JP3660825B2 - 車両運行情報収集装置及び車両運行情報解析システム - Google Patents

車両運行情報収集装置及び車両運行情報解析システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両運行情報解析システムに関し、より詳細には、路線バスあるいは宅配物等を配送する配送車両の運行において、その運行情報を収集する車両運行情報収集装置を備え、記憶媒体に収集された運行情報を解析する車両運行情報解析システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
貨物輸送用トラック、タクシー等の営業用車両の運行管理に用いられる車両運行情報解析システムは、車両に搭載され、車両の出庫から入庫までの一運行において、その車両の走行距離、走行時間等の車両の走行に関する累積情報を生成させるとともに、荷積や荷卸に要した時間や休憩時間など各種の運行状況データを計測或いは手入力されて、その運行状況データに累積情報を付加させ、この1又は複数の運行状況データを運行情報としてメモリカード等の着脱可能な記憶媒体に収集し記憶させる車両運行情報収集装置と、記憶媒体が装着されると、それに記憶されている運行情報を読み出して、その運行情報を構成する各種の運用状況データに基づいて各種運行記憶の解析を行う車両運行情報収集装置とは別体として配置される車両運行情報記憶解析装置とから、その主要部が構成されるものである。
【0003】
また、運行情報収集装置では、装置本体への記憶媒体の装着によって出庫処理が行われる。そして、この出庫処理後から運行状態の変化に応じて発生する運行状況データの収集が開始され、その後、終了スイッチ、書込スイッチ等の終了操作に応じて運行状況データの収集を終了し、入庫処理が行われることで、出庫から入庫までの一運行における運行情報が完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車両運行情報収集装置では、上述した終了操作を行わずに記憶媒体が取り出されたり、バッテリー断が発生したような場合は入庫処理が行われないため、記憶媒体に記憶されている運行情報は、それまでに収集された運行状況データが記憶された未完成の運行情報となってしまっていた。一方、このような未完成の運行情報が記憶されている記憶媒体が車両運行情報解析装置に装着された場合、この車両運行情報解析装置では運行情報の解析処理を行い、この解析処理が解析不可能となるまで運行情報の未完成を認識することができず、また、この運行情報からでは未完成となった原因を判断することができないという不具合を有していた。
【0005】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、記憶媒体に記憶されている運行情報の正当性を速やかに認識させることができる車両運行情報解析システムを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の車両運行情報解析システムは、図1の基本構成図に示すように、車両の運行状況に応じて運行状況データを発生する運行状況データ発生手段12aと、該運行状況データ発生手段12aが前記車両の出庫処理から入庫処理までの間に発生した前記運行状況データを着脱自在の記憶媒体40に運行情報として収集し記憶する運行情報収集手段12bを備えた車両運行情報収集装置において、前記運行情報収集手段12bによって収集された前記運行情報に前記入庫処理に至った条件を識別させる入庫識別情報を付加する入庫識別情報付加手段12cを有する車両運行情報収集装置1と、前記記憶媒体40に記憶された前記運行情報を取り込む取込手段51と、該取込手段51で取り込まれた前記運行情報に付加された前記入庫識別情報に基づいて前記運行情報の正当性を判定する判定手段52と、該判定手段52によって正当と判定された前記運行情報に基づいて前記車両の運行状態を解析する解析手段53とを有する車両運行情報解析装置5とを備えることを特徴とする。
【0007】
上記請求項1に記載した本発明の車両運行情報解析システムによれば、車両運行情報収集装置1によって、運行情報に入庫識別情報が付加されて記憶媒体40に記憶される。そして、車両運行情報解析装置5の取込手段51によって、記憶媒体40から運行情報が取り込まれ、この運行情報に付加されている入庫識別情報に基づいて正当性の判定が判定手段52によって行われる。そして、判定手段52によって正当と判定された場合に、その運行情報の解析が解析手段53によって行われる。よって、車両運行情報解析装置5では、入庫識別情報に基づいてその運行情報の正当性を速やかに認識することができるので、未完成の運行情報の解析を行う必要がなくなる。また、未完成の運行情報についても、入庫識別情報に基づいて未完成となった原因を判断することができる。従って、運行情報に入庫識別情報を付加することによって、運行情報の正当性を速やかに認識することができる車両運行情報解析システムを提供することができる。
