JPH06143975A - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JPH06143975A
JPH06143975A JP29747792A JP29747792A JPH06143975A JP H06143975 A JPH06143975 A JP H06143975A JP 29747792 A JP29747792 A JP 29747792A JP 29747792 A JP29747792 A JP 29747792A JP H06143975 A JPH06143975 A JP H06143975A
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JP
Japan
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air
mode
inside air
duct
door
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JP29747792A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sasaki
尋章 佐々木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室内の前後部の独立的な温度調節が可能な
自動車用空調装置において、独立的な温度調節をバラン
ス良くする。 【構成】 前内気導入ダクト3の導入口部を車室内前部
に配置し、後内気導入ダクト23の導入口部を車室内後
部に配置する。冷房運転時に、前・後内気導入ダクト
2,23それぞれを開放する。これにより、後席乗員に
対して吹き出された空調風が前部側に戻らない。また、
暖房運転時に、前内気導入ダクト3を閉鎖し、後内気導
入ダクト23を開放する。これにより、車室内前部に吹
き出された暖かな空調風が、車室内上部から後部に流れ
て後部の内気導入口部に吸い込まれ、車室内上部に滞留
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の前後部それぞ
れに空調風を吹き出して独立的な温度調節が可能な自動
車用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図29は、従来の前後席を独立的に温度
調節することが可能な自動車用空調装置を示している。
図29において、空調装置本体201は、車室内前部の
例えばインストルメントパネルの内部に設置され、外気
導入ダクト202と、内気導入ダクト203と、インテ
ークドア204と、ブロアファン205と、エバポレー
タ206と、ヒータコア207と、エアミックスドア2
08,209と、配風ダクト210とを備えている。配
風ダクト210には、デフロスタダクト220と、フロ
ントベンチレータダクト221と、フロント足元ダクト
222と、リヤベンチレータダクト223と、リヤ足元
ダクト224とを連設してある。また、配風ダクト21
0内には、デフロスタドア225と、フロントベンチレ
ータドア226と、フロント足元ドア227と、リヤベ
ント足元切り替えドア228と、リヤドア229と、風
量調整ドア230とを設けてある。
【0003】この自動車用空調装置の内気吸い込みモー
ド時には、インテークドア204が外気導入ダクト20
2を閉鎖して内気導入ダクト203を開放する。そし
て、ブロアファン205の回転によって、車室内の空気
を内気導入ダクト203から空調装置本体201内に吸
い込む。また、外気吸い込みモード時には、インテーク
ドア204が外気導入ダクト202を開放して内気導入
ダクト203を閉鎖する。そして、ブロアファン205
の回転によって、車室外の空気を外気導入ダクト202
から空調装置本体201内に吸い込む。
【0004】上記内気吸い込みモード時における車室内
の気流状態は、図30のようになる。つまり、図30に
おいて、空調風は、フロントベンチレータダクト221
のインストルメントパネル240前面に設けられたフロ
ントベンチレータ吹き出し口241と、フロント足元ダ
クト222のインストルメントパネル240下に設けら
れたフロント足元吹き出し口242と、リヤベンチレー
タダクト223の前席243背側に設けられたリヤベン
チレータ吹き出し口244と、リヤ足元ダクト224の
前席243下に設けられたリヤ足元吹き出し口245と
から車室内に吹き出される。つまり、フロントベンチレ
ータ吹き出し口241から吹き出された空調風F1と、
フロント足元吹き出し口242から吹き出された空調風
2とが、前席243側の乗員に対する空調風となる。
リヤベンチレータ吹き出し口244から吹き出された空
調風G1と、リヤ足元吹き出し口245から吹き出され
た空調風G2とが、後席246側の乗員に対する空調風
となる。そして、空調風F1,F2,G1,G2は、内気導
入ダクト203のインストルメントパネル240下に設
けられた内気導入口部247に吸い込まれる。
【0005】また、外気吸い込みモード時における車室
内の気流状態は、図31のようになる。つまり、図31
において、前席243側の乗員に対するフロントベンチ
レータ吹き出し口241から吹き出された空調風F
1と、前席243側の乗員に対するフロント足元吹き出
し口242から吹き出された空調風F2と、後席246
側の乗員に対するリヤベンチレータ吹き出し口244か
ら吹き出された空調風G1と、後席側の乗員に対するリ
ヤ足元吹き出し口245から吹き出された空調風G2
は、車室内後部のリヤパーセルボード248に設けられ
た排気口249からトランクルームを通って車外に排気
される(類似公知例として特開平3−143728号公
報のようなものがある)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来例にあっ
ては、内気吸い込みモードの場合、車体前部にのみ設け
た内気導入口部247で、車室内の空気を吸い込む。こ
のため、後席246側の乗員に対して吹き出された空調
風G1,G2が、図30の符号H1,H2で示すように、前
席243を経由して車体前部に流れて内気導入口部24
7に吸い込まれる。よって、内気吸い込みモード時に、
後席246側の乗員に対して吹き出された空調風G1
2が、前席246の空調に影響を及ぼし、前後席の独
立的な温度調節のバランスが崩れ易い傾向がある。
【0007】そこで本発明では、車室内の前後部それぞ
れに空調風を吹き出して独立的に温度調節することが可
能な自動車用空調装置において、内気導入ダクトに設け
た複数の内気導入口部を車室内の前後部それぞれに配置
し、これらの内気導入口部の開放,閉鎖を制御すること
により、独立的な温度調節をバランス良くすることを課
題にしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、車室内の
空気を導入する内気導入ダクトと前記車室内の前後部に
設けられた吹き出し口と有する空調装置本体を、設定室
温などの熱環境情報により駆動して、前記空調装置本体
の吹き出し口部から車室内の前後部ぞれぞれに空調風を
吹き出す自動車用空調装置において、前記内気導入ダク
トに複数の内気導入口部を設け、これら複数の内気導入
口部を車室内の前後部に配置し、これら前後部に配置さ
れる内気導入口部を前記熱環境情報により開放,閉鎖を
制御するドア制御手段を設けてある。
【0009】第2の発明は、第1の発明のドア制御手段
に、空調装置本体から車室内に吹き出される空調風の吹
き出し口選択状態により、前記複数の内気導入口部の開
放,閉鎖を制御する手段を設けてある。
【0010】第3の発明は、第1または第2の発明の車
室内の前後部に空気清浄度を検出する清浄度検出手段を
設け、これら清浄度検出手段からの検出清浄度に応じて
前記複数の内気導入口部の開放,閉鎖を制御する手段を
前記ドア制御手段に設けてある。
【0011】
【作用】第1の発明では、前後部に配置される内気導入
口部を前記熱環境情報により開放,閉鎖する。例えば、
冷房運転時の内気吸い込みモードにおいて、前後部の内
気導入口部それぞれを開放する。これにより、車室内前
部の前席乗員に対して吹き出された空調風が前部の内気
導入口部に吸い込まれ、車室内後部の後席乗員に対して
吹き出された空調風が後部の内気導入口部に吸い込まれ
る。つまり、後席乗員に対して吹き出された空調風が前
部側に戻ることがない。また、暖房運転時の内気吸い込
みモードにおいて、空調風がフロントウインドウガラス
に向けて吹き出されるデフモードの場合、前部の内気導
入口部を閉鎖し、後部の内気導入口部を開放する。これ
により、フロントウインドウガラスに向けて吹き出され
た暖かな空調風が車室内上部から後部に流れて後部の内
気導入口部に吸い込まれる。つまり、車室内上部に暖か
な空調風が滞留しない。
【0012】第2の発明では、空調装置本体から車室内
に吹き出される空調風の吹き出し口選択状態により、前
記複数の内気導入口部の開放,閉鎖する。例えば、空調
風が乗員の上半身と足元とに向けて吹き出されるバイレ
ベルモード,空調風が乗員の上半身に向けて吹き出され
るベントモードなどにおいて、前後部の内気導入口部そ
れぞれを開放する。これにより、車室内前部の前席乗員
に対して吹き出された空調風が前部の内気導入口部に吸
い込まれ、車室内後部の後席乗員に対して吹き出された
空調風が後部の内気導入口部に吸い込まれる。つまり、
後席乗員に対して吹き出された空調風が前部側に戻るこ
とがない。空調風がフロントウインドウガラスに向けて
吹き出されるデフモードの場合、前部の内気導入口部を
閉鎖し、後部の内気導入口部を開放する。これにより、
フロントウインドウガラスに向けて吹き出された暖かな
空調風が車室内上部から後部に流れて後部の内気導入口
部に吸い込まれる。つまり、車室内上部に暖かな空調風
