JP3678020B2 - 滑動式ローラコンベヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば搬送ラインで仕分けられた被搬送物を受け入れるときなどに使用される滑動式ローラコンベヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のコンベヤとしては、たとえば特開平8−143131号公報に見られるコンベヤ装置が提供されている。すなわち、フレーム基板には多数の回転ローラが配設され、これら回転ローラは、搬送経路の幅方向における一方側の経路部分が、他方側の経路部分に対して密に配置されている。
【0003】
この従来構成によると、密に配置された回転ローラ側の摩擦抵抗が大きいことで、搬送されてきた物品の向きを、この密に配置された側に自動的に転換できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来構成によると、物品の搬送速度や慣性力によっては、密に配置された回転ローラ側の摩擦抵抗だけでは十分に転換が行えない。特に、摩擦抵抗によってカーブ経路での搬送を行わせる形式の場合で、転換が不十分なときには、物品が、搬送経路の側方に配設されたガイド体に衝突することになり、さらにはガイド体を乗り越えて外に飛び出す場合もある。これに対しては、経路幅を広くすればよいが、その分、コンベヤが大型化、高価格化することになる。
【0005】
そこで本発明のうち請求項1記載の発明は、搬送経路の幅方向におけるいずれか一側寄りの経路部分では、十分な摩擦抵抗を期待し得るとともに、直線状経路の方向に沿って整列し得る滑動式ローラコンベヤを提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1記載の滑動式ローラコンベヤは、多数の遊転ローラにより傾斜した滑動搬送面を形成する滑動式ローラコンベヤであって、搬送経路は、連続したカーブ経路と直線状経路とからなり、前記直線状経路の遊転ローラ群は、滑動してきた被搬送物を直線状経路の片側に寄せるべく、直線状経路の方向に対してローラ軸心を傾斜させて配置し、片側の列には、直線状経路の方向に対してローラ軸心を直交状として、その外周面を摩擦面とした摩擦遊転ローラ群を配置したことを特徴としたものである。
【0007】
したがって請求項1の発明によると、被搬送物の滑動は、ローラ軸心を傾斜して配置した遊転ローラ群によって片側へ幅寄せしながら行える。そして、滑動搬送面上で搬送される被搬送物が幅方向で必要以上に移動することを、摩擦遊転ローラ群による十分な摩擦抵抗力によって制動し得る。その際に被搬送物は、摩擦遊転ローラ群がローラ軸心を直交状として配置されていることで、制動とともに、直線状経路の方向に沿って整列されることになる。
【0008】
また本発明の請求項2記載の滑動式ローラコンベヤは、上記した請求項1記載の構成において、カーブ経路は、その外側経路部分に、その外周面を摩擦面とした摩擦遊転ローラ群を配置し、直線状経路は、前記カーブ経路とは反対側の経路部分に摩擦遊転ローラ群を配置したことを特徴としたものである。
【0009】
したがって請求項2の発明によると、カーブ経路でのカーブに沿って滑動する被搬送物が遠心力により外側経路部分側へと移動しようとしたとき、摩擦遊転ローラ群による十分な摩擦抵抗力によって制動し得、引き続いての直線状経路における被搬送物の滑動は、摩擦遊転ローラ群の十分な摩擦抵抗力によって、この被搬送物が内側経路部分側に必要以上に近づくことを制動して行える。
【0010】
そして本発明の請求項3記載の滑動式ローラコンベヤは、上記した請求項1または2記載の構成において、カーブ経路における外側経路部分は内側経路部分に対して遊転ローラを密に配置し、中央より外側の経路部分列に摩擦遊転ローラ群を配置したことを特徴としたものである。
【0011】
したがって請求項3の発明によると、密に配置されている摩擦遊転ローラ群によって、より十分な摩擦抵抗力を期待し得る。
【0015】
また本発明の請求項4記載の滑動式ローラコンベヤは、上記した請求項1〜のいずれか1項に記載の構成において、摩擦遊転ローラは、ローラ本体に摩擦リング体を外嵌して形成し、この摩擦リング体の外周面を環状の凹凸面に形成したことを特徴としたものである。
【0016】
したがって請求項4の発明によると、十分な摩擦抵抗を得るための摩擦遊転ローラを、構造簡単にして構成し得、さらに環状の凹凸面によって、制動作用や整列作用を、より一層、促進し得る。
