JP3632432B2 - 自動二輪車のフロントランプ取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクータ等の自動二輪車のフロントランプ取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
小型のスクータ等に代表される自動二輪車は、図示しないが、車体の前部のフロントカバーにフロントランプを備えている。フロントカバーは、中央部から左右両側部に向かうにつれ車体の後方に湾曲するフロントランプ取付口を備えたフロントレッグシールド、このフロントレッグシールドの裏面を被覆するカバーレッグシールド、及びラックレッグシールドとから構成されている。
【0003】
フロントランプは、前面が開口したハウジングと、このハウジングのヘッドランプ部に内蔵されるヘッドランプと、ハウジングの左右両側部のターンシグナル部にそれぞれ内蔵されるターンシグナルランプとを備え、ハウジングの開口前面にはランプレンズが装着されている。隣接するヘッドランプ部とターンシグナル部とは、製造コストを低く抑制する観点から一体成形されている。このように構成されたフロントランプは、フロントランプ取付口における中央部と湾曲した両側部とに複数のねじを介して装着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
自動二輪車は、以上のようにフロントカバーの左右両側部にフロントランプの左右両側部を対応させて回り込ませているので、フロントランプ取付口における両側部にフロントランプの各ターンシグナル部、すなわち両側部を複数のねじを介して装着するのがきわめて困難であった。フロントカバーは、その各パーツ類の合わせラインが大変長く、しかも、三次元的な複雑な形状に形成されているので、上記装着が困難であると、カバーの内部が見えたり、あるいはパーツ類の合わせ部の体裁が悪化し、美しい外観を得ることが非常に難しくなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、フロントランプの両側部を装着するのを容易化し、美しい外観を安価に得ることができる自動二輪車のフロントランプ取付構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記課題を達成するため、車体の前部のフロントカバーにフロントランプを取り付け、このフロントランプの左右両側部をフロントカバーの左右両側部に回り込ませたものにおいて、
フロントカバーは、上部にフレームのヘッドパイプとこのヘッドパイプに支持されたブレースが臨み着脱自在なカバーで覆われた開口部及びほぼ中央部から左右両側部に向かうにつれて後方に曲がるフロントランプ取付口を設けたフロントレッグシールドと、このフロントレッグシールドの裏面を後方から覆うカバーレッグシールドとを備え、
フロントランプは、ほぼ中央部に位置するヘッドランプ部とこのヘッドランプ部の左右両側部にそれぞれ位置するターンシグナル部とで一体に構成され、開口部が区画する空間に臨むブレースの取付支持部に取り付け支持されると共に、フロントレッグシールドのフロントランプ取付口に臨ませてヘッドランプ部を第一のねじ部材でフロントレッグシールドに締結する一方、左右両側の各ターンシグナル部をカバーレッグシールドに後方から第二のねじ部材で締結したことを特徴としている。
【0007】
なお、自動二輪車のフロントランプ取付構造は、フロントレッグシールドのフロントランプ取付口のほぼ中央部の裏面周縁部に設けられて第一のねじ部材を締め付ける第一の取付ボスと、フロントランプのヘッドランプ部の周壁に第一の取付ボスに対応して設けられた第一のねじ部材が貫通する取付片と、フロントランプの各ターンシグナル部に設けられて第二のねじ部材を締め付ける第二の取付ボスと、この第二の取付ボスに対応してカバーレッグシールドの左右両側部にそれぞれ設けられた第二のねじ部材を貫通する取付ねじ孔を備えてなることが好ましい。
【0008】
