JP3720323B2 - 起立補助装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば入浴する際などに、車椅子に着座している要介助者の衣服を着替えさせるために、着座状態の要介助者を起立状態にさせ、且つ起立状態を維持させる起立補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、足腰が不自由であり自力で起立することが困難な車椅子に着座している要介助者が衣服の着替えや車椅子の乗り換えを行う際、要介助者は車椅子から立ち上がるための補助と、起立状態を維持するための補助と、衣服の着脱や車椅子の取り替えを行うための補助とを必要としている。従来、これらの補助は介助者が全て行っており、介助者は、要介助者の上半身を持ち上げて要介助者を車椅子から立ち上げさせ、要介助者の身体を支えて要介助者の起立状態を維持しつつ、要介助者の衣服の着脱や車椅子の取り替えを行っている。
【0003】
また、近年では介助者の負担の軽減を図るため、要介助者が車椅子或いはベッドから立ち上がるための補助機器が提供されている。この補助機器は、水平方向に回転するターンテーブルに傾動機構によって鉛直方向に円弧回転される支柱が立設され、この支柱の上端には要介助者の腹部を載せるパッド部が設けられているものである。この補助機器によれば、支柱を円弧回転させて要介助者の腹部にパッド部を配置し、要介助者の身体を前屈みして要介助者の腹部をパッド部に載せ、パッド部に要介助者の体重を載せた状態で支柱を起動させることで要介助者の腰を浮かすことができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−192346号公報 (第2頁、第7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の介助者が要介助者の身体を支える方法によると、介助者の負担は大きいとともに、一人の要介助者に対して二人の介助者が付かなければならない。このため、在宅看護等では、介助者が高齢である場合や一人の介助者で介助している場合が多いので、要介助者を着替えさせる事や車椅子の乗り換えさせる事などができなく十分な介助ができないという問題がある。
【0006】
また、上記した従来の補助機器によると、介助者の負担は軽減されるが、要介助者の腹部を載せたパッド部は、支柱の円弧回転により斜め上方に円弧移動する。このパッド部の円弧移動は、要介助者が起立する際の要介助者の動きとずれがあるため、要介助者の腹部は圧迫され、要介助者に不快を与えるという問題が存在する。また、要介助者の臀部が車椅子の座部から離れる瞬間は、要介助者の身体重心の投影点が足の後方になるため、要介助者にかかる負担は大きいという問題が存在する。
【0007】
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、車椅子に着座している要介助者を起立させ、且つ起立状態を維持させるときの介助者の負担を軽減するとともに、要介助者にあたえる不快し、さらには立ち上がる際の要介助者の負担を軽減することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、台盤上に載せられた車椅子に着座している要介助者の身体を支えて該要介助者を着座状態から起立状態にさせ、且つ起立状態を維持させる起立補助装置において、支持フレームが立設され、該支持フレームには前記台盤上に載せられた車椅子側から斜め上方に延在するレール部材が設けられ、該レール部材には第1の駆動機構によって前記レール部材に沿って移動する移動部材が取り付けられ、該移動部材には前記要介助者の身体を支えるパッド部が取り付けられ、該パッド部の下方には前記車椅子を載せるとともに第2の駆動機構によって後方が上昇され前方に傾斜される台盤が設けられていることを特徴としている。
【0009】
このような特徴により、要介助者の身体を支えるパッド部は斜め上方に直進移動するため、要介助者の身体はパッド部の斜め上方への直進移動によって押し上げられる。また、車椅子を載せた台盤が前方に傾斜されるので、車椅子に着座している要介助者の身体は前方に傾き、要介助者の身体重心は前方に移動する。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の起立補助装置において、前記パッド部には、該パッド部を鉛直方向に回転させる第3の駆動機構が設けられていることを特徴としている。
【0011】
このような特徴により、パッド部の鉛直方向への回転力によって、要介助者の身体は上方に押し上げられる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の起立補助装置において、前記第2の駆動機構は、前記台盤の上方に配置されるとともにアクチュエーターによって回転するスプロケットと、該スプロケットに巻回するとともに一端が前記台盤の後方部に接続され他端が付勢部材に接続されているチェーンとから構成されていることを特徴としている。