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の車両運行情報解析システムにおいて、前記入庫識別情報付加手段12cは、前記出庫処理に応じて予め定められた前記入庫識別情報を付加し、前記入庫処理に応じて前記入庫識別情報を更新することを特徴とする。
【0009】
上記請求項2に記載した本発明の車両運行情報解析システムによれば、入庫識別情報付加手段12cによって、出庫処理に応じて収集途中の運行情報に予め定められた入庫識別情報が付加される。例えば、終了操作を行わずに不正に記憶媒体40が取り出されたことを示す入庫識別情報を、出庫処理に応じて収集途中の運行情報に付加しておくことで、不正操作によってカードが取り出されるようなことが生じても、入庫識別情報によって速やかに運行情報が未完成であることを認識させられるとともに、未完成となった原因を特定させることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両運行情報解析システムを適用した一実施の形態を、図2〜図5の図面を参照して説明する。
【0013】
図2は本発明に係る車両運行情報解析システムの概略を示す構成図であり、図3は図2の車両運行情報収集装置の構成を示すブロック図であり、図4は図2のカードのメモリマップの一例を示した図であり、図5は図3のCPUが行う処理概要の一部を示すフローチャートである。
【0014】
図2において、1は車両運行情報収集装置を示し、この車両運行情報収集装置1は、車両に搭載されるもので、スロットから挿入されたICカードやメモリカード等のカード状記憶媒体(以下、カードと称する)40に、指定された情報等の書き込みなどを行うリーダライタ部14と、運行の終了に応じて押圧される終了スイッチ17と、情報の確認等を行う際の表示を行う表示部と、各種の操作キーとを有して構成されている。
【0015】
また、この車両運行情報収集装置1には、ハンディーターミナル20や走行センサ、エンジン回転センサ(ともに図示せず)などが接続されている。なお、カード40のスロットに対する挿入は手動で行い、スロットからのカード40の排出は、終了スイッチ17が操作されて、カード40に対する書込処理が終了した後に、リーダライタ部14内の排出機構(図示せず)が自動で行う。
【0016】
ハンディーターミナル20は、運転者及び同乗者に関する情報、運行情報を取得する際に必要な情報、運行状態における各種イベントに関する情報を入力するもので、必要な情報を示すファンクションキー、数値を入力するテンキー、入力操作、情報の確認等を行う際の表示を行う表示部などを備えている。
【0017】
一方、車両の運行を管理する車両管理事務所などに設置される車両運行情報解析装置5は、予め定めたプログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ(パソコン)50を有する。パソコン50は、パソコン本体と、これに接続されたキーボード、CRTを有して構成されている。そして、このパソコン50には、車両運行情報収集装置1から取外したカード40から運行情報を読み取るリーダライタ30と、このリーダライタ30によってパソコン50に入力された運行情報の解析結果を紙に出力するためのプリンタ60が接続されている。なお、リーダライタ30は、カード40の挿入/排出を行うスロット30aを有する。
【0018】
次に、図2に示す車両運行情報収集装置1の構成について、図3を参照して説明する。
【0019】
図3において、10はマイクロコンピュータ(μCOM)を示し、μCOM10は、プログラムや固定データを格納した読み出し専用のメモリ(ROM)11と、このROM11に格納されているプログラムに従って処理を実行する中央演算処理装置(CPU)12と、このCPU12の処理の過程で発生する各種のデータを格納する格納エリアを有する読み出し書き込み自在のメモリ(RAM)13とを内蔵する。また、μCOM10は、入力ポートI1、電源ポートVCC、2つの入出力ポートIO1及びIO2を有する。
【0020】
