JPH0988397A - キャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置 - Google Patents

キャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置

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JPH0988397A
JPH0988397A JP7273636A JP27363695A JPH0988397A JP H0988397 A JPH0988397 A JP H0988397A JP 7273636 A JP7273636 A JP 7273636A JP 27363695 A JP27363695 A JP 27363695A JP H0988397 A JPH0988397 A JP H0988397A
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lock lever
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flip
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Akira Kikuchi
旺 菊地
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Kyoei Kogyo Co Ltd
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KYOEI IND
Kyoei Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 いずれか1個の抽斗4を引き出すことによ
り、跳上げ扉3を係止するロックレバー7と、該ロック
レバー7に対向するようにキャビネット本体2の側部補
強板44に固設した作動規制部材8とを設け、該作動規
制部材8は一体的に設けた弾性ばね片9により常時、開
放方向に付勢するようにロックレバー7を組立て係合
し、前記ロックレバー7の一端と係合する係脱部材46
が、キャビネット本体2に上下動可能に縦設された作動
杆13に固設され、前記作動杆13が下降され、この作
動杆13に取り付けられた前記係脱部材46により、前
記ロックレバー7が作動規制部材8に係止する方向に移
動し、他の跳上げ扉3を係止するキャビネットにおける
跳上げ扉の安全係止装置。 【効果】 簡単な構成で、コストダウンにつながり複数
段の各抽斗を覆う各跳上げ扉は自由に開放でき、抽斗の
どれか1つを引き出すと、他の各抽斗は引き出せない状
態になると同時に跳上げ扉も開放できない状態になるの
で安全なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数段の抽斗の前
面を覆う跳上げ扉を備えたキャビネットにおける跳上げ
扉の安全係止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、キャビネット本体に出し入れ可
能に収納された複数段の抽斗と、各抽斗の前面を覆い、
かつ開放時にキャビネット本体に収納可能に設けられた
跳上げ扉と、何れか1つの抽斗の引出し時に残りの抽斗
を収納位置に係止する安全係止機構と、前記跳上げ扉を
抽斗閉鎖位置に係止するロックレバーとを備え、前記ロ
ックレバーはばね部材により扉係止方向に付勢されてお
り、前記安全係止機構が前記キャビネット本体に上下動
可能に縦設された作動杆を有し、前記作動杆は、前記抽
斗の係止を解除する方向に移動するときに前記ロックレ
バーを扉解放位置へと移動させると共に、前記抽斗を収
納位置に係止する位置にあるときに前記ロックレバーが
扉係止位置と扉解放位置との間を移動し得るように前記
ロックレバーに係接しており、前記キャビネット本体に
は、前記ロックレバーを扉係止位置に係止するための作
動規制部材が設けられており、前記作動規制部材はばね
部材によりレバー係止位置へと付勢されており、且つ、
前記跳上げ扉が解放状態の位置から抽斗閉鎖位置に到達
するとき前記跳上げ扉によりレバー解放位置へと移動さ
れるように配置されているキャビネット(本出願人が既
出願中の特願平7−120886号参照)が存在してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の跳上げ扉の安全係止機構では、キャビネット本体の