が滞留しない。
【0013】第3の発明では、車室内の前後部の検出清
浄度に応じて前後部の内気導入口部を開放,閉鎖する。
例えば、前席乗員が喫煙した場合、前部の内気導入口部
を開放し、後部の内気導入口部を閉鎖する。これによ
り、前後部に吹き出された空調風が前部の内気導入口部
に吸い込まれる。また、後席乗員が喫煙した場合、前部
の内気導入口部を閉鎖し、後部の内気導入口部を開放す
る。これにより、前後部に吹き出された空調風が後部の
内気導入口部に吸い込まれる。また、前後席乗員が喫煙
した場合、前後部の内気導入口部を開放する。これによ
り、前部に吹き出された空調風は前部の内気導入口部に
吸い込まれ、後部に吹き出された空調風は後部の内気導
入口部に吸い込まれる。つまり、喫煙による煙が車室内
全体に拡散しない。
【0014】
【実施例】
第1実施例 図1は、第1実施例としての自動車用空調装置を示して
いる。図1において、前席用空調装置本体1は、外気導
入ダクト2と、内気導入ダクト3と、インテークドア4
と、ブロアファン5と、エバポレータ6と、ヒータコア
7と、エアミックスドア8と、デフロスタダクト9と、
ベンチレータダクト10と、足元ダクト11と、デフロ
スタドア12と、ベンチレータドア13と、足元ドア1
4とを備えている。この前席用空調装置本体1は、例え
ば、インストルメトパネルの内部に配置される。
【0015】後席用空調装置本体21は、外気導入ダク
ト22と、内気導入ダクト23と、インテークドア24
と、ブロアファン25と、エバポレータ26と、ヒータ
コア27と、エアミックスドア28と、ベンチレータダ
クト30と、足元ダクト31と、ベンチレータドア33
と、足元ドア34とを備えている。また、後席用空調装
置本体21の内気導入ダクト23の中間部には、清浄バ
イパス通路35を連設してある。清浄バイパス通路35
内には、空気清浄器36を配置してある。空気清浄器3
6の導入空気上流側には、バイパスドア37を設けてあ
る。この後席用空調装置本体21は、例えば、後席下部
床に配置される。
【0016】外気導入ダクト2,22は、走行風圧を受
けて外気A1,A2を、前後席空調装置本体1,21内に
それぞれ導入するためのものである。
【0017】内気導入ダクト3,23は、車室内の空気
1,B2を、前後席空調装置本体1,21内にそれぞれ
導入するためのものである。前席用空調装置本体1の内
気導入ダクト3の導入口は、例えば、インストルメトパ
ネル下方に配置される。後席用空調装置本体21の内気
導入ダクト23の導入口は、例えば、前席下部床に設置
される。
【0018】インテークドア4,24は、外気導入ダク
ト2,22と内気導入ダクト3,23とを任意の比率で
開閉するものである。
【0019】ブロアファン5,25は、図外のブロアフ
ァンモータによって回転する送風手段である。
【0020】エバポレータ6,26は、図外のコンプレ
ッサと図外のコンデンサと図外の膨張弁などで構成した
冷凍サイクルから供給される冷媒で、通過する空気を冷
却する熱交換手段である。
【0021】ヒータコア7,27は、図外のエンジンと
図外の温水コックと図外の膨張弁などで構成した加熱サ
イクルから供給される温水で、通過する空気を暖める熱
交換手段である。
【0022】エアミックスドア8,28は、エバポレー
タ6,26を通過して冷えている空気がヒータコア7,
27を迂回して冷えたままの冷気と、エバポレータ6,
26を通過して冷えている空気がヒータコア7,27を
通過して暖められた暖気との割合を調整するように、開
閉する。
【0023】デフロスタダクト9は、図外のデフロスタ
吹き出し口から図外のフロントウインドウに向けて空調
風C1を吹き出す配風手段である。
【0024】ベンチレータダクト10,30は、図外の
ベンチレータ吹き出し口から図外の乗員の上半身に向け
て空調風D1,D2を吹き出す配風手段である。前席用空
調装置本体1のベンチレータダクト10の吹き出し口
は、例えば、インストルメトパネルに配置され、このベ
ンチレータダクト10を通る空調風D1は、インストル
メトパネルの部分から前席乗員の上半身に向けて吹き出
される。後席用空調装置本体21のベンチレータダクト
30の吹き出し口は、例えば、前席背面側に設けられ、
このベンチレータダクト30を通る空調風D2は、前席
の部分から後席乗員の上半身に向けて吹き出される。
【0025】足元ダクト11,31は、図外の足元吹き
出し口から図外の乗員の足元に向けて空調風E1,E2
吹き出す配風手段である。前席用空調装置本体1の足元
ダクト11の吹き出し口は、例えばインストルメントパ
ネルの下方に配置され、この足元ダクト11を通る空調
風E1は、前席乗員の足元に向けて吹き出される。後席
用空調装置本体21の足元ダクト31の吹き出し口は、
例えば前席の下方に配置され、この足元ダクト31を通
る空調風E2は、後席乗員の足元に向けて吹き出され
る。
【0026】デフロスタドア12とベンチレータドア1
3,33と足元ドア14,34それぞれは、デフロスタ
ダクト9とベンチレータダクト10,30と足元ダクト
11,31とを個別に開閉する配風ドアである。
【0027】バイパスドア37は、後席用空調装置本体
21の内気導入ダクト23内を通る空気B2を、清浄バ
イパス通路35から空気清浄器36を経由してブロアフ
ァン25側に導入したり、清浄バイパス通路35を通る
ことなくブロアファン25側に導入したりするように、
開閉する。つまり、バイパスドア37の開状態は、バイ
パスドア37が内気導入ダクト23の中間部を閉鎖する
とともに清浄バイパス通路35の導入口部を開放し、空
気B2が内気導入ダクト23の導入口部側から清浄バイ
パス通路35,空気清浄器36を経て再び内気導入ダク
ト23のインテークドア24側に流通する状態となる。
バイパスドア37の閉状態は、バイパスドア37が内気
導入ダクト23の中間部を開放するとともに清浄バイパ
ス通路35の導入口部を閉鎖し、空気B2が内気導入ダ
クト23の導入口部側から、清浄バイパス通路35を通
ることなく、内気導入ダクト23のみを通ってインテー
クドア24側に流通する状態となる。
【0028】清浄度検出手段41,42は、車室内の前
後部に分離配置されている、例えば、煙センサになって
いる。前部清浄度検出手段41は、車室内前部の空気の
清浄度を検出し、検出した清浄度に応じた電気信号を制
御装置50に出力する。後部清浄度検出手段42は、車
室内後部の空気の清浄度を検出し、検出した清浄度に応
じた電気信号を制御装置50に出力する。
【0029】制御装置50はドア制御手段を形成するも
ので、図外の各種センサから入力される検出室温Ti
c,外気温Ta,日射量Qsunおよび室温設定器から
入力される設定室温Tsetなどの車室内外の熱環境情
報により目標吹き出し温度Tofを演算し、車室内の空
調状態が設定室温Tsetとなるようにインテークドア
4,24と、ブロアファン5,25と、エバポレータ
6,26と、ヒータコア7,27と、エアミックスドア
8,28と、デフロスタドア12,32と、ベンチレー
タドア13,33と、足元ドア14,34それぞれを駆
動制御する。また、制御装置50は、前後部清浄度検出
手段41,42からの空気の清浄度に応じて、インテー
クドア4,24の開度を制御し、前後席空調装置本体
1,21の吸い込み口状態を内気吸い込みモード,外気
吸い込みモード,半内外気吸い込みモードなどのうちの
1つの吸い込みモードに設定する、一方、空気清浄器3
6とバイパスドア37とを駆動制御する。内気吸い込み
モードは、インテークドア4,24が内気導入ダクト
3,23を開放するとともに外気導入ダクト2,22を
閉鎖し、車室内の空気が内気導入ダクト3,23から前
後席空調装置本体1,21内に導入される状態である。
外気吸い込みモードは、インテークドア4,24が内気
導入ダクト3,23を閉鎖するとともに外気導入ダクト
2,22を開放し、車室外の空気が外気導入ダクト2,
22から前後席空調装置本体1,21内に導入される状
態である。半内外気吸い込みモードは、インテークドア
4,24が内外気導入ダクト2,22,3,23を開放
し、車室内外の空気が内外気導入ダクト2,22,3,
23から前後席空調装置本体1,21内に導入される状
態である。
【0030】排気口部51は、例えば、乗用車におい
て、後席とリヤウインドとの間に配置された図外の内装
部材としてのリヤパーセルボートに配置され、車室内の
空気を図外のトランクルームを通して車外に排気するよ
うになっている。
【0031】なお、図1において、制御装置50からイ
ンテークドア4,24と、ブロアファン5,25と、エ
バポレータ6,26と、ヒータコア7,27と、エアミ
ックスドア8,28と、デフロスタドア12と、ドア1
2,33と、足元ドア11,34と、空気清浄器36と
バイパスドア37それぞれへの信号線は、図を簡素化す
ることから、図示を省略してある。
【0032】図2は、前後席用空調装置本体1,21の
吸い込み口モードが外気吸い込みモードで、吹き出し口
モードがベントモードになっている場合における車室内
の気流状態を示している。図2において、前後席用空調
装置本体1,21の外気導入ダクト2,22が外気
1,A2を100%吸い込む。前席用空調装置本体1の
ベンチレータダクト10から車室内に吹き出された空調
風D1は、符号Eで示すように、前席53を越えて後席
54側に流れる。後席用空調装置本体21のベンチレー
タダクト30から車室内に吹き出された空調風D2は、
符号Fで示すように、後席54を越えてリヤパーセルボ
ード55側に流れる。これらの気流E,Fは、後席54
の周囲で合流し、符号Gで示すように、排気孔51から
トランクルームを通って車外に排出される。つまり、空
調風D1,D2が車室内で気流E,F,Gとなって車外に
排出され、車室内の強制換気が行われる。
【0033】図3は、前後席用空調装置本体1,21の
