JP2004273135A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】雌ハウジング10内には、電線Wの端部に圧着接続された雌端子金具15が収容されている。雌ハウジング10から引き出された電線Wは、コルゲートチューブ30によって取り囲まれている。コルゲートチューブ30は、カバー40を介して雌ハウジング10に固定される。カバー40は、カバー本体41と、カバー本体41に対して開閉可能な蓋部42とから構成されており、これらカバー本体41と蓋部42には、蓋部42を閉鎖するのに伴って、電線Wを上下から挟み込んで弾性的に保持可能なゴム板55,56が装着されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コルゲートチューブをハウジングに固定するためのカバーを備えたものの一例として下記特許文献1記載のものが知られている。このものは、カバーが一対の半割部品から構成されており、電線における一方の端部に接続された端子金具を収容するハウジングの後端部と、ハウジングから引き出された電線を取り囲むコルゲートチューブの前端部とを両半割部品によって挟み込むとともに、両半割部品をロックすることで、コルゲートチューブをハウジングに固定する。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−27645号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、電線における他方の端部(ハウジングから見て導出先側の端部)が接続される機器が頻繁に振動が発生するような場所に搭載された場合、その振動が電線を伝ってハウジング内の端子金具に悪影響を及ぼすことが懸念されるため、その対策が求められていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、振動が電線を伝うのを防ぐことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングから引き出された電線を取り囲む保護チューブを、コネクタハウジングに固定するための固定部材を備えたコネクタであって、固定部材には、前記電線を弾性的に保持可能な弾性保持部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記弾性保持部は、前記電線を挟み込み可能な一対のゴム部材により構成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記弾性保持部は、前記電線を挟み込み可能とされるとともに、前記固定部材に一体形成された一対のばね部により構成されているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
固定部材によって保護チューブをコネクタハウジングに固定した状態では、弾性保持部によって電線を弾性的に保持するようにしたから、電線に伝わる振動を良好に吸収することができる。
【0008】
<請求項2の発明>
ゴム部材にて電線を挟み込むようにしたから、電線が傷付き難くなるとともに、振動を良好に吸収することができる。
<請求項3の発明>
ばね部を固定部材に一体形成するようにしたから、仮に別体の弾性保持部を固定部材に装着したものと比較すると、低コスト化を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図4によって説明する。この実施形態では、雌コネクタハウジング10(以下、単に雌ハウジング10という)にコルゲートチューブ30を固定するためのカバー40を備えたものを示す。なお以下では、雌ハウジング10に対するカバー40の装着方向を前方(図1及び図2の左方)として説明する。
【0010】
雌ハウジング10は、合成樹脂製とされ、図1及び図2に示すように、雌端子金具15を収容可能な端子収容部11と、その周りを取り囲むとともに前方へ開放するフード部12とから構成されている。このうちフード部12は、端子収容部11の長さ方向略中央部分に連結されるとともに、その内側に図示しない相手の雄ハウジングが前方から嵌合可能とされる。また端子収容部11の上面には、嵌合した雄ハウジングを保持するためのロックアーム13が突設されている。
【0011】
