JP3615664B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給紙装置に関し、詳細には、複数枚載置された用紙を1枚ずつ確実に分離して搬送・給紙する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置、複写機及びプリンタ等の画像形成装置や画像読取装置においては、複数枚のカット状の用紙を用紙載置台上にセットして、1枚ずつ分離して給紙する給紙装置を備えている。
【0003】
このような給紙装置としては、従来、一般にフィード部及びピックアップ部として、それぞれ丸コロ形状のものが使用されている。すなわち、従来の給紙装置は、回転駆動されて用紙載置台上に載置された複数枚の用紙を用紙載置台から送り出すピックアップローラと、ピックアップローラに対向して配設されピックアップローラとの間に用紙を挟んでピックアップローラによる用紙の送り出しを補助する加圧板と、相対向して配設されピックアップローラにより送り出された用紙を1枚ずつ分離して給紙するフィードローラと分離ローラあるいはフィードローラとパッド等を備えている。給紙装置は、ピックアップローラは、用紙載置台上に用紙が載置されていない待機時には、用紙載置台の下方に回動して加圧板から離れ、用紙載置台上に用紙が載置されて給紙が指示されると、上方、すなわち、加圧板方向に移動して加圧板との間に所定の圧力で用紙を挟む。めして,従来の給紙装置は、このピックアップローラに加圧板方向への上昇力を付与するとともに、上死点でピックアップローラの上昇を停止させるために、スプリングクラッチ等のトルクリミッタが設けられている。
【0004】
そして、この従来の給紙装置は、用紙載置台上にフィードローラと分離ローラあるいはパッドとに用紙の先端を当接させる状態で複数枚の用紙が載置されると、上述のように、ピックアップローラが加圧板方向に移動して加圧板との間に用紙を挟んで、回転するピックアップローラにより用紙をフィードローラと分離ローラあるいはパッドとの当接部(ニップ部)に送り出す。次に、給紙装置は、フィードローラを回転駆動して、送り出されてきた用紙をピックアップローラにより送り出すとともに、分離ローラあるいはパッドにより用紙を1枚ずつ分離して、給紙する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の給紙装置にあっては、フィード部とピックアップ部がフィードローラとピックアップローラで構成されているため、すなわち、フィード部とピックアップ部がそれぞれ丸コロ形状であるため、フィード部への用紙接触面積が少なくなり、用紙の搬送不良、すなわち、用紙不送り状態が発生しやすいという問題があった。この不具合を解消するためにフィードローラのローラ径を大きくすると、給紙装置が大型化するとともに価格が高くなるという問題があった。
【0006】
また、従来の給紙装置にあっては、フィード部がそれぞれ丸コロ形状であるため、用紙載置台にセットされた複数枚の用紙の先端が丸コロ形状のフィード部の円周部に突き当たって止まり、用紙のセット状態に用紙搬送方向でばらつきが発生し、用紙の搬送性能が悪化するという問題があった。
【0007】
さらに、従来の給紙装置にあっては、ピックアップ部を用紙載置台方向、例えば、上方に移動させて、ピックアップ部に対向して配設されている加圧板との間に用紙を挟んで、用紙の搬送を行っているため、ピックアップ部を用紙載置台方向に移動させるとともに、当該ピックアップ部の移動を適切な位置で停止させる必要がある。そのため、ピックアップ部の移動を適切な位置で停止させるのに、スプリングクラッチ等のトルクリミッタ部品を設ける必要があり、給紙装置が複雑で、大型化するとともに、高価なものになるという問題があった。
【0008】
