JP3602497B2 - ゴムクローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴムクローラ(弾性クローラともいう)に係り、コンバイン等の農機、バックホー等の建機における無限駆動走行装置に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
農機、建機の無限駆動走行装置のゴムクローラは、図11(1)(2)で示すように駆動スプロケット(駆動輪)Jと従動輪Kとに全体が実質ゴムよりる無端状帯体Aを周回(巻装)して駆動スプロケットJの歯が、前記帯体の帯長手方向の間隔をおいて列設した駆動孔に係脱することで循環回送するように構成されている。
図10は、当該走行位置の要部を示しており、Aは無端状帯体で、帯長手方向の間隔をおいて横置芯体Bが列設埋入されており、帯長手方向で隣接する駆動孔Cに駆動スプロケットの歯が係脱することで矢示Dで示すように圃場等の路面Eを走行するもので、図10において、符号Fは走行ラグ、Gは脱輪防止角部、Hは転動輪を示している。
【0003】
この走行装置で路面Eを走行するとき、駆動孔Cを通じて矢示Iのように土、砂利、小石その他の異物が帯体Aの内周側に侵入し、図11(1)(2)で示すように泥玉Qとなり、この泥玉Qが田圃の中に落とされると、例えば稲刈する場合の邪魔となって株元からの刈り取りができず、無理に刈り取ると刈刃を損傷することになるし、また、この侵入物が転動輪Hに踏み付けられて押固められて硬化し、これが繰返されると、転輪通過面のゴムが損傷し、所謂虫喰い現象によって横置芯体Bとの接着が破壊されて該芯体Bおよびこの芯体Bを外囲いしたスチールコード(図示省略)の発錆を招き、延いては、全体の損傷に至るし、又は、牽引力や駆動力の伝達が不充分で、脱輪現象を招く要因となっていた。
【0004】
このため、特開昭56−86871号公報で開示されているように、駆動孔をゴム薄肉層で閉塞し、特に、該ゴム薄肉層を抗張体(引張補強芯材)の埋設位置と等しいか又はこれよりも外周側にした技術が提案されている(従来例の1)。
また、実公昭61−14944号公報には、前記ゴム薄肉層(当該公報では凹部の底部)にスリットを形成した技術が提案されている(従来例の2)。
なお、実開昭62−200083、同62−200084号公報には、前述の従来例の2と同等の技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来例の1において、ゴム薄肉層(以下、ゴム膜という)が抗張体の埋設位置に形成されているとゴム膜の深さが不足して駆動スプロケットの歯で突上げ現象が繰り返されてゴム膜が早期に破れるという不具合があった。一方、ゴム膜を帯体の外周面より突出させたときには、ゴム膜の外周面に異物がかえって付着して、スリップするという課題があった。
また、駆動スプロケットの歯でゴム膜を突上げたときゴム膜と無端状帯体との連接部である駆動孔の孔縁に応力が集中し、該連接部(孔縁)の変形が少ないことから破れの要因となっていた。
【0006】
更に、ゴム膜にスリットを形成すると、このスリットを介しての異物の侵入があり、この侵入物によってゴム膜を破り、特に、スリットによってその破れを促すという不都合があった。
本発明は、駆動孔をゴム膜(膜体)で閉塞して駆動孔を通じての異物侵入を防止するとともに、薄膜面部と連接部とによって断面視で樋形に形成した膜体の連接部を変形し易い形状(応力緩和し易い形状)に構成することによって、膜体の早期破れを防止して駆動孔の膜体による閉塞を長期に亘って維持できながら、駆動力の伝達が損なわれることがないようにしたゴムクローラを提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、全体が実質ゴムよりなる無端状帯体2に、駆動スプロケット4の歯4Aが係脱する駆動孔5を帯長手方向の間隔をおいて列設して備え、前記駆動孔5を閉塞する実質ゴムよりなる膜体8を備えているゴムクローラ1において、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。
