JP4728133B2 - 立位姿勢誘導型立ち上がり支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、医療、福祉、介護等の目的に使用される電動ベッド、診察台、椅子等のフレームに取り付けて使用する立位姿勢誘導型立ち上がり支援装置に関する。
ベッド取付型介助装置は、ある程度自分で動くことができる利用者の立ち上がり動作を支援する装置として使用されている。図11は、特許文献1及び2に開示されているベッド取付型介助手段の概略を示す斜視図である。この従来技術の介助手段21は、床面に垂直に保持された一対のポール22と、一対のポール22の間に数段にわたって介設された横枠部材23と、ポール22の上に装着された頂部部材24とを有している。利用者は、この介助手段21の頂部部材24及び横枠部材23を手掛かりにし、身体を支えることによってベッドからの立ち上がり動作を行う。
しかしながら、上述の従来技術の介助手段は、頂部部材24の高さを調節することができず、利用者によっては身体を支えるときの負担が大きくなるという問題点がある。
図12は、特許文献3に開示されている介助手段の概略を示す斜視図である。利用者は、介助手段25のポール26に高さを調節して設けられた軟質性グリップ27を握ることにより身体を支え、ベッドからの立ち上がり動作を行う。
しかしながら、上述の従来技術の介助手段は、利用者が軟質性グリップ27を握り、この軟質性グリップ27を手掛かりにしながら自力で立ち上がる必要があり、利用者の容態によっては立ち上がり動作を行えないという問題点がある。
図13は、特許文献4に開示されている介助手段の概略を示す斜視図である。この介助手段28は、床面に垂直に保持されたポール部材29とポール部材29に装着された高さ及び角度の調節が可能な介助部材30とを有している。利用者は、介助手段28のポール部材29に高さ及び角度を調節して設けられた介助部材30を握ることにより身体を支え、ベッドからの立ち上がり動作を行う。
特許2965145号公報 特許2965146号公報 特許2965148号公報 特許3035859号公報
しかしながら、特許文献4に開示されている介助手段は、介助部材30の高さ及び角度調整はできるものの、固定されており、利用者の立ち上がり動作を最後まで補助するものではなく、利用者が介助部材30を手掛かりに、自力で立ち上がらなければならない構造になっており、利用者の容態によっては立ち上がり動作を行えないという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、利用者が立ち上がり動作の際に着座する面を支持する台部及び上肢を載せる介助部材の両方が連動して上昇動作することにより、利用者の自然な立ち上がり動作を誘導し、且つ、立位動作及び立位姿勢を支援することができる立位姿勢誘導型立ち上がり支援装置を提供することを目的とする。
本発明に係る立ち上がり支援装置は、寝台の寝床部を支持する台部と、前記台部を昇降駆動する第1駆動部と、利用者が立ち上がるときに支えとする介助部材を備えこの介助部材を昇降可能に支持する介助装置と、前記介助部材を昇降駆動する第2駆動部と、前記台部と前記介助部材とを連動させて夫々所定の高さまで上昇動作させるように前記第1及び第2駆動部を協調させて制御する協調制御部と、前記利用者が前記介助部材を握る部位に設けられ前記協調制御部を操作する協調動作操作部とを有し、台部に座った状態の利用者が手で前記介助部材を握ることにより、前記協調動作操作部を操作して前記協調制御部に前記台部と前記介助部材の前記上昇動作を行わせることにより、前記利用者が立位動作を行うことを特徴とする。これにより、台部に座った状態の利用者が、介助部材を使用して立ち上がり動作を行う際に、台部及び介助部材の両方が連動して上昇動作することにより、利用者の前傾姿勢を誘導し、腰を浮かす程度の力で立ち上がり動作が可能になる。これが利用者の立ち上がり動作の補助になり、更に立位保持を容易にする。これにより、座位から立位保持までの一連の動作をより安定した状態で行え、立ち上がり動作の基本となる前傾姿勢を体感・学習できることで、さらなる介護度の悪化の防止及びADL(Activities of Daily Living)、QOL(Quality of Life)の向上を期待できる。