側壁に固定(例えばねじ止め)される樹脂製の取付部材
にはピンが突設されており、このピンにロックレバーの
略中央部が回動可能に軸支されている。ロックレバーの
一端(左側)には跳上げ扉の内壁に穿設された受け穴と
係合することが可能な爪部が形成され、かつ他端(右
側)に前記安全係止機構を構成する作動杆に穿設された
係合穴と係合する折曲部が形成されている。作動杆の係
合穴は上下方向に長孔となっているので、作動杆が抽斗
係止位置にあるとき、ロックレバーの折曲部は係合穴内
で上下に移動可能であり、これによりロックレバーは扉
係止位置と扉解放位置との間を移動可能である。ロック
レバーの折曲部の下部には、下端が前記作動杆に係止さ
れているコイルばねの上端が係止しており、ロックレバ
ーに爪部が跳上げ扉の受け穴と係合する方向への付勢力
(時計方向の回動力)を与えている。
【0004】また、取付部材の左上部には、上端に跳上
げ扉側に折り曲げられた突起片が形成され、かつ下端に
ロックレバーの上側段部と係脱可能な垂下片が形成され
た作動規制部材の中央部を回動可能に支持している。作
動規制部材には、突起片が前方に出て、かつ垂下片がロ
ックレバーと係合するように付勢力(反時計方向の回動
力)を与える捩りばねが設けられている。そして作動規
制部材の垂下片がロックレバーと係合しているが、なん
らかの拍子にロックレバーからはずれてしまい、扉が閉
められなくなるので扉係止部を変形させる。さらに、取
付部材の左下部には、跳上げ扉を吸着するマグネットが
設けられる構成なので、結果的に構成が複雑で製作が困
難であり、コストアップになってしまい、さらに取付ス
ペースが大きく必要であるという問題があった。
【0005】本発明は、これらの事情に鑑み、従来の複
雑な構成を回避して、作動杆に設けた係脱部材の移動に
よりロックレバーを弾性ばね片による付勢力に抗して作
動規制部材と係脱を可能にし、しかも、誤って跳上げ扉
が閉められても、ロックレバーに最初に衝突する先端部
の形状が傾斜しているので、倣いながら挿入され、扉係
止部を変形させることがない簡単なキャビネットにおけ
る跳上げ扉の安全係止装置を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、次のような技術手段を採用した。請求項
1記載の発明においては、キャビネット本体に出し入れ
可能に収納された複数段の抽斗と、各抽斗の前面を覆
い、かつ開放時にキャビネット本体内に収納可能に設け
られた跳上げ扉と、1個以上の跳上げ扉を開放し、いず
れか1個の抽斗を引き出した時、他の全ての抽斗を係止
するセフティーロックと、前記跳上げ扉の安全係止装置
とからなり、該安全係止装置には、前記いずれか1個の
抽斗を引き出すことにより、跳上げ扉を係止するロック
レバーと、該ロックレバーに対向するようにキャビネッ
ト本体の側部補強板に固設した作動規制部材とを設け、
該作動規制部材は一体的に設けた弾性ばね片により常
時、開放方向に付勢するようにロックレバーを組立て係
合し、前記安全係止装置のロックレバーの一端と係合す
る係脱部材が、前記キャビネット本体に上下動可能に縦
設された作動杆に固設され、前記作動杆は、どれか1個
の抽斗を引き出すと作動杆に設けられた傾斜溝を有する
ピンガイドと係合ピンにより作動杆が下降され、この作
動杆に取り付けられた前記係脱部材により、前記ロック
レバーが作動規制部材に係止する方向に移動し、他の跳
上げ扉を係止するという技術手段を採用した。
【0007】請求項2記載の発明においては、請求項1
記載の発明のロックレバー先端の形状を扉が倣いながら
挿入できるように傾斜部にするという技術手段を採用し
た。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、キャビネット本体に出
し入れ可能に収納された複数段の抽斗と、各抽斗の前面
を覆い、かつ開放時にキャビネット本体に収納可能に設
けられた跳上げ扉と、1個以上の跳上げ扉を開放し、い
ずれか1個の抽斗を引き出した状態の時は、他の全ての
抽斗を引き出せなくする閉鎖位置に係止するセフティー
ロックと、前記跳上げ扉の安全係止装置とからなり、該
安全係止装置には、前記抽斗のうち1個を引き出すこと
により跳上げ扉を係止するロックレバーと、略中間部に
一体的に切り起した弾性ばね片を有する作動規制部材と
よりなり、前記ロックレバーに対向するように作動規制
部材を弾性ばね片により常時、開放方向に付勢するよう
に組立て係合し、前記安全係止装置のロックレバーの一