吸い込み口モードが半内外気吸い込みモードで、吹き出
し口モードがベントモードになっている場合における車
室内の気流状態を示している。図3において、前後席用
空調装置本体1,21の外気導入ダクト2,22が外気
1,A2を50%吸い込み、内気導入ダクト3,23が
内気B1,B2を50%吸い込む。前席用空調装置本体1
のベンチレータダクト10から車室内に吹き出された空
調風D1の一部は、符号Eで示すように、前席53を越
えて後席54側に流れる。この空調風D1の残りは、符
号Hで示すように、前席53で反転してインストルメト
パネル56側に流れる。後席用空調装置本体21のベン
チレータダクト30から車室内に吹き出された空調風D
2の一部は、符号Fで示すように、後席54を越えてリ
ヤパーセルボード55側に流れる。この空調風D2の残
りは、符号Iで示すように、後席54で反転して前席5
3側に流れる。上記気流E,Fは、後席54の周囲で合
流し、符号Gで示すように、排気孔51からトランクル
ームを通って車外に排出され、車室内の強制換気が行わ
れる。また、前席53で反転した気流Hは、インストル
メントパネル56側に流れ、内気B1の一部となって内
気導入ダクト3に吸い込まれる。後席54で反転した気
流Iは、前席53側に流れ、内気B2の一部となって内
気導入ダクト23に吸い込まれる。
【0034】図4は、前後席用空調装置本体1,21の
吸い込み口モードが内気吸い込みモードで、吹き出し口
モードがベントモードになっている場合における車室内
の気流状態を示している。図4において、前後席用空調
装置本体1,21の内気導入ダクト3,23が内気
1,B2を100%吸い込む。前席用空調装置本体1の
ベンチレータダクト10から車室内に吹き出された空調
風D1は、符号Hで示すように、前席53で反転してイ
ンストルメトパネル56側に流れる。後席用空調装置本
体21のベンチレータダクト30から車室内に吹き出さ
れた空調風D2は、符号Iで示すように、後席54で反
転して前席53側に流れる。上記前席53で反転した気
流Hは、インストルメトパネル56側に流れ、内気B1
の一部となって内気導入ダクト3に吸い込まれる。後席
54で反転した気流Iは、前席53側に流れ、内気B2
の一部となって内気導入ダクト23に吸い込まれる。つ
まり、この場合には、強制換気は行われない。
【0035】この第1実施例の作用を、図5〜図7に示
したフローチャートを参照しながら詳述する。
【0036】図外のエアコンスイッチがオン動作され、
ステップ101で空調制御が始まると、ステップ102
では、この空調制御で用いる定数A〜Hの初期設定を行
う。
【0037】ステップ103では、図外の外気温センサ
が検出した外気温Taと、図外の室温センサが検出した
検出室温Ticと、図外の日射量センサが検出した日射
量Qsunと、乗員の操作による図外の室温設定器から
の設定室温Tsetなど各種のデータを読み込む。
【0038】ステップ104では、検出室温Ticと設
定室温Tsetとの温度差Tic−Tsetを、予め設
定されたブロアファンマップに照合して、ブロアファン
モータ印加電圧Vfanを求める。
【0039】ステップ105では、検出室温Ticと外
気温Ta,日射量Qsun,設定室温Tsetを、目標
吹き出し温度式、 Tof=A×Tic+B×Ta+C×Qsun+D×T
set+E に代入して、目標吹き出し温度Tofを求める。
【0040】ステップ106では、目標吹き出し温度T
ofを、エアミックスドア開度式、 X=F×Tof2+G×Tof+H に代入して、エアミックスドア開度Xを求める。
【0041】ステップ107では、目標吹き出し温度T
ofを、予め設定された吹き出し口モードマップに照合
して、フットモード,バイレベルモード,ベントモード
などの1つの吹き出し口モードを求める。
【0042】ステップ108では、エアミックスドア開
度Xを、予め設定された吸い込み口モードマップに照合
して、内気吸い込みモード,外気吸い込みモード,半内
外気吸い込みモードの1つの吸い込みモードを求める。
【0043】ステップ109では、前後部清浄度検出手
段41,42からの検出信号を読み込む。
【0044】ステップ110,111,112では、前
後席での喫煙の有無を判断する。つまり、前部清浄度検
出手段41からの検出信号が予め設定された所定値以上
であれば、車室内前席での喫煙が有るものと判断し、前
部清浄度検出手段41からの検出信号が予め設定された
所定値未満であれば、車室内前席での喫煙が無いものと
判断する。また、後部清浄度検出手段42からの検出信
号が予め設定された所定値以上であれば、車室内後席で
の喫煙が有るものと判断し、後部清浄度検出手段42か
らの検出信号が予め設定された所定値未満であれば、車
室内後席での喫煙が無いものと判断する。したがって、
ステップ110とステップ111とが共にNOならば、
前後席での喫煙が無いものと判断し、ステップ113に
進む。ステップ110がNOでステップ111がYES
ならば、後席のみでの喫煙が有るものと判断し、ステッ
プ114に進む。ステップ110がYESでステップ1
12がNOならば、前席のみでの喫煙が有るものと判断
し、ステップ115に進む。ステップ110とステップ
112とが共にYESならば、前後席での喫煙が有るも
のと判断し、ステップ116に進む。
【0045】ステップ113では、インテークドア4,
24の開度をステップ108で求めた吸い込みモードの
ままとし、ステップ117に進む。
【0046】ステップ114では、インテークドア4,
24の開度を補正する。つまり、前席空調装置本体1を
内気吸い込みモードとし、後席空調装置本体21を外気
吸い込みモードとし、ステップ117に進む。
【0047】ステップ115では、インテークドア4,
24の開度を補正する。つまり、前席空調装置本体1を
外気吸い込みモードとし、後席空調装置本体21を内気
吸い込みモードとし、ステップ119に進む。
【0048】ステップ116では、インテークドア4,
24の開度を補正する。つまり、前席空調装置本体1を
内気吸い込みモードとし、後席空調装置本体21を半内
外気吸い込みモードとし、ステップ119に進む。
【0049】ステップ117では、バイパスドア37を
閉じる。つまり、バイパスドア37が清浄バイパス通路
35の導入口部を閉鎖するとともに内気導入ダクト23
の中間部を開放し、ステップ118に進む。
【0050】ステップ118では、空気清浄器36をオ
フ動作し、ステップ121に進む。
【0051】ステップ119では、バイパスドア37を
開く。つまり、バイパスドア37が清浄バイパス通路3
5の導入口部を開放するとともに内気導入ダクト23の
中間部を閉鎖し、ステップ120に進む。
【0052】ステップ120では、空気清浄器36をオ
ン動作し、ステップ121に進む。
【0053】ステップ121では、ブロアファンマップ
より算出したブロアファンモータ印加電圧Vfanをフ
ァンモータ12に出力し、吹き出し口モードマップによ
り算出した吹き出し口モード信号を、デフロスタドア2
0,ベンチレータドア22,足元ドア23などを駆動す
る各種のアクチュエータ30,31,32に出力する。
【0054】こうして1回の制御動作を終了する。そし
て、この制御動作は、エアコンスイッチ46がオフ動作
されるまで、ステップ103に戻って再度繰り返され
る。
【0055】要するに、この第1実施例によれば、前後
席用空調装置本体1,21は、乗員による喫煙の有無に
応じた吸い込み口モードに制御され、車室内の気流状態
を変化させる。具体的には、 (1)前後席での喫煙が無い場合は、前記ステップ11
3のように、前後席用空調装置本体1,21は、ブロア
ファン5,25の回転によって、制御装置50からの目
標吹き出し温度Tofにもとづく吸い込み口モードで外
気または内気を吸い込み、吹き出し口モードにより選択
された吹き出し口から空調風を車室内に吹き出し、車室
内の空調状態が設定温度となるように駆動する。
【0056】(2)後席のみで喫煙が有る場合は、制御
装置50からの前後部における空気の清浄度の判定によ
り、前記ステップ114のように、前席用空調装置本体
1が内気吸い込みモードとなり、後席用空調装置本体2
1が外気吸い込みモードとなり、バイパスドア37が閉
じ状態となり、空気清浄器36がオフ状態となり、車室
内の気流状態は図8に示すようになる。ただし、前後席
用空調装置本体1,21の吹き出し口モードはベントモ
ードになっていると仮定する。つまり、図8において、
前席用空調装置本体1のベンチレータダクト10から車
室内に吹き出された空調風D1は、符号Hで示すよう
に、前席53で反転してインストルメントパネル56側
に流れた後、符号B1で示すように前席用空調装置本体
1の内気導入ダクト3に吸い込まれる。また、後席用空
調装置本体21のベンチレータダクト30から車室内に
吹き出された空調風D2は、符号Fで示すように、後席
54を越えてリヤパーセルボード55側に流れた後、符
号Gで示すように、排気孔51からトランクルームを通
って車外に排出される。よって、後席での喫煙によって
発生した煙は、符号F,Gなる気流とともに排気孔51
を通って車外に速やかに排出され、前席53側に拡散し
ない。
【0057】(3)前席のみで喫煙が有る場合は、制御
装置50からの前後部における空気の清浄度の判定によ
り、前記ステップ115のように、前席用空調装置本体
1が外気吸い込みモードとなり、後席用空調装置本体2
1が内気吸い込みモードとなり、バイパスドア37が開
き状態となり、空気清浄器36がオン状態となり、車室
内の気流状態は図9に示すようになる。ただし、前後席
用空調装置本体1,21の吹き出し口モードはベントモ
ードになっていると仮定する。つまり、図9において、
前席用空調装置本体1のベンチレータダクト10から車
室内に吹き出された空調風D1は、符号Jで示すよう
