JP3681808B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカラー複写機、カラープリンタ、カラーファクシミリなどのカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラー画像形成装置としては、ベルト状の感光体を回転させて帯電装置により均一に帯電して1つの色版の画像形成信号に対応した光ビームを回転多面鏡で偏向走査しながら露光することで1つの色版の画像形成信号に対応する静電潜像を形成し、この静電潜像を現像ユニットによりその色版に対応した色の現像剤で顕像化して中間転写体に転写するという画像形成動作を各色版の画像形成信号について行って各色版の顕像化した単色画像を中間転写ベルト上に順次重ねて転写することでフルカラーの画像を形成し、これを記録紙に一括して転写するカラー画像形成装置において、ベルト状感光体上に3角形状のマークを設け、このマークをレーザビームによって検出するマーク検出手段を所定の位置に設け、各色版の画像形成信号に対応した光ビームによる露光毎にマーク検出手段がマークを検出したタイミングを基準にして回転多面鏡の回転位相を制御し、副走査方向の露光開始のタイミングを制御して色ズレのない画像を得るようにしたものがある(例えば、特開平4−335665号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記カラー画像形成装置では、中間転写ベルト上に複数の色版の単色画像を重ね合わせて転写した後にこれを記録紙に一括して転写するので、1つの色版毎の単色画像の重ね合わせは中間転写ベルトの周長と回転多面鏡の走査間隔とが整数倍の関係にないことによりズレが生じてくる。このため、各色版毎の単色画像の重ね合わせは最大1ライン分のズレ量が理論的に生じることになり、色ズレの原因となっていた。
さらに、従来方式では書き込み開始タイミングとライン同期信号のゆらぎの関係が考慮されておらず、これにより、せっかく回転多面鏡の回転位相を制御しても1ライン分のズレがでる可能性があった。
また、回転位相の制御には位相収束期間が必要であり、位相が収束してから書き込みを開始していたが、この位相収束期間は全体シーケンス上からはデットタイムであり、高速化を行っていくと問題になってきていた。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、上記問題点を改善し、書き込み開始タイミングをライン同期信号のゆらぎ程度のふれが問題にならない位置に設定でき、副走査方向の露光位置ズレが発生せず、高精度に各色の重ね合わせを行うことができるカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、回転される感光体と、回転多面鏡駆動装置のモータにより回転される回転多面鏡を備え前記感光体に各色の画像形成信号に対応した光ビームを前記回転多面鏡で偏向して露光し各色の画像信号に対応する静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記感光体上の各色の画像形成信号に対応する静電潜像を各色の現像剤でそれぞれ顕像化する現像剤担持部材を各々有した複数の現像手段と、回転されて前記感光体上の顕像化された各色の単色画像が順次重ね合わせて転写される中間転写体と、この中間転写体上に設けたマークを所定の位置で検出しマーク検知信号を出力するマーク検出手段と、このマーク検出手段のマーク検出タイミングにより前記潜像形成手段に静電潜像の形成を開始させる制御手段と、前記現像手段により可視像処理され中間転写体上で重ね合わされた画像を転写材に転写する転写手段と、該転写材に転写された画像を定着する定着手段と、前記回転多面鏡によって主走査方向に走査される光ビームを感光体に照射される前に検出し画像書き込みの主走査方向の同期信号であるライン同期信号を出力する同期検知センサと、前記同期検知センサのライン同期信号から得られるフレームゲート信号と前記マーク検出手段のマーク検知信号により前記回転多面鏡を回転するモータの回転位相を制御する位相制御手段を備えたカラー画像形成装置において、前記位相制御手段は、モータ同期信号を発生するモータ同期信号発生回路と、前記モータ同期信号のパルス幅より短いパルス幅の微短パルスを発生する微短パルス発生回路と前記モータ同期信号のパルス幅より長いパルス幅の微長パルスを発生する微長パルス発生回路と、前記各回路にタイミング信号を発生させるタイミング信号発生回路とを有し、前記タイミング信号発生回路に入力されるマーク検知信号とフレームゲート信号により、位相制御に用いるパルスとして微短パルスを用いるか微長パルスを用いるかを選択し、モータ同期信号、微短パルス信号または微長パルス信号を発生する位相整合回路を備えるとともに、前記位相整合回路から出力されるモータ同期信号、微短パルス信号または微長パルス信号によって制御され、前記回転多面鏡を回転するモータの回転速度と回転位相を同期制御するモータ制御回路を備え、前記位相制御手段は、各色版間でのライン同期信号の位相のゆらぎによるフレームゲート信号の位相のズレを検知するための基準として、前記マーク検出手段により検出したマーク検出タイミングであるマーク検知信号の立ち上がりからライン同期信号の周期を単位とした時点またはその周期の半分の時点を位相収束基準に設定し、該位相収束基準に対するフレームゲート信号の位相のズレ量を検知し、前記位相収束基準に対して位相が進んでいるときには検知したズレ量に応じて前記位相整合回路により微長パルスを発生してモータの回転位相を制御し、前記位相収束基準に対して位相が遅れているときには検知したズレ量に応じて前記位相整合回路により微短パルスを発生してモータの回転位相を制御し、前記位相収束基準にフレームゲート信号の位相が収束するように位相制御することを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のカラー画像形成装置において、前記位相収束基準に位相が収束する前に書き込みを開始することを特徴としている。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1記載のカラー画像形成装置において、前記位相収束基準とライン同期信号またはフレームゲート信号との時間差によって位相の補正量を検出することを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