すなわち、請求項1に係るゴムクローラは、前記膜体8は、無端状帯体2の外周面と略同一の延長面に位置して前記駆動孔5を実質的に閉塞する薄膜面部8Aとこの薄膜面部8Aに対して接地面から遠ざかって傾斜又は垂直に立上っている立上り膜部8Cとこの立上り膜部8Cと前記駆動孔5の孔縁とを一体に連接する略水平面を有する連接部8Bによって断面視で略樋形に構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成としたことにより、駆動孔5は膜体8の薄膜面部8Aによって実質的に閉塞されているので、駆動孔5を通じての異物侵入は防止する。
ゴムクローラ1の巻回部において駆動スプロケット4の歯4Aが膜体8の薄膜面部8Aと接触して径外方向に押付けたとしても薄膜面部8A、立上り膜部8Cおよび連接部8Bによって略樋形とされている膜体8は略水平面部を有する連接部8Bであるので変形し易く(応力緩和し易く)孔縁を基点とする膜体8の破れを防止する一方薄膜面部8Aの弾性変形を確保し、ここに、膜体8が弾性的に振幅運動し、付着成長しようとする異物を剥離することになるし、歯4Aの係合深さ(高さ)は充分で駆動力の伝達を損なうことがないのである。
【0009】
前述した請求項1において、前記薄膜面部8Aの膜厚は、無端状帯体2の最大厚の10〜30%とされていることが推奨される(請求項2)。
前述した請求項1又は2において、前記薄膜面部8Aの深さTは、前記駆動スプロケット4の歯4Aの高さHに対してT=0.8×H〜1.2×Hの関係とされていることが推奨される(請求項3)。
また、前述した請求項1〜3において、前記膜体8の連接部8Bは、薄膜面部8Bに対して厚肉に形成されており、この厚肉連接部8Bには外周側から形成したくびれ部8Dを有することが推奨される(請求項4)。
【0010】
更に、前述した請求項1〜4において、無端状帯体2の接地面側には帯長手方向の間隔をおいて走行ラグ2Bが突隆形成されており、前記薄膜面部8Aは帯長手方向の断面視で略平坦面に形成されていて該薄膜面部8Aの帯長手方向両端が走行ラグ2Bの突隆基部に連接されていることが推奨される(請求項5)。
また、前述した請求項1〜5において、前記駆動孔5の左右における無端状帯体2には抗張体6が帯長手方向に沿って埋設されており、無端状帯体2の外周面と前記抗張体6の埋設面との間に薄膜面部8Aが位置していることが推奨される(請求項6)。
【0011】
更に、前述した請求項1〜6において、駆動スプロケット4の左右ずれを規制する一対の角部3Bが帯長手方向で隣接する駆動孔5の間でかつ駆動孔5の左右において無端状帯体2の内周面に突隆されており、該角部3Bの基部間隔B1に対して膜体8の連接部8Bの間隔B2が広く設定されていることが推奨される(請求項7)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係るゴムクローラの実施の形態について説明する。
図1はゴムクローラ1の要部の断面図(図2のY−Y断面図)であり、図2はその要部を接地面(外周面)から見た平面図であり、図3はその要部を内周面から見た平面図であり、図4は巻掛部の側面図であり、第1の実施の形態である図1〜図4においてゴムクローラ1は実質ゴムよりなる無端状帯体2と、この帯体2に帯長手方向の間隔を有して列設埋入されている横置芯体(芯金)3を備えて主構成されており、無端状帯体2は駆動スプロケット(図4参照)4と図示省略した従動輪(アイドラー)とに亘って巻掛けられている。
【0013】
横置芯体3は、駆動スプロケット4の歯4Aが係脱する被係合部3Aを有し、この被係合部3Aの両側に角部3Bを介して翼部3Cを延設してなり、例えば鋳物、プレス等による金属製又は硬質樹脂製で作成されている。
横置芯体3を無端状帯体2の帯長手方向の間隔を有して列設埋入することにより、帯長手方向で隣り合う被係合部3A間には図4の矢示X方向に回転駆動する駆動スプロケット4の歯部4Aが係脱する駆動孔5が列設されている。
駆動孔5の左右における無端状帯体2にはスチールコード、繊維コード等を引揃えてゴムラッピング等して構成した無端状の抗張体6が左右翼部3Cをそれぞれ外囲いして帯長手方向に沿って埋設されており、該左右の抗張体6は図4で示す駆動スプロケット4の巻掛部において圧縮(帯体2の内周面側に作用する)と引張(帯体2の外周面側に作用する)とが実質的に作用しない中立面に埋設されている。