端と係合する係脱部材が、前記キャビネット本体に上下
動可能に縦設された作動杆に固設され、前記作動杆は、
どれか1個の抽斗を引き出すと作動杆に設けられた傾斜
溝を有するピンガイドと係合ピンの作動により作動杆が
下降し、跳上げ扉が開放されている他の抽斗は、ピンガ
イドと係合ピンで引き出すことができない。
【0009】また、この作動杆に設けられた前記係脱部
材の段部により、前記ロックレバーが弾性ばね片に抗し
て作動規制部材に係止する方向に移動し、跳上げ扉が閉
められている跳上げ扉は、開くことができないように係
止されるキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置
である。また、抽斗が引き出されている時に開かれてい
る跳上げ扉が何らかの拍子に閉まってしまった際、跳上
げ扉の先端がロックレバーと最初に触れるロックレバー
の先端の形状を、倣いながら跳上げ扉の先端が挿入され
るように傾斜させた安全停止装置である。
【0010】
【実施例】さらに本発明の一実施例を添付図面で詳細に
説明する。図1は、本発明の跳上げ扉式のキャビネット
の一実施例を示す斜視図、図2は本実施例の縦断面図で
あり、キャビネット1は前面が開放されたキャビネット
本体2を有し、キャビネット本体2内には前面が開放さ
れた複数段(本実施例では3段を示している)の抽斗4
が引き出し可能に収納されている。また、抽斗4の前面
を閉鎖するための跳上げ扉3は、本体2内に各抽斗4に
対応して設けられた収納部6に収納可能であって、収納
部6の外側に引き出されて、かつ下方へ回動させること
によって、各抽斗4の前面を覆うことができるようにな
っている。
【0011】図3は本実施例の安全係止装置を備えた錠
との関係を示す正面図、図4は安全係止装置の要部分解
斜視図、図5は図3におけるA−A線断面図であり、抽
斗4の一方の側(図中左側)において、キャビネット1
のキャビネット本体2の内側には安全係止装置12を有
する作動杆13が上下動可能に縦設されている。図4に
示すように、作動杆13の上端には弾性を有するプラス
チック製の係合片14が設けられており、キャビネット
本体2内の作動杆13の上方には、前記係合片14と係
合可能なキャッチ部材15が設けられている。
【0012】各抽斗4の左側面には係合ピン16が突設
されており、各係合ピン16に対応して作動杆13には
係合ピン16と当接可能な3個のピンガイド17が設け
られている。各ピンガイド17には係合ピン16を通過
させる傾斜溝17aが抽斗4の側に開口して形成されて
おり、各傾斜溝17aは作動杆13が上下端位置にある
とき対応する係合ピン16が傾斜溝17aを通過し得る
ようにピンガイド17の後端下部から前端上部に向かっ
て傾斜して延びている。したがって、作動杆13が上端
位置にあるとき係合ピン16がピンガイド17の傾斜溝
17aを通過できるので、いずれかの抽斗4をキャビネ
ット本体2から引き出すことができる。
【0013】また、いずれかの抽斗4を引き出すと、係
合ピン16が、ピンガイド17の傾斜溝17aを後方か
ら前方に通過する際に、ピンガイド17に作用して作動
杆13を押し下げる。そして、作動杆13が下端位置ま
で押し下げられると、他のピンガイド17が対応する抽
斗4の係合ピン16に当接する位置になるので、残りの
抽斗4は収納位置に安全に係止されることになる。
【0014】前記キャッチ部材15は、作動杆13が上
端位置にあるときに、作動杆13の係合片14と係合し
て、作動杆13を上端位置に保持する役割を果たすもの
で、このようなキャッチ部材15はキャビネット本体2
内に固定されていてもよいが、本実施例ではキャッチ部
材15は、作動杆13および後述する施錠機構21と共
働して全ての抽斗4を収納位置に係止する施錠動作をも
行うようになっている。
【0015】すなわち、キャッチ部材15は上端位置の
作動杆13を保持する位置と下端位置の作動杆13を保
持する位置との間で上下動可能であり、キャッチ部材1
5が下端位置にあるときは作動杆13は下端位置に保持
されるので、全ての抽斗4の引き出しが不可能になる。
【0016】施錠機構21は、キー差込部22と、キー
操作によるキー差込部22の正逆動作に連動して回動さ
れる鍵棒23と、この鍵棒23の一端(左側)に固定さ
れて先端がキャッチ部材15に係合し、鍵棒23の回動
によりキャッチ部材15を上下動させるキャッチ部材作
動レバー24とを有する。
【0017】図3および図4に示すように、キャッチ部