そこで、請求項1記載の発明は、用紙載置台に載置された複数枚の用紙を送り出すピックアップ部とピックアップ部により送り出された用紙を搬送するフィード部とを、それぞれ所定の支持軸を介して所定のブラケットに回転可能に支持させ、ブラケットを所定の支点軸を中心としてピックアップ部が用紙載置台に離接する方向に回動可能に配設し、フィード部をブラケットに回転可能に支持された所定のベルト部材で形成して分離部材に当接させ、用紙の搬送時、ブラケットをベルト部材の回転により支点軸を中心としてピックアップ部が用紙載置台に接近する方向に回動させて用紙に当接させ、当該用紙に当接したピックアップ部により用紙を送り出して、当該送り出された用紙をベルト部材と分離部材により1枚ずつ分離して搬送することにより、フィード部であるベルト部材と用紙との接触面積を増加させ、搬送性の良好な小型の給紙装置を提供することを目的としている。
また、フィード部を、支持軸に支持されて回転駆動され少なくともその表面が所定のゴム部材で形成されるとともに当該ゴム部材の表面に周方向に所定幅の溝の形成されたフィードプーリと、ブラケットに回転可能に支持された所定のアイドル部材と、フィードプーリとは異なるゴム部材で形成されフィードプーリの溝に挿入されてその外表面が当該ゴム部材の外表面と略同じ高さになる厚さを有するとともにアイドル部材に巻き付けられてフィードプーリの回転により回転駆動されるベルト部材と、で構成することにより、種類の異なるゴム部材で形成されたフィードプーリ表面とベルト部材表面とで搬送性能の異なる用紙種類を広い範囲で適切に搬送し、より一層搬送性の良好な給紙装置を提供することを目的としている。
【0009】
請求項2記載の発明は、ベルト部材を、少なくとも用紙の搬送時、当該用紙の搬送面に位置して、当該用紙を分離部材との当接位置に搬送することにより、用紙搬送時の用紙の搬送方向を適切に用紙搬送方向に規制するとともに、ベルト部材と用紙との接触面をさらに増加させ、搬送性をより一層向上させるとともに搬送性を安定させることのできる給紙装置を提供することを目的としている。
【0010】
請求項3記載の発明は、ブラケットの支点軸とフィード部の支持軸を、同じ軸を共用することにより、ベルト部材の回転力によりベルト部材に作用するテンションでブラケットにピックアップ部が用紙載置台方向に回動する回転力を簡単な構成でより一層適切に付与し、従来用いられていたスプリングクラッチ等を削減して、小型、安価で、搬送性の良好な給紙装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の給紙装置は、用紙載置台に載置された複数枚の用紙を送り出すピックアップ部と、前記ピックアップ部により送り出された前記用紙を搬送するフィード部と、前記フィード部に対向して配設され当該フィード部により搬送される前記用紙を1枚ずつ分離する分離部材と、を備えた給紙装置において、前記ピックアップ部及び前記フィード部はそれぞれ所定の支持軸を介して所定のブラケットに回転可能に支持され、前記ブラケットは所定の支点軸を中心として前記ピックアップ部が前記用紙載置台に離接する方向に回動可能に配設され、前記フィード部は前記ブラケットに回転可能に支持された所定のベルト部材で形成されて前記分離部材に当接され、前記用紙の搬送時、前記ブラケットが前記ベルト部材の回転により前記支点軸を中心として前記ピックアップ部が前記用紙載置台に接近する方向に回動して前記用紙に当接し、当該用紙に当接したピックアップ部により前記用紙を送り出して、当該送り出された前記用紙を前記ベルト部材と前記分離部材により1枚ずつ分離して搬送するとともに、前記フィード部は、前記支持軸に支持されて回転駆動され少なくともその表面が所定のゴム部材で形成されるとともに当該ゴム部材の表面に周方向に所定幅の溝の形成されたフィードプーリと、前記ブラケットに回転可能に支持された所定のアイドル部材と、前記フィードプーリとは異なるゴム部材で形成され前記フィードプーリの前記溝に挿入されてその外表面が当該ゴム部材の外表面と略同じ高さになる厚さを有するとともに前記アイドル部材に巻き付けられて前記フィードプーリの回転により回転駆動されるベルト部材と、で構成されていることにより、上記目的を達成している。
【0013】
