JP3686140B2 - キャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置 - Google Patents

キャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数段の抽斗の前面を覆う跳上げ扉を備えたキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、キャビネット本体に出し入れ可能に収納された複数段の抽斗と、各抽斗の前面を覆い、かつ開放時にキャビネット本体に収納可能に設けられた跳上げ扉と、何れか1つの抽斗の引出し時に残りの抽斗を収納位置に係止する安全係止機構と、前記跳上げ扉を抽斗閉鎖位置に係止するロックレバーとを備え、前記ロックレバーはばね部材により扉係止方向に付勢されており、前記安全係止機構が前記キャビネット本体に上下動可能に縦設された作動杆を有し、前記作動杆は、前記抽斗の係止を解除する方向に移動するときに前記ロックレバーを扉解放位置へと移動させると共に、前記抽斗を収納位置に係止する位置にあるときに前記ロックレバーが扉係止位置と扉解放位置との間を移動し得るように前記ロックレバーに係接しており、前記キャビネット本体には、前記ロックレバーを扉係止位置に係止するための作動規制部材が設けられており、前記作動規制部材はばね部材によりレバー係止位置へと付勢されており、且つ、前記跳上げ扉が解放状態の位置から抽斗閉鎖位置に到達するとき前記跳上げ扉によりレバー解放位置へと移動されるように配置されているキャビネット(本出願人が既出願中の特願平7−120886号参照)が存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の跳上げ扉の安全係止機構では、キャビネット本体の側壁に固定(例えばねじ止め)される樹脂製の取付部材にはピンが突設されており、このピンにロックレバーの略中央部が回動可能に軸支されている。ロックレバーの一端(左側)には跳上げ扉の内壁に穿設された受け穴と係合することが可能な爪部が形成され、かつ他端(右側)に前記安全係止機構を構成する作動杆に穿設された係合穴と係合する折曲部が形成されている。作動杆の係合穴は上下方向に長孔となっているので、作動杆が抽斗係止位置にあるとき、ロックレバーの折曲部は係合穴内で上下に移動可能であり、これによりロックレバーは扉係止位置と扉解放位置との間を移動可能である。ロックレバーの折曲部の下部には、下端が前記作動杆に係止されているコイルばねの上端が係止しており、ロックレバーに爪部が跳上げ扉の受け穴と係合する方向への付勢力(時計方向の回動力)を与えている。
【0004】
また、取付部材の左上部には、上端に跳上げ扉側に折り曲げられた突起片が形成され、かつ下端にロックレバーの上側段部と係脱可能な垂下片が形成された作動規制部材の中央部を回動可能に支持している。作動規制部材には、突起片が前方に出て、かつ垂下片がロックレバーと係合するように付勢力(反時計方向の回動力)を与える捩りばねが設けられている。そして作動規制部材の垂下片がロックレバーと係合しているが、なんらかの拍子にロックレバーからはずれてしまい、扉が閉められなくなるので扉係止部を変形させる。さらに、取付部材の左下部には、跳上げ扉を吸着するマグネットが設けられる構成なので、結果的に構成が複雑で製作が困難であり、コストアップになってしまい、さらに取付スペースが大きく必要であるという問題があった。
【0005】
