JP3669865B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿読み取り装置などの入力装置から入力される画像をプリンタ装置などの出力装置から出力する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー画像情報をカラー画像として忠実に記録再現できるデジタルカラー記録装置(複写機、プリンタなど)が商品化され、簡単にカラー画像をプリントアウトすることができるようになってきている。
また、コンビニエンスストアなどにおいては、手軽にコピーができるように、複写機とコインベンダーを接続したコピーサービスシステムが数多く導入されている。
【0003】
しかし最近では、ユーザーの要望が多種多様化しており、コピーの原稿も白黒だけにとどまらず、情報誌などはカラーの原稿(情報)がほとんどで、コピーサービスとしても手軽にカラーコピーもできる複写機の導入が行われている。
そして先にも述べたように、カラー画像情報をカラー画像として忠実に記録再現できるデジタルカラー記録装置を利用することにより、誰もが簡単にカラー画像をプリントアウトすることができるようになってきている。
そのために、このデジタルカラー複写機を用いて、本来、行為として禁止されている有価証券などを原稿としてコピーを不正に行う恐れがあり、問題となっている。
【0004】
そこで、例えば特開平8−287313号公報のような装置が考えられている。
簡単に説明すると、スキャナ装置などの原稿画像走査装置から入力されるカラー画像情報が有価証券などでないかどうか確認しながら画像の出力を行なう技術に関するものであり、原稿画像を複数回に分けて走査する読み取り装置において、各回の走査により得られた画像情報毎きこ画像の判定基準(特徴の抽出)を順次興り換えて判定を正確に行なうものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近では市場解放による各国の紙幣の増加、複写スピードのアップなどで、複写装置としても、短時間で多くの特定パターン画像との比較により判定を正確に行ない、通常は、出力画像として利用者に出力した記簸物を提供しなければならない。
かといって、高速処理するために高度な画像処理能力を搭載すると装置としての価格が問題となってくる。
【0006】
本発明は、前記の問題点を解消するためなされたものであって、装置としての価格を上げることなく、数多くある紙幣などの判定を短い時間で確実に行なうことの出来る判定装置を搭載した画像処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、次の構成を有する。本発明は、画像情報を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段から入力された画像情報に基づいて、画像を再現出力する画像出力手段と、前記画像入力手段に入力された画像データの少なくとも一部に、特定パターン画像が含まれているか判定を行なう画像判定手段と、前記画像判定手段による判定結果に基づいて、前記画像出力手段による画像の再現出力を制御する制御手段とを有する画像処理装置において、複数の特定パターン画像情報を管理する特定パターン画像管理部と、複数ある特定パターン画像情報の中で、どの特定パターン画像情報を優先的に用いて画像の判定を順次行なうか設定する判定順序設定手段とを備え、前記画像判定手段は、前記画像入力手段から入力される画像情報に対して、前記判定順序設定手段により設定された優先順位に基づいて複数ある特定パターン画像情報を適用順序を切り換えて適用可能として、特定パターン画像の有無判定を行い、前記判定順序設定手段は、上記画像判定手段による画像の判定履歴状況を管理しておき、特定パターン画像として判定された回数の多い特定パターン画像情報を優先させることを特徴とする画像処理装置である。
【0008】
本発明は、画像情報を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段から入力された画像情報に基づいて、画像を再現出力する画像出力手段と、前記画像入力手段に入力された画像データの少なくとも一部に、特定パターン画像が含まれているか判定を行なう画像判定手段と、前記画像判定手段による判定結果に基づいて、前記画像出力手段による画像の再現出力を制御する制御手段とを有する画像処理装置において、複数の特定パターン画像情報を管理する特定パターン画像管理部と、複数ある特定パターン画像情報の中で、どの特定パターン画像情報を優先的に用いて画像の判定を順次行なうか設定する判定順序設定手段とを備え、前記画像判定手段は、前記画像入力手段から入力される画像情報に対して、前記判定順序設定手段により設定された優先順位に基づいて複数ある特定パターン画像情報を適用順序を切り換えて適用可能として、特定パターン画像の有無判定を行い、前記判定順序設定手段は、前記画像判定手段による前回の画像判定により特定のパターン画像であると判定された特定パターン画像情報を優先させることを特徴とする画像処理装置である。
【0016】
まず、様々な特徴情報を含んだ一群の特定パターン画像情報を、所定規則に基づいて複数の特定パターン画像情報に分割管理することで、パタ−ンマッチング処理等の判定に使用するその特定パターン画像情報の適用順番を任意に切り換えて(切り換えながら、及び切り換えた後を含む)判断処理可能となる。
よって、実際に入力される画像情報を各特定パターン画像情報を用いて有無判定する場合に、入力された画像情報がどの特定パターン画像情報にあたる可能性が高いか予想、判断できる時には、その該当確率の高い順番で特定パターン画像情報を有無判定に用いることが可能となり、もし早い段階で該当することとなれば、後の特定パターン画像情報との有無判定を省略することが可能となり、処理スピードの効率化が図れることとなる。