上記構成によれば、ピックアップ部とフィード部とを、それぞれ所定の支持軸を介して所定のブラケットに回転可能に支持させ、ブラケットを所定の支点軸を中心としてピックアップ部が用紙載置台に離接する方向に回動可能に配設し、フィード部をブラケットに回転可能に支持された所定のベルト部材で形成して分離部材に当接させ、用紙の搬送時、ブラケットをベルト部材の回転により支点軸を中心としてピックアップ部が用紙載置台に接近する方向に回動させて用紙に当接させ、当該用紙に当接したピックアップ部により用紙を送り出して、当該送り出された用紙をベルト部材と分離部材により1枚ずつ分離して搬送するので、フィード部であるベルト部材と用紙との接触面積を増加させることができ、搬送性を向上させることができるとともに、給紙装置を小型化することができる。
また、フィード部を、支持軸に支持されて回転駆動され少なくともその表面が所定のゴム部材で形成されるとともに当該ゴム部材の表面に周方向に所定幅の溝の形成されたフィードプーリと、ブラケットに回転可能に支持された所定のアイドル部材と、フィードプーリとは異なるゴム部材で形成されフィードプーリの溝に挿入されてその外表面が当該ゴム部材の外表面と略同じ高さになる厚さを有するとともにアイドル部材に巻き付けられてフィードプーリの回転により回転駆動されるベルト部材と、で構成しているので、種類の異なるゴム部材で形成されたフィードプーリ表面とベルト部材表面とで搬送性能の異なる用紙種類を広い範囲で適切に搬送することができ、より一層搬送性を向上させることができる。
【0014】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記ベルト部材は、少なくとも前記用紙の搬送時、当該用紙の搬送面に位置して、当該用紙を前記分離部材との当接位置に搬送するものであってもよい。
【0015】
上記構成によれば、ベルト部材を、少なくとも用紙の搬送時、当該用紙の搬送面に位置して、当該用紙を分離部材との当接位置に搬送するので、用紙搬送時の用紙の搬送方向を適切に用紙搬送方向に規制することができるとともに、ベルト部材と用紙との接触面をさらに増加させることができ、搬送性をより一層向上させることができるとともに、搬送性を安定させることができる。
【0016】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記ブラケットの前記支点軸と前記フィード部の支持軸は、同じ軸を共用していてもよい。
【0017】
上記構成によれば、ブラケットの支点軸とフィード部の支持軸を、同じ軸を共用しているので、ベルト部材の回転力によりベルト部材に作用するテンションでブラケットにピックアップ部が用紙載置台方向に回動する回転力を簡単な構成でより一層適切に付与することができ、従来用いられていたスプリングクラッチ等を削減して、搬送性を向上させることができるとともに、給紙装置を小型で、安価なものとすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0021】
図1及び図2は、本発明の給紙装置の一実施の形態を適用した給紙装置1を示す図であり、図1は、本発明の給紙装置の一実施の形態を適用した給紙装置1の要部正面断面図である。
【0022】
図1において、給紙装置1は、用紙載置台2、用紙載置台2の下方に配設された搬送ユニット3及び用紙載置台2の上方に配設された分離ローラ4と加圧板5等を備えており、用紙載置台2上には複数枚の用紙6が分離ローラ4にその先端が当接する状態でセットされる。
【0023】
搬送ユニット3は、ブラケット7、フィードギヤ8、フィードプーリ9、アイドラプーリ10、フィードベルト11、アイドラギヤ12、ピックアップギヤ13及びピックアップコロ14等を備えており、ブラケット7は、用紙6の送り出し方向先端側に配設された支持軸(支点軸)15に所定角度揺動可能に支持されている。支持軸15は、給紙装置1の図示しないフレーム等に支持されている。
【0024】