本発明は、これらの事情に鑑み、従来の複雑な構成を回避して、作動杆に設けた係脱部材の移動によりロックレバーを弾性ばね片による付勢力に抗して作動規制部材と係脱を可能にし、しかも、誤って跳上げ扉が閉められても、ロックレバーに最初に衝突する先端部の形状が傾斜しているので、倣いながら挿入され、扉係止部を変形させることがない簡単なキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような技術手段を採用した。請求項1記載の発明においては、キャビネット本体2に出し入れ可能に収納された複数段の抽斗4と、各抽斗4の前面を覆い、かつ開放時にキャビネット本体2内に収納可能に設けられた跳上げ扉3と、1個以上の跳上げ扉3を開放し、いずれか1個の抽斗4を引き出した時、他の全ての抽斗4を係止するロック部材と、前記跳上げ扉3の安全係止装置12とからなり、該安全係止装置12には、前記いずれか1個の抽斗4を引き出すことにより、跳上げ扉3を係止するロックレバー7と、該ロックレバー7に対向するようにキャビネット本体2の側部補強板44に固設した作動規制部材8とを設け、該作動規制部材8は弾性ばね片9により常時、開放方向に付勢するようにロックレバー7を組立て係合し、前記安全係止装置12のロックレバー7の一端と係合する係脱部材46が、前記キャビネット本体2に上下動可能に縦設された作動杆13に固設され、前記各抽斗4の側面には、係合ピン16が突設され、各係合ピン16に対応して前記作動杆13には前記係合ピン16と当接可能なピンガイド17が設けられ、前記作動杆13は、どれか1個の抽斗4を引き出すと作動杆13に設けられた傾斜溝を有する前記ピンガイド17と係合ピン16により作動杆13が下降され、この作動杆13に取り付けられた前記係脱部材46により、前記ロックレバー7の他端に形成された三角形状の突出部38が押され、係合ピン10を中心にロックレバー7は回動して、跳上げ扉の内側折り曲げ片41を、ロックレバー7の一端に形成された係止片37と、作動規制部材8の突出片42とで係止し、ロックレバー7が作動規制部材8に係止する方向に移動し、他の跳上げ扉3を係止できるようにしたという技術手段を採用した。
【0007】
請求項2記載の発明においては、請求項1記載の発明のロックレバー先端の形状を扉が倣いながら挿入できるように傾斜部にするという技術手段を採用した。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、キャビネット本体に出し入れ可能に収納された複数段の抽斗と、各抽斗の前面を覆い、かつ開放時にキャビネット本体に収納可能に設けられた跳上げ扉と、1個以上の跳上げ扉を開放し、いずれか1個の抽斗を引き出した状態の時は、他の全ての抽斗を引き出せなくする閉鎖位置に係止するロック部材と、前記跳上げ扉の安全係止装置とからなり、該安全係止装置には、前記抽斗のうち1個を引き出すことにより跳上げ扉を係止するロックレバーと、略中間部に一体的に切り起した弾性ばね片を有する作動規制部材とよりなり、前記ロックレバーに対向するように作動規制部材を弾性ばね片により常時、開放方向に付勢するように組立て係合し、前記安全係止装置のロックレバーの一端と係合する係脱部材が、前記キャビネット本体に上下動可能に縦設された作動杆に固設され、前記作動杆は、どれか1個の抽斗を引き出すと作動杆に設けられた傾斜溝を有するピンガイドと係合ピンの作動により作動杆が下降し、跳上げ扉が開放されている他の抽斗は、ピンガイドと係合ピンで引き出すことができない。
【0009】
また、この作動杆に設けられた前記係脱部材の段部により、前記ロックレバーが弾性ばね片に抗して作動規制部材に係止する方向に移動し、跳上げ扉が閉められている跳上げ扉は、開くことができないように係止されるキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置である。また、抽斗が引き出されている時に開かれている跳上げ扉が何らかの拍子に閉まってしまった際、跳上げ扉の先端がロックレバーと最初に触れるロックレバーの先端の形状を、倣いながら跳上げ扉の先端が挿入されるように傾斜させた安全停止装置である。
【0010】
【実施例】
さらに本発明の一実施例を添付図面で詳細に説明する。
図1は、本発明の跳上げ扉式のキャビネットの一実施例を示す斜視図、図2は本実施例の縦断面図であり、キャビネット1は前面が開放されたキャビネット本体2を有し、キャビネット本体2内には前面が開放された複数段(本実施例では3段を示している)の抽斗4が引き出し可能に収納されている。また、抽斗4の前面を閉鎖するための跳上げ扉3は、本体2内に各抽斗4に対応して設けられた収納部6に収納可能であって、収納部6の外側に引き出されて、かつ下方へ回動させることによって、各抽斗4の前面を覆うことができるようになっている。
