JPH08225168A - シート材給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材給送装置及び画像形成装置

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JPH08225168A
JPH08225168A JP7032369A JP3236995A JPH08225168A JP H08225168 A JPH08225168 A JP H08225168A JP 7032369 A JP7032369 A JP 7032369A JP 3236995 A JP3236995 A JP 3236995A JP H08225168 A JPH08225168 A JP H08225168A
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JP
Japan
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gear
feeding
sheet material
switching
rotation
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JP7032369A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Nagano
敏幸 長野
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】シート材の分離給送を行うシート材給送装置の
構成を簡略化する。 【構成】切換ギヤG3は、連結アーム21により、矢印
E1、E2方向に揺動自在に支持される。駆動モータの
正転、段付ギヤG2の逆転(矢印B方向)により、切換
ギヤG3は正転(矢印A方向)し、矢印E1方向に移動
して上アイドラギヤG4を逆転する。これにより、給送
ローラがシート材を給送し、所定時間後に、給送ローラ
との間にシート材を挟持している昇降部材が退避位置に
移動する。つづいて、駆動モータの逆転、段付ギヤG2
の正転により、切換ギヤは逆転し、矢印E2方向に移動
して下アイドラギヤG6を正転する。これにより、昇降
部材が押圧位置に移動して給送ローラとの間にシート材
を挟持する。切換ギヤG3が揺動可能であること等に基
づき、駆動モータの正転、逆転のみで、給送ローラ、昇
降部材等の動作を調整して、シート材の分離給送動作を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に使用される
シート材給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に、複写機等の画像形成装置に使用
されるシート材給送装置の一例として、摩擦パッド分離
方式の給送装置の側面図を示す。
【0003】このシート材給送装置は、矢印A方向に回
転可能な給送ローラ31と、矢印F1、F2方向に昇降
可能な昇降部材50と、給送ローラ31表面の給送面3
1aに押圧されて分離ニップ部61aを形成する摩擦パ
ッド61(パッドマウント62の上面に貼着されてい
る)とを備えている。
【0004】シート材の給送に先立ち、まず、積層され
た複数枚のシート材からなるシート束Sを給紙トレイ7
0上に積載し、その先端部を給送ローラ31の給送面3
1aと昇降部材50の摩擦パッド51との間に差し入れ
る。差し入れた先端部を、昇降部材50を上方の押圧位
置(同図中、実線で示)に配置することで給送ローラ3
1との間にシート束Sを挟持する。給送ローラ31を矢
印A方向に回転させる。これにより、給送ローラ31と
シート束Sと間に作用する摩擦力に基づいて最上位のシ
ート材S1 を矢印K1方向に給送するとともに、これを
分離ニップ部61aに通過させることで重送を防止す
る。分離給送後のシート材S1 は、その先端が搬送ロー
ラ対90に到達すると、今度はこの搬送ローラ対90に
よって搬送力が付与される。このとき、昇降部材50が
押圧位置にあると搬送ローラ対90によるシート材S1
の搬送の妨げとなるので、昇降部材50を下方の退避位
置(同図中、二点鎖線で示)に下降させる。
【0005】上述構成のシート材給送装置は、給送ロー
ラ31、摩擦パッド51、61、シート材などの相互間
の微妙な摩擦力の違いを利用して、良好な分離給送が行
われるように構成されている。したがって、給送ローラ
31の駆動タイミングや昇降部材50の昇降タイミング
等によってその分離給送性能が大きく左右される。
【0006】これら給送ローラ31、昇降部材50によ
る分離給送動作は、一般に、電磁クラッチ等のアクチュ
エータを使用し、これを制御して所定のタイミングで行
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
シート材給搬送装置の構成によると、電磁クラッチ等の
アクチュエータの取付が必要であるため、これが装置構
成の簡略化の妨げとなり、また、アクチュエータの動作
タイミングを電気的にとるのが煩雑であるという問題が
あった。
【0008】また、パッドマウントの摩擦パッドを交換
するのに、工具を必要とする複雑な交換作業を要してい
た。
【0009】そこで、本発明は、電磁クラッチ等のアク
チュエータを積極的に省略し、しかも、簡単な機械的な
機構(切換機構)によってシート材の所定の分離給送動
作を実現するようにしたシート材給送装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】さらに、パッドマウント上の摩擦パッドの
