JP3776966B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、複数の用途に用いられる燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯と風呂追焚、給湯と暖房等、複数の用途に用いられる燃焼装置には、大別して2缶2水型と、1缶2水型がある。
2缶2水型の燃焼装置は、2つの独立した熱交換部と、これら熱交換部に対応する燃焼部とを備えている。各熱交換部は、多数の垂直フィンプレートと、これを貫通する通水管とを備えている。給湯と風呂追焚を行う燃焼装置について説明すると、給湯を行う時には、一方の燃焼部で燃焼を行い、これに対応する熱交換部の通水管に給水管からの水を通して給湯を行う。風呂の追焚を行う時には、他方の燃焼部で燃焼を行い、これに対応する熱交換部の通水管に浴槽の水を通して追焚を行う。
上記2缶2水型の燃焼装置では、2つの機能例えば給湯と風呂追焚を互いに干渉させることなく実行でき、高性能である。しかし、2つの独立した燃焼ユニットを必要とするので装置が大型になるとともに高価であった。
【0003】
一般的な1缶2水型の燃焼装置、例えば給湯,風呂追焚用の燃焼装置は、共通の熱交換部と燃焼部を一つずつ備えている。熱交換部は、多数のフィンプレートに、給湯用と風呂追焚用の2本の通水管を貫通することにより構成されている。これら2本の通水管は上下に別れて配置されている。この装置では、給湯,風呂追焚のいずれを実行する時でも、同じ燃焼部で燃焼が行われ、同じ熱交換部が加熱される。給湯が実行される時には、給水管からの水が熱交換部の給湯用通水管を通る。風呂追焚が実行される時には、浴槽からの水が熱交換部の風呂追焚用通水管を通る。
【0004】
上記1缶2水型の燃焼装置は、給湯と風呂追焚を共通の構成要素で実行するため、構成が小型で簡単になり安価となる。しかし、上記給湯と風呂追焚が互いに干渉し合う欠点があった。例えば、給湯だけが行われている時、風呂追焚用通水管に溜まっていた水も加熱される。同様に、風呂追焚だけが行われている時、給湯用通水管に溜まっている水も加熱される。そのため、単独燃焼時の熱交換効率が悪かった。また、風呂追焚時に給湯用通水管に溜まった水が加熱され続けて高温になると、給湯の初期に所望温度より高い湯が出ることがあった。
【0005】
特公平2ー17784号公報には、改良された1缶2水型の燃焼装置が開示されている。この燃焼装置は、1つのフレーム内に、給湯と風呂追焚のための熱交換部が、それぞれ左右に別れて配置されており、これら熱交換部に対応する燃焼部がその真下に配置されている。上記フレームは上部が熱交換部を保持する保持胴となり、下部が燃焼部からの炎を囲む燃焼胴となっている。この構成では、給湯と風呂追焚の相互干渉が小さくなるにも拘わらず、2つの熱交換部が1つのフレーム内に収まるため、2缶2水型に比べて小型で安価である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の装置において、燃焼胴の内部空間を仕切らないと、給湯用と風呂追焚の相互干渉を満足するレベルまで低くすることができない。特に、この相互干渉に起因して、風呂追焚後の給湯初期に所望温度より高い湯が排出される可能性が残される。詳述すると、風呂追焚用燃焼部の火炎からの輻射熱が、給湯用熱交換部、特に風呂追焚用熱交換部の近傍部位に供給される。そのため、通水管の出口に近い部位がこの輻射熱を受けた場合には、そこに溜まっている水が高温に加熱され、給湯初期に放熱されることなく高温のまま排出されてしまうのである。そのため、燃焼胴の内部空間を仕切って火炎の輻射熱を遮る仕切り壁を必要とし、製造コストが高かった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係わる燃焼装置は、一方向に水平に並べて配置された第1,第2の燃焼部と、上記第1,第2の燃焼部に対応してその真上にそれぞれ配置された第1,第2の熱交換部と、これら第1,第2の熱交換部を囲んで保持する共通の保持胴と、この保持胴から下方に延びて上記第1,第2の燃焼部からの火炎を囲む共通の燃焼胴とを備え、各熱交換部は、多数の垂直をなすフィンプレートと、通水管とを有し、これらフィンプレートは、熱交換部の並び方向に延びるとともに熱交換部の並び方向と直交する方向に並べられており、上記通水管は熱交換部の並び方向と直交する方向にフィンプレートを貫通