【0011】
図3は本実施例の安全係止装置を備えた錠との関係を示す正面図、図4は安全係止装置の要部分解斜視図、図5は図3におけるA−A線断面図であり、抽斗4の一方の側(図中左側)において、キャビネット1のキャビネット本体2の内側には安全係止装置12を有する作動杆13が上下動可能に縦設されている。図4に示すように、作動杆13の上端には弾性を有するプラスチック製の係合片14が設けられており、キャビネット本体2内の作動杆13の上方には、前記係合片14と係合可能なキャッチ部材15が設けられている。
【0012】
各抽斗4の左側面には係合ピン16が突設されており、各係合ピン16に対応して作動杆13には係合ピン16と当接可能な3個のピンガイド17が設けられている。各ピンガイド17には係合ピン16を通過させる傾斜溝17aが抽斗4の側に開口して形成されており、各傾斜溝17aは作動杆13が上下端位置にあるとき対応する係合ピン16が傾斜溝17aを通過し得るようにピンガイド17の後端下部から前端上部に向かって傾斜して延びている。したがって、作動杆13が上端位置にあるとき係合ピン16がピンガイド17の傾斜溝17aを通過できるので、いずれかの抽斗4をキャビネット本体2から引き出すことができる。
【0013】
また、いずれかの抽斗4を引き出すと、係合ピン16が、ピンガイド17の傾斜溝17aを後方から前方に通過する際に、ピンガイド17に作用して作動杆13を押し下げる。そして、作動杆13が下端位置まで押し下げられると、他のピンガイド17が対応する抽斗4の係合ピン16に当接する位置になるので、残りの抽斗4は収納位置に安全に係止されることになる。
【0014】
前記キャッチ部材15は、作動杆13が上端位置にあるときに、作動杆13の係合片14と係合して、作動杆13を上端位置に保持する役割を果たすもので、このようなキャッチ部材15はキャビネット本体2内に固定されていてもよいが、本実施例ではキャッチ部材15は、作動杆13および後述する施錠機構21と共働して全ての抽斗4を収納位置に係止する施錠動作をも行うようになっている。
【0015】
すなわち、キャッチ部材15は上端位置の作動杆13を保持する位置と下端位置の作動杆13を保持する位置との間で上下動可能であり、キャッチ部材15が下端位置にあるときは作動杆13は下端位置に保持されるので、全ての抽斗4の引き出しが不可能になる。
【0016】
施錠機構21は、キー差込部22と、キー操作によるキー差込部22の正逆動作に連動して回動される鍵棒23と、この鍵棒23の一端(左側)に固定されて先端がキャッチ部材15に係合し、鍵棒23の回動によりキャッチ部材15を上下動させるキャッチ部材作動レバー24とを有する。
【0017】
図3および図4に示すように、キャッチ部材15は、作動杆13の係合片14をスナップイン嵌合する係合穴を有するそれ自体周知のキャッチ片18と、このキャッチ片18を保持するキャッチ取付板19とを有し、キャッチ取付板19の上端部にはキャッチ部材作動レバー24の先端に固定されたピン25が係合する係合穴19aが形成されている。
【0018】
また、本実施例では、作動杆13は横断面略コ字形をなしており、キャッチ取付板19の下端部には作動杆13の凹内面にスライド可能に係合するプラスチック製のスライドガイド20が取り付けられている。このスライドガイド20は、作動杆13またはキャッチ取付板19が上下動されるとき両者を滑らかに相対移動させて、騒音の発生を防止する役割を果たす。
【0019】
図3、図4に示すように、本実施例では、施錠機構21が、さらに作動杆13と対向してキャビネット本体2の右内側に上下動可能に縦設された作動杆26と、前記鍵棒23の他端(右側)に固定されて、先端が作動杆26に係合し、鍵棒23の回動に応じて作動杆26を上下動させる鍵作動レバー27とを有している。
【0020】