μCOM10の入出力ポートIO1には、リーダライタ部14が接続されている。そして、リーダライタ部14からはカード40の装着状態などがμCOM10に入力される。また、μCOM10からはカード40に書き込むデータや、カード40の排出要求などの各種信号が出力される。
【0021】
μCOM10の電源ポートVCCには、車両のバッテリーから供給される電力を、CPU12、リーダライタ部14等に分配して供給する電源部15が接続されている。そして、この電源部15には、前記バッテリーからの電力供給が断たれた場合に、所定時間に亘りCPU12に電力を供給するバックアップ電池16が接続されている。
【0022】
μCOM10の入力ポートI1には終了スイッチ17の一端が接続され、終了スイッチ17の他端は接地されている。そして、この終了スイッチ17のON/OFF状態がμCOM10に入力されている。
【0023】
μCOM10の入出力ポートIO2には、ハンディーターミナル20が接続されている。そして、ハンディーターミナル20からは書込キーなどの操作に応じた運行情報の終了を要求する終了要求信号、操作キーによって入力されたデータ信号などの各種信号が入力される。また、μCOM10からは入力要求などの信号が出力される。
【0024】
次に、図2に示すカード40のメモリマップの構成について、図4を参照して説明する。
【0025】
図4において、カード40は、このカード40を管理するために必要な管理情報を格納する管理エリア41と、車両の運行情報を格納するためのデータエリア42とを有している。そして、管理エリア41は後述する411〜416の各種情報を格納する格納エリアを有して構成されている。また、データエリア42は車両の運行状況の変化に応じて発生する運行状況データ420を複数格納が可能なように構成されている。なお、各運行状況データ420は時系列的に格納されるため、車両運行情報解析装置5において運行状況データ420を順次参照して解析することで、乗務日報等を作成することができる。
【0026】
また、上述した管理エリア41には、入庫処理に至った条件を識別させる入庫識別情報411と、カード40を管理するために割り振られたカードNo.情報412と、データエリア42における次の運行状況データの格納先アドレスをポイントするアドレスポインタ情報413と、出庫時のカード40か否かの判定を行うための前カードNo.情報414と、車両が最後に出庫したときの車両コードを示す車両コード情報415と、車両が最後に出庫した時刻を示す出庫時刻情報416とが格納される。
【0027】
ここで、入庫識別情報411は1バイトのフラグとして用いられている。この入庫識別情報411の各ビットには、車両運行情報収集装置1における入庫処理に至った条件として考えられる事項がそれぞれ定義されている。詳細には、入庫識別情報411の0ビットには、終了スイッチ17等の操作によって入庫処理を行い正常に運行情報の収集が終了したことが定義されている。同様に、1ビットには終了スイッチ17等の終了操作を行わずに不正にカード40が取り出された(運行情報未完成)ことが定義され、2ビットにはバッテリー断によって運行情報の収集が異常終了した(運行情報未完成)ことが定義され、3ビットにはハンディーターミナル20などの外部機器からの終了要求に応じて入庫処理を行い、正常に運行情報の収集が終了したことが定義されている。
【0028】
次に、図3に示す車両運行情報収集装置1のCPU12が行う本発明に係る処理の概要を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0029】
図5において、車両運行情報収集装置1の電源が投入されると、ステップS1において、RAM13の各種格納エリアなどの初期設定が行われることで、初期処理が実行され、その後ステップS2に進む。なお、この初期処理によって、RAM13の出庫済フラグFに初期値である0が設定される。
【0030】
ステップS2において、入出力ポートIO1を介してリーダライタ部14にカード40が挿入されているか否かが判定される。カード40が挿入されていると判定された場合は(ステップS2でY)、ステップS3に進む。一方、挿入されていないと判定された場合は(ステップS2でN)、ステップS17に進む。
【0031】
ステップS3において、RAM13の出庫済フラグFが0であるか否かが判定されることで、出庫処理が済んでいるか否かが判定される。出庫済フラグFが0、つまり、出庫処理が済んでいないと判定された場合は(ステップS3でY)、ステップS4に進む。一方、出庫済フラグFが0ではない、つまり、出庫処理が済んでいると判定された場合は(ステップS3でN)、ステップS7に進む。
【0032】
ステップS4において、図4に示す管理エリア41に相当する管理情報がRAM13に作成され、この作成された管理情報と書込先アドレスが入出力ポートIO1を介してリーダライタ部14に出力される。そして、出庫に対する運行状況データ420がRAM13に作成され、この運行状況データ420と書込先アドレスとして管理エリア41のアドレスポインタ情報413が入出力ポートIO1を介してリーダライタ部14に出力される。以上の処理を実行することで出庫処理が実行され、その後、ステップS5に進む。なお、出力された管理情報及び運行状況データ420は、リーダライタ部14によってそのスロットに挿入されているカード40の所定の位置から図4に示すように書き込まれる。
【0033】
ステップS5において、RAM13の出庫済フラグFに1が設定され、ステップS6に進む。そして、ステップS6において、入庫識別情報411である入庫処理が行われる前に不正にカード40が取り出されたことを示す”0x02”と書込先アドレスが入出力ポートIO1を介してリーダライタ部14に出力されることで、入庫識別情報設定処理(不正操作情報設定)が実行され、その後ステップS7に進む。なお、出力された入庫識別情報411は、リーダライタ部14によってそのスロットに挿入されているカード40の図4に示す管理エリア41の入庫識別情報411の位置に書き込まれる。
【0034】
ステップS7において、運行状態の変化を検出した際に運行状況データ420が生成される。そして、この生成された運行状況データ420と書込先アドレスとして管理エリア41のアドレスポインタ情報413が入出力ポートIO1を介してリーダライタ部14に出力されることで、運行状況データ生成書込処理が実行され、ステップS8に進む。なお、運行状態の変化に応じて運行状況データ420が生成され、カード40に書き込まれる過程は、本発明とは関係ないため詳細な説明は省略する。
【0035】
ステップS8において、入力ポートI1を介して終了スイッチ17がON状態か否かが判定される。終了スイッチ17がON状態であると判定された場合は(ステップS8でY)、ステップS9に進む。
【0036】
ステップS9において、入庫識別情報411である終了スイッチ17によって正規の操作によって運行情報の収集を正常終了したことを示す”0x01”と書込先アドレスが、入出力ポートIO1を介してリーダライタ部14に出力されることで、入庫識別情報更新処理(正常終了情報設定)が実行され、その後ステップS12に進む。なお、出力された入庫識別情報411は、リーダライタ部14によってそのスロットに挿入されているカード40の図4に示す管理エリア41の入庫識別情報411の位置に書き込まれ更新される。
【0037】
また、ステップS8で終了スイッチ17がON状態でないと判定された場合は(ステップS8でN)、ステップS10に進む。そして、ステップS10において、入出力ポートIO2を介してハンディーターミナル20から終了要求を受けているか否かが判定される。終了要求を受けていると判定された場合は(ステップS10でY)、ステップS11に進む。
【0038】
ステップS11において、入庫識別情報411である外部機器(ハンディーターミナル20)からの終了要求によって運行情報の収集を正常に終了したことを示す”0x08”と書込先アドレスが、入出力ポートIO1を介してリーダライタ部14に出力されることで、入庫識別情報更新処理(終了要求情報設定)が実行され、その後ステップS12に進む。なお、出力された入庫識別情報411は、リーダライタ部14によってそのスロットに挿入されているカード40の図4に示す管理エリア41の入庫識別情報411の位置に書き込まれ更新される。
【0039】
ステップS12において、入庫に対する運行状況データ420がRAM13に作成され、この運行状況データ420と書込先アドレスとして管理エリア41のアドレスポインタ情報413が入出力ポートIO1を介してリーダライタ部14に出力されることで、入庫処理が実行され、その後、ステップS15に進む。なお、出力された入庫処理に対する運行状況データ420は、リーダライタ部14によってそのスロットに挿入されているカード40の所定の位置から図4に示すように書き込まれる。
【0040】
また、ステップS10において、ハンディーターミナル20から終了要求を受けていないと判定された場合は(ステップS10でN)、ステップS13に進む。そして、ステップS13において、電源部15に電力を供給している車両のバッテリーがOFF状態か否かが判定される。バッテリーがOFF状態ではない、つまり、ON状態であると判定された場合は(ステップS13でN)、運行中であるため、ステップS2に戻り、車両運行情報収集装置1が動作中の間は一連の処理を繰り返すこととなる。一方、バッテリーがOFF状態であると判定された場合は(ステップS13でY)、ステップS14に進む。
【0041】
ステップS14において、入庫識別情報411であるバッテリーのOFFによって運行情報の収集が中断されて異常終了したことを示す”0x04”と書込先アドレスが、入出力ポートIO1を介してリーダライタ部14に出力されることで、入庫識別情報更新処理(バッテリー断情報設定)が実行され、その後ステップS15に進む。なお、出力された入庫識別情報411は、リーダライタ部14によってそのスロットに挿入されているカード40の図4に示す管理エリア41の入庫識別情報411の位置に書き込まれ更新される。
【0042】
ステップS15において、リーダライタ部14のスロットに挿入されているカード14の搬出要求が、入出力ポートIO1を介してリーダライタ部14に出力されることで、カード排出処理が実行され、その後、ステップS16に進む。なお、出力された排出要求に応じてリーダライタ部14のスロットからカード40が排出される。
【0043】
ステップS16において、リーダライタ部14のスロットからカード40が排出されたか否かが判定される。排出されていないと判定された場合は(ステップS16でN)、カード40が排出されるまでステップS16が繰り返される。一方、カード40が排出されたと判定された場合は(ステップS16でY)、ステップS2に戻り、車両運行情報収集装置1が動作中の間は一連の処理を繰り返すこととなる。
【0044】
また、ステップS2でカード40がリーダライタ部14のスロットに挿入されていないと判定された場合は、ステップS17において、RAM13の出庫済フラグFが1であるか否かが判定される。出庫済フラグFが1でない、つまり、出庫済フラグFが0であると判定された場合は(ステップS17でN)、ステップS2に戻り、車両運行情報収集装置1が動作中の間は一連の処理を繰り返すこととなる。
【0045】
一方、出庫済フラグFが1であると判定された場合は(ステップS17でY)、ステップS18に進む。そして、ステップS18において、RAM13の出庫済フラグFに0が設定され、ステップS2に戻り、車両運行情報収集装置1が動作中の間は一連の処理を繰り返すこととなる。このステップS18の処理によって出庫済フラグFがクリアされる。
【0046】
次に、上述した構成による本実施の形態の動作(作用)の一例を説明する。
まず、車両運行情報収集装置1において、カード40がリーダライタ部14のスロットに挿入されたことが認識されると(ステップS2でY)、出庫処理が行われる。この出庫処理によって、管理エリア41と出庫に対応する運行状況データ420が作成され、これらがカード40に書き込まれる(ステップS4)。
【0047】
そして、管理エリア41の入庫識別情報411に不正操作情報が設定される(ステップS6)。詳細には入庫識別情報411の1ビットのみが1となる。このように、出庫処理に応じて、不正操作情報を予めカード40に書き込んでおくことで、終了スイッチ17等の操作を行わずに不正にカード40が取り出されても、入庫識別情報411をカード40に記憶させておくことができる。
【0048】
そして、運行状態の変化に応じて運行状況データ420が生成され、カード40に書き込まれる(ステップS7)。なお、車両の運行中はこの処理が繰り返されるため、運行状態の変化に応じた運行状況データ420が運行情報としてカード40に収集され記憶される。そして、終了スイッチ17のON操作、ハンディーターミナル20(外部機器)からの終了要求の受信等に応じて入庫処理(ステップS12)が行われることで、運行情報の収集が正常終了され、カード40に運行情報が記憶される。
【0049】
なお、運行中に終了スイッチ17のON操作が検出された場合は、カード40の管理エリア41の入庫識別情報411は正常終了情報に更新されている(ステップS9)。詳細には入庫識別情報411の0ビットのみが1となっている。
【0050】
また、ハンディーターミナル20(外部機器)から運行情報の収集に対する終了要求を受けた場合は、カード40の管理エリア41の入庫識別情報411は終了要求情報に更新されている(ステップS11)。詳細には入庫識別情報411の3ビットのみが1となっている。
【0051】
さらに、バッテリーから電源部15への電力の供給が停止されたことが検出された場合は、カード40の管理エリア41の入庫識別情報411はバッテリー断情報に更新されている(ステップS14)。詳細には入庫識別情報411の2ビットのみが1となっている。
【0052】
次に、このように運行情報が記憶されたカード40は、乗務員などによって車両運行情報解析装置5が設置された車両管理営業所に持ち帰られる。そして、カード40はリーダライタ30のスロット30aに挿入され、このリーダライタ30によってカード40から運行情報が読み取られる。その後、この読み取られた運行情報はパソコン50のメモリに取り込まれる。
【0053】
そして、このパソコン50のCPUによって、メモリに取り込まれた運行情報の管理エリア41の入庫識別情報411に基づいて運行情報の正当性が判断される。詳細には、入庫識別情報411が正常終了情報、若しくは終了要求情報であるか否かの判定によって判断される。この判定処理で、正常終了情報、若しくは終了要求情報であると判定された場合は、正規の処理によって正常に完成された運行情報であると判断することができるので、その後、運行情報の解析処理が実行され、その解析結果がCRTやプリンタ60に出力される。
【0054】
一方、判定処理で入庫識別情報411が正常終了情報、若しくは終了要求情報ではない、つまり、不正操作情報、若しくはバッテリー断情報であると判定された場合は、運行情報の収集が途中で停止された未完成の運行情報であると判断することができるので、運行情報の解析を行わずに、入庫識別情報411に基づいた警報画面がCRTに表示される。
【0055】
以上説明したように、車両運行情報収集装置1では、出庫処理から入庫処理までの間に発生した運行状況データ420が運行情報としてカード40に記憶され、この運行情報には入庫処理に至った条件を識別させる入庫識別情報411が付加される。よって、この入庫識別情報411に基づいて、入庫処理が正常に行われたか否かを判定することが可能となり、入庫処理が正常に行われた場合は運行情報が完成されていると判断することができるため、入庫識別情報411に基づく判定結果によって運行情報の正当性を認識させることができる。従って、運行情報の正当性を速やかに認識させることができる入庫識別情報411を、カード40に収集され記憶されている運行情報に付加することができる。
【0056】
また、出庫処理に応じて、収集途中の運行情報に終了操作を行わずに不正にカード40が取り出されたことを示す不正操作情報が入庫識別情報411として、付加されているので、終了スイッチ17などによる終了操作が行われずに(不正操作)、カード40が取り出されるようなことが生じても、入庫識別情報411によって速やかに運行情報が未完成であることを認識させられるとともに、未完成となった原因を特定させることもできる。
【0057】
一方、車両運行情報解析装置5では、入庫識別情報411に基づいてその運行情報の正当性を速やかに認識することができるので、未完成の運行情報の解析を行う必要がなくなり、解析処理における作業効率を向上させることができる。また、未完成の運行情報についても、入庫識別情報411に基づいて未完成となった原因を特定することができるので、この入庫識別情報411を今後の再発防止に役立てることもできる。
【0058】
従って、運行情報に入庫識別情報411を付加することによって、運行情報の正当性を速やかに認識することができる車両運行情報解析システムを提供することができる。
【0059】
以上の説明からも明らかなように、車両運行情報収集装置1のCPU12が請求項中の運行状況データ発生手段、運行情報収集手段、入庫識別情報付加手段として機能している。そして、車両運行情報解析装置5を構成するパソコン50のCPUが請求項中の取込手段、判定手段、解析手段として機能している。また、カード40が請求項中の記憶媒体として機能している。
【0060】
なお、上述した本実施の形態では、入庫識別情報411を1バイトのフラグとして用いて説明したが、本発明はこれに限定するものでなく、プログラムの構成等に応じて種々異なるデータサイズ、データ構成の入庫識別情報411として用いることができる。例えば、1バイトのフラグの上位4ビットに正常/異常を割り当て、下位4ビットに上位4ビットに対する詳細情報を割り当てることもできる。
【0061】
また、上述した本実施の形態では、入庫識別情報411として正常終了情報、不正操作情報、終了要求情報、バッテリー断情報の4つを用いて説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、入庫する条件などに基づいて可変させることもできる。そして、入庫識別情報411の情報数を増加させる場合は、図5に示すフローチャートのステップS8、S10、S13に、増加させる情報に応じた判定処理を組み合わせることで対応することができる。