フィードギヤ8は、支持軸15に回転可能に支持されており、図示しない駆動源により反時計方向に回転駆動される。フィードプーリ9は、支持軸15にフィードギヤ8と同軸に、すなわち、フィードギヤ8の支持軸をブラケット7の支点軸である支持軸15と共用する状態で、回転可能に支持されており、フィードギヤ8の回転に伴って連れ回る。上記フィードギヤ8、フィードプーリ9及びフィードベルト11は、フィード部として機能している。
【0025】
アイドラプーリ(アイドル部材)10は、ブラケット7に支持された軸16に回転可能に支持されており、フィードベルト11は、フィードプーリ9とアイドラプーリ10との間に張り渡された状態で巻き付けられている。アイドラプーリ10は、ブラケット7が支持軸15を介してピックアップコロ14が用紙6の下面に当接する位置まで回動したとき、フィードベルト11が用紙6の下面と平行となる位置、すなわち、用紙6の搬送面に位置する状態で、配設されている。フィードベルト11は、フィードプーリ9の回転によりアイドラプーリ10との間で回転される。
【0026】
上記フィードプーリ9は、少なくともその表面部分が所定厚さにわたって所定のゴム部材で形成されているとともに、周方向に所定幅の溝(図示略)がリング状に所定数(単数あるいは複数)形成されており、上記フィードベルト11は、このフィードプーリ9に形成された溝内に挿入されている。フィードベルト11は、フィードプーリ9の溝に挿入可能な幅と、プーリフィード9に挿入されている状態でプーリフィード9の外周面と同じ高さになる厚さと、を有し、フィードプーリ9のゴム部材とは異なる種類のゴム部材で形成されている。
【0027】
ピックアップギア13は、ブラケット7の用紙搬送方向後方端側に配設された軸(支持軸)17を介して回転可能に支持されており、軸17は、ブラケット7に取り付けられている。ピックアップコロ14は、軸17にピックアップギア13と同軸に回転可能に支持されており、ピックアップギア13と連動して回転する。
【0028】
アイドラギア12は、ブラケット7に取り付けられた軸18を介して回転可能に支持されており、フィードギヤ8及びピックアップギア13に歯合する状態で配設されている。アイドラギア12は、フィードギヤ8の回転をピックアップギア13に伝達し、ピックアップギア13は、アイドラギア12によりフィードギヤ8の回転が伝達されて、フィードギヤ8と同じ方向、すなわち、反時計方向(用紙6の搬送方向)に回転される。ピックアップギア13は、回転駆動されることにより、用紙載置台2上にセットされた用紙6を最下段の用紙6からフィードプーリ9の方向、すなわち用紙搬送方向に送り出す。
【0029】
上記分離ローラ(分離部材)4は、フィードプーリ9の上方に配設され、フィードプーリ9及びフィードプーリ9に巻き付けられているフィードベルト11に所定の圧力で圧接された状態で配設されている。分離ローラ4は、図示しない駆動源により用紙6の搬送方向と反対方向、すなわち、反時計方向に回転駆動され、フィードベルト11及びフィードプーリ9との間で用紙6を1枚ずつ分離して搬送する。
【0030】
上記加圧板5は、ピックアップコロ14の上方位置に所定角度回動可能に配設されており、バネ19によりピックアップコロ14方向に所定の付勢力で付勢されている。したがって、加圧板5は、用紙載置台2上に複数枚の用紙6がセットされると、バネ19により付勢されて用紙6をピックアップコロ14に所定圧力で押し付ける。
【0031】
次に、本実施の形態の動作について、以下説明する。給紙装置1は、用紙載置台2上に用紙6がセットされず、待機状態のときには、図2に示すように、ブラケット7が支持軸15を中心として時計方向(ピックアップコロ14が用紙載置台2から離れる方向)に所定角度回動して、ピックアップコロ14が用紙載置台2から離れた状態となっている。
【0032】
この状態で、用紙載置台2上に複数枚の用紙6がセットされるが、このとき、ピックアップコロ14及びアイドラプーリ10が用紙載置台2よりも下方に下がった状態となっているため、用紙6の搬送方向先端は、フィードベルト11と分離ローラ4のニップ部で停止することとなる。
【0033】
したがって、用紙6は、その先端が適切に揃った状態で用紙載置台2上にセットされ、用紙6の搬送性能が向上する。