に、前席53で反転して後席用空調装置本体21の内気
導入ダクト23側に流れた後、符号Kで示すように後席
用空調装置本体21の内気導入ダクト23に吸い込まれ
た後、清浄ダクト35を通り、空気清浄器36で清浄作
用を受けた後、後席用空調装置本体21のベンチレータ
ダクト30から車室内に吹き出される。このベンチレー
タダクト30から吹き出された空調風D2は、符号Gで
示すように、後席54を越えてリヤパーセルボード55
側に流れた後、排気孔51からトランクルームを通って
車外に排出される。よって、前席での喫煙によって発生
した煙は、空気清浄器36で除去される。しかも、空気
清浄器36で除去しえなかった微量の煙は、符号Gなる
気流とともに排気孔51を通って車外に速やかに排出さ
れる。よって、前席53での煙が後席54側に拡散しな
い。
【0058】(4)前後席で喫煙が有る場合は、制御装
置50からの前後部における空気の清浄度の判定によ
り、前記ステップ116のように、前席用空調装置本体
1が外気吸い込みモードとなり、後席用空調装置本体2
1が半内外気吸い込みモードとなり、バイパスドア37
が開き状態となり、空気清浄器36がオン状態となり、
車室内の気流状態は図10に示すようになる。ただし、
前後席用空調装置本体1,21の吹き出し口モードはベ
ントモードになっていると仮定する。つまり、図10に
おいて、前席用空調装置本体1のベンチレータダクト1
0から車室内に吹き出された空調風D1の一部は、符号
Eで示すように、前席53を越えて後席54側に流れ
る。空調風D1の残部は、符号Jで示すように、前席5
3で反転して後席用空調装置本体21の内気導入ダクト
23側に流れた後、符号Kで示すように後席用空調装置
本体21の内気導入ダクト23に吸い込まれた後、清浄
ダクト35を通り、空気清浄器36で清浄作用を受けた
後、後席用空調装置本体21のベンチレータダクト30
から車室内に吹き出される。このベンチレータダクト3
0から吹き出された空調風D2は、上記符号Eなる気流
とともに、符号Gで示すように、後席54を越えてリヤ
パーセルボード55側に流れた後、排気孔51からトラ
ンクルームを通って車外に排出される。よって、前席で
の喫煙によって発生した煙は、空気清浄器36で除去さ
れる。しかも、空気清浄器36で除去しえなかった微量
の煙は、符号Gなる気流とともに排気孔51を通って車
外に速やかに排出される。また、後席での喫煙によって
発生した煙は、前席53側に行かずに、車外に速やかに
排出される。
【0059】第2実施例 この第2実施例は、車室内の空気清浄度の判定による前
後席用空調装置本体1,21の吸い込み口モードを、熱
環境情報にもとづいて補正する点に特徴がある。したが
って、この第2実施例は、図11〜図13に示すフロー
チャートにもとづいて詳述する。なお、この第2実施例
の説明では、前後席用空調装置本体1,21の構成部品
に付した符号は図1のものを使用する。
【0060】図11〜図13において、エアコンスイッ
チがオン動作され、ステップ201で空調制御が始まる
と、ステップ202では、この空調制御で用いる定数A
〜Hの初期設定を行う。
【0061】ステップ203では、外気温Ta,検出室
温Tic,日射量Qsun,設定室温Tsetなど各種
のデータを読み込む。
【0062】ステップ204では、検出室温Ticと設
定室温Tsetとの温度差Tic−Tsetを、予め設
定されたブロアファンマップに照合して、ブロアファン
モータ印加電圧Vfanを求める。
【0063】ステップ205では、検出室温Tic,外
気温Ta,日射量Qsun,設定室温Tsetを、目標
吹き出し温度式、 Tof=A×Tic+B×Ta+C×Qsun+D×T
set+E に代入して、目標吹き出し温度Tofを求める。
【0064】ステップ206では、目標吹き出し温度T
ofを、エアミックスドア開度式、 X=F×Tof2+G×Tof+H に代入して、エアミックスドア開度Xを求める。
【0065】ステップ207では、目標吹き出し温度T
ofを、予め設定された吹き出し口モードマップに照合
して、フットモード,バイレベルモード,ベントモード
などの1つの吹き出し口モードを求める。
【0066】ステップ208では、エアミックスドア開
度Xを、予め設定された吸い込み口モードマップに照合
して、内気吸い込みモード,外気吸い込みモード,半内
外気吸い込みモードの1つの吸い込みモードを求める。
【0067】ステップ209では、前後部清浄度検出手
段41,42からの検出信号を読み込む。
【0068】ステップ210,211,212では、前
後席での喫煙の有無を判断する。つまり、前部清浄度検
出手段41からの検出信号が予め設定された所定値以上
であれば、車室内前席での喫煙が有るものと判断し、前
部清浄度検出手段41からの検出信号が予め設定された
所定値未満であれば、車室内前席での喫煙が無いものと
判断する。また、後部清浄度検出手段42からの検出信
号が予め設定された所定値以上であれば、車室内後席で
の喫煙が有るものと判断し、後部清浄度検出手段42か
らの検出信号が予め設定された所定値未満であれば、車
室内後席での喫煙が無いものと判断する。したがって、
ステップ210とステップ211とが共にNOならば、
前後席での喫煙が無いものと判断し、ステップ215に
進む。ステップ210がNOでステップ211がYES
ならば、後席のみでの喫煙が有るものと判断し、ステッ
プ216に進む。ステップ210がYESでステップ2
12がNOならば、前席のみでの喫煙が有るものと判断
し、ステップ213に進む。ステップ210とステップ
212とが共にYESならば、前後席での喫煙が有るも
のと判断し、ステップ218に進む。
【0069】ステップ213では、前席のみでの喫煙で
あることから、ステップ208で目標吹き出し温度To
fをもとにして決定された吸い込み口モードがどのよう
な吸い込みモードであるか判断する。目標吹き出し温度
Tofをもとにして決定された吸い込み口モードが内気
吸い込みモードならば、ステップ208から明らかなよ
うにエアミックスドア開度Xがフルクール(最大開度)
側であり、目標吹き出し温度Tofが低温であって、夏
期のように、前後席用空調装置本体1,21が冷房運転
時であることを意味するので、ステップ217で後席用
空調装置本体21が内気吸い込みモードに補正されて
も、結露などが発生する可能性が無く、防曇性能に悪影
響を及ぼすこともない。このため、前席のみでの喫煙で
あっても、目標吹き出し温度Tofをもとにして決定さ
れた吸い込み口モードが内気吸い込みモードならば、そ
のまま、ステップ217に進む。また、目標吹き出し温
度Tofをもとにして決定された吸い込み口モードが外
気吸い込みモードまたは半内外気吸い込みモードなら
ば、ステップ108から明らかなようにエアミックスド
ア開度Xがフルウォーム(最小開度=0)側またはフル
ウォームとフルクールとの間であり、目標吹き出し温度
Tofが高温または中温であって、冬期または中間期の
ように、前後席用空調装置本体1,21が暖房運転時ま
たはリヒート運転時であることを意味するので、ステッ
プ217で後席用空調装置本体21が内気吸い込みモー
ドに補正されると、結露などが発生する可能性がある。
このため、車室内後部での防曇性能を確保すべく、ステ
ップ214に進む。
【0070】ステップ214では、例えば、リヤウイン
ドウに付設された図外のリヤ熱線装置をオン動作した
後、ステップ217に進む。つまり、リヤ熱線装置をオ
ン動作することにより、暖房運転時またはリヒート運転
時に後席用空調装置本体21が内気吸い込みモードにな
っても、リヤウインドウの防曇性能が確保できる。
【0071】ステップ215では、インテークドア4,
24の開度をステップ208で求めた吸い込みモードの
ままとし、ステップ222に進む。
【0072】ステップ216では、インテークドア4,
24の開度を補正する。つまり、前席空調装置本体1を
内気吸い込みモードとし、後席空調装置本体21を外気
吸い込みモードとし、ステップ219に進む。
【0073】ステップ217では、インテークドア4,
24の開度を補正する。つまり、前席空調装置本体1を
外気吸い込みモードとし、後席空調装置本体21を内気
吸い込みモードとし、ステップ224に進む。
【0074】ステップ218では、インテークドア4,
24の開度を補正する。つまり、前席空調装置本体1を
内気吸い込みモードとし、後席空調装置本体21を半内
外気吸い込みモードとし、ステップ224に進む。
【0075】ステップ219では、後席のみでの喫煙で
あることから、ステップ208で目標吹き出し温度To
fをもとにして決定された吸い込み口モードがどのよう
な吸い込みモードであるか判断する。目標吹き出し温度
Tofをもとにして決定された吸い込み口モードが内気
吸い込みモードならば、ステップ108から明らかなよ
うにエアミックスドア開度Xがフルクール(最大開度)
側であり、目標吹き出し温度Tofが低温であって、夏
期のように、前後席用空調装置本体1,21が冷房運転
時であることを意味するので、ステップ216で前席用
空調装置本体1が内気吸い込みモードに補正されても、
結露などが発生する可能性が無く、防曇性能に悪影響を
及ぼすこともない。このため、後席のみでの喫煙であっ
ても、目標吹き出し温度Tofをもとにして決定された
吸い込み口モードが内気吸い込みモードならば、そのま
ま、ステップ216に進む。
【0076】また、目標吹き出し温度Tofをもとにし
て決定された吸い込み口モードが半内外気吸い込みモー
ドならば、ステップ108から明らかなようにエアミッ
クスドア開度Xがフルウォームとフルクールとの間であ
り、目標吹き出し温度Tofが中温であって、春,秋な
どの中間期のように、前後席用空調装置本体1,21が
リヒート運転時であることを意味するので、ステップ2
16で前席用空調装置本体1が内気吸い込みモードに補