まず、本発明が実施されるカラー画像形成装置の構成例と、本発明の前提となる技術について図5乃至図14を参照して説明する。
【0010】
図5において、符号1はベルト状の画像担持体である感光体ベルトであり、この感光体ベルト1は回転ローラ2,3の間に架設されており回転ローラ2,3の駆動により副走査方向(時計回り方向)に回転され搬送される。回転ローラ2,3のうち、一方の回転ローラ2の近傍には、感光体クリーニング装置15、除電ランプ21、帯電ローラからなる帯電部材4が配置されており、除電ランプ21は、予め感光体ベルト1の除電を行い、帯電部材4は、感光体ベルト1を一様に帯電させる。また、符号5は像露光手段たるレーザ書き込み系ユニット、6〜9は回転型現像器に設けられていて互いに異なる特定色の現像剤をそれぞれ収容した複数の現像手段たる現像ユニットである。
【0011】
レーザ書き込み系ユニット5は上面にスリット状の露光用開口部を設けた保持筐体に収めて装置本体に組み込まれている。このレーザ書き込み系ユニット5のレーザ書き込み光5Dを感光体ベルト1に照射する部分は回転ローラ2の側に設けられている。尚、帯電手段たる帯電部材4及び像露光手段たるレーザ書き込み系ユニット5は潜像形成手段を構成している。
【0012】
回転型現像器の各現像ユニット6,7,8,9は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナーを有する現像剤をそれぞれ収容したものであって、所定の位置で感光体ベルト1と近接あるいは接触する現像スリーブからなる現像剤担持部材を備え、感光体ベルト1上の静電潜像を非接触現像あるいは接触現像法により顕像化する機能を有している。
【0013】
符号10は転写像担持体たる中間転写体であり、この中間転写体10は回転ローラ11,12の間に架設されていてその一方の回転ローラにより駆動されて反時計回りに回転し搬送される中間転写ベルトからなる。感光体ベルト1と中間転写ベルト10は回転ローラ3の部位で接触しており、中間転写ベルト10の内側に接触しているバイアスローラ13に高圧電源から転写バイアスが印加されて感光体ベルト1上の第1回目に形成された1つの色版の単色画像が中間転写ベルト10上に転写される。同様に感光体ベルト1上に第2回目乃至第4回目に形成された他の各色版の単色画像が中間転写ベルト10上に第1回目に形成された1つの色版の単色画像と順次重ねられて位置ズレを生じないように転写される。
【0014】
転写手段を構成する転写ローラ14は接離機構により中間転写ベルト10に対して接離するように設けられている。符号16は中間転写ベルト10をクリーニングする中間転写ベルト用クリーニング装置であり、このクリーニング装置16のブレード16Aは接離機構により画像形成中には中間転写ベルト10の表面より離間した位置に保たれて画像転写後のクリーニング時のみ図示のごとく中間転写ベルト10の表面に圧接される。
【0015】
このような構成のカラー画像形成装置によるカラー画像形成のプロセスは次のように行われる。まず本例による多色画像の形成は、次の画像形成システムに従って遂行される。すなわち、画像読み取り装置(図示せず)は、オリジナルのカラー原稿画像を走査して撮像素子で読み取り、その読み取ったカラー画像データを画像データ処理部で演算処理して各色の画像データ、つまり、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の画像データを作成し、これを一旦画像メモリに格納する。
【0016】
次いで、各色の画像データがその画像メモリから記録時に取り出されて記録部である本例のカラー画像形成装置におけるレーザ書き込み系ユニット5に各色の画像形成信号として入力される。すなわち、本例のカラー画像形成装置とは別体の画像読み取り装置から出力される各色の画像データが順次にレーザ書き込み系ユニット5に入力される。尚、画像読み取り装置に換えて、カラー対応のパーソナルコンピュータやワードプレセッサ等で生成された各色の画像データを用いることもできる。
【0017】
レーザ書き込み系ユニット5においては、図7に示すように、駆動モータからなる回転多面鏡駆動装置5Aにより回転多面鏡5Bが回転駆動され、半導体レーザ5Eは、画像読み取り装置から順次に入力される各色の画像データにより駆動部で変調駆動されて各色の画像データに対応して強度が変化するレーザビームを発生する。このレーザビームは、回転多面鏡5Bにより偏向走査され、fθレンズ5Cを経てミラー5Gにより光路が曲げられて感光体ベルト1の周面上に照射される。
【0018】
感光体ベルト1は、除電ランプ21により除電されて帯電部材4によって一様に帯電された後に上記ミラー5Gからのレーザビーム5Dで露光されて各色の画像信号に対応した静電潜像が順次に形成される。ここで、帯電部材4は電源からバイアスが印加されて感光体ベルト1を一様に帯電し、レーザ書き込み系ユニット5により感光体ベルト1に露光する画像パターンは所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン、黒に色分解したときの単色の画像パターンである。
【0019】