交換を容易にすることを他の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、シート束からシート材を1
枚ずつ順次に分離給送するシート材給送装置において、
駆動力の作用方向を変更可能な駆動手段と、移動可能な
給送面の摩擦によってシート材を給送する給送部材と、
前記給送面との間にシート束の挟持状態を設ける押圧位
置とシート束の挟持状態を解除する退避位置とをとる昇
降部材と、前記駆動手段と前記給送部材との間および前
記駆動手段と前記昇降部材との間に介装されて、前記駆
動手段の駆動力を前記給送部材および前記昇降部材に伝
達する切換機構と、を備え、該切換機構は、前記駆動手
段の一方向の駆動力により第1位置に移動する一方、前
記駆動手段の他方向の駆動力により第2位置に移動する
切換部材を有し、該切換部材は、前記第1位置への移動
によって、前記給送部材に駆動力を伝達して前記挟持状
態のシート束からシート材を給送するとともに、所定時
間後に前記昇降部材を前記押圧位置から前記退避位置に
移動させ、また、前記第2位置への移動によって、前記
昇降部材を前記退避位置から前記押圧位置に移動させて
なる、ことを特徴とする。
【0012】上述の構成をさらに具体的にすると、以下
のような特徴となる。
【0013】前記駆動手段は、正転、逆転可能な駆動モ
ータを有し、前記切換機構は、前記駆動モータの正転、
逆転によって回転方向が反転する駆動ギヤと、該駆動ギ
ヤに前記切換部材として噛合するとともに、該駆動ギヤ
との間に設けられた連結アームを介して揺動する切換ギ
ヤと、前記駆動モータの正転(または逆転)に基づく前
記切換ギヤの前記第1位置への移動によって該切換ギヤ
が噛合する第1アイドラギヤと、前記駆動モータの逆転
(または正転)に基づく前記切換ギヤの前記第2位置へ
の移動によって該切換ギヤが噛合する第2アイドラギヤ
と、前記第1アイドラギヤに噛合するとともに、前記駆
動モータの正転(または逆転)、これによる前記切換ギ
ヤの第1位置への移動に基づく前記第1アイドラギヤの
回転によって前記給送部材としての給送ローラを回転駆
動する給送ギヤと、前記第1アイドラギヤおよび前記第
2アイドラギヤに噛合するカムギヤと、を有し、該カム
ギヤは、前記駆動モータの正転(または逆転)、前記切
換ギヤの第1位置への移動に基づく前記第1のアイドラ
ギヤの回転によって所定時間後に前記昇降部材を前記押
圧位置から前記退避位置に移動させる一方、前記駆動モ
ータの逆転(または正転)、前記切換ギヤの第2位置へ
の移動に基づく前記第2アイドラギヤの回転によって前
記昇降部材を前記退避位置から前記押圧位置に移動させ
てなる、ことを特徴とする。
【0014】また、シート材の給送方向についての前記
昇降部材の下流側に、前記給送ローラの前記給送面に押
圧されて、該給送面との間に分離ニップ部を構成する摩
擦パッドを有するようにしてもよい。
【0015】さらに、先端側の上面に前記摩擦パッドを
有するとともに、基端側には横方向に延びる変形ボス部
を有するパッドマウントと、前記変形ボス部を回転自在
に支持することにより、前記パッドマウント全体を揺動
可能に支持する軸受部と、前記パッドマウントを下方か
ら付勢して動作位置に配置することにより、前記摩擦パ
ッドを前記給送ローラの前記給送面に押圧する付勢部材
と、該付勢部材を支持するとともに、前記パッドマウン
トの下方を着脱自在に覆うパッドカバーとを有し、前記
軸受部は、前記パッドカバーを取り外して前記パッドマ
ウントを所定角度だけ回転させた状態における、前記変
形ボス部の下方への通過を許容する切欠部を有すること
ができる。
【0016】なお、前記付勢部材は、ねじりコイルばね
とすることができる。
【0017】
【作用】以上構成に基づき、まず、シート材の給送に先
立ち、シート束(の先端)を載せた昇降部材を押圧位置
に上昇させて、昇降部材と給送部材の給送面との間にシ
ート束(の先端)を挟持する。この挟持状態で、駆動手
段を一方向に駆動する。すると、切換部材が第1位置に
移動する。これにより、駆動手段の駆動力が、切換部材
を介して給送部材に伝達され、給送部材表面の給送面が
シート材の給送方向に移動する。給送面の移動により、
給送面とこれに接しているシート材との間に、挟持によ
る垂直抗力に応じた大きさの摩擦力が作用し、シート材
が給送される。シート材の給送時には押圧位置にあった
昇降部材は、所定時間後には、シート束の挟持状態を解
除する退避位置に配置される。これにより給送面からシ
ート束が離れ、給送部材によるシート材の給送が中断さ
れる。
【0018】その後、駆動手段を他方向に駆動する。す
ると、今度は、切換部材は、退避位置から押圧位置に移
動する。これにより、はじめのシート束の挟持状態に戻
ることができる。
【0019】以後、駆動手段の、一方向の駆動と他方向
の駆動を繰り返すだけで、順次にシート材を給送するこ
とができる。
【0020】次に、パッドマウントの摩擦パッドの交換
については、パッドマウントを揺動自在に支持する軸受
部に前述のような切欠部を設けるこことにより、パッド
マウントの下方のパッドカバーを外した後、パッドマウ
ントを所定角度だけ回転させることで、パッドマウント
の変形ボス部を軸受部の切欠部を介して簡単に取り外
し、パッドマウント全体を外すことができる。なお、パ
ッドマウントの取り付けは、ほぼ逆の手順を踏むこと
で、容易に行うことができる。
【0021】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。なお、以下の説明にて参照する図1〜図
