JP3710044B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱 Download PDF

Info

Publication number
JP3710044B2
JP3710044B2 JP36731799A JP36731799A JP3710044B2 JP 3710044 B2 JP3710044 B2 JP 3710044B2 JP 36731799 A JP36731799 A JP 36731799A JP 36731799 A JP36731799 A JP 36731799A JP 3710044 B2 JP3710044 B2 JP 3710044B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
junction box
box body
electrical
electrical junction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36731799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001185869A (ja
Inventor
智之 長峰
宰 保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP36731799A priority Critical patent/JP3710044B2/ja
Publication of JP2001185869A publication Critical patent/JP2001185869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3710044B2 publication Critical patent/JP3710044B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電気接続箱に関し、特に、接続端子を収容する電気接続箱本体と、該電気接続箱本体の開口部を覆うカバーと、前記電気接続箱本体内に挿着されて前記接続端子と係合することにより、該接続端子が前記電気接続箱本体に完全嵌合状態であることを検知すると共に該接続端子が前記電気接続箱本体から脱落するのを防止する嵌合検知用スペーサとを備えた電気接続箱の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、自動車の車体に配索されたワイヤハーネスをヒューズやリレー等の電気部品に接続する際に使用されている電気接続箱の従来例を示したものである。この電気接続箱11は、ロアカバー13とアッパーカバー15とで画成される収容空間内に、第1の部品搭載ブロック17と第2の部品搭載ブロック19とで構成される電気接続箱本体21を収容するものである。
【0003】
前記ロアカバー13は、その上部に組み付けられるアッパーカバー15と協働して、前記電気接続箱本体21を収容する空間を画成している。
前記第1の部品搭載ブロック17は、例えば上部にヒュージブルリンクを嵌合収容するヒュージブルリンク装着部17a等を有すると共に、下部にはリレーの端子に接続する電線端の接続端子やジョイント端子を収容保持する端子収容部を有したヒュージブルリンクブロックである。
【0004】
前記第2の部品搭載ブロック19は、上部にヒューズ23を装着するヒューズ装着部19a等を有すると共に、下部には前記ヒューズ23の端子に接続する接続端子27等を収容保持する端子収容部を有したヒューズブロックである。
前記第2の部品搭載ブロック19の両側面には、嵌合検知用スペーサ29を挿着可能なスペーサ挿入孔19bが開口している。
【0005】
前記嵌合検知用スペーサ29は、前記ヒューズ装着部19aに装着した接続端子27が全て完全嵌合状態の時に、係合腕29aが完全に前記スペーサ挿入孔19b内に挿入されることで、各接続端子27が完全嵌合状態であることを検知すると同時に、これら接続端子27に係合腕29aを係合させて、各接続端子27の抜けを防止する。
【0006】
そして、これら第1の部品搭載ブロック17と第2の部品搭載ブロック19とから成る電気接続箱本体21の下側の開口部を覆う前記ロアカバー13は、該電気接続箱本体21を収容した際に、前記第1及び第2の部品搭載ブロック17,19の外側面に装備した係合部19cに係合するブロック係合部13aや、前記アッパーカバー15の側壁に装備された係合部15aに係合するカバー係合部13bを備えており、これらのブロック係合部13aやカバー係合部13bの係合によって、電気接続箱本体21とアッパーカバー15との連結を果たす。