感光体ベルト1上に順次に形成された各色の画像信号に対応した静電潜像はそれぞれ回転型現像器におけるイエロー、マゼンタ、シアン、黒野各現像ユニット6,7,8,9による現像で顕色化されて各色の単色化された単色画像となる。すなわち、第1色目のイエローの画像信号に対応した静電潜像が感光体ベルト1に形成された時には、イエローの現像ユニット6が回転により現像位置に移動してその静電潜像をトナーで現像してイエローの単色画像が形成される。同様に他の現像ユニット7,8,9は、感光体ベルト1上に2色目以降のマゼンタ、シアン、黒の各画像信号に対応した静電潜像が形成された時にそれぞれ回転により現像位置に移動し、そのマゼンタ、シアン、黒の静電潜像がそれぞれの色のトナーで現像され、マゼンタ、シアン、黒の各単色画像が形成される。
【0020】
中間転写ベルト10は高圧電源からバイアスローラ13を介して転写バイアスが印加され、感光体ベルト1上に順次形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各単色画像は感光体ベルト1に接触しながら反時計回りに回転する中間転写ベルト10上に順次に重ね合わせて転写される。中間転写ベルト10上にイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各単色画像が重ね合わせて転写されることによりフルカラー画像が形成され、このフルカラー画像が、給紙台17から給紙ローラ18により給紙されてレジストローラ19を経て転写部へ搬送されて来た転写紙に転写ローラ14により転写される。
【0021】
転写終了後、転写紙は定着装置20により画像が定着されてフルカラー画像が完成し、トレイ23へ排出される。中間転写ベルト10及び感光体ベルト1はシームレスであり、感光体ベルト1はイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各単色画像が中間転写ベルト10へ転写された後に感光体用クリーニング装置15によりクリーニングされ、中間転写ベルト10は転写紙へ画像を転写した後に中間転写ベルト用クリーニング装置16のブレード16Aがベルト面に圧接し、該ブレード16Aによりクリーニングされる。尚、中間転写ベルト用クリーニング装置16のブレード16Aは、画像形成中は接離機構により中間転写ベルト10から離間した位置に置かれている。
【0022】
図6は図5に示す構成のカラー画像形成装置の一部を拡大して示す図である。図6において、中間転写ベルト10の端部には周方向に沿って6個のマーク41A〜41Fが所定の間隔で設けられており、マーク検知センサからなる検出手段40は中間転写ベルト10上のマーク41A〜41Fを回転ローラ12より中間転写ベルト10回転方向下流側で検出する。このマーク検知センサ40は図示の例では反射型フォトセンサにより構成されているが、中間転写ベルトのマーク部のみを光透過性にすれば、透過型フォトセンサを用いることもできる。
【0023】
マーク検知センサ40が6個のマーク41A〜41Fのうちの任意のマーク、例えばマーク41Aを検出することによりレーザ書き込み系ユニット5が感光体ベルト1に対する1色目の画像の書き込み(イエローの画像信号に対応したレーザビームによる露光)を開始し、マーク41Aが一周して再度マーク検知センサ40がマーク41Aを検出したときに2色目の画像の書き込み(マゼンタの画像信号に対応したレーザビームによる露光)を開始する。
【0024】
この時、マーク検知センサ40のマーク41B〜41Fに対する検出信号は、マーク検知センサ40で検出されたマークの個数管理により画像の書き込みタイミングとして使用できないようにマスクがかけられる。Pセンサからなる濃度検出手段22は、感光体ベルト1上の中間転写ベルト10と接する部分より感光体ベルト回転方向上流側に対向して設置され、感光体ベルト1上のトナー量を光学的に検出する。
【0025】
図7は、レーザ書き込み系ユニット5からマーク検知センサ40までの概略構成を示す。図7において、本例のカラー画像形成装置とは別体の画像読み取り装置から出力される色信号がレーザ書き込み系ユニット5に入力されると、レーザ書き込み系ユニット5においては半導体レーザ5Eがその色信号により駆動部で変調駆動されてその色信号に対応した強度を有するレーザビームを発生する。このレーザビームは、ポリゴンモータ5Aからなる回転多面鏡駆動装置によって回転される回転多面鏡(以下、ポリゴンミラーと呼ぶ)5Bにより主走査方向に回転走査され、fθレンズ5Cを経てミラー5Gにより光路が曲げられて感光体ベルト1上に照射される。
【0026】
このとき、ポリゴンミラー5Bによって主走査方向に走査されるレーザビームは、1回の主走査内で感光体1上に照射される前に同期検知センサ5Fによって検出され、この同期検知センサ5Fの出力信号が画像書き込みの主走査方向の同期信号(ライン同期信号(Lsync))として用いられる。ポリゴンモータ5Aはモータ同期信号に同期して回転し、このモータ同期信号の位相とポリゴンモータ5Aの回転位相は同期している。ポリゴンミラー5Bの鏡面数は例えば8面であり、この場合はモータ同期信号はポリゴンミラー5Bの1回転に付き2パルスである。
【0027】
次に上記構成のカラー画像形成装置では、マーク検出手段のマーク検出タイミングにより回転多面鏡の回転位相を制御するが、この位相制御手段の例について説明する。
【0028】
図8は、ポリゴンモータ5Aの位相制御手段をなす位相整合回路51及びモータ駆動制御装置たるモータ制御回路52の構成例を示すブロック図であり、図9は、図8に示した構成例の制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
