JP3713303B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、組織画像及び速度データを取得可能な超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
循環器の診断では、心筋の動態観測、血流動態観測及び血流量、特に心臓から大動脈を通して全身に供給される心拍出量の計測が重要である。従来種々の方法が提案されており、なかでも超音波を用いた方法が無侵襲でしかも簡易であることから非常に期待されている。この方法の1つは、超音波ビームを複数方向に走査し、その反射波の位相情報に基づいて血速度度を求め、この血速度度に基づいて血流量を求めるものである。
【0003】
しかし、この超音波を用いた血流量の計測方法には、計測精度を低下させる次のような要因があった。心拍出量を計測するケースを考えよう。なお、心臓検査に最適なセクタスキャンが用いられるとする。
【0004】
医師は、被検体の胸壁に超音波プローブを当接し、リアルタイムで断層像を観察しながら、胸壁に対する超音波プローブの角度及び位置を変化させて、心臓の流出路を縦断するような最適な断面にスキャン面を合わせる。このスキャン面の断層像は、モニタにリアルタイムで表示される。そして、医師は、マウスやトラックボール等を操作して、流出路を横断するような最適な位置に関心線又は関心領域(以下単に関心線という)を断層像上に設定する。最後に、医師は、関心線の設定が完了した時点で、血流量の演算開始を指示する。
【0005】
ところで、胸壁に対する超音波プローブの角度及び位置の調整は厳密である必要がある。つまり、超音波プローブの角度や位置がわずかに変化しても、最適な断面に対してスキャン面が外れてしまう。さらに心臓の動きに応じて最適な断面の位置も移動してしまうもで、これに追従するように超音波プローブの角度及び位置を微妙に調整しなければならない。したがって、医師は、当該計測が終了するまで、スキャン面が最適な断面から外れないように、超音波プローブを調整することに集中しなければならない。この状態で、関心線を設定するための操作を行うことは実際的には非常に困難であり、スキャン面が最適な断面から外れてしまたり、関心線が所望の場所に正確に設定できず、血流量等の計測の精度は低下してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、スキャン面の最適な断面への位置合わせと、ROIの最適な位置への設定とにそれぞれ専念でき、それにより血流量等を高い精度で計測できる超音波診断装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る超音波診断装置は、被検体に当接され、超音波を送信し、且つ反射波を受信するプローブと、前記プローブを駆動して、前記被検体内の第1スキャン領域を超音波ビームでスキャンするスキャン手段と、前記スキャン手段の出力に基づいて前記第1スキャン領域に関する断層データを得る手段と、前記スキャン手段の出力に基づいて前記第1スキャン領域内の第2スキャン領域に関する速度データを得る手段と、前記断層データを複数フレーム分記憶する第1の記憶手段と、前記速度データを複数フレーム分記憶する第2の記憶手段と、前記第2スキャン領域の方向と角度範囲を操作するための操作部と、前記スキャン手段によるスキャンが終了した後、前記第1の記憶手段に記憶されている前記断層データに基づいて断層像を再生表示する表示手段と、前記表示手段により再生表示された断層像上であって前記第2スキャン領域内にROIを設定するための操作手段と、前記第2の記憶手段に記憶されている前記ROI上の速度データに基づいて、血流速度分布、血流量、組織速度の少なくとも1つを求める手段とを具備する。
【0008】
【作用】
本発明では次のような作用が実現される。被検体に当接され、超音波を送信し、且つ反射波を受信するプローブを介して、被検体の断面が超音波ビームによりスキャンされる。受信信号に基づいて断層データと、速度データとが得られる。複数フレーム分の断層データと、速度データとが記憶される。スキャンが終了した後に、記憶されている断層データに基づいて断層像が再生され表示される。オペレータの操作により、再生され表示される断層像上にROIが設定される。このROI上の速度データに基づいて血流量が計算される。オペレータは、断層像を再生しながらROIを設定できる。つまり、オペレータは、スキャン中はプローブを操作してスキャン面を最適な断面に合わせる作業に専念でき、また再生中はプローブの操作に煩わされることなくROIを最適な場所に設定することに専念できる。これにより、プローブを操作することと、ROIを最適な場所に設定するという2つの操作を同時に行う繁雑さが解消され、スキャン面を最適な断面に合わせる精度が向上し、且つROIを最適な場所に設定する精度が向上する。したがって、血流量等の計測精度が向上する。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