する真直部を有しており、上記第1燃焼部,第1熱交換部が給湯用に提供され、この第1熱交換部の通水管は複数の真直部を有し、これら真直部は、上下方向に複数段をなして配置されており、上記第1熱交換部の通水管において、最下段でしかも第2熱交換部の最も近くに配置される真直部は、通水管の出口に最も近い真直部とは異なることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の燃焼装置において、上記第1熱交換部の通水管において、最下段でしかも第2熱交換部の最も近くに配置される真直部は、通水管の入口に最も近い真直部であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の燃焼装置において、通水管の出口に最も近い真直部は、いずれかの段において第2熱交換部から最も離れていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載の燃焼装置において、上記第1熱交換部の通水管における、通水管の入口,出口に最も近い真直部とは異なる中途位置の真直部が、最下段でしかも第2熱交換部の最も近くに配置されることを特徴とする。
【0010】
請求項の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の燃焼装置において、第1,第2の熱交換部のフィンプレートが、伝熱断面積が小さい架橋部を介して互いに連なることにより、共通プレートを構成することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図3(A)を参照しながら説明する。図1は、給湯と風呂追焚の2つの機能を有する1缶2水型の燃焼装置を示す。この燃焼装置は、排気ユニット10と、熱交換ユニット20と、バーナユニット30と、ファン40とを上から順に連接することにより構成されている。
【0012】
バーナユニット30は、上端が開口した箱形状のフレーム31と、このフレーム31内に収容されたバーナアッセンブリ32とを備えている。このフレーム31の底壁に上記ファン40が取り付けられている。
【0013】
上記バーナアッセンブリ32は、2つの領域に分けられ、それぞれが給湯用燃焼部32a(第1燃焼部)と風呂追焚用燃焼部32b(第2燃焼部)となっている。これら燃焼部32a,32bは、図1に示すように左右方向(X軸方向)に並んで配置されている。
【0014】
図1に示すように、バーナアッセンブリ32へガスを供給する手段50は、主管51と、この主管51から分岐した2つの分岐管52,53とを有している。主管51には主電磁開閉弁54と電磁比例弁55が設けられており、分岐管52,53にはそれぞれ補助電磁開閉弁56,57が設けられている。2つの分岐管52,53にはノズルブロック58が接続されている。このノズルブロック58は、分岐管52,53にそれぞれ接続された2つの通路を有するとともに、これら2つの通路にそれぞれ接続された2群のノズル部を有している。一方の群のノズル部は、給湯用燃焼部32aの導入口に対峙し、他方の群のノズル部は、風呂追焚用燃焼部32bの導入口に対峙している。
【0015】
フレーム31の内部空間においてバーナ32の上下はバイパス通路60により結ばれており、このバイパス通路60には風量センサ61が設けられている。この風量センサ61は、バイパス通路60を通る空気の量か、バーナユニット30の上下の圧力差を検出することにより、ファン40からバーナユニット30を通る送風量に関する情報を得、ファン40のフィードバック制御を可能にする。
【0016】
図1,図2に示すように、上記熱交換ユニット20は、横断面矩形をなし上下端が開口したフレーム21と、フレーム21に収容された給湯用熱交換部22a(第1熱交換部)および風呂追焚用熱交換部22b(第2熱交換部)とを備えている。フレーム21の上部は、熱交換部22a,22bを囲んで保持するための保持胴21xとなり、下部は燃焼胴21yとして提供される。燃焼胴21yは、バーナユニット30のフレーム31に連結されている。
【0017】
上記熱交換部22a,22bはX軸方向に並んでおり、給湯用熱交換部22aが給湯用燃焼部32aの真上に配置され、風呂追焚用熱交換部22bが風呂追焚用燃焼部32bの真上に配置されている。給湯用熱交換部22aには給水管71と給湯管72が接続されている。給湯管72には栓73が設けられている。風呂追焚用熱交換部22bには、往路管81と復路管82を介して浴槽80の循環金具83が接続されている。復路管82には、ポンプ85が設けられている。