モータ制御回路52は、位相整合回路51から出力される同期信号(PLS)によってPLL制御され、ポリゴンミラー5Bの回転速度、回転位相を制御するようになっている。位相整合回路51は、モータ同期信号(PLS1)を発生するモータ同期信号発生回路53と、微短パルス信号(PLS2)を発生する微短パルス発生回路54と、同期信号(PLS1)および微短パルス信号(PLS2)を選択するマルチプレクサ56および各回路53,54にタイミング信号を発生するタイミング信号発生回路55とで構成されている。各回路は、発振器50から出力されるクロック信号(CLK)を基準に動作している。
【0029】
モータ同期信号発生回路53は、クロックパルス信号(CLK)を分周してモータ制御回路52に入力される同期パルス信号(PLS1)を発生させている。モータ制御回路52は、通常時、同期パルス信号(PLS1)に同期してポリゴンモータ5Aの回転制御を行っている。
マーク検出センサ40より出力されるマーク検知信号(MARK)がタイミング信号発生回路55に入力されると、タイミング信号発生回路55から信号(MK1)がモータ同期信号発生回路53に出力される。モータ同期信号発生回路53では、図9におけるタイミング(a)において次の色版の画像形成のためのモータ同期信号(次版)(PLS1)をマルチプレクサ56に出力する。
タイミング信号発生回路55は、前の色版の画像形成のためのモータ同期信号(前版)(PLS1)の立ち上がりタイミング(b)で信号(MK1)を微短パルス発生回路54に出力し、微短パルス発生回路54では、モータ同期信号のパルス幅よりも短いパルス幅である微短パルス(PLS2)をマルチプレクサ56に出力する。
【0030】
微短パルスの発生回数は、タイミング(a)とタイミング(b)とのズレ時間(t)に応じて決まり、タイミング信号発生回路55は、微短パルス発生回路54にデータ(N)を送る。このデータ(N)は、モータ同期信号のパルス幅を(tp)とし、微短パルスのパルス幅を(td2)とすると、
N=t/(tp−td2)
で決まる数値である。
【0031】
微短パルス発生回路54において微短パルスがN回発生すると、図9におけるタイミング(c)において、モータ同期信号(PLS1)と微短パルス(PLS2)との位相が一致することになる。微短パルス発生回路54は、パルス発生が終了すると、信号(NEND2)を出力する。タイミング信号発生回路55は、微短パルス発生回路54からの信号(NEND2)が入力されると、マルチプレクサ56に信号(SEL)を出力する。
マルチプレクサ56は、通常の動作時には、モータ同期信号(PLS1)を選択し、微短パルスが発生される位相整合期間に微短パルス(PLS2)を選択してポリゴンミラー5Bの回転位相を制御するようになっている。図9において、モータ同期信号(PLS)は、マルチプレクサ56の選択結果を示している。
【0032】
このようにモータ同期信号(PLS)の位相を微短パルス(PLS2)を発生させることにより、徐々にシフトさせてモータの回転位相制御が可能になる。つまり、微短パルス(PLS)によって回転位相を徐々に進ませるようにポリゴンミラー5Bの位相を制御している。
位相整合期間の後、タイミング(d)では、ポリゴンモータ5Aの回転が安定するので、この時点でレーザ書き込みが開始される。
この手法による回転位相制御は、各色について実行されるので、副走査方向での露光位置ズレがない高精度な画像重ね合わせが可能になり、色ズレのないカラー画像を得ることができる。
【0033】
次にマーク検出手段のマーク検出タイミングにより回転多面鏡の回転位相を制御する位相制御手段の別の構成例及びその制御動作のタイミングチャートを図10,11に示す。尚、図10,11において、図8,9に示した構成部品及び呼称については同符号を付し、その動作を含めた詳細な説明は省略する。
【0034】
図10において、位相整合回路58は、モータ同期信号(PLS1)を発生するモータ同期信号発生回路53と、微長パルス(PLS3)を発生する微長パルス発生回路57と、上記同期信号(PLS1)及び微長パルス(PLS3)を選択するマルチプレクサ56と、各回路53、56、57にタイミング信号を発生させるタイミング信号発生回路55とで構成されている。これら各回路は、発振器50からのクロック信号(CLK)を基準に動作するようになっている。
タイミング信号発生回路55は、図11に示すタイミングチャートに示されているように、モータ同期信号(前版)(PLS1)の立ち上がりのタイミング(b)において信号(MK3)を微長パルス発生回路57に出力し、微長パルス発生回路57では、モータ同期信号(前版)(PLS1)のパルス幅よりも長い微長パルス(PLS3)を発生させる。
【0035】
微長パルスの発生回数は、タイミング(a)とタイミング(b)のズレ時間(t)に応じて決められるものである。この発生回数(N)はモータ同期信号(PLS1)のパルス幅を(tp)とし、微長パルスのパルス幅を(td3)とすると、
N=(tp−t)/(td3−tp)
で決められる数値である。
【0036】
微長パルス発生回路57が微長パルスをN回発生すると、タイミング(c)において、モータ同期信号(PLS1)と微長パルス(PLS3)の位相が一致することになる。微長パルス発生回路57は、パルス発生が終了すると信号(NEND3)をタイミング信号発生回路55に出力する。マルチプレクサ56は、通常の動作時、モータ同期信号(PLS1)を選択し、微長パルス(PLS3)が発生される位相整合期間には微長パルス(PLS3)を選択してモータ同期信号(PLS)を出力するようになっている。このようなマルチプレクサ56の選択動作は、タイミング信号発生回路55から出力される信号(SEL)によって行われる。これにより、モータ同期信号(PLS1)の位相が微長パルス(PLS3)の発生によって徐々にシフトされることになり、ポリゴンモータ5Aの回転位相が制御される。つまり、微長パルス(PLS3)によって位相を徐々に遅らせるようにポリゴンミラー5Bの位相制御が行われる。位相整合期間の後、タイミング(d)において、ポリゴンモータ5Aの回転制御が安定するので、この時点でレーザ書き込みが開始される。このような制御は、各色について行われるので、副走査方向の露光位置ズレのない高精度な画像の重ね合わせが可能となり、色ズレのないカラー画像を得ることができる。