また、フロントカバーは、カバーレッグシールドの下部に取り付けられるラックレッグシールドを備え、このラックレッグシールドより上方のカバーレッグシールドの上部に第二のねじ部材に対応する取付ねじ孔を位置させることが好ましい。
【0009】
ここで、特許請求の範囲におけるフロントカバーやハウジングは、その一部又は全部がポリカードネイト樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、及び又はポリアミド樹脂等を用いて成形される。また、フロントレッグシールドやハウジングのほぼ中央部には、厳密な意味の中央部とその近傍や周辺等が含まれる。また、ハウジングのヘッドランプ部とターンシグナル部とは、一体構造が好ましいが、大きさの異なる別体でも良い。また、第一、第二のねじ部材は、単数複数のねじやそれに付属する締結具からなる。また、第一、第二の取付ボスは、ねじ付きのボスからなることが好ましい。
【0010】
第一、第二の取付ボスは、フロントレッグシールド、又はハウジングと一体構造が好ましいが、別体でも良い。また、取付片は、ヘッドランプ部の開口周縁部、周壁表面、背面壁周縁部、又は表面壁と背面壁との境界部等の全部又は一部に単数複数設けられる。また、第二の取付ボスは、ハウジングの各ターンシグナル部、すなわち左右両側部の端部、具体的には上端部、上下端部の間の端部、又はこれらの近傍部や周辺部等に適宜設けられる。また、ラックレッグシールドの上部と取付ねじ孔との間の長さは、取付ねじ孔が隠れたり、あるいはその取り付け作業に支障を生じない限り、任意の長さに設定することが可能である。さらに、自動二輪車は、小型のスクータが主であるが、必ずしもスクータに限定するものではなく、可能であれば、他の種類の自動二輪車に適用しても良い。
【0011】
本発明によれば、例えばフロントレッグシールドのフロントランプ取付口にフロントランプのハウジングをセットし、フロントランプ取付口のほぼ中央部における第一の取付部にハウジングのヘッドランプ部における第二の取付部を締結具を用いて取り付ける。そして、車体の前部をフロントレッグシールドで覆い、このフロントレッグシールドの裏面にカバーレッグシールドを車体の前部を介して重ね、ハウジングの各ターンシグナル部における第三の取付部にカバーレッグシールドの左右両側部における第四の取付部を締結具を用い外側からそれぞれ取り付ければ、フロントカバーにフロントランプを装着して組み立てることができる。このように少なくとも第三の取付部が車体の進行方向を向いているので、車体の進行方向と締結具の締結方向とが交わらない平行関係等となり、フロントランプ取付口における両側部にフロントランプの各ターンシグナル部、つまり両側部を締結具を介して簡単にセットすることができる。
また、車体の前部を被覆するフロントレッグシールドの上部の開口部を利用すれば、明瞭に把握しながら露出した車体前部の装着部にハウジングのほぼ中央部等を簡単に取り付けたり、取り外すことができる。また、開口部を利用して車体のフロントカバー内に被覆保護された各種の電装品や機器等のメンテナンスの便宜等を図ることができる。
【0012】
さらに、カバーレッグシールドの下部にラックレッグシールドがある程度接近するが、第四の取付部の全部又は一部をラックレッグシールドの上部が隠したり、あるいは遮蔽等することがないので、ハウジングの第三の取付部にカバーレッグシールドの第四の取付部を締結具を用いて簡易迅速に取り付けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本実施形態における自動二輪車のフロントランプ取付構造は、図1や図7に示すように、車体1の前部のフロントカバー22にフロントランプ54を取り付け、このフロントランプ54の左右両側部をフロントカバー22の左右両側部に湾曲して回り込ませている。
【0014】