8、および前述の図9において、これらの図中に付した
同一の符号は、構成的にまたは作用的に、同一または類
似の部材等を示しており、これらについての重複説明は
適宜に省略するものとする。 〈実施例1〉本発明に係るシート材給送装置は、複写
機、レーザビームプリンタ、印刷機等の画像形成装置の
給送装置として使用されるものであり、画像形成対象と
しての紙等のシート材や画像読取り対象としての原稿等
のシート材を、画像形成部や画像読取り部に向けて給送
する。シート材給送装置は、給送時の重送防止方式の別
によって、爪分離方式、デュプロ方式、リタードローラ
方式等に大別されるが、本発明では、このうち、摩擦パ
ッドを利用したデュプロ方式のものを対象としている。
【0022】まず、図1に示す上面図、および図2に示
す側面図を参照しながら、シート材給送装置の概略につ
いて簡単に説明する。
【0023】このシート材給送装置は、図1に示すよう
に、動力の伝達方向に沿ってその上流側からほぼ順に配
設した次の各部材等、すなわち駆動手段10、切換機構
20、給送部材30、昇降部材50、そして分離部材6
0を主要部材として構成されている。シート材の給送に
際し、複数枚のシート材を積層してシート材の束(以下
「シート束」という)Sとし、図2中の積載トレイ70
上に積載し、そのうちの最上位のシート材S1 を矢印K
1方向に給送する。このとき、給送ローラ31を所定の
タイミングで矢印A方向に駆動回転し、また昇降部材5
0を所定のタイミングでを矢印F1、F2方向に昇降さ
せ、さらに、シート材S1 を給送ローラ31と摩擦パッ
ド61との間を通過させる、いわゆるシート材に対して
所定の分離給送動作を行うことで、最上位のシート材S
1 、1枚だけを後続のシート材から分離し、給送する。
【0024】以上の分離給送動作については、前述の従
来のものと同様であり、特に特徴はない。本発明の特徴
は、このように複雑な分離給送動作を、駆動手段10の
駆動力の作用方向を変更するといった簡単な動作によっ
て行うことにある。これは、主に、切換機構20の新規
な構成によって実現するものである。
【0025】以下、駆動手段10から順に詳述する。な
お、以下の説明では、各部材等の回転方向について、矢
印A方向(図中では時計回り方向)の回転を「正転」、
その反対方向の回転を「逆転」(矢印Bで図示)という
ものとする。
【0026】図1に示すように、駆動手段10として
は、駆動モータ(以下単に「モータ」という)11を使
用することができる。モータ11は、その出力軸11a
の回転方向、回転角度(以下「モータ11の回転方向、
回転角度」という)を適宜に制御できるものが好適であ
る。すなわち、制御装置(不図示)によって、矢印A方
向の正転、矢印B方向の逆転の切換え、さらに回転角度
を適宜に設定できるものとする。
【0027】次に、切換機構20は、プーリP1、P
5、タイミングベルトP3、ギヤG1〜G7、カムC等
を主要部材として構成されており、モータ11の正転、
逆転に基づいて、後述の給送部材30や昇降部材50に
よる分離給送動作を実現する。なお、上述のプーリP
1、P5やギヤG1〜G7について、モータ11と同方
向に回転するものには奇数を付し、一方、逆方向に回転
するものには偶数を付してある。
【0028】駆動プーリP1は、モータ11の出力軸1
1aに固定されており、これと対をなす従動プーリP5
との間には、タイミングベルトP3が適度な張力をもっ
て平行掛けされている。このため、モータ11が矢印A
方向に正転すると、駆動プーリP1、タイミングベルト
P3、従動プーリP5は、いずれも正転する。
【0029】駆動ギヤG1は、従動プーリP5と一体的
に構成されており、従動プーリP5の正転に伴い、同様
に正転する。
【0030】段付ギヤG2は、駆動ギヤG1に噛合する
大径ギヤ部2a、後述の切換ギヤG3に噛合する小径ギ
ヤ部2bとを有し、駆動ギヤG1の正転により、図3
(a)の矢印B方向に逆転する。なお、図3(a)およ
び後述の図3(b)は、図1のX−X線矢視図を示す。
【0031】切換ギヤ(切換部材)G3は、段付ギヤG
2の周囲を公転可能に配設されている。段付ギヤG2の
軸心2cが固定的に配置されているのに対し、切換ギヤ
G3の軸心3cは移動可能に配置されている。なお、前
述および後述の各ギヤG1〜G7の各軸心について、移
動可能に配置されているのは、この切換ギヤG3の軸心
C3のみであり、他の軸心は固定的に配置されている。
段付ギヤG2、切換ギヤG3のそれぞれの軸心2c、3
cは、長板状の連結アーム21(図1では実線、図3
(a)、(b)では点線で図示)によって相互に連結さ
れている。この連結アーム21によって、軸心C3は、
軸心C2との間に距離が一定に保持されることになり、
段付ギヤG2の周囲を円運動することができる。したが
って、軸心3cによって保持された切換ギヤG3全体
は、段付ギヤG2(正確には、小径ギヤ部2b)の周囲
に沿って、公転することができる。ただし、モータ11
が停止し、したがって段付ギヤG2が停止した状態にお
いて、これに噛合している切換ギヤG3も停止する。こ
の停止状態における切換ギヤG3の軸心3cの中心の位
置Nをニュートラル位置と決め、さらに、このニュート
ラル位置Nと軸心2cの中心とを結ぶ直線を基準線Hと
決めると、段付ギヤG2に対する切換ギヤG3の公転
は、図3(a)、(b)中、矢印E1、E2方向にそれ
ぞれ角度θ1の範囲内で行われ、結果的に揺動運動とな
る。ここで、切換ギヤG3が基準線Hに対して矢印E1
方向に角度θ1だけ移動したときの位置を第1位置(図