正されると、結露などが発生する可能性が多少ある。こ
のため、車室内前部での防曇性能を確保すべく、ステッ
プ220に進む。ステップ220において、前席用空調
装置本体1の吸い込み口モードを内気吸い込みモードか
ら半内外気吸い込みモードに変更した後、ステップ22
2に進む。つまり、リヒート運転時に前席用空調装置本
体1が半内外気吸い込みモードになるので、フロントウ
インドウの防曇性能が確保できる。
【0077】さらに、目標吹き出し温度Tofをもとに
して決定された吸い込み口モードが外気吸い込みモード
ならば、ステップ108から明らかなようにエアミック
スドア開度Xがフルウォーム(最小開度=0)側であ
り、目標吹き出し温度Tofが高温であって、冬期のよ
うに、前後席用空調装置本体1,21が暖房運転時であ
ることを意味するので、ステップ216で前席用空調装
置本体1が内気吸い込みモードに補正されると、結露な
どが発生する可能性が多分にある。このため、車室内前
部での防曇性能を確保すべく、ステップ221に進む。
ステップ221において、前席用空調装置本体1の吸い
込み口モードを内気吸い込みモードから外気吸い込みモ
ードに変更した後、ステップ222に進む。つまり、暖
房運転時に前席用空調装置本体1が外気吸い込みモード
になるので、フロントウインドウの防曇性能が効率よく
確保できる。
【0078】ステップ222では、バイパスドア37を
閉じる。つまり、バイパスドア37が清浄バイパス通路
35の導入口部を閉鎖するとともに内気導入ダクト23
の中間部を開放し、ステップ223に進む。
【0079】ステップ223では、空気清浄器36をオ
フ動作し、ステップ226に進む。
【0080】ステップ224では、バイパスドア37を
開く。つまり、バイパスドア37が清浄バイパス通路3
5の導入口部を開放するとともに内気導入ダクト23の
中間部を閉鎖し、ステップ225に進む。
【0081】ステップ225では、空気清浄器36をオ
ン動作し、ステップ226に進む。
【0082】ステップ226では、ブロアファンマップ
より算出したブロアファンモータ印加電圧Vfanをフ
ァンモータ12に出力し、吹き出し口モードマップによ
り算出した吹き出し口モード信号を、デフロスタドア2
0,ベンチレータドア22,足元ドア23などを駆動す
る各種のアクチュエータ30,31,32に出力する。
【0083】こうして1回の制御動作を終了する。そし
て、この制御動作は、エアコンスイッチ46がオフ動作
されるまで、ステップ203に戻って再度繰り返され
る。
【0084】第3実施例 図14および図15は、第3実施例としての自動車用空
調装置を示している。図14において、空調装置本体1
01は、外気導入ダクト102と、内気導入ダクト10
3と、インテークドア104と、ブロアファン105
と、エバポレータ106と、ヒータコア107と、エア
ミックスドア108,109と、配風ダクト110とを
備えている。この空調装置本体101は、例えば、イン
ストルメントパネルの内部に設置される。
【0085】外気導入ダクト102は、走行風圧を受け
て外気Mを、空調装置本体101内に導入するためのも
のである。
【0086】内気導入ダクト103は、車室内の空気
を、空調装置本体101内に導入するためのものであ
る。この内気導入ダクト103には、前内気導入口部1
11と中内気導入口部112と、後内気導入口部113
と、排気口部114とを連設してある。
【0087】前内気導入口部111は、車室内前部で、
車室内の空気N1を、空調装置本体100内に導入する
ためのものであって、例えば、図15に示す座席153
下に配置される。前内気導入口部111には、前内気ド
ア115を設けてある。
【0088】中内気導入口部112は、車室内中間部
で、車室内の空気N2を、空調装置本体101内に導入
するためのものであって、例えば、図15に示す後席1
54下に配置されている。中内気導入口部112には、
中内気ドア116を設けてある。
【0089】後内気導入口部113は、車室内後部で、
車室内の空気N3を、空調装置本体101内および排気
口部114に導入するためのものであって、例えば、図
15に示すリヤパーセルボード155に配置されてい
る。後内気導入口部113には、後内気ドア117を設
けてある。
【0090】排気口部114は、後内気導入口部113
で取り込まれた空気N3を、トランクルーム側に排出す
るものである。この排気口部114からトランクルーム
側に排出される空気には、符号N4を付してある。排気
口部114には排気ドア118を設けてある。
【0091】内気導入ダクト103には、導入排気切り
替えドア119を設けてある。この導入排気切り替えド
ア119は、中内気導入口部112と後内気導入口部1
13との間に位置している。
【0092】つまり、後内気導入口部113に吸い込ま
れた車室内の空気N3を車外に排出する場合は、後内気
ドア117と排気ドア118とを開き、導入排気切り替
えドア119を閉じることにより、空気N3が後内気導
入口部113から排気口部114に流れた後、図外のト
ランクルームを通って車外に排出される。また、後内気
導入口部113に吸い込まれた車室内の空気Nを空調装
置本体101側に導入する場合は、後内気ドア117と
導入排気切り替えドア119とを開き、排気ドア118
を閉じることにより、空気N3が後内気導入口部113
から内気導入ダクト103を通ってブロアファン105
側に導入される。
【0093】インテークドア104は、外気導入ダクト
102と内気導入ダクト103とを任意の比率で開閉す
るものである。
【0094】ブロアファン105は、図外のブロアファ
ンモータによって回転する送風手段である。
【0095】エバポレータ106は、図外のコンプレッ
サと図外のコンデンサと図外の膨張弁などで構成した冷
凍サイクルから供給される冷媒で、通過する空気を冷却
する熱交換手段である。
【0096】ヒータコア107は、図外のエンジンと図
外の温水コックと図外の膨張弁などで構成した加熱サイ
クルから供給される温水で、通過する空気を暖める熱交
換手段である。
【0097】エアミックスドア108,109は、エバ
ポレータ106を通過して冷えている空気がヒータコア
107を迂回して冷えたままの冷気と、エバポレータ1
06を通過して冷えている空気がヒータコア107を通
過して暖められた暖気との割合を調整するように、開閉
する。エアミックスドア108は、後述するデフロスタ
ダクト120と、後述するフロントベンチレータダクト
121と、後述するフロント足元ダクト122とに対応
するものである。エアミックスドア109は、後述する
リヤベンチレータダクト123と、後述するリヤ足元ダ
クト124と対応するものである。
【0098】配風ダクト110は、エバポレータ105
やヒータコア106などの熱交換手段を通過して作られ
た空調風を、車室内の適切個所に案内するものである。
この配風ダクト110には、デフロスタダクト120
と、フロントベンチレータダクト121と、フロント足
元ダクト122と、リヤベンチレータダクト123と、
リヤ足元ダクト124とを連設してある。
【0099】デフロスタダクト120は、図外のデフロ
スタ吹き出し口から図外のフロントウインドウに向け
て、空調風Pを吹き出す配風手段である。
【0100】フロントベンチレータダクト121は、図
外のベンチレータ吹き出し口から図外の前席乗員の上半
身に向けて、空調風Q1を吹き出す配風手段である。こ
のフロントベンチレータダクト121の吹き出し口は、
例えば、インストルメントパネル156に配置されてい
る。
【0101】フロント足元ダクト122は、図外の足元
吹き出し口から図外の前席乗員の足元に向けて、空調風
1を吹き出す配風手段である。このフロント足元ダク
ト122の吹き出し口は、例えば、インストルメントパ
ネル156の下方に配置されている。
【0102】リヤベンチレータダクト123は、図外の
リヤベンチレータ吹き出し口から図外の後席乗員の上半
身に向けて、空調風Q2を吹き出す配風手段である。こ
のリヤベンチレータダクト123の吹き出し口は、例え
ば、前席153に配置されている。
【0103】リヤ足元ダクト124は、図外の足元吹き
出し口から図外の後席乗員の足元に向けて、空調風R2
を吹き出す配風手段である。このリヤ足元ダクト124
の吹き出し口は、例えば、前席153の下方に配置され
ている。
【0104】配風ダクト110内には、デフロスタドア
125と、フロントベンチレータドア126と、フロン
ト足元ドア127と、リヤベント足元切り替えドア12
8と、リヤドア129と、風量調整ドア130とを設け
てある。これらデフロスタドア125と、フロントベン
チレータドア126と、フロント足元ドア127と、リ
ヤベント足元切り替えドア128と、リヤドア129と
それぞれは、デフロスタダクト120とフロントベンチ
レータダクト121とフロント足元ダクト122とリヤ
ベンチレータダクト123とリヤ足元ダクト124とを
開閉する配風ドアである。風量調整ドア130は、フロ
ント側とリヤ側への空調風の風量を調整すべく開閉する
配風ドアである。
【0105】制御装置150は、図外の各種センサから
入力される検出全体室温Tic,検出前席上部室温Th
ead,検出前席下部室温Tfoot,外気温Ta,日
射量Qsun、および、図外の室温設定器から入力され
る設定室温Tsetなどの車室内外の熱環境情報により
目標吹き出し温度Tofを演算し、車室内の空調状態が
前記設定室温となるように、インテークドア104と、
ブロアファン105と、エバポレータ106と、ヒータ
コア107と、エアミックスドア108,109と、前
・中・後内気ドア115,116,117と、排気ドア
118と、導入排気切り替えドア119と、デフロスタ
ドア125と、フロントベンチレータドア126と、フ
ロント足元ドア127と、リヤベント足元切り替えドア