車体1は、上部のフレームを省略した鋼管製のアンダボーンフレーム2を備え、このアンダボーンフレーム2の前端部にはヘッドパイプ3が傾斜して取り付けられ、このヘッドパイプ3にはフロントフォーク4が軸受を介し操舵可能に軸支されており、このフロントフォーク4の上部にハンドル5、ハンドルカバー6、及びレバー7等が配備されるとともに、下部にはフロントフェンダ8とフロントタイヤ9とが配備されている(図1参照)。ヘッドパイプ3には図9に示すように、点火用のイグニッションスイッチ10と車体前部の重量を保持するブレース11とがねじを介しオフセットされ、このブレース11にはバッテリ12が着脱自在に支持搭載されている。ブレース11は、折曲された複数の棒材や複数の取付片を組み合わせて構成されている。また、ヘッドパイプ3の近傍部には、警音用のホーン13やターンシグナルリレー14がそれぞれ装着されている。
【0015】
アンダボーンフレーム2のほぼ中央部にはヘルメット等の収納室がパーソナルボックスや一対のフレームサイドカバー15で区画形成され、収納室の開口上部の前端部にはシート16が上下方向に回転可能に軸支されており、このシート16が収納室を開閉する(図1ないし図3参照)。一対のフレームサイドカバー15の上部後方には斜め上方に指向するリヤキャリア17が、下部後方にはリヤフェンダ18がそれぞれ装着されている。また、アンダボーンフレーム2の下部後方には動力ユニット19がリヤショックアブソーバ20を介して上下方向に揺動可能に懸架され、動力ユニット19にはリヤタイヤ21が軸支されている(図1参照)。
【0016】
フロントカバー22は、図7や図8に示すように、中央部から左右両側部に向かうにつれ車体1の後方に徐々に湾曲するフロントレッグシールド23、このフロントレッグシールド23用のカバー24、フロントレッグシールド23の裏面上部をねじを介して被覆するカバーレッグシールド25、及びこのカバーレッグシールド25の下部にねじを介して装着される物品収納用のラックレッグシールド26から構成されている。
【0017】
フロントレッグシールド23の傾斜した上部には開口部27が成形され、中央部には横長のフロントランプ取付口28が成形されており、下部中央には逆U字形の切欠部29が区画成形されている。開口部27は、水平横方向に指向するビーム30で上下に二分割され、左右両側部の周縁上部には凹部31がそれぞれ凹み成形されており、左右両側部の周縁には矩形のフック孔32が所定の間隔をおいてそれぞれ複数成形されている。開口部27は、図9に示すように、その下方に空間Sを区画するが、この空間S内にブレース11等が位置している。
【0018】
フロントランプ取付口28は、基本的には正面視でほぼ横三日月形に成形され、中央部から左右両側部に向かうにつれ車体1の後方(図1の右方向)に徐々に湾曲する。このフロントランプ取付口28のほぼ中央部における裏面の上下周縁部にはほぼ円筒形を呈した複数の第一の取付ボス33が左右に間隔をおいて成形され、各第一の取付ボス33が車体1の進行方向後側に向け突出している。また、フロントレッグシールド23の切欠部29は左右両側部の一対の脚34により区画成形されるが、この一対の脚34の下縁部にはサイドカバー24用の締結ねじ孔35がそれぞれ成形されている。各脚34の裏面の内側縁には内方向に突出する取付片36が成形され、外側縁付近にはラックレッグシールド26用の締結ボス37が成形されている。
【0019】
カバー24は、開口部27の形状に対応して成形され、上部一側には複数の溝からなる通気口38が成形されている。このカバー24の裏面の上部左右両側には凹部31に嵌まるねじ孔付きの突部39がそれぞれ突出成形され、カバー24の裏面の左右両側部にはL字形の複数のフック片40がそれぞれ並べて突出成形されており、各フック片40がフック孔32に嵌まるようになっている(図15参照)。
【0020】
カバーレッグシールド25は、基本的には横断面ほぼハット形に膨出成形され、上部両側に締結ねじ孔45がそれぞれ成形されており、各締結ねじ孔45を貫通したねじが突部39のねじ孔に凹部31を介しねじ締めされる。このカバーレッグシールド25の中央部には締結ねじ孔46が左右に間隔をおいてそれぞれ成形され、カバーレッグシールド25の中央部の左右両側端には取付ねじ孔47がそれぞれ成形されており、カバーレッグシールド25の下縁部には複数の締結ねじ孔48が間隔をおいて並べて成形されている。
【0021】
