JP3807058B2 - 分離給紙装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積載された紙を上層より一枚ずつ分離して、搬送下手側のフィードローラに搬送する分離給紙装置であって、セパレートローラとリタードローラとの間のニップ部に紙を挟み込むと共にアームを下方に回動してピックアップローラを用紙上面に押接し、該フィードローラのニップ部に紙が挿入されると共に該アームを上げて該ピックアップローラの用紙への押接を解除する分離給紙装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、駆動軸にセパレートローラを回動自在に支持し、該駆動軸と同一軸芯で該セパレートローラと一体状の筒状基体を該セパレートローラの一外側に突出し、該筒状基体の一端部と該駆動軸との間にスプリングを外嵌したワンウェイクラッチを介装し、該筒状基体の一端部に対し、該セパレートローラと該スプリングとの間にて、先端にピックアップローラを支持したアームの基端を外嵌した構成の分離給紙装置が提案されており、例えば、複写機やファクシミリ装置に搭載される自動原稿送り装置等に適用されている。
【0003】
このような分離給紙装置61は、図5に示すような構成となっている。即ち、駆動軸2に内筒体11を介してセパレートローラ3が回転自在に外嵌されており、該セパレートローラ3は、筒状基体であるセパレートローラコア18にゴム等で構成されたセパレートローラ本体19が圧着嵌合されて、該セパレートローラコア18とセパレートローラ本体19とが一体的に回転するように構成している。また、セパレートローラ3は図示しないリタードローラに圧接している。
該セパレートローラコア18の一端部の外側方には内筒体11の一端部が突出しており、該内筒体11の一端部の外側方には、駆動側筒体26が配設されている。該駆動側筒体26は駆動軸2に外嵌され、固定ピン25により該駆動軸2と一体的に回転するように構成されている。
【0004】
そして、セパレートローラコア18の一端部と、内筒体11の一端部と、駆動側筒体26との外周にはクラッチ部材であるスプリングクラッチ27が外嵌され、これらのセパレートローラコア18の一端部と、内筒体11の一端部と、駆動側筒体26と、スプリングクラッチ27とでクラッチ部7を構成している。
該クラッチ部7は、駆動軸2からの駆動力の伝達方向が、駆動側筒体26からセパレートローラコア18及び内筒体11へ向かう方向のみとなるワンウェイクラッチに構成されている。
また、セパレートローラコア18の他端部には大径部44が形成されており、セパレートローラコア18のスプリングクラッチ27外嵌部と、該大径部44との間には、アーム65が回動自在に外嵌されている。
【0005】
一方、セパレートローラ3の他端部においては、内筒体11の他端部が該セパレートローラ3の外側方へ突出し、この内筒体11の他端部に第一ギア12が
取り付けられている。該第一ギア12は、内筒体11と一体的に回転可能に構成している。該第一ギア12の外側方においては、駆動軸2にアーム4が回転自在に外嵌されている。
該アーム4の先端部には回転軸15の他端部が支持され、該回転軸の一端部は前記アーム65の先端部に支持されている。該回転軸15には、筒体17にゴム等で形成したローラ本体20を圧着嵌合して構成したピックアップローラ6が回転可能に外嵌されている。
【0006】
アーム4の駆動軸2と回転軸15との間には、連結軸13に回転自在に軸支された第二ギア14を配設し、該第二ギア14は連結軸13をアーム4に固着することで該アーム4に取り付けられ、第一ギア12と噛合している。該第二ギア14は、アーム4と該第二ギア14との間に構成したトルクリミッタ21により付勢されて、回転を制限されている。
【0007】
このように構成した分離給紙装置において、駆動軸2が、駆動力の伝達方向が駆動側筒体26からセパレートローラコア18及び内筒体11へ向かう方向へ回転すると、この回転によりスプリングクラッチ27が締まって、駆動側筒体26とセパレートローラコア18と内筒体11とが一体的に回転する。
この回転に伴って第一ギア12が回転するが、該第一ギア12と噛合した第二ギア14はトルクリミッタ21の付勢力により回転を制限されているので、第一ギア12の回転に伴ってアーム4が回動することとなる。
