JPH11190920A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11190920A
JPH11190920A JP9358073A JP35807397A JPH11190920A JP H11190920 A JPH11190920 A JP H11190920A JP 9358073 A JP9358073 A JP 9358073A JP 35807397 A JP35807397 A JP 35807397A JP H11190920 A JPH11190920 A JP H11190920A
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JP
Japan
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image
pattern
color
forming
predetermined
Prior art date
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Pending
Application number
JP9358073A
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English (en)
Inventor
Konosuke Mino
功之輔 三野
Kazuyuki Onishi
一幸 大西
Hidekazu Sakagami
英和 坂上
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH11190920A publication Critical patent/JPH11190920A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録部材上に画像を形成する条件を制御する
ための画像データの読み取り信号中から不規則なノイズ
成分を除去または削減し、正確なドットサイズや線幅を
得る。 【解決手段】 電子写真方式で画像を記録する記録紙を
搬送するための転写搬送ベルト216上にトナー像12
と空白14とを周期的に繰返す画像パターン10を形成
し、読取手段230で連続的に読取る。半導体レーザ2
31で画像パターン10を照射し、反射光をホトダイオ
ード236で受光する。ホトダイオード236の検出出
力を領域に分割する。画像パターンの繰返し周期に対応
して領域に分割し、領域毎に加算処理を行えば、不規則
なノイズ成分を除去または削減し、正確な線幅を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のデ
ジタル複写機やレーザビームプリンタ等の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電子写真方式を利用するデジタ
ル複写機やレーザビームプリンタ等の画像形成装置が広
く使用されている。そのような画像形成装置では、像担
持体となる感光体上にレーザビームで静電潜像を形成
し、トナーで現像して、記録紙などの記録部材上に、直
接または間接にトナー像を転写することによって画像を
形成する。画像は、微小な画素を2次元的に配列して形
成され、画像の階調性を出すためには、基本画素の大き
さを変化させる方式が用いられている。特にカラー画像
を形成する場合は、通常、黄(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)および黒(B)の4色のトナーを組合わせ
る際に、個々の画素として重ね合せる各色のトナー像の
階調の違いに基づいて多種類の色の表示を実現させてい
る。
【0003】電子写真方式の画像形成装置では、感光体
などに温度や湿度等の環境要因に基づく特性の変化が生
じ、作像条件を一定に保っても、形成される画素の大き
さが変化してしまい、安定した階調性を出すことが難し
い。さらに、感光体などの特性には経年変化も生じう
る。温度や湿度等の環境要因の変化や経年変化による画
質劣化を防ぐために、種々の補正方式が提案されてい
る。
【0004】たとえば、特開昭63−280275に開
示されている先行技術では、感光体上、あるいは感光体
と接触して配置される転写部材上に所定条件でトナー像
を形成し、センサによってトナー像のドットサイズや線
幅を読取ることによって、画像形成のための制御パラメ
ータを決定する方式が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−280275の先行技術のようにトナー像をセン
サによって読取る際には、センサによる読取り信号中
に、感光体または転写部材の劣化によるノイズ成分や、
センサ周辺からの電気的ノイズ成分などが不規則に含ま
れる。ノイズ成分は、トナー像がない部分でもトナー像
がある部分と同等、またはそれ以上のレベルとして現れ
る場合がある。そのような場合には、トナー像の正確な
ドットサイズや線幅を読取ることができなくなることが
ある。トナー像の正確なドットサイズや線幅を読取るこ
とができないと、環境変化や経年変化に対する補正を正
確に行うことができず、かえって画質劣化を招くことに
もなる。
【0006】本発明の目的は、記録部材上に画像を形成
する条件を制御するための画像データの読み取り信号中
から不規則なノイズ成分を除去または削減し、正確なド
ットサイズや線幅を得ることができる画像形成装置を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録画像を像
担持体上に形成し、記録部材上に転写する画像形成装置
において、該像担持体上に、所定の形状を有する被検出
パターンを含んで、連続する画像パターンを形成するパ
ターン形成手段と、パターン形成手段によって形成され
る画像パターンを連続的に読取るパターン読取り手段
と、パターン読取り手段によって連続的に読取られる検
出信号を所定の領域に分割する領域分割手段と、領域分
割手段によって分割された領域の検出信号を加算処理す
る加算処理手段と、加算処理手段の処理結果に基づい