3(a))、また矢印E2方向に角度θ1だけ移動した
ときの位置を第2位置(図3(b))というものとす
る。なお、角度θ1の大きさについては、後述する。
【0032】切換ギヤG3の第1位置への移動、および
第2位置への移動は、専ら段付ギヤG2の逆転および正
転(したがってモータ11の正転および逆転)によって
行われる。以下、これについて説明する。
【0033】モータ11が正転して、図3(a)に示す
ように、段付ギヤG2が矢印B方向に逆転すると、段付
ギヤG2と切換ギヤG3との接触部において、前者から
後者に対し、前者(段付ギヤG2)の歯部の圧力角の方
向に力Pが作用する。切換ギヤG3は、この力Pにより
矢印A方向に正転される。と同時に、軸心3cに矢印E
1方向の力が作用する。これにより、切換ギヤG3は、
矢印A方向に正転しながら、矢印E1方向に角度θ1だ
け移動して第1位置に至る。切換ギヤG3は、モータ1
1が正転して段付ギヤG2を介して力Pが伝達される限
り、第1位置に位置し、矢印A方向の正転をつづける。
【0034】モータ11が逆転して、図3(b)に示す
ように、段付ギヤG2が矢印A方向に正転した場合は、
切換ギヤG3は第2位置に移動する。すなわち、この場
合、段付ギヤG2から切換ギヤG3に作用する力Qによ
って、切換ギヤG3は、矢印B方向に逆転するととも
に、矢印E2方向に角度θ1だけ移動して第2位置に至
る。モータ11が逆転をつづけている間は、切換ギヤG
3は、第2位置に保持されて逆転を持続する。
【0035】上述のように、切換ギヤG3は、モータ1
1の正転、逆転に対応して、それぞれ正転し、逆転する
に加え、自動的にそれぞれ第1位置、第2位置に位置す
る。なお、モータ11の正転、逆転と、切換ギヤG3の
第1位置、第2位置との対応関係は、上述と反対に設定
することもできるのはもちろんであるが、以下において
は、説明の便宜上、上述の対向関係に基づいて説明する
ものとする。
【0036】上アイドラギヤ(第1アイドラギヤ)G4
および下アイドラギヤ(第2アイドラギヤ)G6は、切
換ギヤG3の周囲に配置されている。図3(b)に示す
ように、上アイドラギヤG4は、基準線Hから時計回り
方向に角度θ4だけ回転した位置に、また下アイドラギ
ヤG6は、基準線Hから反時計回り方向に角度θ6だけ
回転した位置に、それぞれ配置されている。これらの角
度θ4、θ6および前述の角度θ1は、次の〜の条
件を満たすような大きさに設定されている。 切換ギヤG3は、ニュートラル位置Nにあるとき、上
アイドラギヤG4、下アイドラギヤG6の双方に少し噛
合する。 切換ギヤG3は、図3(a)に示す第1位置にあると
き、上アイドラギヤG4に完全に噛合する一方、下アイ
ドラギヤG6との噛合が解除される。 切換ギヤG3は、図3(b)に示す第2位置にあると
き、下アイドラギヤG6に完全に噛合する一方、上アイ
ドラギヤG4との噛合が解除される。
【0037】上述のの場合、切換ギヤG3は、矢印A
方向に正転しているので、上アイドラギヤG4は、矢印
B方向に逆転する。一方、の場合、切換ギヤG3は、
矢印B方向に逆転しているので、下アイドラギヤG6は
矢印A方向に正転する。
【0038】給送ギヤG5は、図1および図4(図1の
Y−Y線矢視図)に示すように、上アイドラギヤG4の
軸方向(図4の上下方向をいう)中間部に噛合してい
る。給送ギヤG5は、上アイドラギヤG4が矢印B方向
に逆転すると、矢印A方向に正転する。この正転によ
り、後述のように、給送ローラ31を正転させて、シー
ト材S1 を給送することができる。
【0039】カムギヤG7は、図1および図5(a)、
(b)(図1のZ−Z線矢視図)に示すように、上アイ
ドラギヤG4および下アイドラギヤG6の双方のギヤが
噛合可能なように構成されている。これは、後述の昇降
部材50を昇降させるためには、カムギヤG7の正転、
逆転の双方が必要であるのに対し、上、下アイドラギヤ
G4、G6の単独ではそれぞれが逆転、正転して、カム
ギヤG7をそれぞれ正転、逆転させることができるだけ
であるからである。以下、カムギヤG7について詳述す
る。
【0040】カムギヤG7は、その軸方向の異なる位置
に、ギヤ部Gとカム部Cとが形成されている。ギヤ部G
は、その周方向の一部に欠歯域7aを有する。欠歯域7
aは、角度θ7をもって形成されており、カムギヤG7
の回転によって、この欠歯域7aの中心が、上アイドラ
ギヤG4または下アイドラギヤG6の中心に対応する位
置に配置された場合に、上アイドラギヤG4または下ア
イドラギヤG6の回転がカムギヤG7に伝達されないよ
うにしている。カム部Cは、周方向にカム面C1が形成
されており、このカム面C1の始端側にはストッパC2
が、また終端側にはストッパC3が設けられ、さらにカ
ム面C1の中間部に段差C4、C5が形成されている。
このカム部Cは、昇降部材50の一端に設けられた後述
のカムフォロワ53に接離し、これにより昇降部材50
全体を昇降させるものである。
【0041】カムギヤG7全体は、モータ11が正転す
ることによって上アイドラギヤG4が逆転することに基
づき、矢印A方向に正転する(図5(a)参照)。反対
に、モータ11の逆転による下アイドラギヤG6の正転
に基づき、矢印B方向に逆転する(図5(b)参照)。
以上で、切換機構20の説明を終了する。
【0042】次に、給送部材30は、図1に示すよう
に、給送ローラ31と回転軸32とワンウェイクラッチ
Wとを有する。給送ローラ31は、適度な弾性を有する
ローラ状の部材によって構成されており、表面に給送面
31aを有する。給送ローラ31は、回転軸32を介し