【0037】
次にマーク検出手段のマーク検出タイミングにより回転多面鏡の回転位相を制御する位相制御手段のさらに別の構成例及びその制御動作のタイミングチャートを図12,13,14に示す。
【0038】
図12において、位相整合回路59は、モータ同期信号(PLS1)を発生するモータ同期信号発生回路53と、微短パルス(PLS2)を発生する微短パルス発生回路54と、微長パルス(PLS3)を発生する微長パルス発生回路57と、上記同期信号(PLS1)、微短パルス(PLS2)、微長パルス(PLS3)を選択するマルチプレクサ56と、各回路53、54、56、57にタイミング信号を発生させるタイミング信号発生回路55とで構成されている。これら各回路は、発振器50からのクロック信号(CLK)を基準に動作するようになっている。図12に示した回路の基本的な動作は、図8及び図10に示した構成を有する回路と同様であるが、位相制御に用いるパルスとして、微短パルス(PLS2)を用いるか微長パルス(PLS3)を用いるかをマーク検知信号(MARK)によって選択できるようになっている。
【0039】
図13(A)は、マーク検知信号(MARK)の立ち上がりのタイミングが、モータ同期信号(前版)(PLS1)のHIレベルにある場合に、図8に示した構成を有する側の回路を用いて微短パルス(PLS2)により位相整合を行った場合のタイミングチャートであり、図13(B)は、図10に示した構成を有する側の回路を用いて微長パルス(PLS3)により位相整合を行った場合のタイミングチャートである。いずれの場合にも、マーク検知信号(MARK)とモータ同期信号(前版)(PLS1)の位相関係は同じであるが、微長パルス(PLS3)を用いた場合の方が短い時間で位相整合を終了させることができる。
【0040】
また図14(A)は、マーク検知信号(MARK)の立ち上がりのタイミングが、モータ同期信号(前版)(PLS1)のLOWレベルにある場合に、図8に示した構成を有する側の回路を用いて微短パルス(PLS2)を用いて位相整合を行った場合のタイミングチャートであり、図14(B)は、図10に示した構成を有する側の回路を用いて微長パルス(PLS3)を用いて位相整合を行った場合のタイミングチャートをそれぞれ示している。図14においては、微短パルスを用いて位相整合する方が短い時間で位相整合を終了させることができる。
【0041】
このように、図13及び図14から明らかなように、マーク検知信号(MARK)の立ち上がりのタイミングが、モータ同期信号(前版)(PLS1)のHIレベルにあるときには微長パルス(PLS3)を用いて位相整合を行い、モータ同期信号(前版)(PLS1)のLOWレベルにあるときには微短パルス(PLS2)を用いて位相整合を行うことによって位相整合に要する時間を短くすることができる。
【0042】
図12において、タイミング信号発生回路55には、モータ同期信号(PLS1)とマーク検知信号(MARK)とを入力し、どちらのパルスを用いて位相整合を行うかを判断し、微短パルス(PLS2)を用いる場合には信号(MK2)を、また、微長パルス(PLS3)を用いる場合には信号(MK3)及びパルス数(N)を各パルス発生回路54,57に出力する。微短パルス発生回路54及び微長パルス発生回路57は、信号(MK2,MK3,N)に応じて微短パルス(PLS2)及び微長パルス(PLS3)を発生し、発生し終わったら、信号(NEND2)及び(NEND3)をタイミング信号発生回路55に出力する。
【0043】
マルチプレクサ56は、通常の動作時にモータ同期信号(PLS1)を選択し、微短パルス(PLS2)が発生される位相整合期間には微短パルス(PLS2)を選択し、微長パルス(PLS3)が発生される位相整合期間には微長パルス(PLS3)を選択する。この選択は、タイミング信号発生回路55より出力される信号(SEL)によって実施され、最終的にマルチプレクサ56は、モータ同期信号(PLS)を出力する。
【0044】
本例では、マーク検知信号(MARK)のタイミングによって微短パルス(PLS2)を用いて位相整合を行うか微長パルス(PLS3)を用いて位相整合を行うかを判断するようになっているので、位相整合に要する時間を短くすることが可能になり、マーク検知から書き込み開始までの時間を短縮することができ、プロセス全般での処理時間を高速化することができる。
【0045】
以上に説明した手法による回転位相制御は、各色について実行されるので、副走査方向での露光位置ズレがない高精度な画像重ね合わせが可能になり、色ズレのないカラー画像を得ることができる。
尚、これらの手法の基本的な考えは、本出願人の先願に係る特願平6−296632号の明細書に開示されている。
【0046】
ところで、以上の先願による方式では、マーク検出センサ40のマーク検出タイミングにより回転多面鏡の回転位相を制御しているが、図7に示したように、ポリゴンミラー5Bによって走査されるレーザ光5Dは、1度の走査のうち、感光体ベルト1に照射される前に、同期検知センサ5Fによってレーザ光を検出し、画像書き込みの主走査方向の同期信号(ライン同期信号(Lsync))としている。すなわち、マーク検知信号(MARK)の立上がりによりレーザの書き込みタイミングが決められているが、実際にはその後に出現するライン同期信号(Lsync)の立ち上がりから書き込みが開始される。
【0047】