このアーム4の回動動作により、該アーム4に支持された回転軸15と、回転軸15によりアーム4と連結されたアーム65とが一体的に回動する。即ち、該分離供給装置は、駆動軸2が一方向に回転すると、その回転に伴ってピックアップローラ6が回動するように構成している。
そして、回動するピックアップローラ6が紙面に圧接すると、回動を停止するとともに回転を開始して、セパレートローラ3とリタードローラとのニップ部へ用紙を繰り出すように構成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述の如く構成された分離給紙装置において、前記クラッチ部7のスプリングクラッチ27は、駆動軸2の回転に伴って締まったり緩んだりする動作を繰り返すうちに、駆動軸2の軸方向に移動する場合がある。
また、前記アーム65は、スプリングクラッチ27とセパレートローラコア18の大径部44との間に介装されており、スプリングクラッチ27が大径部44の方向に移動した場合には、該アーム65がスプリングクラッチ27と大径部44とによって挟扼される。スプリングクラッチ27と大径部44とで挟扼されることによりアーム65の円滑な回動動作の障害となる。また、ピックアップローラ6はアーム65側とアーム4側とで回動量が異なることとなる。
これにより、ピックアップローラ6が紙面に圧接する際に、圧接する圧力が左右で異なる、所謂片当たり状態となって、用紙の繰り出しがうまく行われずに用紙の斜行やジャムの発生といった問題が発生していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、分離給紙装置における以上のような課題を解決すべく、次のような手段を用いるものである。即ち、請求項1記載の発明においては、駆動軸に、筒状基体外周に一体化されたセパレートローラを回動自在に支持し、該筒状基体の、セパレートローラの側部へ突出する一端部外周と駆動軸外周とに、駆動伝達用スプリングクラッチ部材を外嵌するとともに、該筒状基体の該一端部外周に、先端にピックアップローラを支持したアームの基端を、輪体を介して回動可能に取り付け、該アームと前記駆動伝達用スプリングクラッチ部材とが接触しないように構成した
【0010】
また、請求項2記載の発明においては、前記輪体を、前記筒状基体の前記一端部と前記アームとに対して回動自在に構成する。
【0011】
また、請求項3記載の発明においては、前記分離給紙装置を、自動原稿送り装置の原稿分離給紙装置に適用する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付の図面より説明する。図1は本発明の分離給紙装置を搭載した自動原稿送り装置を示す側面断面図、図2は本発明の分離給紙装置を示す平面断面図、図3は用紙を繰り出している状態の分離給紙装置を示す略示図、図4は用紙がオーバーフィード状態である分離給紙装置を示す略示図、図5は従来の分離給紙装置を示す平面断面図である。
【0013】
本発明の分離給紙装置を搭載した自動原稿送り装置について説明する。図1においては、本発明の分離給紙装置を画像処理装置の自動原稿送り装置に、原稿分離給紙装置として搭載した例を示している。
画像処理装置の上部には、原稿載置板37に連続する供給トレイ47を傾斜状態に設けるとともに、その下方に排出トレイ48を配設している。画像処理装置は、排出トレイ48の下方に静止原稿載置面51を設けるとともに、該静止原稿載置面51の下方に光学読取装置が走査する読取部52を設けている。
さらに、画像処理装置は、記録用紙の搬送機構を具備するとともに、該読取部52での原稿の読取情報に基づいて、又は、受信した情報に基づいて、記録用紙に記録を行う記録部53を、読取部52の下方に配設している。
【0014】
供給トレイ47に積載状に載置された原稿である用紙54は、上層側から一枚ずつ分離されて自動原稿送り装置55内へ繰り出される。繰り出された用紙54は自動原稿送り装置55内を搬送されて、読取部52の読取装置により内容を読み取られた後に、排出トレイ48へ排出される。
【0015】
自動原稿送り装置55内には分離給紙装置1が配設され、該分離給紙装置1は、駆動軸2により回転駆動可能とされたセパレートローラ3と、該セパレートローラ3に圧接するリタードローラ33と、駆動軸2に回動自在に枢支されたアーム4と、該アーム4の先端部に回転自在に枢支されたピックアップローラ6等とから構成されている。