更に、前記ロアカバー13は、前記電気接続箱本体21を構成する第2の部品搭載ブロック19に収容されたヒューズ23などの電気部品に接続された電線を外部に引き出す電線取り出し口30を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記ロアカバー13は、絶縁性合成樹脂による略箱型の一体成形品であり、図示のように、周壁が切欠き部分35や前記電線取り出し口30等の開口を有する非対称な形状の為、成形歪みによる反りや捩れが生じ易い。
そこで、例えば、両側壁13d,13eが矢印(A),(B)に示すように互いに逆方向に歪む捩れが生じたり、あるいは、両側壁13d,13eが矢印(C),(D)に示すように内側に歪む反りが生じる場合があった。
【0008】
そして、このようなロアカバー13に発生した反りや捩れのために、ロック手段である前記第2の部品搭載ブロック19に装備した複数個の係合部19cと、ロアカバー13上の複数個のブロック係合部13aとが微妙な位置ずれを起こし、結果的に、ロアカバー13への電気接続箱本体21の嵌合装着作業が困難になるという問題が生じた。
【0009】
また、前記嵌合検知用スペーサ29のスペーサ挿入孔19bへの挿着が完全でなく、嵌合検知用スペーサ29の基端部29bが第2の部品搭載ブロック19の外側面から所定量以上に突出している場合は、前記両側壁13d,13eの先端縁が前記基端部29bに干渉してしまい、電気接続箱本体21はロアカバー13への組付けができない。
【0010】
そこで、前記電気接続箱本体21の組付け作業を一旦中止し、前記嵌合検知用スペーサ29のスペーサ挿入孔19bへの挿着状態を修正してから再び組付け作業を行なわなければならず、電気接続箱本体21はロアカバー13へのスムーズな組付けができないという問題があった。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、カバーに電気接続箱本体を組み付ける際の組み付け作業性を向上させることができる良好な電気接続箱を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、接続端子を収容する電気接続箱本体と、該電気接続箱本体の開口部を覆うカバーと、前記電気接続箱本体内に挿着されて前記接続端子と係合することにより、該接続端子が前記電気接続箱本体に完全嵌合状態であることを検知すると共に該接続端子が前記電気接続箱本体から脱落するのを防止する嵌合検知用スペーサとを備えた電気接続箱であって、
前記嵌合検知用スペーサの前記電気接続箱本体外側の露出部分には、挿着完了時に該電気接続箱本体外側面から所定長さ突出する係合突起が設けられており、
前記電気接続箱本体との嵌装時に前記嵌合検知用スペーサの露出部分を覆う前記カバーの側壁内面には、前記係合突起と案内係合してカバーと電気接続箱本体との嵌装を円滑にするガイドリブが突設されていることを特徴とする電気接続箱により達成される。
【0012】
上記構成によれば、カバーに電気接続箱本体を組み付ける際に、カバーの側壁内面に突設されたガイドリブと予め電気接続箱本体内に挿着された嵌合検知用スペーサの係合突起とを案内係合させれば、カバーに対する電気接続箱本体の嵌挿姿勢を適正に保つことができるので、組付け終了までのカバーと電気接続箱本体との嵌装を円滑に行なうことができる。
【0013】
又、前記係合突起が前記ガイドリブに案内係合されることにより、カバーと電気接続箱本体との間の嵌合位置が適正化される。
そこで、成形歪みによる反りや捩れが前記カバーに発生した場合にも、電気接続箱本体との嵌合が深まるにつれて該カバーの反りや捩れが矯正され、カバーと電気接続箱本体との間に設けたロック手段が位置ずれを起こすことはないので、カバーへの電気接続箱本体の嵌合装着作業が容易となる。
【0014】
又、万が一、誤組立により嵌合検知用スペーサが電気接続箱本体に挿着されていない場合には、カバーへの電気接続箱本体の嵌合装着作業がスムーズに行なえないので、組立作業者は嵌合検知用スペーサが挿着されていないことを感知することができ、嵌合検知用スペーサの挿着忘れを防止することもできる。
【0015】
尚、好ましくは前記係合突起の下端部には、前記カバーと前記電気接続箱本体との嵌装時に前記カバーの上縁部に当接して該カバーの上縁部を外方に付勢可能な案内テーパが形成される。