まず、ここで取り扱われる様々な血流の量に関する名称を簡単に定義する。
瞬間血流量とは、関心領域(ROI)を極短時間に流動する血液量のことをいい、簡単には血管断面内の微小面積毎の血速度度を積分することにより与えられる。以下では、瞬間血流量を単に血流量と称する。なお、関心領域が流出路に設定されたとき、血流量は流出量として求められ、関心領域が流入路に設定されたとき、血流量は流入量として求められる。
【0010】
1回拍出量とは、1回の拍動により心室から拍出される血液量のことをいい、1回の拍動期間内に求められた流出量又は流入量の積分値として与えられる。
心拍出量とは、1分間に心室から拍出される血液量のことをいい、1回拍出量に心拍数を乗算することにより与えられる。
【0011】
図1は本発明の一実施例による超音波診断装置の構成を示すブロック図である。この超音波診断装置はCPU27を制御中枢として以下のように構成される。クロック発生器11は、クロックパルスを発生する。レートパルス発生器12は、クロックパルスを分周し、例えば5KHzのレートパルスを発生する。このレートパルスはチャンネル数分に分配され、送信遅延回路13で超音波をビーム状に集束し、且つ超音波ビームを予定の方向に振るために必要な遅延時間がチャンネル毎に与えられ、パルサ15に送り込まれる。パルサ15は、レートパルスを受けたタイミングで高周波の電圧パルスをチャンネル毎に出力する。この電圧パルスはケーブル16を介してプローブ10の先端に装備された振動子アレイの各素子に供給される。これにより、プローブ10から超音波パルスが被検体内に送信される。送信された超音波パルスは、音響インピーダンスの境界で反射する。この反射波は、プローブ10の振動子アレイの各素子で受信され、電気信号に変換され、ケーブル16、増幅器17を介して受信遅延回路14に送り込まれる。この信号は受信遅延回路14でチャンネル毎に遅延時間を与えられ、加算される。受信遅延回路14の出力信号は、B/Wイメージング部28で検波される。この検波信号はディジタルに変換される。これにより、Bモード画像、つまり組織断層像の元になる断層データが生成される。この断層データは、ディジタル・スキャン・コンバータ(DSC)29を介してディスプレイ26に送られ、そこで断層像としてビジュアルに濃淡表示される。また、断層データは、メモリユニット24に送られ、記憶される。
【0012】
また、受信遅延回路14の出力信号は、参照信号発生器18で発生される超音波の基本周波数f0 (例えばf0 =3.5MHz)の参照信号とミキサ19により掛け合わされ、ローパスフィルタ20に導入される。ミキサ19とローパスフィルタ20とはそれぞれ2系統設けられ、直交検波回路を構成する。直交検波回路によりドプラ偏移周波数の情報を有するドプラ信号が実部、虚部に相当する2つの信号として得られる。2系統のミキサ19には位相が90°異なる参照信号がそれぞれ供給される。ドプラ信号はA/D変換器21によりディジタル化され、MTIフィルタ22を通してドプラ演算部23に送られ、そこで複数のサンプル点各々について血速度度が演算される。MTIフィルタ22は、ドプラ信号から心筋などの運動速度の遅い反射体からのクラッタ成分を除くためのハイパスフィルタとして構成される。MTIフィルタ22を通過した血流のドプラ信号だけが、ドプラ演算部23に供給される。1本の走査線に対して、例えば0.5mm間隔で複数のサンプル点が設定される。ドプラ演算部23はサンプル点毎に血速度度を演算する。速度データはDSC29を介してディスプレイ26に送られ、リアルタイム表示される。これは、通常カラードプラと呼ばれて実用化されているものである。MTIフィルタ22のカットオフ周波数を心筋の移動速度以下にすると、同様にして心筋の速度がカラーで表示される。これを通常、組織ドプラと読んでいる。ドプラ演算部23からの速度データは、メモリユニット24にも送られ、記憶される。メモリユニット24に記憶されている速度データは、流量演算部25に送られる。流量演算部25は速度データに基づいて血流量、1回拍出量、心拍出量等の血流に関する定量的情報を計算する。
【0013】
心電計54は、心臓の動きに応じた心電図波形を電圧変化として測定する。心電計54の出力は、CPU27、DSC29を介してディスプレイ26に断層像の下部等に心電図波形として刻々表示される。また、心電図データは、CPU27からメモリユニット24に送られ、記憶される。
【0014】