128と、リヤドア129と、風量調整ドア130それ
ぞれを駆動制御する。
【0106】なお、図14において、制御装置150か
らインテークドア104と、ブロアファン105と、エ
バポレータ106と、ヒータコア107と、エアミック
スドア108,109と、前・中・後内気ドア115,
116,117と、排気ドア118と、導入排気切り替
えドア119と、デフロスタドア125と、フロントベ
ンチレータドア126と、フロント足元ドア127と、
リヤベント足元切り替えドア128と、リヤドア129
と、風量調整ドア130それぞれへの信号線は、図を簡
素化することから、図示を省略してある。
【0107】この第3実施例の作用を、図16〜図18
に示したフローチャートを参照しながら詳述する。
【0108】図外のエアコンスイッチがオン動作され、
ステップ301で空調制御が始まると、ステップ302
では、この空調制御に用いる定数A〜Iの初期設定を行
う。
【0109】ステップ303では、図外の外気温センサ
が検出した外気温Taと、図外の室温センサが検出した
検出全体室温Ticと、図外の日射量センサが検出した
日射量Qsunと、乗員の操作による図外の室温設定器
からの設定室温Tsetと、図外の前席上部室温センサ
が検出した検出前席上部室温Theadと、図外の前席
下部センサが検出した検出前席下部室温Tfootなど
の各種のデータを読み込む。
【0110】ステップ304では、検出室温Ticと設
定室温Tsetとの温度差Tic−Tsetを、予め設
定されたブロアファンマップに照合して、ブロアファン
モータ印加電圧Vfanを求める。
【0111】ステップ305では、検出室温Tic,外
気温Ta,日射量Qsun,設定室温Tsetを、目標
吹き出し温度式、 Tof=A×Tic+B×Ta+C×Qsun+D×T
set+E に代入して、目標吹き出し温度Tofを求める。
【0112】ステップ306では、目標吹き出し温度T
ofを、エアミックスドア開度式、 X=F×Tof2+G×Tof+H に代入して、エアミックスドア開度Xを求める。
【0113】ステップ307では、目標吹き出し温度T
ofを、予め設定された吹き出し口モードマップに照合
して、フットモード,バイレベルモード,ベントモード
などの1つの吹き出し口モードを求める。
【0114】ステップ308では、乗員の操作によって
吹き出し口モードを設定する図外の吹き出し口モード設
定器からの出力信号を読み込む。つまり、フロントウイ
ンドウガラスの曇りを取り除くために、あるいはフロン
トウインドウガラスの曇りを防止するために、乗員がデ
フモードを強制的に選択しているかを検出する。
【0115】ステップ309では、ステップ308で読
み込んだ吹き出し口モード設定器からの出力信号がデフ
モードであるか判断する。デフモードであれば、乗員が
防曇性能を確保すべく、吹き出し口モードを人為的にデ
フモードに選択したことを意味するので、ステップ31
7に進む。デフモード以外であれば、ステップ310に
進む。
【0116】ステップ310では、ステップ306で求
めた吹き出し口モードがどのような吹き出し口モードで
あるか判断する。ステップ306で求めた吹き出し口モ
ードがベントモードであればステップ313に進み、ス
テップ306で求めた吹き出し口モードがバイレベルモ
ードであればステップ314に進み、ステップ306で
求めた吹き出し口モードがフットモードであればステッ
プ311に進む。
【0117】ステップ311では、外気温Taを予め設
定された外気温対吹き出し口モードマップに照合して、
フットモードかデフ・フットモードかを決定する。つま
り、吹き出し口モードは上記ステップ307で目標吹き
出し温度Tofにもとづいて決定され、外気温Taが低
い場合には、通常はフットモードが選択されるが、外気
温Taが非常に低い場合には、デフモードとフットモー
ドとの両方を合わせたデフ・フットモードを選択してフ
ロントウインドウガラスの防曇性能を確保する。
【0118】ステップ312では、ステップ311で求
めた吹き出し口モードがどのような吹き出し口モードで
あるかを判断する。ステップ311で求めた吹き出し口
モードがフットモードであればステップ315に進み、
ステップ311で求めた吹き出し口モードがデフ・フッ
トモードであればステップ316に進む。
【0119】ステップ313では、ステップ309,3
10の判断結果よりデフモードの人為的な選択が行われ
ておらず、目標吹き出し温度Tofにもとづくベントモ
ードが選択されたので、前・後内気ドア115,117
を開き、中内気ドア116を閉じることを決定する。つ
まり、前内気導入口部111と後内気導入口部113と
を開放し、中内気導入口部112を閉鎖することを決定
する。
【0120】ステップ314では、ステップ309,3
10の判断結果よりデフモードの人為的な選択が行われ
ておらず、目標吹き出し温度Tofにもとづくバイレベ
ルモードが選択されたので、前・中・後内気ドア11
5,116,117を開くことを決定する。つまり、前
・中・後内気導入口部111,112,113を開放す
ることを決定する。
【0121】ステップ315では、ステップ309,3
10の判断結果よりデフモードの人為的な選択が行われ
ておらず、外気温Taが低く、フットモードが選択され
たので、前・中内気ドア115,116を開き、後内気
ドア117を閉じることを決定する。つまり、前・中内
気導入口部111,112を開放し、後内気導入口部1
13を閉鎖することを決定する。
【0122】ステップ316では、ステップ309,3
10の判断結果よりデフモードの人為的な選択が行われ
ておらず、外気温Taが非常に低く、デフ・フットモー
ドが選択されたので、前内気ドア115を閉じ、中・後
内気ドア116,117を開くことを決定する。つま
り、前内気導入口部111を閉鎖し、中・後内気導入口
部112,113を開放することを決定する。
【0123】ステップ317では、ステップ309の判
断結果よりデフモードの人為的な選択が行われたので、
前・中内気ドア115,116を閉じ、後内気ドア11
7を開くことを決定する。つまり、前・中内気導入口部
111,112を閉鎖し、後内気導入口部113を開放
することを決定する。
【0124】ステップ318では、検出前席上部室温T
headと検出前席下部室温Tfootとの温度差ΔT
=Thead−Tfootを演算し、ステップ319に
進む。
【0125】ステップ319では、ステップ318で求
めた温度差ΔTを前内気ドア開度式、 Y=I×ΔT に代入して、前内気ドア開度Yを求め、ステップ320
に進む。
【0126】ステップ320では、ステップ304で求
めたブロアファンモータ印加電圧Vfanと、ステップ
306で求めたエアミックス開度Xと、ステップ30
7,308,311,313,314,315,31
6,317,318などで求め吹き出し口モード信号な
どを、ブロアファン105と、エアミックスドア10
8,109と、前・中・後内気ドア115,116,1
17と、排気ドア118と、導入排気切り替えドア11
9と、デフロスタドア125と、フロントベンチレータ
ドア125と、フロント足元ドア127と、リヤベント
足元切り替えドア128とリヤドア129などを駆動す
る図示を省略した各種のアクチュエータに出力する。
【0127】こうして1回の制御動作を終了する。そし
て、この制御動作は、エアコンスイッチがオフ動作され
るまで、ステップ303に戻って再度繰り返される。
【0128】なお、上記ステップ313〜317におい
て、前・中・後内気導入口部111,112,113を
開放する際に、前・中・後内気導入ドア115,11
6,117の開度、つまり、前・中・後内気導入口部1
11,112,113での吸い込み比率は、図19に示
した吹き出し口配風比率に対応して決定している。
【0129】要するに、この第3実施例によれば、前・
中・後内気導入口部111,112,113を設け、こ
の前・中・後内気導入口部111,112,113の開
放と閉鎖とを、ベントモード,バイレベルモード,フッ
トモード,デフモード,デフ・フットモードなどの吹き
出し口モードに応じて制御し、車室内の気流状態を変化
させる。具体的には、 (1)デフモードが人為的に選択されず、目標吹き出し
温度Tofからベントモードが選択され、前記ステップ
312のように、前内気導入口部111と後内気導入口
部113とが開放され、中内気導入口部112が閉鎖さ
れた場合は、車室内の気流状態は図20に示すようにな
る。つまり、図20において、フロント・リヤベンチレ
ータダクト121,123から空調風Q1,Q2が車室内
に吹き出される。このフロントベンチレータダクト12
1から車室内に吹き出された空調風Q1の一部は、符号
Sで示すように、前席153を越えて後席154側に流
れる。空調風Q1の残りは、符号Tで示すように、前席
153で反転して下側に流れた後、前内気導入口部11
1に吸い込まれる。また、リヤベンチレータダクト12
3から車室内に吹き出された空調風Q2は、符号Uで示
すように、後席154を越えてリヤパーセルボード15
5側に流れた後、上記気流Sとともに、符号Vで示すよ
うに、後内気導入口部113に吸い込まれる。
【0130】(2)デフモードが人為的に選択されず、
目標吹き出し温度Tofからバイレベルモードが選択さ
れ、前記ステップ314のように、前・中・後内気導入
口部111,112,113が開放された場合は、車室
内の気流状態は図21に示すようになる。つまり、図2
1において、フロントベンチレータダクト121から車
室内に吹き出された空調風Q1の一部は、符号Sで示す
ように、前席153を越えて後席154側に流れる。こ
の空調風Q1の残りは、符号Tで示すように、前席15
3で反転して下側に流れた後、前内気導入口部111に
吸い込まれる。フロント足元ダクト122から車室内に