また、各抽斗4の右側面には、係止ピン28が突設されると共に、各係止ピン28に対応して作動杆26には係止ピン28と当接可能な3個のストッパ29が設けられている。各抽斗4の係止ピン28は、作動杆26が上下動区間の上端位置にあるとき、対応するストッパ29の下を通過可能な位置にあり、かつ作動杆26が下端位置にあるときストッパ29の後端と当接する位置にある。
【0021】
ここでは、作動杆13と作動杆26とは、抽斗4の一方の側と他方の側に略左右対称にバランスよく配置されており、キー差込部22はキャビネット本体2の前面上部の略中央に配置されている。そして、鍵棒23は角棒からなり、作動杆26の上端部近傍からキャッチ部材15の上端部近傍まで略水平に延びており、その略中央にて回転連結部材としての鍵作動具30とクランクピン31を介してキー差込部22と連結されている。
【0022】
図5に示すように、鍵作動具30は、キャビネット本体2の上壁板5の折り返し部5aにフック部33とねじ34にて固定された鍵取付ケース32に回動可能に保持されている。また、図3、図4に示すように、キャッチ部材作動レバー24および鍵作動レバー27は、キャビネット本体2の上壁板5の折り返し部5aに嵌着されたガイド35、36にそれぞれ回動可能に支持されている。
【0023】
また、図6は本発明の一実施例であるキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置の要部を分解して示す分解斜視図、図7はキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置の要部を組み立てたものを示す組立斜視図、図8は跳上げ扉が開けられる状態を示す要部横断面図、図9は跳上げ扉が閉鎖係止される状態を示す要部横断面図、図10は跳上げ扉を開けることができる状態におけるロックレバーと係脱部材の関連状態を示す要部側面図、図11は跳上げ扉が閉鎖係止される状態におけるロックレバーと係脱部材との関連状態を示す要部側面図である。
【0024】
以下、本発明の安全係止装置の具体的な一実施例について詳細に説明する。
キャビネット本体2に出し入れ可能に収納された複数段の抽斗4と、各抽斗4の前面を覆い、かつ開放時にキャビネット本体2に収納可能に設けられた跳上げ扉3と、1個以上の跳上げ扉3を開放し、どれか1個の抽斗4を引き出した状態になっている時は、他の全ての抽斗4を引き出せなくする閉鎖位置に係止するロック部材と、前記跳上げ扉3の安全係止装置12とからなり、該安全係止装置12には、前記抽斗4を引き出すことにより、跳上げ扉を閉鎖状態に係止するもので、各抽斗4の左側面に係合ピン16が突設されており、各係合ピン16に対応して作動杆13には係合ピン16と当接可能な3個のピンガイド17が設けられている。そして、これら作動杆13と係合ピン16とピンガイド17とにより、係止状態に作動されるロックレバー7と作動規制部材8が設けられている。
【0025】
各ピンガイド17には係合ピン16を通過させる傾斜溝17aが抽斗4の側に開口して形成されており、各傾斜溝17aは作動杆13が上下端位置にあるとき対応する係合ピン16が傾斜溝17aを通過し得るようにピンガイド17の後端下部から前端上部に向かって傾斜して延びている。したがって、作動杆13が上端位置にあるとき係合ピン16がピンガイド17の傾斜溝17aを通過できるので、いずれかの抽斗4をキャビネット本体2から引き出すことができる。
【0026】
また、いずれかの抽斗4を引き出すと、係合ピン16が、ピンガイド17の傾斜溝17aを後方から前方に通過する際に、ピンガイド17に作用して作動杆13を押し下げる。そして、作動杆13が下端位置まで押し下げられると、他のピンガイド17が対応する抽斗4の係合ピン16に当接する位置になるので、残りの抽斗4は収納位置に安全に係止されることになる。
【0027】
この状態の前記作動杆13が下端位置まで押し下げられたことにより、その作動杆13に固定されている係脱部材46が図11で示す状態になっていることにより、ロックレバー7の他端に形成された三角形状の突出部38が押され、係合ピン10を中心にロックレバー7は回動して、跳上げ扉の内側折り曲げ片41を、ロックレバー7の一端に形成された倣い形状の傾斜部を備えた略L字状の係止片37と、作動規制部材8の突出片42とで係止できるようにしたものである。