【0017】
よって、単に入力された順番などの固定形式で管理される特定パターン画像情報群を常に先頭からシーケンシャルにパターンマッチング等の画像判定に用いるよりは、予めその一群の特定パターン画像情報群を複数に分割管理し、その分割管理された複数の特定パターン画像情報を任意の順番で適用するという階層処理による有無判定を行うことでスムーズに判定と再生出力の処理を行なうことができる。
また、簡単な構成により多くの有価証券などの画像情報を短時間で判定できるために、高度なレベルの処理(判定)装置を複写機に搭載することもなく、商品の価格を抑えることができた。
【0019】
すなわち、まず一群の特定パターン画像情報群を所定規則に基づいて複数の特定パターン画像情報に分割管理することで、パタ−ンマッチング処理等を優先順位に基づいた順番で特定パターン画像情報を適用して判定処理可能となる。
そして、実際に入力される画像情報を特定パターン画像情報を用いて判定する場合に、優先順位に基づく該当確率の高い順番で特定パターン画像情報を有無判定に用いることが可能となり、もし早い段階で該当することとなれば、後の特定パターン画像情報との有無判定を省略することが可能となり、処理スピードの効率化が図れることとなる。
【0020】
よって、単に、入力された順番等の固定形式で管理されるパターン画像情報を常にシーケンシャルにパターンマッチング等の画像判定を行うよりは、一群の特定パターン画像情報群を複数に分割管理し、かつ優先順位を設けてその優先順位に基づいてパターンマッチング処理等の検索判定処理を行うことでスムーズに判定と出力の処理を行なうことができる。
また、簡単な構成により多くの有価証券などのパターン画像情報を短時間で判定できるために、高度なレベルの処理(判定)装置を複写機に搭載することもなく、商品の価格を抑えることができた。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明に係る実施の一形態を、図1〜図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置であるデジタルカラー複写機1の構成を示す正面断面略図である。
複写機本体1の上面には、原稿台111及び後述する操作パネルが設けられ、複写機本体1の内部に画像読み取り部110および画像形成部210が設けられた構成である。
【0028】
また、原稿台111の上面には藤原稿台111に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台111面に対して所定の位置関係をもって両面自動原稿送り装置(RADF;Reversing Automatic Document Feeder)112が装着されている。
【0029】
さらに、両面自動原稿送り装置112は、まず、原稿の一方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するよう原稿を搬送し、この一方の面についての画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するよう原稿を反転して原稿台111に向かって搬送するようになっている。
【0030】
そして、両面自動原稿送り装置112は、1枚の原稿について両面の画像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、次の原稿についての両面搬送動作を実行する。
以上の原稿搬送、および原稿面の表裏反転の動作は、複写機1全体の動作に関連して制御されるものである。
【0031】
画像読み取り部110は、両面自動原稿送り装置112により原稿台111上に搬送されてきた原稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置されている。
この画像読み取り部110は、該原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体113、114と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCCDラインセンサ116とを有している。
【0032】
この原稿走査体113、114は、第1の走査ユニット113と第2の走査ユニット114とから構成されており、第1の走査ユニット114は原稿画像表面を露光する蕗光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動するものである。また、第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113の第1ミラーにより備回された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第2および第3ミラーとを有し、第1の走査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往復移動するものである。
【0033】
光学レンズ115は、第2の走査ユニットの第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の所定位置に結像させるものである。
【0034】
CCDラインセンサ116は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力するものである。CCDラインセンサ116は、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、及びB(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサ116により電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに、後述する画像処理部に転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0035】
次に、画像形成部210の構成、および画像形成部210に係わる各部の構成について説明する。
まず、画像形成部210の下方には、用紙トレイ内に積載収容されている用紙(記録媒体)Pを1枚ずつ分離して画像形成部210に向かって供給する給紙機構211が設けられている。
【0036】
そして1枚ずつ分離供給された用紙Pは、画像形成部210の手前に配置された一対のレジストローラ212によりタイミングが制御されて画像形成部210に搬送される。
【0037】
さらに、片面に画像が形成された用紙Pは、画像形成部210の画像形成にタイミングを合わせて画像形成部210に再供給搬送される。
【0038】
画像形成部210の下部には、転写搬送ベルト機構213が配置されている。この転写搬送ベルト機構213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間に略平行に伸びるように張架された転写搬送ベルト216に用紙Pを静電吸着させて搬送する構成となっている。そして、転写搬送ベルト216の下側に近接して、パターン画像検出ユニット232が設けられている。
【0039】
さらに、用紙搬送路における転写搬送ベルト機構213の下流側には、用紙P上に転写形成されたトナー像を用紙P上に定着させるための定着装置217が配置されている。この定着装置217の一対の定着ローラ間におけるニップ部を通過した用紙Pは、搬送方向切り換えゲート218を経て、排出ローラ219により複写機本体1の外壁に取り付けられている排紙トレイ220上に排出される。
【0040】
切り換えゲート218は、定着後の用紙Pの搬送経路を、複写機本体1へ用紙Pを排出する経路と、画像形成部210に向かって用紙Pを再供給する経路との間で選択的に切り換えるものである。切り換えゲート218により再び画像形成部210に向かって搬送方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送経路221を介して表裏反転された後、画像形成部210へと再度供給される。
【0041】
また、画像形成部210における転写搬送ベルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接して、第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形成ステーションPb、第3の画像形成ステーションPc、および第4の画像形成ステーションPdが、用紙搬送経路上流側から順に並設されている。
【0042】
転写搬送ベルト216は、駆動ローラ214によって図1において矢印Zで示す方向に摩擦駆動され、前述したように給紙機構211を通じて給送される用紙Pを支持し、用紙Pを画像形成ステーションPa〜Pdへと順次搬送する。
【0043】
各画像ステーションPa〜Pdは、実質的に同一の構成を有している。各画像ステーションPa,Pb,Pc,及びPdは、図1に示す矢印F方向に回転駆動される感光体ドラム222a,222b,222c、及び222dをそれぞれ含んでいる。
【0044】
各感光体ドラム222a〜222dの周辺には、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様に帯電する帯電器223a,223b,223c,223dと、感光体ドラム222a〜222d上に形成された静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224a,224b,224c,224dと、現像された感光体ドラム222a〜222d上のトナー像を用紙Pへ転写する転写用放電器(転写ローラ)225a,225b,225c,225dと、感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナーを除去するクリーニング装置226a,226b,226c,226dとが各々感光体ドラム222a〜222dの回転方向に沿って順次1つずつ配置されている。
【0045】
また、各感光体ドラム222a〜222dの上方には、レーザービームスキャナユニット227a,227b,227c,227dがそれぞれ設けられている。
このレーザービームスキャナユニット227a〜227dは、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図示せず)、半導体レーザ素子からのレーザービームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー(偏向装置)240a〜240dと、ポリゴンミラー240a〜240dにより偏向されたレーザビームを感光体ドラム222a〜222d表面に結像させるためのfθレンズ241a〜241dやミラー242a〜242d、243a〜243dなどから構成されている。
【0046】
レーザービームスキャナ227aには、カラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャナ227bには、カラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャナ227cには、カラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が、そして、レーザービームスキャナ227dには、カラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力される。
