JP2006148578A - 画像処理装置、画像読取装置、及び画像記録装置 - Google Patents

画像処理装置、画像読取装置、及び画像記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 所定のパターンが付された画像から当該パターンを検出する機能を有する画像処理装置、画像読取装置、及び画像記録装置の提供。
【解決手段】 原稿の読取開始指示がある場合(S11:YES)、原稿の読取処理を実行し(S12)、得られた画像データに基づいて検出領域を抽出する(S13)。そして、検出領域を分割した各領域内で黒色の画素数をカウントし(S14)、画素数の分布を定めた第1判定基準を満足するか否かを判断する(S16)。第1判定基準を満足すると判断した場合(S16:YES)、出力処理を禁止する(S18)。また、第1判定基準を満足しないと判断した場合(S16:NO)、第2判定基準を満足するか否かを判断し(S21)、第2判定基準を満足すると判断した場合(S21:YES)、利用者認証を行った上で出力処理を実行する(S26)。
【選択図】 図11

Description

本発明は、所定のパターンが付された画像から当該パターンを検出する機能を有する画像処理装置、画像読取装置、及び画像記録装置に関する。
従来、紙幣、有価証券等の複写を防止するために、スキャナ装置のような画像読取装置、複写機のような画像記録装置には、紙幣などの一部の特徴を記憶したメモリ、及び入力された画像とそのメモリに記憶された画像とを比較し、パターンマッチングを行うことにより、紙幣などの特定画像を検出するASIC(画像処理装置)が搭載されており、紙幣などの特定画像を検出した場合には複写を禁止するようにしていた(例えば、特許文献1〜3参照)。
例えば、特許文献1には、紙幣朱印などの円形画像を検出する画像処理装置が開示されている。この画像処理装置は、まず、読取った画像中の主走査方向における赤色の画素を検出した場合、赤色の複数の画素からなる画像の細線化を行う。その後、画像処理装置は、細線化した画像の位置から主走査方向に所定の間隔を隔てた位置に別の赤色の画素を検出した場合、先に検出した赤色の画素と次に検出した赤色の画素とが、円の直径となる線分の両端位置に相当すると仮定し、前記線分を主走査方向に対して所定角度回転し、その線分の両側位置の2つの画素の位置がメモリに記憶されている画素の位置の所定範囲にある場合には、赤色の画素は円形の外周を有する画像(朱印画像)であると判定する。
また、同様の技術として特許文献2に記載されている画像処理装置では、主走査方向の円の直径となる線分の両端に相当する画素を検出し、円の中心から副走査方向に所定の間隔だけ離れた位置に円の一部を検出した場合、検出した画素は検出対象の画像の一部であると判断する。また、画像処理装置は、検出した円の内側において所定の間隔内の画素がオンとなる回数、すなわち、赤色の画素の数をカウントし、予めメモリ内に記憶されている特定の画像データに対応する数値とカウントされた値とが一致するか否かを判断し、一致する場合には、検出された画素によって形成される画像が特定の円形画像(朱印画像)であると判定する。
実開平5−85158号公報 特開平6−178098号公報 特開2003−99788号公報
しかしながら、特許文献1に記載された画像処理装置では、赤色の円形画像を検出することによって紙幣に付された朱印画像であることを判断するため、簡便ではあるが、朱印画像と類似の画像を朱印画像と判定することが多く、判定精度が非常に悪いという問題点を有している。
また、特許文献2に記載された画像処理装置では、検出した赤色の円内において赤色の画素をカウントし、予めメモリ内に記憶されている特定画像を用いたカウント数と外部入力された画像を用いたカウント数とを比較するため、判定精度は高いが、特定画像を記憶しておく必要があり、メモリの記憶容量が大きくなるとともに、このような容量の大きいデータに対して高速に比較処理を行う比較手段が必要となるため、画像処理装置内の比較回路が複雑となり、画像処理装置の製造コストが高くなるという欠点を有している。
更に、本件出願人は、特許文献3において処理対象画像中に含まれる抽出すべき目標画像部を抽出するための画像処理装置を提案している。この画像処理装置は、目標画像部が有する一部の特定画像部分が処理対象画像中に含まれるか否かを判定する判定手段と、処理対象画像中に特定画像部分が含まれていると判定した場合、その特定画像部分を含む目標画像部候補が目標画像部であるか否かを確認する確認手段とを備えており、特定の目標画像を高精度に検出する手法を提案しているが、複数の特定画像の検出を簡易な回路構成で実現するものではなかった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、大容量のメモリを搭載していない場合であっても、複数の検出パターンを精度良く検出することができる画像処理装置、画像読取装置、及び画像記録装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、複数の画素からなる画像データを受付け、受付けた画像データに基づく画像から一部の領域を抽出し、抽出した領域に含まれる画像の種類を検出する画像処理装置において、前記領域を構成する画素のうち、所定の画素値を有する画素の割合を算出する手段を備え、算出した画素の割合に基づいて前記領域に含まれる画像の種類を検出するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、抽出した領域を構成する画素のうち、所定の画素値を有する画素の割合を算出し、算出した画素の割合に基づいてその領域に含まれる画像の種類を検出するようにしているため、抽出した領域に含まれる画像の種類を検出する際に画像の特徴等を抽出する必要がなくなり、所定の画素値を持つ画素の数を計数することによって種類が判別される。