端子収容部11には、後方から雌端子金具15を挿入可能なキャビティ14が2室幅方向に並んで設けられている。雌端子金具15は、金属板をプレス成形して形成されており、略角筒状をなすとともに相手の雄端子金具(図示せず)と接続可能な本体部16と、電線Wの前端部に圧着接続可能なバレル部17とを前後に繋げた構成とされる。バレル部17は、前後に一対ずつのかしめ片17a,17bを備え、このうち前側の両かしめ片17aが電線Wの芯線Waに、後側の両かしめ片17bが電線Wの被覆Wbに嵌着された防水ゴム栓18にそれぞれかしめ付けられている。防水ゴム栓18は、キャビティ14の内周面に密着することで雌端子金具15をシール可能とされる。またキャビティ14内に挿入された雌端子金具15は、キャビティ14の下面側に突設されたランス19が係止することでその抜け止めが図られる。
【0012】
端子収容部11のうち、フード部12によって囲まれない後半部分の下部には、後方からカバー40が組付可能とされており、その外側面(カバー40の装着面)には、カバー40を保持するためのロック部20が一対、側方へ突出して設けられている。ロック部20は、後面がカバー40の組み付けを案内すべく前方へ向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されるのに対し、カバー40に対する係止面である前面が前後方向と略直交する切り立った端面として形成されている。端子収容部11の後半部分の下面側には、カバー40の差し込み板47を後方から挿入可能な筒部21が後方へ開口して設けられている。また端子収容部11の後半部分の上部には、ロックアーム13を保護するための保護部22が一対、側方及び上方へ張り出して設けられている。
【0013】
コルゲートチューブ30は、合成樹脂製とされ、外周に周方向の溝部31と突条部32とを交互に配した蛇腹状をなすとともに可撓性を有しており、その軸線を湾曲させつつ撓み変形できるようになっている。このコルゲートチューブ30によって雌ハウジング10から後方へ引き出された電線Wの周りを取り囲むことで、電線Wが外部に剥き出しにならずに保護されるようになっている。
【0014】
カバー40は、合成樹脂製とされ、大まかにはカバー本体41と、このカバー本体41に対して開閉可能な蓋部42とから構成されている。カバー本体41は、上方へ開放する略コ字型の断面形状をなすハウジング側保持部43と、上方へ開放する略U字型の断面形状をなすコルゲート側保持部44とを前後に備え、コルゲート側保持部44側からハウジング側保持部43側へかけて幅寸法及び高さ寸法が徐々に大きくなるよう形成されている。このうちコルゲート側保持部44に蓋部42が薄肉状のヒンジ45を介して連結されている。
【0015】
ハウジング側保持部43は、端子収容部11の後半部分の下部を3方(両側方及び下方)から包み込むようにして装着可能とされ、その両側壁には、ロック部20に対して係止可能なロック孔46が一対開設されている。ハウジング側保持部43における底壁からは、筒部21内に差し込まれることで、カバー40が上下にがたつくのを抑制可能な差し込み板47が突設されている。この差し込み板47は、底壁からの立ち上がり部分47aと、立ち上がり部分47aから前方へ突出する片持ち状の平板部分とからなり、この立ち上がり部分47aは、両側壁にも連結されている。
【0016】
コルゲート側保持部44は、コルゲートチューブ30を3方(両側方及び下方)から包み込むようにして収容可能とされ、その高さ寸法が、正規深さに収容されたコルゲートチューブ30の上端位置とほぼ同じになるよう設定されている。コルゲート側保持部44のうち、底壁がコルゲートチューブ30に沿って略弧状に形成されるのに対し、両側壁がほぼ真っ直ぐに形成されている。両側壁のうち、図1の右側(図3及び図4では左側)の側壁の上端部には、ヒンジ45が側方へ突出して設けられるとともにその先端部に略平板状をなす蓋部42が連結されている。この蓋部42は、ヒンジ45を屈曲させつつカバー本体41側へ閉鎖されることで、コルゲート側保持部44の開放部分を閉塞可能とされる。
【0017】
コルゲート側保持部44の内周面には、後端側から所定の間隔(コルゲートチューブ30における各溝部31の間隔に相当)を空けて3つの係止部48が周設されている。各係止部48は、コルゲートチューブ30の溝部31に係止することで、コルゲートチューブ30を前後方向について抜け止め保持できるようになっている。なお、蓋部42のうち、上記各係止部48と整合する位置には、同様の機能を有する係止部48が3つ突設されている。またコルゲート側保持部44の内周面のうち、最後の係止部48と中央の係止部48との間には、仮保持突部49が設けられている。仮保持突部49は、コルゲート側保持部44の上端位置に一対対向状に設けられ、正規深さまで収容されたコルゲートチューブ30の突条部32の両側端部に対して係止することで、コルゲートチューブ30を正規の収容状態に仮保持可能とされる。またコルゲート側保持部44の内周面における前端部には、収容されたコルゲートチューブ30の前端部(溝部31)よりも内方へ張り出すとともに、電線Wをコルゲートチューブ30の前端部よりも内方位置へ位置決め可能な位置決め部50が周設されている。この位置決め部50は、その前後長さがコルゲートチューブ30の溝部31よりも大きく設定されている。なお、蓋部42のうち、上記位置決め部50と整合する位置には、同様の機能を有する位置決め部50が突設されている。
【0018】
蓋部42におけるヒンジ45とは反対側の側縁には、蓋部42を閉鎖状態に保持するための保持アーム51が突設されている。この保持アーム51は、蓋部42が正規に閉じられると、コルゲート側保持部44におけるヒンジ45とは反対側の外側面に突設された保持部52に対して係止可能とされる。また蓋部42におけるヒンジ45の近傍位置には、補助保持アーム53が突設されており、この補助保持アーム53は、蓋部42が正規に閉じられると、コルゲート側保持部44におけるヒンジ45の近傍位置に配設された補助保持孔54に対して係止可能とされる。
【0019】
さて、カバー40には、蓋部42を閉鎖するのに伴って、電線Wのうち雌ハウジング10とコルゲートチューブ30との間に配された部分を挟み込んで弾性的に保持可能な一対のゴム板55,56が装着されている。カバー本体41における両保持部43,44の間、詳しくは差し込み板47の立ち上がり部分47aと位置決め部50との間に形成された溝状部分が一方のゴム板55を上方から装着可能なゴム板装着部57となっている。ゴム板55は、ゴム板装着部57に対してやや圧入気味に装着できるような大きさに形成されることで、その抜け止めが図られるようになっている。これに対し、蓋部42のうち位置決め部50の直前位置には、他方のゴム板56が例えば接着剤によって固着されている。
【0020】
両ゴム板55,56は、硬度に関しては、電線Wの被覆Wbに用いられる樹脂材と同じ程度か、若しくはそれよりも柔らかい(軟質な)樹脂材によって形成されている。従って、両ゴム板55,56によって電線Wを弾性的に挟み込んだ状態では、電線Wに振動が付与されても、電線Wの被覆Wbを傷付けることなくその振動を有効に吸収できるようになっている。なお、雌ハウジング10やカバー40は、比較的硬質な樹脂材によって形成されている。
【0021】
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその組付手順について説明する。電線Wをコルゲートチューブ30内に通す一方で、電線Wの前端部に圧着接続した雌端子金具15をキャビティ14内に挿入する。雌端子金具15を正規深さまで挿入するとランス19によって抜け止め保持されるとともに、防水ゴム栓18がキャビティ14の内周面に密着することでキャビティ14内のシールが図られる(図2参照)。
【0022】
次に、図1に示す状態から両ゴム板55,56を装着した状態のカバー40を雌ハウジング10に固定する作業を行う。ハウジング側保持部43の内面を端子収容部11の外面に宛いつつカバー40を前方へ押し込んで差し込み板47を筒部21内に挿入する。すると、両側壁が両ロック部20に乗り上げて一旦側方へ開き変形した後、カバー40が正規深さに達すると、両側壁が復元してロック孔46内にロック部20が進入し、その孔縁前部にロック部20の前面が係止される。このとき、電線Wのうち雌ハウジング10から後ろに引き出された部分がゴム板55上に載せられる。
【0023】
その一方、コルゲートチューブ30をカバー40のコルゲート側保持部44に対して上方から嵌め込む作業を行う。このとき、コルゲートチューブ30の前端部を位置決め部50よりも後側に配するとともに各係止部48に対して対応する溝部31を位置決めしつつコルゲートチューブ30を嵌めるようにする。嵌め込み過程では、コルゲートチューブ30の突条部32が仮保持突部49によって内側へ一旦弾性変形させられる。コルゲートチューブ30が正規深さに収容されると、各係止部48が各溝部31に係止するとともに、仮保持突部49が突条部32の両側端部に係止することで、コルゲートチューブ30が前後方向及び上方へがたつかないよう仮保持される。このとき、コルゲートチューブ30とコルゲート側保持部44との上端位置が略面一状となっている。なお、上記とは逆にコルゲートチューブ30の嵌め込み作業を先に行い、雌ハウジング10に対するカバー40の固定作業を後で行うようにしても構わない。
【0024】
カバー40に対してコルゲートチューブ30を仮保持したら、図3に示すように、蓋部42をカバー本体41に対して閉鎖する作業を行う。ヒンジ45を屈曲させつつ蓋部42を図示時計回り方向へ閉じ操作すると、蓋部42側のゴム板56がカバー本体41内に進入して電線Wやカバー本体41側のゴム板55に当接するとともに、両ゴム板55,56が弾性的に圧縮されつつ電線Wを上下から挟み込む。蓋部42が正規に閉鎖されると、図4に示すように、保持アーム51と補助保持アーム53がそれぞれ保持部52と補助保持孔54に係止することで、蓋部42がカバー本体41に対して正規の閉鎖状態に保持される。
【0025】
このとき、図2に示すように、コルゲート側保持部44の開放部分が蓋部42によって塞がれるとともに、蓋部42の各係止部48がコルゲートチューブ30の各溝部31の上端部に係止することで、コルゲートチューブ30が前後方向及び上方へ抜け止め状態に強固に保持される。また蓋部42の位置決め部50がコルゲートチューブ30の前端部の前側に配されている。またこの状態では、雌ハウジング10におけるフード部12や保護部22の方がカバー40よりも側方(外側)へ張り出して配されている。
以上のようにしてコルゲートチューブ30が雌ハウジング10に対してカバー40を介して固定される。
【0026】
ところで、雌ハウジング10から後方へ引き出された電線Wにおける後端部(雌端子金具15が接続された端部とは反対側の端部)が接続された図示しない機器が、例えばエンジンルームの近くなど、頻繁に振動が発生し得るような場所に搭載される場合がある。ところが、その場合であっても、機器の振動が電線Wを伝って雌ハウジング10内に収容された雌端子金具15に達する手前の段階で、電線Wを弾性的に挟み込んだ両ゴム板55,56によってその振動が吸収される。従って、外部の振動が電線Wに伝わって雌端子金具15に悪影響を及ぼすのを防ぐことができる。また雌ハウジング10から引き出された電線Wのうち、後端部に至る途中の部分が振動発生源の近くを通る場合でも、上記と同様にして振動吸収がなされる。
【0027】
以上説明したように本実施形態によれば、両ゴム板55,56によって電線Wを挟み込んで弾性的に保持するようにしたから、電線Wに伝わる振動を良好に吸収することができる。しかも、ゴム板55,56は、電線Wの被覆Wbと同等かそれよりも柔らかい材料によって形成されているから、電線Wが傷付き難くなるとともに、振動を良好に吸収することができる。
【0028】
また、上記コネクタが使用される場所によっては、振動対策が不要な場合があるが、その場合には、ゴム板55,56を装着することなくカバー40をそのまま使用することができる。つまり、ゴム板55,56をカバー40とは別体としたから、コネクタの使用状況に合わせて柔軟に対応することができ、低コスト化に寄与できる。
【0029】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を図5ないし図8によって説明する。第2実施形態では、上記第1実施形態にて示したゴム板55,56に代えて、カバー40にばね部58,59を一体形成したものを示す。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同様の構造については同一符号を付すとともに重複する説明を省略する。
【0030】
カバー本体41のうち、ハウジング側保持部43とコルゲート側保持部44との間の部分(第1実施形態ではゴム板装着部57を設けていた部分)には、図5及び図6に示すように、ばね部58が一体形成されている。一方、蓋部42における位置決め部50の直前位置(第1実施形態ではゴム板56を固着していた部分)にも、同様のばね部59が一体形成されている。両ばね部58,59は、両持ち梁状に形成され、カバー本体41の底壁や蓋部42から立ち上がる一対の基部58a,59aと、両基部58a,59aの突出端同士を連結する連結部58b,59bとから構成されている。両ばね部58,59は、弾性変形可能とされており、基部58a,59aが幅方向へ、連結部58b,59bが上下方向へ変位可能とされる。両ばね部58,59における前後縁部には、電線Wの被覆Wbに対する食い込みを回避すべくテーパ面58c,59cが形成されている。
【0031】
第1実施形態に示したのと同じ要領でカバー40のハウジング側保持部43を雌ハウジング10に固定するとともに、コルゲートチューブ30をコルゲート側保持部44に仮保持したら、蓋部42を閉鎖する作業を行う。なお、このとき電線Wは、カバー本体41側のばね部58における連結部58b上に載置されている。図7に示す状態から蓋部42を閉じると、蓋部42側のばね部59が電線Wに対して上側から当接し、蓋部42が正規に閉鎖されるのに伴って、図8に示すように、両ばね部58,59が弾性変形して、基部58a,59aが外側に開きつつ連結部58b,59bが上下に膨らむように変位する。これにより、電線Wは、両ばね部58,59によって上下から挟まれた状態で弾性的に保持されるから、電線Wの後端部(導出先)にて発生した振動を良好に吸収することができる。しかも、両ばね部58,59の前後両縁部には、テーパ面58c,59cが形成されることで、エッジが形成されておらず、これにより電線Wの被覆Wbを傷付け難くなっている。
【0032】
以上説明したように本実施形態によれば、ばね部58,59は、合成樹脂製のカバー40に一体形成されているから、上記した第1実施形態のように、カバー40とは別体のゴム板55,56を使用した場合と比較すると、一層の低コスト化を図ることができる。
【0033】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した第1実施形態では、蓋部側のゴム板を接着剤によって固着した場合を示したが、例えばゴム板に凹部を設けるとともにこの凹部に蓋部に設けた凸部を嵌合させることで、ゴム板を固着してもよい。この凹凸嵌合によるゴム板の保持構造は、カバー本体側のゴム板にも勿論適用可能である。また逆に、蓋部側のゴム板について上記した接着剤や凹凸嵌合による保持構造を用いず、例えば電線やカバー本体側のゴム板の上に蓋部側のゴム板を載置し、その状態で蓋部を閉じるようにしても構わない。
【0034】
(2)上記した第1実施形態では、カバーとは別体のゴム板を用いた場合を示したが、例えばゴム板と同等の柔らかさをもった軟質樹脂材と、カバーを構成する硬質樹脂材とを二色成形することで、弾性保持部をカバーに一体化したものも本発明に含まれる。
(3)上記した第2実施形態に示したばね部の形態は、任意に設定することが可能であり、例えば片持ち状に形成してもよい。
【0035】
(4)上記した実施形態では、弾性保持部をカバー本体と蓋部とに設けた場合を示したが、カバー本体にのみ弾性保持部を設けたものも本発明に含まれる。
(5)上記した実施形態のようにゴム板やばね部以外にも、例えば電線の周りにテープを巻回してこれを弾性保持部としたものも本発明に含まれる。
(6)上記した実施形態では、防水機能をもったコネクタを例示したが、非防水タイプのコネクタにも本発明は適用可能である。また雄端子金具を収容する雄ハウジングを備えた雄コネクタにも本発明は適用可能である。またカバーについて、一対の半割部材を組み付けるタイプのものにも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコネクタの分解斜視図
【図2】コネクタの側断面図
【図3】蓋部を開いた状態を示す図2のX−X線断面図
【図4】蓋部を閉じた状態を示す図2のX−X線断面図
【図5】本発明の第2実施形態に係るコネクタの分解斜視図
【図6】コネクタの側断面図
【図7】蓋部を開いた状態を示す図6のX−X線断面図
【図8】蓋部を閉じた状態を示す図6のX−X線断面図
【符号の説明】
10…雌ハウジング(コネクタハウジング)
30…コルゲートチューブ(保護チューブ)
40…カバー(固定部材)
55,56…ゴム板(弾性保持部、ゴム部材)
58,59…ばね部(弾性保持部)
W…電線
Claims (3)
- コネクタハウジングから引き出された電線を取り囲む保護チューブを、コネクタハウジングに固定するための固定部材を備えたコネクタであって、
固定部材には、前記電線を弾性的に保持可能な弾性保持部が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記弾性保持部は、前記電線を挟み込み可能な一対のゴム部材により構成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記弾性保持部は、前記電線を挟み込み可能とされるとともに、前記固定部材に一体形成された一対のばね部により構成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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