【0017】
そして本発明の請求項5記載の滑動式ローラコンベヤは、上記した請求項1〜のいずれか1項に記載の構成において、遊転ローラと摩擦遊転ローラとは、それぞれ矩形筒状のケース体に嵌め込んで構成し、コンベヤフレームのローラ配設位置には矩形状の貫通部を形成し、この貫通部にケース体を嵌め込んでコンベヤフレーム側に配設したことを特徴としたものである。
【0018】
したがって請求項5の発明によると、遊転ローラや摩擦遊転ローラのケース体に対する嵌め込みや離脱は容易に行え、そして、ケース体のコンベヤフレームへの配設は、貫通部に嵌め込んでコンベヤフレーム側に保持させることにより行え、また、コンベヤフレームに対する離脱は、ケース体を上方へ引き抜くことで行える。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第一の実施の形態を、仕分け設備に採用した状態として図1〜図8に基づいて説明する。
【0020】
図7、図8において、仕分け設備は、搬送コンベヤ1によって搬送ライン2が形成され、そして搬送コンベヤ1の一側方または両側方には、搬送ライン2で仕分けられた被搬送物(物品)5を受け入れる滑動式ローラコンベヤ8が、搬送ライン2の方向における複数箇所に配設されている。
【0021】
ここで搬送コンベヤ1としては、駆動チェーンなどにより移動されるバー3群の支持により被搬送物5を搬送ライン2上で搬送し、この被搬送物5が所定の位置に達したとき、滑動式ローラコンベヤ8とは反対側に位置されていたスライドシュー4が、バー3に案内されて滑動式ローラコンベヤ8側にスライドされて被搬送物5を横押しし、以て被搬送物5を目的とする滑動式ローラコンベヤ8に仕分ける構成とされている。その際にスライドシュー4は、複数個が順次スライドされ、搬送中の被搬送物5は、その前面を滑動式ローラコンベヤ8側に向けて仕分けられる形式とされている。
【0022】
前記滑動式ローラコンベヤ8は、多数の遊転ローラにより傾斜した滑動搬送面9を形成する形式であって、その際に搬送経路は、搬送ライン2からの被搬送物5を受け入れるカーブ経路10と、このカーブ経路10からの被搬送物5を受け入れる直線状経路20との両方を備えている。前記カーブ経路10を形成するカーブコンベヤ部11は、そのコンベヤフレーム12が脚体15を介して床側に支持されている。また前記直線状経路20を形成するストレートコンベヤ部21も、そのコンベヤフレーム22が脚体25を介して床側に支持されている。
【0023】
ここで両コンベヤフレーム12,22は、左右一対の側フレーム部13,23と、これら側フレーム部13,23間に固定される板状の中間フレーム部14,24とにより構成され、そして側フレーム部13,23に前記脚体15,25が連結される。
【0024】
図1〜図5において、前記カーブコンベヤ部11のカーブ経路10は、前半(上位)の直線経路部10Aと後半(下位)のカーブ経路部10Bとからなる。その際に直線経路部10Aは、搬送ライン2の方向に対してほぼ30度の角度をなし、またカーブ経路部10Bは、ほぼ60度に亘って形成されている。これによって、カーブ経路部10Bの終端部分は、搬送ライン2の方向に対してほぼ90度の方向に向けられる。そして前記コンベヤフレーム12は、カーブ経路10Bに応じた形状とされている。
【0025】
前記コンベヤフレーム12の中間フレーム部14には多数の遊転ローラ16が、そのローラ軸心を各経路部10A,10Bの方向に対して直交状として配設され、これら遊転ローラ16の上面により傾斜した前記滑動搬送面9が形成される。その際に遊転ローラ16群は、カーブ経路10の幅方向において、外側経路部分ほど内側経路部分に対して、列間ピッチを変化させることで密に配置されている。
【0026】
そして、カーブ経路10の幅方向における外側経路部分、すなわち、中央より外側の経路部分列(実施の形態では外側から3列目と4列目)には、遊転ローラ16群に代えて、その外周面を摩擦面17aとした摩擦遊転ローラ17群が配置されている。
【0027】
前記コンベヤフレーム22の中間フレーム部24には多数の遊転ローラ26が配設され、これら遊転ローラ26の上面により傾斜した前記滑動搬送面9が形成される。その際に遊転ローラ26群は、滑動してきた被搬送物5を直線状経路20の片側に寄せるべく、直線状経路20の方向に対してローラ軸心を傾斜させて配置されている。
【0028】