また、アーム4と、自動原稿送り装置55のケーシング31との間には、引っ張りスプリング32が介装されており、該アーム4及びピックアップローラ6は、分離給紙装置1が停止状態にあるときは引っ張りスプリング32の付勢力により上方に回動されて待機位置56に位置している。
【0016】
自動原稿送り装置55は、原稿載置板37に用紙54が積載されたことを、図示しない検出手段で検出すると、図示しない駆動モータを起動させ、前記駆動軸2、リタードローラ33、フィードローラ34、及び、排出ローラ36を駆動する。
駆動軸2が回転駆動されると、該駆動軸2の回転に伴ってセパレートローラ3が図1の矢印方向に回転するとともに、ピックアップローラ6が引っ張りスプリング32の付勢力に抗して下方に回動するように構成している。
ピックアップローラ6が作動位置57まで回動して用紙54の最上面に圧接すると、該ピックアップローラ6は回動動作を停止して矢印方向へ回転を開始する。そして、ピックアップローラ6の回転により用紙54の最上層の一枚が下流側のセパレートローラ3とリタードローラ33との間に繰り出される。
【0017】
繰り出された用紙54はセパレートローラ3とリタードローラ33とにより搬送通路45へ送り出されてフィードローラ34まで到達し、該フィードローラ34によりさらに搬送される。
フィードローラ34は、セパレートローラ3とリタードローラ33とが用紙54を搬送する速度よりも、速い速度で用紙54を搬送するように回転しているので、用紙54がフィードローラ34により搬送されると、セパレートローラ3は用紙54によって回転数が増す方向に引っ張られることとなる。
そして、セパレートローラ3の回転数が増すと、ピックアップローラ6の下方に回動された状態が解除されて、該ピックアップローラ6は引っ張りスプリング32の付勢力により待機位置56へ戻るように構成している。
【0018】
フィードローラ34により搬送された用紙54は原稿読取面35上を通過し、この際に読取部52内の光学読取装置により内容が読み取られ、その後排出ローラ36により排出トレイ48へ排出される。
また、フィードローラ34により高速で搬送される用紙54の後端がセパレートローラ3及びリタードローラ33よりも下流側へ搬送されると、セパレートローラ3は駆動軸2により駆動される速度へ戻り、ピックアップローラ6が再び下方へ回動されて、供給トレイ47に積載された用紙54を再度繰り出し、以降前述の動作を繰り返す。
そして、供給トレイ47に積載された用紙54が全て繰り出されて排出トレイ48へ排出されると、自動原稿送り装置55はその動作を停止する。
【0019】
次に、以上のように構成した自動原稿送り装置55に搭載される分離給紙装置1について説明する。図2において、駆動軸2には内筒体11を介してセパレートローラ3が回転自在に外嵌されている。
該セパレートローラ3は、ゴムや軟質合成樹脂等で形成されたセパレートローラ本体19が、内筒体11に回転自在に外嵌された筒状基体であるセパレートローラコア18に圧着嵌合されて、該セパレートローラコア18とセパレートローラ本体19とが一体的に回転するように構成している。また、セパレートローラ3は前記リタードローラ33に圧接している。
【0020】
該セパレートローラコア18は、少なくとも後記のクラッチ7側において該セパレートローラ3より突出しており、その突出するセパレートローラコア18の一端部の外側方には内筒体11の一端部が突出しており、さらに、該内筒体11の一端部の外側方には、駆動側筒体26が配設されている。該駆動側筒体26は駆動軸2に外嵌され、固定ピン25により、該駆動軸2と一体的に回転するように、駆動軸2の回転方向に対して固定されている。
【0021】
そして、セパレートローラコア18のパレートローラ3から突出した一端部と、内筒体11の一端部と、駆動側筒体26との外周にはクラッチ部材であるスプリングクラッチ27が外嵌され、これらのセパレートローラコア18の一端部と、内筒体11の一端部と、駆動側筒体26と、スプリングクラッチ27とでクラッチ部7を構成している。
該クラッチ部7は、駆動軸2からの駆動力の伝達方向が、駆動側筒体26からセパレートローラコア18及び内筒体11へ向かう方向のみとなるワンウェイクラッチに構成されている。
【0022】