また、利用者が前記介助部材を握っている間に、前記操作部を操作して前記制御部に前記上昇動作を行わせるので、台部及び介助部材が上昇する際、利用者は介助部材を握っていることで自然に前傾姿勢になるよう誘導される。
前記所定の高さを記憶する記憶部と、この記憶部から前記所定の高さを読み出して前記台部及び前記介助部材の動作パターンを設定する動作設定部と、を有することが好ましい。
前記台部と前記介助部材の上昇動作を同時に開始させ、同時に所定の高さに到達させることができる。
また、前記台部と前記介助部材の上昇動作を同時に開始させ、同じ速度で上昇させ、夫々所定の高さに到達させることもできる。
また、前記介助部材よりも先に前記台部の上昇動作を開始させ、その後、前記台部と前記介助部材とを連動して上昇させ、夫々所定の高さに到達させることもできる。
また、先に前記介助部材が一旦下降動作を行い、その後、前記台部と前記介助部材の上昇動作を同時に開始させ、夫々所定の高さに到達させることもできる。
また、前記台部が上昇を開始し、同時に前記介助部材が下降動作を開始し、その後、前記台部と前記介助部材とを連動して上昇させ、夫々所定の高さに到達させることもできる。
本発明によれば、台部に支持される寝台の寝床部、車椅子の着座部等に座った状態の利用者が介助部材に上肢を載せて立ち上がり動作を行う際に、台部及び介助部材の両方が連動して上昇動作することにより、利用者の前傾姿勢を誘導し、腰を浮かす程度の力で立ち上がり動作が可能になる。これが利用者の立ち上がり動作の補助になり、更に立位保持を容易にする。これにより、座位から立位保持までの一連の動作をより安定した状態で行え、立ち上がり動作の基本となる前傾姿勢を体感及び学習できる。また、台部及び介助部材の上昇動作の完了する位置を利用者の状態に合わせて調整することよって、利用者に段階的な立ち上がり訓練をさせることもできる。これにより、さらなる介護度の悪化の防止及びADL(Activities of Daily Living)、QOL(Quality of Life)の向上を期待できる。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る立位姿勢誘導型立ち上がり支援装置を示す模式図である。電動ベッド2のベッド基部フレーム4は、ベッド長手方向に延びる1対の平行に配置された縦バーとこの1対の縦バーを連結する少なくとも1対の横バーとからなり、この上に台部3が設置されている。台部3は寝床部(図示せず)を支持しており、第1駆動部(図示せず)によって電動で昇降される。これによって、寝床部の昇降動作が行われる。また、ベッド基部フレーム4の1本の縦バーには、ベッド取付型介助装置5が連結されている。
図2はベッド取付型介助装置5を示す概略図である。ベッド取付型介助装置5の介助装置ベース部6のベッド基部フレーム4に連結されない方の一端には支柱部7が垂直に立てて設けられ、この支柱部7には介助部材としての把持部8が取り付けられている。また、支柱部7は第2駆動部(図示せず)によって電動で高さが調節される。これによって、介助部材(把持部8)の昇降動作が行われる。
図3は、ベッド取付型介助装置5の支柱部7に取り付けられる把持部8を示す概略図である。把持部8は底部に支柱部7に取り付けられるためのアーム部8aを有し、上部には寝床部の昇降動作を行う第1駆動部(図示せず)と把持部8の昇降動作を行う第2駆動部(図示せず)とを連動させて所定の高さまで上昇させる制御部(図示せず)を操作する操作部として操作スイッチ13が設けられている。ベッド上の患者(利用者)が立ち上がり動作を行う際、この把持部8を握っている間に、この把持部8に設けられた操作スイッチ13が操作され、これによって制御部(図示せず)が寝床部及び把持部8を連動させて上昇させる。また、把持部8の電動ベッド2側に設置される方の端部はグリップ部8bとして利用者が握る際に力が入りやすい太さを有しており、もう一方の端部には、必要に応じて付属品をつけるためのジョイント部8cが設けられている。