この場合、予め電気接続箱本体内に挿着された嵌合検知用スペーサの挿着状態が完全でなく、嵌合検知用スペーサの基端部が電気接続箱本体の外側面から所定量以上に突出していると、カバーに電気接続箱本体を組み付ける際には、前記係合突起の下端部に形成された案内テーパがカバーの上縁部に当接し、該カバーの上縁部を外方に付勢する。すると、カバーの上縁部が前記案内テーパによって嵌合検知用スペーサの係合突起の外側に案内されると同時に、該嵌合検知用スペーサには電気接続箱本体内への挿着方向の押圧力が作用する。
【0016】
そこで、例えば前記嵌合検知用スペーサが緩み等で挿着状態が完全でなく、前記基端部が電気接続箱本体の外側面から所定量以上に突出していても、電気接続箱本体をカバーに嵌挿させる作業によって自動的に嵌合検知用スペーサを電気接続箱本体内に押し込んで、嵌合検知用スペーサの挿着不良を解消することができる。
【0017】
従って、嵌合検知用スペーサがカバーの上縁部に干渉して組み付けられない為に、電気接続箱本体の組付け作業を一旦中止し、前記嵌合検知用スペーサの挿着状態を修正してから再び組付け作業を行なうといった面倒がなく、電気接続箱本体はカバーへのスムーズな組付けが可能となる。
一方、前記接続端子が電気接続箱本体に対して完全嵌合状態でないが為に、前記嵌合検知用スペーサが完全に挿着できず、カバーの上縁部に干渉している場合には、前記案内テーパの作用によっては嵌合検知用スペーサを電気接続箱本体内に押し込むことができないので、嵌合検知用スペーサがカバーの上縁部に干渉し、前記接続端子の半嵌合状態を検知することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る電気接続箱を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る電気接続箱の分解斜視図、図2は図1に示したロアカバーと電気接続箱本体との組付け前の状態を示す要部縦断面図、図3は図1に示したロアカバーと電気接続箱本体との係合直前の状態を示す要部縦断面図、図4は図1に示したロアカバーと電気接続箱本体との係合直前の状態を示す要部横断面図、図5は図1に示したロアカバーと電気接続箱本体との係合完了時の状態を示す要部横断面図である。
【0019】
図1に示した電気接続箱41は、車両の電気系統で使用するリレーやヒューズなどの各種の電気部品とワイヤハーネスとの接続処理に使用するもので、ロアカバー43とアッパーカバー15とで画成される収容空間内に、第1の部品搭載ブロック17と第2の部品搭載ブロック19とで構成される電気接続箱本体21を収容するものである。
【0020】
前記ロアカバー43は、その上部に組み付けられるアッパーカバー15との協働で、前記電気接続箱本体21を収容する空間を画成している。
前記第1の部品搭載ブロック17は、例えば上部にヒュージブルリンクを嵌合収容するヒュージブルリンク装着部17a等を有すると共に、下部にはリレーの端子に接続する電線端の接続端子やジョイント端子を収容保持する端子収容部を有したヒュージブルリンクブロックである。
前記第2の部品搭載ブロック19は、上部にヒューズ23を装着するヒューズ装着部19a等を有すると共に、下部には前記ヒューズ23の端子に接続する電線37端の接続端子27等を収容保持する端子収容部を有したヒューズブロックである。
【0021】
前記第2の部品搭載ブロック19の両側面には、嵌合検知用スペーサ59を挿通可能なスペーサ挿入孔19bが開口している。前記嵌合検知用スペーサ59は、前記ヒューズ装着部19aに装着した接続端子27が全て完全嵌合状態の時に、3本の平板状の係合腕59a,59a,59aが完全に前記スペーサ挿入孔19b内に挿入されることで、各接続端子27が完全嵌合状態であることを検知すると同時に、これら接続端子27に各係合腕59aを係合させて、各接続端子27の抜けを防止する。
【0022】
更に、各係合腕59aを接続し、前記嵌合検知用スペーサ59の電気接続箱本体21外側の露出部分となる基端部59bには、挿着完了時に該電気接続箱本体21外側面から所定長さ突出する係合突起である一対の係合リブ59c,59cが設けられている。
又、本実施形態における嵌合検知用スペーサ59の各係合リブ59cの下端部には、前記ロアカバー43と前記電気接続箱本体21との嵌装時に前記ロアカバー43の上縁部43dに当接して該ロアカバー43の上縁部43dを外方に付勢可能な案内テーパ59dが形成されている(図2及び図3参照)。
【0023】