しかし、このライン同期信号の立ち上がり時期は、ポリゴンモータ5Aのゆらぎやポリゴンミラー5Bの精度によって各色版間でズレが生じることがあり、このため、マーク検知信号(MARK)により決められる書き込み開始タイミングとライン同期信号のゆらぎの関係によっては、せっかく回転位相を制御しても1ラインのズレがでる可能性がある。また、先願の方式では、位相整合期間が必要であり、位相整合してから書き込みを開始していたが、位相整合期間は全体のシーケンス上からはデットタイムであり高速化を行う上では問題となる。
【0048】
そこで本発明では、マーク検出センサ40により検出した検出タイミングからライン同期信号の周期を単位とした位相を位相収束基準とし、この位相収束基準にライン同期信号の位相が収束するように位相制御する。より具体的には、上記位相収束基準とライン同期信号の立ち上がり時点との時間差によって位相の補正量を検出し、この補正量を元に前述した位相整合回路により微短パルスあるいは微長パルスを用いて位相整合を行う。
尚、本発明においては、書き込み開始信号であるライン同期信号に基づいて位相整合を行うため、位相収束基準に位相が収束する前に書き込みが開始される。このため、書き込み開始直後の位相整合期間中に僅かのズレが生じることがあるが、1面全面に渡るラインズレは確実に抑えることができ、しかも位相整合期間としていたデッドタイムが無くなるという利点がある。
【0049】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明するが、カラー画像形成装置の構成は図5乃至図7に示した通りであり、ここでは説明を省略する。
【0050】
図1は本発明の一実施例を示す位相制御手段のブロック図である。
モータ制御回路52は、前述したように位相整合回路59から出力されるモータ同期信号(PLS)によって、PLL制御され、ポリゴンモータ5A(ポリゴンミラー5B)の回転速度、回転位相を同期制御している。位相整合回路59は、この例では図12に示した位相整合回路と同様の構成であり、モータ同期信号(PLS1)を発生するモータ同期信号発生回路53と、微短パルス(PLS2)を発生する微短パルス発生回路54と、微長パルス(PLS3)を発生する微長パルス発生回路57と、上記同期信号(PLS1)、微短パルス(PLS2)、微長パルス(PLS3)を選択するマルチプレクサ56と、各回路53、54、56、57にタイミング信号を発生させるタイミング信号発生回路55とで構成されている。これら各回路は、発振器50からのクロック信号(CLK)を基準に動作するようになっている。そして、位相整合回路59は、タイミング信号発生回路55に入力されるマーク検知信号(MARK)と、ライン同期信号(Lsync)から得られるフレームゲート信号(FGATE)により、モータ同期信号(PLS1)、モータ同期信号(PLS1)よりやや短い微短パルス信号、モータ同期信号(PLS1)よりやや長い微長パルス信号を発生する。
尚、図1に示した回路の基本的な動作は、図12に示した構成を有する回路と同様であるが、位相制御に用いるパルスとして、微短パルス(PLS2)を用いるか微長パルス(PLS3)を用いるかをマーク検知信号(MARK)とフレームゲート信号(FGATE)によって選択できるようになっている。
【0051】
ここで、図2によりフレームゲート信号(FGATE)の説明を行う。
マーク検知信号(MARK)の立ち上がりによりレーザの書き込みタイミングとなりレーザ光の照射が開始されるが、実際の書き込みは、前述したようにその後に出現するライン同期信号(Lsync)の立ち下がりから開始される。
この時、フレームのゲート信号としてフレームゲート信号(FGATE)がHIからLOWになる。フレームゲート信号(FGATE)は、前記ライン同期信号(Lsync)をカウントし、記録の副走査方向の書き込み長さ分のライン数をカウントし、最後のライン同期信号(Lsync)をカウントした時点でHIとなる。すなわち、このフレームゲート信号(FGATE)は、実際に書き込んでいるタイミングを現わしている。このため、位相整合回路59にはフレームゲート信号(FGATE)が入力される。従って、以降の説明では、第一ラインの書き込み開始時の説明を兼ねてフレームゲート信号(FGATE)で説明する。
【0052】
図3は各色版間でライン同期信号(Lsync)に位相のゆらぎがある場合の位相収束基準に対するフレームゲート信号(FGATE)のズレ量の検知方法を説明するためのタイミングチャートを示しており、このタイミングチャートに基づいて位相ズレ量の検知の説明を行う。
【0053】
マーク検知信号(MARK)の立ち上がりによりレーザの書き込みタイミングとなるが、実際にはその後に出現するライン同期信号(Lsync)の立ち下がりから書き込みが開始される。これはさきほどの説明の通りである。
またマーク検知信号(MARK)の立ち上がりからライン同期信号(Lsync)の周期(TLsync)を単位として位相収束基準を設定するが、ここでは、前記周期(TLsync)の半分のTLsync/2の時点を位相収束基準としている。
【0054】
従って図3においては、1版目のフレームゲート信号(FGATE)は前記位相収束基準に対してt1ズレていることになる。この場合、位相が進んでいるため、位相整合回路59により微長パルス信号を加えて回転位相を制御すれば、数パルス後に位相収束基準に収束することになる。また、2版目のフレームゲート信号(FGATE)は前記位相収束基準に対してt2ズレていることになる。この場合、位相が遅れているため、位相整合回路59により微短パルス信号を加えて回転位相を制御すれば、数パルス後に位相収束基準に収束することになる。
同様に3版目、4版目はそれぞれt3,t4時間位相ズレが生じているため、それぞれ位相整合回路59により微長パルス信号、微短パルスを加えて回転位相を制御すれば、数パルス後に位相収束基準に収束することになる。
以上のように位相制御することにより、フレームゲート信号(FGATE)の終了位置は1〜4版で一致することになり、ラインズレが生じることがない。