材15は、作動杆13の係合片14をスナップイン嵌合
する係合穴を有するそれ自体周知のキャッチ片18と、
このキャッチ片18を保持するキャッチ取付板19とを
有し、キャッチ取付板19の上端部にはキャッチ部材作
動レバー24の先端に固定されたピン25が係合する係
合穴19aが形成されている。
【0018】また、本実施例では、作動杆13は横断面
略コ字形をなしており、キャッチ取付板19の下端部に
は作動杆13の凹内面にスライド可能に係合するプラス
チック製のスライドガイド20が取り付けられている。
このスライドガイド20は、作動杆13またはキャッチ
取付板19が上下動されるとき両者を滑らかに相対移動
させて、騒音の発生を防止する役割を果たす。
【0019】図3、図4に示すように、本実施例では、
施錠機構21が、さらに作動杆13と対向してキャビネ
ット本体2の右内側に上下動可能に縦設された作動杆2
6と、前記鍵棒23の他端(右側)に固定されて、先端
が作動杆26に係合し、鍵棒23の回動に応じて作動杆
26を上下動させる鍵作動レバー27とを有している。
【0020】また、各抽斗4の右側面には、係止ピン2
8が突設されると共に、各係止ピン28に対応して作動
杆26には係止ピン28と当接可能な3個のストッパ2
9が設けられている。各抽斗4の係止ピン28は、作動
杆26が上下動区間の上端位置にあるとき、対応するス
トッパ29の下を通過可能な位置にあり、かつ作動杆2
6が下端位置にあるときストッパ29の後端と当接する
位置にある。
【0021】ここでは、作動杆13と作動杆26とは、
抽斗4の一方の側と他方の側に略左右対称にバランスよ
く配置されており、キー差込部22はキャビネット本体
2の前面上部の略中央に配置されている。そして、鍵棒
23は角棒からなり、作動杆26の上端部近傍からキャ
ッチ部材15の上端部近傍まで略水平に延びており、そ
の略中央にて回転連結部材としての鍵作動具30とクラ
ンクピン31を介してキー差込部22と連結されてい
る。
【0022】図5に示すように、鍵作動具30は、キャ
ビネット本体2の上壁板5の折り返し部5aにフック部
33とねじ34にて固定された鍵取付ケース32に回動
可能に保持されている。また、図3、図4に示すよう
に、キャッチ部材作動レバー24および鍵作動レバー2
7は、キャビネット本体2の上壁板5の折り返し部5a
に嵌着されたガイド35、36にそれぞれ回動可能に支
持されている。
【0023】また、図6は本発明の一実施例であるキャ
ビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置の要部を分解
して示す分解斜視図、図7はキャビネットにおける跳上
げ扉の安全係止装置の要部を組み立てたものを示す組立
斜視図、図8は跳上げ扉が開けられる状態を示す要部横
断面図、図9は跳上げ扉が閉鎖係止される状態を示す要
部横断面図、図10は跳上げ扉を開けることができる状
態におけるロックレバーと係脱部材の関連状態を示す要
部側面図、図11は跳上げ扉が閉鎖係止される状態にお
けるロックレバーと係脱部材との関連状態を示す要部側
面図である。
【0024】以下、本発明の安全係止装置の具体的な一
実施例について詳細に説明する。キャビネット本体2に
出し入れ可能に収納された複数段の抽斗4と、各抽斗4
の前面を覆い、かつ開放時にキャビネット本体2に収納
可能に設けられた跳上げ扉3と、1個以上の跳上げ扉3
を開放し、どれか1個の抽斗4を引き出した状態になっ
ている時は、他の全ての抽斗4を引き出せなくする閉鎖
位置に係止するセフティーロックと、前記跳上げ扉3の
安全係止装置12とからなり、該安全係止装置12に
は、前記抽斗4を引き出すことにより、跳上げ扉を閉鎖
状態に係止するもので、各抽斗4の左側面に係合ピン1
6が突設されており、各係合ピン16に対応して作動杆
13には係合ピン16と当接可能な3個のピンガイド1
7が設けられている。そして、これら作動杆13と係合
ピン16とピンガイド17とにより、係止状態に作動さ
れるロックレバー7と作動規制部材8が設けられてい
る。
【0025】各ピンガイド17には係合ピン16を通過
させる傾斜溝17aが抽斗4の側に開口して形成されて
おり、各傾斜溝17aは作動杆13が上下端位置にある
とき対応する係合ピン16が傾斜溝17aを通過し得る
ようにピンガイド17の後端下部から前端上部に向かっ
て傾斜して延びている。したがって、作動杆13が上端
位置にあるとき係合ピン16がピンガイド17の傾斜溝