て、該画像パターンの被検出パターンの形状を算出し、
算出結果を該所定形状と比較した結果に基づいて、該記
録画像形成のための条件を制御する制御手段とを含むこ
とを特徴とする画像形成装置である。
【0008】本発明に従えば、パターン形成手段によっ
て形成される画像パターンは、パターン読取り手段によ
って連続的に読取られる。領域分割手段は、パターン読
取り手段からの検出信号を所定の領域に分割する。加算
処理手段は、分割された領域の検出信号を加算処理す
る。制御手段は、加算処理結果に基づいて、該画像パタ
ーンの被検出パターンの形状を算出し、算出結果を該所
定形状と比較した結果に基づいて、該記録画像形成のた
めの条件を制御する。パターン読取り手段からの連続的
な検出信号を分割し、これを加算処理することによっ
て、検出信号に含まれるノイズ成分を削減することがで
き、画像パターンの被検出パターンの形状を精度良く算
出することができる。被検出パターンを、線幅やドット
サイズの検出が可能なように形成しておくことによっ
て、画像品質向上に必要な線幅やドットサイズの正確な
制御が可能になり、安定した階調性を得ることができ
る。
【0009】また本発明で前記パターン形成手段は、前
記画像パターンを、所定の単位パターン像が所定の間隔
をおいて複数連続するように形成し、前記領域分割手段
は、前記パターン読取り手段が該画像パターンから連続
的に読取る検出信号に従って領域分割を行うことを特徴
とする。
【0010】本発明に従えば、パターン形成手段によっ
て所定の単位パターンを所定の間隔で複数連続的に形成
し、周期的に被検出パターンを形成することができる。
パターン読取り手段が連続的に読取る検出信号に従って
領域分割手段が領域の分割を行うので、周期的に繰返さ
れる被検出パターンに合わせて領域の分割を行うことが
でき、周期性を利用してノイズ成分の削減を行うことが
できる。
【0011】また本発明の前記領域分割手段では、前記
画像パターンの被検出パターンの所定の形状に対応し
て、分割する領域幅が決定されることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、領域分割手段で分割する
検出信号の領域幅を被検出パターンの所定の形状に対応
させるので、分割される領域に対する被検出パターンの
位置を一定に保つことができ、画像品質向上に必要な線
幅やドットサイズの正確な検出が可能になる。
【0013】また本発明で前記記録画像は、複数の色分
解画像情報に従って形成される各色の画像を重ね合わせ
て形成するカラー画像であり、前記パターン形成手段
は、前記画像パターンを、各色のパターンが所定の条件
に従って連続するように形成し、前記制御手段は、各色
の画像パターンからの被検出パターンの形状を算出し、
算出結果に基づく記録画像形成のための条件の制御を、
各色毎に行うことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、パターン形成手段によっ
て、複数の色分解画像情報に従って形成される各色のパ
ターンが所定の条件に従って連続するように形成される
画像パターンを、パターン読取り手段によって連続的に
読取る。制御手段によって、各色の画像パターンの被検
出手段の形状に基づく記録画像形成のための条件の制御
が各色毎に行われるので、画像品質の優れたカラー画像
を形成することができる。
【0015】さらに本発明は、カラー記録画像を、色分
解される所定の画像色毎に設けられる像担持体上に形成
し、各画像色毎に形成される記録画像を重ね合せて記録
部材上に転写する画像形成装置において、各画像色毎の
像担持体上に、所定の形状を有する被検出パターンを含
んで、連続する画像パターンを形成するパターン形成手
段と、各画像色の像担持体毎に設けられ、パターン形成
手段によって形成される画像パターンを連続的に読取る
パターン読取り手段と、各画像色毎に、パターン読取り
手段によって連続的に読取られる検出信号を所定の領域
に分割する領域分割手段と、各画像色毎に、領域分割手
段によって分割された領域の検出信号を加算処理する加
算処理手段と、各画像色毎の加算処理手段の処理結果に
基づいて、該画像パターンの被検出パターンの形状を算
出し、算出結果を該所定形状と比較した結果に基づい
て、該記録画像形成のための条件を各画像色毎に制御す
る制御手段とを含むことを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0016】本発明に従えば、色分解される所定の画像
色毎に画像を形成する像担持体上に、パターン形成手段
によって、所定の形状を有する被検出パターンを含む画
像パターンが形成される。パターン読取り手段によっ
て、各画像色毎に連続的に読取られる検出信号は、領域
分割手段によって所定の領域に分割される。加算処理手
段は、各領域の検出信号を加算処理し、制御手段は、画
像色毎の処理結果に基づいて、該画像パターンの被検出
パターンの形状を算出し、算出結果を該所定形状と比較
した結果に基づいて、該記録画像形成のための条件を各
画像色毎に制御する。各画像色に対応する像担持体上に
画像を形成する際の条件を、画像パターンの形成と検出
とに基づいて正確に制御することができるので、画像品
質向上に必要な線幅やドットサイズなどについても容易
に正確な制御を行うことが、各画像色毎にできるように
なり、安定した階調性を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
しての画像形成装置1の概略的な構成を示す。画像形成
装置1では、像形成手段2で形成する画像を表す画像デ
ータの作成処理を行い、制御パラメータ補正手段3で画
像データを記録するための制御パラメータの補正を行
う。制御パラメータの補正による線幅制御動作は、画像
形成層値1の電源投入時や、一定時間の放置状態の後の
動作再開時に行われる。制御パラメータ補正手段3に
は、コンピュータ装置のプログラム動作によって実現さ
れる領域分割手段4、加算処理手段5、制御手段6およ
び加算用メモリ7が含まれる。領域分割手段4は、パタ
ーン読取手段8が一定の時間間隔で連続的に読取る画像