吹き出された空調風R1は、符号Wで示すように、前席
153側に流れた後、上記気流Tとともに、前内気導入
口部111に吸い込まれる。リヤベンチレータダクト1
23から車室内に吹き出された空調風Q2は、符号Uで
示すように、後席154を越えてリヤパーセルボード1
55側に流れた後、上記気流Sとともに、符号Vで示す
ように、後内気導入口部113に吸い込まれる。リヤ足
元ダクト124から車室内に吹き出された空調風R
2は、符号Xで示すように、後席154側に流れて中内
気導入口部112に吸い込まれる。
【0131】(3)デフモードが人為的に選択されず、
目標吹き出し温度Tofからフットモードが選択され、
前記ステップ315のように、前・中内気導入口部11
1,112が開放され、後内気導入口部113が閉鎖さ
れた場合は、車室内の気流状態は図22に示すようにな
る。つまり、図22において、フロント足元ダクト12
2から車室内に吹き出された空調風R1は、符号Wで示
すように、前席153側に流れて前内気導入口部111
に吸い込まれる。リヤ足元ダクト124から車室内に吹
き出された空調風R2は、符号Xで示すように、後席1
54側に流れて中内気導入口部112に吸い込まれる。
【0132】(4)デフモードが人為的に選択されず、
非常に低い外気温Taからデフ・フットモードが選択さ
れ、前記ステップ316のように、前内気導入口部11
1が閉じ、中・後内気導入口部112,113が開放さ
れた場合は、車室内の気流状態は図23に示すようにな
る。つまり、図23において、デフロスタダクト120
から車室内に吹き出された空調風Pと、フロント足元ダ
クト122から車室内に吹き出された空調風R1とは、
符号S,Yで示すように、前席153を越えて後席15
4側に流れた後、符号Vで示すように、リヤパーセルボ
ード155側に流れて後内気導入口部113に吸い込ま
れる。
【0133】リヤ足元ダクト124から車室内に吹き出
された空調風R2は、符号Xで示すように、後席154
側に流れて中内気導入口部112に吸い込まれる。
【0134】(5)上記(4)において、前内気ドア開
度Yが補正され、この補正量に応じて前内気導入口部1
11が開放された場合は、車室内の気流状態は図24に
示すようになる。つまり、図24において、デフロスタ
ダクト120から車室内に吹き出された空調風Pの一部
は、符号Sで示すように、前席153を越えてリヤパー
セルボード155側に流れて後内気導入口部113に吸
い込まれる。この空調風Pの残りは、符号Tで示すよう
に、前席153で反転して下方に流れる。フロント足元
ダクト122から車室内に吹き出された空調風R1は、
符号Wで示すように、前席153側に流れた後、上記気
流Tとともに、前内気導入口部111に吸い込まれる。
リヤ足元ダクト124から車室内に吹き出された空調風
2は、符号Xで示すように、後席154側に流れて中
内気導入口部112に吸い込まれる。
【0135】(6)デフモードが人為的に選択され、前
記ステップ317のように、前・中内気導入口部11
1,112が閉鎖され、後内気導入口部113が開放さ
れた場合は、車室内の気流状態は、図25に示すように
なる。つまり、図25において、デフロスタダクト12
0から車室内に吹き出された空調風Pは、符号Sで示す
ように、前席153を越えてリヤパーセルボード155
側に流れて後内気導入口部113に吸い込まれる。
【0136】したがって、この第3実施例では、吹き出
し口モードに応じて、前・中・後内気導入口部111,
112,113の開放,閉鎖を制御するので、常に車室
内の前後部の気流を独立制御して前席と後席との独立的
な温度調節を完全に独立させることができる。特に、デ
フモードの場合には車室内上部への暖かな気流の滞留を
防ぎ、頭部のもやもや感を解消することができる。
【0137】第4実施例 この第4実施例は、デフモードによる車室内後部への気
流減少時に、リヤウインドウガラスの防曇性能を向上す
る点に特徴がある。したがって、この第4実施例は、図
26〜図28に示したフローチャートにもとづいて詳述
する。なお、この第4実施例の説明では、空調装置本体
101の構成部品に付した符号は、図14と図15との
ものを使用する。
【0138】図26〜図28において、エアコンスイッ
チがオン動作され、ステップ401で空調制御が始まる
と、ステップ402では、この空調制御に用いる定数A
〜Jの初期設定を行う。
【0139】ステップ403では、外気温Ta,検出全
体室温Tic,日射量Qsun,設定室温Tset,検
出前席上部室温Thead,検出前席下部室温Tfoo
tなど各種のデータを読み込む。
【0140】ステップ404では、検出室温Ticと設
定室温Tsetとの温度差Tic−Tsetを、予め設
定されたブロアファンマップに照合して、ブロアファン
モータ印加電圧Vfanを求める。
【0141】ステップ405では、検出室温Tic,外
気温Ta,日射量Qsun,設定室温Tsetを、目標
吹き出し温度式、 Tof=A×Tic+B×Ta+C×Qsun+D×T
set+E に代入して、目標吹き出し温度Tofを求める。
【0142】ステップ406では、目標吹き出し温度T
ofを、エアミックスドア開度式、 X=F×Tof2+G×Tof+H に代入して、エアミックスドア開度Xを求める。
【0143】ステップ407では、目標吹き出し温度T
ofを、予め設定された吹き出し口モードマップに照合
して、フットモード,バイレベルモード,ベントモード
などの1つの吹き出し口モードを求める。
【0144】ステップ408では、乗員の操作によって
吹き出し口モードを設定する図外の吹き出し口モード設
定器からの出力信号を読み込む。つまり、フロントウイ
ンドウガラスの曇りを取り除くために、あるいはフロン
トウインドウガラスの曇りを防止するために、乗員がデ
フモードを強制的に選択しているかを検出する。
【0145】ステップ409では、ステップ408で読
み込んだ吹き出し口モード設定器からの出力信号がデフ
モードであるか判断する。デフモードであれば、乗員が
防曇性能を確保すべく、吹き出し口モードを人為的にデ
フモードに選択したことを意味するので、ステップ41
7に進む。デフモード以外であれば、ステップ410に
進む。
【0146】ステップ410では、ステップ406で求
めた吹き出し口モードがどのような吹き出し口モードで
あるか判断する。ステップ406で求めた吹き出し口モ
ードがベントモードであればステップ413に進み、ス
テップ406で求めた吹き出し口モードがバイレベルモ
ードであればステップ414に進み、ステップ406で
求めた吹き出し口モードがフットモードであればステッ
プ411に進む。
【0147】ステップ411では、外気温Taを予め設
定された外気温対吹き出し口モードマップに照合して、
フットモードかデフ・フットモードかを決定する。つま
り、吹き出し口モードは上記ステップ407で目標吹き
出し温度Tofにもとづいて決定され、外気温Taが低
い場合には、通常はフットモードが選択されるが、外気
温Taが非常に低い場合には、デフモードとフットモー
ドとの両方を合わせたデフ・フットモードを選択してフ
ロントウインドウの防曇性能を確保する。
【0148】ステップ412では、ステップ411で求
めた吹き出し口モードがどのような吹き出し口モードで
あるかを判断する。ステップ411で求めた吹き出し口
モードがフットモードであればステップ415に進み、
ステップ411で求めた吹き出し口モードがデフ・フッ
トモードであればステップ416に進む。
【0149】ステップ413では、ステップ409,4
10の判断結果よりデフモードの人為的な選択が行われ
ておらず、目標吹き出し温度Tofにもとづくベントモ
ードが選択されたので、前・後内気ドア115,117
を開き、中内気ドア116を閉じることを決定する。つ
まり、前内気導入口部111と後内気導入口部113と
を開放し、中内気導入口部112を閉鎖することを決定
する。
【0150】ステップ414では、ステップ409,4
10の判断結果よりデフモードの人為的な選択が行われ
ておらず、目標吹き出し温度Tofにもとづくバイレベ
ルモードが選択されたので、前・中・後内気ドア11
5,116,117を開くことを決定する。つまり、前
・中・後内気導入口部111,112,113を開放す
ることを決定する。
【0151】ステップ415では、ステップ409,4
10の判断結果よりデフモードの人為的な選択が行われ
ておらず、外気温Taが低く、フットモードが選択され
たので、前・中内気ドア115,116を開き、後内気
ドア117を閉じることを決定する。つまり、前・中内
気導入口部111,112を開放し、後内気導入口部1
13を閉鎖することを決定する。
【0152】ステップ416では、ステップ409,4
10の判断結果よりデフモードの人為的な選択が行われ
ておらず、外気温Taが非常に低く、デフ・フットモー
ドが選択されたので、前内気ドア115を閉じ、中・後
内気ドア116,117を開くことを決定する。つま
り、前内気導入口部111を閉鎖し、中・後内気導入口
部112,113を開放することを決定する。
【0153】ステップ417では、ステップ409の判
断結果よりデフモードの人為的な選択が行われたので、
前・中内気ドア115,116を閉じ、後内気ドア11
7を開くことを決定する。つまり、前・中内気導入口部
111,112を閉鎖し、後内気導入口部113を開放
することを決定する。
【0154】ステップ418では、検出前席上部室温T
headと検出前席下部室温Tfootとの温度差ΔT
=Thead−Tfootを演算し、ステップ419に
進む。
【0155】ステップ419では、ステップ418で求
めた温度差ΔTを前内気ドア開度式、 Y=I×ΔT に代入して、前内気ドア開度Yを求め、ステップ420
に進む。
【0156】ステップ420では、例えば、リヤウイン