て上述の給送ギヤG5に接続されている。回転軸32と
給送ギヤG5との間には、ワンウェイクラッチWが介装
されている。ワンウェイクラッチWの装着方向、すなわ
ちロック、フリーについては、給送ギヤG5が矢印A方
向に正転し、給送ギヤG5から回転軸32に同方向の駆
動力が作用するときにロックする。したがって、このと
きは給送ローラ31に矢印A方向の駆動力が伝達され
る。一方、給送ローラ31の矢印A方向の駆動力が給送
ギヤG5に伝達されようとするとフリーとなる。したが
って、後述のように、シート材S1 から給送ローラ31
に駆動力が伝達された場合には、給送ローラ31は空転
するようになっている。
【0043】次に、昇降部材50は、図2に示すよう
に、リフター52、摩擦パッド51を有し、さらにカム
フォロワ53(同図斜線にて図示)を有する。リフター
52は、シート材の搬送方向(矢印K1方向)に向かっ
て左右方向に長い板状に形成され、左右両端部の基端側
(図5(a)、(b)の右側をいう)には、軸52aが
それぞれ左右方向に突設されている。昇降部材50全体
は、この軸52aによって揺動自在に支持され、先端側
が矢印F1、F2方向に昇降可能となっている。リフタ
ー52の先端側上面には、摩擦パッド51が貼着されて
いる。摩擦パッド51は、図2に示すように、先端側
に、下方に向けて緩やかに傾斜した挟持部51aを有す
る。さらに、リフター52の右端側には、前述のカムギ
ヤG7のカム部Cに接離するカムフォロワ53が取り付
けられている。これらリフター52、摩擦パッド51、
カムフォロワ53は一体的に構成されており、一体とな
って昇降する。昇降部材50の下側には、圧縮ばね55
が取り付けられている。これにより、昇降部材50は、
その先端側が上方のカムギヤG7(または給送ローラ3
1)に向けて付勢される。
【0044】つづいて昇降部材50の昇降動作について
説明する。昇降部材50の下降は、図5(a)に示すよ
うに、上アイドラギヤG4の矢印B方向の逆転によって
行われ、一方、上昇は、図5(b)に示すように、下ア
イドラギヤG6の矢印A方向の正転に基づいて行われ
る。
【0045】上アイドラギヤG4が矢印B方向に逆転す
るとカムギヤG7は矢印A方向に正転する。正転をつづ
けると、カムフォロワ53は、カム部Cのカム面C1に
よって、圧縮ばね55の付勢力に抗して、少しずつ下方
に押し下げられる。その下降位置は、カム面C1の段差
C4、C5の間が接している間は、最も下限を保持す
る。段差C5を超えて、図5(b)に示すように、終端
側のストッパC3が当接すると、カムギヤG7は停止す
る。このときの昇降部材50の位置を退避位置とする。
このときカムギヤG7の欠歯域7aが上アイドラギヤG
4に対向するので、上アイドラギヤG4からの駆動力
は、カムギヤG7には伝達されなくなる。
【0046】次に、図5(b)のように、下アイドラギ
ヤG6が矢印A方向に正転されると、カムギヤG7は矢
印B方向に逆転され、昇降部材50は、上述の下降の場
合の逆をたどって、上昇する。カムギヤG7は、図5
(a)のように、始端側のストッパC2がカムフォロワ
53に当接すると停止する。このときの昇降部材50の
位置を押圧位置とする。このとき、欠歯域7aが下アイ
ドラギヤG6に対向するので、下アイドラギヤG6から
の駆動力はカムギヤG7に伝達されない。
【0047】なお、昇降部材50のこれら昇降動作は、
後述のように、モータ11の正転、逆転に基づく、切換
ギヤG3の揺動動作(第1位置、第2位置への移動)に
基づいて行われる。
【0048】次に、分離部材60は、図2に示すよう
に、摩擦パッド61とパッドマウント62とを備えてい
る。摩擦パッド61はパッドマウント62の上面に貼着
されており、給送ローラ31表面の給送面31aに軽く
当接されている。摩擦パッド61は、給送ローラ31と
の間を通過するシート材の重送を摩擦力を利用して防止
する。
【0049】ここで、各部材の摩擦係数について簡単に
触れる。
【0050】給送ローラ31とシート材との間の摩擦係
数をμ1 、シート材と摩擦パッド51との間のそれをμ
2 、シート材と摩擦パッド61との間のそれをμ3 、シ
ート材間のそれをμ4 とすると、 μ1 >μ2 ,μ3 >μ4 の関係を満足するようにそれぞれの材質が選定されてい
る。このように設定することでシート材の重送を防止し
て、確実な分離給送が行われるようにしている。
【0051】次に、図2中、シート材給送装置の下流側
には、搬送ローラ対90が配設されている。搬送ローラ
対90は、シート材給送装置によって分離給送されたシ
ート材S1 を、さらに下流側に搬送するためのものであ
る。シート材S1 の先端がこの搬送ローラ対90に到達
した後は、シート材S1 に対する搬送力は、この搬送ロ
ーラ対90によって付与される。このとき、そのシート
材S1 の後端側が給送ローラ31と押圧位置の昇降部材
50との間に挟持されていると、搬送不良等の原因とな
る。そこで、上述のように昇降部材50を矢印F2方向
に下降させるものである。
【0052】以下、シート材給送装置全体の動作につい
て説明する。
【0053】シート材が積載トレイ70上に載置されて
いない場合は、これをセンサ71(図2参照)が検知し
て、昇降部材50を図5(b)に示す退避位置に下降さ
せる。複数のシート材をシート束Sとして積載トレイ7
0上に積載するとともに、その先端部を給送ローラ31
と昇降部材50との間に差し入れ、その先端縁を分離部
材60の一部に当接させて位置決めする。センサ71
は、シート束Sが積載されるとこれを検知して、昇降部
