JP3716102B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は乗用車に搭載するのに好適な空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種空気調和装置の1例が図3ないし図9に示されている。
図3に示すように、この空気調和装置1は冷却部3、ヒータ部4、冷却部3で冷却された空気とヒータ部4で暖められた空気とを混合させる混合手段であるエアミックスダンパ8、冷却部3を流過した後ヒータ部4をバイパスするバイパス通路30を通る冷却空気の量及び方向を制御する制御手段であるサブダンパ7、吹出モードを切り換えるためのモードダンパ5、6、第2の吹出口に連通する第2の吹出流路9、第1の吹出口に連通する第1の吹出流路10、デフロスト吹出流路11、ケーシング12、ドレン排出口13、ドレンパン14、フアン2等を具備している。
【0003】
図5には制御系統が示されている。
吹出モード設定手段16に設定された吹き出しモードが制御装置15に入力されると、この制御装置15はモードダンパ5、6、サブダンパ7、エアミックスダンパ8の駆動モータ21、22、23、24に出力してこれらを駆動する。
【0004】
なお、室温センサ18、外気温センサ19、日射センサ20等の検出値や室温設定器17に設定された設定温度が制御装置15に入力されたとき、制御装置15は自動的に吹出モードを決定して、各駆動モータ21、22、23、24に出力することもできる。
【0005】
空気調和装置の運転時、フアン2が駆動され、ヒータ部4には高温のエンジン冷却水が循環し、冷却部3には図示しないコンデンサで凝縮した液冷媒が膨張弁を経て供給される。
【0006】
フアン2によってケーシング12内に吸入された室内空気又は及び外気は冷却部3を流過する過程で冷媒と熱交換することによって冷却される。
この冷却空気はエアミックスダンパ8により分岐せしめられ、その一方はヒータ部4を流過する過程でエンジン冷却水と熱交換することによって暖められた後、ヒータ部4をバイパスした他方の冷却空気と混合することによって調和空気となる。
【0007】
冷却部3の表面に付着したドレンはドレンパン14に滴下し、ドレン排出口13からケーシング12の外へ排出される。
【0008】
以下に第1の吹出口をフート吹出口とし、第2の吹出口をフェース吹出口とした場合の動作について説明する。
モードダンパ5、6、サブダンパ7が図3に示すフェース吹出モードを占めているとき、この調和空気の大部分は第2の吹出流路9を通って図示しない第2の吹出口であるフェース吹出口から運転席又は及び助手席に着席した乗員の顔面に向かって吹き出される。
【0009】
フェース吹出モード時におけるエアミックスダンパ8の開度と吹出空気温度との関係が図4に示されている。
【0010】
フート吹出モード時には各ダンパ5、6、7は図6に示す位置を占め、調和空気は第1の吹出流路10を経て図示しないフート吹出口から乗員の足元に向かって吹き出される。
フート吹出モード時におけるエアミックスダンパ8の開度と吹出空気温度との関係が図7に示されている。
【0011】
バイレベル吹出モード時には各ダンパ5、6、7は図8に示す位置を占め、調和空気は第2の吹出流路9及び第1の吹出流路10を経て第2の吹出口及び第1の吹出口の双方から同時に吹き出される。
バイレベル吹出モード時におけるエアミックスダンパ8の開度とフェース吹出口及びフート吹出口から吹き出される吹出空気の温度との関係が図9に示されている。
【0012】
上記には第1の吹出口をフート吹出口とし、第2の吹出口をフェース吹出口とした例を示したが、車室の前後又は左右に第1及び第2の吹出口を設け、これら第1及び第2の吹出口から同時に空気を吹き出す場合には、同様に図9にフートを付した線により定まる温度の空気が第1の吹出口より吹き出され、フェースを付した線により定まる温度の空気が第2の吹出口より吹き出されることとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の空気調和装置においては、車室内にその前後又は左右に設けた第1及び第2の吹出口から調和空気を同時に吹き出す場合には各吹出口から吹き出される調和空気の温度差が少ないので、暑がり又は寒がりの乗員に快適な空調フィーリングを与えることができないという問題点があった。