【0013】
このような特徴により、アクチュエーターを作動させるとスプロケットが回転し、スプロケットに巻回されたチェーンは移動し、チェーンに接続された台盤の後方部が上昇し、台盤は前方に傾斜される。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の起立補助装置において、前記パッド部は、前記移動部材から伸びる支持ロッドによって片持ち支持されていることを特徴としている。
【0015】
このような特徴により、パッド部の一側方には支持フレームやレール部材や移動部材等が設けられ、他側方には開かれた空間が確保される。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の起立補助装置において、前記パッド部は中央部の断面形状が円弧状であり、両側部の上面が平らであることを特徴としている。
【0017】
このような特徴により、断面形状が円弧状のパッド部には要介助者の胴体部が接触され、パッド部の両側部の平らな上面には要介助者の腕が載せられる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における起立補助装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、通常用車椅子に着座している要介助者の衣服を脱がせるとともに要介助者を通常用車椅子から入浴用車椅子に乗せ代えるために、要介助者を車椅子から起立させ、且つ起立状態を保持させる場合について説明する。
【0019】
図1、図2に示すように、基台フレーム1は、断面形状が長方形の角形鋼管部材1aと、この角形鋼管部材1aの一側面に端面が当接されている90度に屈曲されている断面形状が正方形の角形鋼管部材1bとから構成されている。
【0020】
図3に示すように、基台フレーム1の下面には鉛直下方に延在する脚部材3が複数設けられている。断面形状が長方形の角形鋼管部材1aの上面には、支持フレーム4が立設されている。支持フレーム4は、角形鋼管部材1bの一端部の上面に鉛直に立設されている支柱部材4aと、他端部の上面に鉛直に立設され支柱部材4aより短い支柱部材4bとから構成されている。
【0021】
一方の支柱部材4aの上部と他方の支柱部材4bの上部との間には後述する台盤15上に載せられた車椅子側から斜め上方に延在するレール部材5が架設されている。レール部材5の上面には軌道部材6がレール部材5の軸方向に沿って設けられている。
【0022】
図3、図4に示すように、レール部材5にはレール部材5の上面及び両側面にそれぞれ対向するように加工された板金等からなる移動部材7が取り付けられており、移動部材7は第1の駆動機構8によりレール部材5に沿って移動される。移動部材7の内側面には軌道部材6に掛止するとともに軌道部材6上を滑動する滑動部材9が設けられている。移動部材7の一方の側面部には、レール部材5の側面に対向するローラー10が二個づつ取り付けられているとともに、上方に延在する鉛直支持ロッド11が固定されている。
【0023】
図4に示すように、鉛直支持ロッド11の上端部には移動部材7の移動方向に直交する方向かつ水平方向に延在する中空円筒形の水平支持ロッド12の一端部が固定されている。水平支持ロッド12の他端部には、要介助者の身体を支えるパッド部13が回転可能に取り付けられており、パッド部13は第3の駆動機構14により鉛直方向に回転される。パッド部13は、断面形状が円弧形になっている要介助者の胴体を支えるパッド本体13aと、パッド本体13aの両側に設けられて上面がフラット面になっている要介助者の腕を載せるためのアームパッド13bと、パッド本体13aの下方に取り付けられ一端部が水平支持ロッド12に回転可能に取り付けられている丸棒部材13cとから構成されている。
【0024】
図3に示すように、パッド部13の下方には車椅子を載せる矩形の台盤15が設けられており、台盤15の後方部は第2の駆動機構16によって持ち上げられる。図2、図3に示すように、台盤15の中央部には移動部材7の移動方向と平行に伸びる凸面部15aが形成され、凸面15部aの両側には移動部材7の移動方向と平行に伸びる凹面部15bが形成されている。台盤15の前方端面には移動部材7の移動方向と直交する方向に延在する丸棒状の芯部材17が設けられている。芯部材17の両端部には、中心部に貫通孔を有する円柱部材18と、角形鋼管部材1a、1bの下面に垂設されて下端部に貫通孔を有する支持板19とがそれぞれ回転可能に取り付けられている。また、図1、図3に示すように、台盤15の凹面部15bの後方端部には、鉛直方向に回転可能に乗入れ板20が取り付けられている。
【0025】