材50を図5(a)に示す押圧位置に上昇させる。これ
で給送ローラ31と昇降部材50との間にシート束Sの
先端部を挟持して、シート材の給送の準備が完了する。
【0054】モータ11を矢印A方向に正転する。この
正転により、駆動プーリP1、タイミングベルトP3、
従動プーリP5、駆動ギヤG1が正転し、段付ギヤG2
が逆転する。段付ギヤG2が逆転すると、切換ギヤG3
は正転しながら矢印E1方向に移動して第1位置に配置
される。これにより、上アイドラギヤG4が矢印B方向
に逆転する。上アイドラギヤG4の矢印B方向の逆転に
よって、図4のように給送ギヤG5が、また同時に図5
(a)のようにカムギヤG7がそれぞれ矢印A方向に正
転する。給送ギヤG5の正転によって給送ローラ31が
矢印A方向に正転し、最上位のシート材S1 の給送が行
われる。一方、カムギヤG7が少し回転すると、カム部
Cのカム面C1が昇降部材50のカムフォロワ53に当
接を開始し、昇降部材50全体が下方に押し下げられ
る。カムギヤG7は、図5(b)に示すように、終端側
のストッパC3がカムフォロワ53に上流側から当接す
るまで回転をつづけ、欠歯域7aが上アイドラギヤG4
に対向することで、駆動力が切られる。給送ローラ31
によるシート材S1 の給送はシート材S1 の先端が搬送
ローラ対90に到達するまで続行され、シート材S1
この間に給送ローラ31と分離部材60の摩擦パッド6
1との間を通過することで後続のシート材から分離され
て1枚だけ給送される。搬送ローラ対90に到達したシ
ート材は、これにより搬送力が付与される。上述の昇降
部材50の下降は、搬送ローラ対90による搬送が開始
された後に始まる。その後、シート材S1 は、搬送ロー
ラ対90に引っ張られるようにして、給送ローラ31と
摩擦パッド61との間から引き抜かれる。このとき給送
ローラ31はシート材S1 によって従動回転されるが、
前述のようにワンウェイクラッチWの作用により空転す
る。
【0055】シート材の分離給送終了後、モータ11を
矢印B方向に逆転すると、段付ギヤG2は図3(b)の
ように矢印A方向に正転する。さらに、切換ギヤG3
は、矢印B方向に逆転するとともに矢印E2方向に移動
して第2の位置に配置される。これにより、下アイドラ
ギヤG6が矢印A方向に正転し、さらにカムギヤG7が
矢印B方向に逆転する。カムフォロワ53がカム部Cの
カム面C1に倣って移動し、昇降部材50全体が上昇す
る。カムギヤG7の逆転は、図5(a)のように始端側
のストッパC2がカムフォロワ53に上流側側から当接
するまでつづけられ、欠歯域7aが下アイドラギヤG6
に対向することで、駆動力が切られる。これにより、昇
降部材50は、シート材S1 給紙前の押圧位置に復帰し
て、最上位のシート材S1 が給送された後のシート束S
の先端を挟持する。
【0056】以下、同様に、モータ11の矢印A方向の
正転、および矢印B方向の逆転を繰り返すことで、シー
ト材を順次に1枚ずつ分離給送することができる。
【0057】本発明は、上述のように、モータ11の正
転、逆転を行うだけで、給送ローラ31および昇降部材
50によるシート材の分離給送動作を所定のタイミング
で行うことができる。しかも、従来例では、これを行う
のに電気的に制御した電磁クラッチ等のアクチュエータ
を使用していたのとは異なり、本発明では、切換機構2
0の新規な機械的な構成によってこれを実現している。
【0058】このため、シート材給送装置の全体構成を
簡略化することができ、また、電気的に同期をとる等の
煩雑な作業を積極的に省略することができる。 〈実施例2〉図6、図7に、本発明の実施例2を示す。
本実施例は、分離部材60の摩擦パッド61の交換を容
易にしたことを特徴とする。
【0059】分離部材60は、摩擦パッド61、パッド
マウント62、軸受部63、付勢部材64、パッドカバ
ー65を備えている。摩擦パッド61は、パッドマウン
ト62の先端側(シート材の搬送方向(矢印K1方向)
の下流側)の上面に、例えば接着剤等によって貼着され
ている。また、パッドマウント62の基端側(同じく、
上流側)には、シート材の搬送方向に向かってそれぞれ
左右方向(横方向)に延びる変形ボス部62a、62a
(図1参照)が突設されている。各変形ボス部62aに
は外周面の一部に切除部62b、62bが設けられてお
り、これら切除部62b、62b間の距離d1 が直径d
よりも小さくなるように設定されている。軸受部63
は、シート材搬送装置全体を支持するフレームMに固定
配置されている。軸受部63は円筒状に形成されてお
り、内周面にて上述の変形ボス部62aを回転自在に支
持する。これにより、パッドマウント62の先端側、し
たがって摩擦パッド61を揺動自在に支持する。さらに
軸受部63の下部には、切欠部63aが形成されてい
る。切欠部63aの幅d2 は、上述の変形ボス部62a
の切除部62b、62b間の距離d1 よりも少し大き
く、また直径dよりも小さくなるように、つまり、これ
らの値がd>d2 >d1 を満たすように設定されてい
る。これにより、変形ボス部62aは、図7に示すよう
に、パッドマウント62が所定の角度(同図では、約4
5度)だけ揺動(回転)すると、軸受部63の切欠部6
3aを通過することが可能となる。
【0060】パッドマウント62の下方には、図6に示
すように、パッドカバー65が装着されている。パッド
カバー65は、スナップフィット締結部65a、65b
を有し、同図の装着状態においては、それぞれがフレー
ムMの係合部Ma、Mbに係合させている。装着状態の
パッドカバー65は、付勢部材としてのねじりコイルば