図2は、コンソール30の主要部の構成図である。コンソール30には、血流量測定モードをON/OFFするためのスイッチ101、ドプラモードのスキャン領域の視野角を選択するためのスイッチ102〜104、ドプラモードのスキャン領域をステアリングするためのスイッチ105、断層像データ、速度データ、オーバレイデータ及び心電図データのメモリユニット24へのメモリスタートを指示するためのスイッチ106が装備される。また、コンソール30には、スキャン終了後に、記憶された断層データを断層像として再生し表示することに関連するものとして、再生スタートを指示するためのスイッチ107、再生ストップを指示するためのスイッチ108、スロー再生を指示するためのスイッチ109、フリーズ(静止)を指示するためのスイッチ110、早送り再生をを指示するためのスイッチ111、逆再生を指示するためのスイッチ112等が装備される。また、コンソール30には、血流量を求める場所としてのROIの設定に関連するものとして、ROIの設定スタートを指示するスイッチ113、ディスプレイ26の画面上にカーソルでROIを掃引するためのトラックボール(又はマウス又はディジタイザ)113及びサブスイッチ115が装備される。さらに、コンソール30には、ROIの設定が完了した後に血流量計算のスタートを指示するスイッチ116が装備される。
【0015】
図3は、メモリユニット24のブロック図である。メモリユニット24は、CPU27のサブコントローラとしてのメモリコントローラ201を制御中枢として、オーバレイデータを記憶するためのオーバレイフレームメモリ202、n≧1として、nフレーム分の断層データを記憶するための第1のフレームメモリ群203、nフレーム分の速度データを記憶するための第2のフレームメモリ群204、流量演算部25で計算された流量データを記憶するための流量データメモリ205、心電図データを記憶するための心電図データメモリ206とから構成される。
【0016】
次に本実施例の動作について説明する。ここでのスキャン方式は、セクタスキャンであるとする。Bモードのスキャン領域は例えば90°の視野角を有し、ドプラモードのスキャン領域はそれより狭い例えば15°、20°、30°、45°又は60°の視野角の中から選択される。ドプラモードのスキャン領域は、Bモードのスキャン領域に含まれる。超音波の送信及び受信の遅延制御により決まる超音波の総合的な伝搬経路を、走査線と称する。Bモードのスキャン領域には複数の走査線が含まれる。ドプラモードのスキャン領域にはそれより少ない例えば8本の走査線が含まれる。BモードスキャンではBモードのスキャン領域内の各走査線に関して超音波の送受信が1回ずつ行われる。ドプラモードスキャンではドプラモードのスキャン領域内の走査線1本1本に対して超音波の送受信が2回以上、例えば16回ずつ行われる。断層データと流量データとが略同一の時相で得られるように、1フレーム分のスキャンには、Bモードスキャンとドプラモードスキャンとが混合される。この混合スキャンをB/Dモードスキャンと称する。このB/Dモードスキャンでは、ドプラモードのスキャン領域外であって、Bモードのスキャン領域に含まれる複数の走査線に対して個々に送受信が1回ずつ行われる。Bモードのスキャン領域内であって、ドプラモードのスキャン領域に含まれる8本の走査線に対しては個々に、Bモードのために送受信が1回行われ、その後、ドプラモードのために送受信が16回繰り返される。
【0017】
図4は本実施例による血流量測定のために要求されるオペレータの操作手順を示すタイムチャートである。血流量を測定するために、B/Dモードスキャンが実行される。当初は、スイッチ101はOFFの状態である。この状態では、従来と同様に図5(a)に示すようにカラーの速度画像が断層像に重ねられてリアルタイムでディスプレイ26に表示される。スイッチ101をONに切り替えると、血流量測定モードが起動する。血流量測定モードでは、CPU27は、画面上でドプラモードのスキャン領域を示すためのオーバレイデータを作成する。このオーバレイデータは、フレームデータであり、ドプラモードのスキャン領域がそれを囲む例えば点線マーカとして表現されている。血流量測定モードが起動した状態では、図5(a)に示すようにカラーの流速画像が断層像に重ねられてリアルタイムでディスプレイ26に表示されるか、又は図5(b)に示すように速度画像のカラー表示が消え、ドプラモードのスキャン領域を示す点線マーカがオーバレイとして断層像に重ねられてリアルタイムでディスプレイ26に表示される。
【0018】
オペレータは、この表示態様で、まず断層像を観察しながらスキャン面を最適な断面、ここでは左室流出路の横断面の中心を通る心臓の縦断面に合致させるために、プローブ10を操作する。つまり、オペレータは、被検体の胸部表面に対するプローブ10の当接位置及び角度を調整する。心臓を代表的な臓器とする循環器疾患の診断では、最適断面を選ぶことが、血流量を高精度で得るために不可欠である。図5(a)のカラー流速画像を断層像に重ねて表示する表示態様では血流状態をリアルタイムでとらえ易く、一方、速度画像の表示が消え、点線マーカを断層像に重ねて表示する表示態様では断層像が速度画像に隠れて見えにくくなるという不具合が解消され、スキャン面を最適断面に合わせ易くなる。スキャン面を最適断面に合わせ易い表示態様をオペレータは選択できる。
【0019】