そして、直線状経路20の幅方向における片側の端の二列(単数または複数列)には、遊転ローラ26群に代えて、その外周面を摩擦面27aとした摩擦遊転ローラ27群が配置されている。ここで摩擦遊転ローラ27群は、直線状経路20の方向に対してローラ軸心を直交状として配置されている。
【0029】
なお遊転ローラ26群におけるローラ軸心の傾斜角度は、直線状経路20における上流端から中間部までの前半部分でかつ幅方向の中間部分のゾーンS1では小さく(10度位)設定され、残部のゾーンS2では大きく(20度位)設定されている。これにより、滑動したきた被搬送物5を直線状経路20の片側に円滑に寄せ得る。
【0030】
図3〜図6において、前記遊転ローラ16,26は、両側に突出される金属パイプ製のローラ軸30と、このローラ軸30に外嵌される樹脂パイプ製の軸受体31と、この軸受体31に外嵌される樹脂製のローラ本体32とにより構成される。また前記摩擦遊転ローラ17,27は、前記遊転ローラ16,26のローラ本体32に摩擦リング体33を外嵌して構成される。
【0031】
ここで摩擦リング体33はゴム体などからなり、その弾性に抗してローラ本体32に外嵌される。その際に、摩擦リング体33の両側から内側に連続される鍔状部33aがローラ本体32の両側凹部に巻き込み状に入り込み、以て外嵌姿勢の維持が行われる。なお摩擦リング体33の外周面は環状の凹凸面34に形成されている。
【0032】
前記遊転ローラ16,26と摩擦遊転ローラ17,27とは、それぞれ矩形筒状のケース体40に嵌め込まれる。このケース体40は、長方形筒状の本体41と、この本体41の上下方向の中間から外方へ突出される矩形鍔部42と、前記本体41における両長尺板部の内面から内方へ突出される軸受板部43と、この軸受板部43に形成されたU字状の軸受凹部44と、前記矩形鍔部42の下方において前記本体41の一方の短尺板部の外面から外方へ突出される固定係止部45と、前記矩形鍔部42の下方において前記本体41の他方の短尺板部の外面から外方へ突出される可動係止部46などを有する状態で、樹脂により一体状に形成される。
【0033】
なお可動係止部46は一対(単数または複数)であって、他方の短尺板部に門形状の切り込み47を入れることで、この切り込み47内の残部により弾性を持たせて形成されている。
【0034】
前記遊転ローラ16,26と摩擦遊転ローラ17,27とは、そのローラ軸30の両側に突出される部分を、前記軸受凹部44に上方から嵌め込むことでケース体40側に組み込まれる。その嵌め込み際に、前記軸受凹部44の側面部分に形成された突起部44aに対してローラ軸30が乗り越えて下降されることで、ローラ軸30はケース体41側に弾性的に保持される。なお、嵌め込みの際に、本体41の両長尺板部を押し広げ状として、ローラ軸30をケース体41側に弾性的に保持させる形式であってもよい。
【0035】
前記コンベヤフレーム12,22における中間フレーム部14,24のローラ配設位置には、矩形状(長方形状)の貫通部18,28が形成されている。この貫通部18,28に前記ケース体40を嵌め込んで、ケース体40を中間フレーム部14,24側に弾性的に保持させている。
【0036】
すなわち、ケース体40は、その下部側から貫通部18,28に押し込み状に嵌め込んで、固定係止部45と矩形鍔部42との間にコンベヤフレーム12,22の板厚を位置させるとともに、可動係止部46と矩形鍔部42との間にコンベヤフレーム12,22の板厚を位置させることで、中間フレーム部14,24側に弾性的に保持される。その際に可動係止部46は、押し込み時において弾性に抗して内側へと移動され、そして板厚が通過されたのちに、その弾性力により復元されて板厚の下方へ突出される。
【0037】
図7、図8において、前記カーブ経路10におけるカーブ経路部10Bから直線状経路20に亘っては、側フレーム部13,23に取付けられたガイド体50が配設されている。また、ストレートコンベヤ部21の終端外方にはシュート51が配設されている。そして、直線状経路20における片側の終端外方付近は作業部52に形成されている。
【0038】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
前記コンベヤフレーム12,22における中間フレーム部14,24にローラを配設するに際して、まず遊転ローラ16,26と摩擦遊転ローラ17,27とが、それぞれケース体40に組み込まれる。
【0039】