ね64を下方から支持し、これにより、パッドマウント
62を上方に付勢して、摩擦パッド61を所定の圧力で
給送ローラ31に押圧している。
【0061】摩擦パッド61の交換に際し、まず、パッ
ドカバー65を取り外す。これは、図6に示すように、
パッドカバー65のスナップフィット締結部65aを矢
印R方向に押して係合部Maとの係合を解除し、解除
後、下方に引くようにして、他のスナップフィット締結
部65bの係合部Mbとの係合を解除することによって
行う。これにより、パッドマウント62を上方に付勢し
ているねじりコイルばね64を取り外すことができる。
【0062】つづいて、パッドマウント62を図7の実
線に示すように、所定角度に回転させる。これにより、
変形ボス部62aが軸受部63の切欠部63を通過でき
るようになる。パッドマウント62の姿勢をそのまま維
持した状態で、同図二点鎖線に示すように、下方に引き
抜いて取り外す。これにより、摩擦パッド61の交換を
容易に行うことができる。
【0063】なお、パッドマウント62の取り付けは、
上述の取り外しのほぼ逆に順をたどって簡単に行うこと
ができる。
【0064】以上の説明した実施例1、実施例2では、
給送部材が給送ローラ31である場合について説明した
が、本発明はこれに限らず、給送部材が給送ベルトであ
る場合についても基本的な構成はそのままで適用するこ
とが可能である。
【0065】最後の、本発明に係るシート材給送装置を
装着した画像形成装置について、図9を参照して簡単に
説明する。同図の画像形成装置は、画像形成装置本体1
00と、その上面に取り付けられた自動原稿送り装置2
00とによって構成されている。
【0066】画像形成装置本体100は、プラテンガラ
ス101a上に載置された原稿の画像を読み取る読取り
部101と、その読取り結果に応じて出力がなされる露
光部102と、帯電器103a、現像器103b、転写
器103c、感光ドラム103d等によって紙等のシー
ト材上にトナー画像を形成する画像形成部103と、画
像形成部103にシート材を給送するとともにトナー画
像形成後のシート材を搬送する給搬送装置104と、シ
ート材上の未定着トナー画像を加熱加圧して定定着する
定着器105とを備えている。
【0067】一方、自動原稿送り装置200は、上述の
プラテンガラス101a上に配置されており、実施例1
または実施例2で説明したシート材給送装置201と、
給送後のシート材を搬送する搬送ローラ202と、駆
動、従動、テンションの各ローラによって矢印K2方向
に移動する搬送ベルト203と、排出トレイ204とを
備えている。シート材給送装置201によって分離給送
された原稿としてのシート材は、搬送ローラ202によ
って、プラテンガラス101aに向けて搬送され、搬送
ベルト203によって、プラテンガラス101a上に所
定の位置にセットされる。ここで画像が読み取られた
後、シート材は、再び搬送ベルト203によって搬送さ
れ、排出トレイ204上に搬出される。
【0068】上述構成の自動原稿送り装置200は、原
稿を1枚ずつプラテンガラス101a上にセットしそれ
を順次にコピーする場合には、その都度、開閉動作する
ことが必要となる。このような自動原稿送り装置200
に、本発明に係るシート材給送装置、すなわち、構成が
簡略化されたシート材給送装置を装着すると、自動原稿
送り装置200の全体構成を簡素化して、全体重量を低
減することができるので、開閉動作が軽快なものとな
る。
【0069】なお、本発明に係るシート材供給装置は、
画像形成対象となる紙等のシート材を画像形成部103
に向けて給送するための給送装置300にもほぼ同様の
構成で適用することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
電磁クラッチ等のアクチュエータを積極的に省略し、簡
単な機械的な機構(切換機構)によってシート材の所定
の分離給送動作を実現することができる。
【0071】また、パッドマウント上の摩擦パッドの交
換を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のシート材給送装置の上面図。
【図2】実施例1のシート材給送装置の側面図。
【図3】(a)、(b)は、図1のX−X線矢視図。
【図4】図1のY−Y線矢視図。
【図5】(a)、(b)は、図1のZ−Z線矢視図。
【図6】実施例2のシート材給送装置の側面図。
【図7】実施例2のシート材給送装置の動作説明図。
【図8】画像形成装置の全体構成を示す概略構成図。
【図9】従来のシート材給送装置の側面図。
【符号の説明】
2c、3c 軸心 10 駆動手段 11 駆動モータ 20 切換機構 21 連結アーム 30 給送部材 31 給送ローラ 31a 給送面 50 昇降部材 51 摩擦パッド 52 リフター 60 昇降部材 61 摩擦パッド 61a 分離ニップ部 62 パッドマウント 62a 変形ボス部 62b 切除部 63 軸受部 63a 切欠部 64 付勢部材(ねじりコイルばね) 65 パッドカバー A 正転 B 逆転 C カム部 C1 カム面 C2、C3 ストッパ C4、C5 段差 G ギヤ部 G1 駆動ギヤ G2 段付ギヤ G3 切換ギヤ(切換部材) G4 上アイドラギヤ(第1アイドラギヤ) G5 給送ギヤ G6 下アイドラギヤ(第2アイドラギヤ) G7 カムギヤ P1 駆動ギヤ P3 タイミングベルト P5 従動プーリ S シート束 S1 最上位のシート材 W ワンウェイクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/00 108 H04N 1/00 108C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート束からシート材を1枚ずつ順次に