【0028】
それは、係止するロックレバー7と、該ロックレバー7に対向するように作動規制部材8が設けられる。該作動規制部材8に一体的に形成した切り起し状の弾性ばね片9により常時跳上げ扉3を開放できるように開放方向に付勢するように(図8を参照)したものである。そして、図6に示す分解斜視図からも解るようにロックレバー7と作動規制部材8とは係合ピン10とプッシュナット11で組み立て係合したものである。
【0029】
そして、前記安全係止装置12は、キャビネット本体2に上下動可能に縦設された作動杆13と係合作動するものである。この安全係止装置12をさらに詳細に説明すると、ロックレバー7は一端に、誤って扉が閉められた際、倣いながら扉先端部が挿入できるように倣い状の傾斜部を備えた略L字状の係止片37と、他端に三角形状の突出部38が一体的に形成される。さらに、他端の三角形状の突出部38の近傍に上下に係止孔39を穿設した突出係合片40を設けたものである。
【0030】
次に作動規制部材8は、一端にロックレバー7の傾斜部を備えた略L字状の係止片37とで跳上げ扉の内側折り曲げ片41を挟持するようにした突出片42を、他端の上下にロックレバー7の突出係合片40と対応するように突出係合片40’を形成し、さらに、この突出係合片40’には前記ロックレバー7の突出係合片40に穿設した係止孔39と対応するように、係止孔39’が穿設されている。また、略中間には、切り起し状の一体的な弾性ばね片9が形成されている。
【0031】
この作動規制部材8は、キャビネット本体2の側壁43の補強板44の適宜部位に係止具45で係止固定されている。この固定された作動規制部材8に図6で示す分解斜視図で理解できるようにロックレバー7を組み付け、係合ピン10とプッシュナット11で回動自在に組み立てるものである。そして前記安全係止装置12のロックレバー7と係合する係脱部材46の一端が、前記キャビネット本体2に上下動可能に縦設された作動杆13と固定具で固定されている。そして、前記係脱部材46には段部が設けられている。
【0032】
さらに該作動杆13は、施錠機構で施錠されていない時には、前記跳上げ扉3の係止を解除する方向に係脱部材46が移動し、前記ロックレバー7が作動規制部材8から解放され、全跳上げ扉3が開放できる位置へと移動させると共に、どれか1個の抽斗4を引き出すと、作動杆13が係合ピン16とピンガイド17の作動によって下降され、この作動杆13に固定された係脱部材46も一緒に下降するので、係脱部材46の突出段部が、弾性ばね片9に抗してロックレバー7を係合ピン10を中心に回動され、作動規制部材8の突出片40と係止するようになって、他の跳上げ扉3は開放できない状態になると同時に引き出された1個の抽斗4の他の全ての抽斗4は係合ピン16とピンガイド17によって係止状態にされる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上の構成に基づいて、次のような効果を得ることができる。
(1)簡単な構成で、コストダウンにつながり複数段の各抽斗を覆う各跳上げ扉は自由に開放でき、抽斗のどれか1つを引き出すと、他の各抽斗は引き出せない状態になると同時に跳上げ扉も開放できない状態になるので安全なものである。
【0034】
(2)1個の抽斗が引き出されて、係止状態になっている時、誤って扉を閉めてしまった際、扉の先端が最初に衝突するロックレバーの先端を倣いながら挿入できるように傾斜部を形成することにより、扉の変形を防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例である跳上げ扉式のキャビネットを示す斜視図である。
【図2】 本実施例の縦断面図である。
【図3】 本実施例の安全係止装置の要部を示す正面図である。
【図4】 図3の安全係止装置の要部の分解斜視図である。
【図5】 図3におけるA−A線断面図である。
【図6】 本発明の1実施例であるキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置の要部を分解して示す分解斜視図である。
【図7】 前記実施例におけるキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置の要部組立斜視図である。
【図8】 前記実施例における跳上げ扉の解放できる状態を示す要部横断面図である。
【図9】 前記実施例における跳上げ扉の閉鎖した状態を示す要部横断面図である。
【図10】 前記実施例における跳上げ扉の解放できる状態のロックレバーと係脱部材の関連状態を示す要部側面図である。
【図11】 前記実施例における跳上げ扉の閉鎖した状態のロックレバーと係脱部材の関連状態を示す要部側面図である。
【符号の説明】
1・・・・キャビネット 2・・・・キャビネット本体
3・・・・跳上げ扉 4・・・・抽斗
5・・・・上壁板 6・・・・収納部
7・・・・ロックレバー 8・・・・作動規制部材
9・・・・弾性ばね片 10・・・・係合ピン
11・・・・プッシュナット 12・・・・安全係止装置
13・・・・作動杆 14・・・・係合片
15・・・・キャッチ部材 16・・・・係合ピン
17・・・・ピンガイド 18・・・・キャッチ片
19・・・・キャッチ取付板 20・・・・スライドガイド
21・・・・施錠機構 22・・・・キー差込部
23・・・・鍵棒 24・・・・キャッチ部材作動レバー
25・・・・ピン 26・・・・作動杆
27・・・・鍵作動レバー 28・・・・係止ピン
29・・・・ストッパ 30・・・・鍵作動具
31・・・・クランクピン 32・・・・鍵取付ケース
33・・・・フック部 34・・・・ねじ
35、36・・・・ガイド 37・・・・略L字状の係止片
38・・・・三角形状の突出部 39・・・・係止孔
40・・・・突出係合片 41・・・・跳上げ扉の内側折り曲げ片
42・・・・突出片 43・・・・側壁
44・・・・補強板 45・・・・係止具
46・・・・係脱部材

Claims (2)

  1. キャビネット本体2に出し入れ可能に収納された複数段の抽斗4と、各抽斗4の前面を覆い、かつ開放時にキャビネット本体2内に収納可能に設けられた跳上げ扉3と、1個以上の跳上げ扉3を開放し、いずれか1個の抽斗4を引き出した時、他の全ての抽斗4を係止するロック部材と、前記跳上げ扉3の安全係止装置12とからなり、該安全係止装置12には、前記いずれか1個の抽斗4を引き出すことにより、跳上げ扉3を係止するロックレバー7と、該ロックレバー7に対向するようにキャビネット本体2の側部補強板44に固設した作動規制部材8とを設け、該作動規制部材8は弾性ばね片9により常時、開放方向に付勢するようにロックレバー7を組立て係合し、前記安全係止装置12のロックレバー7の一端と係合する係脱部材46が、前記キャビネット本体2に上下動可能に縦設された作動杆13に固設され、前記各抽斗4の側面には、係合ピン16が突設され、各係合ピン16に対応して前記作動杆13には前記係合ピン16と当接可能なピンガイド17が設けられ、前記作動杆13は、どれか1個の抽斗4を引き出すと作動杆13に設けられた傾斜溝を有する前記ピンガイド17と係合ピン16により作動杆13が下降され、この作動杆13に取り付けられた前記係脱部材46により、前記ロックレバー7の他端に形成された三角形状の突出部38が押され、係合ピン10を中心にロックレバー7は回動して、跳上げ扉の内側折り曲げ片41を、ロックレバー7の一端に形成された係止片37と、作動規制部材8の突出片42とで係止し、ロックレバー7が作動規制部材8に係止する方向に移動し、他の跳上げ扉3を係止できるようにしたことを特徴とするキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置。
  2. 前記ロックレバー7の先端形状を扉が倣いながら挿入できるように傾斜部にしたことを特徴とする請求項1記載のキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置。
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