これにより色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム222a〜222d上に形成される。そして、現像装置227aには黒色のトナーが、現像装置227bにはシアン色のトナーが、現像装置227cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置227dにはイエロー色のトナーがそれぞれ収容されており、感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像は、これら各色のトナーにより現像される。これにより、画像形成部210にて色変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現される。
【0047】
また、第1の画像形成ステーションPaと給紙機構211との間には用紙吸着用帯電器(帯電ローラ)228が設けられており、この吸着用帯電器228は転写搬送ベルト216の表面を帯電させ、給紙機構211から供給された用紙Pは、転写搬送ベルト216上に確実に吸着させた状態で第1の画像形成ステーションPaから第4の画像形成ステーションPdの間をずれることなく搬送させる。
【0048】
一方、第4の画像ステーションPdと定着装置217との間で駆動ローラ214のほぼ真上部には除電器229が設けられている。この除電器229には搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを転写搬送ベルト216から分離するための交流電流が印加されている。
【0049】
上記構成のデジタルカラー複写機1においては、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。この用紙Pは、給紙カセットから送り出されて給紙機構211の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その用紙Pの先端部分がセンサー(図示せず)にて検知され、このセンサから出力される検知信号に基づいて一対のレジストローラ212により一旦停止される。
そして、用紙Pは各画像ステーションPa〜Pdとタイミングをとって図1の矢印Z方向に回転している転写搬送ベルト216上に送られる。このとき転写搬送ベルト216には前述したように吸着用帯電器228により所定の帯電が施されているので、用紙Pは、各画像ステーションPa〜Pdを通過する間、安定して搬送供給される。
【0050】
各画像ステーションPa〜Pdにおいては、各色のトナー像が所定のタイミングでもってそれぞれ形成され、転写搬送ベルト216により静電吸着されて搬送される用紙Pの支持面上で重ね合わされる。
【0051】
第4の画像ステーションPdによる画像の転写が完了すると、用紙Pは、その先端部分から順次、除電用放電器229により転写搬送ベルト216上から剥離され、定着装置217へと導かれる。最後に、トナー画像が定着された用紙Pは、用紙排出口(図示せず)から排紙トレイ220上へと排出される。
【0052】
なお、上述の説明ではレーザービームスキャナユニット227a〜227dによって、レーザービームを走査して露光することにより、感光体ドラム222への光書き込みを行なう。しかし、レーザービームスキャナユニットの代わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き込み光学系(LEDヘッド)を用いても良い。
このLEDヘッドはレーザービームスキャナーユニットに比べ、サイズも小さく、また可動部分がなく無音である。よって、複数個の光書き込みユニットを必要とするタンデム方式のデジタルカラー複写機などの画像形成装置では、好適に用いることができる。
以上が、デジタルカラー画像形成装置(デジタルカラー複写機1)の全体構成についての説明である。
【0053】
図2は、デジタルカラー画像形成装置1における画像処理をブロック図にて示すものである。
このデジタル複写機1に含まれている画像処理部は、画像データ入力部40、画像処理部41、ハードディスク装置もしくはRAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成される画像メモリ43、画像データ出力部42、中央処理装置(CPU)44、画像編集部45、および外部インターフェイス部46、47、画像判定部48から構成されている。
【0054】
画像データ入力部(原稿読み取り部)40は、白黒原稿あるいはカラー原稿画像を読み取りRGBの色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCD40aにて読み取られたラインデータのライン画像レベルを補正するシェーディング補正回路40b、3ラインのカラーCCD40aにて読み取られた画像ラインデータのずれを補正するラインバッファなどのライン合わせ部40c、3ラインのカラーCCD40aから出力される各色のラインデータの色データを補正するセンサ色補正部40d、各画素の信号の変化にめりはりを持たせるよう補正するMTF補正部40e、画像の明暗を補正して視感度補正を行うγ補正部40f等から概略構成されている。
【0055】
