTモードまたはB/Lモードであると判定するとステップS402に進む。そして後席温調ダイヤル51の設定が高温側に変えられているか否かを判定し、高温側に変えられていた場合にはステップS403に進んでリヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する。一方、ステップS402の判定で後席温調ダイヤル51の設定が変えられていないか、あるいは低温側に変えられていた場合にはステップS404に進み、リヤVENTドア18の開度XRを100%に設定する。
【0027】
以上、ステップS401〜S404では、現時点で運転席側の空調モードがVENTモードまたはB/Lモードに設定されていて、後席温調ダイヤル51の設定が高温側に上げられていた(後席乗員が寒いと感じている)場合にはリヤVENTドア18から冷気が吹き出すことのないようにリヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する一方、後席温調ダイヤル51の設定が変えられていないか、あるいは下げられている場合にはリヤVENTドア18の開度XRを100%に設定してリヤVENTドア18の開状態を維持する。
【0028】
ステップS401で現時点における運転席側の空調モードがVENTモードでもB/Lモードでもないと判定すると、CPU46はステップS405に進む。そして、一つ前の時点(以前)の運転席側の空調モードがVENTモードあるいはB/Lモードであったと判定するとステップS406に進み、現時点において助手席側で設定されている空調モードを判定する。そして助手席側の空調モードがVENTモードでもB/Lモードでもないと判定するとステップS407に進み、リヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する。一方、ステップS406で現時点において助手席側の空調モードがVENTモードあるいはB/Lモードであると判定するとステップS408に進み、後席温調ダイヤル51の設定が上げられているかどうかを判定する。後席温調ダイヤル51の設定が上げられている場合にはステップS409に進み、リヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する一方、後席温調ダイヤル51の設定が変えられていない場合または下げられている場合にはステップS410に進み、リヤVENTドア18の開度XRを100%に設定する。
【0029】
以上のステップS401およびステップS405〜S410では、運転席側の空調モードがVENTモードまたはB/Lモードからその他のモードに設定が変更された(運転席側の空調ダクト10DからリヤVENT吹出口RVに冷気が送られなくなった)場合、助手席側で設定されている空調モードがVENTモードまたはB/Lモードであれば助手席側の空調ダクト10Aから送られる冷気をリヤVENT吹出口RVからも吹き出すようにリヤVENTドア18の開度XRを100%に設定する。そして後席温調ダイヤル51の設定が上げられていた(後席乗員が寒いと感じている)とき、あるいは助手席側の空調モードがVENTモードでもB/LモードでもなくてリヤVENT吹出口からは冷気を吹き出すことができないときにはリヤVENTドア18の開度を0%に設定する。
【0030】
図4のステップS405において、運転席側で一つ前に設定されていた空調モードがVENTモードでもB/Lモードでもないと判定された場合は、結合子Cに分岐して図5の処理へ進む。図5において、ステップS501では現時点において助手席側で設定されている空調モードを判定する。そしてVENTモードでもB/Lモードでもないと判定するとステップS502に進み、リヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する一方、VENTモードまたはB/Lモードであると判定するとステップS503に進み、後席温調ダイヤル51の設定が上げられているかどうかを判定する。そして後席温調ダイヤル51の設定が上げられている場合にはステップS504に進み、リヤVENTドア18の開度XRを0%にする一方、後席温調ダイヤル51の設定が変えられていないか、あるいは下げられているときにはステップS505に進み、リヤVENTドア18の開度XRを100%にする。
【0031】