パターン10の検出信号に所定の処理を施し、時間的に
区分される複数の領域に分割する。加算処理手段5は、
領域分割手段4によって分割される各領域毎に、加算用
メモリ7を使用して検出信号の加算処理を行う。制御手
段6は、加算処理結果に基づいて、ドットサイズや線幅
など、画像パターン10に含まれる所定の被検出パター
ンを検出し、検出結果に基づいて制御パラメータを補正
する。
【0018】図2は、画像パターン10の構成の一例を
示す。画像パターン10は、主走査方向に延びる直線状
のトナー像12と空白14とが周期的に繰り返されて形
成される。トナー像12の主走査方向に垂直な副走査方
向の幅は画素を単位として2ドット分であり、空白14
の副走査方向の幅は22ドット分である。すなわち、画
像パターン10は、被検出パターンである直線状のトナ
ー像12が連続的に、一定の周期で繰返されている。
【0019】図1に示す搬送ベルト16上には、図2に
示すような画像パターン10が形成される。搬送ベルト
16は、本来、搬送方向17に記録紙18を搬送するた
めに設けられている。搬送方向17は副走査方向と一致
し、記録紙18上には像形成手段2からの画像データに
対応して形成されるトナー像20が転写される。このト
ナー像20は、画像データに応じて感光体ドラム22の
表面に静電潜像を形成し、トナーで現像する電子写真方
式で得られる。静電潜像の形成と、現像のためのトナー
の供給は、感光体ドラム22を含む現像装置24によっ
て行われる。制御パラメータ補正のための画像パターン
10は、現像装置24によって、搬送ベルト16上に直
接形成される。
【0020】デジタルカラー複写機などの画像形成装置
1は、通常の複写動作では、現像されたトナー像20を
現像装置24から搬送ベルト16上の記録紙18に転写
する。パターン形成手段でもある像形成手段2は、たと
えば電源スイッチ投入時などで、制御パラメータの補正
を行うように、制御パラメータ補正手段3や現像装置2
4を制御し、画像パターン10を現像装置24の感光体
ドラム22上に書込んで現像してから、搬送ベルト16
上に直接転写して、パターン読取り手段7によって読取
らせる制御を行う。読取り開始タイミングは、現像装置
24での画像パターン20の書込み開始タイミングと同
期させる。書込み開始後、所定時間が経過すると、制御
パラメータ補正手段3を構成するCPUに対して割込み
信号が発生され、読取りが開始される。
【0021】パターン読取手段8による読取り間隔は、
解像度が600dpiであるときの1ドット中に36回
の読取りが可能なように設定されている。搬送方向17
への搬送ベルト16の搬送速度は117mm/secに
設定されている。解像度が600dpiであるため、1
ドットの大きさのトナー像がパターン読取手段8の読取
り位置を通過する時間は、約360μsecとなる。よ
って、時間的には、10μsecに1回の読取りを行う
ことになる。このような読取りの時間間隔はあくまで一
例であり、読取り間隔はこれに限ったものではない。
【0022】図3は、図2に示すような画像パターン1
0を読取って、トナー像12の線幅を測定したデータと
して、パターン読取手段8の出力値の一例を示す。出力
値は、領域分割手段4によって、周期Tの所定の領域に
分割される。加算処理手段5は、パターン読取手段8か
らの出力値を、分割された1領域目から順に加算用メモ
リ7に書込み、加算していく。加算用メモリ7は、読取
り開始前の初期状態として、必ず0が入力されている。
領域の分割周期は、現像装置24でのトナー像20の書
込み周期に等しく、分割点は任意の位置に設定可能であ
る。1領域中には、必ず1個以下のトナー像の検出信号
が含まれているようにする。
【0023】1領域目の検出出力値が全て加算用メモリ
7に書込まれ、加算された後、次の領域の検出出力値
を、先に加算用メモリ7に書込み、加算された値に加算
して加算用メモリ7に書込むことを、所定回数繰返す。
制御手段6は、加算処理された計算値から、その中の最
大値Maxと最小値Minとを抽出し、抽出された2つ
の値を平均し、得られた平均値AVEを閾値として、加
算用メモリ7に記憶されている計算値を2値化する。周
期Tの各領域内には、画像パターン10のトナー像12
および空白14に対応する規則的な出力値の変化と、ノ
イズによる不規則な変化とが混在している。加算処理を
繰返すことによって、不規則なノイズ成分は相殺され、
画像パターン10に対応する規則的な変化の積重ねが強
調されるようになる。
【0024】図4は、図3に示す出力値を示す検出信号
に対して加算処理を行った結果を示す。閾値AVE以上
の出力値を「1」、未満の出力値を「0」として2値化
すると、画像パターン10のトナー像12に対応する部
分が「1」となり、空白14に対応するノイズ成分は
「0」になることが判る。画像パターンの線幅Wは、出
力値のサンプリング数に対応して時間に換算することが
できる。また、時間は、搬送ベルト16の搬送速度に基
づいて、トナー像12の実際の線幅に換算することがで
きる。図4に示すようにして得られる画像パターン10
の線幅Wは、所定の線幅基準値と比較される。線幅基準
値は、トナー像12の理想の幅に等しく、600dpi
の解像度で2ドット幅のトナー像12であれば、線幅基
準値は84.7μmである。
【0025】図1の制御手段6では、加算処理による線
幅Wの計算値と線幅基準値との比較結果から、画像形成
のための制御パラメータを決定する。決定された制御パ
ラメータは像形成手段2にフィードバックされ、画像パ
ターン10を形成したときの制御パラメータに反映させ
て線幅を制御させる。制御パラメータは、たとえば加算
処理による計算値による線幅Wが所定の線幅基準値に対
して10μm太ければ、像形成手段2および現像装置2
4によって形成される画像パターン10中のトナー像1
2が10μm細くなるように、現像装置24内で印加さ
れる現像バイアス電圧を相当する値分変化させるために
必要な値となる。なお、変化させる現像バイアス電圧
は、使用時の気温や湿度、および印刷枚数によって決る
値である。制御パラメータがフィードバックされる像形
成手段2は、制御パラメータに従い、トナー像12の線
幅が線幅基準値とほぼ等しくなるように、現像バイアス
電圧を変化させる。
【0026】図5は、図1の実施形態の像形成手段2と
して、デジタルカラー複写機の概略的な電気的構成を示
す。画像形成部39には、画像データ入力部40、画像
処理部41、画像データ出力部42、ハードディスク4
3、中央処理装置(以下「CPU」と略称する)44、
操作基板ユニット45、および記録モード選択スイッチ
46を含む。画像データは、画像データ出力部42から
再生記録されるばかりではなく、画像データ通信ユニッ
ト47を介して、Personal DigitalAssistants からP
DAと略称される携帯型情報通信機器や、PCと略称さ
れるパーソナルコンピュータ、さらにはFAXと略称さ
れるファクシミリ装置などとの間で画像データを通信す
ることもできる。画像形成部39内には、画像データ記
憶用としても使用されるメインメモリ48も含まれる。
【0027】CPU44は、デジタルカラー複写機とし
て動作させるためのカラーCCD40aを含むスキャナ
関係制御ユニット51、プリンタ関係制御ユニット5
2、自動原稿搬送装置(以下「ADF]と略称する)関
係負荷53およびデスク関係負荷54も制御する。スキ
ャナ関係負荷51には、原稿読取りのためのモータやソ
レノイド等が含まれる。プリンタ関係負荷52には、電
子写真方式でトナー画像を記録紙上に形成し、記録紙の
搬送を行うためのモータ、ソレノイドあるいは高圧等が
含まれる。ADF関係負荷53には、原稿を自動的に搬
送するためのモータ、クラッチあるいはスイッチ等が含
まれる。デスク関係負荷54には、複写が終了した記録
紙を分類して収納するためのモータ、クラッチあるいは
ソータ等が含まれる。画像データ入力部40には、スキ
ャナに含まれるカラーCCD40aが読取った画像デー
タが電気的に入力される。記録モード選択スイッチで、
通常の記録再生モードと、チケット発券モードとを選択
することができる。
【0028】図6は、図5の画像データ入力部40およ
び画像処理部41などに関連する構成をより詳細に示
す。カラーCCD40aは、3ラインのCCDを備え、
カラー原稿画像をRGBの3色に分けて読取り、各色の
ラインデータを出力する。カラーCCD40aによって
読取られたラインデータを処理する画像データ入力部4
0には、シェーディング補正回路40b、ライン合わせ
部40c、センサ色補正部40d、MTF補正部40
e、γ補正部40fおよび圧縮処理部40gが含まれ
る。シェーディング補正回路40bは、カラーCCD4
0aによって読取られたラインデータのライン画像レベ
ルを補正する。ライン合わせ部40cは、3色の画像ラ
インデータ間の時間的なずれを補正するために、ライン
バッファなどを有する。センサ色補正部40dは、カラ
ーCCD40aから出力される3色のラインデータの色
データを補正する。MTF補正部40eは、各画素の信
号の変化にめりはりを持たせるように補正する。γ補正
部40fは、画像の明暗を補正して、視感度補正を行
う。圧縮処理部40gは、3ライン分のデジタルライン
データを圧縮し、必要なビット数を減少させる。圧縮処
理部40gから出力される画像データはLab’信号で
表される。
【0029】画像処理部41は、色空間補正回路41
a、マスキング回路41b、黒検出回路41c、下色除
去・黒点化(以下「UCR・BP」と略称する)回路4
1d、濃度処理回路41e、変倍処理回路41f、分離
/スクリーン回路41gおよび圧縮処理部41hを含
む。色空間補正回路41aは、画像データ入力部40あ
るいは画像データ通信ユニット47を介して入力される
カラー画像信号の色再現域を、デジタルカラー複写機が
備えるカラートナーによる色再現域に補正する。マスキ
ング回路41bは、入力される画像データのLab’信
号をデジタルカラー複写機としての各記録部に対応し
て、イエロー・マゼンタ・シアンを表すYMC信号に変
換する。黒検出回路41cは、カラー画像のLab’信
号から黒成分Kを検出する。UCR/BP回路41d
は、マスキング回路41bから出力されるYMC信号
に、黒検出回路41cから出力される黒成分K信号を添
加する黒添加処理を行う。濃度処理回路41eは、濃度
変換テーブルに基づいてカラー画像信号の濃度を調整す
る。変倍処理回路41fは、設定されている倍率に基づ
いて入力された画像情報を倍率変換する。分離/スクリ
ーン回路41gは、入力画像データから画像情報中の文
字・写真・網点領域検出して領域分離するとともに、画
像の出力パターンを決定する。圧縮処理部41hは、Y
MCKの各成分で表されるデジタルデータを圧縮して、
必要とするビット数を減少させる。画像データ出力部4
2は、各色毎に電子写真法による画像を形成するための
レーザ記録を行うレーザスキャナユニット(以下「LS
U」と略称する)42a〜42dと、各LSU42a〜
42dの出力に対し、各色の画像データに基づいてパル
ス幅変調を行うレーザコントロールユニット(以下「L
SU CONT」と略称する)42xとを含む。
【0030】ハードディスク43は、画像処理部41か
らシリアル出力されるYMCKの4色で各色8ビットず
つ合計32ビットの画像データを順次受取り、各色毎に
記憶管理する4基のハードディスク43a,43b,4
3c,43dと、画像処理部41で出力される32ビッ
トの画像データを順次受取り、バッファに一時的に蓄え
ながら32ビットのデータを8ビット4色の画像データ
に変換して4基のハードディスク43a,43b,43
c,43dに分割管理させるハードディスクコントロー
ルユニット(以下「HD CONT」と略称する)43
xとを含む。
【0031】CPU44は、画像データ入力部40、画
像処理部41、画像データ出力部42、ハードディスク
43、画像データ通信ユニット47などを、BUS60
を介し所定のシーケンスに基づいて制御する。BUS6
0には、さらに画像データ入力部40、画像処理部41
あるいは画像データ通信ユニット47を経ていったんハ
ードディスク43やメインメモリ48に記憶された画像
データに対して、所定の画像編集を施すために画像編集
部70も接続される。
【0032】画像データ通信ユニット47は、デジタル
カラー複写機とは別に設けられる外部の画像入力処理装
置からの画像データを受入れるための通信インタフェイ
スであり、赤外線インタフェイス(以下「IR I/
F」と略称する)47a、スキャナインタフェイス(以
下「Scanner I/F」と略称する)47b、ビ
デオインタフェイス(以下「Video I/F」と略
称する)47c、ファクシミリインタフェイス(以下
「Fax I/F」と略称する)47dおよびRIP/
NW I/F47eなどを含む。IR I/F47a
は、PDAなどと赤外線通信を行うことができる。Sc
anner I/F47bは、SCSI規格などに基づ
いてPCと接続することができる。Video I/F
47cは、CSと接続することができる。Fax I/
F47dは、ファクシミリ装置と公衆電話回線を介して
接続することができる。RIP/NW I/F47e
は、パーソナルコンピュータ(PC)、ネットワーク
(NW)あるいは携帯型情報通信機(PDA)などに接
続することができる。このような画像データ通信ユニッ
ト47を介して入力される画像データも、いったん画像
処理部41に入力して色空間補正などを行えば、デジタ
ルカラー複写機の画像記録部で取扱うことができるデー
タレベルに変換されて、ハードディスク43a〜43d
に記憶管理されることになる。
【0033】図5を参照して、CPU44には、操作パ
ネルなどを含む操作基板ユニット45が相互に通信可能
な状態で接続されており、操作者が設定入力した複写モ
ードに応じて制御信号をCPU44に転送し、デジタル
カラー複写機の動作モードなどを切換えることができる
ようになっている。またCPU44からは、デジタルカ
ラー複写機の動作状態を示す制御信号を操作基板ユニッ
ト45へ転送し、操作基板ユニット45側では、この制
御信号に基づいて、デジタルカラー複写機としての装置
が現在どのような状態になっているのかを操作者に示す
ように、表示部などで動作状態を表示する。
【0034】図7は、図5の操作基板ユニット45に関
連する操作パネル80を示す。この操作パネル80の中
央部分には、タッチパネル方式の液晶表示装置81が配
置され、その周囲に各種モード設定キー群が配置されて
いる。このタッチパネル方式の液晶表示装置81の画面
上には、常時画像編集機能を選択するための画面に切換
える画面切換エリアが設けられ、このエリアを指で直接
押圧操作すると、各種画像編集機能が選択可能となるよ
うに、液晶表示装置81の画面上に各種編集機能が一覧
表示される。そのようにして表示されている各種編集機
能の中から、操作者が所望する機能が表示されている領
域を指で直接触れることによって、編集機能が設定され
る。
【0035】以下、操作パネル80上に配置される各種
設定キー群について簡単に説明する。ダイヤル82は、
液晶表示装置81の画面の明るさを調整するために設け
られる。倍率自動設定キー83は、操作すると複写の倍
率が自動的に選択されるモードに設定される。ズームキ
ー84は、複写倍率を1%刻みで設定するために用い
る。固定倍率キー85,86は、固定倍率を読出して選
択するために設けられる。等倍キー87は、複写倍率を
標準倍率である等倍に戻すために設けられる。濃度切換
キー88は、濃度調整を自動から手動に、または写真モ
ードに切換えるために設けられる。濃度調整キー89
は、手動モードまたは写真モードの時に、濃度レベルを
細かく設定するために設けられる。トレイ選択キー90
は、複写機の給紙部にセットされている用紙サイズの中
から希望する用紙サイズを選択するために設けられる。
枚数設定キー91は、複写枚数の設定を行うために設け
られる。クリアキー92は、複写枚数をクリアしたり、
連続コピーモード動作中に複写を途中で止めるときに操
作する。スタートキー93は、複写動作の開始を指示す
るために設けられる。全解除キー94は、現在設定され
ているモードの全てを解除して標準状態に復帰させるた
めに設けられる。割込みキー95を、連続複写動作中に
別の原稿に対する複写を行いたいときに操作すると、一
時的に連続複写動作が中止され、別の原稿に対するコピ
ーが終了すると再び元の連続複写動作に戻る。
【0036】操作ガイドキー96は、複写機の操作がわ
からないときなどに操作して、液晶表示装置81を用い
て、複写機の操作方法がメッセージ表示させるために設
けられる。メッセージ順送りキー97を操作すると、操
作ガイドキー96の操作によって表示されるメッセージ
の続きを表示させる。画面モード設定キー98によっ
て、両面複写モードの設定を行う。後処理モード設定キ
ー99は、複写機から排出される複写物を仕分けるため
の後処理装置の動作モードを設定するために用いる。メ
モリ送信モードキー100は、送信原稿を読取った画像
データをいったんメインメモリ48やハードディスク4
3などの画像メモリに蓄えてから送信するために用い
る。動作モード切換えキー101は、デジタルカラー複
写機としての動作モードをコピー、ファクシミリおよび
プリンタの間で切換えるために用いる。ワンタッチダイ
ヤルキー102は、ファクシミリ装置として用いるとき
に、送信先の電話番号を予め記憶させておいて、送信時
にワンタッチ操作で送信先に公衆電話網を介して接続さ
せるために用いる。
【0037】本実施形態では、操作パネル80に、記録
モード選択スイッチ46も設けられる。なお、図7に示
すような操作パネル80およびその上に配置される各種
キーは、あくまでも一つの例であり、カラーデジタル複
写機などの画像形成装置に搭載される各種機能に応じて
異なってくることは当然である。
【0038】図8は、本実施形態のデジタルカラー複写
機の機械的構成を概略的に示す。複写機本体109の上
面には、画像読取部110の原稿台111および操作パ
ネル80が設けられている。原稿台111の上面には、
原稿台111に対して開閉可能なADF装置112が装
着される。ADF装置112は、両面原稿に対応し、原
稿の一方の面が原稿台111の所定位置において対向す
るように搬送を行い、一方の面についての画像読取りが