そして、これら第1の部品搭載ブロック17と第2の部品搭載ブロック19とから成る電気接続箱本体21の下側の開口部を覆う前記ロアカバー43は、該電気接続箱本体21を収容した際に、前記第1及び第2の部品搭載ブロック17,19の外側面に装備した係合部19cに係合するブロック係合部43aや、前記アッパーカバー15の側壁に装備された係合部15aに係合するカバー係合部43bを備えており、これらのブロック係合部43aやカバー係合部43bの係合によって、電気接続箱本体21とアッパーカバー15との連結を果たす。又、前記ロアカバー43は、前記電気接続箱本体21を構成する第2の部品搭載ブロック19に収容されたヒューズ23などの電気部品に接続された電線を外部に引き出す電線取り出し口30を有している。
【0024】
更に、前記電気接続箱本体21との嵌装時に、前記嵌合検知用スペーサ59の基端部59bを覆うように電気接続箱本体51の側面に被さる前記ロアカバー43の側壁内面には、前記一対の係合リブ59c,59cと案内係合してロアカバー43と電気接続箱本体21との嵌装を円滑にするガイドリブ45が側壁上下方向に沿って突設されている。即ち、前記ガイドリブ45は、一対の係合リブ59c,59c間に嵌合することにより、リブ幅方向の相対変位を規制されて案内係合する(図4及び図5参照)。
【0025】
従って、上述した本実施形態の電気接続箱41によれば、ロアカバー43に電気接続箱本体21を組み付ける際に、図4に示したように、ロアカバー43の側壁内面に突設されたガイドリブ45を予め電気接続箱本体21内に挿着された嵌合検知用スペーサ59の一対の係合リブ59c,59cと案内係合させれば、ロアカバー43に対する電気接続箱本体21の嵌挿姿勢を適正に保つことができるので、図5に示した組付け終了までのロアカバー43と電気接続箱本体21との嵌装を円滑に行なうことができる。
【0026】
又、前記一対の係合リブ59c,59cが前記ガイドリブ45に案内係合されることにより、ロアカバー43と電気接続箱本体21との間の嵌合位置が適正化される。
そこで、成形歪みによる反りや捩れが前記ロアカバー43に発生した場合にも、電気接続箱本体21との嵌合が深まるにつれて該ロアカバー43の反りや捩れが矯正され、ロアカバー43と電気接続箱本体21との間に設けたブロック係合部43aと係合部19cとから成るロック手段が位置ずれを起こすことはないので、ロアカバー43への電気接続箱本体21の嵌合装着作業が容易となる。
【0027】
又、万が一、誤組立により嵌合検知用スペーサ59が電気接続箱本体21のスペーサ挿入孔19bに挿着されていない場合には、電気接続箱本体21はガイドリブ45を案内係合することができず、ロアカバー43に対する電気接続箱本体21の嵌挿姿勢を適正に保つことができず、ロアカバー43への電気接続箱本体21の嵌合装着作業がスムーズに行なえないので、組立作業者は嵌合検知用スペーサ59が挿着されていないことを感知することができ、嵌合検知用スペーサ59の挿着忘れを防止することもできる。
【0028】
又、本実施形態の電気接続箱41における嵌合検知用スペーサ59の一対の係合リブ59c,59cの下端部には、前記ロアカバー43と前記電気接続箱本体21との嵌装時に前記ロアカバー43の上縁部43dに当接して該ロアカバー43の上縁部43dを外方に付勢可能な案内テーパ59dが形成されている。
そこで、予め電気接続箱本体21内に挿着された嵌合検知用スペーサ59の挿着状態が完全でなく、嵌合検知用スペーサ59の基端部59bが電気接続箱本体21の外側面から所定量以上に突出していると、ロアカバー43に電気接続箱本体21を組み付ける際には、前記係合リブ59cの下端部に形成された案内テーパ59dがロアカバー43の上縁部43bに当接し、該ロアカバー43の上縁部43bを外方に付勢する。すると、図3に示すように、ロアカバー43の上縁部43dが前記案内テーパ59dによって嵌合検知用スペーサ59の係合リブ59cの外側に案内されると同時に、該嵌合検知用スペーサ59には電気接続箱本体21内への挿着方向(矢印(E)方向)の押圧力が作用する。
【0029】
そこで、例えば前記嵌合検知用スペーサ59が緩み等で挿着状態が完全でなく、前記基端部59bが電気接続箱本体21の外側面から所定量以上に突出していても、電気接続箱本体21をロアカバー43に嵌挿させる作業によって自動的に嵌合検知用スペーサ59を電気接続箱本体21のスペーサ挿入孔19b内に押し込んで、嵌合検知用スペーサ59の挿着不良を解消することができる。
【0030】