本発明に係る画像処理装置は、検出すべき画像の種類と該画像を含んだ領域内で前記画素値を有する画素の割合との対応関係を規定したテーブルを備え、該テーブルにて規定された対応関係を参照して画像の種類を検出するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、検出すべき画像の種類とその画像を含んだ領域内で所定の画素値を有する画素の割合との対応関係を規定したテーブルを備え、そのテーブルを参照して画像の種類を検出するようにしてあるため、所定の画素値を持つ画素の数を計数することによって抽出した領域に含まれる画像の種類が判別される。
本発明に係る画像処理装置は、前記対応関係に係る情報を受付ける手段と、受付けた情報に基づいて前記テーブルを変更する手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、検出すべき画像の種類とその画像を含んだ領域内で所定の画素値を有する画素の割合との対応関係に係る情報を受付け、受付けた情報に基づいてテーブルを変更するようにしてあるため、判別すべき画像の種類が増えた場合であっても容易に対応できるようになる。
本発明に係る画像読取装置は、シート上に記録された画像を読取る読取手段と、前述した発明の何れか1つに記載の画像処理装置とを備え、前記読取手段が読取った画像から一部の領域を抽出し、抽出した領域に含まれる画像の種類を検出するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、シート上に記録された画像を読取る読取手段と、前述した画像処理装置とを備え、読取った画像から一部の領域を抽出し、抽出した領域に含まれる画像の種類を検出するようにしてあるため、スキャナ装置のような画像読取装置への適用が可能となる。
本発明に係る画像読取装置は、前記画像処理装置が検出した画像の種類が所定の種類であるか否かを判断する手段と、所定の種類であると判断した場合、その旨の情報を出力する手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、検出した種類が所定の種類であると判断した場合、その旨の情報を出力するようにしてあるため、その情報に基づいて画像読取装置内での処理を決定することができると共に、利用者への通知も可能となる。
本発明に係る画像記録装置は、前述した発明に記載の画像読取装置と、該画像読取装置にて読取った画像をシート上に記録する手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前述した画像読取装置と、この画像読取装置で読取った画像をシート上に記録する手段とを備えるため、プリンタ装置、デジタル複合機等の画像記録装置への適用が可能となる。
本発明に係る画像記録装置は、前記画像読取装置にて検出した画像の種類が所定の種類であるか否かを判断する手段と、所定の種類であると判断した場合、前記画像読取装置にて読取った画像のシート上への記録を禁止する手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、検出した画像が所定の種類であると判断した場合、読取った画像のシート上への記録を禁止するようにしているため、所定のパターンが付されている原稿の複写が禁止される。
本発明に係る画像記録装置は、前記画像読取装置にて検出した画像の種類が所定の種類であるか否かを判断する手段と、所定の種類であると判断した場合、利用者に係る情報を受付ける手段と、受付けた情報に基づいて利用者の認証を行う手段と、該手段により利用者を認証できないと判断した場合、前記画像読取装置にて読取った画像のシート上への記録を禁止する手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、検出した画像が所定の種類であると判断した場合、利用者認証を行った上で画像の記録の可否を定めているため、予め定められた利用者以外の原稿の複写が禁止される。
本発明による場合は、抽出した領域を構成する画素のうち、所定の画素値を有する画素の割合を算出し、算出した画素の割合に基づいてその領域に含まれる画像の種類を検出するようにしている。したがって、抽出した領域に含まれる画像の種類を検出する際に画像の特徴等を抽出する必要がなくなり、所定の画素値を持つ画素の数を計数することによって種類を判別することができる。すなわち、画像の種類を判別するために回路構成を複雑にする必要がなくなり、簡易な構成により画像の種類を判別することができる。
本発明による場合は、検出すべき画像の種類とその画像を含んだ領域内で所定の画素値を有する画素の割合との対応関係を規定したテーブルを備え、そのテーブルを参照して画像の種類を検出するようにしている。したがって、所定の画素値を持つ画素の数を計数することによって抽出した領域に含まれる画像の種類を判別することができる。
本発明による場合は、検出すべき画像の種類とその画像を含んだ領域内で所定の画素値を有する画素の割合との対応関係に係る情報を受付け、受付けた情報に基づいてテーブルを変更するようにしている。したがって、判別すべき画像の種類が増えた場合であっても容易に対応することができる。
本発明による場合は、シート上に記録された画像を読取る読取手段と、前述した画像処理装置とを備え、読取った画像から一部の領域を抽出し、抽出した領域に含まれる画像の種類を検出するようにしている。したがって、スキャナ装置のような画像読取装置への適用が可能となる。
本発明による場合は、検出した種類が所定の種類であると判断した場合、その旨の情報を出力するようにしている。したがって、その情報に基づいて画像読取装置内での処理を決定することができると共に、利用者への通知も可能となる。
本発明による場合は、前述した画像読取装置と、この画像読取装置で読取った画像をシート上に記録する手段とを備えている。したがって、プリンタ装置、デジタル複合機等の画像記録装置への適用が可能となる。
本発明による場合は、検出した画像が所定の種類であると判断した場合、読取った画像のシート上への記録を禁止するようにしている。したがって、所定のパターンが付されている原稿の複写を禁止することができる。