17aを通過できるので、いずれかの抽斗4をキャビネ
ット本体2から引き出すことができる。
【0026】また、いずれかの抽斗4を引き出すと、係
合ピン16が、ピンガイド17の傾斜溝17aを後方か
ら前方に通過する際に、ピンガイド17に作用して作動
杆13を押し下げる。そして、作動杆13が下端位置ま
で押し下げられると、他のピンガイド17が対応する抽
斗4の係合ピン16に当接する位置になるので、残りの
抽斗4は収納位置に安全に係止されることになる。
【0027】この状態の前記作動杆13が下端位置まで
押し下げられたことにより、その作動杆13に固定され
ている係脱部材46が図11で示す状態になっているこ
とにより、ロックレバー7の他端に形成された三角形状
の突出部38が押され、係合ピン10を中心にロックレ
バー7は回動して、跳上げ扉の内側折り曲げ片41を、
ロックレバー7の一端に形成された倣い形状の傾斜部を
備えた略L字状の係止片37と、作動規制部材8の突出
片42とで係止できるようにしたものである。
【0028】それは、係止するロックレバー7と、該ロ
ックレバー7に対向するように作動規制部材8が設けら
れる。該作動規制部材8に一体的に形成した切り起し状
の弾性ばね片9により常時跳上げ扉3を開放できるよう
に開放方向に付勢するように(図8を参照)したもので
ある。そして、図6に示す分解斜視図からも解るように
ロックレバー7と作動規制部材8とは係合ピン10とプ
ッシュナット11で組み立て係合したものである。
【0029】そして、前記安全係止装置12は、キャビ
ネット本体2に上下動可能に縦設された作動杆13と係
合作動するものである。この安全係止装置12をさらに
詳細に説明すると、ロックレバー7は一端に、誤って扉
が閉められた際、倣いながら扉先端部が挿入できるよう
に倣い状の傾斜部を備えた略L字状の係止片37と、他
端に三角形状の突出部38が一体的に形成される。さら
に、他端の三角形状の突出部38の近傍に上下に係止孔
39を穿設した突出係合片40を設けたものである。
【0030】次に作動規制部材8は、一端にロックレバ
ー7の傾斜部を備えた略L字状の係止片37とで跳上げ
扉の内側折り曲げ片41を挟持するようにした突出片4
2を、他端の上下にロックレバー7の突出係合片40と
対応するように突出係合片40’を形成し、さらに、こ
の突出係合片40’には前記ロックレバー7の突出係合
片40に穿設した係止孔39と対応するように、係止孔
39’が穿設されている。また、略中間には、切り起し
状の一体的な弾性ばね片9が形成されている。
【0031】この作動規制部材8は、キャビネット本体
2の側壁43の補強板44の適宜部位に係止具45で係
止固定されている。この固定された作動規制部材8に図
6で示す分解斜視図で理解できるようにロックレバー7
を組み付け、係合ピン10とプッシュナット11で回動
自在に組み立てるものである。そして前記安全係止装置
12のロックレバー7と係合する係脱部材46の一端
が、前記キャビネット本体2に上下動可能に縦設された
作動杆13と固定具で固定されている。そして、前記係
脱部材46には段部が設けられている。
【0032】さらに該作動杆13は、施錠機構で施錠さ
れていない時には、前記跳上げ扉3の係止を解除する方
向に係脱部材46が移動し、前記ロックレバー7が作動
規制部材8から解放され、全跳上げ扉3が開放できる位
置へと移動させると共に、どれか1個の抽斗4を引き出
すと、作動杆13が係合ピン16とピンガイド17の作
動によって下降され、この作動杆13に固定された係脱
部材46も一緒に下降するので、係脱部材46の突出段
部が、弾性ばね片9に抗してロックレバー7を係合ピン
10を中心に回動され、作動規制部材8の突出片40と
係止するようになって、他の跳上げ扉3は開放できない
状態になると同時に引き出された1個の抽斗4の他の全
ての抽斗4は係合ピン16とピンガイド17によって係
止状態にされる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の構成に基づいて、次のよ
うな効果を得ることができる。 (1)簡単な構成で、コストダウンにつながり複数段の
各抽斗を覆う各跳上げ扉は自由に開放でき、抽斗のどれ
か1つを引き出すと、他の各抽斗は引き出せない状態に
なると同時に跳上げ扉も開放できない状態になるので安
全なものである。
【0034】(2)1個の抽斗が引き出されて、係止状
態になっている時、誤って扉を閉めてしまった際、扉の
先端が最初に衝突するロックレバーの先端を倣いながら