スキャン面が最適断面に合わせられた後、オペレータは当該プローブ10の位置及び角度を保持したままで、ドプラモードのスキャン領域が左室流出路断面を最小限カバーするようにマーカを参照してスイッチ105を操作して図6(a)及び図6(b)に示すようにドプラモードのスキャン領域をステアリングし、またスイッチ102〜104を操作して図7(a)及び図7(b)に示すようにドプラモードのスキャン領域の視野角を選択する。
【0020】
次に、オペレータは、メモリスタートのスイッチ106を操作する。このときのオーバレイデータ(図8(a)参照)が、CPU27からメモリユニット24のオーバレイフレームメモリ202に送られ、記憶される。また、スイッチ106の操作後の複数の心拍サイクル(例えば5〜10心拍サイクル)分に相当するnフレーム分の断層データ(図8(b)参照)が、メモリユニット24の第1のフレームメモリ群203に記憶される。断層データにはフレーム単位でデータ収集時刻がメモリスタートからの経過時間として属性される。また、スイッチ106の操作後の複数の心拍サイクル(例えば5〜10心拍サイクル)分に相当するnフレーム分の速度データ(図8(c)参照)が、メモリユニット24の第2のフレームメモリ群204に記憶される。同様に、速度データにはフレーム単位でデータ収集時刻がメモリスタートからの経過時間として属性される。さらに、スイッチ106の操作後の複数の心拍サイクル分の心電図データが心電図データメモリ206に記憶される。同様に、心電図データにはデータ収集時刻がメモリスタートからの経過時間として属性される。
【0021】
断層データ、速度データ、心電図データにはデータ収集時刻が属性されているので、これらデータを時系列で表示することが可能であり、且つ各データ間で時間的に対応させることが可能となる。
【0022】
なお、メモリユニット24にメモリスタートを指示しているが、常に一定量のデータ、例えば10秒分のデータが記憶していて、10秒を過ぎたデータはオーバーフローさせ、メモリストップを指示するとその時刻以前の10秒間のデータがメモリされる様にしてもよい。
【0023】
所定の心拍サイクル分の断層データ、速度データ及び心電図データの記憶が完了した時点で、CPU27の制御によりB/Dモードスキャンが自動的に終了される。
【0024】
スキャン終了後、オペレータは任意の時刻に、再生スタートのスイッチ107を操作する。これにより、断層データがデータ収集時のフレームレートで順番にメモリユニット24の第1のフレームメモリ群203から読み出され、DSC29を介してディスプレイ26に断層像としてビジュアルに動画で表示される。スキャン中に画像をリアルタイムで表示するのではなく、スキャン終了後にメモリユニット24に記憶されている断層データ等をディスプレイ26に動画像として表示することを、“再生”と定義する。このとき、第2のフレームメモリ202群から流速データ又はオーバレイフレームメモリ202からオーバレイデータが読み出され、ディスプレイ26に、カラー流速画像又はドプラモードのスキャン領域を表すマーカが断層像に重ねられて(オーバレイ)表示される。
【0025】
メモリユニット24から断層データを読み出すフレームレート及び順序は変更可能であり、オペレータはスイッチ109〜111を適当に操作することにより任意の速度で断層像を再生し、また特定の断層像をフリーズで静止させて表示させ、また逆向きに再生することが可能である。また、メモリユニット24に記憶されているnフレーム分の断層データを一通り再生し終わると、再び1心拍目からエンドレスで再生するようにCPU27が制御することは好ましい。
【0026】
次にオペレータはスイッチ113を操作を契機にROIの設定操作に移行する。この操作によりディスプレイ26の断層像上にカーソルがオーバレイで表示される。オペレータは、再生された断層像上にトラックボール114を操作してROIを最適な場所に線引きする。図9はROIが設定された様子を示す図である。
【0027】
ROIを最適な場所に設定した後は、オペレータはスイッチ116を操作して血流量の計算開始を指示する。設定されたROIの位置情報が、CPU27からメモリコントローラ201に供給される。メモリコントローラ201は、この情報にしたがって第2のフレームメモリ群204を制御し、設定されたROIの位置に対応する複数のサンプル点の速度データを流量演算部25に読み出させる。流量演算部25は、読み出された速度データに基づいて血流量を計算する。この流量データは、DSC29を介してディスプレイ26に数値表示されるか、血流量の時間的変化を示すグラフとして表示されるか、又はその両方が表示される。なお、グラフデータは例えばDSC29で構成される。また、流量データは、流量データメモリ205に送られ、データ収集時刻を属性されて記憶される。
【0028】