【0018】
次に、熱交換ユニット20の構造について詳述する。図2に最も良く示されているように、熱交換ユニット20は、フレーム21の保持胴21x内に収容された多数の薄肉の共通プレート25を有している。共通プレート25は垂直をなし両熱交換部22a,22bにわたりX軸方向に長く延びており、Y軸(X軸と直交する水平軸であり、図1では紙面と直交する軸)の方向に互いに等しい間隔をおいて並べられている。
【0019】
各共通プレート25は、図1,図3(A)に示すように、給湯用熱交換部22aに位置する部位すなわち第1フィンプレート25aと、風呂追焚用熱交換部22bに位置する部位すなわち第2フィンプレート25bとを有している。第1フィンプレート25aと第2フィンプレート25bとの境には開口25cが形成されており、この開口25cの上下に位置する2つの部分25d1,25d2が、第1フィンプレート25aと第2フィンプレート25bと連ねる架橋部として提供されている。
【0020】
図3(A)に示されているように、上記共通プレート25の第1フィンプレート25a,第2フィンプレート25bには、それぞれ貫通孔25x,25yが形成されている。これら貫通孔25x,25yには、互いに別系統をなす第1通水管26,第2通水管27がそれぞれ通っている。図2に示すように、第1通水管26は、第1フィンプレート25aおよび保持胴21xを貫通してY軸方向に延びる複数例えば8本の真直部P1〜P8と、これら真直部P1〜P8を連絡するベント部26aとを有している。同様にして第2通水管27も、真直部Q1〜Q3とベント部27aとを有している。
【0021】
第1通水管26の一端26b(入口)は、冷却管(図示しない)を介して給水管71に接続され、その他端26c(出口)は、給湯管72に接続されている。第2通水管27の一端27b(入口)は冷却管(図示しない)を介して復路管82に接続され、他端27c(出口)は往路管81に接続されている。これら冷却管は、燃焼胴21yの外周を巻いており、この燃焼胴21yを冷却する役割を担う。
【0022】
上記熱交換ユニット20は、次のようにして製造される。通水管26の真直部P1〜P8および通水管の真直部Q1〜Q3を構成する真直ぐな管を、フレーム21の保持胴21xおよび多数の共通プレート25に貫通させた状態で、これら管を拡径加工して共通プレート25に密着させる。次に、これら管に隣接して共通プレート25に貫通されたろう棒(図示しない)を溶かすことにより、管を保持胴21x,共通プレート25にろう付けする。このろう付けと同時または相前後して、ベント部26a,27aを構成する半円弧管を上記真直ぐな管にろう付けする。
【0023】
上記熱交換ユニット20の製造に際して、共通プレート25が給湯用熱交換部22aと風呂追焚用熱交換部22bにわたって延びており両熱交換部22a,22bに共通のものであるから、その取り扱いが簡単となるとともに、熱交換部22a,22bを同一ラインで同時に製造することができる。その結果、熱交換ユニット20の製造コストを下げることができる。また、熱交換ユニット20を小型にすることができ、ひいては燃焼装置を小型にすることができる。
上記架橋部は2つの部分25d1,25d2からなるので、特に捩れに対して強度が高くなり、上記熱交換ユニット20の製造工程等において破損を防止できる。
【0024】
次に、本発明で最も重要な特徴である、上記給湯用熱交換部22aの通水管26の真直部P1〜P8の配置について詳述する。ここで、真直部P1が通水管26の入口26bに最も近く、P8が通水管26の出口26cに最も近い。通水管26を通る水は、最初に真直部P1へ入り、それから真直部P2〜P7を順に通り、最後に真直部P8から出るようになっている。
【0025】
図3(A)に最も良く示されているように、真直部P1〜P8は、上下2段にわたって4本ずつ配置されている。換言すれば、上下に離れた2つの水平面上にそれぞれ4本ずつ配置されている。通水管26の入口26bに最も近い真直部P1は、下段において最も左、すなわち最も風呂追焚用給湯部22bの近くに配置されている。さらに下段には、真直部P2,P3,P4が右方向に向かって、すなわち風呂追焚用給湯部22bから離れる方向に向かって順に配置されている。上段には、真直部P5〜P8が左方向、すなわち風呂追焚用給湯部22bに向かって順に配置されている。上段の真直部P5〜P8は、下段の真直部P1〜P4の真上の位置から右寄りに、すなわち風呂追焚給湯部22bから離れる方向に偏位して配置されている。上記通水管26の出口26cに最も近い真直部P8は、上段において風呂追焚用熱交換部22bの最も近くに配置されている。ただし、この真直部P8は、真直部P1よりも風呂追焚用熱交換部22bから離れている。