駆動軸2からの駆動力が、駆動側筒体26を通じてセパレートローラコア18及び内筒体11へ伝達される場合には、図3に示す如く、セパレートローラコア18、内筒体11、及び、駆動側筒体26に、スプリングクラッチ部材であるスプリングクラッチ27が締まるように巻き付いて、該セパレートローラコア18、内筒体11、及び、駆動側筒体26が一体的に回転するように構成している(図3中の黒塗り三角形は駆動力の伝達状態を示す)。即ち、セパレートローラ3は、クラッチ部7を介して駆動軸2により駆動されるのである。
逆に、駆動軸2からの駆動力が遮断されてセパレートローラコア18及び内筒体11へ伝達されない場合、即ち、前述のように、セパレートローラ3が駆動軸2により駆動されるときの回転速度よりも速い速度で回転している場合には、図4に示す如く、スプリングクラッチ27が緩んで、該スプリングクラッチ27がセパレートローラコア18、内筒体11、及び、駆動側筒体26に対して滑り、駆動軸2からの駆動力がセパレートローラコア18及び内筒体11へ伝達されなくなる(図4中の白抜き三角形は駆動力の遮断状態を示す)。
【0023】
また、セパレートローラコア18の他端部において、スプリングクラッチ27が外嵌されている部分よりも内側方向には大径部44が形成されており、セパレートローラコア18のスプリングクラッチ27外嵌部と、該大径部44との間には、リング状に形成された輪体であるセパレートカラー42が回転自在に外嵌されている。さらに、セパレートカラー42にはアーム5が回動自在に外嵌されている。
そして、スプリングクラッチ27が軸方向内側に移動した際には、該スプリングクラッチ27の内側端がセパレートカラー42の外側端に当接して、スプリングクラッチ27とアーム5とは接触しないように構成している。
【0024】
一方、セパレートローラ3の他端部においては、内筒体11の他端部が該セパレートローラ3の外側方へ突出し、この内筒体11の他端部に第一ギア12が取り付けられている。該第一ギア12は、内筒体11と一体的に回転可能に構成している。該第一ギア12の外側方においては、駆動軸2にアーム4が回転自在に外嵌されている。
該アーム4の先端部には回転軸15の他端部が回転自在に支持され、該回転軸15の一端部は前記アーム5の先端部に回転自在に支持されている。該回転軸15には、筒体17にゴムや軟質合成樹脂等で形成したローラ本体20を圧着嵌合して構成したピックアップローラ6が回転自在に外嵌されている。
【0025】
アーム4における駆動軸2と回転軸15との間には、連結軸13の他端部を固設し、該連結軸13に第二ギア14を回転自在に軸支して、該第二ギア14を前記第一ギア12と噛合させている。連結軸13の第二ギア14配設側とは逆側の一端部は前記アーム5と連結されている。
アーム4とアーム5とは、連結軸13及び回転軸15により連結されることで一体的に回動し、これにより、ピックアップローラ6は駆動軸2と平行状態を維持しつつ円滑に回動することができる。
【0026】
該第二ギア14は、アーム4と該第二ギア14との間に構成したトルクリミッタ21により付勢されて、回転を制限されている。該トルクリミッタ21は、第二ギア14に形成した受圧板部41と、アーム4と第二ギア14との間に介装したコイルバネ22と、受圧板部41に向かってコイルバネ22で付勢される付勢板23と、受圧板部41と付勢板23との間に介装したフェルト等からなる滑り調整板24とを備えている。
第二ギア14は、トルクリミッタ21により回転が阻止された状態で、駆動軸2から前記第一ギア12を介して回転駆動力を受けると、第一ギア12の周りを公転するように回転して、アーム4を回動させる。
また、第二ギア14は、アーム4の回動動作の停止に伴い、トルクリミッタ21で制限する以上のトルクを第一ギア12から受けると回転する。
【0027】
回転軸15にはクラッチ10を介して第三ギア16が軸支され、該第三ギア16は第二ギア14と噛合している。
第三ギア16と回転軸15との間に設けたクラッチ10は、駆動軸2からの駆動力を第一ギア12及び第二ギア14を介して伝達された第三ギア16の回転を回転軸15に伝達する(図3中の黒塗り三角形は伝達状態を示す)とともに、ピックアップローラ6が、駆動軸2からの駆動力による回転速度よりも速い速度で回転する場合には、ピックアップローラ6と一体的に回転する回転軸15から第三ギア16への回転の伝達を遮断する(図4中の白抜き三角形は遮断状態を示す)ワンウェイクラッチに構成されている。
これにより、ピックアップローラ6は、用紙54がフィードローラ34により高速に搬送されてオーバーフィード状態となった場合に、第三ギア16の回転速度よりも高速で回転することができる。