本発明による場合は、検出した画像が所定の種類であると判断した場合、利用者認証を行った上で画像の記録の可否を定めている。したがって、予め定められた利用者以外の原稿の複写を禁止することができる。
以下、本発明に係る画像処理装置、画像読取装置、及び画像記録装置の適用例としてデジタル複合機を取り上げ、その実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は本実施の形態に係るデジタル複合機を備える画像記録システムの構成を説明する模式図である。図中100は、本実施の形態に係るデジタル複合機であり、このデジタル複合機100には、通信ネットワークN1を介してパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置200,200,…,200が接続されており、ファクシミリ通信網N2を介して外部のファクシミリ装置300が接続されている。
情報処理装置200には通信ネットワークN1を介してデジタル複合機100を利用するためのドライバプログラム(プリンタドライバ)が予めインストールされており、当該プリンタドライバによりプリントデータを生成し、生成したプリントデータをデジタル複合機100へ送信することによって出力処理を実行させるようにしている。デジタル複合機100は、情報処理装置200から送信されたプリントデータを受信した場合、そのプリントデータに従って出力用の画像データを生成し、生成した画像データに基づいて用紙、OHPフィルム等のシート(以下では単に用紙という)上に画像を記録する。
ファクシミリ装置300は、符号化したファクシミリデータをファクシミリ通信網N2を介してデジタル複合機100へ送信できるようにしている。デジタル複合機100は、ファクシミリ装置300から送信されたファクシミリデータを受信した場合、そのファクシミリデータを復号して出力用の画像データを取得する。そして、取得した画像データに基づいて用紙上に画像を記録する。
また、デジタル複合機100は、前述したプリント機能、ファクシミリ機能の他、コピー機能を有している。すなわち、デジタル複合機100は、CCDラインセンサ(CCD : Chage Coupled Device)を備えた画像読取部106を搭載しており(図2参照)、原稿に記録された画像を光学的に読取ると共に、この画像読取部106において取得した画像データに基づいて用紙上に画像の記録を行う。
本実施の形態に係るデジタル複合機100は、入力された画像データに基づいて所定のパターンが含まれているか否かの判定を行い、その判定結果に応じて出力処理を禁止したり、利用者認証を行った上で出力処理を許可したりすることを行う。
図2はデジタル複合機100の内部構成を示すブロック図である。デジタル複合機100は、CPU101を備えており、このCPU101がROM103に格納された制御プログラムをRAM104にロードして実行することにより、バス102に接続された各種ハードウェアを制御し、本発明に係る画像処理装置、画像読取装置、又は画像記録装置として動作させる。
以下、バス102に接続されている各種ハードウェアの構成について説明する。操作パネル105は、利用者による操作指示を受付ける操作部105aと、利用者に対して報知すべき情報を表示する表示部105bとにより構成される。操作部105aは、各種のハードウェアキーを備えており、機能の切替操作、プリント枚数、画像記録時の濃度の設定等を受付ける。表示部105bは、液晶ディスプレイ又はLEDディスプレイ等を備えており、デジタル複合機100の動作状況、操作部105aを通じて入力された設定値等を表示する。また、表示部105bの一部にはタッチパネル方式のソフトウェアキーが配置され、利用者による選択操作等を受付けるようにしている。
画像読取部106は、原稿を載置するためのガラス製の原稿台106a(図3参照)、読取用の原稿に光を照射する光源、画像を光学的に読取るCCDラインセンサ、このCCDラインセンサが出力するアナログ画像信号をデジタル形式の信号に変換するAD変換器等を備えている。画像読取部106では、原稿台106a上の所定の読取位置にセットされた原稿の画像をCCDラインセンサに結像させ、CCDラインセンサが出力するアナログ画像信号をデジタル信号に変換し、得られたデジタル信号に対して原稿読取時の光源の配光特性、CCDラインセンサの感度ムラ等の補正を施すことによりデジタル形式の画像データを取得する。この画像データは複数の画素により構成されており、各画素がRGB各色256階調の16777216階調(色数)を有する。
画像メモリ107は、揮発性の半導体メモリであり、前述した画像読取部106から出力される画像データ、及び後述する通信IF110、ファクシミリ通信IF111から出力される画像データを一時的に記憶する。画像メモリ107は、これらの画像データをページ単位で記憶し、CPU101からの指示に従って画像処理部108又は画像記録部109へ転送する。
画像処理部108は、図に示していないメモリ及び演算回路を備えており、画像メモリ107経由で画像読取部106から転送されてくる画像データに基づいて特定のマークが含まれているか否かの判定を行う。そのため、画像処理部108は、転送されてきた画像データを二値化する処理、二値化した画像データに基づいて検出対象の候補となる領域(以下、検出領域とする)を抽出する処理、検出領域に含まれるマークの種類を判定する処理を行う。本実施の形態では、2種類のマーク(以下、第1検出パターン、第2検出パターンとする)を検出できるようにしており、画像処理部108にて特定のマークが含まれていると判定される場合にはその種類についても検出するようにしている。なお、画像処理部108が実行する各処理については後に詳述することとする。
画像記録部109は、画像メモリ107から転送されてくる画像データに基づいて用紙上に画像の記録を行う。そのため、画像記録部109は、感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器等(不図示)を備えており、電子写真方式にて利用者が所望する画像を用紙上に記録する。なお、レーザ書込装置を用いた電子写真方式により画像の記録を行う構成の他、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式等により画像の記録を行う構成であってもよい。