【0014】
更に、無端状帯体2の外周面には横置芯体3の左右翼部3Cと対応して実質ゴムよりなる走行ラグ2Bが突隆形成されており、この走行ラグ2Bは図4で示すように断面台形状であって、図2で示すように無端状帯体2の長手方向を横切るように横一文字形で横置芯体3の左右翼部3Cと対応し、その一端が帯体2の外側縁まで延伸して左右千鳥状に配列されており、左右翼部3Cとの対応部分2B−1が細く、延伸部分2B−2が太く形成されている。
また、無端状帯体2の内周面には、図3で示すように、***リブ2Eが帯長手方向で隣接する延伸部分2B−2間において突隆形成されて千鳥状に配列され、ここに、走行ラグ2Bと***リブ2Eとによって帯体2の全体に亘っての捻り剛性の均一化を図っている。
【0015】
更に、横置芯体3に突隆形成した左右の角部3Bは図示省略した転輪および駆動スプロケットの脱輪防止用(左右ずれ規制用)であり、図1および図3で示すように一対の角部3Bの脇における帯体2の内周面に肉盛状の転輪通過部2Cが帯長手方向に形成されている。
このように構成されたゴムクローラ1は、その無端状帯体2が駆動スプロケット4とアイドラーとに亘って巻掛けられ、該スプロケット4の歯(爪)4Aが駆動孔5に係脱して被係合部3Aに次々と係合することによって当該帯体2が帯長手方向に循環回走し、走行ラグ2Bによる牽引力を得ることで路面を走行するのであり、ここに、コンバイン等の農機、バックホー等の建機における無限駆動走行装置を構成している。
【0016】
この走行装置により走行しているとき、無端状帯体2の外周面において踏み固められた稲ワラ、小石、砂利等が駆動孔5を通じて侵入し、これが脱輪要因、帯体の虫喰い現象等による耐久性の低下要因等になるのは前述した通りである。
そこで本発明は、駆動孔5を実質的に閉塞する膜体8を設けたものである。
この膜体8を設けて駆動孔5を閉塞することで駆動孔5を通じての異物の侵入を防止でき、この点については、前述した従来例の1・2と同様である。
本発明では、実質ゴムより無端状帯体2と一体に形成した膜体8は、無端状帯体2の外周面と略同一の延長面に位置して前記駆動孔5を実質的に閉塞する薄膜面部8Aとこの薄膜面部8Aに対して接地面から遠ざかって傾斜又は垂直に立上っている立上り膜部8Cとこの立上り膜部8Cと前記駆動孔5の孔縁とを一体に連接する略水平面を有する連接部8Bによって断面視で略樋形に構成されているのである。
【0017】
このように構成したことにより、駆動スプロケット4の歯4Aで薄膜面部8Aを押付けたとき、孔縁である連接部8Bが立上り膜部8Cを介して弾性変形して応力集中を緩和して破れを防止するとともに薄膜面部8Aの振幅運動を促して付着異物の剥離がなされるのである。
より具体的に説明すると、無端状帯体2の接地面側には帯長手方向の間隔をおいて走行ラグ2Bが突隆形成されており、前記薄膜面部8Aは帯長手方向の断面視で略平坦面に形成されていて該薄膜面部8Aの帯長手方向両端が走行ラグ2Bの突隆基部に連接されているのである(図4、図5参照)。
【0018】
このように構成したことにより、駆動スプロケット4の歯4Aで膜体8が押付けられたとき、その押付力が走行ラグ2Bの突隆基部によって緩衝され(芯体3の被係合部3Aに直接押えられないため)、膜体8の損傷を防ぐことができるのである。
また、駆動スプロケット4の左右ずれを規制する一対の角部3Bが帯長手方向で隣接する駆動孔5の間でかつ駆動孔5の左右において無端状帯体2の内周面に突隆されており、該角部3Bの基部間隔B1に対して膜体8の連接部8Bの間隔B2が広く設定されている(図1参照)。
【0019】
このような構成としたことから、図4に示す巻掛部において駆動スプロケット4の歯4Aが被係合部3Aに係合するとき、スプロケット4と帯体2とが相対的に横ズレしたとしても、歯4Aが膜体8の連接部8Bに直接接触することなく連接部8Bを傷付けることもないのである。
更に、図1で示すように、駆動孔5の内周面において帯体2の内周面を拡開傾斜面8Eと形成することによって、膜体8の内面に侵入した異物は巻掛部において左右の拡開傾斜面8Eを介して排出させることができて有利となる。また、膜体8はその薄膜面部8A、立上り膜部8Cおよび連接部8Bの膜厚T1(図では薄膜面部8Aで示す)を、2mm以上とされているとともに、薄膜面部8Aの深さTは、駆動スプロケット4の歯4Aの高さHに対してT=0.8×H〜1.2×Hの関係とされている。