【0028】
回転軸15のアーム5側にはトルクリミッタ9が構成されている。該トルクリミッタ9は、回転軸15に固設した駆動側筒体28と、駆動側筒体28と筒体17のアーム5側端部とに外嵌されるコイルスプリンブ29とを備えている。
該コイルスプリンブ29は、ピックアップローラ6が繰り出される用紙54に圧接されている場合等、ピックアップローラ6に負荷がさほどかかっていないときには、駆動側筒体28と筒体17とを締め付けて回転軸15の回転をピックアップローラ6に伝達する。
逆に、ピックアップローラ6が固定面に圧接した場合等、ピックアップローラ6に大きな負荷がかかって停止した場合は、コイルスプリンブ29が緩んで、該コイルスプリンブ29と駆動側筒体28とが滑り、回転軸15がピックアップローラ6に対して空転するように構成している。
【0029】
以上のように構成した分離給紙装置1による用紙54の繰り出し動作について説明する。前述のように、駆動モータにより駆動軸2が回転駆動されると、クラッチ部7のスプリングクラッチ27が締まり方向に作動し、該クラッチ部7により駆動軸2の駆動力がセパレートローラ3及び第一ギア12へ伝達される。
第一ギア12と噛合する第二ギア14は、トルクリミッタ21により回転を制限されているために回転せず、第一ギア12を中心として公転し、該第二ギア14を支持しているアーム4がアーム5とともに下方に回動する。この回動動作に伴って、ピックアップアーム6が前記待機位置56から下方へ回動する。下方へ回動したピックアップアーム6が作動位置57へ達して用紙54の上面に圧接すると、該ピックアップアーム6の回動動作が停止する。
【0030】
この回動動作の停止により、トルクリミッタ21で制限する以上のトルクが第一ギア12から第二ギア14へ伝達されて該第二ギア14が回転し、第二ギア14から、第三ギア16、クラッチ10、及び、トルクリミッタ9を介してピックアップローラ6へ駆動力が伝達される。
このピックアップローラ6の回転により、該ピックアップローラ6が圧接する用紙54の最上層の一枚を下流側のセパレートローラ3とリタードローラ33との間に繰り出す。
【0031】
繰り出された用紙54が、前述の如く、さらに下流側のフィードローラ34により高速で搬送されるようになると、セパレートローラ3が、搬送される用紙54により回転数を増す方向に引っ張られる。
セパレートローラ3の回転速度が高速になって、オーバーフィード状態になると、ワンウェイクラッチであるクラッチ部7では、駆動側筒体26の回転よりもセパレートローラコア18の回転の方が早くなり、スプリングクラッチ27が緩んで遮断状態となる。この状態においては、駆動軸2の駆動力がセパレートローラ3及びピックアップローラ6へ伝達されず、セパレートローラ3及びピックアップローラ6は空転状態となって、高速で搬送される用紙54と同速度で回転する。
さらに、アーム4・5は下方への回動力が断たれて、引っ張りスプリング32の付勢力により上方へ回動されて待機位置56へ戻る。
【0032】
その後、高速で搬送される用紙54の後端がセパレートローラ3及びリタードローラ33よりも下流側へ搬送されると、セパレートローラ3は駆動軸2により駆動される速度へ戻り、ピックアップローラ6が再び下方へ回動されて、供給トレイ47に積載された用紙54を再度繰り出し、以降前述の動作を繰り返す。
【0033】
このように、分離給紙装置1は、アーム4及びアーム5の上下回動を繰り返しながら、原稿載置板37及び供給トレイ47に積載された用紙54を繰り出すのであるが、該分離給紙装置1が用紙54の繰り出し動作を続けていると、前記スプリングクラッチ27が駆動軸2の軸方向へ移動する場合がある。
そして、スプリングクラッチ27が内側方向へ移動した場合には、該スプリングクラッチ27の内側端がセパレートカラー42に当接し、スプリングクラッチ27とセパレートローラコア18の大径部44とにより、該セパレートカラー42が挟扼された状態となる。
【0034】
スプリングクラッチ27と大径部44とにより挟扼されたセパレートカラー42は、セパレートローラコア18に対する回動動作が制限されることとなるが、該セパレートカラー42に回動自在に外嵌されたアーム5はスプリングクラッチ27に当接しないように構成されているので、該アーム5が、その回動動作を制限されることはない。
【0035】