上述したように循環器疾患の診断では、血流量等の定量的情報を測定する際には、断面の設定、及びROIの設定が好適に行われることが、精度の高い測定を達成するために不可欠である。本実施例では、オペレータはスキャンと平行してリアルタイムで断層像を観察しながらプローブ10を操作して最適断面を選定する。特に、流出量と流入量とを同時に計測する場合、ドプラスキャン範囲が流出口と流入口とを含むように最新の注意を払って断面を設定しなければならない。また、スキャン終了後、再生画像を観察しながらROIを設定する。つまり、ROIの設定操作はスキャンと平行して行う必要がない。したがって、オペレータはスキャン中は最適断面を選ぶためにプローブ10の操作に専念することができ、さらにスキャン終了後、プローブ10の操作に煩わされることなくROIの設定操作に専念できる。したがって、断面の選定及びROIの設定が好適に行い得る環境が提供される。これにより、精度の高い血流量等の測定が実現される。
【0029】
次に、ROIの設定方法ついて説明する。ここでは流出量を求めるケースを想定する。左室流出路の横断面は略円形である。この場合、最適な断面は、左室流出路の横断面の中心を通る心臓の縦断面である。また、最適なROIの場所は、左室流出路を横断する場所である。血流量を求める方法としてはビーム直交法と、流線直交法とが提案されているが、本実施例に採用される方法はいずれかに限定されるものではない。図10(a)はビーム直交法のROIを示しており、図10(b)は流線直交法のROIを示しており、図10(c)は進歩的な流線直交法のROIを示している。図10(a)乃至図10(c)においてドプラモードの走査線を一点鎖線で示している。また、図10(a)乃至図10(c)において血流の流線ベクトルを矢印で示している。
【0030】
ビーム直交法では、ROIA-A が例えば左室流出路を横断し、且つドプラモードの全ての走査線と直交するように直線、曲線、又はそれらの混合線で引かれる。流線直交法では、ROIA-A が例えば左室流出路を横断し、且つ、血流の流線ベクトルに対して直交するように、直線、曲線、又はそれらの混合線で引かれる。血流の絶対速度を求めるには、走査線と血流方向とのなす角度が必要である。ビーム直交法は、8本の走査線上の同じ深さの点を連結するようにROIを引けばよく、自動化も容易であるので、オペレータは深さだけを調整すればよく、ROIA-A の設定操作が簡易であるという優位性を持っているが、走査線毎に角度を入力する必要があり面倒であるという反面性も合わせ持っている。流線直交法は、オペレータは速度ベクトルを判断してそれに直交するようにROIを必要があり、面倒であるが、角度の入力が不要であるという優位性を有する。図10(c)のように同心円状の複数のROIを設定することもでき、この場合は1本のROIに比べてサンプル点の増加に応じて測定精度が向上する。このようにプローブ操作によるデータ収集とROI設定の時刻を別々にすることにより、同一データに対して最適なROI設定又は複数のROI設定が可能となり、さらに精度が向上する。また、流出口と流入口それぞれにROIを設定して同じフレームの速度データを使って流出量と流入量とを同時に計測できる。これはプローブ操作によるデータ収集とROI設定とを同時に行う従来では到底不可能である。なお、血管の血流量を計測する場合、ビーム直交法では図11(a)のようにROIが設定され、流線直交法では図11(b)のようにROIが設定される。
【0031】
次に血流量の計測方法について説明する。通常、血管(動脈系)や左室流出路は断面が円形で速度も軸対称で分布すると考えられる。この血管断面を同心の複数の円環の集まりと考える。各円環は、サンプル点が1つずつ幅中心に存在するように設定される。サンプル点の間隔をaとする。各円環の幅はaである。血管断面の中心に1つのサンプル点が存在するものと考えると、中心からサンプル点までの距離はそれぞれ、a、2・a、3・a、…となる。中心から各円環の内側の半径はそれぞれ、a/2、a+a/2、2・a+a/2、…となる。ここで中心からi番目の円環の内側の半径をRi とする。円環の断面積Si は、
Figure 0003713303
で与えられる。
【0032】
各サンプル点の絶対速度値を中心から順にV1 、V2 、…、Vi 、…、Vn とする。速度分布が血管断面の中心に関して対称であるとすれば、i番目の円環を流れる血流量qi
i =Vi ・Si
で与えられる。
【0033】
したがって、血管を流れる血流量Qは、
Figure 0003713303
で与えられる。
【0034】
なお、速度分布は完全には対称とは限らないから、血管断面の中心から等距離にある2つのサンプル点の速度値の平均値を上記Si として採用することが通常行われている。
【0035】
次にディスプレイ26の表示方法について説明する。図12はディスプレイ26の表示画面の一例を示す。ここで説明する表示画面はCPU27の制御で実現される。スキャンのフレーム周期が64msであるとすれば、毎秒約16枚(16フレーム)分の断層データ及び速度データが得られることになり、このデータは心電図データと共に例えば5秒間分がメモリユニット24に記憶される。毎秒約16フレームとすれば、5秒間で80フレームの2次元データが記憶される。各データは時刻情報を持っているから、流量演算部25で演算された流量も時刻情報を有しており、断層像のフレーム及び心電波形と対応づけることができる。