一方、角形鋼管部材1aの後方部の上面には第1のアクチュエーター21が設置されている。第1のアクチュエーター21には、第1のアクチュエーター21により回転される第1のスプロケット22が備えられている。第1のスプロケット22は、レール部材5の下端方向に配置されている。レール部材5の上端方向には、一方の支柱部材4aの上部外側面に取り付けられている第2のスプロケット23が配置されている。第1のスプロケット22および第2のスプロケット23にはチェーン24が巻回されており、チェーン24の両端は図4に示す移動部材7の他方の側面部に設けられた取付部25にそれぞれ取り付けられている。これら第1のアクチュエーター21及び第1のスプロケット22、第2のスプロケット23及びチェーン24によって、移動部材7を移動させるための第1の駆動機構8は構成されている。
【0026】
また、角形鋼管部材1aの中間部の上面には、第2のアクチュエーター26が設置されている。第2のアクチュエーター26には、第2のアクチュエーター26により回転される第3のスプロケット27が備えられている。第3のスプロケット27の斜め上方には第4のスプロケット28が配置されており、第4のスプロケット28は他方の支柱部材4bの上部に取り付けられた台座部材29の上に取り付けられている。
【0027】
第3のスプロケット27および第4のスプロケット28には、チェーン30が巻回されており、チェーン30の一端は台盤15の後方部側面に固定された取付部31に接続され、他端は他方の支柱部材4bの側面に取り付けられた付勢部材32に接続されている。付勢部材32は、チェーン30の他端を図3における右方向に付勢するものであり、例えば、弾性に富む鋼を薄く細長くして渦巻状に巻いた渦巻きばね等からなるものである。これら第2のアクチュエーター26及び第3のスプロケット27、第4のスプロケット28及びチェーン30及び付勢部材32によって、台盤15の後方部を持ち上げる第2の駆動機構16は構成されている。
【0028】
また、図4に示すように、パッド部13の下方には第3のアクチュエーター33が取り付けられている。第3のアクチュエーター33には第3のアクチュエーター33により鉛直方向に回転される例えばギアからなる一次回転部材34が取り付けられており、一次回転部材34の上方には一次回転部材34の回転に係合して鉛直方向に回転する例えばギアからなる二次回転部材5が配置されている。二次回転部材35は丸棒部材13cの他端面に固定されている。これら第3のアクチュエーター33及び一次回転部材34及び二次回転部材35によって、パッド部13を鉛直方向に回転させる第3の駆動機構14は構成されている。
【0029】
図3に示すように、上記した第1のアクチュエーター21および第2のアクチュエーター26および第3のアクチュエーター33は、図示せぬ制御盤を介して図示せぬ操作盤にそれぞれ接続されている。また、台盤15の前方に位置する角形鋼管部材1bの上面には、上端部が後方に90度屈曲した中央支柱部材36が立設されており、中央支柱部材36の上端面には要介助者の両膝を当接させるニーパッド37が若干斜めに傾けた状態で取り付けられている。また、ニーパッド37の下方には、要介助者の足を載せるための足載せ台38が設けられており、足載せ台38の後方、且つ台盤15の前方の凹面部15bには車輪止め39が設けられている。
【0030】
次に上記した構成からなる起立補助装置を使用して車椅子に着座している要介助者を起立させるとともに起立状態を保持させる方法について説明する。
【0031】
まず、乗入れ板20の後方端部が床面に接するように後方に傾斜させ、要介助者が着座している車椅子を乗入れ板20から凹面部15bに沿って進入させて台盤15上に移動させる。車椅子の車輪が車輪止め39に当接して車椅子が所定の位置に配置された後、乗入れ板20を回転させ前方に傾斜させる。この車輪止め39と乗入れ板20とで車椅子の前後移動を規制する。
【0032】
次に、図示せぬ操作盤を操作して第1のアクチュエーター21を作動させ、移動部材7を移動させることにより要介助者の前方にパッド部13を配置する。また、図示せぬ操作盤を操作して第3のアクチュエーター33を作動させパッド部13を要介助者の方向に傾ける。このとき、要介助者の足を車椅子のステップから足載せ台38に載せ代えるとともに、要介助者の両腕を図4に示すアームパッド13bに載せ、且つ要介助者の胴体部をパッド本体13aに付けて、要介助者の上半身をパッド部13にあずける。
【0033】
次に、図示せぬ操作盤を操作して第1のアクチュエーター21を作動させて第1のスプロケット22を回転させるとともに、第2のアクチュエーター26を作動させて第3のスプロケット27を回転させ、さらに第3のアクチュエーター33を作動させて一次回転部材34を回転させる。
【0034】