【0026】
風呂追焚用熱交換部22bの通水管27の真直部Q1は入口27bに最も近く、真直部Q3は出口27cに最も近い。これら真直部Q1〜Q3の配置については、任意である。
【0027】
次に、燃焼装置の一般的な作用について説明する。栓73を開くと、給水管71,通水管26,給湯管72に水が流れる。給水管71に設けられた水流スイッチがこれを検出し、この検出信号に応答して制御ユニット(図示しない)が、主電磁開閉弁54,補助電磁開閉弁56を開くことにより、給湯用燃焼部32aでの燃焼制御が開始される。その結果、共通プレート25のうち給湯用燃焼部32aの真上に位置する第1フィンプレート25aが主に加熱され、ひいては第1通水管26を通る給水管71からの水が加熱され、湯となって給湯管72へと供給される。この際、風呂追焚用燃焼部32bでは燃焼が行われないので、風呂追焚用熱交換部22bには、ファン40からの燃焼を伴わない空気が通過するだけであり、基本的に第2通水管27内の水を加熱することはない。また、加熱された第1フィンプレート25aから架橋部25dを経て第2フィンプレート25bへ逃げる熱は、架橋部25d1,25d2の合計幅(伝熱断面積)が狭いので、少なく抑えることができる。
【0028】
風呂追焚の際には、制御ユニットの制御に基づき、ポンプ85が駆動して、浴槽80の水を復路管82,通水管27,往路管81を経て循環させる。これと同時に、主電磁開閉弁54,補助電磁開閉弁57を開いて、風呂追焚用燃焼部32bでの燃焼を開始する。その結果、共通プレート25のうち風呂追焚用燃焼部32bの真上に位置する第2フィンプレート25bが主に加熱され、ひいては第2通水管27を通る浴槽80からの水が加熱され、追焚が実行される。この際、給湯用燃焼部32aでは燃焼が実行されないので、給湯用熱交換部22aには、ファン40からの燃焼を伴わない空気が通過するだけであり、基本的に第1通水管26内の水を加熱することはない。また、第2フィンプレート25bから架橋部25dを経て第1フィンプレート25aへ逃げる熱は少ない。
【0029】
上述したように、基本的に給湯と風呂追焚は相互干渉なしに行われ、通水管26,27の一方を通る水を加熱している時に、他方に溜まった水を加熱することが基本的にないので、熱交換ユニット20での熱負荷は小さくてすみ、単独燃焼時の熱交換効率を高くすることができる。
【0030】
本実施例では、給湯用通水管26の真直部P1〜P8の配置を前述したように工夫することにより、給湯動作の初期に、所望温度より高い湯が排出される不都合を、確実に防止することができる。詳述すると、風呂追焚が単独で行われているときに、給湯用熱交換部22aは風呂追焚用燃焼部32bの火炎からの輻射熱を受ける。この際、下段で最も風呂追焚用熱交換部22bに近い真直部P1で、給湯用熱交換部22aに向かう輻射熱の大部分を吸収する。給湯初期には、8本の真直部P1〜P8に溜まっていた水のうち、出口26cに最も近い真直部P8からの水が放熱されずに最も早く栓73等から吐出される。しかし、この真直部P8は上段に配置されているので輻射熱の吸収量が小さく、ここに溜まっている水の温度が高温になることはない。給湯用熱交換部22aに向かう輻射熱の大部分を吸収する真直部P1内の水が高温になるが、この水の熱は、真直部P2〜P8の長い行程を経る過程で、熱交換器の熱容量による吸熱やファン40からの風によって放熱され、温度の低下が見込まれる。その結果、給湯初期に高温の湯が排出されるのを確実に防止できるのである。
【0031】
図3(B)〜(D)は、上記実施形態において、真直部P1〜P8の配置を変えた例を示している。詳述すると、図3(B)の例でも、上記実施形態と同様に通水管26の入口26bに最も近い真直部P1が、下段において追焚用熱交換部22bの最も近くに配置されている。しかし、この真直部P1に接続される次の真直部P2は上段において追焚用熱交換部22bの最も近くに配置されている。さらに次の真直部P3〜P5が、上段において追焚用熱交換部22bから離れる方向に順に配置されており、さらに次の真直部P6〜P8が下段において、追焚用熱交換部22bに近づく方向に順に配置されている。出口26cに最も近い真直部P8は、下段において、追焚用熱交換部22b側から数えて2番目に配置されている。