通信IF110は、通信ネットワークN1の通信規格に準拠した通信インタフェースを備えており、通信ネットワークN1を介して情報処理装置200を接続できるようにしている。通信IF110では、接続された情報処理装置200から送信されたプリントデータを受信すると共に、情報処理装置200へ通知すべき情報を送信する。通信IF110では、このような各種データの送受信を制御する。また、通信IF110は、情報処理装置200から送信されたプリントデータを受信した場合、そのプリントデータを出力用の画像データに展開する機能を有しており、展開して得られた画像データを画像メモリ107へ出力する。
ファクシミリ通信IF111は、外部のファクシミリ装置300を接続するための回線終端回路を備えており、ファクシミリ通信網N2を介してファクシミリデータを送受信できるようにしている。そのため、ファクシミリ通信IF111は、受信したファクシミリデータを復号するための復号回路、送信すべきファクシミリデータを符号化するための符号化回路を備えている。ファクシミリ通信IF111は、このようなファクシミリデータの送受信、並びに符号化処理及び復号処理を実行する。なお、受信したファクシミリデータを復号して得られた出力用の画像データは画像メモリ107へ出力される。
以下、画像読取部106にて読取った画像から検出パターンを検出する際に画像処理部108が実行する処理内容について具体的に説明する。図3は原稿読取時の状態について説明する説明図である。前述したように、画像読取部106は主走査方向に多数のCCDを配置させたCCDラインセンサを備えており、ガラス製の原稿台106aに載置された原稿Sについて主走査方向のラインデータ(画像データ)を取得する。また、光源等を図に示していないステッピングモータにより移動させて副走査方向に走査しながら所定のサンプリング周期でラインデータを取得することにより、原稿Sの全面又は指定された範囲の画像データを取得する。なお、図3に示した例は、原稿台106aの下面側から原稿Sを見た様子を示しており、この原稿Sには検出パターンの1つである第1検出パターン10が付されている。
図4は検出パターンの構成を示す模式図である。本実施の形態では、第1検出パターン10として、円の中に「秘」の文字を描いたマーク(「マル秘」のマーク)を採用しており、第2検出パターン20として、円の中に「重」の文字を描いたマーク(「重要」を意味するマーク)を採用している。すなわち、第1検出パターン10は、図4(a)に示したように、「秘」の文字を含んだ文字領域11と円形の境界線12とにより構成される。また、第2検出パターン20は、図4(b)に示したように、「重」の文字を含んだ文字領域21と円形の境界線22とにより構成される。
入力された画像データからこれらの検出パターン10,20を検出するために、画像処理部108では、まず、入力された画像データの二値化を行う。入力される画像データは、各画素がRGB各色256階調を有するが、その階調を白(画素値は1)及び黒(画素値は0)の2階調に変換する。また、このとき画像データの解像度を落とす処理を行っても良い。例えば、入力される画像データが600dpi(dot per inch)である場合には、200dpiに解像度を落としたデータを用いてその後の処理を実行するようにしてもよい。
次いで、画像処理部108では、二値化された画像データから第1検出パターン10の境界線12、又は第2検出パターン20の境界線22の検出を行う。図5は境界線12,22を検出する際の処理内容について説明する説明図である。本実施の形態では、所定の大きさからなる長方形の検出ウィンド50を利用して境界線12,22の検出を行う。例えば、第1検出パターン10の境界線12により形成される円の半径をn[mm]とした場合、検出ウィンド50を主走査方向及び副走査方向に1ドットずつずらしながら画像全体を走査したときに、この検出ウィンド50内に現れた円弧の曲率半径がn[mm]であった場合、図5(b)に示したように、検出ウィンド50内の円弧12aと残りの円弧12bとにより第1検出パターン10の境界線12を検出したと判定する。第2検出パターン20についても同様である。
以下では、第1検出パターン10の境界線12、及び第2検出パターン20の境界線22の検出手法について、より具体的に説明する。図6は検出ウィンド50の大きさを説明する説明図である。本実施の形態では、副走査方向に6本の走査線が入るような大きさを持つ検出ウィンド50を用いる。なお、ここでの走査は、画像読取部106でのハードウェアによる走査ではなく、画像処理部108でのソフトウェアの処理による走査であり、副走査方向の走査間隔は画素単位に対応している。
図7は検出ウィンド50内の画像の様子と境界線11,12を検出するために用いるテンプレートとの対応関係を示す模式図であり、図8はテンプレートによる判定条件を示す図表である。検出ウィンド50内の画像は、副走査方向に6画素分を並べたラインデータ51〜56により構成されており、各ラインデータ51,52,…,56は主走査方向に42個の画素を有する。図7において、白色のセルは画素値が1の画素を表し、黒色のセルは画素値が0の画素を表す。例えば、ラインデータ51は、座標(0,0)〜(15,0)及び座標(26,0)〜(41,0)に対応した画素の画素値が1であり、座標(16,0)〜(25,0)に対応した画素の画素値が0となっている。