図4(a)は把持部8をベッド取付型介助装置5の支柱部7に取り付ける機構の一例を示す斜視図、図4(b)は同じく横から見た図である。支柱部7は、把持部8のアーム部8aを挟み込んだ状態で図4(a)に示す矢印の方向にスライドさせて位置を調節することができる調節式ファスナー9と、この調節した位置で把持部8を横方向から保持するふた部10及びこの状態で固定する連結部材11を備えている。この構造により、把持部8は、ベッド取付型介助装置5から完全に取り外しができ、その取付及び取付位置調節を容易に行うことができる。
以上により、第1駆動部が動作することによって昇降動作を行う台部3と、第2駆動部が動作することによって昇降動作を行う把持部8と、この把持部8に設けられ、2つの駆動部を連動させて所定の高さまで上昇させる操作スイッチ13とを有する電動ベッド2が構成されている。なお、台部3及び把持部8は、利用者によってこの把持部8に設けられた操作スイッチ13が操作されている間に連動して上昇する。
図5にベッド取付型介助装置5に設けられ把持部8の昇降動作を行う第2駆動部としてのアクチュエータ12と、電動ベッド2に設けられ台部3の昇降動作を行う第1駆動部としてのアクチュエータ14とを連動させるブロック図を示す。ベッド取付型介助装置5は把持部8の昇降動作を行う第2駆動部としてのアクチュエータ12を有し、また、把持部8には操作部(スイッチ、センサ)として操作スイッチ13が設けられている。電動ベッド2は台部3の昇降動作を行う第1駆動部としてのアクチュエータ14及び制御部としてのコントローラ15を有している。また、このコントローラ15は、利用者の状態に応じて台部3及び介助部材(把持部8)の高さ、台部3及び介助部材(把持部8)が上昇する速度パターン及び動作パターン等を設定する動作設定部16、設定された高さ及び速度パターン等が記憶される動作記憶部17、アクチュエータ12及び14を制御する動作制御部18等を有し、ベッド操作部19に接続されている。また、ベッド取付型介助装置5のアクチュエータ12及び操作スイッチ13並びに電動ベッド2のアクチュエータ14、コントローラ15及びベッド操作部19は全て接続されている。
アクチュエータ12及びアクチュエータ14はコントローラ15によって制御され、上昇動作の開始信号は把持部8に設けられた操作スイッチ13によって入力される。また、このコントローラ15は、電動ベッド2に設けるのではなく、ベッド取付型介助装置5側に設けることもできる。また、アクチュエータ12及び14は、速度レベル切り替え機能を有していることが好ましい。
本発明の第1実施形態に係る立位姿勢誘導型立ち上がり支援装置は、電動ベッド2に設けられ台部3の昇降動作を行うアクチュエータ14と、ベッド取付型介助装置5に設けられ把持部8の昇降動作を行うアクチュエータ12とをコントローラ15によって制御し、台部3と把持部8とを連動させて所定の高さまで上昇動作させる。また、この上昇動作の制御信号は把持部8に設けられた操作スイッチ13によって入力される。
次に、本実施形態に係る立位姿勢誘導型立ち上がり支援装置1によって利用者の立ち上がり動作を誘導及び支援する方法について、具体的に説明する。図6に高さ設定のフローを示す。まず、台部開始位置を設定する(ステップ1)。ここで、台部開始位置とは、利用者が電動ベッド2の台部3に支持された寝床部の端部に着座し、立ち上がり動作を行う直前の状態であるときの台部3の高さのことである。この開始位置は、PC等の表示機能を有する媒体(図示せず)によって設定されるか、ベッド取付型介助装置5又は電動ベッド2にディップスイッチ(図示せず)を搭載し、それによって設定されるか、電動ベッド2の手元スイッチ(図示せず)の設定ボタンによって設定されるか、又は電動ベッド2の本体に設定ボタンを設置し、それによって設定されるか、いずれの手段によって設定されてもよい。設定された値は、コントローラ15の動作記憶部17によって記憶される。
次に、台部停止位置を設定する(ステップ2)。ここで、台部停止位置とは、利用者が立ち上がり動作を完了した状態における台部3の高さのことである。この台部停止位置の設定方法及び設定値の記憶方法はステップ1において説明した台部開始位置の設定方法及び設定値の記憶方法と同様である。
次に、介助部材開始位置を設定する(ステップ3)。ここで、介助部材開始位置とは、利用者が台部3に支持された寝床部の端部に着座し、立ち上がり動作を行う直前の状態であるときのベッド取付型介助装置5の把持部8の高さのことである。この介助部材開始位置の設定方法及び設定値の記憶方法はステップ1において説明した台部開始位置の設定方法及び設定値の記憶方法と同様である。