【0032】
図3(C)の例では、通水管26の入口26bに最も近い真直部P1が、下段において追焚用熱交換部22bから最も離れて配置されており、この真直部P1に接続される次の真直部P2〜P4が下段において、追焚用熱交換部22bに近づく方向に順に配置されており、さらに次の真直部P5〜P8が上段において、追焚用熱交換部22bから離れる方向に順に配置されている。その結果、出口26cに最も近い真直部P8は、上段において、追焚用熱交換部22b側から最も離れて配置されている。この例では、中途位置の真直部P4,P5が、それぞれ下段,上段において追焚用熱交換部22bの最も近くに配置されている。
【0033】
図3(D)の例では、通水管26の入口26bに最も近い真直部P1が、上段において追焚用熱交換部22bから最も離れて配置されており、この真直部P1に接続される次の真直部P2〜P4が上段において、追焚用熱交換部22bに近づく方向に順に配置されており、さらに次の真直部P5〜P8が下段において、追焚用熱交換部22bから離れる方向に順に配置されている。その結果、出口26cに最も近い真直部P8は、下段において、追焚用熱交換部22b側から最も離れて配置されている。この例では、中途位置の真直部P4,P5が、それぞれ上段,下段において追焚用熱交換部22bの最も近くに配置されている。
【0034】
図4の例では、共通プレート25の形状と、給湯用熱交換部22aの通水管26の真直部P1〜P8の配置が、図3(A)の実施形態と若干異なる。すなわち、上段の真直部と下段の真直部がそれぞれ上下方向に対峙して配置されている。図4では、真直部P1〜P8の配置を図3(A)と同様にしているが、図3(B)〜図3(D)の配置を採用してもよいことは勿論である。
【0035】
図5の例では、上段の真直部が下段の真直部より風呂追焚用熱交換部22bに寄せられて配置されている。図5では、真直部P1〜P8の配置を図3(A)と同様にしているが、図3(B)〜図3(D)の配置を採用してもよいことは勿論である。
【0036】
図6は、追焚用熱交換部の通水管27の真直部Q1〜Q3の配置を任意に変えることができることを例示するために示したものである。真直部Q1〜Q3を図示のように配置しても、給湯用熱交換部の通水管26の真直部P1〜P8は、図示の配置(図3(A)と同様)のみならず、図3(B)〜図5に示す配置を採用することができる。
【0037】
図7は、参考例を示し、給湯用熱交換部の通水管の真直部P1’〜P4’と、風呂追焚用熱交換部の通水管の真直部Q1’〜Q2’が、水平面上に一列をなして配列されている。この場合、通水管26の入口26bに最も近い真直部P1’は、最も左、すなわち最も風呂追焚用給湯部22bの近くに配置されている。さらに真直部P2’,P3’,P4’が右方向に向かって、すなわち風呂追焚用給湯部22bから離れる方向に向かって順に配置されている。その結果、通水管26の出口26cに最も近い真直部P4’は、風呂追焚用熱交換部22bから最も離れて配置されている。
【0038】
本発明は、上記実施形態に制約されず、種々の形態をとることができる。例えば、第1,第2の燃焼部および熱交換部の外に第3の燃焼部および熱交換部を共通のフレームに収めるようにしてもよい。
第2の燃焼部および熱交換部は、風呂追焚用ではなく、暖房用に提供されるものであってもよい。
給湯用熱交換部の通水管の真直部は上下方向に3段以上にわたって配列されていてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、1缶2水型で小型でありながら、複数の燃焼部が水平に並べられるとともに、これに対応して複数の熱交換部が水平に並べられているので、基本的に相互干渉を少なくすることができる。また、フィンプレートが燃焼部の並び方向に延びているので、より一層小型化を図ることができる。また、給湯用の第1熱交換部の通水管の出口に最も近い真直部に溜まった水は、第1熱交換部で殆ど放熱されないが、この真直部が、第2燃焼部の火炎輻射熱を最も多く浴びる場所、すなわち下段において第2熱交換部の最も近くに配置されるのを回避したことにより、給湯初期に所望温度より高い湯が排出される不都合を確実に防ぐことができる。また、この不都合を防止するために火炎輻射熱を遮る仕切り壁を必要としないので、構造の複雑化を避けることができるとともに、製造コストを下げることができる。