従って、嵌合検知用スペーサ59がロアカバー43の上縁部43dに干渉して組み付けられない為に、電気接続箱本体21の組付け作業を一旦中止し、前記嵌合検知用スペーサ59の挿着状態を修正してから再び組付け作業を行なうといった面倒がなく、電気接続箱本体21はロアカバーへ43のスムーズな組付けが可能となる。
【0031】
一方、前記接続端子27が電気接続箱本体21に対して完全嵌合状態でないが為に、前記嵌合検知用スペーサ59が完全に挿着できず、ロアカバー43の上縁部43dに干渉している場合には、前記案内テーパ59dの作用によっては嵌合検知用スペーサ59を前記スペーサ挿入孔19b内に押し込むことができないので、嵌合検知用スペーサ59がロアカバー43の上縁部43dに干渉し、前記接続端子27の半嵌合状態を検知することができる。
【0032】
尚、本発明の電気接続箱に係る電気接続箱本体、カバー、嵌合検知用スペーサ及びガイドリブ等の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、嵌合検知用スペーサ59の係合突起を一対の係合リブ59c,59cとし、ロアカバー43の側壁内面に突設された一条のガイドリブ45を案内係合する構成としたが、嵌合検知用スペーサの係合突起を一条の係合リブとし、ロアカバーの側壁内面に突設された一対のガイドリブを案内係合する構成とすることもできる。
又、上記実施形態においては、電気接続箱本体の開口部を覆うカバーとしてロアカバーについて説明したが、本発明のカバーはこれに限定されるものではなく、アッパーカバー等の他のカバーにも応用できることは云うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
本発明の電気接続箱によれば、カバーに電気接続箱本体を組み付ける際に、カバーの側壁内面に突設されたガイドリブと予め電気接続箱本体内に挿着された嵌合検知用スペーサの係合突起とを案内係合させれば、カバーに対する電気接続箱本体の嵌挿姿勢を適正に保つことができるので、組付け終了までのカバーと電気接続箱本体との嵌装を円滑に行なうことができる。
【0034】
又、前記係合突起が前記ガイドリブに案内係合されることにより、カバーと電気接続箱本体との間の嵌合位置が適正化される。
そこで、成形歪みによる反りや捩れが前記カバーに発生した場合にも、電気接続箱本体との嵌合が深まるにつれて該カバーの反りや捩れが矯正され、カバーと電気接続箱本体との間に設けたロック手段が位置ずれを起こすことはないので、カバーへの電気接続箱本体の嵌合装着作業が容易となる。
【0035】
又、万が一、誤組立により嵌合検知用スペーサが電気接続箱本体に挿着されていない場合には、カバーへの電気接続箱本体の嵌合装着作業がスムーズに行なえないので、組立作業者は嵌合検知用スペーサが挿着されていないことを感知することができ、嵌合検知用スペーサの挿着忘れを防止することもできる。
【0036】
更に、前記カバーと前記電気接続箱本体との嵌装時に前記カバーの上縁部に当接して該カバーの上縁部を外方に付勢可能な案内テーパが前記係合突起の下端部に形成された電気接続箱によれば、予め電気接続箱本体内に挿着された嵌合検知用スペーサの挿着状態が完全でなく、嵌合検知用スペーサの基端部が電気接続箱本体の外側面から所定量以上に突出していると、カバーに電気接続箱本体を組み付ける際には、前記係合突起の下端部に形成された案内テーパがカバーの上縁部に当接し、該カバーの上縁部を外方に付勢する。すると、カバーの上縁部が前記案内テーパによって嵌合検知用スペーサの係合突起の外側に案内されると同時に、該嵌合検知用スペーサには電気接続箱本体内への挿着方向の押圧力が作用する。
【0037】
そこで、例えば前記嵌合検知用スペーサが緩み等で挿着状態が完全でなく、前記基端部が電気接続箱本体の外側面から所定量以上に突出していても、電気接続箱本体をカバーに嵌挿させる作業によって自動的に嵌合検知用スペーサを電気接続箱本体内に押し込んで、嵌合検知用スペーサの挿着不良を解消することができる。
【0038】
従って、嵌合検知用スペーサがカバーの上縁部に干渉して組み付けられない為に、電気接続箱本体の組付け作業を一旦中止し、前記嵌合検知用スペーサの挿着状態を修正してから再び組付け作業を行なうといった面倒がなく、電気接続箱本体はカバーへのスムーズな組付けが可能となる。