画像処理部41は、画像データ入力部40から入力されるカラー画像信号であるRGB信号よりモノクロデータを生成するモノクロデータ生成部41a(白黒原稿)と、RGB信号を記録装置の各記録部に対応したYMC信号に変換し、またクロック変換する入力処理部41b、入力された画像データが文字部なのか網点写真なのか印画紙写真なのかをそれぞれを分離する領域分離部41c、入力処理部41aから出力されるYMC信号に基づいて下色除去処理を行い黒生成する黒生成部41d、各色変換テーブルに基づいてカラー画像信号の各色を調整する色補正回路41e、設定されている倍率に基づいて入力された画像情報を倍率変換するズーム処理回路41f、及び空間フィルタ41g、多値誤差拡散や多値ディザなどの階調性を表現するための中間調処理部41h等から成っている。
【0056】
また、各処理が施されたイエローの画像データに対して、最終段階でもってデジタルカラー複写機1の装置固有の識別情報を付加する追跡パターン付加部41iが設けられている。
これは、画像の特徴を損ねることなく、すなわち人間の目に見えにくい色材でもって装置固有の識別情報を付加するためである。
以上の画像処理部41で各種処理が施された各色画像データは、一旦画像メモリー43に貯えられる。
【0057】
画像メモリー部43は、画像処理部41からシリアル出力される8ビット4色(32ビット)の画像データを順次受け取り、バァファに一時的に貯えながら32ビットのデータから8ビット4色の画像データに変換して色毎の画像データとして記憶管理する4基のハードディスク(回転記憶媒体)43a、43b、43c、及び43dからなる。
【0058】
また各画像ステーションPa〜Pdの位置が異なるため、画像メモリー部43の遅バッファメモリ43e(半導体メモリー)に各色画像データを一旦記憶させ、それぞれ時間をずらすことにより、各レーザースキャナーユニットに画像データを送りタイミングを合わせて色ずれを防ぐ。
【0059】
画像データ出力部42は、中間調処理部41hからの各色画像データに基づいてパルス幅変調を行うレーザコントロールユニット42a、レーザコントロールユニット42aから出力される各色の画像信号に応じたパルス幅変調信号に基づいてレーザ記録を行う各色のレーザスキャナユニット42b、42c、42d、42eからなる。
【0060】
中央処理装置(CPU)44は、画像データ入力部40、画像処理部41、画像メモリ43、画像データ出力部42、後述する画像編集部45、および外部インターフェイス部46、47を所定のシーケンスに基づいてコントロールするものである。
【0061】
また画像編集部45は、画像データ入力部40、画像処理部41、あるいは後述するインターフェースを経て一旦画像メモリ43に記憶された画像データに対して所定の画像編集を施すためのものである。
【0062】
さらにインターフェイス46は、デジタルカラー複写機1とは別に設けられた外部の画像入力処理装置(通信携帯端末、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等)からの画像データを受け入れるための通信インターフェイス手段である。なお、このインターフェース46から入力される画像データも、一旦画像処理部41に入力して色空間補正などを行うことでデジタル複写機1の画像記録部210で取扱うことのできるデータレベルに変換してハードディスク43b、43c、43d、及び43eに記憶管理されることとなる。
【0063】
さらに、インターフェース47はパーソナルコンピュータなどにより作成された画像データを入力するプリンタインタフエースであり、またFAX受信した画像データを受け入れるための白黒またはカラーFAXインタフエースである。
【0064】
このインタフエース47から入力される画像データは、すでにCMYK信号であるので、画像処理部41の途中から中間調処理41hなどの処理を施して画像メモリー43のハードディスク43b、43c、43d、43eにそれぞれ記憶管理されることとなる。
【0065】
そして、画像判定部48は、入力される原稿画像データが紙幣などの有価証券でないか判定を行なうと共に、画像データ入力部40あるいはインターフェイス47から入力された画像が紙幣などの有価証券であると判定された時には、中央処理装置(CPU)44に対してそのことを伝え、以降の画像記録動作を制御させるものである。
【0066】
図3は、デジタルカラー複写機1を構成する装置各部を中央制御ユニット(CPU)44により動作管理している状態を示すものである。
画像データー入力部40、画像処理部41、画像メモリー43、画像データー出力部42、及び画像判定部48の詳細については、図2にて説明した通りであって、重複するので説明を省略する。
【0067】
中央処理装置44は、前記各種ブロック以外に、RADF、スキャナー部、レーザープリンター部などデジタル複写機1を構成する各駆動機構部をシーケンス制御により管理すると共に、各部へ制御信号を出力している。また、各駆動機構部からは、動作の確認、および動作指示タイミングの基準となるための各種センサからの出力信号が入力される。
【0068】
さらに中央処理装置44には、操作パネルと、この操作パネル全体を制御するCPUからなる操作基板ユニット(OPU)47Aが相互通信可能な状態で接続されており、操作パネル75(図4)の操作に応じて操作者が設定入力した複写モード内容を示す制御信号を中央処理ユニット44に転送して、デジタルカラー複写機1全体が設定されたモードに応じて動作するように制御している。
【0069】
また、中央処理ユニット44からはデジタルカラー複写機1の各種動作状態を示す制御信号を操作基板ユニット47Aへと転送して、操作基板ユニット47A側ではこの制御信号により装置1が現在どのような状態にあるのか操作者に示すように表示部などにより動作状態を表示するようになっている。
【0070】
さらにまた、この中央処理装置44には、ソータ、ステープルなどの後処理装置を制御するCPUとも相互通信を行い、それぞれの装置が互いに関連した動作を行うようなつている。