第1のスプロケット22の回転によりチェーン24は黒塗り矢印方向に移動し、チェーン24の両端に取り付けられた移動部材7は第1のスプロケット22と第2のスプロケット23との間でレール部材5に沿って斜め上方に直進移動する。図4に示す鉛直支持ロッド11および水平支持ロッド12を介して移動部材7に接続されたパッド部13は移動部材7の移動に伴って斜め上方に直進移動する。また、第3のスプロケット27の回転によりチェーン30は白塗り矢印の方向に移動し、チェーン30の一端に取付部材31を介して接続されている台盤15の後方部を引き上げる。後方部が引き上げられた台盤15は、前方部に設けられた芯部材17を軸に鉛直方向に円弧回転して前方に傾斜する。台盤15は傾斜角度が20度程度まで車椅子を載せた状態で傾斜する。さらに、一次回転部材34の回転により二次回転部材35は破線矢印の方向に回転し、二次回転部材35に固定されたパッド部13は鉛直方向に回転する。
【0035】
車椅子に着座している要介助者が身体をあずけたパッド部13は、レール部材5の中央付近まで斜め上方に直進移動し且つ鉛直方向に回転して要介助者の腰を浮かせ、要介助者が着座している車椅子が載せられた台盤15は前方に傾斜角度20度程度まで傾斜して要介助者の身体を斜めに傾ける。このとき、要介助者の両膝はニーパッド37に当接する。
【0036】
引き続き第1のアクチュエーター21及び第3のアクチュエーター33を作動させて、パッド部13を斜め上方に移動させるとともに、鉛直方向に回転させる。要介助者の両膝はニーパッド37に当接させたままの状態で、要介助者の身体が斜め上方に押し上げ、要介助者を起立させる。このとき、介助者は要介助者を挟んで支持フレーム4の反対側に立ち、要介助者が側方或いは後方に倒れないように補助を行う。起立した要介助者の身体をパッド部13によって支持するとともに、要介助者の両膝をニーパッド37によって支えて、要介助者の起立姿勢を保持する。
【0037】
次に、図示せぬ操作盤を操作して第2のアクチュエーター26を作動させ、第3のスプロケット27を逆回転させて前方に傾斜した台盤15を水平に戻す。また、乗入れ板20の後方端部が床面に接するように乗入れ板20を後方に傾斜させる。次に、介助者は、起立姿勢が保持された要介助者の衣服を脱がせるとともに、台盤15上に載っている通常の車椅子を入浴用車椅子に入れ替える。
【0038】
衣服の着替えが終了した後に、図示せぬ操作盤を操作して第2のアクチュエーター26を作動させ、第3のスプロケット27を回転させる。第3のスプロケット27を回転により台盤15を前方に傾斜し、入浴用車椅子は前方に傾く。また、乗入れ板20を前方に傾斜させておく。
【0039】
次に、図示せぬ操作盤を操作して第1のアクチュエーター21と第3のアクチュエーター33とを作動させ、第1のスプロケット22と一次回転部材34を逆回転させる。これにより移動部材7はレール部材5の上端から中央付近に移動する。移動部材7の移動に伴って移動するパッド部13は、要介助者の身体を支持した状態で、鉛直方向に回転するとともに斜め下方に移動し、要介助者を前方に傾いている車椅子に着座させる。
【0040】
引き続き第1のアクチュエーター21及び第3のアクチュエーター33を作動させ、パッド部13を斜め下方に移動させ且つ回転させるとともに、第2のアクチュエーター26を作動させ、第3のスプロケット27を逆回転させて前方に傾斜した台盤15を水平に戻す。台盤15が水平になった後に、乗入れ板20の後方端部が床面に接するように乗入れ板20を後方に傾斜させ、要介助者が着座している入浴用車椅子を移動させる。
【0041】
上記した起立補助装置によれば、要介助者の身体を支えるパッド部11は斜め上方に直進移動するとともに鉛直方向に回転するため、着座状態の要介助者はスムーズに起立する。これによって、要介助者の腹部などを圧迫せずに要介助者に不快を与えることなく起立させることができる。
【0042】
また、車椅子を載せる台盤15が前方に傾斜されるので、車椅子に着座している要介助者の身体は前方に傾き、要介助者の身体重心は前方に移動する。これによって、要介助者の臀部が車椅子の座部から離れる瞬間の要介助者にかかる負担を軽減することができる。
【0043】
また、パッド部13は支持フレーム4に片持ち支持されているため、介助者は要介助者の横に立って補助を行うことができる。また、要介助者の胴体部を支持するパッド本体13aは断面形状が円弧状になっているため、パッド部13が回転する際に要介助者に角が当たって不快を与えることがない。さらに、アームパッド13bに要介助者の腕を載せることで要介助者の胴体部への負担を軽減することができる。
【0044】
以上、本発明にかかる起立補助装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限り適宜変更可能である。例えば、本実施の形態では、一本のレール部材5にレール部材5に沿って移動する移動部材7が取り付けられているが、レール部材5は上レール部材5aと下レール部材5bとから構成され、移動部材7は上レール部材5aと下レール部材5bとに跨って取り付けられてもよい。