一方、テンプレート60は、検出ウィンド50内のラインデータ51〜56に対応させた第1ライン61、第2ライン62、第3ライン63、第4ライン64、第5ライン65、第6ライン66により構成されている。第1ライン61〜第6ライン66の夫々は主走査方向に42個の画素を持つと共に、主走査方向で3つの領域に分割されている。例えば、第1ライン61は、座標(15,0)〜(26,0)までの第1領域61a、座標(11,0)〜(14,0)及び座標(27,0)〜(30,0)までの第2領域61b,61b、座標(0,0)〜(0,10)及び座標(31,0)〜(41,0)までの第3領域61c,61cに分割されている。第2ライン62〜第6ライン66についても同様であり、主走査方向に予め設定された3つの領域を有している。
また、各領域内の黒色の画素数が図8に示したように規定されている。すなわち、検出ウィンド50内の画像をラインデータ51〜56に分割したとき、各ラインデータ51,52,…,56内の黒色の画素の分布が図8に示したテンプレートの分布に適合するものである場合、その画像は第1検出パターン10の境界線12の一部を構成する円弧12a(又は第2検出パターン20の境界線22の一部を構成する円弧)であると判断する。例えば、図7に示したラインデータ51と、テンプレート60の第1ライン61とを比較した場合、第1領域61a内の黒色の画素数は10個、第2領域61b,61b内の黒色の画素数は0個、第3領域61c,61c内の黒色の画素数は0個となり、図8に示した第1ラインの条件を満たしている。他のラインデータ52〜56と、対応するテンプレート60の第2ライン62〜第6ライン66との関係を調べた場合も同様に図8に示した条件を満たしており、図7に示した検出ウィンド50内の画像は第1検出パターン10の境界線12又は第2検出パターン20の境界線22であることが分かる。
このように、画像処理部108では、検出ウィンド50内のラインデータ51〜56における黒色の画素数が、テンプレートにより予め規定された範囲内にある場合、第1検出パターン10の境界線12又は第2検出パターン20の境界線22を検出したと判定する。これによって、画像読取部106にて読取った画像に、にじみ、かすれ、ふとり、ずれ等が生じている場合であっても高精度に検出対象を検出することが可能となる。
また、検出ウィンド50を用いて画像を走査することによって、画像全体を一括して走査する場合に比べて、1回の判定処理に用いる画素数を少なくすることができるため、検出処理を迅速に行うことができるとともに、個々の画素に基いて画像を走査する場合に比べて、隣接する画素同士の関連性をも考慮して判定できるので判定精度が高まる。
また、検出した円弧から円形の境界線を推定することにより、第1検出パターン10又は第2検出パターン20を含む可能性を有する円形の領域(検出領域)の抽出が可能となる。この検出領域内に含まれる画像の種類を判別するために、画像処理部108では、検出領域を4つの分割領域に分割し、分割領域毎の画素数(すなわち、検出領域内の画素数の分布)を調べる。図9は検出領域の分割例と画素数の分布との関係を説明する説明図である。図9(a)は分割例を示している。この例では、抽出した検出領域70を同心円状に分割しており、最も小さな半径を有する円周によって囲まれる領域を第1分割領域71、その円周と2番目に小さな半径を有する円周とで囲まれる領域を第2分割領域72、その円周と3番目に小さな半径を有する円周とで囲まれる領域を第3分割領域73、その円周と外周とで囲まれる領域を第4分割領域74としている。
図9(b)は、各分割領域71,72,73,74内の画素数の範囲を規定するテーブルを示しており、このテーブルに従って第1検出パターン10又は第2検出パターン20が含まれているか否かを判定する。例えば、第1分割領域71内の黒色の画素の数が280個から320個の範囲であり、第2分割領域72及び第3分割領域73内の黒色の画素の数が290個から330個の範囲であり、第4分割領域74内の黒色の画素の数が480個以上である場合、すなわち、検出領域70内の黒色の画素の分布が第1判定基準を満足する場合、その画像は第1検出パターン10であると判定する。同様に、検出領域70内の黒色の画素の分布が第2判定基準を満足する場合、その画像は第2検出パターン20であると判定する。なお、図9(b)に示したようなテーブルは画像処理部108内に設けたメモリ内に予め格納されており、CPU101からの指示に従って呼出処理、又は書換処理が実行される。
なお、検出領域の分割手法は前述したものに限られない。図10は検出領域の他の分割例と画素数の分布との関係を説明する説明図である。検出領域内に略一様に黒色の画素が分布する検出パターンを用いる場合、図10(a)に示したように、検出領域80の中心を通り、互いに直交する2本の線分によって分割することにより、第1分割領域81、第2分割領域82、第3分割領域83、第4分割領域84の4つの領域に分割してもよい。この場合、各分割領域81,82,83,84内の黒色の画素数は略一定であるため、各分割領域81,82,83,84につき画素数の範囲を定める必要がなくなる。
以下、原稿をコピーする際にデジタル複合機100にて実行される処理の手順について説明する。図11は原稿コピー時の処理手順を説明するフローチャートである。デジタル複合機100のCPU101は、まず、操作パネル105の操作部105aを通じて入力される情報を監視することにより、原稿の読取開始指示があるか否かを判断する(ステップS11)。読取開始指示がないと判断した場合(S11:NO)、CPU101は読取開始指示があるまで待機する。
原稿の読取開始指示があると判断した場合(S11:YES)、CPU101は画像読取部106を制御して原稿の読取処理を実行する(ステップS12)。具体的には、光源を点灯させて主走査方向の画像データを取得しつつ、光源等を副走査方向に移動させ、指示された範囲の原稿を走査することにより前記範囲内の画像を読取る。画像読取部106において取得した画像データは画像メモリ107経由で画像処理部108へ転送される。
次いで、CPU101は、画像処理部108を制御することにより、前述した手法を用いて所定の半径を有する円領域を検出領域として抽出する(ステップS13)。すなわち、画像処理部108は、画像メモリ107経由で転送されてきた画像データの二値化を行い、テンプレート60を利用したパターンマッチングにより検出対象の円領域を抽出する。