【0071】
図4は、カラーデジタル複写機1における操作パネル75の一例を表したものである。
この操作パネル75の中央部分には、タッチパネル液晶表示装置6が配置されていて、その周囲に各種モード設定キー群が配置されている。
【0072】
このタッチパネル液晶表示装置6の画面上には、常時画像編集機能を選択するための画面に切り換える画面切り換え指示エリアがあり、このエリアを指で直接押圧操作すると各種画像編集機能が選択できるように液晶画面上に各種編集機能が一覧表示される。
【0073】
その表示された各種編集機能の中から、操作者が所望する機能が表示されている領域を指で触れることにより編集機能が設定される。
上記操作パネル上に配置された各種設定キー群について簡単に説明すると、7は液晶表示装置6の画面の明るさを調整するダイヤルである。8は倍率を自動的に選択させるモードの設定する倍率自動設定キー、9は複写倍率を1%きざみで設定するためのズームキー、10と11は固定倍率を読み出して選択するための固定倍率キー、12は複写倍率を標準倍率(等倍)に戻すための等倍キーである。
【0074】
13はコピー濃度調整を自動から手動または、写真モードへと切り換えるための濃度切り換えキー、14は手動モードまたは、写真モードの時に濃度レベルを細かく設定するための濃度調整キー、15は複写機1の給紙部にセットされている用紙サイズの中から希望する用紙サイズを選択するためのトレイ選択キーである。
【0075】
16は複写枚数の設定するための枚数設定キー、17は複写枚数をクリアしたり、連続コピーを途中で止める時に操作するクリアキー、18はコピーの開始を指示するためのスタートキー、19は現在設定されているモードの全てを解除して標準状態に復帰させるための全解除キー、20は連続コピー中に別の原稿に対するコピーを行いたい時に操作する割り込みキー、21は複写機1の操作が分からない時に操作することで複写機1の操作方法をメッセージ表示するための操作ガイドキー、22は操作ガイドキー21の操作により表示されたメッセージの続きを表示させるためのメッセージ順送りキーである。
【0076】
23は両面複写モードの設定するための両面モード設定キー、24は複写機1から排出される複写物を仕分けるための後処理装置の動作モードを設定するための後処理モード設定キーである。
【0077】
25から27は、プリンターモード、ファクシミリモードに関する設定キーであり、25は送信原稿を一旦メモリに蓄えてから送信するメモリ送信モードキー、26はデジタル複写機1のモードをコピーとファックス、プリンターの間で切り換えるためのコピー/ファックス・プリンターモード切り換えキー、27は送信先電話番号を予め記憶させておき送信時にワンタッチ操作で送信先に電話を発信させるためのワンタッチダイヤルキーである。
【0078】
上記説明した操作パネル75及びその操作パネル75上に配置される各種キーは、あくまでも1例であり、カラーデジタル複写機1に搭載される各種機能により操作パネル上に設けられるキーは異なってくることはいうまでもない。
【0079】
図5はスタンドアローンとしてのカラーデジタル複写機1ではなく、カラーデジタル複写機1を核としたネットワークシステム構成を示した図である。
画像情報入力方法としては、カラーデジタル複写機1の画像読み取り部110(図1)(画像データ入力部40)から原稿情報入力するのみならず、ネットワーク接続されたパーソナルコンピュータ2、デジタルカメラ3、デジタルビデオカメラ4、通信携帯端末5などの外部機器(インターフェイス46、47)からの画像情報入力に対応している。
【0080】
またインターネットやイントラネットあるいは高成長する通信インフラを通じ、遠隔地より画像情報入力が可能となっている。
【0081】
従ってこれらの画像情報を出力するデジタル複写機はマルチファンクションプリンタとして、またネットワークプリンタとして重要な役割を果たすとともに、デジタル複写機のもつ機能の他に、さらに利用する側から見て付加価値を持たせることが出来るシステム構成となっている。
【0082】
次に上記デジタルカラー複写機1、およびネットワーク環境下における入力画像情報の判断工程について説明する。
まず、デジタルカラー複写機1の画像データ入力部40あるいはインターフェイス46、47を介して入力される画像情報の画像判定について説明する(図2、3参照)。
デジタルカラー複写機1に入力された画像データの中に特定の画像データ(有価証券)が含まれていないか画像判定を行なう画像判定部48としては、図6に示すように、画像判定部48Aと特定パターン画像管理部48Bと中央演算処理装置(CPU)48Cなどから概略構成されている。
【0083】
画像判定部48Aは、中央演算処理装置(CPU)44、48Cの制御の下で、画像データ入力部40等から画像デ−タバスGDBを通じて入力される画像デ−タについて、特定パターン画像管理部48Bから順次送られてくる特定パタ−ン画像テーブルPT1〜PTnを比較デ−タとしてパタ−ンマッチング処理により画像デ−タの判断を行う。
【0084】
特定パターン画像管理部48Bは、ランダムアクセス可能としたデ−タベ−スであり、各国毎の有価証券(紙幣)に関する情報を特定パターン画像管理テーブルPT1〜PTnとして管理し、中央演算処理装置(CPU)48Cからの制御信号に基づき所定順序に基づいて該各特定パターン画像管理テーブルデータPT1〜PTnを前記画像判定部48Aに転送するものである。尚、該特定パターン画像管理テーブルPTは、任意に追加、変更可能となっている。
また、特定パターン画像管理部48B内には、前記パタ−ンマッチング処理結果を履歴情報として格納する図示しない領域をも有している。