【0014】
特に第1の吹出口をフート吹出口とし、第2の吹出口をフェース吹出口とした場合には、バイレベル吹出モード時、図9に示すように第2の吹出口から吹き出される空気の温度と、第1の吹出口から吹き出される空気の温度との温度差が少なく、従って、所謂頭寒足熱の温度分布を得ることができないため、運転席又は及び助手席に着席した乗員の空調フィーリングを損なうという問題があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために発明されたものであって、その要旨とするところは、次のものである。
(1)ケーシングと、冷却部と、前記冷却部の後段に並列に設けられたヒータ部及びバイパス路と、前記冷却部で冷却され前記バイパス路を通過した冷却空気と上記ヒータ部で暖められた空気とを混合させる混合空間と、前記ヒータ部の入口側に設けられたエアミックスダンパと、前記バイパス路に設けられたサブダンパと、前記混合空間の後段に並列に設けられたフート吹出流路の開口及びフェース吹出流路の開口と、両開口の間に設けられ2つの前記流路に流れる空気を振り分けるモードダンパと、フート側の第1の吹出口と、フェース側の第2の吹出口とを有する空気調和装置において、前記フート吹出流路の開口が前記ヒータ部側に、前記フェース吹出流路の開口がバイパス路側になるように配置され、前記サブダンパは、前記バイパス路入口の前記冷却部側の壁に支持端が回動可能に固定され、かつ、支持端側にダンパ面を貫通する穴部が設けられており、前記バイパス路を通る冷却空気の量及び方向を制御すると共に、前記穴部を通過する冷却空気がフェース吹出流路の開口に向かうように配置されていることを特徴とする空気調和装置にある。
(2)上記穴部が上記サブダンパの長さ方向全幅に渡り複数設けられている丸穴であることを特徴とする上記(1)に記載の空気調和装置にある。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の吹出口をフート吹出口とし、第2の吹出口をフェース吹出口とした実施形態が図1及び図2に示されている。図1(A)に示すように、冷却部3を流過することによって冷却された後、ヒータ部4をバイパスした冷却空気が流過するバイパス路30に配設され、このバイパス路30を流過する冷却空気の方向と量とを制御する制御手段、即ち、サブダンパ7には図1(B)に示すように、複数の穴部31が設けられている。他の構成は図3ないし図9に示す従来のものと同様であり、対応する部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0017】
しかして、モードダンパ5、6によって図示のようにバイレベル吹出モードに切り換えられたとき、冷却部3及びヒータ部4を流過した空気はヒータ部4をバイパスした冷却空気と混合して調和空気となり第2の吹出流路9を経て第2の吹出口であるフェース吹出口から吹き出されると同時に第1の吹出流路10を経て第1の吹出口であるフート吹出口から吹き出される。
【0018】
一方、冷却部3を流過した後、ヒータ部4をバイパスした冷却空気の一部はサブダンパ7に穿設された複数の穴部31を通って第2の吹出流路9を経てフェース吹出口から吹き出される。
【0019】
かくして、フェース吹出口から吹き出される空気の温度とエアミックスダンパ8の開度との関係は図2にフェースを付した線で示すようになり、フート吹出口から吹き出される空気の温度とエアミックスダンパ8の開度との関係は図2にフートを付した線で示すようになる。
【0020】
かくして、フェース吹出口から運転席及び又は助手席に着席した乗員の顔面に向かって吹き出される空気の温度はフート吹出口から上記乗員の足元に向かって吹き出される空気の温度より低くなるので、所謂頭寒足熱の温度分布を得ることができ、従って、上記乗員の空調フィーリングを向上することができる。
【0021】
上記実施形態においては、フート吹出口から吹き出される空気温度より低い温度の空気をフェース吹出口から吹き出しているが、第1及び第2の吹出口はフート吹出口及びフェース吹出口に限定されるものではなく、車室内にその前後又は左右から調和空気を吹き出すものであっても良く、また、第2の吹出口は第1の吹出口より低温の空気を吹き出すように予め定められた吹出口であれば足りる。
【0022】