そして、CPU101は、画像処理部108を制御することにより、抽出した検出領域を4つの領域に分割した後、各分割領域内で黒に対応した画素値を有する画素の数をカウントする(ステップS14)。
次いで、CPU101は、画像処理部108内のメモリに予め格納された第1判定基準を呼出し(ステップS15)、カウントした各分割領域内での画素数が第1判定基準を満足するか否かを判断する(ステップS16)。第1判定基準を満足すると判断した場合(S16:YES)、CPU101は、第1検出パターン10(本実施の形態では「マル秘」のマーク)を検出したと判断する(ステップS17)。
そして、CPU101は、出力処理を禁止し(ステップS18)、出力処理が禁止されている旨の通知を行う(ステップS19)。ここで、出力処理の禁止は、画像メモリ107に保持されている画像データの画像記録部109への転送を禁止することによって実現する。また、出力処理が禁止されている旨の通知は、操作パネル105の表示部105bにその旨のメッセージを表示することによって行う。
ステップS16において第1判定基準を満足しないと判断した場合(S16:NO)、CPU101は、画像処理部108内のメモリに予め格納された第2判定基準を呼出し(ステップS20)、カウントした各分割領域内での画素数が第2判定基準を満足するか否かを判断する(ステップS21)。第2判定基準を満足すると判断した場合(S21:YES)、CPU101は、第2検出パターン20(本実施の形態では「重要」を意味するマーク)を検出したと判断する(ステップS22)。
第2検出パターン20を検出した場合、CPU101は、利用者に対して利用者コードの入力を要求する(ステップS23)。ここで、利用者コードとは、各利用者に割り当てた認証コード(例えば、4桁の数値)であり、装置の利用が認証されている者の認証コードがデジタル複合機100内のROM103に予め記憶されている。また、利用者コードの入力の要求は、操作パネル105の表示部105bに入力を促すメッセージを表示することによって行う。
CPU101は、操作部105aを通じて入力される情報を監視することにより、利用者コードが入力されたか否かを判断する(ステップS24)。利用者コードが入力されていないと判断した場合(S24:NO)、CPU101は、処理をステップS23へ戻す。また、利用者コードが入力されたと判断した場合(S24:YES)、CPU101は、入力された利用者コードをROM103に記憶された利用者コードと照合することによって利用者を認証できるか否かを判断する(ステップS25)。利用者を認証できないと判断した場合(S25:NO)、CPU101は、出力処理を禁止し(S18)、出力処理が禁止されている旨の通知を行う(S19)。また、利用者を認証できると判断した場合(S25:YES)、CPU101は、画像メモリ107に保持されている画像データを画像記録部109へ転送し、出力処理を実行する(ステップS26)。
また、ステップS21で第2判定基準を満足しないと判断した場合(S21:NO)、ステップS12で読取った原稿の複写は制限されていないものと判断し、CPU101は、画像メモリ107に保持されている画像データを画像記録部109へ転送し、出力処理を実行する(S26)。
なお、本実施の形態では、原稿の画像を読取って取得した画像データに検出パターン10,20が含まれているか否かを検出する形態について説明したが、通信IF110にて受信したプリントデータから展開される画像データ、ファクシミリ通信IF111にて受信したファクシミリデータを復号して得られる画像データについても、前述と同様の手法により検出パターン10,20を検出できることは勿論のことである。また、この場合にステップS19で行う通知は、プリントデータの送信元の情報処理装置200、又はファクシミリデータの送信元のファクシミリ装置300へ出力処理が禁止されている旨の情報を送信することによって行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、デジタル複合機100による検出対象を「マル秘」のマークで表される第1検出パターン10、及び「重要」を意味するマークで表される第2検出パターン20の2種類としたが、検出対象をこれらのマークに限定する必要がないことは勿論のことである。また、検出するパターンを2種類としたが、3種類以上のパターンについて画素数の範囲を設定しておくことによって3種類以上のパターンを検出できることは勿論のことである。また、本実施の形態では、第1検出パターン10の境界線12及び第2検出パターン20の境界線22を円形としたが、必ずしも円形とする必要はなく、長方形、三角形等の多角形、又は予め定めた任意の形状についてもテンプレート60の構成を変えることにより検出可能であることは言うまでもないことである。
また、本実施の形態では、画像処理部108内のメモリに格納された第1,第2判定基準を呼出して、検出領域でカウントした黒色の画素の分布と比較することにより、その検出領域内に含まれるパターンの種類を検出するようにしたが、検出すべきパターンを変更する必要がある場合には、メモリ内に記憶されている画素の分布と検出すべきパターンとの対応関係を変更できるようにしてもよい。このとき、画素の分布とパターンとの対応関係に係る情報を操作パネル105により受付け、画像処理部108のメモリ内に記憶されている情報を更新すればよい。
また、本実施の形態では、第1検出パターン10を検出した場合には出力処理を禁止し、第2検出パターン20を検出した場合には利用者認証を行った上で出力処理を許可する構成としたが、出力処理を禁止する代わりにノイズ、又は複写が禁止されている旨のメッセージを出力すべき画像に合成した上で出力処理を行う構成としてもよい。
また、本実施の形態では、検出領域の抽出に先立ち、入力された画像データの二値化を行う構成としたが、この処理を省略することも可能である。画像データの二値化を省略する場合には、図8に示したテーブルの代わりに、RGBの各値に対する画素数の許容範囲を規定したテーブルを用いればよい。
実施の形態2.