すなわち、そのローラ本体32を本体41内に上方から入れながら、ローラ軸30を軸受凹部44に上方から嵌め込み、突起部44aを乗り越えさせることにより、遊転ローラ16,26や摩擦遊転ローラ17,27をケース体40側に組み込み得る。その際に、ローラ軸30を突起部44aによってケース体41側に弾性的に保持し得、以て組み込み姿勢を安定して維持できる。
【0040】
次いで、遊転ローラ16,26や摩擦遊転ローラ17,27を組み込んだケース体40を、コンベヤフレーム12,22における中間フレーム部14,24の所定位置に配設させる。
【0041】
すなわち、ケース体40を貫通部18,28に上方から嵌め込んで、可動係止部46を弾性に抗して内側へと移動させながら、固定係止部45を貫通部18,28に通過させる。そして、完全に嵌め込むことで、図4に示されるように、固定係止部45と矩形鍔部42との間に中間フレーム部14,24の板厚を位置させるとともに、可動係止部46を弾性力により復元させて板厚の下方へ突出させ、以てケース体40を中間フレーム部14,24側に弾性的に保持させる。
【0042】
これにより、貫通部18,28に嵌め込んだケース体40を、固定係止部45による係止と可動係止部46による弾性的な係止とにより、中間フレーム部14,24側に安定して維持させ得る。また嵌め込みによる配設操作は、遊転ローラ16,26や摩擦遊転ローラ17,27とケース体40との組み込み姿勢が安定して維持されていることで、ワンタッチで安定してかつ迅速に行えることになる。
【0043】
なお、コンベヤフレーム12,22に対する遊転ローラ16,26や摩擦遊転ローラ17,27の離脱は、可動係止部46を弾性に抗して内側へ移動させたのちケース体40を上方へ引き抜くことで、容易にかつ迅速に行える。
【0044】
さらに、コンベヤフレーム12,22に配設しているケース体40に対する遊転ローラ16,26や摩擦遊転ローラ17,27の離脱や組み込みも、容易にかつ迅速に行える。このことは、コンベヤフレーム12,22に対してケース体40を嵌め込んだのち、このケース体40に対して遊転ローラ16,26や摩擦遊転ローラ17,27を組み込む配設操作も可能となる。
【0045】
上述のようにして、遊転ローラ16,26や摩擦遊転ローラ17,27を所定の位置に配置したカーブコンベヤ部11やストレートコンベヤ部21を構成し得る。
【0046】
運転時、すなわち仕分け作業時においては、搬送コンベヤ1によって搬送ライン2上を搬送してきた被搬送物5を、所定の位置において滑動式ローラコンベヤ8へと仕分けることで、この被搬送物5を、カーブ経路10から直線状経路20へと滑動しながら搬送し得る。
【0047】
そしてカーブ経路10での滑動は、まず直線経路部10Aにおいて直線状に滑動したのち、カーブ経路部10Bにおいてそのカーブに沿って滑動するのであるが、その際に、カーブ経路部10Bにおいて被搬送物5には遠心力が作用して、この被搬送物5は外側経路部分側へと移動しようとする。
【0048】
このとき、外側経路部分に摩擦遊転ローラ17群が配設されていることから、これら摩擦遊転ローラ17群による十分な摩擦抵抗力によって、外側経路部分側へと移動しようとする被搬送物5を制動し得、以て被搬送物5がガイド体50や側フレーム部13に衝突することを防止し得る。その際に、摩擦リング体33の外周面が環状の凹凸面34に形成されていることで、前述した制動作用は、より一層、促進されることになる。
【0049】
これにより被搬送物5を、ガイド体50や側フレーム部13に衝突させることなく、かつガイド体50や側フレーム部13を乗り越えて外に飛び出すことなく、カーブ経路10で円滑に滑動させ得る。しかもカーブコンベヤ部11は、その経路幅を狭くし得、コンベヤの小型化、低価格化を可能とし得る。
【0050】
なお、被搬送物5の形状(大きさ、重量)やカーブ経路10へ入る位置の変化などによって、一部の被搬送物5がガイド体50や側フレーム部13に接触することもあるが、前述したように摩擦遊転ローラ17群によって外側経路部分側への移動が制動されていることから、その接触は小さい衝撃力で行われることになる。
【0051】
このようにしてカーブ経路10を滑動した被搬送物5は、引き続いて直線状経路20へ入って滑動される。このとき直線状経路20での滑動は、両ゾーンS1,S2における遊転ローラ26群の向き(傾斜)によって、片側、すなわち作業部52側へ幅寄せされながら行われる。そして、被搬送物5が作業部52側へ十分に近づくと、この経路部分に摩擦遊転ローラ27群が配設されていることから、これら摩擦遊転ローラ27群の十分な摩擦抵抗力によって、それ以上に近づく方向へと移動しようとする被搬送物5を制動し得、以て被搬送物5がガイド体50や側フレーム部23に衝突することを防止し得る。