これにより、駆動軸2の駆動力がクラッチ部7により第一ギア12へ伝達されてアーム4が下方へ回動する際、及び、駆動軸2の駆動力が遮断されてアーム4が上方へ回動する際に、アーム4と連結軸13及び回転軸15により連結されたアーム5は、アーム4と同様に回動することができ、ピックアップローラ6は、常に駆動軸2と平行に回動することができる。
従って、ピックアップローラ6が下方に回動して用紙54に圧接する場合には、該ピックアップローラ6のアーム4側とアーム5側とにおいて、同じ圧力・状態で圧接できるため、用紙54を正常な状態で確実に繰り出すことができて、用紙54の斜行やジャムの発生等を防止することができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、分離給紙装置において、以上のような構成とすることで、次のような効果を奏する。まず、分離給紙装置を請求項1の如く構成したので、ワンウェイクラッチのスプリングが駆動軸の内側方向(セパレートローラ側)へ移動した場合においても、該セパレートローラと該ワンウェイクラッチのスプリングとの間にて該筒状基体の一端部に外嵌したアームが該スプリングの押接により回動動作の障害となることがない。従って、セパレートローラの回転によってアームが連れ回りすることを防止することができる。
また、セパレートローラの反対側にも他のアームの基端を外嵌枢支して、前記のワンウェイクラッチ側のアームとこの反対側のアームとの両先端間にピックアップローラを支持する構成としている場合に、セパレートローラの両側のアームが同様に回動動作を行うことができるようになった。
これにより、ピックアップローラは、常に駆動軸と平行に回動することができ、それぞれにアームを設けた該ピックアップローラの左右両側において、同じ圧力・同じ状態で用紙に圧接できることとなり、該用紙を正常な状態で確実に繰り出すことができて、用紙の斜行やジャムの発生等を防止することができた。
【0037】
更に、請求項2の如く、前記輪体を、該筒状基体の一端部と該アームとに対して回動自在に構成したので、駆動軸及び輪体に対するアームの回動動作を滑らかに行うことができるとともに、セパレートローラの回転によるアームの連れ回りを防止することができて、さらに確実に用紙を繰り出すことができることとなった。
【0038】
更に、請求項3の如く、前記分離給紙装置を、自動原稿送り装置の原稿分離給紙装置に適用したので、該自動原稿送り装置により原稿を自動給送する際に、該原稿が斜行したり、ジャムが発生したりすることを防止でき、原稿を確実に給送することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分離給紙装置を搭載した自動原稿送り装置を示す側面断面図である。
【図2】本発明の分離給紙装置を示す平面断面図である。
【図3】用紙を繰り出している状態の分離給紙装置を示す略示図である。
【図4】用紙がオーバーフィード状態である分離給紙装置を示す略示図である。
【図5】従来の分離給紙装置を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1 分離給紙装置
2 駆動軸
3 セパレートローラ
4・5 アーム
6 ピックアップローラ
7 クラッチ部
11 内筒体
15 回転軸
18 セパレートローラコア(筒状基体)
19 セパレートローラ本体
26 駆動側筒体
27 スプリングクラッチ(クラッチ部材)
42 セパレートカラー(輪体)
43 小径部
44 大径部

Claims (3)

  1. 駆動軸に、筒状基体外周に一体化されたセパレートローラを回動自在に支持し、該筒状基体の、セパレートローラの側部へ突出する一端部外周と駆動軸外周とに、駆動伝達用スプリングクラッチ部材を外嵌するとともに、該筒状基体の該一端部外周に、先端にピックアップローラを支持したアームの基端を、輪体を介して回動可能に取り付け、該アームと前記駆動伝達用スプリングクラッチ部材とが接触しないように構成した、ことを特徴とする分離給紙装置。
  2. 前記輪体を、前記筒状基体の前記一端部と前記アームとに対して回動自在に構成したことを特徴とする請求項1に記載の分離給紙装置。
  3. 前記分離給紙装置を、自動原稿送り装置の原稿分離給紙装置に適用したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の分離給紙装置。
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