終了した後に、他方の面が原稿台111の所定位置に対
向するように、原稿を反転して搬送する。1枚の原稿に
ついて両面の画像読取りが終了すると、その原稿を排出
し、次の原稿について両面搬送動作を行う。原稿の搬送
および表裏反転の動作は、複写全体の動作に関連して制
御される。ADF装置112を使用しない場合には、原
稿台111上に直接原稿を載置して複写を行う。
【0039】原稿台111上の原稿の画像を読取るため
に、原稿台111の下方には、原稿台111の下面に沿
って平行に往復移動する原稿走査体が配置されている。
原稿走査体は、第1の走査ユニット113と、第2の走
査ユニット114と、光学レンズ115と、光電変換素
子としてのカラーCCD40aとを含む。第1の走査ユ
ニット113は、原稿台111の下面から一定の距離を
保ちながら、所定の走査速度で平行に往復移動し、原稿
画像面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を
所定の方向に向かって偏向させる第1ミラーとを搭載す
る。第2の走査ユニット114は、第1ミラーによって
偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向
かって偏向させる第2および第3ミラーを搭載し、第1
の走査ユニット113と一定の速度関係をもって平行に
往復移動する。光学レンズ115は、第3ミラーによっ
て偏向された原稿からの反射光像を縮小して所定の位置
に光像として結像させる。カラーCCD40aは、光学
レンズ115によって結像される光の像を順次光電変換
して、原稿からの反射光像を電気信号に変換して出力す
る。
【0040】複写機本体109の下部側には、画像形成
部210が配置される。画像形成部210の下側には、
給紙機構211が設けられ、用紙トレー211a内に記
録紙18が積層状態で貯蔵される。1枚ずつ分離供給さ
れる記録紙18は、画像形成部210の手前に配置され
るレジストローラ対212によって搬送タイミングが制
御され、画像形成部210とタイミングが合うように供
給搬送される。画像形成部210の下方には転写搬送ベ
ルト機構213が配置されており、駆動ローラ214お
よび従動ローラ215などの複数のローラ間に、図1の
搬送ベルト16に相当する転写搬送ベルト216が張架
される。転写搬送ベルト216は記録紙18を静電吸着
させて、大略的に水平方向に搬送する。転写搬送ベルト
機構213の下流側には、記録紙18上に転写形成され
るトナー像を定着させるための定着装置217が配置さ
れている。定着装置217の定着ローラニップ間を通過
した記録紙18は、搬送方向切換ゲート218を経て、
排出ローラ219によって複写機本体109の外壁に取
付けられている排出トレイ220上に排出される。
【0041】搬送方向切換ゲート218は、定着後の記
録紙18を複写機本体109外に排出するか、再び画像
形成部210に向かって再供給するか選択するために、
記録紙18の搬送経路を切換える。搬送方向切換ゲート
218によって、再び画像形成部210に向かって搬送
方向が切換えられる記録紙18は、スイッチバック搬送
経路221を介して、表裏反転の後、画像形成部210
へ再度供給される。駆動ローラ214および従動ローラ
215などによって大略的に平行に張架される転写搬送
ベルト216の上側には、転写搬送ベルト216に近接
し、搬送経路上流側から順に、第1、第2、第3および
第4の画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdが
併設されている。転写搬送ベルト216は、駆動ローラ
214によって、矢符Zで示す方向に摩擦駆動され、給
紙機構211を通じて給送される転写材である記録紙1
8と担持し、画像形成ステーションPa,Pb,Pc,
Pdへと順次搬送する。
【0042】各画像ステーションPa,Pb,Pc,P
dは、実質的に同一の構成を有し、矢符F方向に回転駆
動される感光体ドラム222a,222b,222c,
222dをそれぞれ含む。各感光体ドラム222a,2
22b,222c,222dの周辺には、感光体ドラム
222a,222b,222c,222dを一様に帯電
させる帯電器223a,223b,223c,223d
と、感光体ドラム222a,222b,222c,22
2d上に形成される静電潜像を現像する現像装置224
a,224b,224c,224dと、現像されたトナ
ー像を転写材である記録紙18上へ転写する転写用放電
器225a,225b,225c,225dと、感光体
ドラム223a,223b,223c,223d上に残
留するトナーを除去するクリーニング手段226a,2
26b,226c,226dとが、回転方向Fに沿って
順次配置されている。各感光体ドラム222a,222
b,222c,222dの上方には画像データに応じて
変調されたドット光を発生する半導体レーザ素子と、半
導体レーザ素子からの光を走査方向に偏向させるための
偏向装置と、偏向装置によって偏向されたレーザ光を感
光体ドラム222a,222b,222c,222d表
面上に結像させるためのfθレンズなどから構成される
LSU42a,42b,42c,42dがそれぞれ設け
られている。
【0043】LSU42a,42b,42c,42dに
は、カラー偏向画像のイエロー成分像、マゼンタ成分
像、シアン成分像およびブラック成分に対応する画素信
号がそれぞれ入力される。画像ステーションPa,P
b,Pc,Pdの感光体ドラム222a,222b,2
22c,222d上には、色変換された原稿画像に対応
する静電潜像が形成される。現像装置224a,224
b,224c,224dにはイエロー色、マゼンタ色、
シアン色およびブラック色のトナーがそれぞれ貯留され
ているので、トナーによって静電潜像を現像すると、色
変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現さ
れる。
【0044】駆動ローラ214は、モータ227によっ
て回転駆動される。第1の画像形成ステーションPaと
給紙機構211との間には、記録紙18のブラシを備え