【0036】
図13は、断層像のフレームに時間的に早い順に番号を付け、その時刻に対応する心電図電圧、左室流出路の流量、左室流入路の流量等の表であり、この表はCPU27で作成され、CPU27の内部メモリ又はメモリユニット24に記憶される。更に、速度プロファイルを得るための各サンプル点での速度データ等が必要に応じて加えられる。CPU27は速度データや流量データ等に基づいて後述するような各種グラフを作成する。これらグラフデータは、図12に示すようにディスプレイ26に断層像と共に同一画面に各種時間波形として表示される。グラフデータは、CPU27で作成してもよいし、流量演算部25で作成してもよい。
【0037】
図12に示すようにディスプレイ26の画面左側に断層像とドプラモードのスキャン領域を示すマーカが表示され、右側には各種データが横軸を時間としてグラフで表示される。断層像の下側に、1回拍出量が「SV=73(ml)」、心拍出量が「CO=4570(ml)」,平均心拍数が「HR=68(/sec)」のように数値表示される。
【0038】
図12の右側最上段は、横軸が時間経過、縦軸が血流量を表し、ROIが引かれた左室流出路から拍出する流出量の時間変化を表すグラフである。右側上から2段目には、左室流出路の径方向の位置Dに沿った血流量の分布を示す速度プロファイルが時系列に等間隔で配列されたグラフである。この速度プロファイルの時間的変化により、左室流出路の径方向の速度分布が時々刻々変化している様子が観察される。右側上から3段目は、横軸が時間経過、縦軸が血流量を表し、ROIが引かれた左室流入路から流入する流入量の時間変化を表すグラフである。なお、流出量の時間的変化と、流入量の時間的変化とは時相がずれているが、1回の拍動当たりの血流量の平均値としては等しい。右側下段は、心電図波形を表すグラフである。
【0039】
流出量と、流入量とを同時に計測するには、左室流出路と左室流入路とを含むようにドプラモードのスキャン領域が広く設定される必要がある。また、左室流出路と左室流入路とにそれぞれ1つずつ合計2本のROIを設定し、ROI毎に血流量を求めることが必要である。2本のROIを設定することに代えて、1本のROIを左室流出路から左室流入路に至るように長く設定してもよい。この場合、正極性の血流速度に基づいて流出量が求められ、負極性の血流速度に基づいて流入量が求められる。右側最下段には、心電図波形が表示される。
【0040】
右側の全てのグラフは時相が一致されて表示される。CPU27により、右側のグラフの時間軸に沿って時相マーカが配置される位置は、左側の断層像の時相に対応している。例えば、断層像が動画として再生されたり、早送り再生や逆再生等で表示されると、それに合わせてこの時相マーカが左右に移動して、断層像の時相とグラフ上の数値との関係が明瞭に示されるようになっている。オペレータがトラックボール114を使って時相マーカを移動させると、CPU27の制御により、時相マーカの位置に対応する時相の断層像が表示される。右側上から2段目のプロファイルに於ても、点線で示すように対応する時相が示されている。
【0041】
心電図波形はフレーム間隔より細かい間隔でデータを表示する必要が有り、後述するように図13のフレーム間にさらに細かい時間間隔を設定し、心電図以外のデータについては補間データを用いることができる。
【0042】
1回拍出量に平均心拍数を掛ければ心拍出量となり、単位を(ml/min)として、平均心拍数と共に断層像の下側に数値表示される。
これらのデータを記録する場合には、図示しない専用のキーボードあるいは通常のキーボード又はマウス等で必要なデータのみを選択して記録することができ、また必要な所見等も追記することが容易である。
【0043】
以上説明したように、複数フレーム分の断層データ及び速度データをメモリユニット24に一時的に蓄えることで、断面の選定操作とROIの設定操作とを時分割で行うこと、つまり、スキャン中はオペレータはプローブ10の操作に専念でき、またスキャン終了後にプローブ10の操作に煩わされることなくROIの設定操作に専念できる。これは、最適な断面にスキャン面を合わせられ、しかも最適な場所にROIを設定できるような余裕をオペレータに与えることを意味し、高精度の血流量計測の実現につながる。
【0044】
このような時分割方式の採用は、流量測定のみならず、他の循環器疾患の診断に必要な他のデータも同時に得ることを可能とする。以下に、他のデータも同時に得ることを可能にする第1実施例の変形例について述べる。
【0045】