【0055】
尚、上記ズレ量に対しての回転位相制御動作の詳細は前述の先願の説明で述べた方式と同様であり、例えば、図13や図14のタイミングチャートで、位相のズレ量をマーク検知信号(MARK)に対するモータ同期信号(前版)(PLS1)のズレ量tから検出していたのを、図3のように位相収束基準(Tlsync/2)に対する各版のフレームゲート信号(FGATE)のズレ量t1〜t4として検出する方式に置き換えれば、以後の微短パルスや微長パルスを用いた位相整合は同様の制御となる。
【0056】
また、以上の説明では位相収束基準をライン同期信号(Lsync)の周期(TLsync)を単位とした該周期(TLsync)の半分のTLsync/2の時点としたが、これは、位相整合回路59が微短パルス信号と微長パルス信号の両方を発生できる構成としたためであり、図8や図10に示す位相整合回路のように、微短パルス信号か微長パルス信号のどちらか一方だけの構成である場合は、図3のライン同期信号(Lsync)の周期(Tlsync)の始めあるいは終わりの位置を基準に位相収束を行えば良い。
【0057】
ここで具体例として、微長パルス信号を用いて位相整合を行う場合の制御動作について説明する。図4は本発明による制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
微長パルス信号を用いて位相整合を行う場合、図1の位相整合回路(図10の構成でもよい)は、モータ同期信号(PLS1)を発生するモータ同期信号発生回路53と、微長パルス(PLS3)を発生する微長パルス発生回路57と、上記同期信号(PLS1)及び微長パルス(PLS3)を選択するマルチプレクサ56と、各回路53、56、57にタイミング信号を発生させるタイミング信号発生回路55とが作動する。これら各回路は、発振器50からのクロック信号(CLK)を基準に動作している。
タイミング信号発生回路55には、マーク検知信号(MARK)と、ライン同期信号(Lsync)から得られるフレームゲート信号(FGATE)が入力され、図4のタイミングチャートに示されているように、モータ同期信号(前版)(PLS1)の立ち上がりのタイミングにおいて信号(MK3)を微長パルス発生回路57に出力し、微長パルス発生回路57では、モータ同期信号(前版)(PLS1)のパルス幅よりも長い微長パルス(PLS3)を発生させる。
【0058】
微長パルスの発生回数は、本発明の場合は前述したように位相収束基準(Tlsync/2)に対するフレームゲート信号(FGATE)のズレ量で決まり、図4のタイミング(a)とタイミング(b)のズレ時間t1(=TLsync/2−ta)に応じて決められるものである。この発生回数(N)はモータ同期信号(PLS1)のパルス幅をtpとし、微長パルス(PLS3)のパルス幅をtd3とすると、
N=(tp−t1)/(td3−tp)
で決められる数値である。
モータ同期信号(PLS)の位相整合期間は、タイミング(a)とタイミング(b)のズレ時間t1を検出してから最初のモータ同期信号(PLS1)の立ち上がりから微長パルス(PLS3)を発生させ、タイミング(c)で収束する。
【0059】
尚、以上の説明では微長パルスを使う例を示したが、微短パルスを使用する場合は前述したようにタイミング(a)がタイミング(b)の後に来た場合であり(図3の2版目、4版目のフレームゲート信号(FGATE)の例)、その場合は位相整合期間の開始は、タイミング(a)の後の最初のモータ同期信号(PLS1)の立ち上がりである。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、位相制御手段は、各色版間でのライン同期信号の位相のゆらぎによるフレームゲート信号の位相のズレを検知するための基準として、前記マーク検出手段により検出したマーク検出タイミングであるマーク検知信号の立ち上がりからライン同期信号の周期を単位とした時点またはその周期の半分の時点を位相収束基準に設定し、該位相収束基準に対するフレームゲート信号の位相のズレ量を検知し、前記位相収束基準に対して位相が進んでいるときには検知したズレ量に応じて前記位相整合回路により微長パルスを発生してモータの回転位相を制御し、前記位相収束基準に対して位相が遅れているときには検知したズレ量に応じて前記位相整合回路により微短パルスを発生してモータの回転位相を制御し、前記位相収束基準にフレームゲート信号の位相が収束するように位相制御するため、書き込み開始タイミングをライン同期信号のゆらぎ程度のふれが問題にならない位置に設定できるため、確実な制御が可能となる。従って、副走査方向での露光位置ズレが生じることなく各色版の単色画像間の高精度な重ね合わせを行うことが可能になる。また、本発明では、書き込み開始信号であるライン同期信号またはフレームゲート信号に基づいて位相整合を行うため、位相収束基準に位相が収束する前に書き込みが開始され、位相整合期間としていたデッドタイムが無くなるため、高速のスループットが可能となり、カラー画像形成の高速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す位相制御手段のブロック図である。
【図2】マーク検知信号、ライン検知信号、フレームゲート信号の関係を示すタイミングチャートである。
【図3】各色版間でライン同期信号に位相のゆらぎがある場合の位相収束基準に対するフレームゲート信号のズレ量の検知方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】図1に示した位相制御手段による制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明が実施されるカラー画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図6】図5に示したカラー画像形成装置の一部を拡大して示す断面図である。