る吸着用帯電器228が設けられる。吸着用帯電器22
8は、転写搬送ベルト216の表面を帯電させ、給紙機
構211から供給される記録紙18を確実に吸着させた
状態で、第1の画像形成ステーションPaから第4の画
像形成ステーションPdの間に、ずれることなく搬送さ
せる。第4の画像形成ステーションPdと定着装置21
7との間で、駆動ローラ214のほぼ直上には、図示を
省略する除電器も設けられており、転写搬送ベルト21
6上に静電吸着している記録紙18を分離するための交
流電界が印加される。
【0045】上述の構成デジタルカラー複写機において
は、記録部材としての記録紙18はカットシート状のも
のが使用され、用紙トレー211aから送出されて給紙
機構211の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、
記録紙18の先端部分が図示を省略するセンサによって
検知される。センサから出力される検知信号に従い、い
ったん用紙はレジストローラ対212によって停止さ
れ、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdの
動作とタイミングをとって矢符Z方向に回転している転
写搬送ベルト216側に送られる。前述の吸着用帯電器
228によって転写搬送ベルト216は所定の帯電が施
されているので、記録紙18は、各画像形成ステーショ
ンPa,Pb,Pc,Pdを通過する期間、安定して搬
送供給される。各画像形成ステーションPa,Pb,P
c,Pdでは、各色のトナー像がそれぞれ形成され、転
写搬送ベルト216によって静電吸着搬送されている記
録紙18の表面上に重ね合わせられる。第4の画像形成
ステーションPdによる画像の転写が完了すると、記録
紙18の先端部分から除電され、転写搬送ベルト216
上から剥離されて定着装置217へと導かれる。最後に
トナー画像が定着された記録紙18は、複写機本体10
9の外壁に設けられる排出口から排出トレイ220上に
排出される。
【0046】図1のパターン読取手段8に相当する読取
手段230は、図8に示すように、転写搬送ベルト21
6が平面状態であり、かつ転写搬送ベルト216の表面
に垂直にレーザ照射が可能な位置に配置される。図9に
部分的に拡大して示すように、読取手段230は、半導
体レーザ231、コリメートレンズ232、対物レンズ
233、偏向ビームスプリッタ234、集束レンズ23
5およびホトダイオード236を含んで構成される。半
導体レーザ231から出射されるレーザ光は、コリメー
トレンズ232を通って平行光となり、偏向ビームスプ
リッタ234を通過後、対物レンズ233で転写搬送ベ
ルト216の表面上の微小な点に集るように絞り込まれ
る。転写搬送ベルト216の表面からの正反射光は、対
物レンズ233を通して平行光となり、偏向ビームスプ
リッタ234によって反射光の向きが変えられる。向き
が変えられた反射光は、集束レンズ235で絞り込ま
れ、ホトダイオード236に入射し、ここで信号検出が
行われる。
【0047】このような読取手段230は、コンパクト
・ディスク(CD)などの光ディスク等の再生装置など
で使用されている光ピックアップを流用することもでき
る。光ピックアップは大量生産されているので、読取手
段230の低コスト化を図ることができる。また、線幅
制御用の画像パターン10が転写搬送ベルト216上に
形成されるので、転写搬送ベルト216に記録紙16が
供給される位置までの間に、トナー像12などとして付
着しているトナーを除去するためのクリーニング手段2
40を設けておく。
【0048】以上で説明した実施形態では、転写搬送ベ
ルト216を像担持体としてトナー像10をその表面上
に形成している。カラー画像に対しては、各色毎に画像
パターン10を形成して制御パラメータの補正を行う。
複数色を重ね合わせれば、重ね合せの精度を検出して再
調整することも可能である。制御パラメータ補正のため
に検出するトナー像10は、感光体ドラム222a,2
22b,222c,222dの表面上に形成されてから
転写搬送ベルト16上に転写されるので、転写される前
に、感光体ドラム222a,222b,222c,22
2dの表面上から直接読取るようにすることも可能であ
る。各感光体ドラム222a,222b,222c,2
22dから直接読取るようにすると、各感光体ドラム2
22a,222b,222c,222dの経年変化や温
度湿度による特性の変化を容易に検知し、適切な制御パ
ラメータの補正を行って画質の向上を図ることができ
る。
【0049】また、画像形成装置1としてカラーデジタ
ル複写機について説明しているけれども、モノクロ複写
機や、プリンタなどの他の種類の画像形成装置であって
も、同様に本発明を適用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像パタ
ーンを読取った連続的な検出信号を分割し、これを加算
処理することによって、検出信号に含まれるノイズ成分
を削減することができ、画像パターンの被検出パターン
の形状を精度良く算出することができる。被検出パター
ンを、線幅やドットサイズの検出が可能なように形成し
ておくことによって、画像品質向上に必要な線幅やドッ
トサイズの正確な制御が可能になり、温度や湿度などの
環境の変化や経年変化に対して、安定した階調性を得る
ことができる。
【0051】また本発明によれば、周期的に被検出パタ
ーンを形成することができるので、検出信号に従って領
域の分割を行えば、周期的に繰返される被検出パターン
に合わせて領域の分割を行うことができ、周期性を利用
してノイズ成分の削減を行うことができる。
【0052】また本発明によれば、領域幅を被検出パタ
ーンの所定の形状に対応させるので、分割される領域に
対する被検出パターンの位置を一定に保つことができ、
画像品質向上に必要な線幅やドットサイズの正確な検出
が可能になる。
【0053】また本発明によれば、複数の色分解画像情
報に従って形成される各色のパターンに基づく記録画像
形成のための条件の制御が各色毎に行われるので、画像
品質の優れたカラー画像を形成することができる。
【0054】さらに本発明によれば、色分解される所定
の画像色毎に設けられる像担持体上に、所定の形状を有
する被検出パターンを含む画像パターンが形成される。
各画像色毎に連続的に読取られる検出信号は、所定の領
域に分割され、各領域の検出信号が加算処理され、被検
出パターンの形状が算出され、算出結果に基づいて、記
録画像形成のための条件が各画像色毎に制御される。各
画像色に対応する像担持体上に画像を形成する際の条件
を正確に制御することができるので、画像品質向上に必
要な線幅やドットサイズなどについても容易に正確な制
御を行うことが、各画像色毎にできるようになり、安定
した階調性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態としての画像形成装置1
の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態で線幅制御に用いる画像パター
ン10の一例を示す図である。
【図3】図1のパターン読取手段8による画像パターン
10の読取り出力値を示すグラフである。
【図4】図3の読取り出力値に対して加算処理を行った
結果を示すグラフである。
【図5】図1の実施形態の画像形成装置1として、カラ
ーデジタル複写機の概略的な電気的構成を示すブロック
図である。
【図6】図5の画像データ入力部40および画像処理部
41に関連する構成を示すブロック図である。
【図7】図5の操作基板ユニット45に含まれる操作パ
ネル80を示す部分的な平面図である。
【図8】図5のデジタルカラー複写機の概略的な機械的
構成を示す正面断面図である。
【図9】図5の読取手段230に関連する構成を簡略化
して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 像形成手段 3 制御パラメータ補正手段 4 領域分割手段 5 加算処理手段 6 制御手段 7 加算用メモリ 8 パターン読取手段 10 画像パターン 12,20 トナー像 14 空白 16 搬送ベルト 18 記録紙 22,222a〜222d 感光体ドラム 24,224a〜224d 現像装置 39 画像形成部 40 画像データ入力部 40a カラーCCD 41 画像処理部 42 画像データ出力部 44 CPU 45 操作基板ユニット 48 メインメモリ 51 スキャナ関係制御ユニット 52 プリンタ関係制御ユニット 80 操作パネル 81 液晶表示装置 210 画像形成部 211 給紙機構 216 転写搬送ベルト 217 定着装置 227 モータ 230 読取手段 231 半導体レーザ 236 ホトダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録画像を像担持体上に形成し、記録部
    材上に転写する画像形成装置において、 該像担持体上に、所定の形状を有する被検出パターンを
    含んで、連続する画像パターンを形成するパターン形成
    手段と、 パターン形成手段によって形成される画像パターンを連
    続的に読取るパターン読取り手段と、 パターン読取り手段によって連続的に読取られる検出信
    号を所定の領域に分割する領域分割手段と、 領域分割手段によって分割された領域の検出信号を加算
    処理する加算処理手段と、 加算処理手段の処理結果に基づいて、該画像パターンの
    被検出パターンの形状を算出し、算出結果を該所定形状
    と比較した結果に基づいて、該記録画像形成のための条
    件を制御する制御手段とを含むことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記パターン形成手段は、前記画像パタ
    ーンを、所定の単位パターン像が所定の間隔をおいて複
    数連続するように形成し、 前記領域分割手段は、前記パターン読取り手段が該画像
    パターンから連続的に読取る検出信号に従って領域分割
    を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記領域分割手段では、前記画像パター
    ンの被検出パターンの所定の形状に対応して、分割する
    領域幅が決定されることを特徴とする請求項1または2
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記記録画像は、複数の色分解画像情報
    に従って形成される各色の画像を重ね合わせて形成する
    カラー画像であり、 前記パターン形成手段は、前記画像パターンを、各色の
    パターンが所定の条件に従って連続するように形成し、 前記制御手段は、各色の画像パターンからの被検出パタ
    ーンの形状を算出し、算出結果に基づく記録画像形成の
    ための条件の制御を、各色毎に行うことを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 カラー記録画像を、色分解される所定の
    画像色毎に設けられる像担持体上に形成し、各画像色毎
    に形成される記録画像を重ね合せて記録部材上に転写す
    る画像形成装置において、 各画像色毎の像担持体上に、所定の形状を有する被検出
    パターンを含んで、連続する画像パターンを形成するパ
    ターン形成手段と、 各画像色の像担持体毎に設けられ、パターン形成手段に
    よって形成される画像パターンを連続的に読取るパター
    ン読取り手段と、 各画像色毎に、パターン読取り手段によって連続的に読
    取られる検出信号を所定の領域に分割する領域分割手段
    と、 各画像色毎に、領域分割手段によって分割された領域の
    検出信号を加算処理する加算処理手段と、 各画像色毎の加算処理手段の処理結果に基づいて、該画
    像パターンの被検出パターンの形状を算出し、算出結果
    を該所定形状と比較した結果に基づいて、該記録画像形
    成のための条件を各画像色毎に制御する制御手段とを含
    むことを特徴とする画像形成装置。
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