また、第2の吹出口から飲料等を冷却する冷蔵庫内に冷風を吹き出し、第1の吹出口から車室内に調和空気を吹き出すようにすれば、1つの空気調和装置にて車室内の空調と冷蔵庫の冷却を同時に行うことも可能である。
【0023】
【発明の効果】
本発明においては、冷却部を流過した後ヒータ部をバイパスして複数の吹出口に向かう冷却空気が流過するバイパス路に、このバイパス路を通る冷却空気の量及び方向を制御する制御手段を配設すると共に、第1の吹出口とこれよりも低温の空気が吹き出すように予め定められた第2の吹出口の双方から同時に空気を吹き出す場合に第2の吹出口に向かって低温空気を流過させる穴部を制御手段に設けたため、第2の吹出口から吹き出される空気温度と第1の吹出口から吹き出される空気温度との温度差を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、(A) は空気調和装置の部分的縦縦断面図、(B) は制御手段の正面図である。
【図2】上記実施形態における吹出温度とエアミックスダンパの開度との関係を示す線図である。
【図3】従来の空気調和装置のフェース吹出モード時における部分的縦断面図である。
【図4】従来の空気調和装置のフェース吹出モード時における吹出温度とエアミックスダンパの開度との関係を示す線図である。
【図5】従来の空気調和装置の制御系統図である。
【図6】従来の空気調和装置のフート吹出モード時における部分的縦断面図である。
【図7】従来の空気調和装置のフート吹出モード時における吹出温度とエアミックスダンパの開度との関係を示す線図である。
【図8】従来の空気調和装置のバイレベル吹出モード時における部分的縦断面図である。
【図9】従来の空気調和装置のバイレベル吹出モード時における吹出温度とエアミックスダンパの開度との関係を示す線図である。
【符号の説明】
3 冷却部
4 ヒータ部
8 混合手段
5、6 モードダンパ
7 制御手段
30 バイパス路
31 穴部
9 第2の吹出流路
10 第1の吹出流路
12 ケーシング
Claims (2)
- ケーシングと、冷却部と、前記冷却部の後段に並列に設けられたヒータ部及びバイパス路と、前記冷却部で冷却され前記バイパス路を通過した冷却空気と上記ヒータ部で暖められた空気とを混合させる混合空間と、前記ヒータ部の入口側に設けられたエアミックスダンパと、前記バイパス路に設けられたサブダンパと、前記混合空間の後段に並列に設けられたフート吹出流路の開口及びフェース吹出流路の開口と、両開口の間に設けられ2つの前記流路に流れる空気を振り分けるモードダンパと、フート側の第1の吹出口と、フェース側の第2の吹出口とを有する空気調和装置において、前記フート吹出流路の開口が前記ヒータ部側に、前記フェース吹出流路の開口がバイパス路側になるように配置され、前記サブダンパは、前記バイパス路入口の前記冷却部側の壁に支持端が回動可能に固定され、かつ、支持端側にダンパ面を貫通する穴部が設けられており、前記バイパス路を通る冷却空気の量及び方向を制御すると共に、前記穴部を通過する冷却空気がフェース吹出流路の開口に向かうように配置されていることを特徴とする空気調和装置。
- 上記穴部が上記サブダンパの長さ方向全幅に渡り複数設けられている丸穴であることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP22659098A JP3716102B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 空気調和装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP22659098A Expired - Lifetime JP3716102B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 空気調和装置 |
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1998
- 1998-07-28 JP JP22659098A patent/JP3716102B2/ja not_active Expired - Lifetime
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