【0062】
なお、上述した本実施の形態では、カード40に1件分の運行情報を記憶する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、複数の運行情報を記憶させる実施の形態に適用することもできる。例えば、カード40に複数の運行情報を記憶する場合は、運行情報毎に入庫識別情報を付加する、関連づけるなどで容易に対応することができる。
【0063】
また、上述した本実施の形態では、車両運行情報収集装置1にリーダライタ部14を有する構成として説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、車両運行情報収集装置1とリーダライタ部14が別体となった構成とすることもできる。例えば、リーダライタなどの複数の周辺機器が接続され、各機器を一元管理する制御装置によって実現させることもできる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した本発明の車両運行情報解析システムによれば、車両運行情報解析装置では、入庫識別情報に基づいてその運行情報の正当性を速やかに認識することができるので、未完成の運行情報の解析を行う必要がなくなる。また、未完成の運行情報についても、入庫識別情報に基づいて未完成となった原因を判断することができるので、この入庫識別情報を今後の再発防止に役立てることもできる。従って、運行情報に入庫識別情報を付加することによって、運行情報の正当性を速やかに認識することができる車両運行情報解析システムを提供することができる。
【0065】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、入庫識別情報付加手段12cによって、出庫処理に応じて収集途中の運行情報に予め定められた入庫識別情報が付加される。例えば、終了操作を行わずに不正に記憶媒体40が取り出されたことを示す入庫識別情報を、出庫処理に応じて収集途中の運行情報に付加しておくことで、不正操作によってカードが取り出されるようなことが生じても、入庫識別情報によって速やかに運行情報が未完成であることを認識させられるとともに、未完成となった原因を特定させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両運行情報解析システムの基本構成を示す図である。
【図2】本発明に係る車両運行情報解析システムの概略を示す構成図である。
【図3】図2の車両運行情報収集装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図2のカードのメモリマップの一例を示した図である。
【図5】図3のCPUが行う処理概要の一部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両運行情報収集装置
5 車両運行情報解析装置
12a 運行状況データ発生手段(CPU)
12b 運行情報収集手段(CPU)
12c 入庫識別情報付加手段(CPU)
40 記憶媒体(カード)
51 取込手段(パソコンのCPU)
52 判定手段(パソコンのCPU)
53 解析手段(パソコンのCPU)

Claims (2)

  1. 車両の運行状況に応じて運行状況データを発生する運行状況データ発生手段と、該運行状況データ発生手段が前記車両の出庫処理から入庫処理までの間に発生した前記運行状況データを着脱自在の記憶媒体に運行情報として収集し記憶する運行情報収集手段を備えた車両運行情報収集装置において、前記運行情報収集手段によって収集された前記運行情報に前記入庫処理に至った条件を識別させる入庫識別情報を付加する入庫識別情報付加手段を有する車両運行情報収集装置と、
    前記記憶媒体に記憶された前記運行情報を取り込む取込手段と、該取込手段で取り込まれた前記運行情報に付加された前記入庫識別情報に基づいて前記運行情報の正当性を判定する判定手段と、該判定手段によって正当と判定された前記運行情報に基づいて前記車両の運行状態を解析する解析手段とを有する車両運行情報解析装置と、
    を備えることを特徴とする車両運行情報解析システム
  2. 前記入庫識別情報付加手段は、前記出庫処理に応じて予め定められた前記入庫識別情報を付加し、前記入庫処理に応じて前記入庫識別情報を更新する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両運行情報解析システム。
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