【0020】
このように薄膜面部8Aの膜厚T1を2mm以上とすることによって駆動孔5の実質的な閉塞を確保して駆動孔5を介しての異物の侵入を防止しているのであり、また、図3で示す巻掛部において駆動スプロケット4の歯4Aで薄膜面部8Aを突き上げ(押付け)たとしても該薄膜面部8Aが実質ゴムであり弾性的に伸長することによって破れを防止するとともに、弾性的伸長が作用しても孔縁は水平面を有する連接部8Bとされていて弾性変形をし易くしてるとともに抗張体6と略同一平面上とされていることから帯体2への亀裂波及を確実に防止するのである。
【0021】
図6〜図9は本発明の他の実施形態を示しており、図1〜図5を参照して既述した構成と作用は共通するので共通部分は共通符号を援用し、以下、相違点について説明する。
図6において、連接部8Bは厚肉部に形成されており、この厚肉の連接部8Bは外周側から形成したくびれ部8Dによって構成することによって、薄膜面部8Aの弾性的伸長をくびれ部8Dにより促すことができながら厚肉の連接部8Bの亀裂を防止するのである。
【0022】
勿論、図8および図9に示すようにくびれ部8Dを形成することなく厚肉の連接部8Bを形成しても良いが、くびれ部8Dを介して厚肉の連接部8Bを形成することで亀裂波及を抑止できながら薄膜面部8Aを伸び易くして有利となる。
なお、図8および図9において、くびれ部8Dを有しない厚肉の連接部8B以外についての構成は図6と共通するので共通部分は共通符号を付している。
また、図6において膜体8の薄膜面部8Aを抗張体6の埋設面と帯体2の外周面2Aとの間に駆動孔5を実質的に閉塞するように張設することによって駆動スプロケット4の歯4Aの係合高さ(歯4Aの高さHに相当)を充分に確保した上で歯4Aと被係合部3Aとの間において薄膜面部8Aが挟み込まれて破れ易くなるのを防止しているのである。
【0023】
更に、駆動スプロケット4の歯4Aが薄膜面部8Aを巻掛部において突き上げ弾性変形させても歯4Aが駆動孔5から離脱すると薄膜面部8Aは旧位に弾性復元し、これによって薄膜面部8Aが弾性的に振幅運動(振動)することにより、付着した異物は剥離され、異物付着の成長は防止されるのである。
同様に、接地部では土砂等で薄膜面部8Aが押上げられ路面から離れるときは弾性復元することによる振幅作用で泥が排出され、このとき水平面を有する連接部8Bとすることで、この振幅がし易くなり振幅運動が助長されるのである(この作用は第1の実施形態でも同じである)。
【0024】
このように、駆動孔5を閉塞している膜体8、特に薄膜面部8Aが巻掛部において弾性的に振幅運動することにより、膜体8の外周面に付着する異物を剥離し、該異物が走行ラグ2B間に詰り込むことがなく、ここに、スリップの要因がなくなるし、また、歯4Aはこれが膜体8を押上げることから、歯4Aと被係合部3Aとの係合高さは充分に確保されて駆動スプロケット4による駆動力の伝達をロスなく行い得るのである。
また、薄膜面部8Aの膜厚T1は2mm以上または最大厚Lの10%〜30%とされているのである。
【0025】
更に、図6で示すように転動部2Cと対応して翼部3Cに平坦肉盛部が望ましい。
また、図7で示すように左右の角部3Bは左右千鳥状に形成し、この角部3Bの頂面を平坦面とすることによって転輪等の転動部としても良く、また、帯体2の内周面には翼部3C間において溝乃至凹み2Dを形成することで巻掛部での屈曲容易性を確保することも望ましい。
本発明の実施の形態は以上の通りであるが、種々の設計変更は自由である。
【0026】
例えば、横置芯体3については、左右の角部3Bを突隆形成しなくとも良く、該角部3Bを帯体2と同様に実質ゴムとすることもできる。
また、膜体8の薄膜面部8Aに従来例と同様にスリットを形成することも可能である。
更に、立上り膜部8Cは内周拡開状の傾斜とされているが、垂直な立上り膜部8Cとすることも可能である。
【0027】
【発明の効果】