ラックレッグシールド26は、図7に示すように、基本的にはその上部と下部中央とが斜め上下の後方にそれぞれ開口した形に膨出成形され、下部両側が板形のフロアカバーとして斜め後方にそれぞれ突出成形されている。このラックレッグシールド26の上部の左右両側縁とほぼ中央部の左右両側縁とには締結ねじ孔49がそれぞれ成形されている。ラックレッグシールド26の下部にはリヤレッグカバー50がねじや締結片を介して装着され、このリヤレッグカバー50の裏面にはリヤカバー51が、リヤレッグカバー50の左右両側部にはサイドカバー52がねじや締結片を介しそれぞれ装着される。リヤレッグカバー50は、基本的には縦断面ほぼハット形に膨出成形され、後部中央の開口部には板形のフューエルリッド53がねじや締結片を介し装着されており、左右両側部の表面がそれぞれフロアカバーとして成形されている。
【0022】
フロントランプ54は、ヘッドランプ部56からターンシグナル部57に向かうにつれ車体1の後方に曲がる湾曲線を前面に実質的に描く(図5及び図6参照)ハウジング55と、このハウジング55のヘッドランプ部56に反射鏡と共に締結具を介し内蔵される着脱自在のヘッドランプ58(例えば、ハロゲンバルブ等が使用される)と、ハウジング55の左右両側のターンシグナル部57にソケットや締結具を介しそれぞれ内蔵される着脱自在のターンシグナルランプ59と、ハウジング55の開口前面を着脱自在に覆うランプレンズ60とから構成されている。
【0023】
ハウジング55は、その中央部に前面が開口した大きなヘッドランプ部56を備え、このヘッドランプ部56の左右両側部には前面が開口した小さなターンシグナル部57が並べて一体成形されている。ヘッドランプ部56の開口周縁部にはランプレンズ60用の嵌合凹部61が成形されるとともに、開口周縁部の上部には締結片62が斜め上方に向けて突出成形され、この締結片62が車体1の前部のブレース11の一部に締結具を介してねじ締めされる(図10参照)。また、ヘッドランプ部56の開口周縁部の近傍には取付片63が突出成形され、この取付片63を貫通したねじ64が第一の取付ボス33にねじ締めされる(図11参照)。
【0024】
各ターンシグナル部57の開口周縁部にはランプレンズ60用の嵌合凹部65が突出成形されるとともに、背面壁の上端部には第二の取付ボス66が車体1の進行方向後側に向けて突出成形され、この第二の取付ボス66にカバーレッグシールド25の取付ねじ孔47を貫通したねじ67がねじ締めされる(図9及び図12参照)。さらに、ランプレンズ60は、ヘッドランプ部56に対応する中央部から左右両側部に向かうにつれ車体1の後方に湾曲するよう成形されるとともに、上部から下部にかけて湾曲成形され、フロントレッグシールド23に対する装着時に左右両側部の湾曲表面がフロントレッグシールド23の湾曲表面と僅かな凹部を介しほぼ同一面を形成する(図14参照)。このランプレンズ60の開口周縁部には車体1の後方に指向する凸部68が成形され、この凸部68が嵌合凹部61、65に着脱自在に嵌められる。
【0025】
上記構成において、フロントカバー22等を組み立てるには、先ず、ハウジング55の開口部27にランプレンズ60を嵌めて被覆し、フロントレッグシールド23のフロントランプ取付口28にハウジング55を車体1の後方、換言すれば、裏面外側から位置決めセットし、各第一の取付ボス33に取付片63をねじ64を用いて装着固定する。次いで、車体1の前部にフロントレッグシールド23を前方から取り付けてブレース11にヘッドランプ部56の締結片62を締結具を介して装着固定し、フロントレッグシールド23の開口部27をカバー24で被覆して凹部31に突部39を、複数のフック孔32にフック片40をそれぞれセットし、フロントレッグシールド23の裏面上側にカバーレッグシールド25を車体1のヘッドパイプ3やフロントフォーク4を介して嵌め重ねる。
【0026】
次いで、カバーレッグシールド25の複数の締結ねじ孔45にスプリングナット及びねじをそれぞれ用いてカバー24、フロントレッグシールド23、及びカバーレッグシールド25を強固に装着固定し、各ターンシグナル部57の第二の取付ボス66にねじ67をカバーレッグシールド25の取付ねじ孔47を介し外側から装着固定するとともに、ヘッドランプ部56のねじ孔にねじをカバーレッグシールド25の締結ねじ孔46を介して装着固定すれば、フロントカバー22を組み立てることができる。そして、カバーレッグシールド25の下部にラックレッグシールド26の上縁部をねじを介し重ねて固定し、このラックレッグシールド26にリヤレッグカバー51、及び左右一対のサイドカバー52をそれぞれねじを介して固定すれば、他の外装品を装着することができる。
【0027】
上記構成によれば、第一、第二の取付ボス33、66が車体1の前部から後部に向いて、換言すれば、後方に開口して指向しているので、車体1の進行方向とねじ64、67の差し込み方向とを交わらない平行関係にすることができ、フロントランプ取付口28における両側部にフロントランプ54の両側部を複数のねじ64、67を介して装着するのがきわめて容易となる。したがって、カバー24の内部が見えたり、あるいはパーツ類の合わせ部の体裁が劣化することが全くなく、機能美あふれる美しい外観を安価に得ることが可能になる。
【0028】
上記以外に、フロントランプ取付口28における両側部にフロントランプ54の両側部をねじ64、67を介して容易に装着する方法としては、フロントレッグシールド23の左右両側部にねじ部をそれぞれ成形する方法がある。しかしながら、この方法では重量が増加したり、金型の仕様を大幅に変更したり、あるいは新規の金型を使用しなければならず、製造コストが大幅に上昇することになる。本実施形態によれば、フロントレッグシールド23の裏面にカバーレッグシールド25をその外周縁部で嵌め合わせるため、相対位置を比較的高精度で確保することができる。なお、本実施形態によれば、カバーレッグシールド25からねじ67の頭部や座面が露出することになるが、カバーレッグシールド25の下部近傍にラックレッグシールド26が位置するので、目立つことがなく、外観を著しく損ねることもない。
【0029】
また、カバーレッグシールド25の下部近傍にラックレッグシールド26の上縁部が接近するものの、取付ねじ孔47をラックレッグシールド26の上縁部が隠蔽することは全くないので、ねじ締め作業の遅延化や煩雑化等を招くことはない。また、フロントランプ54でフロントレッグシールド23とカバーレッグシールド25とを組み合わせて固定するので、剛性を大幅に向上させることができる。
【0030】
また、開口部27が下方に区画形成する空間Sにイグニッションスイッチ10、ブレース11がフロントランプ54を取り付け支持する領域、バッテリ12、ホーン13、及びターンシグナルリレー14がそれぞれ位置するので、カバー24を外して開口部27を開放すれば、ヘッドパイプ3から前方に伸びるブレース11とヘッドランプ部56の締結片62とを固定する作業が実に簡素、かつ容易となる。また、バッテリ12等のメンテナンス作業の円滑化や容易化も図ることができる。さらに、フロントランプ54とカバーレッグシールド25との接触に伴う摩耗の抑制防止が期待できる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、フロントカバーにフロントランプの両側部を装着するのを容易化し、美しい外観を安価に得ることができるという効果がある。また、フロントランプでフロントレッグシールドとカバーレッグシールドとを組み合わせて固定するので、剛性を向上させることができるという効果がある。また、開口部が区画する空間に車体前部の装着部が配備されているので、手や指を深く突っ込まなくとも、装着部にハウジング等を簡単に取り付けたり、取り外すこと等ができる。
さらに、第三の取付部に締結具を差し込む際、ラックレッグシールドが障害物になることがないので、取付作業の円滑化や容易化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車のフロントランプ取付構造の実施形態における自動二輪車を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】本発明に係る自動二輪車のフロントランプ取付構造の実施形態を示す正面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】図4のVI−VI線断面図である。
【図7】本発明に係る自動二輪車のフロントランプ取付構造の実施形態を示す分解斜視図である。
【図8】本発明に係る自動二輪車のフロントランプ取付構造の実施形態を示す部分斜視図である。
【図9】図8の分解斜視図である。
【図10】本発明に係る自動二輪車のフロントランプ取付構造の実施形態におけるブレース付近を示す断面説明図である。
【図11】本発明に係る自動二輪車のフロントランプ取付構造の実施形態におけるフロントレッグシールドとヘッドランプ部とを示す断面説明図である。
【図12】本発明に係る自動二輪車のフロントランプ取付構造の実施形態におけるフロントレッグシールド、カバーレッグシールド、及びターンシグナル部を示す断面説明図である。
【図13】本発明に係る自動二輪車のフロントランプ取付構造の実施形態におけるフロントレッグシールドとハウジングとを示す断面説明図である。
【図14】図8のXIV−XIV線断面図である。
【図15】本発明に係る自動二輪車のフロントランプ取付構造の実施形態におけるフロントレッグシールドとカバーとを示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 車体
3 ヘッドパイプ
11 ブレース
22 フロントカバー
23 フロントレッグシールド
24 カバー
25 カバーレッグシールド
26 ラックレッグシールド
27 開口部
28 フロントランプ取付口
33 第一の取付ボス
47 取付ねじ孔
54 フロントランプ
55 ハウジング
56 ヘッドランプ部
57 ターンシグナル部
58 ヘッドランプ
59 ターンシグナルランプ
60 ランプレンズ
61 嵌合凹部
62 締結片
63 取付片
64 ねじ(ねじ部材)
65 嵌合凹部
66 第二の取付ボス
67 ねじ(ねじ部材)
68 凸部
S 空間

Claims (3)

  1. 車体の前部のフロントカバーにフロントランプを取り付け、このフロントランプの左右両側部をフロントカバーの左右両側部に回り込ませた自動二輪車のフロントランプ取付構造において、
    フロントカバーは、上部にフレームのヘッドパイプとこのヘッドパイプに支持されたブレースが臨み着脱自在なカバーで覆われた開口部及びほぼ中央部から左右両側部に向かうにつれて後方に曲がるフロントランプ取付口を設けたフロントレッグシールドと、このフロントレッグシールドの裏面を後方から覆うカバーレッグシールドとを備え、
    フロントランプは、ほぼ中央部に位置するヘッドランプ部とこのヘッドランプ部の左右両側部にそれぞれ位置するターンシグナル部とで一体に構成され、開口部が区画する空間に臨むブレースの取付支持部に取り付け支持されると共に、フロントレッグシールドのフロントランプ取付口に臨ませてヘッドランプ部を第一のねじ部材でフロントレッグシールドに締結する一方、左右両側の各ターンシグナル部をカバーレッグシールドに後方から第二のねじ部材で締結したことを特徴とする自動二輪車のフロントランプ取付構造。
  2. 自動二輪車のフロントランプ取付構造は、フロントレッグシールドのフロントランプ取付口のほぼ中央部の裏面周縁部に設けられて第一のねじ部材を締め付ける第一の取付ボスと、フロントランプのヘッドランプ部の周壁に第一の取付ボスに対応して設けられた第一のねじ部材が貫通する取付片と、フロントランプの各ターンシグナル部に設けられて第二のねじ部材を締め付ける第二の取付ボスと、この第二の取付ボスに対応してカバーレッグシールドの左右両側部にそれぞれ設けられた第二のねじ部材を貫通する取付ねじ孔を備えてなる請求項1記載の自動二輪車のフロントランプ取付構造。
  3. フロントカバーは、カバーレッグシールドの下部に取り付けられるラックレッグシールドを備え、このラックレッグシールドより上方のカバーレッグシールドの上部に第二のねじ部材に対応する取付ねじ孔を位置させた請求項2記載の自動二輪車のフロントランプ取付構造。
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