挿入できるように傾斜部を形成することにより、扉の変
形を防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である跳上げ扉式のキャビネ
ットを示す斜視図である。
【図2】本実施例の縦断面図である。
【図3】本実施例の安全係止装置の要部を示す正面図で
ある。
【図4】図3の安全係止装置の要部の分解斜視図であ
る。
【図5】図3におけるA−A線断面図である。
【図6】本発明の1実施例であるキャビネットにおける
跳上げ扉の安全係止装置の要部を分解して示す分解斜視
図である。
【図7】前記実施例におけるキャビネットにおける跳上
げ扉の安全係止装置の要部組立斜視図である。
【図8】前記実施例における跳上げ扉の解放できる状態
を示す要部横断面図である。
【図9】前記実施例における跳上げ扉の閉鎖した状態を
示す要部横断面図である。
【図10】前記実施例における跳上げ扉の解放できる状
態のロックレバーと係脱部材の関連状態を示す要部側面
図である。
【図11】前記実施例における跳上げ扉の閉鎖した状態
のロックレバーと係脱部材の関連状態を示す要部側面図
である。
【符号の説明】 1‥‥キャビネット 2‥‥キャビ
ネット本体 3‥‥跳上げ扉 4‥‥抽斗 5‥‥上壁板 6‥‥収納部 7‥‥ロックレバー 8‥‥作動規
制部材 9‥‥弾性ばね片 10‥‥係合ピ
ン 11‥‥プッシュナット 12‥‥安全
係止装置 13‥‥作動杆 14‥‥係合
片 15‥‥キャッチ部材 16‥‥係合
ピン 17‥‥ピンガイド 18‥‥キャ
ッチ片 19‥‥キャッチ取付板 20‥‥スラ
イドガイド 21‥‥施錠機構 22‥‥キー
差込部 23‥‥鍵棒 24‥‥キャ
ッチ部材作動レバー 25‥‥ピン 26‥‥作動
杆 27‥‥鍵作動レバー 28‥‥係止
ピン 29‥‥ストッパ 30‥‥鍵作
動具 31‥‥クランクピン 32‥‥鍵取
付ケース 33‥‥フック部 34‥‥ねじ 35、36‥‥ガイド 37‥‥略L
字状の係止片 38‥‥三角形状の突出部 39‥‥係止
孔 40‥‥突出係合片 41‥‥跳上
げ扉の内側折り曲げ片 42‥‥突出片 43‥‥側壁 44‥‥補強板 45‥‥係止
具 46‥‥係脱部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネット本体2に出し入れ可能に収
    納された複数段の抽斗4と、各抽斗4の前面を覆い、か
    つ開放時にキャビネット本体2内に収納可能に設けられ
    た跳上げ扉3と、1個以上の跳上げ扉3を開放し、いず
    れか1個の抽斗4を引き出した時、他の全ての抽斗4を
    係止するセフティーロックと、前記跳上げ扉3の安全係
    止装置とからなり、該安全係止装置には、前記いずれか
    1個の抽斗4を引き出すことにより、跳上げ扉3を係止
    するロックレバー7と、該ロックレバー7に対向するよ
    うにキャビネット本体2の側部補強板44に固設した作
    動規制部材8とを設け、該作動規制部材8は一体的に設
    けた弾性ばね片9により常時、開放方向に付勢するよう
    にロックレバー7を組立て係合し、前記安全係止装置の
    ロックレバー7の一端と係合する係脱部材46が、前記
    キャビネット本体2に上下動可能に縦設された作動杆1
    3に固設され、前記作動杆13は、どれか1個の抽斗4
    を引き出すと作動杆13に設けられた傾斜溝を有するピ
    ンガイド17と係合ピン16により作動杆13が下降さ
    れ、この作動杆13に取り付けられた前記係脱部材46
    により、前記ロックレバー7が作動規制部材8に係止す
    る方向に移動し、他の跳上げ扉3を係止することを特徴
    とするキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止装置。
  2. 【請求項2】 前記ロックレバー7の先端を扉が倣いな
    がら挿入できるように傾斜部にしたことを特徴とする請
    求項1記載のキャビネットにおける跳上げ扉の安全係止
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112205789A (zh) * 2020-10-20 2021-01-12 无锡辉历达机械科技有限公司 一种钢珠滑轨用限位结构

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