【図7】図5に示したカラー画像形成装置に用いられる書き込み系の構成を説明するための斜視図である。
【図8】図5に示したカラー画像形成装置に用いられる位相制御手段の構成例を示すブロック図である。
【図9】図8に示した位相制御手段による制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図10】図5に示したカラー画像形成装置に用いられる位相制御手段の別の構成例を示すブロック図である。
【図11】図10に示した位相制御手段による制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図12】図5に示したカラー画像形成装置に用いられる位相制御手段のさらに別の構成例を示すブロック図である。
【図13】図12に示した位相制御手段による制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図14】図12に示した位相制御手段による制御動作の別の例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1:感光体ベルト
2,3:回転ローラ
4:帯電部材(帯電ローラ)
5:レーザ書き込み系ユニット
5A:ポリゴンモータ
5B:ポリゴンミラー(回転多面鏡)
5C:fθレンズ
5D:レーザ書き込み光
5E:半導体レーザ
5F:同期検知センサ
6〜9:現像ユニット
10:中間転写ベルト
11,12:回転ローラ
13:バイアスローラ
14:転写ローラ
15:感光体用クリーニング装置
16:中間転写ベルト用クリーニング装置
16A:クリーニングブレード
16B:クリーニングブレード支持部材
17:給紙台
18:給紙ローラ
19:レジストローラ
20:定着装置
21:除電ランプ
40:マーク検知センサ
41A〜41F:マーク
50:発振器
51、58、59:位相整合回路
52:モータ制御回路

Claims (3)

  1. 回転される感光体と、回転多面鏡駆動装置のモータにより回転される回転多面鏡を備え前記感光体に各色の画像形成信号に対応した光ビームを前記回転多面鏡で偏向して露光し各色の画像信号に対応する静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記感光体上の各色の画像形成信号に対応する静電潜像を各色の現像剤でそれぞれ顕像化する現像剤担持部材を各々有した複数の現像手段と、回転されて前記感光体上の顕像化された各色の単色画像が順次重ね合わせて転写される中間転写体と、この中間転写体上に設けたマークを所定の位置で検出しマーク検知信号を出力するマーク検出手段と、このマーク検出手段のマーク検出タイミングにより前記潜像形成手段に静電潜像の形成を開始させる制御手段と、前記現像手段により可視像処理され中間転写体上で重ね合わされた画像を転写材に転写する転写手段と、該転写材に転写された画像を定着する定着手段と、前記回転多面鏡によって主走査方向に走査される光ビームを感光体に照射される前に検出し画像書き込みの主走査方向の同期信号であるライン同期信号を出力する同期検知センサと、前記同期検知センサのライン同期信号から得られるフレームゲート信号と前記マーク検出手段のマーク検知信号により前記回転多面鏡を回転するモータの回転位相を制御する位相制御手段を備えたカラー画像形成装置において、
    前記位相制御手段は、
    モータ同期信号を発生するモータ同期信号発生回路と、前記モータ同期信号のパルス幅より短いパルス幅の微短パルスを発生する微短パルス発生回路と前記モータ同期信号のパルス幅より長いパルス幅の微長パルスを発生する微長パルス発生回路と、前記各回路にタイミング信号を発生させるタイミング信号発生回路とを有し、前記タイミング信号発生回路に入力されるマーク検知信号とフレームゲート信号により、位相制御に用いるパルスとして微短パルスを用いるか微長パルスを用いるかを選択し、モータ同期信号、微短パルス信号または微長パルス信号を発生する位相整合回路を備えるとともに、
    前記位相整合回路から出力されるモータ同期信号、微短パルス信号または微長パルス信号によって制御され、前記回転多面鏡を回転するモータの回転速度と回転位相を同期制御するモータ制御回路を備え、
    前記位相制御手段は、各色版間でのライン同期信号の位相のゆらぎによるフレームゲート信号の位相のズレを検知するための基準として、前記マーク検出手段により検出したマーク検出タイミングであるマーク検知信号の立ち上がりからライン同期信号の周期を単位とした時点またはその周期の半分の時点を位相収束基準に設定し、該位相収束基準に対するフレームゲート信号の位相のズレ量を検知し、前記位相収束基準に対して位相が進んでいるときには検知したズレ量に応じて前記位相整合回路により微長パルスを発生してモータの回転位相を制御し、前記位相収束基準に対して位相が遅れているときには検知したズレ量に応じて前記位相整合回路により微短パルスを発生してモータの回転位相を制御し、前記位相収束基準にフレームゲート信号の位相が収束するように位相制御することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 請求項1記載のカラー画像形成装置において、前記位相収束基準に位相が収束する前に書き込みを開始することを特徴とするカラー画像形成装置。
  3. 請求項1記載のカラー画像形成装置において、前記位相収束基準と、ライン同期信号またはフレームゲート信号との時間差によって位相の補正量を検出することを特徴とするカラー画像形成装置。
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