【0034】
用紙6が用紙載置台2上にセットされた後、搬送開始命令が入ると、給紙装置1は、図示しない駆動源によりフィードギヤ8を回転駆動し、フィードプーリ9は、このフィードギヤ8の回転に連れ回りする。
【0035】
フィードプーリ9が回転すると、フィードプーリ9とアイドラプーリ10に張り渡されているフィードベルト11がフィードプーリ9とアイドラプーリ10の間を反時計方向に回転し、フィードベルト11が反時計方向に回転すると、フィードベルト11のテンションによりフィードプーリ9の支持されている支持軸15上に反時計方向のフリクションモーメントが作用する。このフリクションモーメントによりブラケット7が支持軸15を中心として反時計方向に回動し、ピックアップコロ14が上方に移動して、図1に示したように、用紙載置台2上にセットされた用紙6の最下段の用紙6の下面に所定圧力で当接する。
【0036】
したがって、フィードプーリ9を支持する支持軸15上にトルクリミッタ等のモーメント発生源を設けることなく、適切にピックアップコロ14を上方に回動させて用紙6に当接させることができ、ピックアップコロ14が用紙6下面に当接すると、用紙6をピックアップコロ14と加圧板5とにより所定圧力で挟むことができる。
【0037】
このピックアップコロ14には、アイドラギヤ12を介してフィードギヤ8の回転が伝達され、ピックアップコロ14は、反時計方向に回転する。
【0038】
したがって、ピックアップコロ14は、加圧板5との間で用紙6を挟んだ状態で反時計方向に回転し、最下段の用紙6を分離ローラ4とフィードベルト11とのニップ部に送り出す。
【0039】
このとき、最下段の用紙6の上方に載置されている用紙6が、用紙6相互間の間の摩擦により最下段の用紙6とともに分離ローラ4方向に送り出される。
【0040】
そして、フィードベルト11は、上述のように用紙6の搬送方向に回転されているとともに、所定長さにわたって用紙6と平行な状態でピックアップコロ14側から分離ローラ4とのニップ部まで配設された状態となっており、ピックアップコロ14により送り出された用紙6と面接触して、当該用紙6をガイドしつつ安定して、かつ、効率的にフィードベルト11及びフィードプーリ9と分離ローラ4とのニップ部に搬送する。
【0041】
このフィードベルト11及びフィードプーリ9が用紙6の搬送方向に回転駆動されているのに対して、フィードベルト11に当接している分離ローラ4が、用紙6の搬送方向と反対方向に回転駆動されているため、分離ローラ4とフィードベルト11及びフィードプーリ9とのニップ部に送り出された用紙6は、最下段の用紙6よりも上層の用紙6が反搬送方向に回転する分離ローラ4により搬送が阻止されるとともに用紙載置台2方向に引き戻されて、最下段の用紙6、すなわち、フィードベルト11及びフィードプーリ9に接触している用紙6のみが上層の用紙6と確実に分離されて搬送される。
【0042】
そして、フィードベルト11は、フィードプーリ9に周方向に形成された溝内に挿入されているとともに、その外表面がフィードプーリ9の外表面と同じ高さに位置しており、フィードプーリ9のゴム部材とは異なるゴム部材で形成されているため、給紙装置1は、用紙6の種類、すなわち、紙質や紙厚等に関わらず、幅広い種類の範囲の用紙6を適切かつ確実に分離して搬送する。
【0043】
そして、用紙6の搬送命令が解除されると、給紙装置1は、駆動源によるフィードギヤ8の回転を停止し、フィードギヤ8の回転が停止されると、フィードプーリ9の回転が停止される。フィードプーリ9の回転が停止されると、フィードベルト11に作用していたテンションがなくなり、ブラケット7は、その自重により支持軸15を中心に下方、すなわち、用紙載置台2から離れる方向に回動して、図2に示した状態に移行する。
【0044】