次に、介助部材停止位置を設定する(ステップ4)。ここで、介助部材停止位置とは、利用者が立ち上がり動作を完了した状態におけるベッド取付型介助装置5の把持部8の高さのことである。この介助部材停止位置の設定方法及び設定値の記憶方法はステップ1において説明した台部開始位置の設定方法及び設定値の記憶方法と同様である。以上の操作により、高さ設定が完了する(ステップ5)。上述の各位置は、利用者の状態、体格等に応じて設定されることが好ましい。また、これらの各位置の設定を利用者の状態に応じて段階的に変化させることにより、利用者に段階的な立ち上がり訓練をさせることもできる。
また、アクチュエータ12及び14が変速機能を有している場合、予めコントローラ15の動作記憶部17に記憶させた速度パターンより、台部及び介助部材をアクチュエータ12及び14によって制御する際の速度パターンの選択を行うこともできる。ここで、図7に速度パターン選択のフローを示す。まず、動作中の速度を一定にするか否かを選択する(ステップ1)。動作中の速度を一定にする場合、介助部材及び台部の上昇速度を等しくするか否かを選択する(ステップ2)。介助部材及び台部の上昇速度を等しくする場合、以上の操作により、速度パターンの選択が完了する(ステップ4)。ステップ1又はステップ2において否を選択した場合、介助部材及び台部が同時に上昇動作を完了する設定になり(ステップ3)、以上の操作により、速度パターンの選択が完了する(ステップ4)。上述の各速度は、利用者の状態、体格等に応じて設定されることが好ましい。この速度パターンの設定方法及び設定値の記憶方法は、上述の高さ設定のステップ1において説明した台部開始位置の設定方法及び設定値の記憶方法と同様である。更に、予めコントローラ15の動作記憶部17に記憶させた速度レベルにより、例えば「速い、普通、遅い」等の台部及び介助部材の動作の速度レベル選択を行うことも可能である。
更に、台部及び介助部材をアクチュエータ12及び14によって制御する際の動作パターン設定を行う機能を追加することもできる。図8に動作パターン設定のフローを示す。まず、介助部材及び台部の上昇動作開始及び終了を同時にするかディレイを設けるかを設定する(ステップ1)。ディレイを設ける場合、上昇動作開始時か又は終了時かを設定する(ステップ2)。このとき、開始時及び終了時の両方を選択することも可能である。次に、介助部材を最初に下降させるか否かを設定する(ステップ3)。介助部材を最初に下降させる場合、介助部材が一旦下降して停止する介助部材中間停止位置を設定する(ステップ4)。ステップ1若しくはステップ3において否を選択した場合、又はステップ4まで完了した後、図6に示す高さ設定(ステップ5)を行い、次に図7に示す速度パターン選択(ステップ6)を行い、動作パターン設定が完了する(ステップ7)。
図9(a)乃至(h)に、台部及び介助部材をアクチュエータ12及び14によって制御する際の動作パターンを示す。図9(a)は、台部及び介助部材の上昇開始及び上昇完了を同時に行う設定における動作パターンである。また、図9(b)は、台部及び介助部材の上昇開始が同時であり、介助部材が先に上昇動作を完了するときの動作パターンである。このとき、台部及び介助部材の上昇速度は等速であっても等速でなくてもよい。また、図9(c)は、台部が先に上昇動作を開始し、あるディレイ時間後に介助部材が上昇動作を開始し、台部及び介助部材の上昇完了を同時に行う設定としたときの動作パターンである。このとき、台部及び介助部材の上昇速度は等速であっても等速でなくてもよい。
また、図9(d)は、一旦介助部材が下降し、その後、介助部材と台部が上昇開始及び上昇完了を同時に行う設定における動作パターンである。介助部材を一旦下げることにより、介助部材を保持した利用者が自然に前傾姿勢を取ることができる。図9(e)は、台部及び介助部材の上昇開始が同時であり、台部が先に上昇動作を完了するときの動作パターンである。このとき、台部及び介助部材の上昇速度は等速であっても等速でなくてもよい。