    分離給送するシート材給送装置において、 駆動力の作用方向を変更可能な駆動手段と、 移動可能な給送面の摩擦によってシート材を給送する給
    送部材と、 前記給送面との間にシート束の挟持状態を設ける押圧位
    置とシート束の挟持状態を解除する退避位置とをとる昇
    降部材と、 前記駆動手段と前記給送部材との間および前記駆動手段
    と前記昇降部材との間に介装されて、前記駆動手段の駆
    動力を前記給送部材および前記昇降部材に伝達する切換
    機構と、 を備え、 該切換機構は、前記駆動手段の一方向の駆動力により第
    1位置に移動する一方、前記駆動手段の他方向の駆動力
    により第2位置に移動する切換部材を有し、 該切換部材は、前記第1位置への移動によって、前記給
    送部材に駆動力を伝達して前記挟持状態のシート束から
    シート材を給送するとともに、所定時間後に前記昇降部
    材を前記押圧位置から前記退避位置に移動させ、また、
    前記第2位置への移動によって、前記昇降部材を前記退
    避位置から前記押圧位置に移動させてなる、 ことを特徴とするシート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、正転、逆転可能な駆動
    モータを有し、 前記切換機構は、 前記駆動モータの正転、逆転によって回転方向が反転す
    る駆動ギヤと、 該駆動ギヤに前記切換部材として噛合するとともに、該
    駆動ギヤとの間に設けられた連結アームを介して揺動す
    る切換ギヤと、 前記駆動モータの正転(または逆転)に基づく前記切換
    ギヤの前記第1位置への移動によって該切換ギヤが噛合
    する第1アイドラギヤと、 前記駆動モータの逆転(または正転)に基づく前記切換
    ギヤの前記第2位置への移動によって該切換ギヤが噛合
    する第2アイドラギヤと、 前記第1アイドラギヤに噛合するとともに、前記駆動モ
    ータの正転(または逆転)、これによる前記切換ギヤの
    第1位置への移動に基づく前記第1アイドラギヤの回転
    によって前記給送部材としての給送ローラを回転駆動す
    る給送ギヤと、 前記第1アイドラギヤおよび前記第2アイドラギヤに噛
    合するカムギヤと、を有し、 該カムギヤは、前記駆動モータの正転(または逆転)、
    前記切換ギヤの第1位置への移動に基づく前記第1のア
    イドラギヤの回転によって所定時間後に前記昇降部材を
    前記押圧位置から前記退避位置に移動させる一方、前記
    駆動モータの逆転(または正転)、前記切換ギヤの第2
    位置への移動に基づく前記第2アイドラギヤの回転によ
    って前記昇降部材を前記退避位置から前記押圧位置に移
    動させてなる、 ことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  3. 【請求項3】 シート材の給送方向についての前記昇降
    部材の下流側に、前記給送ローラの前記給送面に押圧さ
    れて、該給送面との間に分離ニップ部を構成する摩擦パ
    ッドを有する、 ことを特徴とする請求項2記載のシート材給送装置。
  4. 【請求項4】 先端側の上面に前記摩擦パッドを有する
    とともに、基端側には横方向に延びる変形ボス部を有す
    るパッドマウントと、 前記変形ボス部を回転自在に支持することにより、前記
    パッドマウント全体を揺動可能に支持する軸受部と、 前記パッドマウントを下方から付勢して動作位置に配置
    することにより、前記摩擦パッドを前記給送ローラの前
    記給送面に押圧する付勢部材と、 該付勢部材を支持するとともに、前記パッドマウントの
    下方を着脱自在に覆うパッドカバーとを有し、 前記軸受部は、前記パッドカバーを取り外して前記パッ
    ドマウントを所定角度だけ回転させた状態における、前
    記変形ボス部の下方への通過を許容する切欠部を有す
    る、 ことを特徴とする請求項3記載のシート材給送装置。
  5. 【請求項5】 前記付勢部材が、ねじりコイルばねであ
    る、 ことを特徴とする請求項4記載のシート材給送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    のシート材給送装置と、該シート材給送装置から送り出
    されたシートに画像を形成する画像形成手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
JP7032369A 1995-02-21 1995-02-21 シート材給送装置及び画像形成装置 Pending JPH08225168A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013107743A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2014221687A (ja) * 2014-08-01 2014-11-27 株式会社リコー シート給送装置
JP2016027997A (ja) * 2015-11-25 2016-02-25 株式会社リコー シート給送装置

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