【0052】
さらに幅寄せ滑動されている被搬送物5は、摩擦遊転ローラ27群が直線状経路20の方向に対してローラ軸心を直交状として配置されていることで、前述した制動とともに、直線状経路20の方向に沿って整列されることになる。その際に、摩擦リング体33の外周面が環状の凹凸面34に形成されていることで、前述した制動作用と整列作用とが、より一層、促進されることになる。
【0053】
なお、被搬送物5の形状(大きさ、重量)や直線状経路20へ入る位置の変化などによって、一部の被搬送物5がガイド体50や側フレーム部23に接触することもあるが、前述したように摩擦遊転ローラ27群によって移動が制動されていることから、その接触は小さい衝撃力で行われることになる。
【0054】
上述した被搬送物5の幅寄せ滑動によって、被搬送物5は作業部52側へ近づけられ、そして整列されている。したがって作業部52の作業者による必要に応じた種々な作業は好適に行える。たとえば、被搬送物5を取り出す作業は容易に行え、また被搬送物5の側面に貼られているラベルや印刷されたものに対する目視は容易に正確に行え、さらに被搬送物5のシュート51側への移動も容易に行える。
【0055】
次に、本発明の第二の実施の形態を、図9に基づいて説明する。
すなわち搬送コンベヤ1として、複数個のスライドシュー4が直線状の並び姿勢を維持した状態で、同時に滑動式ローラコンベヤ8側にスライドされる形式とされている。
【0056】
次に、本発明の第三の実施の形態を、図10に基づいて説明する。
すなわち搬送コンベヤ1として、搬送コンベヤ1の側方に設けられたガイドバー6を搬送ライン2内に揺動させて、被搬送物5を滑動式ローラコンベヤ8に払い出す形式とされている。
【0059】
上記した実施の形態では、カーブ経路10の中間フレーム部14に対して、遊転ローラ16群が、外側経路部分ほど内側経路部分に対して密に配置されているが、これは外側経路部分も内側経路部分も同様な密度で配置された形式であってもよい。
【0060】
上記した実施の形態では、摩擦遊転ローラ17,27として、遊転ローラ16,26のローラ本体32に摩擦リング体33を外嵌して形成したものを使用しているが、これは遊転ローラ16,26を兼用せず、摩擦遊転ローラ17,27を別個に製作してもよい。
【0061】
上記した実施の形態では、摩擦リング体33の外周面を環状の凹凸面34に形成しているが、これは凹凸面34のない形式であつてもよい。また環状ではない凹凸面34に形成してもよい。
【0062】
上記した実施の形態では、コンベヤフレーム12,22の中間フレーム部14,24に形成した貫通部にケース体40を嵌め込んで、このケース体40をコンベヤフレーム12,22側に弾性的に保持させているが、これはビス止めなど他の固定方式によりケース体40をコンベヤフレーム12,22側に固定させる形式であってもよい。
【0063】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、被搬送物の滑動は、ローラ軸心を傾斜して配置した遊転ローラ群によって片側へ幅寄せしながら行うことができる。そして、滑動搬送面上で搬送される被搬送物が幅方向で必要以上に移動することを、摩擦遊転ローラ群による十分な摩擦抵抗力によって制動でき、これにより被搬送物を、ガイド体などに衝突させることなく円滑に滑動できるとともに、コンベヤは、その経路幅を狭くできて、小型化、低価格化が可能となる。その際に、摩擦遊転ローラ群がローラ軸心を直交状として配置されていることで、被搬送物を、前述した制動とともに直線状経路の方向に沿って整列させることができる。
【0064】
また上記した本発明の請求項2によると、カーブ経路でのカーブに沿って滑動する被搬送物が遠心力により外側経路部分側へと移動しようとしたとき、摩擦遊転ローラ群による十分な摩擦抵抗力によって制動でき、これにより被搬送物を、ガイド体などに衝突させることなく、かつガイド体などを乗り越えて外に飛び出すことなく、カーブ経路で円滑に滑動できる。そして、引き続いての直線状経路における被搬送物の滑動は、摩擦遊転ローラ群の十分な摩擦抵抗力によって、この被搬送物が内側経路部分側に必要以上に近づくことを制動して行うことができ、以て仕分け装置などに好適な滑動式ローラコンベヤを提供できる。