実施の形態1では第1判定基準に基づく判定を行った後、必要に応じて第2判定基準を呼出し、第2判定基準に基づく判定を行う構成としたが、事前に第1判定基準及び第2判定基準の双方を呼出す構成としてもよい。
図12は原稿コピー時の処理手順を説明するフローチャートである。デジタル複合機100のCPU101は、まず、操作パネル105の操作部105aを通じて入力される情報を監視することにより、原稿の読取開始指示があるか否かを判断する(ステップS31)。読取開始指示がないと判断した場合(S31:NO)、CPU101は読取開始指示があるまで待機する。
原稿の読取開始指示があると判断した場合(S31:YES)、CPU101は画像読取部106を制御して原稿の読取処理を実行し(ステップS32)、読取った画像データの二値化を行った後、前述した手法を用いて所定の半径を有する円領域を検出領域として抽出する(ステップS33)。そして、CPU101は画像処理部108を制御することにより、抽出した検出領域を4つの領域に分割した後、各分割領域内で黒に対応した画素値を有する画素の数をカウントする(ステップS34)。
次いで、CPU101は、画像処理部108内のメモリに予め格納された第1判定基準及び第2判定基準を呼出し(ステップS35)、カウントした各分割領域内での画素数が第1判定基準及び第2判定基準の双方を満足するか否かを判断する(ステップS36)。第1判定基準及び第2判定基準の双方を満足すると判断した場合(S36:YES)、CPU101は、第1検出パターン10を検出したと判断する(ステップS37)。第1検出パターン10を検出した場合、CPU101は、ステップS32で読取った画像データに基づく出力処理を禁止し(ステップS38)、出力処理が禁止されている旨の通知を行う(ステップS39)。
一方、第1判定基準又は第2判定基準の一方を満足しないと判断した場合(S36:NO)、CPU101は第2判定基準のみを満足するか否かを判断する(ステップS40)。第2判定基準のみを満足すると判断した場合(S40:YES)、CPU101は、第2検出パターン20を検出したと判断する(ステップS41)。
第2検出パターン20を検出した場合、CPU101は、利用者に対して利用者コードの入力を要求する(ステップS42)。そして、CPU101は、操作部105aを通じて入力される情報を監視することにより、利用者コードが入力されたか否かを判断する(ステップS43)。利用者コードが入力されていないと判断した場合(S43:NO)、CPU101は、処理をステップS42へ戻す。
また、利用者コードが入力されたと判断した場合(S43:YES)、CPU101は、入力された利用者コードをROM103に記憶された利用者コードと照合することによって利用者を認証できるか否かを判断する(ステップS44)。利用者を認証できないと判断した場合(S44:NO)、CPU101は、出力処理を禁止し(S38)、出力処理が禁止されている旨の通知を行う(S39)。また、利用者を認証できると判断した場合(S44:YES)、CPU101は、画像メモリ107に保持されている画像データを画像記録部109へ転送し、出力処理を実行する(ステップS45)。
また、ステップS40で第2判定基準を満足しないと判断した場合(S40:NO)、CPU101は、画像メモリ107に保持されている画像データを画像記録部109へ転送し、出力処理を実行する(S45)。
実施の形態3.
前述した実施の形態では、第1判定基準及び第2判定基準の双方を画像処理部108内のメモリに記憶させておく構成としたが、1つの判定基準のみ(例えば、第1判定基準)を画像処理部108内のメモリに記憶させておき、CPU101の演算処理により他の判定基準(例えば、第2判定基準)を算出するようにしてもよい。
図13は分割領域と画素数の範囲とを規定したテーブルを示す概念図である。図13に示した例では、第n判定基準(n=1,2,3,…)における画素数の範囲を算術的に記載しているが、実際には第1判定基準における画素数の範囲のみを記憶しておき、判定基準を更新する必要がある場合にCPU101の演算処理により第2判定基準以降の基準を求めればよい。すなわち、判定基準を更新するときに、画素数の範囲の下限を1割小さくし、上限を1割大きくする演算を行い、全体として2割増しの範囲を新たな判定基準として設定する。
このように、本実施の形態では、1つの判定基準から他の判定基準を作成することができるため、検出対象のパターンが多数ある場合であっても各パターン毎に規定した判定基準を記憶しておく必要がなくなり、メモリ容量を増加させずに済むという利点を有する。
実施の形態4.