図9(f)は、台部の上昇開始からあるディレイ時間後に介助部材が上昇動作を開始し、台部の上昇動作完了よりも先に上昇動作完了を行う設定としたときの動作パターンである。図9(g)は、台部の上昇開始からあるディレイ時間後に介助部材が上昇動作を開始し、台部が上昇動作を完了した後、介助部材が遅れて上昇動作を完了する動作パターンである。図9(h)は、台部が上昇動作を開始したとき介助部材は一旦下降をし、そのあと上昇動作を行い、台部と介助部材の上昇動作が同時に完了するときの動作パターンである。
台部及び介助部材をアクチュエータ12及び14によって制御する際の動作パターンは上述の例に挙げたものに限らず、利用者の容態によって、利用者の立ち上がり動作を支援する際に上体のバランスを崩さないように自由に設定することができるが、台部を後から上昇させる設定は利用者の前傾姿勢を誘導できないため、常に台部が先か又は介助部材と台部とが同時に上昇動作を開始するよう設定することが好ましい。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る立ち上がり支援装置によって利用者が立ち上がり動作を行う方法を説明する。本実施形態に係る立ち上がり支援装置1は、台部3に支持されている寝床部(図示せず)の端部に着座している利用者が立ち上がり動作を行う際、この把持部8を握っている間に、この把持部8に設けられた操作スイッチ13が操作され、これによって制御部(図示せず)がコントローラ15の動作記憶部17に記憶された速度パターン、動作パターン及び速度レベル等に従って寝床部及び把持部8を連動させて上昇させる。台部3及び把持部8はコントローラ15の動作記憶部17に記憶された高さまで上昇すれば上昇動作を停止する。台部3及び把持部8が上昇する際、利用者は把持部8を握っていることによって自然に前傾姿勢になるよう誘導される。
本実施形態においては、台部3が支持するものとして電動ベッド2の寝床部、即ちベッド取付型介助装置5を電動ベッド2に設置する例について説明したが、ベッド取付型介助装置5を設置する対象は電動ベッドに限られるものではなく、台部が支持するものとして、車椅子の着座部等、即ちベッド取付型介助装置5を車椅子のフレーム等に取り付けることも可能である。いずれの場合においても、利用者が把持部8を握ることによって把持部8に設けられた操作スイッチ13が操作され、この操作スイッチ13が操作されている間に台部及び把持部8が上昇することで、利用者の自然な前傾姿勢を誘導することができる。
次に、本発明の第1実施形態の変形例1について説明する。本発明の第1実施形態においては介助部材として把持部8が取り付けられていたが、本変形例1においては図10に示す前腕支持型介助具20が取り付けられている点が異なり、それ以外は同様の構造を有している。
前腕支持型介助具20をベッド取付型介助装置5の支柱部7に取り付ける方法及び取付位置調節方法は、上述の第1実施形態において説明した把持部8をベッド取付型介助装置5の支柱部7に取り付ける方法及び取付位置調節方法と同様である。
前腕支持型介助具20は、底部に支柱部7に取り付けられるためのアーム部20aを有し、上面にはクッション性を有する平らなパッド部20bが設けられている。このパッド部20bには利用者が寝床部(図示せず)の端座に着座して立ち上がり動作を行う際に肘を置く側の一端に肘受部20cが備えられ、肘受部20cの肘の当たる部分には操作部として操作スイッチ13bが設けられている。また、パッド部20bは利用者が肘受部20cに肘を当てた状態でもう一端の縁を握ることが可能な長さを有し、この一端の縁にも操作部として操作スイッチ13aが設けられている。また、前腕支持型介助具20においても第1実施形態において説明した把持部8と同様に、必要に応じて付属品をつけるためのジョイント部20dが設けられている。
本実施形態の変形例1に係る立位姿勢誘導型立ち上がり支援装置は、本発明の第1実施形態において介助部材として把持部8が取り付けられていたのに対し、前腕支持型介助具20が取り付けられている点について異なり、その他は同様の構造を有している。また、前腕支持型介助具20においては肘受部20c及びもう一端の端の2箇所に操作スイッチが設けられている。ベッド上の患者(利用者)が立ち上がり動作を行う際、この前腕支持型介助具20に腕を載せ、端部を握っている間に、この2箇所の操作スイッチが同時に操作され、これによって制御部(図示せず)が電動ベッド2に設けられ台部3の昇降動作を行うアクチュエータ14と、ベッド取付型介助装置5に設けられ前腕支持型介助具20の昇降動作を行うアクチュエータ12とをコントローラ15によって制御し、台部3と前腕支持型介助具20とを連動させて所定の高さまで上昇動作させる。本実施形態の変形例1に係る立位姿勢誘導型立ち上がり支援装置によれば、前腕支持型介助具20の2箇所に操作スイッチを設け、この2箇所の操作スイッチが同時に操作されている間、台部3と前腕支持型介助具20とを連動させて上昇させることにより、利用者の安全性を高めることができる。