【0040】
請求項2の発明によれば、通水管の入口に最も近い真直部が第2燃焼部の火炎輻射熱を最も多く浴びる場所に配置されるので、この真直部に溜まった湯の熱を、給湯初期において通水管の出口までの長い経路で放熱することができ、給湯初期に高い湯が排出される不都合を、より一層確実に防ぐことができる。
【0041】
請求項3の発明によれば、通水管出口に最も近い真直部が、第2燃焼部の火炎から最も離れており、その輻射熱を殆ど浴びないから、給湯初期に高い湯が排出される不都合をより一層確実に防ぐことができる。
【0042】
請求項4の発明によれば、通水管における中途位置の真直部が、第2燃焼部の火炎からの輻射熱を最も多く浴びるようになっているため、給湯初期にこの真直部にたまった湯の温度を、適度な放熱により適度に下げることができる。
【0044】
請求項の発明によれば、第1,第2の熱交換部のフィンプレートが連なって共通のプレートとなっているので、熱交換部の製造の際に、フィンプレートの取り扱いが容易であるとともに、複数の領域を同時に製造することができ、その結果、熱交換部の製造コストを下げることができる。このようにフィンプレートを連ねても、上記のような工夫により、相互干渉を極めて低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す燃焼装置の概略構成を示すシステム図である。
【図2】同燃焼装置の第1,第2の熱交換部の平断面図である。
【図3】同熱交換部に用いられる共通プレートと通水管を拡大して示すもので、(A)〜(D)はそれぞれ異なる通水管の真直部の配置を示す。
【図4】本発明の他の実施形態を示す図3(A)相当図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態を示す図3(A)相当図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態を示す図3(A)相当図である。
【図7】参考例を示す図3(A)相当図である。

Claims (5)

  1. 一方向に水平に並べて配置された第1,第2の燃焼部と、上記第1,第2の燃焼部に対応してその真上にそれぞれ配置された第1,第2の熱交換部と、これら第1,第2の熱交換部を囲んで保持する共通の保持胴と、この保持胴から下方に延びて上記第1,第2の燃焼部からの火炎を囲む共通の燃焼胴とを備え、
    各熱交換部は、多数の垂直をなすフィンプレートと、通水管とを有し、これらフィンプレートは、熱交換部の並び方向に延びるとともに熱交換部の並び方向と直交する方向に並べられており、上記通水管は熱交換部の並び方向と直交する方向にフィンプレートを貫通する真直部を有しており、
    上記第1燃焼部,第1熱交換部が給湯用に提供され、この第1熱交換部の通水管は複数の真直部を有し、これら真直部は、上下方向に複数段をなして配置されており、
    上記第1熱交換部の通水管において、最下段でしかも第2熱交換部の最も近くに配置される真直部は、通水管の出口に最も近い真直部とは異なることを特徴とする燃焼装置。
  2. 上記第1熱交換部の通水管において、最下段でしかも第2熱交換部の最も近くに配置される真直部は、通水管の入口に最も近い真直部であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 通水管の出口に最も近い真直部は、いずれかの段において第2熱交換部から最も離れていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  4. 上記第1熱交換部の通水管において、通水管の入口,出口に最も近い真直部とは異なる中途位置の真直部が、最下段でしかも第2熱交換部の最も近くに配置されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  5. 第1,第2の熱交換部のフィンプレートが、伝熱断面積が小さい架橋部を介して互いに連なることにより、共通プレートを構成することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の燃焼装置。
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