【0085】
上記構成の下で、カラーデジタル複写機1の原稿画像読み取り部110から入力される画像データは、RGBのカラー画像データから構成され、原稿読み取り部110の原稿走査ユニット113、114が原稿を走査する毎にカラーCCDl16から各種データ補正を行なった後、画像データバスGDBから画像処理部41に入力される。なお、このときの原稿画像の露光走査は、原稿1枚に対する出力コピー枚数の数だけ繰り返されるもので、この1枚の原稿に対して繰り返し行なわれる露光走査毎に、複数ある特定パターン画像のうち必要とする特定パターン画像管理テーブルPT1〜PTnが順次切り換えて画像判定部48Aに送られ、原稿の画像の中に有価証券の画像が含まれていないかパタ−ンマッチング判定が行われる。
【0086】
ここで複数準備されている特定パターン画像管理テーブルPT1〜PTnは、本実施形態では上記したように各国の紙幣に関する情報とし、例えば「管理テーブルPT1」には日本の紙幣に関する情報が、また「管理テーブルPT2」にはアメリカの紙幣に関する情報が、さらに「管理テーブルPT3」と「管理テーブルPT4」には、ヨーロッパ各国の紙幣に関する情報がそれぞれ管理されている。
なお、「管理テーブルPT」は4つの管理テーブルだけにとどまらず、必要に応じて増やすことは可能である。
【0087】
次に複数ある特定パターン画像の管理テーブルPT1〜PTnをどのような順番で用いて、入力される画像データの判定を行なうかを説明する。
本実施形態での画像判定部48には、複数ある特定パターン画像の管理テーブルPT1〜PTnをどのような順番で用いながら、入力される画像データの判定を行なうか設定する設定手段を備えている。
【0088】
前記設定手段としては手動と自動の2通りの設定方法があり、設定の基準としては、まず、カラーデジタル複写機1が設置される環境、場所などがあり、例えば日本国内で複写機1を利用する場合には最も偽造複写される可能性の高いと思われる日本の有価証券に関する情報を管理した「管理テーブルPT1」を優先的に用いるように設定する。同様にアメリカ市場用で複写機1を使用する場合には、アメリカの有価証券に関する情報を管理した「管理テーブルPT2」を優先的に用いるように設定する。なお、その次以降、優先的に用いる「管理テーブルPT」としても任意に設定出来るものであり、さらに、設定された以降も必要に応じて任意に設定変更、追加できるものである。設定方法としては、装置として調整モードにある中で、操作パネル75あるいはコントロール専用端末2などを用いて任意に設定する。
【0089】
また、他の設定方法としては、過去の画像(偽造)の判定履歴情報を管理しておき、「管理テーブルPTn」を用いて特定のパターン画像の可能性が高いと判定された回数の多い「管理テーブルPTn」を優先的に用いて画像の判定を行なうように設定することも可能である。これにより、頻繁に入力される可能性のある画像の特徴を確実に判定して、結果として判定の精度を向上(違法行為を抑制)させることができる。
【0090】
さらに、前回(直前)の画像の判定により特定のパターン画像ではないかとして判定したときの「管理テーブルPTn」を優先的に用いて、再度(引き続き)入力される画像の判定を行なうように設定することも可能である。これにより、繰り返し同じ画像を入力する恐れがあることを考慮して、結果として判定の精度を向上(違法行為を抑制)させることができる。
【0091】
上記した特定のパターン画像ではないかとして判定された回数や、前回(直前)の画像の判定により特定のパターン画像ではないかとして判定したときの「管理テーブルPTn」履歴等の情報は、特定パターン画像管理部48B内の情報格納領域に管理されている。
【0092】
さらにまた、カラーデジタル複写機1に対して新たに被複写媒体であるカラー画像等が入力されたとなると、優先的に、設定されている「管理テーブル1」の特定パターン画像に関する情報と新たに入力される画像データとの比較を順次行ない入力される画像データに特定のパターン画像情報が含まれていないかどうか判定している。これによりすべての画像情報に対して判定のレベルを同一にすることができる。
【0093】
以上説明したように、本実施形態では入力された画像データの中に特定の画像データ(有価証券)が含まれているか否か画像判定を行なう画像判定部48では、入力される画像デ−タをパターンマッチング処理にて比較する各国の有価証券の特徴を国毎に分割して複数の特定パターン画像管理テーブルPT1〜PTnを用意することで、国毎にパタ−ンマッチング処理順序を任意に入れ換えながら判断処理可能となる。従って、該当可能性の高い特定パターン画像管理テーブルPT1〜PTnから処理することで、該当後のパタ−ンマッチング処理を省略できるために次の複写までの処理スピードを上げることができる。
よって、単に、各国の有価証券の情報を入力された順番等の固定された順序に従って、常にシーケンシャルにパターンマッチング等の画像判定を行うよりも判定処理をスムーズに行なうことが可能となった。
【0094】
また、上記のように簡単な構成により多くの有価証券などのパターン画像情報を短時間で判定できるために、高度なレベルの処理(判定)装置を複写機に搭載することもなく、商品の価格を抑えることができた。
【0095】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、単に、入力された順番等の固定された形式で管理される特定パターン画像情報を常にシーケンシャルにパターンマッチング等の画像判定を行うよりも、判定処理を階層的に行うことでスムーズに判定と出力の処理を行なうことができる。また、簡単な構成により多くの有価証券などの画像情報を短時間で判定できるために、高度なレベルの処理(判定)装置を複写機に搭載することもなく、商品の価格を抑えることができた。