また、台部3及び介助部材(前腕支持型介助具20)の高さ設定、速度パターン選択、速度レベル選択、動作パターン設定等は、上述の本発明の第1実施形態において説明した夫々の値の設定方法と同様の方法によって行うことができる。
次に、上述の如く構成された本実施形態の変形例1に係る立ち上がり支援装置によって利用者が立ち上がり動作を行う方法を説明する。本変形例1に係る立ち上がり支援装置1は、台部3に支持されている寝床部(図示せず)の端部に着座している利用者が立ち上がり動作を行う際に、パッド部20bの上に腕を載せ、肘受部20cに肘を当てることによって操作スイッチ13bが操作され、もう一端の縁を握ることによって前腕支持型介助具20に設けられた操作スイッチ13aが操作され、この操作スイッチ13b及び13aが同時に操作されている間、制御部(図示せず)が台部3及び前腕支持型介助具20がコントローラ15の動作記憶部17に記憶された速度パターン、動作パターン及び速度レベル等に従って上昇する。台部3及び前腕支持型介助具20はコントローラ15の動作記憶部17に記憶された高さまで上昇すれば上昇動作を停止する。台部3及び前腕支持型介助具20が上昇する際、利用者は前腕支持型介助具20のパッド部20bの上に腕を載せ、肘受部20cに肘を当て、もう一端の縁を握っていることによって自然に前傾姿勢になるよう誘導される。また、パッド部20bがクッション性を有し、平らであるため、利用者が体重をかけて立ち上がる際に支持面積が大きくなり、立ち上がり動作時の筋力の負担を減少させることができる。更に、前腕支持型介助具20の2箇所に操作スイッチを設け、この2箇所の操作スイッチが同時に操作されている間、台部3と前腕支持型介助具20とを連動させて上昇させることにより、利用者の安全性を高めることができる。
また、本変形例1のベッド取付型介助装置5においても、ベッド取付型介助装置5を設置する対象は電動ベッドに限られるものではなく、台部が支持するものとして、車椅子の着座部等、即ちベッド取付型介助装置5を車椅子のフレーム等に取り付けることも可能である。いずれの場合においても、利用者が前腕支持型介助具20のパッド部20bの上に腕を載せ、肘受部20cに肘を当てることによって操作スイッチ13bが操作され、もう一端の縁を握ることによって前腕支持型介助具20に設けられた操作スイッチ13aが操作されている状態になり、この操作スイッチ13b及び13aが同時に操作されている間、台部及び前腕支持型介助具20が上昇することで、利用者の自然な前傾姿勢を誘導することができる。
また、前腕支持型介助具20の肘受部20cの操作スイッチ13bは必ずしも設けられる必要はなく、手先によって操作される操作スイッチ13aのみが設けられ、この操作スイッチ13aが操作されている間、台部3と前腕支持型介助具20とを連動させて上昇させることもできる。
本発明の第1実施形態に係る立位姿勢誘導型立ち上がり支援装置を示す模式図である。 ベッド取付型介助装置5を示す概略図である。 ベッド取付型介助装置5の支柱部7に取り付けられる把持部8を示す概略図である。 (a)は把持部8をベッド取付型介助装置5の支柱部7に取り付ける機構の一例を示す斜視図、(b)は同じく横から見た図である。 ベッド取付型介助装置5(把持部8)の昇降動作を行う第2駆動部としてのアクチュエータ12と電動ベッド2(寝床部3)の昇降動作を行う第1駆動部としてのアクチュエータ14とを連動させるブロック図である。 台部及び介助部材の高さ設定のフロー図である。 台部及び介助部材の速度パターン選択のフロー図である。 台部及び介助部材の動作パターン設定のフロー図である。 (a)乃至(h)は、台部及び介助部材をアクチュエータ12及び14によって制御する際の動作パターンである。 ベッド取付型介助装置5の支柱部7に取り付けられる前腕支持型介助具20を示す概略図である。 従来技術のベッド取付型介助手段の概略を示す斜視図である。 従来技術のベッド取付型介助手段の概略を示す斜視図である。 従来技術のベッド取付型介助手段の概略を示す斜視図である。
符号の説明
1 ; 立位姿勢誘導型立ち上がり支援装置
2 ; 電動ベッド
3 ; 台部
4 ; ベッド基部フレーム
5 ; ベッド取付型介助装置
6 ; 介助装置ベース部
7 ; 支柱部
8 ; 把持部
8a; アーム部
8b; グリップ部
8c; ジョイント部
9 ; 調節式ファスナー
10 ; ふた部
11 ; 連結部材
12 ; アクチュエータ
13 ; 操作部(スイッチ、センサ)
13a; 操作スイッチ
13b; 操作スイッチ
14 ; アクチュエータ
15 ; コントローラ
16 ; 動作設定部
17 ; 動作記憶部
18 ; 動作制御部
19 ; ベッド操作部
20 ; 前腕支持型介助具
20a; アーム部
20b; パッド部
20c; 肘受部
20d; ジョイント部
21 ; 介助手段
22 ; ポール
23 ; 横枠部材
24 ; 頂部部材
25 ; 介助手段
26 ; ポール
27 ; 軟質性グリップ
28 ; 介助手段
29 ; ポール部材
30 ; 介助部材

Claims (7)

  1. 寝台の寝床部を支持する台部と、前記台部を昇降駆動する第1駆動部と、利用者が立ち上がるときに支えとする介助部材を備えこの介助部材を昇降可能に支持する介助装置と、前記介助部材を昇降駆動する第2駆動部と、前記台部と前記介助部材とを連動させて夫々所定の高さまで上昇動作させるように前記第1及び第2駆動部を協調させて制御する協調制御部と、前記利用者が前記介助部材を握る部位に設けられ前記協調制御部を操作する協調動作操作部とを有し、台部に座った状態の利用者が手で前記介助部材を握ることにより、前記協調動作操作部を操作して前記協調制御部に前記台部と前記介助部材の前記上昇動作を行わせることにより、前記利用者が立位動作を行うことを特徴とする立ち上がり支援装置。
  2. 前記第1及び第2駆動部が夫々前記台部及び前記介助部材を上昇させる前記所定の高さを記憶する記憶部と、この記憶部から前記所定の高さを読み出して前記台部及び前記介助部材の協調動作パターンを設定する動作設定部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の立ち上がり支援装置。
  3. 前記協調制御部は、前記台部と前記介助部材とが同時に上昇動作を開始し、同時に前記所定の高さに到達するように協調制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の立ち上がり支援装置。
  4. 前記協調制御部は、前記台部と前記介助部材とが同時に上昇動作を開始し、同じ速度で上昇し、夫々前記所定の高さに到達するように協調制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の立ち上がり支援装置。
  5. 前記協調制御部は、前記台部が前記介助部材よりも先に上昇動作を開始し、その後、前記台部と前記介助部材とが連動して上昇し、夫々前記所定の高さに到達するように協調制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の立ち上がり支援装置。
  6. 前記協調制御部は、前記介助部材が一旦下降動作を行い、その後、前記台部と前記介助部材とが同時に上昇動作を開始し、夫々前記所定の高さに到達するように協調制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の立ち上がり支援装置。
  7. 前記協調制御部は、前記台部が上昇を開始し、同時に前記介助部材が下降動作を開始し、その後、前記台部と前記介助部材とが連動して上昇し、夫々前記所定の高さに到達するように協調制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の立ち上がり支援装置。
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