以上のステップS501〜S505は、運転席側で設定された空調モードが以前の時点から現時点にわたり、VENTモードでもB/Lモードでもなかった場合の処理であり、したがって現時点における助手席側の空調モードがVENTモードでもB/Lモードでもなかった場合にはリヤVENT吹出口RVに冷気を導くことができないため、リヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する。逆に助手席側の空調モードがVENTモードまたはB/Lモードに設定されていて後席温調ダイヤル51の設定が上げられていない、つまり後席乗員が寒いと感じていない場合には助手席側の空調ダクト10Aから送られる冷気をリヤVENT吹出口RVに導くようにリヤVENTドア18の開度XRを100%に設定してリヤVENTドア18の開状態を維持する一方、後席温調ダイヤル51の設定が上げられている、つまり後席乗員が寒いと感じている場合にはリヤVENTドア18の開度XRを0%に設定する。
【0032】
本発明の実施の形態に係る独立空調装置は、上述したように運転席側で設定された空調モードがVENTモードまたはB/Lモードの場合は無論のこと、VENTモードにもB/Lモードにも設定されていない場合であっても助手席側で設定された空調モードがVENTモードまたはB/LモードであればリヤVENT吹出口RVより冷気を吹き出すことができる。逆に後席乗員が寒いと感じて後席温調ダイヤル51の設定を上げた場合にはリヤVENTドア18を閉じることもできるし、一度上げた後席温調ダイヤル51の設定を下げればリヤVENTドア18を再び開けることもできる。これにより運転席の乗員と後席の乗員との間で温冷感や日照条件が一致しない場合であっても、それぞれの乗員の好みになるべく近づけるように空調装置を制御することができる。
【0033】
以上の実施の形態においてリヤVENTドア18の開度を100%(全開)、あるいは0%(全閉)の何れかで制御する例について説明したが、この開度については後席温調ダイヤル51の設定に応じて有段あるいは無段に制御するものであってもよい。
【0034】
以上の発明の実施の形態と請求項との対応において、リヤVENT吹出口RVが後席ベント吹出口を、後席温調ダイヤル51が後席温度設定操作手段を、リヤベントドア18が後席ベント吹出量制御手段を、それぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る、後席にベンチレータ吹出口を有する左右独立制御式の車両用空調装置後席吹出口を有する左右独立の構成を示すブロック図。
【図2】 図1にその構成を示す空調装置の制御部に内蔵されたCPUで実行される空調制御プログラムを説明するフローチャート。
【図3】 図2に続くフローチャート(その1)。
【図4】 図2に続くフローチャート(その2)。
【図5】 図4に続くフローチャート。
【符号の説明】
10 空調ダクト
10D 運転席側空調ダクト
10A 助手席側空調ダクト
11 ブロアユニット
11f ブロアファン
11m ファンモータ
12 エバポレータ
14D 運転席側バイレベルドア
14A 助手席側バイレベルドア
15D 運転席側エアミックスドア
15A 助手席側エアミックスドア
17D 運転席側VENTドア
17A 助手席側VENTドア
18 リヤVENTドア
30 前席空調設定パネル
40 制御部
46 CPU
50 後席空調設定パネル
51 後席温調ダイヤル
HC ヒーターコア
D 運転席VENT吹出口
A 助手席VENT吹出口
RV リヤVENT吹出口

Claims (1)

  1. 運転席側および助手席側のそれぞれに配設された吹出口より吹き出す空気を独立して温調可能な運転席用空調ダクトおよび助手席用空調ダクトを有し、運転席側および助手席側でそれぞれ独立して空調モードの設定が可能な車両用空調装置において、
    前記運転席用空調ダクトで温調され、運転席用ベント吹出口に導かれる空気の一部および前記助手席用空調ダクトで温調され、助手席用ベント吹出口に導かれる空気の一部を後席に向けて吹き出すように車室内のセンターコンソールに配設された後席ベント吹出口と、
    前記後席ベント吹出口から吹き出す空気の風量を制御するために操作される後席温度設定操作手段と、
    運転席側で設定された前記空調モードがベントモードまたはバイレベルモードであって、前記後席温度設定操作手段が高温側に操作された場合には前記後席ベント吹出口から吹き出す空気の量を減らすように制御する一方、運転席側の空調モードがベントモードでもバイレベルモードでもなく、かつ助手席側の空調モードがベントモードまたはバイレベルモードのときであって、前記後席温度設定操作手段が低温側に操作された場合には前記後席ベント吹出口から吹き出す空気の量を増すように制御する後席ベント吹出量制御手段を有することを特徴とする車両用空調装置。
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