【0045】
また、実施の形態では、第2の駆動機構16はチェーン30を移動させるために第3のスプロケット27を回転させるアクチュエーター26を使用しているが、第3のスプロケット27を省略し、第4のスプロケット28を回転させるアクチュエーターを使用してもよい。
【0046】
また、実施の形態では、介助者は要介助者を挟んで支持フレーム4の反対側に立ち、要介助者が側方に滑り落ちないように補助を行うが、パッド部13に要介助者の胴体部を後方及び側方から支えるホルダーを設置し、要介助者が側方或いは後方に倒れないようにしてもよい。また、パッド部13の前方にハンドルを設置し、このハンドルを要介助者が掴むことによって倒れ防止を図り、起立する際の補助としてもよい。
【0047】
さらに、実施の形態では、基台フレーム1に立設された支持フレーム4は支柱部材4aと支柱部材4bとから構成されているが、支持フレーム4は板状のものを立設したものでもよい。また、支持フレーム4は基台フレーム1に立設されているが、床、壁又は天井に固定されたものでもよく、この場合基台フレーム1を省略することができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明にかかる起立補助装置によれば、パッド部が要介助者の身体を支持した状態で斜め上方に移動することにより、スムーズに要介助者を着座状態から起立状態にさせ、且つ起立姿勢を保持させ、介助者の負担を軽減することができる。また、要介助者の身体を支持するパッド部は斜め上方に直進移動することにより、パッド部が要介助者の腹部などを圧迫せず、要介助者に不快を与えないように起立させることができる。さらに、車椅子を載せる台盤が前方に傾斜されるので、車椅子に着座している要介助者の身体は前方に傾き、要介助者の身体重心の投影点は前方に移動するため、要介助者を起立させる際に要介助者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる起立補助装置の実施の形態を説明する平面図である。
【図2】 本発明にかかる起立補助装置の実施の形態を説明する正面図である。
【図3】 本発明にかかる起立補助装置の実施の形態を説明する側面図である。
【図4】 本発明にかかる起立補助装置の実施の形態を説明する部分断面図である。
【図5】 本発明にかかる起立補助装置の実施の形態を説明する使用状態図である。
【符号の説明】
4 支持フレーム
5 レール部材
7 移動部材
8 第1の駆動機構
11 鉛直支持ロッド(支持ロッド)
12 水平支持ロッド(支持ロッド)
13 パッド部
14 第3の駆動機構
15 台盤
16 第2の駆動機構
26 第2のアクチュエーター(アクチュエーター)
27 第3のスプロケット(スプロケット)
28 第4のスプロケット(スプロケット)
30 チェーン

Claims (5)

  1. 台盤上に載せられた車椅子に着座している要介助者の身体を支えて該要介助者を着座状態から起立状態にさせ、且つ起立状態を維持させる起立補助装置において、
    支持フレームが立設され、該支持フレームには前記台盤上に載せられた車椅子側から斜め上方に延在するレール部材が設けられ、該レール部材には第1の駆動機構によって前記レール部材に沿って移動する移動部材が取り付けられ、該移動部材には前記要介助者の身体を支えるパッド部が取り付けられ、該パッド部の下方には前記車椅子を載せるとともに第2の駆動機構によって後方が上昇され前方に傾斜される前記台盤が設けられていることを特徴とする起立補助装置。
  2. 請求項1記載の起立補助装置において、
    前記パッド部には、該パッド部を鉛直方向に回転させる第3の駆動機構が設けられていることを特徴とする起立補助装置。
  3. 請求項1または2記載の起立補助装置において、
    前記第2の駆動機構は、前記台盤の上方に配置されるとともにアクチュエーターによって回転するスプロケットと、該スプロケットに巻回するとともに一端が前記台盤の後方部に接続され他端が付勢部材に接続されているチェーンとから構成されていることを特徴とする起立補助装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の起立補助装置において、
    前記パッド部は、前記移動部材から伸びる支持ロッドによって片持ち支持されていることを特徴とする起立補助装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の起立補助装置において、
    前記パッド部は、中央部の断面形状が円弧状であり、両側部の上面が平らであることを特徴とする起立補助装置。
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