実施の形態1では、文字領域11(21)及び境界線12(22)に分離できる検出パターン10(20)を検出する形態について説明したが、検出対象が境界線を持たないパターンである場合についても応用可能である。
図14は本実施の形態で検出する検出パターンの一例を説明する説明図である。図14(b)に示したように、検出パターンがアルファベット「c」、「o」、「d」、「q」を含んだ文字領域である場合、各検出パターンの共通部分をまず検出し、その共通部分を含み、所定の大きさを有する仮想領域内の画素数の分布を調べることにより、その仮想領域内に含まれる文字が「c」、「o」、「d」、「q」の何れであるかを判定することができる。
例えば、第1段階として検出すべき共通部分を図14(a)に示したような「c」の字の一部とした場合、実施の形態1で説明したテンプレート60を用いることによって、この共通部分の検出が可能となる。そして、検出した共通部分を略中央に含む矩形の仮想領域を設定し、その仮想領域内の黒色の画素数をカウントした後、図14(b)に示したようなテーブルの値を参照することにより、検出パターンが「c」、「o」、「d」、「q」の何れを含んだ文字領域であるかを判定することができる。
図15は本実施の形態で検出する検出パターンの他の例を説明する説明図である。図14に示した検出パターンは、共通部分を実施の形態1で説明したテンプレート60を用いて検出できるパターンとしたが、テンプレートのライン数、各ラインにおける領域の設定、各領域内で検出すべき画素数の範囲を適宜設定することにより、検出すべき共通部分を任意に設定することができる。図15に示した例では、「P」の字を共通部分として設定し、「P」又は「R」の文字を含んだ文字領域を検出パターンとして検出するようにしている。
本実施の形態に係るデジタル複合機を備える画像記録システムの構成を説明する模式図である。 デジタル複合機の内部構成を示すブロック図である。 原稿読取時の状態について説明する説明図である。 検出パターンの構成を示す模式図である。 境界線を検出する際の処理内容について説明する説明図である。 検出ウィンドの大きさを説明する説明図である。 検出ウィンド内の画像の様子と境界線を検出するために用いるテンプレートとの対応関係を示す模式図である。 テンプレートによる判定条件を示す図表である。 検出領域の分割例と画素数の分布との関係を説明する説明図である。 検出領域の他の分割例と画素数の分布との関係を説明する説明図である。 原稿コピー時の処理手順を説明するフローチャートである。 原稿コピー時の処理手順を説明するフローチャートである。 分割領域と画素数の範囲とを規定したテーブルを示す概念図である。 本実施の形態で検出する検出パターンの一例を説明する説明図である。 本実施の形態で検出する検出パターンの他の例を説明する説明図である。
符号の説明
100 デジタル複合機
101 CPU
102 バス
103 ROM
104 RAM
105 操作パネル
106 画像読取部
107 画像メモリ
108 画像処理部
109 画像記録部
110 通信IF
111 ファクシミリ通信IF
200 情報処理装置
300 ファクシミリ装置
N1 通信ネットワーク
N2 ファクシミリ通信網

Claims (8)

  1. 複数の画素からなる画像データを受付け、受付けた画像データに基づく画像から一部の領域を抽出し、抽出した領域に含まれる画像の種類を検出する画像処理装置において、
    前記領域を構成する画素のうち、所定の画素値を有する画素の割合を算出する手段を備え、算出した画素の割合に基づいて前記領域に含まれる画像の種類を検出するようにしてあることを特徴とする画像処理装置。
  2. 検出すべき画像の種類と該画像を含んだ領域内で前記画素値を有する画素の割合との対応関係を規定したテーブルを備え、該テーブルにて規定された対応関係を参照して画像の種類を検出するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記対応関係に係る情報を受付ける手段と、受付けた情報に基づいて前記テーブルを変更する手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. シート上に記録された画像を読取る読取手段と、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の画像処理装置とを備え、前記読取手段が読取った画像から一部の領域を抽出し、抽出した領域に含まれる画像の種類を検出するようにしてあることを特徴とする画像読取装置。
  5. 前記画像処理装置が検出した画像の種類が所定の種類であるか否かを判断する手段と、所定の種類であると判断した場合、その旨の情報を出力する手段とを備えることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 請求項4に記載の画像読取装置と、該画像読取装置にて読取った画像をシート上に記録する手段とを備えることを特徴とする画像記録装置。
  7. 前記画像読取装置にて検出した画像の種類が所定の種類であるか否かを判断する手段と、所定の種類であると判断した場合、前記画像読取装置にて読取った画像のシート上への記録を禁止する手段とを備えることを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記画像読取装置にて検出した画像の種類が所定の種類であるか否かを判断する手段と、所定の種類であると判断した場合、利用者に係る情報を受付ける手段と、受付けた情報に基づいて利用者の認証を行う手段と、該手段により利用者を認証できないと判断した場合、前記画像読取装置にて読取った画像のシート上への記録を禁止する手段とを備えることを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
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