【0096】
本発明によれば、複数ある特定パターン画像情報の中でも、装置が設置される場所の環境に応じて優先的にどの特定パターン画像情報を用いて判定させるか任意に設定出来るので、判定の精度を向上させることができる。
【0097】
本発明によれば、過去の判定履歴から複数ある特定パターン画像情報の中でも、優先的にどの情報を用いて判定させるか設定されるので、頻繁等に入力される可能性のある画像の特徴を確実に判定して、結果として判定の精度を向上(違法行為を抑制)させることができる。
【0098】
本発明によれば、前回の判定結果をもとに、複数ある特定パターン画像情報の中でも、優先的にどの管理部を用いて判定させるか設定されるので、繰り返し同じ画像情報を入力する恐れがあることを考慮して、結果として判定の精度を向上(違法行為を抑制)させることができる。
【0099】
本発明によれば、繰り返し入力される同一の画像情報に対して、複数ある特定パターン画像情報を切り換えながら画像の判定を行うことにより、検出精度の向上を図ることができ、有価証券などの大量偽造を未然防止することができる。よって、多くの有価証券などの特定パターン画像を短時間で判定させるために高度なレべルの処理装置を複写機に搭載する事もなく、商品の価格を抑えることができる。
【0100】
本発明によれば、新たな画像情報が入力されると、複数ある特定パターン画像情報に関する情報管理部の中でも、基準となる特定パターン画像情報を用いて判定させるので、すべての画像情報に対して判定のレベルを同一にすることができる。
【0101】
本発明によれば、複数ある特定パターン画像情報を各国毎に分割して、その国の有価証券(紙幣)に関する画像情報をまとめて管理するようにしたので、判定する基準となる各種情報の管理が分かりやすく、新たな情報の追加などメンテナンスも簡単に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機の断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機の画像処理部のブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機の制御ブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機の操作パネルの正面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機のネットワーク説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機の画像判定部の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 デジタルカラー複写機
40 画像データ入力部
41 画像処理部
42 画像データ出力部
46、47 インターフェイス
48 画像判定部
48A 画像判定部
48B 特定パターン画像管理部
PT1〜PTn 特定パターン画像管理テーブル
44、48C 中央演算処理装置
Claims (2)
- 画像情報を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段から入力された画像情報に基づいて、画像を再現出力する画像出力手段と、前記画像入力手段に入力された画像データの少なくとも一部に、特定パターン画像が含まれているか判定を行なう画像判定手段と、前記画像判定手段による判定結果に基づいて、前記画像出力手段による画像の再現出力を制御する制御手段とを有する画像処理装置において、
複数の特定パターン画像情報を管理する特定パターン画像管理部と、
複数ある特定パターン画像情報の中で、どの特定パターン画像情報を優先的に用いて画像の判定を順次行なうか設定する判定順序設定手段とを備え、
前記画像判定手段は、前記画像入力手段から入力される画像情報に対して、前記判定順序設定手段により設定された優先順位に基づいて複数ある特定パターン画像情報を適用順序を切り換えて適用可能として、特定パターン画像の有無判定を行い、
前記判定順序設定手段は、上記画像判定手段による画像の判定履歴状況を管理しておき、特定パターン画像として判定された回数の多い特定パターン画像情報を優先させることを特徴とする画像処理装置。 - 画像情報を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段から入力された画像情報に基づいて、画像を再現出力する画像出力手段と、前記画像入力手段に入力された画像データの少なくとも一部に、特定パターン画像が含まれているか判定を行なう画像判定手段と、前記画像判定手段による判定結果に基づいて、前記画像出力手段による画像の再現出力を制御する制御手段とを有する画像処理装置において、
複数の特定パターン画像情報を管理する特定パターン画像管理部と、
複数ある特定パターン画像情報の中で、どの特定パターン画像情報を優先的に用いて画像の判定を順次行なうか設定する判定順序設定手段とを備え、
前記画像判定手段は、前記画像入力手段から入力される画像情報に対して、前記判定順序設定手段により設定された優先順位に基づいて複数ある特定パターン画像情報を適用順序を切り換えて適用可能として、特定パターン画像の有無判定を行い、
前記判定順序設定手段は、前記画像判定手段による前回の画像判定により特定のパターン画像であると判定された特定パターン画像情報を優先させることを特徴とする画像処理装置。
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