通常はプローブ10は1個であるが、血流量と同時に血圧の変化に比例する血管(例えば大動脈)の径の変化を計測すると、循環器系あるいは心機能の評価に有益な指標(例えば圧・容積曲線など)が得られる。図14には2個のプローブ10a、10bを用いた超音波診断装置の構成が簡略的に示されている。図1のレートパルス発生器12、送信遅延回路13、パルサ15、AMP17、受信遅延回路14をまとめて送受信回路50としてあり、ミキサ19、ローパスフィルタ20、参照信号発生器18、A/D変換器21、MTIフィルタ22、ドプラ演算部23をまとめてドプラ部52としてある。その他、図1と同じ部分には同符号を付してある。
【0046】
イメージング部28、ドプラ部52の出力はメモリユニット24に入力すると共にDSC29に入力されディスプレイ26に表示される。変位計測部53で求められた血管径の変位計測のデータは、同一トランスジューサで検出された血管断面像と共にメモリユニット24に入力しメモリされる。また、心電計54から得られる心電図波形あるいはR波のタイミングが入力器30、CPU27を経由してメモリユニット24にメモリされる。医師は2個のプローブ10a、10bによりそれぞれ血流量と血管径の変位を測定するに適した断面を選んでコンソール30のメモリスタートボタン106を押すと夫々のデータはメモリユニット24に記憶され血流量測定の場合と同様数心拍(例えば5〜10心拍)分記憶され、この後の種々の操作により目的とする心機能の評価指標をCPU27で演算させ、ディスプレイ26上にグラフ又は数値で表示されることができる。この場合、既に計測しておいた患者の最高血圧値、最低血圧値をコンソール30を通して入力し心機能パラメータの計算に用いることができる。
【0047】
このように、血管や心臓を代表的な臓器とする循環器疾患の診断では、計測のための最適断面を選ぶことが、精度の高い再現性のあるデータを得るために不可欠であるが、本実施例では、医師が最適断面を選ぶことに専念し、その断面でのデータを一旦記憶し、再生された画像上で各種操作を行うことで流量計測のためのROIを最適な位置に設定することにより容易に高精度で再現性のある流量データを得ることができ、超音波による定量的な心機能パラメータの計測が実用的となる。さらに、複数方向の超音波ビームを用いた血流量、特に心拍出量計測において、同一のデータに対してビーム直交法、流線直交法、両方のいずれかを選択することができ、またさらに複数の曲線あるいは、左室流出路と左室流入路となどの複数の領域を設定してデータ数を多くした場合などは、本実施例のようにプローブ操作とROI設定とを時間的に分離したことによって初めて精度を上げることができる。特に左室流出路を十分カバーできるが操作性がやや繁雑であった流線直交法では操作性向上の効果が大きく、精度の高い計測が実用可能となる。また、走査線のそれぞれに時間遅れがあるが、数心拍分のメモリされたデータから補間によって時間差の誤差を極小にする様な演算を施すことが容易にできるようになる。また、血流のみならず、さらに心電図、血管径の変位、最高血圧、最低血圧などの多くのデータを入力しそれらの値と関連させた心機能パラメータを算出することも可能となり、機能が大幅に拡大される。
【0048】
さらに、断層像と血流量等の時間的に変化するグラフデータを同一画面に、且つ時相を対応付けて表示することができ、各時相での詳細な心機能解析が可能である。また、このようにすれば、必要な情報のみを確実に記録することができ、また添付情報も追記することができるため、医療データの記録として最適なものとなる。
【0049】
心拍動に伴って心臓自体が動いており、従って流入口や流出口も時々刻々と位置が変化する。このような場合は、大動脈あるいは僧帽弁の弁輪部を輪郭抽出の手法により自動的に求め、それをもとに一旦マニュアルで設定されたROIを流入口や流出口の移動に追従させるようにすることも可能である。
本発明は上述した実施例に限定されることなく種々変形して実施可能である。
【0050】
【発明の効果】
本発明では次のような効果が実現される。被検体に当接され、超音波を送信し、且つ反射波を受信するプローブを介して、被検体の断面が超音波ビームによりスキャンされる。受信信号に基づいて断層データと、速度データとが得られる。複数フレーム分の断層データと、速度データとが記憶される。スキャンが終了した後に、記憶されている断層データに基づいて断層像が再生され表示される。オペレータの操作により、再生され表示される断層像上にROIが設定される。このROI上の速度データに基づいて血流量が計算される。オペレータは、断層像を再生しながらROIを設定できる。つまり、オペレータは、スキャン中はプローブを操作してスキャン面を最適な断面に合わせる作業に専念でき、また再生中はプローブの操作に煩わされることなくROIを最適な場所に設定することに専念できる。これにより、プローブを操作することと、ROIを最適な場所に設定するという2つの操作を同時に行う繁雑さが解消され、スキャン面を最適な断面に合わせる精度が向上し、且つROIを最適な場所に設定する精度が向上する。したがって、血流量等の計測精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る超音波診断装置のブロック図。
【図2】図1のコンソールの主要部の構成を示す図。
【図3】図1のメモリユニットのブロック図。
【図4】本実施例の動作を示すタイムチャート。
【図5】血流量計測モードの起動前後の表示画像の変化を示す図。
【図6】ドプラモードのスキャン領域のステアリングの説明図。
【図7】ドプラモードのスキャン領域の視野角の選択の説明図。
【図8】オーバレイイメージ、断層イメージ、速度イメージを示す図。
【図9】ROIが設定された状態でのディスプレイの表示画面の一例を示す図。
【図10】ROIの設定方法の説明図。
【図11】代表的な2種類の血流量計測方法の説明図。
【図12】ディスプレイの表示画面の一例を示す図。
【図13】各種データの対応表を示す図。
【図14】変形例に係る超音波診断装置のブロック図。
【符号の説明】
10…プローブ、 11…クロック発生器、
12…レートパルス発生器、 13…送信遅延回路、
14…受信遅延回路、 15…パルサ、
16…ケーブル、 17…増幅器、
18…参照信号発生器、 19…ミキサ、
20…ローパスフィルタ、 21…アナログディジタル変換器、
22…MTIフィルタ、 23…ドプラ演算部、
24…メモリユニット、 25…流量演算部、
26…ディスプレイ、 27…CPU、
28…B/Wイメージング部、 29…ディジタルスキャンコンバータ、
30…コンソール、 54…心電計。

Claims (8)

  1. 被検体に当接され、超音波を送信し、且つ反射波を受信するプローブと、
    前記プローブを駆動して、前記被検体内の第1スキャン領域を超音波ビームでスキャンするスキャン手段と、
    前記スキャン手段の出力に基づいて前記第1スキャン領域に関する断層データを得る手段と、
    前記スキャン手段の出力に基づいて前記第1スキャン領域内の第2スキャン領域に関する速度データを得る手段と、
    前記断層データを複数フレーム分記憶する第1の記憶手段と、
    前記速度データを複数フレーム分記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2スキャン領域の方向と角度範囲を操作するための操作部と、
    前記スキャン手段によるスキャンが終了した後、前記第1の記憶手段に記憶されている前記断層データに基づいて断層像を再生表示する表示手段と、
    前記表示手段により再生表示された断層像上であって前記第2スキャン領域内にROIを設定するための操作手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶されている前記ROI上の速度データに基づいて、血流速度分布、血流量、組織速度の少なくとも1つを求める手段とを具備することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 前記速度データが得られたスキャン領域を表すスキャン領域データを記憶する第3の記憶手段をさらに備え、前記スキャン領域データに基づく前記スキャン領域を示すマーカと前記速度データに基づく速度画像との一方が前記表示手段により前記断層像に重ねて表示されることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 前記第1の記憶手段に記憶されている断層データと、前記第2の記憶手段に記憶されている速度データとは相互のデータ収集時刻が対応して記憶されていることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  4. 前記被検体の心電図を測定し、記憶する手段をさらに備え、前記断層データ、前記速度データ及び前記心電図データは相互にデータ収集時刻が対応付けて記憶されていることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  5. 前記第1の記憶手段は前記断層データを少なくとも1心拍期間に相当する複数フレーム分記憶し、前記第2の記憶手段は前記速度データを少なくとも1心拍期間に相当する複数フレーム分記憶することを特徴とする請求項4記載の超音波診断装置。
  6. 記表示手段は前記血流量の時間的変化をグラフとして前記断層像と共に同一画面に表示し、表示されている断層像の時相を表すためのマーカを前記グラフの時間軸に沿って表示することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  7. 前記マーカの表示位置を移動するための入力手段をさらに備え、前記表示手段により前記マーカの位置に応じた時相の断層像が表示されることを特徴とする請求項6記載の超音波診断装置。
  8. 記表示手段は前記血流量の経時的変化を表すグラフを表示し、時相が異なる複数の前記血流速度分布を時系列に配列して表示することを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
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