ドウガラスに付設された図外のリヤ熱線装置のオン・オ
フ動作信号を読み込む。つまり、リヤウインドウガラス
の曇りを取り除くために、あるいは、リヤウインドウガ
ラスの曇りを防止するために、乗員がリヤ熱線装置を作
動させたかを検出する。
【0157】ステップ421では、ステップ420で読
み込んだリヤ熱線装置のオン・オフ動作信号によって、
リヤ熱線装置がオン動作かオフ動作かを判断する。リヤ
熱線装置が乗員によってオン動作されたならばステップ
424に進み、リヤ熱線装置が乗員によってオン動作さ
れていなけばステップ422に進む。
【0158】ステップ422では、リヤ熱線装置を自動
的にオン動作した際に、前内気導入口部111の開度に
対応させるために、検出前席上部室温Theadと検出
前席下部室温Tfootとの温度差ΔTをリヤ熱線印加
電圧式、 Vrear=J×ΔT に代入してリヤ熱線印加電圧Vrearを求める。
【0159】ステップ423では、ステップ422で求
めたリヤ熱線印加電圧Vrearが、例えば車載電源電
圧なる12Vのような、所定値V0以上かを判断する。
リヤ熱線印加電圧Vrearが所定値V0以上ならばス
テップ424に進み、リヤ熱線印加電圧Vrearが所
定値V0未満ならばステップ425に進む。
【0160】ステップ424では、リヤ熱線印加電圧V
rearを、リヤ熱線装置を人為的にオン動作させたと
きと同じ所定値V0に設定し(Vrear=V0)、ステ
ップ425に進む。
【0161】ステップ425では、ステップ404で求
めたブロアファンモータ印加電圧Vfanと、ステップ
406で求めたエアミックス開度Xと、ステップ40
7,408,411,413,414,415,41
6,418で求めた出力信号と、ステップ422,42
4で求めたリヤ熱線印加電圧Vrearなどを、ブロア
ファン105と、エアミックスドア108,109と、
前・中・後内気ドア115,116,117と、排気ド
ア118と、導入排気切り替えドア119と、デフロス
タドア125と、フロントベンチレータドア125と、
フロント足元ドア127と、リヤベント足元切り替えド
ア128と、リヤドア129と、リヤ熱線装置などを駆
動する図示を省略した各種のアクチュエータに出力す
る。
【0162】こうして1回の制御動作を終了する。そし
て、この制御動作は、エアコンスイッチがオフ動作され
るまで、ステップ403に戻って再度繰り返される。
【0163】なお、上記ステップ413〜417におい
て、前・中・後内気導入口部111,112,113を
開放する際に、前・中・後内気導入ドア115,11
6,117の開度、つまり、前・中・後内気導入口部1
11,112,113での吸い込み比率は、前述の図1
9に示した吹き出し口配風比率に対応して決定してい
る。
【0164】要するに、この第4実施例によれば、ステ
ップ419において、車室内上部での暖気滞留による乗
員頭部のもやもや感を防止するために、前内気導入口部
111の吸い込む量を補正すると、デフロスタダクト1
20から吹き出される空調風が車室内後部まで到達する
風量が減少し、リヤウインドウガラスが曇る可能性があ
る。このため、ステップ420〜424において、リヤ
熱線装置が人為的にオン動作されていない場合に、リヤ
熱線装置を自動的にオン動作すべく、リヤ熱線印加電圧
Vrearを演算し、ステップ425において、リヤ熱
線装置を発熱動作させるようにした。これにより、デフ
モードによる車室内後部への気流減少時においても、リ
ヤウインドウガラスの防曇性能を向上することができ
る。
【0165】
【発明の効果】第1の発明によれば、前後部に配置され
る内気導入口部を前記熱環境情報により開放,閉鎖する
ので、例えば、冷房運転時の内気吸い込みモードにおい
て、前後部の内気導入口部それぞれを開放することによ
り、車室内の前後部に吹き出された空調風それぞれが、
対応する前後部の内気導入口部に個別に吸い込まれ、後
席乗員に対して吹き出された空調風が前部側に戻ること
がない。つまり、車室内の前部吹き出された空調風が前
部の内気導入口部に吸い込まれ、車室内の後部に吹き出
された空調風が後部の内気導入口部に吸い込まれるの
で、車室内の前後部それぞれの気流を独立制御すること
ができ、車室内の前後部に対する独立的な温度調節をバ
ランス良く行うことができる。また、暖房運転時の内気
吸い込みモードの場合、前部の内気導入口部を閉鎖し、
後部の内気導入口部を開放することにより、暖かな空調
風が車室内上部から後部に流れて後部の内気導入口部に
吸い込まれるので、暖かな空調風が車室内上部に滞留せ
ず、乗員頭部のもやもや感が生じるのを阻止することが
できる。
【0166】第2の発明によれば、例えば、空調風が乗
員の上半身と足元とに向けて吹き出されるバイレベルモ
ード,空調風が乗員の上半身に向けて吹き出されるベン
トモードなどにおいて、前後部の内気導入口部それぞれ
を開放する。空調風がフロントウインドウガラスに向け
て吹き出されるデフモードにおいて、前部の内気導入口
部を閉鎖し、後部の内気導入口部を開放する。このよう
に、空調装置本体から車室内に吹き出される空調風の吹
き出し口選択状態により、前記複数の内気導入口部を開
放,閉鎖するので、車室内前後部に対する独立的な温度
調節のバランス性能と、車室内上部での暖かな空調風の
滞留防止性能とを、より一層向上することができる。
【0167】第3の発明によれば、車室内の前後部の検
出清浄度に応じて前後部の内気導入口部を開放,閉鎖す
るので、乗員が喫煙した場合に、煙を車室内全体に拡散
させずに、車外に排気することができ、快適性能が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成図。
【図2】第1実施例の外気吸い込みモードでの気流状態
を示す図。
【図3】第1実施例の半内外気吸い込みモードでの気流
状態を示す図。
【図4】第1実施例の内気吸い込みモードでの気流状態
を示す図。
【図5】第1実施例のフローチャート。
【図6】第1実施例のフローチャート。
【図7】第1実施例のフローチャート。
【図8】第1実施例の、前席側が内気吸い込みモードで
あって、後席側が外気吸い込みモードであるときの気流
状態を示す図。
【図9】第2実施例の、前席側が外気吸い込みモードで
あって、後席側が内気吸い込みモードであるときの気流
状態を示す図。
【図10】第2実施例の、前席側が外気吸い込みモード
であって、後席側が半内外気吸い込みモードであるとき
の気流状態を示す図。
【図11】第2実施例のフローチャート。
【図12】第2実施例のフローチャート。
【図13】第2実施例のフローチャート。
【図14】第3実施例の構成図。
【図15】第3実施例の前・中・後内気導入口部の配置
を示すものであって、(A)は側面図、(B)は(A)
に示すA−A線断面図。
【図16】第3実施例のフローチャート。
【図17】第3実施例のフローチャート。
【図18】第3実施例のフローチャート。
【図19】第3実施例に使用する吹き出し口配風比率を
示す図。
【図20】第3実施例のベントモード時での気流状態を
示す図。
【図21】第3実施例のバイレベルモード時での気流状
態を示す図。
【図22】第3実施例のフットモード時での気流状態を
示す図。
【図23】第3実施例のデフ・フットモード時での気流
状態を示す図。
【図24】第3実施例のデフ・フットモード時での前内
気導入口部の開度補正後の気流状態を示す図。
【図25】第3実施例のデフモード時での気流状態を示
す図。
【図26】第4実施例のフローチャート。
【図27】第4実施例のフローチャート。
【図28】第4実施例のフローチャート。
【図29】従来例の構成図。
【図30】従来例の内気吸い込みモードでの気流状態を
示す図。
【図31】従来例の外気吸い込みモードでの気流状態を
示す図。
【符号の説明】
1…前席用空調装置本体 3…前席側の内気導入ダクト 21…後席用空調装置本体 23…後席側の内気導入ダクト 41,42…清浄度検出手段 50,150…制御装置(ドア制御手段) 103…内気導入ダクト 110…配風ダクト 111…前内気導入口部 112…中内気導入口部 113…後内気導入口部 115…前内気ドア 116…中内気ドア 117…後内気ドア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の空気を導入する内気導入ダクト
    と前記車室内の前後部に設けられた吹き出し口と有する
    空調装置本体を、設定室温などの熱環境情報により駆動
    して、前記空調装置本体の吹き出し口部から車室内の前
    後部ぞれぞれに空調風を吹き出す自動車用空調装置にお
    いて、 前記内気導入ダクトに複数の内気導入口部を設け、これ
    ら複数の内気導入口部を車室内の前後部に配置し、これ
    ら前後部に配置される内気導入口部を前記熱環境情報に
    より開放,閉鎖を制御するドア制御手段を設けたことを
    特徴とする自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記ドア制御手段に、空調装置本体から
    車室内に吹き出される空調風の吹き出し口選択状態によ
    り、前記複数の内気導入口部の開放,閉鎖を制御する手
    段を設けたことを特徴とする請求項1に記載した自動車
    用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記車室内の前後部に空気清浄度を検出
    する清浄度検出手段を設け、これら清浄度検出手段から
    の検出清浄度に応じて前記複数の内気導入口部の開放,
    閉鎖を制御する手段を前記ドア制御手段に設けたことを
    特徴とする請求項1、または、請求項2に記載した自動
    車用空調装置。
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