【0065】
そして上記した本発明の請求項3によると、密に配置されている摩擦遊転ローラ群によって、より十分な摩擦抵抗力を期待でき、外側経路部分側へと移動しようとする被搬送物をより確実に制動できる。
【0068】
また上記した本発明の請求項4によると、十分な摩擦抵抗を得るための摩擦遊転ローラを、構造簡単にして構成でき、さらに環状の凹凸面によって、制動作用や整列作用を、より一層、促進できる。
【0069】
そして上記した本発明の請求項5によると、遊転ローラや摩擦遊転ローラのケース体に対する嵌め込みや離脱を、ワンタッチで迅速にかつ容易に行うことができ、さらにケース体のコンベヤフレームへの配設は、貫通部に嵌め込んでコンベヤフレーム側に保持させることにより、容易にかつ迅速に行うことができ、また、コンベヤフレームに対する離脱は、ケース体を上方へ引き抜くことで、容易にかつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示し、滑動式ローラコンベヤの平面図である。
【図2】同滑動式ローラコンベヤにおける縦断正面図である。
【図3】同滑動式ローラコンベヤにおける要部の一部切り欠き正面図である。
【図4】同滑動式ローラコンベヤにおける要部の一部切り欠き側面図である。
【図5】同滑動式ローラコンベヤにおける要部の一部切り欠き平面図である。
【図6】同滑動式ローラコンベヤにおける要部の一部分解斜視図である。
【図7】同滑動式ローラコンベヤを採用した仕分け設備の概略平面図である。
【図8】同滑動式ローラコンベヤを採用した仕分け設備の概略側面図である。
【図9】本発明の第二の実施の形態を示し、滑動式ローラコンベヤを採用した仕分け設備の概略平面図である。
【図10】本発明の第三の実施の形態を示し、滑動式ローラコンベヤを採用した仕分け設備の概略平面図である。
【符号の説明】
1 搬送コンベヤ
5 被搬送物(物品)
8 滑動式ローラコンベヤ
9 滑動搬送面
10 カーブ経路(搬送経路)
10A 直線経路部
10B カーブ経路部
11 カーブコンベヤ部
12 コンベヤフレーム
16 遊転ローラ
17 摩擦遊転ローラ
17a 摩擦面
18 貫通部
20 直線状経路(搬送経路)
21 ストレートコンベヤ部
22 コンベヤフレーム
26 遊転ローラ
27 摩擦遊転ローラ
27a 摩擦面
28 貫通部
30 ローラ軸
32 ローラ本体
33 摩擦リング体
34 凹凸面
40 ケース体
41 本体
42 矩形鍔部
44 軸受凹部
45 固定係止部
46 可動係止部
51 シュート
52 作業部

Claims (5)

  1. 多数の遊転ローラにより傾斜した滑動搬送面を形成する滑動式ローラコンベヤであって、搬送経路は、連続したカーブ経路と直線状経路とからなり、前記直線状経路の遊転ローラ群は、滑動してきた被搬送物を直線状経路の片側に寄せるべく、直線状経路の方向に対してローラ軸心を傾斜させて配置し、片側の列には、直線状経路の方向に対してローラ軸心を直交状として、その外周面を摩擦面とした摩擦遊転ローラ群を配置したことを特徴とする滑動式ローラコンベヤ。
  2. カーブ経路は、その外側経路部分に、その外周面を摩擦面とした摩擦遊転ローラ群を配置し、直線状経路は、前記カーブ経路とは反対側の経路部分に摩擦遊転ローラ群を配置したことを特徴とする請求項1記載の滑動式ローラコンベヤ。
  3. カーブ経路における外側経路部分は内側経路部分に対して遊転ローラを密に配置し、中央より外側の経路部分列に摩擦遊転ローラ群を配置したことを特徴とする請求項1または2記載の滑動式ローラコンベヤ。
  4. 摩擦遊転ローラは、ローラ本体に摩擦リング体を外嵌して形成し、この摩擦リング体の外周面を環状の凹凸面に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の滑動式ローラコンベヤ。
  5. 遊転ローラと摩擦遊転ローラとは、それぞれ矩形筒状のケース体に嵌め込んで構成し、コンベヤフレームのローラ配設位置には矩形状の貫通部を形成し、この貫通部にケース体を嵌め込んでコンベヤフレーム側に配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の滑動式ローラコンベヤ。
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