一方、前記接続端子が電気接続箱本体に対して完全嵌合状態でないが為に、前記嵌合検知用スペーサが完全に挿着できず、カバーの上縁部に干渉している場合には、前記案内テーパの作用によっては嵌合検知用スペーサを電気接続箱本体内に押し込むことができないので、嵌合検知用スペーサがカバーの上縁部に干渉し、前記接続端子の半嵌合状態を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気接続箱の分解斜視図である。
【図2】図1に示したロアカバーと電気接続箱本体との組付け前の状態を示す要部縦断面図である。
【図3】図1に示したロアカバーと電気接続箱本体との係合直前の状態を示す要部縦断面図である。
【図4】図1に示したロアカバーと電気接続箱本体との係合直前の状態を示す要部横断面図である。
【図5】図1に示したロアカバーと電気接続箱本体との係合完了時の状態を示す要部横断面図である。
【図6】従来の電気接続箱の分解斜視図である。
【符号の説明】
17 第1の部品搭載ブロック
19 第2の部品搭載ブロック
19b スペーサ挿入孔
21 電気接続箱本体
27 接続端子
41 電気接続箱
43 ロアカバー(カバー)
43a ブロック係合部
43d 上縁部
45 ガイドリブ
59 嵌合検知用スペーサ
59a 係合腕
59b 基端部
59c 係合リブ
59d 案内テーパ

Claims (2)

  1. 接続端子を収容する電気接続箱本体と、該電気接続箱本体の開口部を覆うカバーと、前記電気接続箱本体内に挿着されて前記接続端子と係合することにより、該接続端子が前記電気接続箱本体に完全嵌合状態であることを検知すると共に該接続端子が前記電気接続箱本体から脱落するのを防止する嵌合検知用スペーサとを備えた電気接続箱であって、
    前記嵌合検知用スペーサの前記電気接続箱本体外側の露出部分には、挿着完了時に該電気接続箱本体外側面から所定長さ突出する係合突起が設けられており、
    前記電気接続箱本体との嵌装時に前記嵌合検知用スペーサの露出部分を覆う前記カバーの側壁内面には、前記係合突起と案内係合してカバーと電気接続箱本体との嵌装を円滑にするガイドリブが突設されていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記係合突起の下端部には、前記カバーと前記電気接続箱本体との嵌装時に前記カバーの上縁部に当接して該カバーの上縁部を外方に付勢可能な案内テーパが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
JP36731799A 1999-12-24 1999-12-24 電気接続箱 Expired - Fee Related JP3710044B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36731799A JP3710044B2 (ja) 1999-12-24 1999-12-24 電気接続箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36731799A JP3710044B2 (ja) 1999-12-24 1999-12-24 電気接続箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001185869A JP2001185869A (ja) 2001-07-06
JP3710044B2 true JP3710044B2 (ja) 2005-10-26

Family

ID=18489023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36731799A Expired - Fee Related JP3710044B2 (ja) 1999-12-24 1999-12-24 電気接続箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3710044B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007028806A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電気接続箱および電気接続箱の組立方法
JP4932756B2 (ja) * 2008-02-01 2012-05-16 矢崎総業株式会社 部品を内部に収容した箱体

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61103970U (ja) * 1984-12-10 1986-07-02
JPS61166574U (ja) * 1985-04-03 1986-10-16