このように、本実施の形態の給紙装置1は、フィード部とピックアップ部を、それぞれ支持軸15,17を介してブラケット7に回転可能に支持させ、ブラケット7を支点軸15を中心としてピックアップ部が用紙載置台2に離接する方向に回動可能に配設し、フィード部をブラケット7に回転可能に支持されたフィードベルト11で形成して分離ローラ4に当接させ、用紙6の搬送時、ブラケット7をフィードベルト11の回転により支点軸15を中心としてピックアップコロ14が用紙載置台2に接近する方向に回動させて用紙6に当接させ、用紙6に当接したピックアップコロ14により用紙6を送り出して、送り出された用紙6をフィードベルト11と分離ローラ4により1枚ずつ分離して搬送している。
【0045】
したがって、フィードベルト11と用紙6との接触面積を増加させることができ、搬送性を向上させることができるとともに、給紙装置1を小型化することができる。
【0046】
また、給紙装置1は、フィードベルト11を、少なくとも用紙6の搬送時、用紙6の搬送面に位置させて、用紙6を分離ローラ4との当接位置に搬送している。
【0047】
したがって、用紙搬送時の用紙6の搬送方向を適切に用紙搬送方向に規制することができるとともに、フィードベルト11と用紙6との接触面をさらに増加させることができ、搬送性をより一層向上させることができるとともに、搬送性を安定させることができる。
【0048】
さらに、給紙装置1は、ブラケット7とフィードプーリ15を、同じ支持軸15を共用して支持させている。
【0049】
したがって、フィードベルト11の回転力によりフィードベルト11に作用するテンションでブラケット7にピックアップコロ14が用紙載置台2方向に回動する回転力を簡単な構成でより一層適切に付与することができ、従来用いられていたスプリングクラッチ等を削減して、搬送性を向上させることができるとともに、給紙装置1を小型で、安価なものとすることができる。
【0050】
また、給紙装置1は、フィード部を、支持軸15に支持されて回転駆動され少なくともその表面が所定のゴム部材で形成されるとともに当該ゴム部材の表面に周方向に所定幅の溝の形成されたフィードプーリ9と、ブラケット7に回転可能に支持されたアイドラプーリ10と、フィードプーリ9とは異なるゴム部材で形成されフィードプーリ9の溝に挿入されてその外表面が当該ゴム部材の外表面と略同じ高さになる厚さを有するとともにアイドラプーリ10に巻き付けられてフィードプーリ9の回転により回転駆動されるフィードベルト11と、で構成している。
【0051】
したがって、種類の異なるゴム部材で形成されたフィードプーリ9の表面とフィードベルト11の表面とで搬送性能の異なる用紙6を広い用紙種類の範囲で適切に搬送することができ、より一層搬送性を向上させることができる。
【0052】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の給紙装置によれば、ピックアップ部とフィード部とを、それぞれ所定の支持軸を介して所定のブラケットに回転可能に支持させ、ブラケットを所定の支点軸を中心としてピックアップ部が用紙載置台に離接する方向に回動可能に配設し、フィード部をブラケットに回転可能に支持された所定のベルト部材で形成して分離部材に当接させ、用紙の搬送時、ブラケットをベルト部材の回転により支点軸を中心としてピックアップ部が用紙載置台に接近する方向に回動させて用紙に当接させ、当該用紙に当接したピックアップ部により用紙を送り出して、当該送り出された用紙をベルト部材と分離部材により1枚ずつ分離して搬送するので、フィード部であるベルト部材と用紙との接触面積を増加させることができ、搬送性を向上させることができるとともに、給紙装置を小型化することができる。
また、フィード部を、支持軸に支持されて回転駆動され少なくともその表面が所定のゴム部材で形成されるとともに当該ゴム部材の表面に周方向に所定幅の溝の形成されたフィードプーリと、ブラケットに回転可能に支持された所定のアイドル部材と、フィードプーリとは異なるゴム部材で形成されフィードプーリの溝に挿入されてその外表面が当該ゴム部材の外表面と略同じ高さになる厚さを有するとともにアイドル部材に巻き付けられてフィードプーリの回転により回転駆動されるベルト部材と、で構成しているので、種類の異なるゴム部材で形成されたフィードプーリ表面とベルト部材表面とで搬送性能の異なる用紙種類を広い範囲で適切に搬送することができ、より一層搬送性を向上させることができる。
【0054】
請求項2記載の発明の給紙装置によれば、ベルト部材を、少なくとも用紙の搬送時、当該用紙の搬送面に位置して、当該用紙を分離部材との当接位置に搬送するので、用紙搬送時の用紙の搬送方向を適切に用紙搬送方向に規制することができるとともに、ベルト部材と用紙との接触面をさらに増加させることができ、搬送性をより一層向上させることができるとともに、搬送性を安定させることができる。
【0055】
請求項3記載の発明の給紙装置によれば、ブラケットの支点軸とフィード部の支持軸を、同じ軸を共用しているので、ベルト部材の回転力によりベルト部材に作用するテンションでブラケットにピックアップ部が用紙載置台方向に回動する回転力を簡単な構成でより一層適切に付与することができ、従来用いられていたスプリングクラッチ等を削減して、搬送性を向上させることができるとともに、給紙装置を小型で、安価なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置の一実施の形態を適用した給紙装置の要部正面図。
【図2】図1の給紙装置の搬送ユニットが下方に回動した待機状態の要部正面図。
【符号の説明】
1 給紙装置
2 用紙載置台
3 搬送ユニット
4 分離ローラ
5 加圧板
6 用紙
7 ブラケット
8 フィードギヤ
9 フィードプーリ
10 アイドラプーリ
11 フィードベルト
12 アイドラギヤ
13 ピックアップギヤ
14 ピックアップコロ
15 支持軸
16、17、18 軸
19 バネ

Claims (3)

  1. 用紙載置台に載置された複数枚の用紙を送り出すピックアップ部と、前記ピックアップ部により送り出された前記用紙を搬送するフィード部と、前記フィード部に対向して配設され当該フィード部により搬送される前記用紙を1枚ずつ分離する分離部材と、を備えた給紙装置において、
    前記ピックアップ部及び前記フィード部はそれぞれ所定の支持軸を介して所定のブラケットに回転可能に支持され、前記ブラケットは所定の支点軸を中心として前記ピックアップ部が前記用紙載置台に離接する方向に回動可能に配設され、前記フィード部は前記ブラケットに回転可能に支持された所定のベルト部材で形成されて前記分離部材に当接され、前記用紙の搬送時、前記ブラケットが前記ベルト部材の回転により前記支点軸を中心として前記ピックアップ部が前記用紙載置台に接近する方向に回動して前記用紙に当接し、当該用紙に当接したピックアップ部により前記用紙を送り出して、当該送り出された前記用紙を前記ベルト部材と前記分離部材により1枚ずつ分離して搬送するとともに、
    前記フィード部は、前記支持軸に支持されて回転駆動され少なくともその表面が所定のゴム部材で形成されるとともに当該ゴム部材の表面に周方向に所定幅の溝の形成されたフィードプーリと、前記ブラケットに回転可能に支持された所定のアイドル部材と、前記フィードプーリとは異なるゴム部材で形成され前記フィードプーリの前記溝に挿入されてその外表面が当該ゴム部材の外表面と略同じ高さになる厚さを有するとともに前記アイドル部材に巻き付けられて前記フィードプーリの回転により回転駆動されるベルト部材と、で構成されていることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記ベルト部材は、少なくとも前記用紙の搬送時、当該用紙の搬送面に位置して、当該用紙を前記分離部材との当接位置に搬送することを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記ブラケットの前記支点軸と前記フィード部の支持軸は、同じ軸を共用していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の給紙装置。
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