本発明は以上の通りであり、駆動孔を通じての異物の侵入が防止できてこれにより脱輪要因、虫喰い現象の要因を抑えることができながら、膜体破れを防止できて、スリップが少なくなるし、歯の係合力が不足することもなく、駆動力の伝達ロスを招くことも少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴムクローラの第1の実施形態に係る要部を示す断面図(図2のY−Y断面図)である。
【図2】ゴムクローラの平面図(底面図)である。
【図3】ゴムクローラの平面図である。
【図4】本発明のゴムクローラにおける巻掛部の側面図である。
【図5】本発明のゴムクローラの側面拡大断面図である。
【図6】本発明に係るゴムクローラの他例を示す断面図である。
【図7】本発明に係るゴムクローラの他例を示す平面図である。
【図8】本発明に係るゴムクローラの他例を示す断面図である。
【図9】本発明に係るゴムクローラの他例を示す断面図である。
【図10】従来例の作用説明図である。
【図11】ゴムクローラの2例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ゴムクローラ
2 無端状帯体
3 横置芯体
4 駆動スプロケット
4A 歯
5 駆動孔
6 抗張体
8 膜体
8A 薄膜面部
8B 連接部
8C 立上り膜部

Claims (7)

  1. 全体が実質ゴムよりなる無端状帯体(2)に、駆動スプロケット(4)の歯(4A)が係脱する駆動孔(5)を帯長手方向の間隔をおいて列設して備え、前記駆動孔(5)を閉塞する実質ゴムよりなる膜体(8)を備えており、
    前記膜体(8)は、無端状帯体(2)の外周面(2A)と略同一の延長面に位置して前記駆動孔(5)を実質的に閉塞する薄膜面部(8A)とこの薄膜面部(8A)に対して外周面(2A)から遠ざかって傾斜又は垂直に立上っている立上り膜部(8C)とこの立上り膜部(8C)と前記駆動孔(5)の孔縁とを一体に連接する略水平面を有する連接部(8B)によって断面視で略樋形に構成され、前記立上り膜部(8C)と駆動孔(5)の孔縁との間でかつ前記外周面(2A)から連接部(8B)側にくびれたくびれ部(8D)が形成されていることを特徴とするゴムクローラ。
  2. 前記薄膜面部(8A)の膜厚は、無端状帯体(2)の最大厚の10〜30%とされていることを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
  3. 前記薄膜面部(8A)の深さ(T)は、前記駆動スプロケット(4)の歯(4A)の高さ(H)に対して(T)=0.8×H〜1.2×Hの関係とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴムクローラ。
  4. 前記膜体(8)の連接部(8B)は、薄膜面部(8B)に対して厚肉に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゴムクローラ。
  5. 無端状帯体(2)の外周面(2A)側には帯長手方向の間隔をおいて走行ラグ(2B)が突隆形成されており、前記薄膜面部(8A)は帯長手方向の断面視で略平坦面に形成されていて該薄膜面部(8A)の帯長手方向両端が走行ラグ(2B)の突隆基部に連接されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のゴムクローラ。
  6. 前記駆動孔(5)の左右における無端状帯体(2)には抗張体(6)が帯長手方向に沿って埋設されており、無端状帯体(2)の外周面(2A)と前記抗張体(6)の埋設面との間に薄膜面部(8A)が位置していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のゴムクローラ。
  7. 駆動スプロケット(4)の左右ずれを規制する一対の角部(3B)が帯長手方向で隣接する駆動孔(5)の間でかつ駆動孔(5)の左右において無端状帯体(2)の内周面に突隆されており、該角部(3B)の基部間隔(B1)に対して膜体(8)の連接部(8B)の間隔(B2)が広く設定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のゴムクローラ。
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