JPS6334044A (ja) * 1986-07-29 1988-02-13 Sharp Corp 位置決め機構
JPH01294382A (ja) * 1988-05-20 1989-11-28 Riyousei Denso Kk コネクタハウジング
JPH0753376Y2 (ja) * 1989-04-13 1995-12-06 マツダ株式会社 電気接続箱
JPH0428727U (ja) * 1990-07-03 1992-03-06
JPH0486025U (ja) * 1990-11-29 1992-07-27
JPH0570126U (ja) * 1992-02-25 1993-09-21 矢崎総業株式会社 電気接続箱
JP2600239Y2 (ja) * 1993-05-06 1999-10-04 住友電装株式会社 電装部品の固定構造
JPH06344039A (ja) * 1993-06-07 1994-12-20 Toto Ltd 管材のバーリング加工方法およびその装置
JP3001139B2 (ja) * 1993-08-31 2000-01-24 矢崎総業株式会社 端子係止構造
JP3018901B2 (ja) * 1994-06-20 2000-03-13 住友電装株式会社 電気接続箱のロック構造
JP3233552B2 (ja) * 1995-05-30 2001-11-26 矢崎総業株式会社 側壁連結用アンカー付き電気接続箱
JPH09284921A (ja) * 1996-04-17 1997-10-31 Yazaki Corp 接続箱へのヒューズカセットの取付装置
JP3106963B2 (ja) * 1996-06-13 2000-11-06 住友電装株式会社 電気接続箱間の半嵌合検知構造
JPH1141755A (ja) * 1997-07-11 1999-02-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電気接続箱及び箱状体の組付構造
JP3706233B2 (ja) * 1997-12-24 2005-10-12 矢崎総業株式会社 箱体へのカバーの固定構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001185869A (ja) 2001-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7021959B2 (en) Wire cover with two longitudinal halves connectable around electric wires
US5391092A (en) Connector cover and method for assembling connector cover
JP3687717B2 (ja) 可動コネクタの接続構造
JP2004273135A (ja) コネクタ
JPH11126636A (ja) 圧接コネクタのカバー固定構造
JP6539634B2 (ja) コネクタ
JP3083070B2 (ja) 二重係止コネクタ
JP5140504B2 (ja) カバー付コネクタ
EP1091451B1 (en) Connector
JP3674767B2 (ja) コネクタ
US6022238A (en) Double lock for connector
JP3495020B2 (ja) コネクタ
JP5840929B2 (ja) プロテクタ
JP4037205B2 (ja) 防水ボックス
JP2000331747A (ja) コネクタ
JP3710044B2 (ja) 電気接続箱
JPH1012317A (ja) 防水コネクタ
JP3963801B2 (ja) 電気接続箱用グロメットのシール構造
JP2006147474A (ja) 防水コネクタ
US5403212A (en) Electric connector
US6183282B1 (en) Lever fitting type connector
JPH1050386A (ja) コネクタ
JP4158686B2 (ja) ロック構造
JPH0591120U (ja) 電気接続箱
JP2005026048A (ja) 電線カバー

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050804

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees