JP3654668B2 - プレート式熱交換器 - Google Patents
プレート式熱交換器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3654668B2 JP3654668B2 JP23256094A JP23256094A JP3654668B2 JP 3654668 B2 JP3654668 B2 JP 3654668B2 JP 23256094 A JP23256094 A JP 23256094A JP 23256094 A JP23256094 A JP 23256094A JP 3654668 B2 JP3654668 B2 JP 3654668B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluid
- passages
- passage
- pass
- heat exchanger
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、熱交換を行う複数のパスを有する多パス編成のプレート式熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プレート式熱交換器では、扱う流体の温度変化が大きい場合、流体が複数のパスで熱交換を行う構成となっている所謂多パス編成を採用している。
【0003】
図4は多パス編成のプレート式熱交換器の模式図であり、この図示例の場合、低温側(被熱源側)のA流体と高温側(熱源側)のB流体との熱交換が、第1パス(I)と第2パス(II)で行われ、A流体の出口温度を管理するようになっている。
【0004】
図4において、実線はA流体の流れを示し、点線はB流体の流れを示す。また、(1a)〜(8a)はA流体の通路を示し、(1b)〜(8b)はB流体の通路を示す。
【0005】
上記プレート式熱交換器は、A流体の通路(1a)〜(4a)とB流体の通路(1b)〜(4b)を交互に並列してなる4+4並列の第1パス(I)と、A流体の通路(5a)〜(8a)とB流体の通路(5b)〜(8b)を交互に並列してなる4+4並列の第2パス(II)とを直列に連結した2パスの状態に編成されており、A流体は第1パス(I)で通路(1a)〜(4a)を通過する際に、通路(1b)〜(5b)を通過するB流体により先ず昇温され、第2パス(II)で通路(5a)〜(8a)を通過する際に、通路(5b)〜(8b)を通過するB流体により最終昇温される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記多パス編成のプレート式熱交換器において、第2パス(II)のA流体の通路(5a)〜(8a)のうち、3つの通路(5a)(6a)(7a)は両側をB流体の通路(5b)(6b)(7b)(8b)によりそれぞれ包み込まれているが、図中右端の出口側の通路(8a)は片側のみであるため、通路(8a)を通過するA流体の温度上昇は、通路(5a)(6a)(7a)を通過するA流体より著しく小さくなる。従って、通路(8a)を通過するA流体は、通路(5a)(6a)(7a)を通過するA流体の出口温度よりも低い出口温度となる。
【0007】
そのため、通路(8a)を通過するA流体を所定温度まで昇温させるためには、熱源側のB流体の入口温度を大きく上昇させなければならない。ところが、熱源側のB流体の入口温度を大きく上昇させることにより、通路(5a)(6a)(7a)を通過するA流体は過剰な温度上昇となって品質などの低下を招く結果となる。
【0008】
それを避けるために通常、熱交換器を出た後、A流体をミキシングしたり、温度の均一化を図るためにホールドタンク、ホールドパイプ等でA流体をホールドする工程が設けられている。しかし、これらの後工程が設けられても、プレート式熱交換器の内部での温度バラツキが大きい場合には、完全な温度の均一化は難しい。
【0009】
本発明は上記の如き問題に鑑みてなされたもので、熱交換器出口部における温度管理する側の流体の温度バラツキをなくしたプレート式熱交換器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、低温側のA流体が通過する複数の通路と、高温側のB流体が通過する複数の通路とを交互に並列して形成し、A流体が通過する通路の流体流れ方向とB流体が通過する通路の流体流れ方向を互いに逆方向にして各通路で均一的に熱交換を行う複数のパスを有し、この複数のパスを並列して直列に連結して、直列方向片端の最終パスにA流体の出口とB流体の入口を設け、直列方向他端のパスにA流体の入口とB流体の出口を設けた多パス編成のプレート式熱交換器において、前記最終パスを、A流体が通過する複数の通路と、この通路より1つ多いB流体が通過する複数の通路とを交互に並列して形成し、A流体が通過する各々の通路の両側を、B流体が通過する通路によりそれぞれ包み込み、かつ、前記最終パスとそれと隣接するパスとの間に仕切板を設け、最終パスを仕切板で隣接するパスから熱的に遮断したものである。
【0011】
【作用】
本発明によれば、最終パスの温度管理する流体が通過する各々の通路の両側を、他方の流体が通過する通路によりそれぞれ包み込んだことにより、最終パスの温度管理する流体の出口温度がより均一となり、熱交換器出口部における温度管理する側の流体の温度バラツキが少なくなる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明のプレート式熱交換器を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明の第1実施例の前提例を示すものであり、図4に示す従来例と同一符号は同一部材乃至同一部分を示し、重複する事項の説明を省略する。
【0014】
本発明のプレート式熱交換器は、図1に示すように、A流体の通路(1a)〜(4a)とB流体の通路(1b)〜(4b)を交互に並列してなる4+4並列の第1パス(I)と、A流体の通路(5a)〜(8a)とB流体の通路(5b)〜(9b)を交互に並列してなる4+5並列の第2パス(II)とを直列に連結した2パスの状態に編成されており、A流体は第1パス(I)で通路(1a)〜(4a)を通過する際に、通路(1b)〜(5b)を通過するB流体により先ず昇温され、第2パス(II)で通路(5a)〜(8a)を通過する際に、通路(5b)〜(9b)を通過するB流体により最終昇温される。
【0015】
本発明のプレート式熱交換器によれば、第2パス(II)のA流体の出口側の通路(8a)の両側がB流体の通路(8b)(9b)に包み込まれているため、通路(8a)を通過するA流体の温度上昇は通路(5a)(6a)(7a)を通過するA流体に近づくこととなる。従って、第2パス(II)の通路(5a)(6a)(7a)(8a)を通過するA流体の出口温度はより均一になり、熱交換器出口部におけるA流体の温度のバラツキが少なくなる。
【0016】
図2は本発明の第1実施例を示すもので、図1に示す実施例の第1パス(I)の図中右端のA流体の通路(4a)と、第2パス(II)の図中左端のB流体の通路(5b)との仕切板(10)を設け、第2パス(II)を仕切板(10)で第1パス(I)から遮断している。このようにすれば、第2パス(II)は第1パスからの温度影響を受けなくなり、熱交換器出口部におけるA流体の温度のバラツキがより少なくなる。
【0017】
図3は本発明の第2実施例を示すもので、図2に示す実施例の仕切板(10)の代わりに流体の流れないA流体の捨て通路(11a)とB流体の捨て通路(11b)を形成したもので、図2に示す実施例の仕切板(10)と同様の効果を達成することができる。
【0018】
なお、上記実施例では2パスの状態で編成された多パス編成のプレート式熱交換器について述べているが、本発明は2パス以上の状態で編成された多パス編成のプレート式熱交換器に適用できることは云うまでもない。但し、2パス以上の状態で編成された多パス編成のプレート式熱交換器に適用する場合は、最終パスのA流体の出口側の通路をB流体の通路で包み込む。また、上記実施例では最終パス、即ち、第2パス(II)のA流体の通路とB流体の通路を4+5並列にしているが、4+5並列以外でも良い。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は最終パスの温度管理する側の流体が通過する複数の通路の両側を、他方の流体が通過する複数の通路によりそれぞれ包み込ませたから、最終パスの複数の通路を通過する温度管理する側の流体の出口温度がより均一となり、熱交換器出口部における温度管理する側の流体の温度バラツキが少なくなり、ミキシングやホールドタンク、ホールドパイプ等の後工程を省略することができる。
【0020】
また、最終パスとそれと隣接するパスとの間に仕切板または捨て通路を設け、最終パスをそれと隣接するパスから仕切板または捨て通路で遮断したから、最終パスはそれと隣接するパスからの温度影響を受けなくなり、熱交換器出口部における温度管理をする流体の温度バラツキがより生じなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプレート式熱交換器の第1実施例の前提例の模式図である。
【図2】 本発明のプレート式熱交換器の第1実施例の模式図である。
【図3】 本発明のプレート式熱交換器の第2実施例の模式図である。
【図4】 従来の多パス編成のプレート式熱交換器の模式図である。
【符号の説明】
I 第1パス
II 第2(最終)パス
1a〜8a A流体(温度管理する側の流体)の通路
2b〜8b B流体(他方の流体)の通路
10 仕切板
11a A流体の捨て通路
11b B流体の捨て通路
Claims (2)
- 低温側のA流体が通過する複数の通路と、高温側のB流体が通過する複数の通路とを交互に並列して形成し、A流体が通過する通路の流体流れ方向とB流体が通過する通路の流体流れ方向を互いに逆方向にして各通路で均一的に熱交換を行う複数のパスを有し、この複数のパスを並列して直列に連結して、直列方向片端の最終パスにA流体の出口とB流体の入口を設け、直列方向他端のパスにA流体の入口とB流体の出口を設けた多パス編成のプレート式熱交換器において、
前記最終パスを、A流体が通過する複数の通路と、この通路より1つ多いB流体が通過する複数の通路とを交互に並列して形成し、A流体が通過する各々の通路の両側を、B流体が通過する通路によりそれぞれ包み込み、かつ、前記最終パスとそれと隣接するパスとの間に仕切板を設け、最終パスを仕切板で隣接するパスから熱的に遮断したことを特徴とするプレート式熱交換器。 - 最終パスとそれと隣接するパスとの間に捨て通路を設け、最終パスを捨て通路で隣接するパスから熱的に遮断したことを特徴とする請求項1のプレート式熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23256094A JP3654668B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | プレート式熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23256094A JP3654668B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | プレート式熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0894273A JPH0894273A (ja) | 1996-04-12 |
JP3654668B2 true JP3654668B2 (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=16941250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23256094A Expired - Fee Related JP3654668B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | プレート式熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3654668B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4884162B2 (ja) * | 2006-10-25 | 2012-02-29 | トヨタ自動車株式会社 | 熱交換器 |
JP5100860B2 (ja) * | 2011-04-27 | 2012-12-19 | 株式会社日阪製作所 | プレート式熱交換器 |
CN108895862A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-11-27 | 山东鲁台集团枣庄市鲁都造纸机械有限公司 | 一种旋转式多孔多腔导热油交换器 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP23256094A patent/JP3654668B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0894273A (ja) | 1996-04-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4011648B2 (ja) | プレート積層型熱交換器 | |
US7021371B2 (en) | Heat exchanger | |
GB2303910A (en) | Heat exchanger with a stacked plate structure | |
US5492171A (en) | Plate heat exchanger, a method of producing a plate heat exchanger and means for performing the method | |
JP3654668B2 (ja) | プレート式熱交換器 | |
JP2004177060A (ja) | Egrクーラ | |
JP3543992B2 (ja) | プレート式熱交換器 | |
ATE166450T1 (de) | Wärmetauscher aus mehreren parallel zueinander angeordneten austauscherrohren | |
KR950029748A (ko) | 적층형 열교환기 | |
US20130081794A1 (en) | Layered core heat exchanger | |
JP3654677B2 (ja) | プレート式熱交換器 | |
JPH01169295A (ja) | 熱交換器 | |
JP3381255B2 (ja) | 少水量用熱交換コイル | |
JP2003181837A (ja) | 冷却機構を有する加熱盤 | |
US10222130B2 (en) | Work machine heat exchanger | |
JPH03177791A (ja) | 積層型熱交換器 | |
JP2007278637A (ja) | 熱交換器 | |
JP3776966B2 (ja) | 燃焼装置 | |
EP3791124B1 (en) | Heat exchanger, heat pump system and method for heat exchange | |
JPH08338633A (ja) | 蒸気冷却燃焼器 | |
KR100736846B1 (ko) | 횡바이패스 다채널 열교환기 | |
JP2001280886A (ja) | プレート式熱交換器 | |
JPH0624691Y2 (ja) | プレートフィン型熱交換器 | |
JPH053902Y2 (ja) | ||
JPH0645162Y2 (ja) | プレートフィン型熱交換器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041015 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041101 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041224 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050131 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080311 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |